JPH0282080A - 冷蔵庫の野菜室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、野菜及び果実を新鮮な状態で長期保存する冷
蔵庫の野菜容器に関するものである。

従来の技術 従来、冷蔵庫の野菜室は適度な密閉性により、容器内を
高湿度に保持することにより野菜を長期保存させるよう
にしている。以下図面を参照しながら、従来の冷蔵庫の
野菜室の一例について説明する。第４図は、従来の冷蔵
庫の野菜室の要部断面図である。冷蔵庫本体１は前面に
Ｂ２を配置し、底部に上面が開口した野菜貯蔵容器３が
配設されている。前記野菜貯蔵容器３の上面開口面には
、周辺にゴム製パツキン４が配設された蓋体６を有する
。前記蓋体５は、スチロール樹脂等の熱可塑性樹脂等よ
りなる多数の貫通穴を有する平板６と、該平板６に一体
成型された透湿膜７で構成されている。前記冷蔵庫本体
１は、外箱６と内箱７と該箱体の空間に発泡注入された
ウレタン断熱材８より成り、前記界２は外箱６′とウレ
タン断熱材８′と内枠９と該内枠９に配設された棚１０
より成り、更に前記扉２０周辺にシール用パツキン１１
が配設されている。そして、前記野菜貯蔵容器３は、前
記冷蔵庫本体１の冷蔵室１２下部の所定位置に、前記野
菜貯蔵容器３が収納された時に外周辺にゴム製パツキン
４を有する前記蓋体５に密接される様に着脱自在に配設
されている。前記透湿膜７は、ポリエステル等の繊維層
の中間に数十ミクロンのシリコーンゴム薄膜等の透湿性
の樹脂層を有する積層部材で、水はもれないが、水蒸気
を適度に透過させる性質のものである。従って、前記野
菜貯蔵容器３に貯蔵した野菜１３から蒸散した水分によ
り容器３内は適度な高湿度（８０〜９５　％　ＲＨ）に
保たれていた。また、余剰の水分は、冷蔵庫の蒸発器（
図示しない）によシ乾燥状態となる前記冷蔵室１２へ矢
印の如く水蒸気分圧差により徐々に透湿し、前記蓋体５
への結露を防止し、水滴が野菜１３の上に落下するのを
防止していた。従って、貯蔵した野菜１３が乾燥萎縮し
たり、落下した水滴によりヌルヌルした状態になること
もなく野菜１３を長期保存出来る様に工夫されていた。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、冷蔵庫の野菜室には種々の野菜や果実が
収納され、リンゴ等の青果物からは貯蔵中に成熟ホルモ
ンと呼ばれるエチレンガスが放出されるが、上記の構成
では、このエチレンガスが容器３内に残留しやすく、貯
蔵した青果物が有害なエチレンガスにより呼吸作用が活
発になり鮮度劣化が促進されることとなる。特に軟弱な
ホウレン草等の葉野菜がリンゴ等のエチレン放出の多い
果実類と一緒に貯蔵されると、エチレンガスに：よシ鮮
度劣化が進むという課題があった。

本発明は上記課題に鑑み、青果物から放出されるエチレ
ンガスを積極的に吸着除去すると共に、従来の蓋体の透
湿性を阻害せずに、青果物を長期保存出来る冷蔵庫の野
菜室を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の冷蔵庫の野菜室は、
貫通穴を有するシート状エチレン吸着剤を、透湿膜の透
湿性を阻害しないように装着した蓋体を、容器上面の開
口部に密接して設けたものである。

作　　　用 本発明は上記した構成によって、貯蔵した種々の青果物
から発生するエチレンガスを吸着して鮮度劣化を抑制す
ると共に、透湿膜の透湿性を阻害せずに、容器内の湿度
を青果物に適した湿度に維持して青果物を長期保存出来
る様にするものである。

実施例 以下本発明の一実施例の冷蔵庫の野菜室について、図面
を参照しながら説明する。

第１図は冷蔵庫の要部断面図を示すもので、１４は冷蔵
庫本体、１６は冷蔵室１６の扉、１７は野菜室１８の扉
で、１９は冷蔵室１６と野菜室１８を仕切る仕切シ板で
ある。前記野菜室１８は引出し式で、前記界１７と一体
に配設された容器２゜と本体内部に配設された蓋体２１
とから構成され、２１が前記容器２０の上面開口部に密
接されるものである。前記蓋体２１は多数の貫通穴２２
を有するスチロール樹脂等の平板状の射出成型品２３と
、該成型品２３とインモールド成型により接合された透
湿膜２４と、前記射出成型品２３の貫通穴２２に対応す
る様に設けられた貫通穴２５を有するシート状エチレン
吸着剤２６とから構成されている。前記透湿膜２４はポ
リエステル等の繊維層の中間に数ミクロンから数十ミク
ロンのシリコーンゴム薄膜等の透湿性の樹脂層を有する
積層部材で、透湿度１５００〜３５００ｑ／ｄ２４　ｈ
ｒ（Ｉ　Ｉ　Ｓ　Ｚ−０２０８防湿包装材料の透湿度試
験方法に基づく測定値）程度のものである。また、前記
シート状エチレン吸着剤２６は、ヤシガラ炭などの粒状
活性炭を食品添加物である臭素酸カリウムと希酸で一定
温度で反応処理したもので、周囲をプラヌチック枠２７
で囲った形状とし、前記蓋体２１の左右に設けられた案
内溝２８に沿って着脱自在としたものである。そして、
前記野菜室１８は冷蔵室１６からの冷気を前記仕切り板
１９の前後に設けられた通気孔を通して循環されること
により周囲から冷却される。

以上のような構成であるから、前記野菜室１８に種々の
青果物２９を貯蔵した時、青果物２９の呼吸作用により
放出される水分は、前記透湿膜２４により徐々に比較的
湿度の低い冷蔵室１６へ透湿していく為、野菜室１８内
は過湿状態とならず一般的な青果物の貯蔵に適した８０
〜９５％囮程度に維持される。また、青果物２９特にリ
ンゴ等の果実などは呼吸作用によシ多量のエチレンガス
を放出するが、このガスを積極的陀吸着することで貯蔵
された青果物２９、特にホウレン草、レタスなどの軟弱
野菜のエチレンガスによる障害（呼吸作用の増大や変色
など）を防止する。従って、従来より更に青果物２９の
鮮度劣化を抑制し長期貯蔵することが出来る。

発明の効果 以上のように本発明の冷蔵庫の野菜室は、多数の貫通穴
を有し、該貫通穴に透湿膜を一体成型した蓋体の貫通穴
に対応する様に貫通穴を設けたシート状エチレン吸着剤
を、前記蓋体に装着し、該蓋体を容器の上面開口部に密
接して設けたものであるから、内部に貯蔵された青果物
から蒸散する水分によシ適度な高湿度に保たれて、青果
物が乾燥萎縮するのを抑制すると共に、青果物の呼吸作
用によシ放出されるエチレンガスを前記透湿膜の透湿性
を阻害することなく吸着することが出来る。

従って、野菜や果実のエチレンガスによる障害を除去出
来るので、青果物を従来より更に長期間新鮮な状態で貯
蔵することが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における冷蔵庫の野菜室を示
す断面図、第２図は同野菜室の蓋体の斜視図、第３図は
第２図のＡ−Ａ’断面図、第４図は従来の冷蔵庫の野菜
室を示す要部断面図、第６図は同野菜室の蓋体の斜視図
である。 ２１・・・・・・蓋体、２２・・・・・・貫通穴、２４
・・・・・・透湿膜、２５・・・・・・貫通穴、２６・
・・・・・シート状エチレン吸着剤。 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名菓　
３　図 ？６−−−ンート状エチレン吸着剤 第　１　図 第　４　図 第　２２ １／ 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多数の貫通穴を有し、該貫通穴に透湿膜を一体成型した
   蓋体の貫通穴に対応する様に貫通穴を設けたシート状エ
   チレン吸着剤を、前記蓋体に装着し、該蓋体を容器の上
   面開口部に密接して設けてなる冷蔵庫の野菜室。