JPH0281671A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH0281671A
JPH0281671A JP63233396A JP23339688A JPH0281671A JP H0281671 A JPH0281671 A JP H0281671A JP 63233396 A JP63233396 A JP 63233396A JP 23339688 A JP23339688 A JP 23339688A JP H0281671 A JPH0281671 A JP H0281671A
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heat
liquid
recording material
compounds
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JP63233396A
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English (en)
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Mitsuyuki Tsurumi
光之 鶴見
Kazunori Nigorikawa
和則 濁川
Teruhiro Shimomura
彰宏 下村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、感熱記録材料に関し、特に透明性の良い感熱
層を有する感熱記録材料に関する。
(従来の技術) 感熱記録方法は、(1)現像が不要である、(2)支持
体が紙の場合は紙質が一般紙に近い、(3)取り扱いが
容易である、(4)発色濃度が高い、(5)記録装置が
簡単であり安価である、(6)記録時の騒音がない等の
利点があるため、ファクシミリやプリンターの分野で近
年急速に普及し、PO3等におけるラベル分野等、感熱
記録の用途も拡大している。
このような背景のもとに、近年においては、多色化に適
応するために、或いはオーバーヘッドプロジェクタ−(
OHPと略す)に使用するために、サーマルヘッドで直
接記録することのできる透明な感熱記録材料を開発する
ことが望まれている。
そこで本発明者等は、先に、支持体上に、無色又は淡色
の塩基性染料前駆体を含有するマイクロカプセル、及び
、水に難溶又は不溶の有機溶剤に溶解せしめた顕色剤と
を乳化分散した乳化分散物からなる塗布液を塗布乾燥し
た実質的に透明な感熱層を有する感熱記録材料を提案し
た。(特廓昭62−88197号)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の感熱記録材料では、きびしい保存
環境下で顕色剤が析出する場合があり、多色記録やOH
Pに好適な透明性の良好な感熱記録材料においては、顕
色剤の析出によって透明性が阻害されたり感度が下がる
という問題が生じる。
更に、顕色剤を溶解するための水に難溶または不溶の有
機溶剤が顕色剤を減感させるという問題も生じる。
従って本発明の目的は、保存時での透明性低下や感度低
下の少ない感熱記録材料を提供することにある。
(問題を解決するための手段) 本発明の上記の諸口的は、無色又は淡色の塩基性染料前
駆体を含有するマイクロカプセル、及び顕色剤を含有す
る乳化分散物とを含む塗布液を支持体上に塗布乾燥して
形成した感熱層を有する感熱記録材料において、顕色剤
として常温で液体の顕色剤を用いることを特徴とする感
熱記録材料によって達成された。
本発明で使用する塩基性染料前駆体としては、電子を供
与して、又は酸等のプロトンを受容して発色する公知の
化合物の中から無色又は淡色のものを適宜選択する。こ
のような化合物は、ラクトン、ラクタム、サルトン、ス
ピロピラン、エステル、アミド等の部分骨格を有し、顕
色剤と接触してこれらの部分骨格が開環若しくは開裂す
るものであり、好ましい化合物としては、例えばトリア
リールメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、キ
サンチン系化合物、チアジン系化合物、スピロピラン系
化合物等を挙げることができる。
特に好ましい化合物は、次の一般式で表わされる化合物
である。
式中、R+ は炭素原子数1〜8のアルキル基、R,は
炭素原子数4〜1日のアルキル基又はアルコキシアルキ
ル基若しくはテトラヒドロフルフリル基、R8は水素原
子又は炭素原子数1〜1,5のアルキル基若しくはハロ
ゲン原子、R4は炭素数6〜20の置換又は無置換のア
リール基を表わす。
R4の置換基としては、炭素原子数1〜5のアルキル基
、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基及びハロゲン原
子が好ましい。
本発明においては、上記の発色剤をマイクロカプセル中
に内包せしめることにより、感熱記録材料製造時のカブ
リを防止すると同時に、感熱記録材料の生保存性及び記
録保存性を良好なものとすることができる。この場合マ
イクロカプセルの壁材料及び製造方法を選択することに
より、記録時の画像濃度を高くすることができる。発色
剤の使用量は、0.05〜5.0g/rrfであること
が好ましい。 マイクロカプセルの壁材料としては、ポ
リウレタン、ポリウレア、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポ
リスチレン、スチレンメタクリレート共重合体、スチレ
ン−アクリレート共重合体、ゼラチン、ポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアルコール等が挙げられる。本発明
においてはこれらの高分子物質を2種以上併用すること
もできる。
本発明においては、上記の高分子物質のうちポリウレタ
ン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカー
ボネート等が好ましく、特にポリウレタン及びポリウレ
アが好ましい。
本発明で使用するマイクロカプセルは、発色剤等の反応
性物質を含有した芯物質を乳化した後、その油滴の周囲
に高分子物質の壁を形成してマイクロカプセル化するこ
とが好ましく、この場合高分子物質を形成するりアクタ
ントを油滴の内部及び/又は油滴の外部に添加する。マ
イクロカプセルの好ましい製造方法等、本発明で好まし
く使用することのできるマイクロカプセルについての詳
細は、例えば特開昭59−222716号に記載されて
いる。
ここで、油滴を形成するための有機溶剤としては、公知
のものの中から適宜選択することができるが、特に、後
述の顕色剤を溶解するに通した有機溶剤を使用した場合
には、前記の塩基性染料前躯体に対する溶解性が優れ、
熱印字の際の発色濃度を増大せしめ、又、かぶりも少な
くすることができるので好ましい。
上記の如く製造される好ましいマイクロカプセルは、従
来の記録材料に用いられているような熱や圧力によって
破壊するものではなく、マイクロカプセルの芯及び外に
含有されている反応性物質はマイクロカプセル壁を透過
して反応することができる。
本発明においては、マイクロカプセルの壁材を選択し、
必要によりガラス転移点調整剤(例えば、特願昭60−
119862号に記載の可望剤)を添加することによっ
て、ガラス転移点の異なる壁からなるマイクロカプセル
を調製し、色相の異なる塩基性無色染料前駆体とその顕
色剤の組み合わせを選択することにより多色の中間色を
実現することができる。従って、本発明は単色の感熱紙
に限定されるものではなく、2色或いは多色の感熱紙及
び階調性の有る画像記録に適した感熱紙にも応用するこ
とができる。
又、必要に応じて、例えば特願昭60−125470号
、同60−125471号、同60−125472号に
記載された光退色防止剤を適宜加えることができる。
本発明で使用する顕色剤は、常温で液体であれば特に限
定されるものではないが、好ましい顕色剤は、下記一般
式(1)又は(II)で示される化合物である。
式中、m及びnはそれぞれ独立に炭素数1〜3の整数、
!はO又は1、Rは炭素数1〜20のアルキル基である
(n) 式中R+、Rzはそれぞれ独立に、水素原子若しくは炭
素数1〜20のアルキル基である。
これらの顕色剤は下記に略記するような、公知の方法に
よって容易に得ることができる。
一般式(I)の化合物は、例えば2.4−ジヒドロキシ
安息香酸と対応するアルコールから、塩酸、硫酸、トル
エンスルホン酸などの酸性触媒の存在下に、生成する水
を共沸によって反応系外に除去することにより得ること
ができる。この場合の反応は加熱還流下にて行う。反応
時には溶媒を特に用いなくてもよいが、通常はトルエン
、キシレン等の芳香族炭化水素を用いることにより、反
応を円滑に進行させることができる。
一般式(II)の化合物は、例えば、対応するビス(4
−ヒドロキシフェニル)アルカンとハロゲン化アリルと
から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウムなどの塩基の存在下で、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミドなどの極性溶媒を用
いて加熱することによりアリルエーテルを得た後、クラ
イゼン転移を行わせることにより得ることができる。
本発明においては、常温で液体の顕色剤に加えて、常温
で固体の公知の顕色剤を適宜併用することができる。こ
のような顕色剤は、例えば、塩基性染料前駆体に対して
は、フェノール化合物、トリフェニルメタン系化合物、
含硫フェノール系化合物、カルボン酸系化合物、スルホ
ン系化合物、尿素系又はチオ尿素系化合物等が挙げられ
、その詳細は、例えば、祇パルプ技術タイムス(198
5年)49−54頁及び65−70真に記載されている
。これらの中でも、特に融点が50°C〜250°Cの
物が好ましく、中でも60°C〜200℃の水に難溶性
のフェノール及び有機酸が望ましい。
併用する顕色剤は、その溶解性を増加させるために2種
以上同時に併用することが好ましい。
併用する顕色剤のうち特に好ましいものは、下記一般式
(III)〜(IV)で表される。
(III)         C,H−。
(V) R2はアルキル基であり、特にブチル基、ペンチル基、
ヘプチル基及びオクチル基が好ましい。
(V2C m−0〜2、 n=2〜11 (■] R1はアルキル基、アリール基又はアラルキル基であり
特にメチル基、エチル基及びブチル基が好ましい。
本発明においては、顕色剤をそのまま、あるいは水に難
溶又は不溶性の有機溶剤に溶解せしめた後、これを界面
活性剤を含有し水溶性高分子を保護コロイドとして有す
る水相と混合し、乳化分散した分散物の形で使用する。
顕色剤を溶解するために有機溶剤を用いる場合には、高
沸点のオイルの中から適宜選択することができる。中で
も好ましいオイルとしては、エステル類の他、下記一般
式(■)〜(tX)で表される化合物及びトリアリルメ
タン(例えば、トリトルイルメタン トルイルジフェニ
ールメタン)、ターフェニル化合物(例えば、ターフェ
ニル)、アルキル化ジフェニルエーテル(例えば、プロ
ピルジフェニルエーテル、水添ターフェニル(例、tば
、ヘキサヒドロターフェニル)、ジフェニルエーテル等
が挙げられる。
本発明においては、これらの中でもエステル類を使用す
ることが、顕色剤の熔解性及び顕色剤の乳化分散物の乳
化安定性の観点から特に好ましい。
(■) なお、R′、R2のアルキル基は炭素数1〜8のアルキ
ル基が好ましい。
(■) 式中、R3は水素原子又、は炭素数1〜12のアルキル
基、R4は炭素数1〜12のアルキル基、nはl又は2
を表わす。
p 2 、q 2は1〜4の整数を表わす。n=1の場
合には、アルキル基の総和は4個以内であり、n=1の
ときアルキル基の総和は6個以内である。
(IX) 式中、R’ は水素又は炭素数1〜18のアルキル基を
、R2は炭素数1〜18のアルキル基を表わす。p l
 、q + は1〜4の整数を表し、且つアルキル基の
総和は4個以内とする。
(R’)p” (R6)q’ 式中、R55R&は水素原子又は、炭素数1〜18の、
同種もしくは異種のアルキル基を表わす。
mは1〜13の整数を表わす。p 2 、q 3は1〜
3の整数を表し、かつアルキル基の総和は3個以内であ
る。
なお、R5,Rhのアルキル基は炭素数2〜4のアルキ
ル基が特に好ましい。
式、(■)で表わされる化合物例としては、ジメチルナ
フタレン、ジエチルナフタレン、ジイソプロピルナフタ
レンが挙げられる。
式(■)で表される化合物例としては、ジメチルビフェ
ニル、ジエチルビフェニル、ジイソプロピルビフェニル
、ジイソブチルビフェニルが挙げられる。
弐(IX)で表わされる化合物例としては、1−メチル
−1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタン、1−エ
チル−1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタン、1
−プロピル−1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタ
ンが挙げられる。
エステル類としては、燐酸エステル類(例えば、燐酸ト
リフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ブチル、燐酸オク
チル、燐酸タレジルジフェニル)、フタル酸エステル(
フタル酸ジブチル、フタル酸−2−エチルヘキシル、フ
タル酸エチル、フタル酸オクチル、フタル酸ブチルベン
ジル)テトラヒドロフタル酸ジオクチル、安息香酸エス
テル(安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安息香酸ブ
チル、安息香酸イソペンチル、安息香酸ベンジル)、ア
ビエチン酸エステル(アビエチン酸エチル、アビエチン
酸ベンジル)、アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソデ
シル、アゼライン酸ジオクチル、シュウ酸エステル(シ
ュウ酸ジプチル、シュウ酸ジペンチル)、マロン酸ジエ
チル、マレイン酸エステル(マレイン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル)、クエン酸トリ
ブチル、ソルビン酸エステル(ソルビン酸メチル、ソル
ビン酸エチル、ソルビン酸ブチル)、セバシン酸エステ
ル(セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル)、エ
チレングリコールエステル類(ギ酸モノエステル及びジ
エステル、酪酸モノエステル及びジエステル、ラウリン
酸モノエステル及びジエステル、パルミチン酸モノエス
テル及びジエステル、ステアリン酸モノエステル及びジ
エステル、オレイン酸モノエステル及びジエステル)、
トリアセチン、炭酸ジエチル、炭酸ジフェニル、炭酸エ
チレン、炭酸プロピレン、ホウ酸エステル(ホウ酸トリ
ブチル、ホウ酸トリペンチル)等が挙げられる。これら
の中でも、燐酸トリクレジルを単独又は混合して使用し
た場合には顕色剤の乳化分散安定性が特に良好であり好
ましい。
本発明においては、上記の有機溶剤に、更に、低沸点の
溶解助剤として補助溶剤を加えることもできる。このよ
うな補助溶剤として、例えば酢酸エチル、酢酸イソプロ
ピル、酢酸ブチル及びメチレンクロライド等を特に好ま
しいものとして挙げることができる。
顕色剤を溶解した油相と混合する水相に、保護コロイド
として含有せしめる水溶性高分子は、公知のアニオン性
高分子、ノニオン性高分子、両性高分子の中から適宜選
択することができるが、ポリビニルアルコール、ゼラチ
ン、セルロース誘導体等が好ましい。
又、水相に含有せしめる界面活性剤としては、アニオン
性又はノニオン性の界面活性剤の中から、上記保護コロ
イドと作用して沈澱や凝集を起こさないものを適宜選択
して使用することができる。
好ましい界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ソー
ダ)、アルキル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオク
チルナトリウム塩、ポリアルキレングリコール(例えば
、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)等を挙
げることができる。
本発明における顕色剤の乳化分散物は、顕色剤を含有す
る油相と保護コロイド及び界面活性剤を含有する水相を
、高速撹拌、超音波分散等、通常の微粒子乳化に用いら
れる手段を使用して混合分散せしめ容易に得ることがで
きる。
この乳化分散物には、適宜顕色剤の融点降下剤を添加す
ることもできる。このような融点降下剤の中の一部は、
前記カプセル壁のガラス転移点調節剤の機能をも有する
。このような化合物としては、例えば、ヒドロキシ化合
物、カルバミン酸エステル化合物、スルホンアミド化合
物、芳香族メトキシ化合物等があり、それらの詳細は、
例えば特願昭59−244190号に記載されている。
これらの融点降下剤は、融点を降下せしめる顕色剤1重
量部に対し0.1〜2重量部、好ましくは0.5〜1重
量部の範囲で適宜使用することができるが、融点降下剤
とそれによって融点が降下する顕色剤等は、同一の箇所
に使用することが好ましい。異なった個所に添加する場
合には、上記の添加量の1〜3倍量を添加することが好
ましい。
本発明の感熱記録材料には熱ヘツドに対するスティッキ
ングの防止や筆記性を改良する目的で、シリカ、硫酸バ
リウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
炭酸カルシウム等の顔料や、スチレンビーズ、尿素−メ
ラミン樹脂、フッ化エチレン等の微粉末を添加すること
ができるが感熱層の透明性を維持するために、感熱層の
上に主として保存性と安全性を目的とする保護層を公知
の方法により設け、この保!!!層に添加することが好
ましい、保護層についての詳細は、例えば「紙パルプ技
術タイムスJ  (1985,9月号)2〜4頁に記載
されている。
特にこの保護層を、主として、ケイ素変性ポリビニルア
ルコールとコロイダルシリカの組合せを使用した場合に
は、保護層の透明性が極めて良好となり、ひいては感熱
記録材料の透明性を著しく改善することができるので好
ましい。
又同様に、スティッキング防止のためにワックス類や金
属石鹸を添加することもできる。これらの使用量は0.
2〜7g/rrfである。
本発明の感熱記録材料は、適当なバインダーを用いて塗
工することができる。
バインダーとしてはポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、アラビヤゴム、ゼラチン、ポリビニル
ピロリドン、カゼイン、スヂレンーブタジエンラテック
ス、アクリロニトリル−ブタジェンラテックス、ポリ酢
酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等の各種エマルジョンを用いることができ
る。使用量は固形分として0.5〜5g/n(である。
本発明の感熱記録材料は、発色剤を内包したマイクロカ
プセル及び少なくとも顕色剤を乳化分散した分散物の主
成分、及びバインダー等その他の添加物を含有した塗布
液を作り、紙や合成樹脂フィルム等の支持体の上にバー
塗布、ブレード塗布、エアナイフ塗布、グラビア塗布、
ロールコーティング塗布、スプレー塗布、デイツプ塗布
等の塗布法により塗布乾燥して、固形分が2.5〜25
g/ Idの感熱層を設けることによって製造される。
このようにして製造した感熱記録材料の感熱層は、理由
は明らかではないが、驚くべきことに、極めて良好な透
明性を有する。
支持体に用いられる紙としてはアルキルケテンダイマー
等の中性サイズ剤によりサイジングされた熱抽出p I
(6〜9の中性紙(特開昭55−14281号記載のも
の)を用いると、経時保存性の点で有利である。
紙への塗布の浸透を防ぎ、又、熱記録ヘッドと感熱記録
層との接触を良くするためには、特開昭57−1166
87号に記載の、 且つ、ベック平滑度90秒以上の紙が有利である。
又特開昭58−136492号に記載の光学的表面粗さ
が8μ以下、且つ厚みが40〜75μの紙、特開昭58
−69097号記載の密度0. 9g/cm’以下で且
つ光学的接触率が15%以上の紙、特開昭58−690
97号に記載のカナダ標準濾水度(JIS  P812
1)で400cc以上に叩解処理したパルプより抄造し
、塗布液のしみ込みを防止した紙、特開昭58−656
95号に記載の、ヤンキーマシンにより抄造された原紙
の光沢面を塗布面とし発色濃度及び解像力を改良するも
の、特開昭59−35985号に記載されている、原紙
にコロナ放電処理を施して塗布適正を改良した紙等も本
発明に用いられ、良好な結果を与える。これらの他通常
の感熱記録紙の分野で用いられる支持体はいずれも本発
明の支持体として使用することができる。
本発明の感熱記録材料には透明支持体を使用することが
好ましい。この透明支持体を使用することにより、記録
後の記録物をOHPシート等に用いることができるのみ
ならず、透明支持体の両面に、それぞれ相異なる色相に
発色する感熱層を設けることにより、多色化も容易とな
る。
ここで言う透明支持体とは、ポリエチレンテレフタレー
トやポリブチレンテレフタレート等のポリエステルのフ
ィルム、三酢酸セルロースフィルム等のセルロース誘導
体のフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルム、ポリエチレン等のポリオレフィンのフィルム
等があり、これらを単体で或いは貼り合わせて用いるこ
とができる。
透明支持体の厚みとしては20〜200μのものが用い
られ、特に50〜100μのものが好ましい。
本発明においては、透明支持体と感熱層の接着を高める
ために両層の間に下塗層を設けることができる。下塗層
の素材としては、ゼラチンや合成高分子ラテックス、ニ
トロセルロース等が用いられる。下塗層の塗布量は0.
1g/m”〜2.  Og/m”の範囲にあることが好
ましく、特に0゜2 g/m”〜1.Og/m”の範囲
が好ましい。
0.1g/m”より少ないと支持体と感熱層との接着が
十分でなく、又、2.0g/m”以上にふやしても支持
体と感熱層との接着力は飽和に達しているのでコスト的
に不利となる。
下塗層は、感熱層がその上に塗布された時に、感熱層中
に含まれる水により下塗層が膨潤する場合には感熱層の
画質が悪化することがあるので、硬膜剤を用いて硬化さ
せることが望ましい。
本発明に用いることができる硬膜剤としては、下記のも
のを挙げることができる。
■ジビニルスルホンーN、N’ −エチレンビス(ビニ
ルスルホニルアセタミド)、1.3−ビス(ビニルスル
ホニル)−2〜プロパツール、メチレンビスマレイミド
、5−アセチル−1,3−’;アクリロイルーへキサヒ
ドロ−5−)リアジン、1.3.5−トリアクリロイル
−へキサヒドロ−S  トリアジン、1,3.5−、)
リビニルスルホニルーへキサヒドロ−8−トリアジン、
の如き活性ビニル系化合物。
■2.4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−5−)リアジン
・ナトリウム塩、2,4−ジクロロ−6−ノドキシ−S
−トリアジン、2,4−ジクロロ−6−(4−スルホア
ニリノ)−s−)リアジン・ナトリウム塩、2.4−ジ
クロロ−6−(2−スルホエチルアミノ)−s−トリア
ジン、N−No−ビス(2−クロロエチルカルバミル)
ピペラジンの如き活性ハロゲン系化合物。
■ビス(2,3−エポキシプロピル)メチルプロピルア
ンモニウム・p−)ルエンスルホン酸塩、1.4−ビス
(2’、3°−エポキシプロビルオキシ)ブタン、1,
3.5−)リグリシジルイソシアヌレート、1.3−ジ
グリシジル−5−(T−アセトキシーβ−オキシプロピ
ル)イソシアヌレートの如きエポキシ系化合物。
■2,4.6−)リエチレン−5−)リアジン、1.6
−ヘキサメチレン−N、N’ −ビスエチレン尿素、ビ
ス−β−エチレンイミノエチルチオエーテルの如きエチ
レンイミノ系化合物。
■1.2−ジ(メタンスルホンオキシ)エタン、1.4
−ジ(メタンスルホンオキシ)ブタン、15−ジ(メタ
ンスルホンオキシ)ペンタンの如きメタンスルホン酸エ
ステル系化合物。
■ジシクロへキシルカルボジイミド、■−シクロヘキシ
ルー3−(3−トリメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド−P−)リエンスルホン酸塩、l−エチル−3−(
3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩の
如きカルボジイミド系化合物。
■2.5−ジメチルイソオキサゾール・過塩素Mm、2
−エチル−5−フェニルイソオキサゾール−3°−スル
ホネート、5.5″−(パラフェニレン)ビスイソオキ
サゾールの如きイソオキサゾール系化合物。
■クロム明ばん、酢酸クロム、ジルコニウム塩、ホウ酸
の如き無機系化合物。
■N−カルボエトキシー2−イソプロポキシ−1,2−
ジヒドロキノリン、N−(1−モルホリノカルボキシ)
−4−メチルピリジニウムクロリドの如き脱水槽金型ペ
プチド試薬、N、N″−アジボイルジオキシジサクシン
イミド、N、  N”テレフタロイルジオキシジサクシ
ンイミドの如き活性エステル系化合物。
[相]トルエンー2.4−ジイソシアネート、1゜6−
へキサメチレンジイソシアネートの如きイソシアネート
類。
■グルタルアルデヒド、グリオキザール、ジメトキシ尿
素、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキサン等のジ
アルデヒド類。
これらのうち、特に、グルタルアルデヒド、2゜3−ジ
ヒドロキシ−1,4−ジオキサン等のジアルデヒド類及
びホウ酸が好ましい。
これらの硬膜剤の添加量は、下塗素材の重量に対して、
0.20重量%から3.0重世%の範囲で塗布方法や希
望の硬化度に合わせて適切な添加量を選ぶことができる
添加量が0.20重量%より少ないといくら経時させて
も硬化度が不足し、感熱層の塗布時に下塗層が膨潤する
欠点を有し、又逆に、3.0重量%よりも多いと硬化度
が進みすぎ、下塗層と支持体との接着がかえって悪化し
、下塗層が膜状になって支持体より剥離する欠点を有す
る。
用いる硬化剤によっては、必要ならば、更に苛性ソーダ
を加えて、液のpHをアルカリ側にする事も、或いはク
エン酸等により液のpHを酸性側にする事もできる。
又、塗布時に発生する泡を消すために、消泡剤を添加す
る事も、或いは、液のレベリングを良くして塗布筋の発
生を防止するために、活性剤を添加する事も可能である
更に、下塗層を塗布する前には、支持体の表面を公知の
方法により活性化処理する事が望ましい。
活性化処理の方法としては、酸によるエツチング処理、
ガスバーナーによる火焔処理、或いはコロナ処理、グロ
ー放電処理等が用いられるが、コストの面或いは簡便さ
の点から、米国特許第2,715.075号、同第2,
846,727号、同第3,549,406号、同第3
,590,107号等に記載されたコロナ放電処理が最
も好んで用いられる。
本発明においては、感熱記録材料が記録装置内でスムー
ズに搬送される様にするために、感熱記録材料を構成す
る層の少なくとも一層又は支持体に金属酸化物からなる
導電性粒子を含有せしめることによって帯電防止能を保
有させることが好ましい。このような層の替わりに、又
はこのような層と共に、支持体裏面に、新たに帯電防止
能を有するバック層を設けても良い。
(発明の効果) 以上詳述した如く、本発明の感熱記録材料は顕色剤とし
て常温で、液体のものを用いるので顕色剤の析出が少な
く、更に顕色剤を溶解するために必要な水に難溶または
不溶の有機溶剤を使用することなく乳化することも可能
であるので、透明性や感度の低下が発生するということ
がない。
(実施例) 以下、本発明を実施例により更に詳述するが、本発明は
これによって限定されるものではない。
実施例1゜ 〔カプセル液の調製] クリスタルバイオレットラクトン14g(ロイコ色素)
、タケネー1−D−11ON (武田薬品■製カプセル
壁材)60g及びスミソーブ200(住友化学■製紫外
線吸収剤)2gを1−フェニル−1−キシリルエタン5
5gと、メチレンクロライド55gの混合溶媒に添加し
、溶解した。このロイコ染料の溶液を、8%のポリビニ
ルアルコール水溶液100gと水40g及び2%のスル
ホコハク酸ジオクチルのナトリウム塩(分散剤)1゜4
gの水溶液に混合し、日本精機■製の、エースホモジナ
イザーで10.00Orpmで5分間乳化し、更に水1
50gを加えて、40°Cで3時間反応させてカプセル
サイズ0.7μのカプセル液を製造−した。
顕色剤(a) 顕色剤(C) 〔感熱記録材料の作製〕 上記カプセル液5.0g、顕色剤乳化分散物1010g
、及び水5.0gを撹拌混合し、厚さ75μの透明なポ
リエチレンテレフタレート(PET)支持体の片面に、
固形分が10g/m”になるように塗布し乾燥して感熱
層を形成した。
〔保護層の作製] 上記感熱層の上に更に下記の組成の保護層を固形分2.
5g/rn”となるように塗布し、乾燥した。
ケイ素変性ポリビニルアルコール  2重量部(クラレ
■製 PVA  R−2105)コロイダルシリカ  
       3重量部(日産化学■製 スノーテック
ス30)パラフィンワックスエマルジョン 0.9重量部 (中東油脂■製 セロゾール428) ステアリン酸亜鉛エマルジョン 0.2重量部(中東油
脂■製 ハイドリンZ−7) このようにして得られたサンプルを1週間毎に40°C
/90%と25°C/65%の雰囲気に経時させること
を3ケ月間続けたところ、白化現象が発生せず問題点は
見出せなかった。
実施例2゜ 実施例1における顕色剤(a)8.0g及びl−フェニ
ル−1−キシリルエタン8.0gの代わりに常温で液体
の顕色剤(d)16.0gを用いた他は実施例1と全く
同様にして感熱記録材料を得た。
顕色剤(d) CH。
比較例 実施例1で使用した顕色剤さ)のかわりに顕色剤(e) (融点:11ビC) 顕色剤(C)のかわりに顕色剤(f) 得られた感熱記録材料を、実施例1の場合と同様に評価
実験を行った結果、実施例1の場合と同様、全く問題点
を見出すことできないことが確認された。
を用いた他は実施例1と同様にして感熱記録材料を得た
得られた感熱記録材料について、実施例1と全く同様に
して評価実験を行った結果、顕色剤の析出によると思わ
れる白化が発生し、感度、透明性などの性能が著しく低
下した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)無色又は淡色の塩基性染料前駆体を含有するマイク
    ロカプセル、及び、顕色剤を含有する乳化分散物とを含
    む塗布液を支持体上に塗布乾燥して形成した感熱層を有
    する感熱記録材料において、顕色剤として常温で液体の
    顕色剤を用いることを特徴とする感熱記録材料。
JP63233396A 1988-09-20 1988-09-20 感熱記録材料 Pending JPH0281671A (ja)

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