JPH0280482A - 粘着付与剤樹脂がポリマーの粒子内に共存しているエマルジョン型感圧接着剤の製造法 - Google Patents

粘着付与剤樹脂がポリマーの粒子内に共存しているエマルジョン型感圧接着剤の製造法

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JPH0280482A
JPH0280482A JP23114688A JP23114688A JPH0280482A JP H0280482 A JPH0280482 A JP H0280482A JP 23114688 A JP23114688 A JP 23114688A JP 23114688 A JP23114688 A JP 23114688A JP H0280482 A JPH0280482 A JP H0280482A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、粘着付与剤樹脂(クツキフ ァイヤー〕 (以下、TRと略記〕が生成ポリマーの粒
子内に選択的に共存しているエマルジョン型感圧接着剤
の製造法に関する。詳しくは、特にポリオレフィン樹脂
(以下、po−vA脂と略記)に対する常態接着性、低
温接着性に優れ、かつロール塗工適性1分散安定性、三
物性 (接着力、粘着力及び凝集力)のバランス等の極めて良
好なエマルジョン型感圧接着剤(感圧接着性エマルジョ
ン)の製造法に関する。
〈従来の技術〉 近年、感圧接着剤の分野でも、無公 害、安全衛生等の観点から、無溶剤の要望が高・まり、
圧倒的な割合を占めていた有機瀉剤型感圧接着剤が、水
性エマル ジョン型に置き換りつつある。ところ が、従来のエマルジョン型の場合は、表面エネルギーの
小さいP〇−樹脂、例えばポリエチレンやポリプロピレ
ン製の容器やフィルム等への常態接着力、低温接着力等
が実用的に充分でないという欠点をもっており、その向
上が強く要望されている。
アクリル系エマルジョン型感圧接着剤 は、共重合させる、アクリル系単量体の種類を選択する
ことにより、必要な粘着力、凝集力、及び接着力のバラ
ンスc以下、三物性バランスという)を、成る程度まで
調節できるが、凝集力、接着力が共に充分大きいものは
アクリル系重合樹脂のみでは得られ難い。
その常態接着力を向上させるために、 TRのエマルジョンをブレンドする方法が知られている
が、この方法では、アクリル系共重合体の粒子とTR拉
子が均一に混合しないために、常態接着力を充分向上す
ることができない、しかも低温接着性も耐水性も低下す
る。また粘着剤エマルジョン特有の構造粘性によってロ
ール塗工機を使用する場合の塗工性(いわゆるロール塗
工適性)にも劣る。
この方法における耐水性を改善するた めに、TRをアクリル系単量体の混合物に溶解した溶液
又はこの滴液を乳化剤水溶液中に乳化したプレエマルジ
ョンのうち、その30重量%以下を、水と乳化剤と重合
触媒とを含有した重合液にあらかじめ添加して、初!i
11重合を行ない、次いでその残部を連続的に添加しな
がら重合を行なって、TRを含有したエマルジョン型接
着剤を製造する方法(特開昭58−185668号公報
、英国特許第1257940号明細書)も公知である。
しかしながら、この方法では、アクリ ル系ポリマーやビニルエステル系ポリ マーのような“重合の場”となり得る シードポリマーが全(存在しない反応系中で、アクリル
系単量体の初期重合をTR#存下に行なうために、最終
的にTRと生成ポリマー粒子の多くが別個に水中分散し
ているエマルジョンを生成して。
低温接着力を常態接着力と同程度に充分向上することが
できない、また遊離したTRの水中分散による。前記構
造粘性 (チクソトロピー)の発現や分散安定性を改善すること
は難かしい、特にTRの使用量が多くなると、安定な初
期粒子が生成し難く重合系が不安定になって、TRが凝
集した粗粒子が多屋析出し、機械的安定性や、ロール塗
工適性のわるいエマルジョンを生成する。尚、このよう
なTR1l集物や含有しているエマルジョンか、その存
在に因るタック面の凹凸から美観上、印刷適性の点がら
好ましくな いことは、よく知られている。
一方、po−1′81脂に対する常態接着性を向上させ
るために、エチレン−酢酸ビニル系共重合体(ビニルエ
ステル系重合体)のエマルジョンをシードとし、これに
アクリル系単量体のプレエマルジョンを滴下して、シー
ド重合を行なう方法 (特開昭57−16082号公報)も公知である。
この方法では、その第2頁に2述して いるように、前記シードポリマーがアクリル系モノマー
の“重合の場゛となり得る、前記シードポリマーが存在
しているので高濃度のエマルジョンを製造し得る反面、
最終生成ポリマーの粒子内にはTRが全く共存していな
いために、低温接着性と常態接着性を充分向上すること
ができず、しかも低温接着力が常温接着力と同程度に大
きい優れた感圧接着性エマルジョンを得ることができな
い。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明者等は、従来技術の難点を悉く 解消せんとして鋭意広範囲な系統的研究を行なった結果
、遂に本発明を完成した、即ち。
(1)前記プレエマルジョンの中に、TRが共存してい
ても、シードポリマーとしてのエステル基含有単量体(
ビニルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸エステル
)を主体として成るエマルジョンポリマーの粒子が、2
段目に反応させるアクフ酸エステルを主体とする単量体
の°゛安定重合の場”となって、シード重合反応が円滑
(安定)に進行して、該単量体と共存していたTRの殆
ど総てが1選択的に重合生成ポリマーの粒子内に均一分
散した形態で共存しており、水相中にはTRが実質的に
存在(遊離1分散)していない、新規にして優れた下記
特性を有する高濃度(固形分濃度として60〜 70重量%)の感圧接着性エマルジョンが工業的容易に
得られること。
(2)生成したこのエマルジョンポリマーの粒子は、適
度に硬い(Tgか適度に高 い) iii記シードポリマーとその表面に重合生成し
た適度に軟い(Tgか適度に低い)アクリル系ポリマー
と更にその粒子内に均一分散している適量のTRとから
構成されているので、P〇−樹脂等に対粘着力及び凝集
力のバランスも良好である。
(3)また、上記(1)の生成したエマルジョンは、均
質、安定で、TRの凝集物や生成ポリマーの凝集物、ま
たはそれらからなる粗大粒子を殆ど含有していないので
1機械的安定性1分散安定性、経日安定性が、良好であ
る。更にその水相中にはTRが実質的に遊離(分散)し
ていないので、高濃度でも粘度が低く、TRのエマルジ
ョンのようなチクソトロビックの粘性を発現することな
く、ニュートニアンに近い粘性を示す、それ故ロール塗
工適性にも優れ、塗りスジが入らず。
タック面が平滑で美観上からも印刷適性の点からも好ま
しい。
本発明の第1の目的は、ポリオレフィ ン樹脂に対する常態接着性と低温接着性が同程度に高(
悴qれており1分散安定性(機械的安定性等)、ロール
塗工適 性、前記三物性のバランス等が極めて良好なエマルジョ
ン型感圧接着剤を工業的有利に製造し得る製造法を提供
することにある。
本発明の第2の目的は、TRか選択的 に生成ポリマーの粒子内に均一分散した形態で共存して
おり、水相中には実質的に存在(分散)していない、上
記の新規なエマルジョン型感圧接着剤(感圧接着性エマ
ルジョン)を提供することにあ る。
く問題を解決するための手段〉 即ち1本発明は上2目的を達成するた めに、ビニルエステル及び(メタ)アクリル酸エステル
の群から選択されたエステル基含有単量体の少なくとも
一つを主成分としてなる平均粒子径が0.15〜0.3
5μmの重合体(以下、シードポリマーという)のエマ
ルジョン(以下 シードエマルジョンという)の中に、前主成分とした単
量体混合物と粘着付与剤樹脂と乳化剤と水を含有してい
るプレエマルジョンを、逐次添加して1重合触媒の存在
下に乳化重合(以下、シード重合という)を行なうとい
う構成をとる。
以下、本発明の実施の態様を詳説する。
前記のビニルエステル及び(メタ)アクリル酸エステル
の群から選択されたエステル基含有単量体の少なくとも
一つを主エステル基含有単量体の少なくとも一つを主成
分として成る共合体を意味する。
シードポリマーとしての前記重合体は、215〜303
@にのガラス転位点(以下、Tgと略記)を有する重合
体が望まが著しく低下し、303°によりも高いと、粘
着力が弱(なる傾向があるからである。
前記のシートエマルジョンとしては、公知の乳化重合法
(例えば−次仕込み重合法、モノマー添加重合法、プレ
エマル ジョン添加重合法あるいはそれらの組合せ等)によって
製造されたものが好ましい。
シードエマルジョンにおけるシードポ リマーの平均粒子径は0.15〜0.35um (好ま
しくは0.2〜0.3 μm)である、O,15μm未満では第2段目の乳化重
合(シード重合)によって粘度の高い、かつロール塗工
適性のわるいエマルジョンを生成し、0,35 μmよりも大きいと生成する共重合体の粒子内における
TRの分布が不規則に なったり、接着性能を充分向上させることができない。
またシードエマルジョンとしては、千 ツマ−の重合転化率が98%以上、(残存モノマー量が
2%未満)のものが望ましい0重合転化率の低い残存モ
ノマー量の多い)、重合体エマルジョンでは、前記の乳
化重合(シード重合)において反応系を不安定化(阻害
)したり、TRが凝集した粗大粒子を生成する場合かあ る。
シードポリマーとしては、Tgが 215〜303°にの範囲内にある、前記のエステル基
含有単量体から成る単独重合体、共重合体、又はエステ
ル基含有単量体の少なくとも一つを主成分とし、これと
エチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン性不
飽和カルボン酸、架橋性単量体、(α−メチル)スチレ ン、N−アルキル(メタ)アクリルアミド及び(メタ)
アクリロニトリルの群から選択された共重合可能な単量
体の少なくとも一つとからなる共重合体等が好ましい、
上記共重合体の中で、エチレン性不飽和カルボン酸及び
/又は架橋性単量体を共重合成分として成る上記の共重
合体が最も好ましい。
前記のビニルエステルとしては、例^ ば、酢酸ビニル(以下、VACと略記)プロピオン酸ビ
ニル(以下、vPと略 3己)、ベオバ(シェルケミカル社の商標名、バーサチ
ック酸のビニルエステル)3級ノナン酸ビニル以下、3
NVと略 gcり、ステアリン酸ビニル、モノクロル酢酸ビニル、
安息香酸ビニル等を挙げることができ、一種又は二種以
上2組合せて使用される。
前記の(メタ)アクリル酸エステルと しては、例えばアクリル酸又はメタクリル酸のメチル、
エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、
シクロへ基の炭素数がl〜tS)のアルキルエステル、
ベンジル(メタ)アクリレート等の芳香族アルコールの
(メタ)アクリ レート等を挙げることができ、それらの一種又は二種以
上組合せて使用される。
前記のエチレン性不飽和カルボン酸としては、例えばア
クリル酸、メタクリル 酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸(無水マレイ
ン1jli) 、アルキル基の炭素数が1〜12のモノ
アルキルマレー ト、ヒドロキシエチル(プロピル)モノマレート、モノ
フタレート、イタコン酸のモノアルキル(炭素数1〜1
2)エステル等が挙げられ、一種又は二種以上組合せで
使用される。
前記の架橋性単量体としては、例えば、(メタ)アクリ
ル酸の2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル
エステ ル、3−ヒドロキシエチルエステル、ポリエチレングリ
コール又はポリプロピレングリコールのモノ(メタ)ア
クリレート等の水酸基含有単量体、グリシジル (メタ)アクリレートのようなエポキシ基含有単量体、
(メタ)アクリルアミ ド、タイアセトンアクリルアミド等の−C,ONH、基
やメチロール基を有する単量体、ジビニルベンゼン、ジ
ビニルシラン、ジアリルツクレート、シクロペンタジェ
ン、メチレンビスアクリルアミド。
ジアリルマレート、テトラアリルオキシエタン等のエチ
レン性不飽和結合を2個以上有する単量体を挙げること
ができ る。架橋性単量体も一種又は二種以上組合せて使用され
る。
前記のN−アルキル(メタ)アクリル アミドとしては、例えば、N−オクチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−ターシャリ−ブチル(メタ)アクリルア
ミドのようなアルキル基の炭素数が4〜12のものが挙
げられる。
前記のシードポリマーにおけるビニル エステルを主成分とする共重合体の好ましい共重合組成
は下記の通りである。
(A)ビニルエステル −・・−・・50重量%以上 (B)エチレン(以下、Eと略記) ・・・・・・0〜49重量% (C)エチレン性不飽和カルボン酸 ・・・・・・0〜7重量% (D)架橋性単量体 ・・・・・・0〜10重量% (E)塩化ビニル(以下、VCと略記)・・・・・・0
〜35重量% (F)アルキル基の炭素数が1−18のCメタ)アクリ
ル酸エステル ・・・−・・0〜50重量% 上記ビニルエステル系共重合体を構成 している単量体の組合せとしては、例えば、VAC−べ
オバ、VAC−VP、 V A C−E 、 V A C−/< オバー 7 
’) ’J )Li酸(以下、AAと略記)、VAC−
E−AA、VAC−E−AA−’)’Jシジルメタクリ
レート(以下、GMAと略記)、VAC−AA−N−メ
チロールアクリルアミド(以下、N−MAMと略記) VAC−E−ベオバ、VAC−E3NVVAC−2−エ
チルへキシルアフレリ レート(以下、2−EHAと略記) VAC−ステアリルアノクリレート。
VAC−ブチルアクリレート(以下、 BAと略記)、VAC−エチルアクリ レート(以下、EAと略記)VAC−E−AA−N−メ
チロールメタクリアミド(N−MMAMと略記)VAC
−E− VC,VAC−E−MMA−AA、VAC−E−AA−
エチレングリコールジメタクリレートC以下、EGDM
と略記)VAC−E−AA−GMA、VAC−べ才/<
−2EHA、VAC−べ才バ−:2.テアリン酸ビニル
、ベオバーBA−MMAべオバー2EHA・ベオバーA
A、ベオハ−V A C−A A 、 ヘ才i< −V
 A C−EA、VAC−VP−AA、VAC− BA−AA等を挙げられる。但しこれらのものに限定さ
れない、前記のシードポリマーにおける(メタ)アクリ
ル酸エスチルを主成分とする共重合体の好ましい共重合
組成は、下記の通りである。
(A)アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリ
ル酸エステル及び戊は ベンジル(メタ)アクリレート ・・・・・・50重量%以上 (B)ビニルエステル  0〜49重量%(C)エチレ
ン性不飽和カルボン酸 ・・・・・・0〜7重量% (D)架橋性単量体 ・・・・・・0〜10重量%(E
)(α−メチル)スチレン及び/又は(メタ)アクリロ
ニトリル ・・・・・・0〜40重量% (F)N−アルキルアクリルアミド ・・・・・・0〜25重量% 上記のアクリル系共重合体を構成して いる単量体の組み合わせとしては、例えば2EHA−M
MA、BA−VACl BA−VA−AA、BA−MMA、BAMMA−AA、
BA−AN、BA− 2E  HA  −G  M  A  、  E  A
  −N  −M A  M  −AA、  EA−A
N−N−MAM−AA 、2 EHA−スチレン(以下
、stと略記) 、 2 E HA −M M A −
M A A、2EHA−EA−AA、2EHA−マレイ
ン酸−MAA、2EHA−BA−マレイン酸−ジビニル
ベンゼン(以下、DVBと略記)、2 EHA−MAA
−N−MAM2 EHA−BA−MAA−CN−MAM
−VAC12EHA−VAC−AA、 2 EHA−VAC−AA−N−MAM、2 EHA−
EA−AA−GMA、2EHA−ベンジルメタクリレ−
)−−VAC−AA、2EHA−ペンジルメタクリレー
ト−AA、EA−2EHA−AA、2E)IA−MMA
−AN−N−MAM、BA−VAC−MAA−DVB、
BA−EA−AN−AA、BA−MMA−MAA−GM
A、BA−st−AA、2EHA−VAC−ベオバーM
AA、イソノニルアク  リ  L、−1−−EA−M
AA−DVB。
2 EHA−N−才クチルアクリルアミド−N−MAM
、2EHA−N−オクチルアクメタリルアミド等が挙げ
られる0本発明で使用する乳化剤としては、乳化重合用
の公知のものであればよく、前記 シードエマルジョンの製造(乳化重合)には1例えばア
ルキルベンゼンスルホンa塩、高級アルコール硫酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、
ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、スチレンスルホ
ン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸ナトリウム、アリル
アルキルスルホコハク酸ナトリウム等のアニオン型界面
活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、オキシ
エチレンーオキシブロビレンブロツクボリマー等の非イ
オン形界面活性剤、両性型界面活性剤1部分鹸化又は完
全鹸化のポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセル
ローズ等の水溶性高分子からなる保護コロイドの一種又
は2種以上が使用される、前記のプレエマルジョン(第
2段目の重 合)に使用さ・れる乳化剤としては主として、前記の非
イオン型界面活性剤、アニオン型界面活性剤又は前記両
者を組合せて使用される。
本発明における乳化剤の使用量は、通 常0.5〜lO重量%の範囲内である。
重合触媒としては、例久ば過硫酸アン モニウム、過硫酸カリウム、等の親水性触媒や過酸化物
と還元剤との組合せからなるレドックス、触媒系等が使
用され る。また必要に応じて、四塩化炭素、アルキルメルカプ
タン等の重合連鎖移動剤やPH調節剤等を併用してもよ
い。
シードエマルジョンの製造時及び後記 のシード重合時の反応温度は限定されないが1通常50
〜90℃の範囲内であ る。
前記のシートエマルジョンは、予め製 造しておいていた該重合体エマルジョンを使用してもよ
く、また第1 R目の乳化重合により生成した該重合体
エマルジョンを適用し、連続して第2段目の乳化重合を
行なってもよい。
シートエマルジョンの固形分濃度は通 常40〜60重量%の範囲内である。
前記のプレエマルジョンとしては、該 噴量体温合物に前記゛rRを溶解した後。
乳化剤水溶液と撹拌混合して乳化したプレエマルジョン
は、乳化剤含有量(使用量)が少な(、耐水性、安定性
等の優れた感圧接着性エマルシコンを容易に得られるこ
と等から好ましい。
シードエマルジョン中の該単量体混合 物の含有量は前記シードエマルジョンの固形分重量量を
基準として、3〜30倍量である。3倍量よりも少、な
いとPO−樹脂に対する接着力の向上が認められなく、
30倍量よりも多いと、乳化重合安定性及び生成したエ
マルジョンの安定性がわるくなるので好ましくない。
前記の単量体混合物は1重合すると 1’ gが205〜245°にの共重合体に成り得るも
のであることが望ましい。
Tgが205℃よりも低いと凝集力の 低下が著しく、245°によりも高くなると粘着性が低
下する傾向があるからである。
前記単量体混合物としては、炭素4〜 18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを主体とし、これとエチレン性不飽和カルボン
酸及び架橋性単量体の群から選択された官能基含有単量
体の少なくとも一つと、又は更にビニルエステル、炭素
it l〜3のアルキル基を有する(メタンアクリレー
ト、 (α−メチル)スチレン、及びベンジル(メタ)アクリ
レートの群から選択されb非イオン性単量体の少なくと
も一つとを含有しているものが好ましい、特に好ましい
単量体混合物の組成は下記の通りである。
(1)炭素数4〜18のアルキル基を有する(メタ)ア
クリレート び/又は架橋性単量体 ・・・・・・1−15重量% (3)ビニルエステル ・・・・・・0〜30重量% (4)炭素数l〜3のアルキル基を有する(メタ)アク
リレート ・・・・・・0〜35重量% (5)(α−メチル)スチレン ・・・・・・0〜10重量% (7)(メタ)アクリロニトリル ・・・・・・0〜5重1% 上記単量体混合物における単量体の組 合わせとしては1例えば、MA−2EHA−CHA−A
N−AA−GMA、2EHA−BA−AA−N−MAM
、2EHA−MA−AA−DVB−,2EHA−MA−
AA−D’VSi、2EHA−MA−MAA、2EHA
−VAC−AA。
2EHA−AN−AA、2EHA−5T−AA、BA−
MA−AA、2EHA−MA−AA、2EHA−MAA
−ブロビレングリコールンモノメタクリレート (以下、PPGMAと略記)、2EHA−AA−PPG
MA、2EHA−MA−MAA−PPGMA、2EHA
−BM−M A A −N −M A M 、 2 E
 HA −V A E−MAA、2EHA−VAC−A
A− PPGMA、2EHA−MA−MAA−2ヒドロキシエ
チルアクリレート、BA−2EHA−VAC−MAM−
MAA。
2EHA−HMA−AM−MAA、  BA−2EHA
−AA−GMA、  CHA−2EHA−AA−GMA
、  CHA−2EHA−シアルフタレート−AA、B
A−MMA−AA、2EHA−BA−AA−N−MAM
等が挙げられる。また、前記のシードポリマーと、単量
体混合物の少なくと一方がエチレン性不飽和カルボン酸
及び/又は架橋性単量体を共重合体成分として含有して
いる場合は最も好ましい。
このような場合は、シード重合時又は シード重合後にポリマー間あるいは分子間に架橋結合を
形成して、内部凝集力が高くなり、粘着力、凝集力及び
接着力のバランスをより向上し得ると共に、粘着力、接
着力(常態接着力、低温接着力)の著しく優れた感圧接
着性のエマルジョンが容易に得られるからである。
TRの使用量は前記単量体混合物の重 量を基準として、5〜30重量%が望よも多(なると、
乳化重合安定性及び生成したエマルジョンの安定性がわ
るくなりやすい。
本発明に使用し得るTRとしては1例 えば、ロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、脂肪族系石
油樹脂、芳香族系石油樹脂、純モノマー共重合系石油樹
脂、脂環族系石油樹脂、キシレン系樹脂、ポリアミド系
樹脂、エポキシ樹脂、エラストマー等が挙げられる。こ
れらの中でロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂が最も好
ましい、TRは一種又は二重以上組合わせて、使用され
る。
ロジン系樹脂としては、生ロジン、水 添ロジン、水添ロジンエステル、不均化ロジン、不均化
口ジネステル、重合ロジンエステル、ポリテルペン系樹
脂とじてはα−ピネン樹脂、β−ピネン系樹脂、ジペン
テン系樹脂、テルベンーフェー ノール樹脂、脂肪族系石油樹脂とはハイレッツ(三井石
油化学製)、フィントン(日本ゼオン製)、クツキロー
ル(住友化学製)、エステコレッツ1000 (エッソ化学製)、芳香族系石油樹脂としてはネオポリ
マーS(日本合成樹脂 石油樹脂としてはハイレジン(東邦石油化学製)、タッ
クエース(三井石油化学製)、エステコレッツ200(
エッソ化学製)脂環系石油樹脂としてはアルコン(荒用
化学製)、エステコレッツ(エッソ化学製)、ポリアミ
ド系樹脂としてはトーマイド(富士化成工業)、エポキ
シ樹脂としては、エピコート(シェル化学製)、エボミ
ック(三井石油化エポキシ製)、エボトート(東部化成
等)、エラストマーとしては、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、スチレンブタジェンゴム、スチレンソーブダジョン
ブロツクボリマー スチレンーイソブレンブロツクボリ マー、エチレン−イソプレン−スチレンブロックポリマ
ー等が例示される。
更に本発明の製造方法によれば、前記 のシートエマルジョン粒子が、第2段目に反応させるア
クリル系単量体の“重合反応の場“とじて堤供されるの
で乳化剤の種類、量及び触媒の種類によって乳化重合開
始時に必要なミセル数を調節し。
乳化重合終了時の粒子調節することが可能である上に、
水相中には遊離分散したTRが実質的に存在しないので
比較的粘度の低いかつ、固形分濃度が60〜70重量%
の高濃度の感圧接着性エマルシヨンを容易に製造するこ
とができる。更 に、本発明の方法は、前記のシードポリマーとプレエマ
ルジョン中の単量体混合物の少なくとも一方にエチレン
性不飽和カルボン酸を共重合成分として成る共重作用効
果を更に向上し得る。
多価金属塩としては餌、マグネシウ ム、カルシウム、ベリラム、亜鉛、アルミニウム、ジル
コニウム、錫、マンガ ン、鉄1等の塩化物、酢酸塩、@酸塩、等が好ましい。
多価金属塩水溶液は、酸基(例えば− COOH基、−5o 、H基等)含有共重合体エマルジ
ョンの固形分重量を基準として多価金属塩が0,1〜l
O重量%になるように配合することが好ましい。
本発明で得られた感圧接着性エマル ジョンには、周知、慣用の添加剤、例えば、増粘対、a
料、充填剤、可塑剤、防腐剤、防パイ剤、防錆剤、凍結
安定剤等を必要に応じて添加することができる。
本発明の感圧接着性エマルジョンは、 ロール塗工等の塗工適性に優れているので紙やプラスチ
ックフィルムを基材とする粘着ラベル、粘着シート、粘
着テープ等に幅広く適用できる。
以下、本発明の好適な実施態様を整理 して記しておく。
(特許請求範囲第(1)項から続く) (イ)U記の重合体(シードポリマー)が、215〜3
03°にのガラス転 移点を有しているものである。前記 請求項(1)[特許請求の範囲第 (1)項]に記載の製造法。
(ロ)前記の単量体混合物(プレエマルジョン中の)が
、共重合すると 205〜245°にのガラス転移点 を有している共重合体と成り得るも のである前記請求項(1)記載の製 造法。
(ハ)前記の重合体が、ビニルエステル及び(メタラア
クリル酸エステルの 群から選択された基含有単量体の少 な(とも一つを主成分とし、これと エチレン、塩化ビニル、塩化ビニリ デン、エチレン性不飽和カルボン酸 架橋性単量体、(α−メチル)スチ レン及び(メタ)アクリロニトリル の群から選択された共重合可能な単 量体の少なくとも一つとから成る。
前記請求項(1)記載の製造法。
(ニ)前記の重合体が、ビニルエステル50重量%以上
、エチレン0〜49 重量%、エチレン性不飽和カルボン 酸0〜7重量%、架橋性単量体0〜 lO重量%、塩化ビニル0〜35重 量%及びアルキル基の炭素数がl〜 18の(メタ)アクリル酸エステル 0〜35重量%からなるものである 前記請求項 +11記載の製造法。
(ホ)前記重合体が、アルキル基の炭素数が1〜8の〔
メタ)アクリル酸エ ステル及び/又はベンジル(メタ) アクリレート50重量%以上、ビニ ルエステル0〜49重量%、エチレ ン性不飽和酸0〜7重量%、架橋性 単量体0〜10重量%、(a−メチ ル)スチレン及び/又は(メタ)ア クリロニトリル0〜40重量%及び N−アルキルアクリルアミド0〜 25重量%から構成されているもの である。請求項(1)記載の製造 法。
(へ)前記の単量体混合物が、炭素数1〜18のアルキ
ル基を有する(メ タ)アクリル酸アルキルエステルを 択された官能基含有単量体の少なく とも一つと、又は更にビニルエステ ル、(α−メチル)スチレン及びべ ンジル(メタ)アクリ1ノートの群か ら選択された非イオン性単量体の少 なくとも一つを含有しているもので ある。前記請求項(1)の製造法。
(ト)前記の単量体混合物が、炭素数4〜18のアルキ
ル基を有する(メ タ)アクリレート55重量%以上、 エチレン性不飽和カルボン酸及び/ 又は1〜15重量%、ビニルエステ ル0〜30重量%、炭素数1〜3の アルキル基を有する(メタ)アクリ レート0〜35重量%、(α−メチ び(メタ)アクリロニトリル0〜5 重量%から構成されているものであ る。請求項(1)記載の製造法。
(チ)前記の重合体(シードポリマー)と単量体混合物
の少なくとも一方 が、エチレン性不飽和酸及び/又は 架橋性単量体を共重合成分として含 有している、請求項(1)記載の製 造法。
(す)itit記の共重合体エマルジョンが、単量体の
重合転化率が少なくとも 98%である前記XR請求項 1. )記載の製造法。
(ヌ)iii記の粘着付与剤樹脂が、前記単量体混合物
の重量を基準として5〜 30重量%の範囲内でプレエマル ジョンの中に含有している。前記団 請求項(1)記載の製造法。
(ル)前記の粘着付与剤樹脂が、ロジン系樹脂、ポリテ
ルペン系園脂、脂肪 脂、キシレン系樹脂、ポリアミド系 樹脂、エポキシ樹脂及びエラスト マーの群から選択された少なくとも 一つである、前記請求項(1)記載 の製造法。
(オ)前記の粘着性付与剤樹脂が、ロジン系樹脂及び/
又はポリテルペン系 樹脂である、請求項(1)記載の製 造法。
(ワ)前記のエマルジョン型感圧接着剤が、固形分とし
て60〜70重量% の高温度のものである、前記請求項 (1)記載の製造法。
(力)前記の乳化重合を行なった後、乳の製造法。
(1)及び上記実施態様(ハ) (ニ)(ホ)及び(へ)の各項に記 載の製造法。
(ヨ)多価金属液水溶液が、酸基含有共重合体エマルジ
ョンの固形分重量を 基準として多価金属塩が0.1〜 10重量%になるように配合される、 宏暗ミ功ヨミ前記請求項(1)及び (突出例) 以下、実施例によって本発明を具体的に説明する0例中
の部とあるのは重量部を1%とあるのは重量%を意味す
る。また乳化剤量はいずれも純分換算の量である。さら
に下記の各物性値の測定は次の方法で行なった。
1、固形分濃度 (単位:%) J I S−に6839に準じ、105℃、3時間乾燥
後に秤量した。
2、PR J r S−に6837に準じ、ガラス電極を用いて測
定した。
3、粘度 (単位:CPS) J I S−に6B3Bに準じ、特に記述のない限りB
 M ”J回転粘度計を用い、回転速度60 rpmに
て測定した。
4、平均粒子径 (単位二μm) 試料エマルジョン中のポリマー粒子を、透過型電子顕微
鏡により観察しながら、該粒子の体積平均1mを算出し
、これをもって平均粒子径とした。
5、グリッド (単位:%) 試料エマルジョン100gを、200メツシユの金網で
濾過した後の、金網に残留している凝集物の乾燥物の重
量%をもって表示した。
6、常態接着力(常温接着力)(単位: g/25n+
ml厚みが50μmのポリエステルフィルムの片面に、
該接着剤試料を、乾燥後の厚みが25μmとなるように
塗布し、105℃で5分間乾燥して粘着テープを作成す
る。この粘着テープの接着剤塗布面を、JIS−202
37に準じてステンレススチール扱(以下、SS板と略
記)の表面に接合した後、180°引きはがし接着力を
、20℃65%RHの雰囲気下で測定する。またFtL
着体としての前記SS板の代りにポリエチレン板(以下
、PE板と略記)、並びにポリプロピレン板(以下、P
P板と略記ンを使用する他は、同様に行なって、その接
着力を常態接着力として表示した。
7、低温接着力 C単位: g/25L1m)常態接着
力を測定するときの温度条件な0°Cとする他は、常態
接着力の測定の場合と同様に行ない、その接着力を低温
接着力として表示した。
8、ボールタック(粘着力)(J、DOW法)(単位:
玉N0) JIS−ZO237に従い、傾斜角30゜にて測定した
9、保持力 (単位:落下時間=m i n)J I 
S−20237に準じ、荷重を1kgとし、20℃、6
5%RHの雰囲気下で荷重が落下するまでの経過時間を
測定して表示した。尚、この保持力は凝集力の尺度にな
る。
lO機械的安定性(分散安定性) エマルジョンに高剪断力を一定時間与えた場合の機械的
安定性を調べるために、HAAKE社製の高速回転粘度
計を用いて、約1゜0001/secの高剪断力を試料
エマルジョンに10分間加えた後の凝集物の発生状態及
び粘度の変化を観察し、その状況から8i械安定性を評
価した。評価は、良好、はぼ良好、やや不良、不良の4
段階評価とした。
11、最終乳化重合生成物におけるポリマーとTRの共
存状態の観察 (1)方法 エマルジョン中のポリマー粒子とTR粒子との分散状態
及びポリマー粒子内のポリマーとTRの共存状態を観察
するために電子顕微鏡を用いた。
(観  察):前処理として試料エマルジョンを蒸留水
で稀釈した後支持膜な張ったメツシュ上にスプレーで散
布し、風乾したものを透過型電子顕微鏡(日立H−50
0H)にて3万倍で観察した。
(n察状態):ポリマーとTRとは電子線透過率に差が
あり、ポリマーはうすい灰色をしており、一方、TRは
ポリマーに比較して黒く撮影される。確認のため、通常
のエマルジョン(TRを含有しないもの)に、TRのエ
マルジョンを添加した場合、うすい灰色をしたポリマー
粒子と黒っぽいTRとが別個に存在してta影された。
(2)ポリマーとTitの共存状態の表示前記 (1)
により観察した結果を下記の如く表示した。
表 現    観察された状況 A・・・・・・TRの粒子は水相に全く見られなく、そ
してTRはポリマー粒子内に 均一に分散して共存している場合。
A・・・・・・TRの粒子は水相に全く見られなり・・
・・・・TRの粒子は水相に若干見られるが、TRの殆
どはポリマー粒子内に 均一分散して、共存している場合。
C・・・・・TRの粒子は水相に多く見られ、TRの一
部がポリマー粒子内に共存し ている場合。
D・・・・・・TRの粒子とポリマー粒子が水相におい
て夫々別個(独立)に存在して いる場合。
実施例1 (1)VAC−2EHA−AA−N−MAM共重合体エ
マルジョンCシードエマルジョン)の製造 VAC30部、2EHA68部、AA2部及びN−MA
Mo、3部からなるモノマー混合物を、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリム1部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム02部、ポリオキシ
ンエチレンノニルフェニルエーテル(HLB:約10)
1部及び酢酸ナトリウム0.3がイオン交換水30部に
溶解している乳化剤水溶液の中に添加し、そして攪拌し
てプレエマルジョンを作成した。
一方、撹拌機、温度計及び冷却筒を備えた反応容器の中
にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB:約
111部及び過硫酸カリウム0.3部が溶解している水
溶液を仕込み、その後、系内に窒素ガスを流しかつ攪拌
しなから内温を75℃に昇温し、前記プレエマルジョン
の5%量を添加して、30分間重合(初期重合)を行な
い、次いで残りの90%量を4時間にわたって滴下して
重合を行なった。
この間、内温を75〜80℃に保った0滴下終了後、更
に2時間内温を80℃に保持して後期重合を行なった。
得られた前記のエマルジョンの固形分濃度は50.1%
、粘度は100cps、PHは3.0平均粒子径は0.
23μ、該共重合体のTgは計算値で229°にであっ
た。
(2)本発明のTR−共存型共重合体エマルジョンの製
造 先づ、MA30部、2EHA58部及びAA2部からな
るモノマー混合#li(共重合体の′r gは228°
K)に、スーパーエステルA−100(TR)10部を
予め溶解した溶液(TR−モノマー溶液)を、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム1
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.3部、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB:
約to)1部、酢酸ナトリウム0.4部が溶解している
乳化剤水溶液とを攪拌下に混合して乳化し、TR−モノ
マープレエマルジョンを作製した。
次に、前記 +llで使用した反応容器の中に、前記(
7)VAC−2EHA−AA−N−MAM共、1合体エ
マルジョン(シードエマルジョン)20部とイオン交換
水18部を仕込み、撹拌下に、系内に窒素ガスを流しな
がら昇温し、75℃に保持して、前記TR−モノマープ
レエマルジョンと過硫酸カリウム0゜3部がイオン交換
水7部に溶解している触媒水溶液を4時間にわたって滴
下して、重合反応を行なった。
得られた共重合体エマルジョンは、固形分濃度が65.
2%、粘度が400cps、PHが3.5、平均粒子径
が0445μ、前記のグリッドが0.0020%で極め
て少なかった。そして機械的安定性も良好で、凝集物の
発生も、粘度変化も全く認められなかった。尚、この共
重合体エマルジョンを、前記のようにして透過型電子顕
微鏡で観察した結果、TRがポリマー粒子内に均一に分
散した状態で共存していること、遊離したTRの粒子が
水相中に存在しないことが判明した。更に、この共重合
体エマルジョンを25%アンモニア水で中和した後、ピ
ースサーフ(花王株式会社製の増粘剤)を配合して粘度
を8000cpsに調整したものを、3本リバースロー
ルコータ−により、塗工速度80+w/分(剪断力は2
0000sec−’)でoppテープに対して50g/
rn’塗工を行なったところ、塗りすしやストリークの
無い、均一な塗工ができ、ロール塗工適性は良好である
ことが確認された。
また、前記のように測定した常態接着力(g/25+n
m)は、SS板で2500、PP板で2000、低温接
着力(g/25mm)は、SS板で2500、PE板で
1400、pp板で1900.ポールタック(玉No)
は16、保持力(n+inlは150であった。
このように、本発明の方法で得られた、該感圧接着剤は
1機械的安定性、塗工性等が良好で、粘着力、接着力、
凝集力の物性バランスが向上しており、しかも、ポリオ
レフィン等に対する常態接着力、低温接着力が大きい比
較例1(TRを使用しない場合) 実施例1の (2)において、スーパエステルA−1o
o(TR)を使用せずかつ反応容器に仕込むイオン交換
水を8部とする他は、実施例1と同様にシード、重合を
行なって、比較の共重合体エマルジョンを製造した。得
られた該エマルジョンは、固形分濃度が65,1%、粘
度800cps、PH3,5,平均粒子径は0.42μ
、グリッドは0.0025%1機械的安定性は良好であ
った。しかしその常態接着力(g/25mm)は、SS
板で700、PE板で250.PP板で300、低温接
着力(g/25mm)は、SS板で700、PE板で2
00.PP板では300であって、何れの接着力も、実
施例1 (本発明)のそれに比較して、著しく低く、ま
たボールタック(玉NO)は10、保持力(min)は
1000以上であって、粘着力、接着力。
凝集力の物性バランスの向上も満足できる程度ではなか
った。
比較例2(シードエマルジョンの非存在下にTR−含有
、プレエマルジョンを滴下して重合する場合) 実施例1の(2)において、該シードエルジョンを全く
使用せず、かつTR−モノマーブレエマルジョンの5%
量を仕込み、内温75℃で30分間、初期重合を行ない
、その後95%(残量)量を滴下して重合する他は。
実施例1と同様に行なって、比較の共重合体エマルジョ
ンを製造した。
得られた該エマルジョンは、固形分濃度が50%、粘度
80cps、P)13.O,平均粒子径0,26μm、
グリッドは、0.04%で、多量生成していた。このエ
マルジョンを、前記のように透過型電子顕微鏡で観察し
たところ、一部のポリマー粒子には、TRが内部に分散
して共存しているものもあったが多くのくのポリマー粒
子には、TRが全く存在しておらず、TRの多くは水中
に分散していた。
次に、このエマルジョンの機械的安定性をしらべた結果
、高剪断力を加えた後、5分後に凝集物が生成し、エマ
ルジョンが破壊して、機械的安定性に劣っていることが
確認された。尚、製造直後の前記エマルジョンの常態接
着力(g / 25 m m )は、SS板で2300
、PE板で1400、PP板で1800、低温接4カ(
g / 25 m m )は、SS版で2000、PE
板で1200.PP板で1600、ポールタック(玉N
o)はI4、保持力(min)は200であって、粘着
力、接着力及び凝集力の物性バランスの向上も、充分満
足し得る程度ではなかった。
比較例3(シードポリマーの平均粒子径が小さい場合) 実施例1の(1)において、ドデシルベンゼンノ、ルホ
ン酸ナトリウムを0.4部、酢酸ナトリウムを0.4部
夫々使用し、そして1反応容器に予め仕込む、モノマ゛
−ブレエマルジョンの量を10%量とする他は、同様に
重合反応を行なって、得られた平均粒子径が0. 12
μm(本発明の下限平均粒子径よりも小さい)、粘度2
000cps、PH3,1,固形分濃度50%(7)V
AC−2EHA−AA−N−MAM−共重合体CTg=
229°k)エマルジョンをシードエマルジョンとして
使用して、同様にシード重合を行なった。
得られたマルジョンは、固形分濃度が65%、粘度90
00cps、PI!3.6.平均粒子径0.32%m、
グリッドは0.0450%で多量生成していた。また機
械的安定性はねる(、凝集物の生成、粘度変化が観察さ
れた。また、常態接着力(g/25mm1はSS板で2
000、PE板で1200.PP板で1600、低温接
着力(g / 25 m m )はSS板で1900、
PE板で1loO,PP板で1400であって、実施例
1に比較すると低く、ポールタック(玉No、 )は1
4、保持力(min)は150であった。また、エマル
ジョンの中の一部のポリマー粒子内にはTRが共存して
いるものもあったが、多くのポリマー粒子内にはTRが
存在していなかった。そしてTRの多くは水中に分散し
ており、強い構造粘性を示した。それ故ロール塗工適性
も不良であった。
比較例4(共重合体エマルジョンとTRエマルジョンを
混合する方法) 比較例Iで得られた共重合体エマルジョンC固形分澗度
65.1%)100部と、市販のTRエマルジョン(荒
用化学製のスーパーエステルE720:TRはスーパー
エステルA−100で、その固形分clA度50%)1
4部を充分撹拌、混合して均質なエマルジョン混合物か
らなる。感圧接着剤を得た。
このエマルジョン混合物の常態接着力(g/ 25 m
 m )は、SS板で1000、PE板で400、PP
板で500.低温接着力(g/ 25 m m lは8
00.PEiで200.PP板で300であって、接着
力は小さくかつ劣っていた。そして、ポールタック(玉
No、)は8、保持力(min)は700であって物性
バランスの向上は低かった。またこのエマルジョン混合
物を透過型電子顕微鏡で観察した結果、ポリマー粒子と
TR粒子が融合(−体化)することなく、夫々別個(独
立)に存在していた。尚、ロール塗工適性も不良であっ
た・ 比較例5(シードエマルジョンの非存在下にTR−共存
プレエマルジョンを重合する場◇)YSポリマー#21
30 (TR)を50部、2EHA25部、シフaへキ
シルアクリレート20.5部、AN2.5部、AAl。
5部、及びGMAo、5部を予め溶解したTR−モノマ
ー混合物を、ポリオキシアルキルフェニルエーテル硫酸
アンモニウム塩1.5部、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル(HLB約17)1部及びイオン交換水
25部からなる乳化剤水l@液と混合し、乳化してTR
−含有プレエマルジョンを作製した。
実施例1の反応容器にポリオキシエリレンツニルフェニ
ルエーテル(HLB¥E17)1部をイオン交換水25
部に溶解した乳化剤水溶液を仕込み、窒素ガスを流しな
がら、内温を75℃に昇温し、前記のプレエマルジョン
の10%量と、イオン交換水10部に過硫酸アンモニウ
ムを1部溶解した重合触媒水溶液を添加して30分間初
!jl[i合を行ない、次いで該プレエマルジョンの9
0%量(残り)と。
イオン交換水10部に過硫酸アンモニウムを溶解した重
合触媒水′I7J液とを4時間滴下して重合反応を行な
った。得られたエマルジョン(該感圧接着剤)は、固形
分濃度が55%、粘度1.1ocps、PI−12,0
,平均粒子径0.3%mで、グリッドは0.08%と多
く、ロールナエ適性もまたI械的安定性も。
わるく、高剪断力を加えてから2分後に凝集物が生成し
、エマルジョンが破壊した。尚。
高剪断力を加えない上記のエマルジョンでは、透過へ′
i電子顕黴鏡により、ポリマー粒子とT R粒子が夫々
別個に水中に存在していることが確認された。またその
常態接着力(g 725 m m lは、SS板で20
00、PE板で1200.PP板で1300であったが
、低温接着力(g/mm)は、SS板で1600、PE
板で800であって比較的小さい、ポールタック(玉N
o、 )は12、保持力(min)は1000以上で、
物性バランスの向上も満足しつる程度ではなかった。
比較例6 (EVA共重合体エマルジョンの中でアクリ
ル系モノマーを、共重合lした場合)(1)エチレン−
酢酸ビニル(EVA)共重合体エマルジョンの製造 攪拌機を備えたオートクレーブに、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.9部、ボッオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル(HLB約15)0.54部、部分
鹸化ポリビニルアルコール0.18部、酢酸0.06部
、酢酸ナトリウム0.8部ロンガリット058部及びイ
オン交換水64部からなる水溶液を仕込み、撹拌下で窒
素ガス及びエチレン置換を行なった0次ぎに系内温度を
50℃に加熱し酢酸ビニル72部及び過硫酸アンモニウ
ム1.2部と水18.2部からなる水溶液を4時間で滴
下した。この間の反応温度は50°Cに調節し、エチレ
ンを供給した0重合中のエチレン圧は50kg/crn
’に調節した。
重合終了後、アンモニア水を用いてPH5゜5に中和し
た。得られた共重合体エマルジョンは固形分濃度536
6%、粘度250cps、PHは55、平均粒子径0.
3%mポリマー共重合組成はVAC60%、エチレン4
0%、Tgは243′″にであった。
(2)アクリル系モノマーのシード重合(TRが共存し
ていない場合、) 上記(1)EVA共重合体エマルジョンをシードエマル
ジョンとして実施例1の反応容器中に仕込み、撹拌しな
がら60℃になった時、2EHA50部、BA46.5
部、AA3部、N−MAMo、5部、(このモノマー混
合物の共重合体のTg213°にポリオキシエチレナル
キルフェニルエーテル硫酸ナトリウム1.75部、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB約1.
5)1.75部及びイオン交換水44部からなるプレエ
マルジョンのうちその10%を添加した。
10分間経過後、ターシャリ−ブチルパーオキサイド0
.6部、ポリオキシエリレンツニルフェニルエーテル(
HLB約15)0.1部及びイオン交換水からなる重合
触媒分散液のうち10%の量及び10%亜硫酸水素ナト
リウム水溶液のうち夫々10%の量を添加し30分間初
期重合を行ない、ついで残りのプレエマルジョンを連続
して、重合触媒分#I液及び亜硫酸水素ナトリウム水溶
液の残り90%量を15分間隔で4時間にわたって滴下
した。更に、1時間撹拌を続けて重合を完結させた。得
られた共重合体エマルジョンは固形分濃度62.1%、
粘度8000cps、PHは3.0平均粒子径0.52
umで、ギリットはo、oos%で少なく5機械的安定
性も良好であった。しかしながら、常態接着力(g/2
5mm)はSS板で1600.PE痛手1000、PP
板で、1100、低温接着力(g / 25 m m 
lはSS板で1600゜PE板で900、PP板に対し
て1000であって、実施例1と比較すると、ボールタ
ッり(玉N04)は14、保持力(min)は200で
あって、粘着力、接着力、凝集力のバランスも満足し得
る程度ではなかった。
実施例2〜7 (TRの種類を変化した場合)実施例1
の(2)において、TRのスーパーエステルA−100
(荒川化学製、不均化ロジンエステル)(実施例2)、
YSレジンT。
−105(安原油脂製、変性テルペン)(実施例3)、
エスコレツツ1310 (エッソ化学製、Cs系石油樹
脂) (実施例4゛)、ネオポリマーS(日本合成樹脂
製、C,系石油開6)アルコールP−100(荒川化学
製、脂環族系石油樹脂)(実施例7)の各単独を夫々使
用とする他は、同様にシード重合を行なって1本発明の
TR−共存型共重合体エマルジョンを得た。その物性及
び特性を第1表に示した。
この結果から明らかなように、本発明に使用し得る第1
表に示すTRの中では、不均化ロジンエステルが最も好
ましい。
実施例8〜13(シード連合において架橋性モノマーを
変化した場合) 実施例1の(2)のTRを濃醇する七ツマー混合物に、
下記の架橋性モノマーを夫々添加する他は、実施例1と
同様に行なった。得られたTR−共存型共重合体エマル
ジョンの物性及び特性を第2表に示した。
この結果から、TR含有プレエマルジョンの乳化重合時
に架橋性モノマーを共重合させると、TR−共存型共重
合体エマルジョンの粘着力を阻害することなく、凝集力
を大きくすることができ、そして、接着力、粘着力及び
凝集力の物性バランスをより向上し得る。
尚、これらの試料エマルジョンのロール塗エマルジョン
におけるAAの代わりにMAAを使用した場合、実施例
15〜19は、実施例1のTR含有プレエマルジョンに
おけるアクノル酸エステル等のモノマーの種類と、共重
合散を変化した場合の結果を示す実施例である。
この結果からも明らかなように、(1)TR−モノマー
プレエマルジョンに、おける、AAをMAAに代替して
も、優れたTR−共存型共重合体エマルジョンが得られ
る。(2)2 EHAやBAのような、アルキル基の炭
素数のアクリル酸エステルの共重合体を多くしかつ、M
MA、VAC,AN、Stのような硬いポリマーを生成
し得る単量体を少量共重合体重合せしめることによって
も、実施例1の該共重合体エマルジョン略々同程度の良
好な機械的安定性、常態接着性低温接着性を示し、前記
物性バランスの向上した高固形分の(高濃度)のTR−
共存型共重合体エマルジョンが得られる。尚、これらの
エマルジョン中のポリマー粒子内にはTRが均一に分散
して共存しており、水相にはTI離したTRは見られな
かった。(実施例1と同じ)。
実施例20〜25(TRの使用量変化及びTRの2種併
用) 実施例20〜22は、実施例1のTR含有プレエマルジ
ョンの中のTRの量を増量しかつ単量体量を減量して同
様に行なった場合であり、実施例23〜25はTRを2
種類使用した場合である。これらの結果を第4表に示し
た。
TRの使用量は、プレエマルジョンとして使用する単量
体混合物の重量を基準として5〜30重量%である。3
0重量%よりも多くなると機械的安定性及びロール塗工
適性のわるいエマルジョンを生成し、5%未満の場合は
TR使用による改善効果は認められない。
尚、本発明においてTRを2種以上併用してもよい。
実施例26〜31及び比較例4〜5(単量体混合物/シ
ードポリマーの量比変化) 実施例1のシードエマルジョンの使用量を増減する等レ
イプレジョンに使用する、単量体混合物/シードポリマ
ーの量比較変化の影響をしらべた。
上記の結果からも明らかなように、ブS弼層ョンにおけ
る前記単量体混合物の使用量は。
シードエマルジョンの中の固形分重量の3〜3o(@f
f1(重量)である、3倍量未満ではP〇−樹脂に対す
る接着力の向上がみとめられないし3o(g技術的安定
性、ロール塗工適性等もわるくなる。
実施例30(架橋性単量体を共重合体していないシード
ポリマーのエマルジョンを使用した場合) 実施例1の(1)のシードエマルジョンの製造時に架橋
性モノマーのN−MAMを使用せず、かつイオン交換水
を増量する他は、同様に重合シテ生成したVAC−2E
HA−AA共重合体(Tg    K)のエマルジョン
(平均粒子径0.24部m、固形分濃度50%PH3,
1)を実施例1の(2)のシードエマルジョンに代甘し
、同様に乳化重合して得られたTR共存型−共重合体エ
マルジョンの特性等を第6表に示した。
実施例31(シードエマルジョンの代替した場合) 実施例1の(2)のシードエマルジョンの代りに、VA
Cl 5部、BA83部、MAA2部DVB0.2部を
、ジオクチルスルフオコハク酸ナトリウム0.5部ポリ
オキシエリレンニルフェニルエーテル(HLB:約18
)1部、トリリン酸0.3部及びイオン交換水30部か
らなる乳化剤水溶液に混合して乳化したプレエマルジョ
ンを実施例Iの(1)と同様に重合して得られた共重合
体(T g = 263°K)のエマルジョン(平均粒
子径0゜22部m、固形分濃度50%)を使用する他は
同様に行なった。得られたTR共存径共重合体エマルジ
ョン物性、特性を第6表に示した。
実施例32(シードエマルジョンを代替した場合) 実施例1の(2)のシードエマルジョンの代りに、前記
比較例6のEVA共重合体(Tg=237°K)のエマ
ルジョンを使用する他は、同様に行ない得られた本発明
のTR共存型−共重合体エマルジョンの物性及び特性を
第6表に示した。
実施例33(シードエマルジョンを代替した場合)AA
をオートクレブ内に仕込む他は、前記比較例6の(1)
と同様にして製造したエチレン−VAC−AA共重合体
(重量共重合比率=15:84.5+0.5)(Tg=
270°K)−のエマルジョン)平均粒子径=0.28
um、固形分濃度52.1%、2日5.5)を実施例1
の(2)のシードエマルジョンと代替して、(2)同様
に乳化重合を行なった。得られた本発明のTR共存型−
共重合体エマルジョンの物性及び特性を第6表に示した
実施例34(シードエマルジョンを代替した場合) AAとGMAをオートクレーブ内に、仕込み1部分鹸化
PVAを使用せず、エチレン圧を13Kg/c+rI′
にする他は上記比較例6の(1)と同様にしで製造した
エチレン−VAC−GMA−AA共重合体(重量共重合
比率=lO:85.5:3: 1.5)(Tg=228
°K)のエマルジョン(平均粒子径0゜30um、固形
分濃度50%、PH3,Nを実施例1の(2)のシード
エマルジョンと代替してその(2)と同様に乳化重合を
行なった。得られた本発明のTR共存型−共重合体エマ
ルジョンの物性及び特性を第6表に示した。
実施例35(シードエマルジョンを代替した場合) 特公昭57−38543号広報の製造例1(第2頁)の
記載に準じて製造した、VAC−ぺオバ(前出)共重合
体(重量共重合比率=77 : 23)Tg=293°
K)のエマルジョン(平均粒子径0.31um、固形分
濃度50%、PH3,2)を実施例1の(2)のシード
エマルジョンの代りに使用し、同様に乳化重合を行なっ
た。得られた本発明のTR共存型−共重合体エマルジョ
ンの物性及び特性を第6表に示した。
実施例36(TR共存型共重合体エマルジョンに金属架
橋剤を配合した場合) 実施例1の(2)で得られたTR共存型共重合体エマル
ジョンの100部に、10%酢酸アルミニウム水溶液(
金属架橋斉Hの1部を攪拌下に添加し、均一に混合した
6得られたこのエマルジョンの常態接着力(g/25m
m)は、SS板で2200、PE板で1300、pp板
で1800.低温接着力(g/25mm)はSS板で2
200.PE板で。
1300、PP板で1800であって、低温接着力が常
態接着力と同じで、著しく優れていた。また保持力(m
in)は、1000以ジヨン(酢酸アルミニウム水溶液
を添加していない)に比較するとより大であった。また
ポールタック(玉No、)は14でありポリマー粒子と
TRの浮型状態はAであって、いずれも同じであった。
尚、前記平均粒子径は0.45μ、グリッドは0.00
2%、機械的安定性は良好、ロール塗工適性は良好であ
って、物性、特性も実質的に同じであった。
実施例37(シードエマルジョンの製造とTR共存型共
重合体エマルジョンの製造を連続して行なう場合) (1)ポリ酢酸ビニルエマルジョン(シードエマルジョ
ン)の製造 実施例1の反応容器の中に、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル01部と過硫酸カリウム0.3部を水
10倍に溶解した水溶液を仕込み、その後、系内に窒素
ガスを流しかつ撹拌しなから内温を75℃に昇温し、酢
酸ビニルを10部添加して120分間重合を行なって、
ポリ酢酸ビニルエマルジョンを得られた。
このエマルジョンにおける固形分濃度は、64.5%、
モノマーの重合転化率は98゜3%、ポリマーの平均粒
子径は0.25μmであった。
(2)1’R共存共存型合体エマルジョンの製造上記(
1)の重合反応120分間後に、実施例1の(2)で使
用した同一のTR−モノマーブレエマルジョン(同量)
と触媒水溶液(同量)を4時間を要して滴下して、共重
合体反応(シード重合)を行なった。得られた共重合体
エマルジョンは、固形分濃度が645%粘度が450C
I)S、平均粒子径がO55um、グリッドが0.00
2%1機械的安定性及びロール塗工適性は夫々良好であ
った。またこのエマルジョンの常態接着力(g / 2
5 m m )はSS板で2000、PE板で1loo
、PP板で1500、ポールタック(玉島、)は、14
.ポリマー粒子とTHの共存状態はAであった。
(発明の効果) 前記の如く本発明の製造法によれば、TRが重合系に共
存していも、アクリル系又はビニルエステル系のシード
ポリマーが“安定な重合の場−となって、アクリル系共
重合単量体のシード重合が円滑(安定)に進行して、T
R粒子や凝集物が遊離していない、安定性(機械的安定
性、経日安定性)ロール塗工適性、P〇−樹脂に対する
常態接着性、低温接着性に優れ、接着力、粘着力及び凝
集物の物性バランスの極めて良好な感圧接着性エマルジ
ョン(TR共存型共重合体のエマルジョン)を工業的容
易に製造することができると共に、このエマルジョンに
多価金属塩水溶液を配合する場合は前記良好な特性をよ
り向上し得る等1作用効果の特異性は著しい。
手糸売ネ由正書(方式) 昭和63年12月26日 5、補正の対象 「明細書の第63頁」 6、補正の内容 別紙のとおり ■、事件の表示 昭和63年特許願第231146号 2、発明の名称 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  大阪府箕面市船場西1丁目6番5号連絡先 〒562大阪府箕面市船場西1丁目6番5号カネボウ・
エヌエスシー株式会社 技術研究所 この結果から、TR含有プレエマルジョンの乳化重合時
に架橋性モノマーを共重合させると、TR−共停型共重
合体エマルジョンの粘着力を阻害することなく、凝集力
を大きくすることができ、そして、接着力、粘着力及び
凝集力の物性バランスをより向上し得る。
尚、これらの試料エマルジョンのロール塗工適性は実施
例1と同様に良好であった。
実施例14〜19(プレエマルジョン中の七ツマー組成
の変化) 実勢例14は、実施例1のTR−含有プレエマルジョン
におけるAAの代わりにMAAを使用した場合。実施例
15〜19は、実施例1のTR含有プレエマルジョンに
おけるアクリル酸エステル等のモノマーの種類と、共重
合量を変化した場合の結果を示す実施例である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ビニルエステル及び(メタ)アクリル酸エステル
    の群から選択されたエステル基含有単量体の少なくとも
    一つを主成分として成る、平均粒子径が0.15〜0.
    35μmの重合体のエマルジョンの中に、前記エマルジ
    ョンの固形分重量を基準として3〜30倍量の(メタ)
    アクリル酸エステルを主成分とした単量体混合物と粘着
    付与剤樹脂と乳化剤と水を含有しているプレエマルジョ
    ンを、逐次添加して、重合触媒の存在下に乳化重合を行
    なうことを特徴とする、粘着付与剤樹脂が選択的にポリ
    マーの粒子内に共存している、エマルジョン型感圧接着
    剤の製造法。
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