JPH0276996A - 分解可能な絶縁物の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、間隔を置いて外被板により囲まれ高温作動
する設備、特に管路、配管付属品及び容器において通り
抜け不能な中空空間に対する分解可能な絶縁物の製造方
法に関する。

［従来の技術］ 個々の間隔保持体の間の管路が絶縁材料から成るマット
により巻かれ、そしてこのマットが固く縛られ、続いて
このマット上に外被板が取り付けられることにより、例
えば蒸気配管又は生産物配管の管路のような高温作動す
る設備を絶縁することが知られている。かかる絶縁物の
場合に管路と外被板との間の中間空間又はリング状空間
が完全に充填されることが重要である。考えられるあら
ゆる絶縁厚さを選択可能でありかつ継目の無い絶縁物を
製作可能であることが望まれる。

絶縁の別の回部性は管路と外被板との間に残っている中
空空間を現場発泡法により発泡体で埋めることである。

しかしこの方法は成る温度までしか用いることができな
い。

更にこの中空空間に対し注入可能な絶縁材料を吹き込む
ことによりこの材料で中空空間を充填することが提案さ
れており、それにより手の届きにくい中空空間を確実に
充填することができる。しかしながらこの方法には、一
方ではこの絶縁物の分解が必要な場合にこの絶縁物が一
般に無駄になり、また他方ではかかる絶縁物を手の届き
にくい例えば非常に高い所に設けられた管路又は器具部
分に取り付けることが困難であるという欠点がある。

［発明が解決しようとする課題］ この発明は、一方では容易に製造でき、また他方では場
合により必要な分解の後に再び用いることができるか、
又は同一の形状寸法の場合に他の個所に使用できるよう
な絶縁物の製造方法を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この目的はこの発明に基づき、絶縁しようとする設備と
分解可能な外被板との間の中空空間が、注入可能な微小
片から成る望ましくは繊維質の絶縁材料とこの絶縁材料
を濡らしかつ硬化可能な耐熱性の結合剤とを充填される
ことにより達成される。

その際結合剤を含む絶縁材料が外被板の適当な孔を経て
中空空間の中へ吹き込まれるのが特に合目的である。

絶縁材料が中空空間の中への注入の前に又はこれと同時
にこの絶縁材料を濡らす結合剤を加えられるような絶縁
物の場合には、硬化の後に強固な絶縁スリーブが生じ、
この絶縁スリーブは選択された材料に応じて比較的口が
粗くまた高い絶縁効果を有する。

この発明の実施態様によれば、結合剤の硬化及び外被板
の取り外しの後に、硬化された絶縁物が軸方向及び半径
方向の切断により取り外し可能な成形部品に分割される
ようにすることができる。

それによりかかる絶縁物の重要な長所、すなわち絶縁物
が非常に容易に分解可能であり、続いて再び用いること
ができるか５又は容易に手の届く場所でかかる絶縁成形
部品を製作し、そしてこの成形部品を同一の絶縁容積形
状寸法の手の届きにくい別の個所に用いることができる
ということが達成される。

管路を絶縁しようとする場合には、管路上に載せられた
リング状の二つの間隔保持体の間の部分にそれぞれ別個
に絶縁材料及び結合剤を充填するのが合目的である。

弁又はフランジを絶縁しようとする場合には。

端面を仕切られた二つの管路絶縁部分の間で、絶縁しよ
うとする部分をまずガラス布により覆い、続いてガラス
布と外被板との間の中空空間に絶縁物を充填するのが合
目的である。

容器頂部を絶縁しようとする場合には、容器丸天井の下
方にリング状の間隔保持体を円筒形容器部分に取り付け
、続いて容器丸天井とカバー板との間に残っている中空
空間に結合剤により濡らされた絶縁材料を充填するのが
合［１的である。

絶縁材料としては比較的短いＪａｆａ長を有する繊維材
料又は岩綿粒の形の鉱質綿粒又はガラス繊維粒又は類似
の材料を用いるのが合口的である。しかし絶縁材料とし
てパーライト又はバーミキュライトを用いることもでき
る。

結合剤としては水ガラスが特に適している。しかし速や
かに硬化する耐熱性の他の結合剤又は接着剤も使用回部
である。

［実施例］ 次にこの発明に基づ〈製造方法により絶縁された設備部
品の複数の実施例を示す図面により、この発明の詳細な
説明する。

第１図に示すように、管路１上には所定の間隔を置いて
リング状の間隔保持体２が取り付けられる。これらの間
隔保持体２は例えば鉱質ｍ維円板又は金属製ないしセラ
ミック製の桟から成ることができる。そしてこれらの間
隔保持体２上には外被板３が取り付けられ、これらの外
被板は二つの間隔保持体２の間の長さにそれぞれほぼ相
応する個々の部分から成ることができ、その際個々の外
被板３は溝４を介して相互に結合されている。この外被
板３は更に適当な個所に閉鎖可能な孔５を備える。この
孔は図示されていない吹き込み機械の吹き込みノズルの
外径より僅かに大きいのが合目的である。

この孔５を経て、絶縁しようとする管路ｌと外被板３と
側面の両間隔保持体２どの間の中空空間６の中に、結合
剤を加えられ微小片から成る絶縁材料７が吹き込まれる
。この絶縁材料は鉱質綿繊維又は鉱質綿粒例えば岩綿繊
維又はガラス繊維又はこれらの鉱物質の粒子、又はパー
ライト又はバーミキュライトから成ることができる。こ
れらの絶縁材料は例えば結合剤としての水ガラスにより
吹き込みの前に又は吹き込み中に濡らされる。

中空空間６の密な充填の後に（その際それぞれ中空空間
のために必要な絶縁材料の量をあらかじめ算出すること
ができる）、結合剤の硬化後に目の粗いしかし強固な絶
縁段が生じる。絶縁材料の個々の繊維又は粒子がそれら
の表面だけを結合剤又は接着剤により濡らされ、従って
個々の絶縁材料Ｍ！Ｉｌａ又はこれらの粒子の間の点状
の結合だけが行われるので、結合剤が無いのと同様の通
気性のある充填が得られる。

そのようにして得られる硬化された絶縁段の大きな長所
は、外被板３の除去と半径方向及び軸方向に適当に切断
することによる絶縁物７の分割との後に、絶縁物を個々
の成形部品として取り外すことができ、それにより管路
の修理後にこの絶縁物を再び組み込むことができ、従っ
て再使用が可能であるということである。

別の重要な長所は、それにより楽に手の届く個所で絶縁
成形部品を入手することができ、そしてこの絶縁成形部
品を同一の形状寸法の手の届きにくい別の個所に組み込
むことができ、それにより絶縁物の組み立てが著しく容
易となることである。

第２図には湾曲管１０に対する絶縁物が示されている。

ここでは外被板は例えば傾斜した端面を備えた円筒形の
四つの表面部分１１，１２．１３．１４に分１−され、
これらの表面部分はここでも溝４を介して相互に結合さ
れている。そして湾曲管１０と外被板部分１１〜１４と
間隔保持体１５．１６との間では、残っている中空空間
１７が上記と同一の方法で結合剤を加えられ微小片から
成る絶縁材料を充填される。結合剤の硬化の後にここで
も他の個所に再組み立てするための成形部品を入手する
ことができる。

この発明に基づく方法は、第３・図において管継手の例
で示したような管路の中の弁又はフランジの絶縁の場合
にも特に合目的に適用可イ艶である。

この場合にはフランジ２０．２１を介して相互に結合さ
れた管路２２．２３を絶縁しようとしている。その際管
路２２．２３はフランジ２０．２１の直前まで既に絶縁
物２４．２５により守られ、これらの絶縁物は端面を強
固な円板又は間隔保持体２６．２７により仕切られてい
る。管路２２．２３とフランジ２０．２１との間のまだ
残っている自由な領域は、特にフランジ結合部２９の範
囲を清潔に保ちかつ容易な分解を保証するために、まず
ガラス布２８のより覆われる。そして絶縁物２４．２５
上には端面円板３０．３１と半径方向外側にけかれた外
被板３２とから成る２部分又は多部分の外被板が載せら
れる。その際ガラス布２８の側面端部を円板３０．３１
により固定し月止保持することができる。

それにより形成されたガラス布２８と両円板３０．３１
と半径方向外側に置かれた外被板３２との間の中空空間
は、結合剤を加えられた絶縁材料から成る絶縁物３３を
充填され、少なくも完全に硬化するまでそこに放置され
る。こうして硬化された絶縁材料から成る特に複雑な形
状の成形部品を入手することができ、これらの成形部品
は同一の形状の別の個所に使用することができる。

最後に第４図には別の実施例として容器頂部の絶縁物が
示されている。かかる容器頂部は通常円筒形の容器部分
３５から成り、この容器部分上にアーチ形の容器丸天井
３６が溶接されている。この上側範囲を絶縁するために
、まずリング状の間隔保持体３７が円筒形の容器部分３
５の１一端部の範囲に置かれる。そして容器丸天井３６
と例えば円錐形のカバー板３Ｂとの間に残っている中空
空間が、Ｌ記と同一の方法で結合剤により硬化ｉｊ７能
な絶縁材料から成る絶縁物３９を充填され硬化させられ
る。

前記の諸実施例は、成形部品として他の個所にも使用で
きる硬化性の絶縁物を形成する二、三の可能性を示した
にすぎない、基本的にこの方法は高温作動し相応の絶縁
物を必要とするｉ没備の通り抜け不能なすべての中空空
間に採用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に基づく製造方法の一実施例により絶
縁された管路の縦断面図、第２図は湾曲管の絶縁物の断
面図、第３図は絶縁物を取り付けられた管路のフランジ
部分の縦断面図、第４図は容器頂部の絶縁物の断面図で
ある。 ｌ、２２．２３・・・管路 ２．１５．１６．２６．２７．３７・・・間隔保持体３
．１１−１４．３０〜３２．３８・・・外被板５・・・
孔 ６．１７・・・中間空間 ７．３３．３９・・・絶縁物 ｌＯ・・・湾曲管 ２０．２１・・・フランジ ２８・・・ガラス布 ３５・・・円筒形容器部分 ３６・・・容器丸天井 五９ユ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）間隔を置いて外被板により囲まれ高温作動する設備
   において通り抜け不能な中空空間に対する分解可能な絶
   縁物の製造方法において、 絶縁しようとする設備と分解可能な外被板との間の中空
   空間が、注入可能な微小片から成る絶縁材料とこの絶縁
   材料を濡らしかつ硬化可能な耐熱性の結合剤とを充填さ
   れることを特徴とする分解可能な絶縁物の製造方法。 ２）結合剤を含む絶縁材料が外被板の適当な孔を経て中
   空空間の中へ吹き込まれることを特徴とする請求項１記
   載の方法。 ３）結合剤の硬化及び外被板の取り外しの後に、硬化さ
   れた絶縁物が軸方向及び半径方向の切断により取り外し
   可能な成形部品に分割されることを特徴とする請求項１
   又は２記載の方法。 ４）管路を絶縁しようとする場合に、管路上に載せられ
   たリング状の二つの間隔保持体の間の部分がそれぞれ別
   個に充填されることを特徴とする請求項１ないし３の一
   つに記載の方法。 ５）弁又はフランジを絶縁しようとする場合に、端面を
   仕切られた二つの管路絶縁部分の間で、絶縁しようとす
   る部分がまずガラス布により覆われ、続いてガラス布と
   外被板との間の中空空間が絶縁物を充填されることを特
   徴とする請求項１ないし３の一つに記載の方法。 ６）容器頂部を絶縁しようとする場合に、容器丸天井の
   下方にリング状の間隔保持体が円筒形容器部分に取り付
   けられ、続いて容器丸天井とカバー板との間に残ってい
   る中空空間が結合剤により濡らされた絶縁材料を充填さ
   れることを特徴とする請求項１ないし３の一つに記載の
   方法。 ７）絶縁材料として鉱質綿繊維又は鉱質綿粒（岩綿繊維
   、ガラス繊維又はこれらの粒な ど）が用いられることを特徴とする請求項１ないし６の
   一つに記載の方法。 ８）絶縁材料としてパーライト又はバーミキュライトが
   用いられることを特徴とする請求項１ないし６の一つに
   記載の方法。 ９）結合剤として水ガラスが用いられることを特徴とす
   る請求項７又は８記載の方法。