JPH0275336A - 複合化示温粉体 - Google Patents

複合化示温粉体

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JPH0275336A
JPH0275336A JP22590088A JP22590088A JPH0275336A JP H0275336 A JPH0275336 A JP H0275336A JP 22590088 A JP22590088 A JP 22590088A JP 22590088 A JP22590088 A JP 22590088A JP H0275336 A JPH0275336 A JP H0275336A
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JP
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powder
temperature
indicating
particles
composite
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JP22590088A
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Yuji Kikuchi
雄二 菊地
Tamotsu Senna
保 仙名
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Nara Machinery Co Ltd
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Nara Machinery Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/04Making microcapsules or microballoons by physical processes, e.g. drying, spraying
    • B01J13/043Drying and spraying

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Glanulating (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は温度によって可逆的に、または不可逆的に変色
する示温剤を、壊れにくい各種粉体表面にコーテングま
たは固定化してなる複合化示温粉体に関するものである
。該複合化示温粉体は各種粉体が衝撃力、圧縮力、剪断
力、摩擦力等々の応力を受けた際に、その各種物体に生
ずる表面温度の測定や、乾燥、冷却9反応等の熱的作用
を受けた場合における粉体そのものの温度を測定する際
に使用するものである。
b、 従来の技術 従来、電力設備の温度点検、運転中観察不可能な機械内
部や可動部の温度測定、家庭用電気機器の発熱部分の管
理等の目的で、サーモペイント、サーモラベル、サーモ
クレヨン等の示温剤が市販され、かつ利用されている。
サーモペイントは、シンナー等で薄めて目的物に刷毛で
塗るか、あるいはスプレーで塗布して使用する。また、
サーモラベルは、3〜5種類の変色温度の異なる示温剤
(例えば、50.60.70°Cで変色する示温剤)が
、−枚のラベルに塗布してあり、表面には耐熱性粘着剤
が塗布しであるので、冨紙を剥して目的物に貼って使用
し、それぞれの示温剤の変色の有無により、温度を知る
ことが出来る。また、サーモクレヨンは、加熱された物
体に腺を引き、このサーモクレヨンが溶けるか溶けない
かで、指示温度以上であるか、以下であるかを知るもの
である。
これら市販され、示温手段に用いられている示温剤は、
可逆性示温剤と不可逆性示温剤とに大別することができ
る。
可逆性示温剤は、ヨウ化水銀錯塩、銀・銅ヨウ化水銀錯
塩の固溶体、コレステリック系液晶のような、示温顔料
の結晶形の転移が変色現象に寄与しているものと、固体
から液体への物理的変化が変色現象に寄与している溶融
形とがある。これら可逆性示温剤は、ある特定の温度以
上で変色するが、特定温度以下になると再び元の色に戻
る性質を持っている。
一方、不可逆性示温剤の変色は、アンモニア・炭酸ガス
・水等の発生を伴う熱分解による顔料化合物の組成変形
によるもので、示温顔料は、コバルト・ニッケル・鉄・
銅・クロム・マンガン・鉛等の塩類である。その名前か
らしても明らかなように、不可逆性示温剤は、特定の温
度で一度変色したら原色には戻らない性質を持っている
C0発明が解決しようとする課題 一方、今日多くの分野で様々な温度センサーが前記の示
温剤を利用したものとして市販されている。粉体処理の
分野も例外ではな(、例えば粉砕機・混合機・輸送機・
乾燥機・反応器等の機体の外壁温度、またはそれらが設
置されている室内の雰囲気温度等の測定に、数多くの温
度センサーが利用されている。しかし、現在市販されて
いるこれら温度センサーは、使用可能な温度範囲・場所
及び目的物の形態などが著しく限定されており、特に粉
体微粒子そのものの温度を測定する方法・手段(センサ
ー)は、皆無であった。
そのため、例えば最近めざましい発展を遂げている粉体
の表面改質装置、あるいは微粉砕機・混合機等の粉体処
理装置内で、高速で運動している状態にあるところの個
々の粉体粒子が、衝撃力・圧縮力・剪断力及び摩擦力等
の応力(以下、単に応力という、)を受けたときの粒子
表面の温度は、如何なる温度センサーを用いても測定す
ることはできなかった。
また、粉体の空気輸送管中での粉体温度や更にまた、各
種乾燥装置、反応装置内における粉体の加熱作用や冷却
作用などの熱的な処理(以下、単に熱的作用という、)
を受けた際の粉体粒子そのものの温度を測定することも
不可能であった。そして以上述べた如き応力や熱的作用
を受けた際の粉体粒子そのものの温度測定に関する文献
も見当たらないのが現状である。
そこで、本願発明者は、特定温度で変色しても温度の下
降と共に原色に戻る可逆性示温剤と、特定温度で一度変
色したら原色に戻らない不、可逆性示温剤(以下総称し
て、単に示温剤という、)のそれぞれの性質を利用して
、示温粉体の研究・開発を行ってきた0例えば、強力な
衝撃力(応力)を受けた際、その直後の粉体粒子の温度
を測定するための示温粉体を製造することを目的として
、前記示温剤を乾燥して粉末状にし、この粉末示温剤を
、応力を受けたときの表面温度を測定したい粉体(以下
、単に目的粉体という、)の代わりに゛粉砕機や表面改
質装置等の粉体処理装置に投入し、この粉末示温剤の変
色から表面温度を知ろうとしたが、粉体は粉砕されて細
かくなればなるほど0度が増すので、はっきりした色の
変化を認めることができなかった。
また、特殊な造粒機を用いて前記の示温剤を目的粉体と
同じくらいの大きさに造粒し、前記粉体処理装置に投入
して上記と同様の実験をしたが、造粒品は衝撃などによ
って受けた応力に充分耐えるだけの強度がないため、粉
砕されてしまい、はっき′りした色の変化を確認するこ
とは出来なかった。この様な試行錯誤を繰り返した結果
、単に示温剤そのものを工夫して粉末状にしても、示温
剤の粉末の状態のままでは、示温剤としての役割を果た
すことができないことがわかった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、各種装置等において処理される粉
体自体の温度を測定しうる示温粉体と、その示温粉体の
製造方法と使用方法とを提供しようとするものである。
d、 課題を解決するための手段 前記目的を達成するため、本発明に係る示温粉体は粉体
の粒子表面を示温剤でコーテングまたは固定化して複合
化示温粉体としたものである。
そして粉体は各種有機物・各種無機物・各種金属からな
り、示温剤は可逆性・不可逆性の示温剤とした。
またこの複合化示温粉体は粉体を流動化し、これに示温
剤の分散液を噴霧し、粉体の粒子表面に示温剤をコーテ
ングすることによって製造°するものである。
さらに衝撃手段によって粉体の粒子表面に示温剤を打込
み固定化することによって製造するものである。
また、粉体と示温剤の分散液とを混練し、乾燥固化した
あと、これを粉状に解砕することによって製造するもの
である。
そして、この複合化示温粉体の使用に際しては目的粉体
の物性と同一または類似する物性を備えた粉体を母材粒
子として複合化示温粉体を作り、これを目的粉体と同様
に処理することによって目的粉体の温度を測定するもの
である。
すなわち本願発明は、各種の応力に充分耐えうる最大粒
子径3〜5閣以下の物質、たとえばポテトスターチ(d
p50(平均粒子径:以下同じ)=10〜80 p m
)、アルイハナイロン(dp5o−5〜1ooμ鴎)・
ポリスチレン(dp50−5〜100μ膳)・ポリエチ
レン(dp50= 5〜1000 tt m)等の球形
あるいは楕円体粒子を母材粒子とし、この母材粒子表面
に前記示温剤を5〜300%(重量比)の割合でコーテ
ィング、または表面改質方法により固定化・成膜化した
複合化示温粉体を作り、これを研究試験用並びに工業生
産現場用示温粉体として産業界に提供するものである。
そして本発明の複合化示温粉体は、粉体粒子が粉砕され
ることなく可逆性示温剤及び不可逆性示温剤共に充分明
瞭な変色を呈し、目視確認して目的粉体の温度を知るこ
とが出来る。
e、 実施例 本発明の複合化示温粉体の製造方法を、ポリスチレン球
形粒子を母材粒子とした場合を例にして説明する。
実施例1 第1図は、本発明の示温粉体を製造するために用いる流
動層コーティング装置の一例を示す。
1は流動層を内部に形成して処理するタンク、2はタン
クlの底部に設けられた多孔板、3はブロワ−14はヒ
ーター、5はバッグフィルター、6は示温剤分散液の貯
蔵タンク、7は定量ポンプ、8はタンクl内の流動層上
部に設けられた示温剤分散液の噴霧ノズル、9はそれぞ
れ圧縮空気の圧力を調整するための圧力調整装置、1o
はタンクlに形成される流動層である。
一定量のポリスチレン球形粒子をタンクl内に仕込み、
プロワ−3からヒーター4を経てタンク1の下部より熱
風を送り、このポリスチレン球形粒子を流動化させ流動
層1oを形成する。流動層10の温度が一定になったと
ころで、貯蔵タンク6に貯蔵しである示温剤分散液を噴
霧ノズル8から流動化しているポリスチレン球形粒子の
表面に一定流量でスプレーし、コーティングする。
可逆性示温剤の場合は、−度変色しても温度の′下降と
共に原色に戻るので、熱風温度にあまり注意する必要は
ないが、不可逆性示温剤の場合は、加熱速度・加熱時間
その抽圧力、湿気や気流等の雰囲気に影響を受けて変色
してしまうと元の色に戻らない性質があり、特に加熱条
件(加熱速度、加熱時間)の変色に及ぼす影響力は大き
い、したがって不可逆性示温剤の変色を防止するために
、乾燥のための熱風温度は、該示温剤の変色温度よりも
充分低い温度に設定しておく必要がある。なお、分散媒
にシンナー等の揮発性の高い溶剤を使用することができ
るので、室温程度の温風でも、また充分脱湿した冷風で
も乾燥することができる。
バッグフィルター5は、ポリスチレン球形粒子が流動層
10から飛散するのを防止するためのものであり、この
バッグフィルター5に付着したポリスチレン球形粒子は
圧力調整装置9によって調整した圧縮空気により、間欠
的に払い落とされ、絶えず流動層lOに戻るようになっ
ている。
一定量の示温剤分散液をスプレーした後、しばらく熱風
または温風で乾燥することにより、本発明に係る複合化
示温粉体が出来上がる。
なお、本実施例において、 処理量 :ポリスチレン       300g示温剤
(乾燥粉末として)   300gシンナー(示温剤の
分散液”) 120G。
(80%WB) 処理条件:熱風温度         ioo″C風量
         0.22イ/鴎in処理時間、  
             40m1nとして処理した
結果、ポリスチレン(dp50−17μ−)に示温剤が
l#閣の厚さでその全面にコーテングできた。
実施例2 本実施例は、示温剤が可逆性であり、かつ、乾燥された
状態の粉末を使用して複合化示温粉体を製造する場合の
一例を示す。
第2図及び第3図は、この実施例で使用した粉体の表面
改質装置(例えば、特開昭62−83029並びに特開
昭62−140636等)であり、乾式かつ機械的手段
で粉体の表面を粉体で改質し、機能性複合粉体を製造す
るために使用されている。
同図において、11は表面改質装置のケーシング、12
はその後カバー、13はその前カバー、14はケーシン
グ11の中にあって高速回転するローター、15はロー
ター14の外周に所定の間隔を置いて放射状に周設され
た複数の衝撃ピンであり、これは一般にハンマー型また
はブレード型のものである。 16はローター14をケ
ーシング11内に回転可能に軸支持する回転軸、17は
衝撃ピン15の最外周軌道面に沿い、かつそれに対して
一定の空間を置いて周設された衝突リングであり、これ
は、各種形状の凹凸型または円周平面型のものを用いる
。 1Bは衝突リングの一部を切欠いて設けた改質粉体
排出用の開閉弁、19は開閉弁18の弁軸、20は弁軸
19を介して開閉弁18を操作するアクチエエータ−1
21は一端が衝突リング17の内壁の一部に開口し、他
端が前カバー13の中心部付近に開口して閉回路を形成
する循環回路、22は原料ホッパー、23は原料ホッパ
ー22と循環回路21とを連結する原料供給用のシュー
ト、24は原料計量フィーダー、25は原料貯槽である
。26はローター14の外周と衝突リング17との間に
設けられた衝撃室、27は循環回路21への循環口を夫
々示す、2Bは改質粉体排出用シュート、29はサイク
ロン、30.32はロータリーバルブ、31はバッグフ
ィルター、33は排風機、34は予め母材粒子に子粒子
を付着させる必要がある場合に使用する各種ミキサー、
自動乳鉢等公知のプロプレッサーを夫々示す、なお、本
装置の運転は、時限制御装置35によって自動回分操作
を行うように設計されている。
上記装置は、次の要領で操作される。
まず、改質粉体排出用の開閉弁18を閉鎖した状態とし
ておき、駆動手段(図示せず)によって回転軸16を駆
動し、例えば外周速度80■/seeでローター14を
回転させる。この際ロータ−14外周の衝撃ピン15の
回転に伴って、急激な空気の流れが生じ、この気流の遠
心力に基づくファン効果によって、衝撃室26に開口す
る循環口27から循環回路21を巡ってローター14の
中心部に戻る気流の循環流れ、即ち完全な自己循環の流
れが形成される。
しかもこの際発生する単位時間当りの循環風量は、衝撃
室と循環系の全容積に較べ著しく多量であるため、短時
間のうちに真人な回数の空気流循環サイクルが形成され
る。
次に予めプレプロセッサ−34で、例えば静電気現象を
利用してポリスチレン球形粒子の表面に可逆性示温剤の
乾燥粉末を付着させた混合粉体を、計量フィーダー24
より原料ホッパー22に短時間で投入する。この混合粉
体は、原料ホッパー22からシュート23を通り衝撃室
26に入り、ここで高速回転するローター14の多数の
衝撃ビン15によって瞬間的な打撃作用を受け、更に周
辺の衝突リング17に衝突してポリスチレン球形粒子表
面に付°着している可逆性示温剤の乾燥粉末が、選択的
に強度の圧縮作用を受ける。そして同時に前記気流の衝
撃流れに同伴して、循環回路21を循環して再び衝撃室
26へ戻り、再度打撃作用を受ける。この様に、同じ作
用を繰り返し受けることにより、短時間(1〜5分間)
で均一な固定化処理が行われ、ポリスチレン球形粒子表
面に可逆性示温剤の乾燥粉末を固定化または成膜化する
ことが出来る。この様な工程で本発明の示温粉体を製造
することが可能である。
上記の固定化または成膜化作業が終了した後は、改質粉
体排出用の開閉弁18を鎖線で示す位置に移動させて開
き、本発明の示温粉体を排出する。この示温粉体は、そ
れ自身に作用している遠心力と、排風m33の吸引力に
よって短時間(数秒間)で衝撃室26及び循環回路21
から排出され、シュート28を通ってサイクロン29及
びバッグフィルター31等の粉末捕集装置に誘導された
後捕集され、ロータリーパルプ30.32を介して系外
に排出される。
なお、本実施例において、 処理量 :ポリスチレン       100g示温剤
の乾燥粉末     100g 処理条件:ローターの外周速度    80mハ処理時
間:               55hinとして
処理した結果、ポリスチレン(dp5G = 1?μ園
)に示温剤が約1μ−の厚さでその全面に固定化された
第4図は、実施例1並びに実施例2で製造された示温粉
体やモデル図(断面図)である、同図(a)において、
36aは母材のポリスチレン球形粒子、37aは母材粒
子表面にコーティングされた示温剤である。
同図(b)において、36bは母材のポリスチレン球形
粒子、37bは母材粒子表面に打ち込み、固定化された
示温剤を夫々示す。
以上の実施例は、本発明に係る複合化示温粉体を比較的
大量に製造する場合について述べたが、少量を製造する
場合は、例えば示温剤分散液とポリスチレン球形粒子と
を容器にとって混練し、室温にて静置乾燥した後、1■
以下程度の目的粉体粒子の大きさにまで乳鉢等で比較的
弱い力を与えながら解砕して、複合化示温粉体を製造す
るという、簡易的方法を用いてもよい0例えば、互に逆
方向に回転する乳棒と乳鉢からなる自動乳鉢を用い、次
の要領で製造する。
自動乳鉢: 乳棒の回転数   1100rp乳鉢の回
転数    6rpm 乳鉢の容積    500cm’ (直径12.5c■) 示温粉体: 混練後乾燥し   100g適当な大きさ の塊にほぐす。
ポリスチレン と示温剤の配 合割合はl:1 である。
処理時間2          10m1nまた、可逆
性示温剤の乾燥粉末を母材粒子に機械的衝撃手段を用い
て固定化して、複合化示温粉体を製造するには、自動乳
鉢・ボールミル・遠心摩擦装置等の粉体に対し摩擦力・
圧縮力を主体として与える装置を用いてもよい。
何れにしても本発明は、応力並びに熱的作用を受けた際
の粉体粒子そのものの温度を測定することが目的である
ので、目的粉体の物性(粒度・形状・硬度・弾性等)と
同一またはこれに近い性質の母材粒子を選定して、これ
と各種の示温剤とを合理的に組み合わせて加工すること
が肝要である。
この場合、使用する母材粒子と示温剤の配合比は、それ
ぞれの粒径・密度・形状等により決定され、一般的に母
材粒子に対する示温剤の配合割合は重量比で5〜300
%である。
また、示温剤は母材粒子表面に完全に覆われる必要はな
く、少なくとも、母材粒子表面の50%以上を被覆すれ
ばよい。
更にまた、上述したように、不可逆性示温剤の場合、示
温剤の変色は加熱条件に大きく影響されるので、予め加
熱時間と変色温度との関係を認識しておかなければなら
ない。
第1表と第5図に示温剤階1〜漱3における加熱時間と
変色温度との関係を示した。また、そのときの不可逆性
示温剤の色の変化を第2表に示した。廠1は130 °
C,Na2は160 ℃、随3は180 ℃で変色する
不可逆性示温剤であるが、加熱時間により変色温度がか
なり異なることがわかる。
第1表 第2表 実施例3 次に本発明の複合化示温粉体の使用方法(即ち利用方法
)の一実施例として、前記第2図および第3図に示す衝
撃式の粉体の表面改質装置を用いて乾式で微粒子のマイ
クロカプセルを製造する場合、粉体が衝撃力を受けて表
面改質される場合における、衝撃力を受けた際の粉体の
表面温度を測。
定する例について説明する。
予め混合機等で所定の配合比に調整された混合粉体(例
えばdp50 = 17μ−のポリスチレン球形粒子の
周りにdp50=0.4 psのポリメチルメタクリレ
ート(以下、PMMAと記す、)微粒子を付着させた混
合粉体)は、前記複合化示温粉体を製造する場合と同様
に、第2図及び第3図に示す装置の原料ホッパー22か
ら衝撃室26内に供給され、高速で回転するローター1
4の多数の衝撃ピン15によって瞬間的な打撃作用を受
け、更に周辺の衝突リング17に衝突してポリスチレン
球形粒子表面のPMM^微粒子が、選択的に強度の圧縮
作用を受ける。そして同時に前記気流の衝撃流れに同伴
して、循環回路21を循環して再び衝撃室26へ戻り、
再度打撃作用を受ける。この様な打撃作用による (熱
)エネルギーを受けることにより、PMMA微粒子は短
時間の内に軟化・溶融し、ポリスチレン球形粒子の表面
に均一な成膜処理を行なう。
第6図は、改質前後の複合粉体の走査型電子顕微鏡写真
である。同図の(a)は改質前で、ポリスチレン球形粒
子の周りにPMM^微粒子が付着している状態、同図(
b)は改質後で、PMM^微粒子が完全に溶融し、ポリ
スチレン球形粒子の表面に成膜処理(マイクロカプセル
化)されている状態である。
このときの空気と粉体の混和流体が流れる循環系統を含
む機内温度は、第3表に示した通りである。
第3表 しかし、PMMA微粒子のガラス転移温度が130℃で
あることと、第6図(b)の走査型電子顕微鏡写真に見
られる如きPMMA @粒子の溶融成膜表面状態からみ
て、複合粉体の表面の温度は明らかに機内温度として示
される温度ではな(、PMMA微粒子のガラス転移温度
以上であったと考えられる。
この様に表面改質装置や粉砕機・混合機を使用して粉体
を処理する場合、処理目的に合致した運転条件を求めた
り、また、生産の能率や効率を最適にする条件を求める
ために、処理される粉体そのもの、しかも処理されつつ
ある瞬間の温度を知らなければならないことにしばしば
遭遇する。
そこでポリスチレン球形粒子/ PMMA微粒子の混合
粉体の代わりに、ポリスチレン球形粒子を母材粒子とし
て不可逆性示温剤をコーテングした本発明の複合化示温
粉体を装置内に投入し、表面改質の場合と同条件の運転
を行い、示温粉体の色の変化から示温粉体、すなわち表
面改質を受けた粉体の表面温度を測定した。第4表にそ
の結果を示した。
数種類の変色温度の異なる示温粉体を使用することによ
り、10℃程度の温度幅があるにしろ、粉体の表面温度
を測定することができた。第4表の粉体表面推定温度の
測定値に幅があるのは、コーテングに用いた示温剤の変
色温度に幅があるためで、更に変色温度の近い示温剤を
使用することにより、より正確に粉体の表面温度を測定
することが可能である。
この様にして、従来まった(知ることの出来なかった、
衝撃力その他の応力を受けた際の粉体粒子そのものの温
度を正確に測定、把握することが初めて可能になった。
なお、上記表面改質装置内で粉体が受ける衝撃力は、粉
体の粒径・密度・形状等によって異なるので、物質を統
一、すなわち、目的粉体を本発明の複合化示温粉体の母
材粒子と同一のものにすることが望ましいことは、先に
述べた通りである。
f、 発明の効果 上記実施例の項で述べた通り、本発明の複合化示温粉体
を使用することにより、粉体の表面改質装置・微粉砕機
・混合機等で、応力を受けた粉体粒子そのものの温度(
正しくは表面温度)を、また、熱的作用を受けた粉体粒
子そのものの温度を簡単に測定することが出来るように
なった。また、それぞれ測定目的に応じて可逆性示温剤
と複合化した示温粉体も、不可逆性示温剤と複合化した
示温粉体と同様に使用することが出来る。
そして、本発明の複合化示温粉体を使用した測定技術を
駆使して、粉体粒子の表面温度を正確に把握できる欅に
なって初めて、粉体の表面改質装置・微粉砕機・混合機
・輸送機・乾燥機・反応器などの粉体処理機、器を用い
て、「粒子設計」という技術思想に基づいた粉体新素材
(複合化・機能化した微粉体)の開発並びに工業生産が
、可能となったといっても過言ではない。
なお、本発明の複合化示温粉体は、上記例のごとき有機
物ばかりでなく、各種金属・無機物を本発明の示温粉体
の母材粒子にすることにより、本発明の複合化示温粉体
を、応力を受けたあらゆる粉体の表面温度の測定に応用
することが出来る。
更に、本発明の複合化示温粉体は、各種薬剤のマイクロ
カプセルの製造の際に役立てることが出来る。即ち、例
えば薬剤の賦形剤となる各種澱粉粒子の表面に、アスピ
リン・デオフィリンなどの薬剤を乾式・衝撃式の表面改
質装置を用いて固定化、またはマイクロカプセル化する
際、−船釣には有機物である薬剤は、衝撃力によって誘
起される温度(上昇)によって分解・変質する恐れがあ
るが、本発明の複合化示温粉体を用いることによって、
予め、当該薬剤が分解・変質しない完全温度になる樺な
運転条件を求めておくことが出来る。
更にまた、本発明の複合化示温粉体は、前述のごとく、
例えば粉体の気流乾燥装置の乾燥管における熱風と接触
中の、更にまた、高温に加熱された粉体を空気輸送中に
冷却する場合などの熱的作用を受けた粉体(この場合の
母材粒子の最大粒子径は3〜5■となる)の、温度の測
定にも用いることも出来るなど、広い範囲の温度測定に
利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る示温粉体を製造するために用い
る流動層コーティング装置の説明図、第2図は、本発明
に係る示温粉体の製造及び使用方法を説明するために用
いる衝撃式表面改質装置を、その前後装置と共に系統的
に示した概念的な説明図、第3図は、第2図の側断面説
明図、第4図は、本発明に係る示温粉体のモデル図(断
面図)で。 (a) は母材粒子に示温剤をコーティングした例。 (b)は母材粒子に可逆性示温剤の乾燥粉末を固定化し
た例である。 第5図は、示温剤の加熱時間と変色温度との関係を示し
た図、第6図は、第2図及び第3図に示す装置で表面改
質された複合粉体(ポリスチレン球形粒子十PHMA 
)の、走査型電子顕微鏡写真で、(a)は処理前、(b
)は処理後の写真である。 l・・・タンク、     2・・・多孔板、3・・・
プロ’7 +、4・・・ヒ−p−15・・・バッグフィ
ルター、 6・・・示温剤分散液の貯蔵タンク、 7・・・定量ポンプ、 8・・・示温剤分散液の噴霧ノズル、 9・・・圧力調節装置、 10・・・流動層、11・・
・ケーシング、12・・・後カバー、13・・・前カバ
ー、14・・・ローター、15・・・衝撃ピン、   
16・・・回転軸、17・・・衝突リング、 18・・・改質粉体排出用の開閉弁、 19・・・弁軸、     20・・・アクチエエータ
−121・・・循環回路、   22・・・原料ホッパ
ー、23・・・原料供給用シュート、 24・・・原料計量フィーダー、 25・・・原料貯槽、   26・・・衝撃室、27・
・・循環口、 28・・・改質粉体排出シュート、 29・・・サイクロン、 30、32・・・ロータリーパルプ、 31・・・バッグフィルター、 33・・・排風機、    34・・・プレプロセッサ
−135・・・時限制御装置、 36a、 36b  ・・・ポリスチレン球形粒子、3
7a、 37b  ・−・示温剤。 特許出願人  株式会社奈良機械製作所(ほか2名) 第1図 第4図 (a)        (b) 第6図 10νm (a)       Cb> ”)′”第5図 刀口宍さぎテ間 [sec] 手続補正書(自制 特許庁長官  吉 1)文 毅  殴 1、 事件の表示 昭和63年特許願第225900号 2、 発明の名称 複合化示温粉体 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 名称 株式会社奈良機械製作所 4、代理人 〒107 住所 東京都港区赤坂3丁目2番3号 ニュー赤坂ビル7階 明細書の「発明の詳細な説明」及び「図面」。 補正の内容 (1)  明細書第14頁第11行〜第12行のCブロ
レッサー」を「プロセッサー」と訂正する。 (2)  同、第24頁の第4表において、[複合化示
温粉体の経時変化」の’ 10m1n Jの欄において
、下から2行目(即ち周速100a/s、示温剤弘2の
行)に「未変色」とあるのを「変色」に訂正する。 (3)  同、第27頁第1θ行〜第11行に「完全温
度」とあるのをr安全温度」と訂正する。 (4)  第3図を添付図に未配したように訂正する。 (図上の符号20を符号28に訂正したもの)以  上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)粉体の粒子表面に示温剤をコーテングまたは固定化
    したことを特徴とする複合化示温粉体。 2)前記粉体は各種有機物・各種無機物・各種金属から
    なり、前記示温剤は可逆性・不可逆性の示温剤であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の複合化示温粉体。 3)粉体を流動化し、これに示温剤の分散液を噴霧し、
    粉体の粒子表面に示温剤をコーテングすることを特徴と
    する請求項1記載の複合化示温粉体の製造方法。 4)衝撃手段によって粉体の粒子表面に示温剤を打込み
    固定化することを特徴とする請求項1に記載の複合化示
    温粉体の製造方法。 5)粉体と示温剤の分散液とを混練し、乾燥固化したあ
    と、これを粉状に解砕することを特徴とする請求項1記
    載の複合化示温粉体の製造方法。 6)粉体を処理する装置において、該装置で処理される
    粉体の物性と同一または類似する物性を備えた粉体を母
    材粒子として複合化示温粉体を作り、該複合化示温粉体
    を、処理される前記粉体と同様に前記装置で処理するこ
    とによって、処理される前記粉体の処理中の温度を測定
    することを特徴とする粉体の温度測定方法。 7)前記粉体を処理する装置は、粉体の表面改質装置・
    粉砕機・混合機・輸送機・乾燥機・反応器などの各種粉
    体、処理機器並びに其他熱的作用を受ける粉体の取扱・
    貯蔵・運搬に関する設備であることを特徴とする請求項
    6記載の粉体の温度測定方法。
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