JPH0274501A - 無機ハロゲン化合物粉末の製造方法 - Google Patents

無機ハロゲン化合物粉末の製造方法

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JPH0274501A
JPH0274501A JP22443888A JP22443888A JPH0274501A JP H0274501 A JPH0274501 A JP H0274501A JP 22443888 A JP22443888 A JP 22443888A JP 22443888 A JP22443888 A JP 22443888A JP H0274501 A JPH0274501 A JP H0274501A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、触媒、試薬、写真材料、電池材料などの用途
において工業的に有用な無機ハロゲン化合物粉末の製造
方法に関する。
(従来の技術) 従来、無機化合物粉末の一般的な製造方法としては、無
機ハロゲン化合物の精製液から、各種の方法により溶媒
を適度に蒸発せしめて再結晶を行い、分離した固形物を
乾燥する方法が適用されている(以下、この方法を「再
結晶法」という)。
しかし、再結晶法の場合、無機ハロゲン化合物のなかで
も特に溶媒に対する溶解度が大きい塩類を製造する場合
には生産効率が極めて悪く、さらに固液分離工程で排出
される母液の保存や処理等が煩雑となり、時として重金
属塩類の場合には汚染源などになるという問題もある。
この再結晶法の問題点を解決する方法として、特公昭5
2−38272号公報に記載の真空濃縮装置を用いる方
法がある。この方法によれば無機ハロゲン化合物を含有
する溶液から1回の操作で目的とする無機ハロゲン化合
物の全量を固形物として得ることができることから、無
機ハロゲン化合物の効率的な製造が可能になる。さらに
は前記滴液から単一の装置により無機ハロゲン化合物の
固形物を得ることができ、固液分離工程が不要になるこ
とから再結晶法におけるような母液の発生がないために
環境保全面においても優れている方法である。
しかし、この方法は、目的とする製品によってはその品
質面で不十分な点があり、さらに検討の余地がある。
(発明が解決しようとする課題) 本願発明は上記の問題点を解決し、効率よく、残存溶媒
量が非常に少なく、高品質の無機ハロゲン化合物粉末を
得ることができる、無機ハロゲン化合物粉末の製造方法
を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決しようとする手段および作用)本願発明者
らは、前記特公昭52−38272号公報に記載の真空
濃縮装置に着目し、無機ハロゲン化合物溶液の濃縮乾燥
方法について検討を行った。その結果、前記装置を用い
て単に無機ハロゲン化合物の溶液の濃縮乾燥を行った場
合には、得られた無機ハロゲン化合物を水もしくはアル
コール等の溶媒に溶解して行う溶状の品質試験において
「濁り」が著しいことから工業用材料として不適である
ことが判明した。そこでさらに検討を重ねた結果、無機
ハロゲン化合物の溶液のpHを調整することにより、「
濁り」のない高品質の無機ハロゲン化合物粉末を効率よ
く製造し得ることを見出し、本発明を完成するに至った
本願発明の無機ハロゲン化合物粉末の製造方法は、pH
4以下に調整した無機ハロゲン化合物溶液を、長管状加
熱器、真空蒸発機および前記真空蒸発機に連結管を介し
て連結された受器、さらに前記受器に結合された真空ポ
ンプを具備してなる真空濃縮装置により濃縮乾燥するこ
とを特徴とする。
本発明で用いる無機ハロゲン化合物?8液は、公知の方
法で製造された無機ハロゲン化合物溶液を、必要に応じ
てン濾過、活性炭吸着処理などの方法により適宜精製し
たものを用いることができる。さらには予備的に溶媒を
蒸発させたもの、またはさらに溶媒を蒸発させて結晶が
一部析出したスラリー状のものも用いることができる。
本発明でいう溶液は、水を初めとする無機ハロゲン化合
物を溶解できる溶媒の溶液である。
無機ハロゲン化合物としては、臭化亜鉛、臭化第二銅、
臭化ルビジウム、臭化カルシウム、沃化カリウム、沃化
ナトリウムなどを例示することができる。=mハロゲン
化合物としてはこれらのなかでも臭化亜鉛、臭化第二銅
または臭化ルビジウムであることが本発明の製造方法を
適用する場合に濃縮効率をより高め、得られた製品の品
質がよいことから好ましく、同様の理由で臭化亜鉛であ
ることががさらに好ましい。
無機ハロゲン化合物溶液のpHは4以下であることが必
要であり、好ましくは3以下である。
p [(が4を超えると得られた製品の水溶液またはア
ルコール溶液が濁りを生じ、製品として不適となる。
pHは4以下であれば下限は特に制限されるものではな
いが、収率を考慮すると用いる酸の量が無機ハロゲン化
合物溶液中において5重量%量以下になることが好まし
く、3重量%量以下になることがさらに好ましい。
pHの調整に用いる酸としては臭化水素酸、塩酸または
沃化水素酸なとの鉱酸を例示することができる。
本発明で用いる真空濃縮装置は、長管状加熱器、真空蒸
発機および前記真空蒸発機に連結管を介して連結された
受器、さらに前記受器に結合された真空ポンプを具備し
てなるものである。
この真空濃縮装置としては、具体的には特公昭52−3
8272号公報に記載の真空′1:4縮装置を用いるこ
とができる。図に前記公報記載の装置の概略を示す。図
中1は無機ハロゲン化合物溶液の貯留タンク、2は前記
溶液、3は前記溶液の供給ポンプ、4は長尺式加熱器、
5は真空蒸発器、6は中間弁、7は連結管、8は受器、
9は取り出し弁、10〜12は弁、13はバイブ(真空
系)および14は補助真空ポンプである。
かかる真空濃縮装置を構成する材質は特に制限されるも
のではないが、無機ハロゲン化合物溶液と直接接触する
部位には特に高い耐食性の材質を選択することが好まし
い。高耐食性の材質としては、ガラス、セラミックス、
フッ素樹脂系などの合成樹脂、高耐食性の金属およびこ
れらの材質で表面加工したものを例示することができる
本発明で用いる真空濃縮装置の大きさ、使用条件などは
目的とする生産能力や、無機ハロゲン化合物溶液の溶媒
の種類などにより適宜決定することができる。
無機ハロゲン化合物粉末の製造は、例えば次のようにし
て行うことができる。
まず、無機ハロゲン化合物溶液2を供給ポンプ3により
一定流量で長尺式加熱器4へ送り、ここで予備加熱する
。この際の加熱温度は特に制限されるものではないが、
溶液の沸点以上にまで加熱することが好ましい。次に予
備加熱された前記溶液を真空蒸発器5に送り水分を蒸発
させる。蒸発させた溶媒はバイブ13から除去し、無機
ハロゲン化合物粉末は受器8に蓄積される。なお、この
一連の操作を乾燥させた空気や窒素などの雰囲気中で行
うことにより、さらに−層濃縮効率を高めることができ
ることから好ましい。
本発明の製造方法により、水などの溶媒に溶解した場合
の溶状が澄明であり、かつ残存溶媒量が著しく少ない無
機ハロゲン化合物を得ることができる機構の詳細は不明
であるが、無機ハロゲン化合物溶液中にやや過剰に存在
する酸が脱水を進行させるとともに、製品の品質安定化
に寄与するものと推定される。
(実施例) 以下、具体的に実施例を掲げて本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものでは
ない。なお、以下において「%Jは「@量%」を表す。
また、p Hの測定、残存溶媒量および溶状試験は次の
方法によった。
二且血淀 pH測定は、サンプル50mffを容ffi 50 m
 12のガラス製ビーカーにとり、JIS  Z  8
802(pH7111I定方法)により測定した。
服在厘崖1 残存溶媒量のポリ定はJISKOO68(化学製品の水
分試験方法)の方法に準拠して行った。なお測定に際し
ては、サンプル1gをメスフラスコにとり、メチルアル
コールを加えて100mffとし、均一にした後、この
溶液2m尼を用いて試験を行い残存溶媒量を求め、同時
にメチルアルコール2mgを用いてブランク試験を行い
溶媒量を求め、両省の差から製品中の残存溶媒量を求め
た。
直抜試眉 溶状試験は、溶媒として水およびエタノールを用いて両
者に対する溶状試験をJIS  K8001 (試薬試
験方法通則)5−2溶状、の方法に準拠して行った。な
お測定に際しては、サンプル5gを用い、溶媒を加えて
50mg、とじてサンプルが溶解した後行った。なお、
評価方法は次のとおりである。
0:澄明 ○・はとんど澄明 △:わずかに澄明 ×:微温 ××=混濁 実施例1 まず、臭化亜鉛、臭化第二銅および臭化ルビジウムの各
精製水溶液を次の方法により調製した。すなわち、酸化
亜鉛、酸化第二銅および一酸化ルビジウムの各々と、臭
化水素酸水溶液(48%)とを所定のモル比で反応させ
、その後、pH4〜6とした反応後の溶液を自然か過(
を戸紙:東洋濾紙No、 5 Cを使用)した。次に、
これらの精製水溶液の無機ハロゲン化合物濃度をいずれ
も50重量%濃度に調整し、さらにそのpHをそれぞれ
第1表に示すように調整した。得られた各水溶液1ρに
ついて真空濃縮装置により濃縮乾燥を行い、無機ハロゲ
ン化合物粉末を得た。
真空乾燥機として特公昭52−38272号公報に記載
の装置を用いた。
濃縮乾燥は、前記各水溶液を供給ポンプ8により連続的
に0.11ff/分の割合で供給しながら行った。なお
、各溶液を供給する長尺式加熱器4の温度は180℃、
受器8のジャケットの加熱温度は1.20°CSよび受
器8における減圧度は10mmt(gに設定した。また
、濃縮乾燥した製品は、各水溶液を送液終了後にさらに
10分間受器中での乾燥を継続したのちに取り出した。
濃縮乾燥に要した時間は20分間であった。
このようにして得られた各無機ハロゲン化合物粉末の残
存溶媒量等を測定した。結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1の臭化亜鉛、臭化第二銅および臭化ルビジウム
の各精製溶液のpHを第1表に示すように調整したほか
は実施例1と同様にして各無機ハロゲン化合物粉末を得
た。この粉末の品質の測定結果を第1表に示す。
比較例2 再結晶法による無機ハロゲン化合物粉末の製造を行った
まず、実施例1で用いた臭化亜鉛、臭化第二銅および臭
化ルビジウムの水溶液のうちpHを第1表に示すように
調整したもの各500mffを擦り付きなす形フラスコ
に入れた1次に、このなす形フラスコを減圧エバポレー
ターに取り付け、減圧度を5 mmHgとした後、なす
形フラスコを回転させながら加熱した。加熱はオイルバ
スを用い、なす形フラスコ内の溶液が突沸しないように
徐々に昇温しで70〜140℃で水分を蒸発させた。最
終的に溶媒をほとんど認めなくなった段階でなす形フラ
スコ内のスラリー状の溶液を減圧i濾過により固液分離
した。その後得られた固形物を減圧度5mmHg、温度
120℃で1時間または2時間乾燥させて、各無機ハロ
ゲン化合物の粉末を得た。
各粉末についての品質の測定結果を第1表に示す。
実施例2 臭化カルシウム、臭化コバルト、沃化ナトリウムおよび
沃化カリウムの各水溶液のpHを第2表に示すように調
整したものを用い、実施例1と同様にして無機ハロゲン
化合物粉末を得た。
この粉末についての品質の測定結果を第2表に示す。
比較例3 実施例2の臭化カルシウム、臭化コバルト、沃化ナトリ
ウムおよび沃化カリウムの各水溶液のpHを第2表に示
すように調整したものを用い。
実施例2と同じにして無機ハロゲン化合物粉末を得たに の粉末についての品質の測定結果を第2表に示す。
〔発明の効果] 本発明の製造方法によれば効率よ(、水等の溶媒に対す
る溶状が良好であり、かつ残存溶媒量が非常に少ない、
高品質の無機ハロゲン化合物粉末を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は真空a線装置の概略図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)pH4以下に調整した無機ハロゲン化合物溶液を
    、長管状加熱器、真空蒸発機および前記真空蒸発機に連
    結管を介して連結された受器、さらに前記受器に結合さ
    れた真空ポンプを具備してなる真空濃縮装置により濃縮
    乾燥することを特徴とする無機ハロゲン化合物粉末の製
    造方法。
  2. (2)無機ハロゲン化合物が臭化亜鉛、臭化第二銅およ
    び臭化ルビジウムから選ばれる1の化合物である請求項
    1記載の無機ハロゲン化合物粉末の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005047764A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Nippo Kagaku Kk 粒状金属ヨウ化物の製造方法
JP2009091223A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Godo Shigen Sangyo Kk 粒状ヨウ化ナトリウムの製造方法
CN103265423A (zh) * 2013-05-31 2013-08-28 重庆龙瑞化工有限公司 含有醋酐和溴化锌等工业废弃物的资源化处理方法
US20150011279A1 (en) * 2012-01-31 2015-01-08 Golfzon Co., Ltd. Virtual golf simulation apparatus and method for supporting generation of virtual green
JP2015137214A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 日宝化学株式会社 ヨウ化アルカリ金属またはヨウ化アルカリ土類金属の製造方法

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