JPH027202Y2 - - Google Patents
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- JPH027202Y2 JPH027202Y2 JP17539084U JP17539084U JPH027202Y2 JP H027202 Y2 JPH027202 Y2 JP H027202Y2 JP 17539084 U JP17539084 U JP 17539084U JP 17539084 U JP17539084 U JP 17539084U JP H027202 Y2 JPH027202 Y2 JP H027202Y2
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- intake
- cam
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- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
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- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、吸・排気弁のリフト特性を機関運
転条件に応じて可変制御する内燃機関の吸・排気
弁リフト制御装置に関する。
転条件に応じて可変制御する内燃機関の吸・排気
弁リフト制御装置に関する。
(従来の技術)
バルブオーバラツプや新気充填効率等が常に最
適に設定されるように吸・排気弁のリフト特性
(開閉時期及びリフト量)を可変制御する装置と
して、例えば第8図に示すものがある(参考文
献:米国特許第3413965号)。
適に設定されるように吸・排気弁のリフト特性
(開閉時期及びリフト量)を可変制御する装置と
して、例えば第8図に示すものがある(参考文
献:米国特許第3413965号)。
このものの概要を図に基づいて説明すると、
吸・排気弁駆動カム1に一端が当接し、他端が
吸・排気弁2のステムエンドに嵌合して摺動自由
に支持されたロツカアーム3の背面3aを湾曲形
成し、この背面3aがレバー4に支点接触しなが
らロツカアーム3の両端が揺動することによつて
吸・排気弁駆動カム1のリフトを吸・排気弁2に
伝達するようになつている。特に前記レバー4は
一端部が機関本体に揺動自由に軸支されており、
該レバー4の揺動位置(傾斜)を、他端部に当接
するリフト制御カム5を油圧アクチユエータ等に
より機関運転条件に応じて適切な位相に回転駆動
することによつて、制御し、もつてロツカアーム
3の背面3aとレバー4との接触する支点位置を
変化させて吸・排気弁2のリフト特性を可変制御
するようにしている。
吸・排気弁駆動カム1に一端が当接し、他端が
吸・排気弁2のステムエンドに嵌合して摺動自由
に支持されたロツカアーム3の背面3aを湾曲形
成し、この背面3aがレバー4に支点接触しなが
らロツカアーム3の両端が揺動することによつて
吸・排気弁駆動カム1のリフトを吸・排気弁2に
伝達するようになつている。特に前記レバー4は
一端部が機関本体に揺動自由に軸支されており、
該レバー4の揺動位置(傾斜)を、他端部に当接
するリフト制御カム5を油圧アクチユエータ等に
より機関運転条件に応じて適切な位相に回転駆動
することによつて、制御し、もつてロツカアーム
3の背面3aとレバー4との接触する支点位置を
変化させて吸・排気弁2のリフト特性を可変制御
するようにしている。
例えば、リフト制御カム5によるレバー4の押
し下げ量が大であれば、吸・排気弁駆動カム1の
ベースサークル状態においてレバー4の自由端部
とロツカアーム3とが近接しており、従つて、
吸・排気弁2の開弁時期が早まると共にリフト量
が大となる。逆に、リフト制御カム5による押し
下げ量が小であれば、吸・排気弁駆動カム1のベ
ースサークル状態であつてもレバー4の自由端部
とロツカアーム3とが離間しており、従つて、
吸・排気弁2の開弁時期が遅れると共にリフト量
が小となるのである。
し下げ量が大であれば、吸・排気弁駆動カム1の
ベースサークル状態においてレバー4の自由端部
とロツカアーム3とが近接しており、従つて、
吸・排気弁2の開弁時期が早まると共にリフト量
が大となる。逆に、リフト制御カム5による押し
下げ量が小であれば、吸・排気弁駆動カム1のベ
ースサークル状態であつてもレバー4の自由端部
とロツカアーム3とが離間しており、従つて、
吸・排気弁2の開弁時期が遅れると共にリフト量
が小となるのである。
(考案が解決しようとする問題点)
しかしながら、このような従来の吸・排気弁リ
フト制御装置にあつては、駆動カムとリフト制御
カムとの間にレバーとロツカアームとが配置さ
れ、吸・排気弁のリフト時のバルブスプリング荷
重をロツカアームとレバーの平面との当接部で支
持するようになつていたため、レバーの上面と下
面との平行度あるいはロツカアームの背面とフオ
ロア面との平行度を精度よく加工できないと、駆
動カムとロツカアーム、またはロツカアームとレ
バー等の当接面に荷重が均一に作用せず、荷重分
布に偏りが発生する。その結果、荷重が大きくな
つた当接面において偏摩耗が増大し、装置全体と
しての耐久性に欠けるという問題点があつた。
フト制御装置にあつては、駆動カムとリフト制御
カムとの間にレバーとロツカアームとが配置さ
れ、吸・排気弁のリフト時のバルブスプリング荷
重をロツカアームとレバーの平面との当接部で支
持するようになつていたため、レバーの上面と下
面との平行度あるいはロツカアームの背面とフオ
ロア面との平行度を精度よく加工できないと、駆
動カムとロツカアーム、またはロツカアームとレ
バー等の当接面に荷重が均一に作用せず、荷重分
布に偏りが発生する。その結果、荷重が大きくな
つた当接面において偏摩耗が増大し、装置全体と
しての耐久性に欠けるという問題点があつた。
(問題点を解決するための手段)
この考案は、このような問題点を解決するため
になされたものであつて、吸・排気弁駆動カムと
吸・排気弁のステムエンドとに両端が係合するロ
ツカアームの湾曲形成された背面を、該背面に沿
つて機関本体に揺動自由に取り付けられたレバー
に支点接触させ、該レバーの一端部に係合させた
リフト制御カムの回動量を制御してレバーの揺動
位置を変化させることにより、レバーとロツカア
ームとの接触する支点位置を変化させて吸・排気
弁のリフト特性を可変制御するようにした内燃機
関の吸・排気弁リフト制御装置において、前記リ
フト制御カムに当接する前記レバーの上面をレバ
ーの長手方向と直角方向に凸状に所定曲率で湾曲
させたものである。
になされたものであつて、吸・排気弁駆動カムと
吸・排気弁のステムエンドとに両端が係合するロ
ツカアームの湾曲形成された背面を、該背面に沿
つて機関本体に揺動自由に取り付けられたレバー
に支点接触させ、該レバーの一端部に係合させた
リフト制御カムの回動量を制御してレバーの揺動
位置を変化させることにより、レバーとロツカア
ームとの接触する支点位置を変化させて吸・排気
弁のリフト特性を可変制御するようにした内燃機
関の吸・排気弁リフト制御装置において、前記リ
フト制御カムに当接する前記レバーの上面をレバ
ーの長手方向と直角方向に凸状に所定曲率で湾曲
させたものである。
(作用)
このような構成を有するこの考案にあつては、
レバーの上面に所定の曲率で湾曲形成した曲面に
より、駆動カム、ロツカアーム、レバー、リフト
制御カム等の平行度の狂いを吸収でき、これらに
高精度の加工を施さなくてもロツカアームと駆動
カムと等の当接面にはバルブスプリングの荷重が
均一に作用する。したがつて、これらの当接面に
偏摩耗が発生することがない。
レバーの上面に所定の曲率で湾曲形成した曲面に
より、駆動カム、ロツカアーム、レバー、リフト
制御カム等の平行度の狂いを吸収でき、これらに
高精度の加工を施さなくてもロツカアームと駆動
カムと等の当接面にはバルブスプリングの荷重が
均一に作用する。したがつて、これらの当接面に
偏摩耗が発生することがない。
(実施例)
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
第1図〜第7図はこの考案の一実施例を示す図
である。まず、構成を説明すると、第1図におい
て、11は機関出力軸に同期して回転するカム軸
11aに固着されたバルブ駆動カム(以下、駆動
カム)を示し、12は吸・排気弁(以下、吸気
弁)である。また、13はロツカアームであり、
ロツカアーム13は一端がカムフオロア13aを
介して駆動カム11に、他端が吸気弁12のステ
ムエンドに、それぞれ当接している。該ロツカア
ーム13の湾曲形成された背面13bを支点接触
させると共に、ロツカアーム13の両側壁から突
出するシヤフト13cを保持部材14を介して凹
溝15a内に保持するレバー15が設けられる。
レバー15に形成されたスプリングシート15b
と保持部材14の間には、ロツカアーム13を下
方向に付勢するバネ定数小のスプリング16が介
装される。レバー15の駆動カム11側の先端部
は、第1図および第2図に示すように、2分さ
れ、ブラケツト17に固定されたボルト18に係
合している。
である。まず、構成を説明すると、第1図におい
て、11は機関出力軸に同期して回転するカム軸
11aに固着されたバルブ駆動カム(以下、駆動
カム)を示し、12は吸・排気弁(以下、吸気
弁)である。また、13はロツカアームであり、
ロツカアーム13は一端がカムフオロア13aを
介して駆動カム11に、他端が吸気弁12のステ
ムエンドに、それぞれ当接している。該ロツカア
ーム13の湾曲形成された背面13bを支点接触
させると共に、ロツカアーム13の両側壁から突
出するシヤフト13cを保持部材14を介して凹
溝15a内に保持するレバー15が設けられる。
レバー15に形成されたスプリングシート15b
と保持部材14の間には、ロツカアーム13を下
方向に付勢するバネ定数小のスプリング16が介
装される。レバー15の駆動カム11側の先端部
は、第1図および第2図に示すように、2分さ
れ、ブラケツト17に固定されたボルト18に係
合している。
また、シリンダヘツド19に介装されたブラケ
ツト17に嵌装保持さた油圧ピボツト20の球状
の下端面がレバー15の吸気弁12ステムエンド
側の他端部頂壁に形成された凹陥部15cに嵌合
して、該嵌合部を中心としてレバー15を揺動自
由に支持すると共に、ブラケツト17に対して後
述する如く回転自由に取り付けられたリフト制御
カム21がレバー15の駆動カム11側の端部頂
壁に当接してレバー15の揺動位置を規制してい
る。
ツト17に嵌装保持さた油圧ピボツト20の球状
の下端面がレバー15の吸気弁12ステムエンド
側の他端部頂壁に形成された凹陥部15cに嵌合
して、該嵌合部を中心としてレバー15を揺動自
由に支持すると共に、ブラケツト17に対して後
述する如く回転自由に取り付けられたリフト制御
カム21がレバー15の駆動カム11側の端部頂
壁に当接してレバー15の揺動位置を規制してい
る。
前記油圧ピボツト20は下端面が前記レバー1
5の凹陥部15cに嵌合すると共に、周面がブラ
ケツト17に形成した取付孔17a内に摺動自由
に嵌挿された外筒20aと、該外筒20a内に嵌
挿される内筒20bとを備え、かつ、両者の間に
形成された油圧室20cにチエツクバルブ20d
を備えて形成される。そして、ブラケツト17内
部に形成された油圧供給通路17bから内筒20
b内部及びチエツクバルブ20dを介して油圧を
油圧室20cに供給してバルブクリアランスを一
定に保つようになつている。
5の凹陥部15cに嵌合すると共に、周面がブラ
ケツト17に形成した取付孔17a内に摺動自由
に嵌挿された外筒20aと、該外筒20a内に嵌
挿される内筒20bとを備え、かつ、両者の間に
形成された油圧室20cにチエツクバルブ20d
を備えて形成される。そして、ブラケツト17内
部に形成された油圧供給通路17bから内筒20
b内部及びチエツクバルブ20dを介して油圧を
油圧室20cに供給してバルブクリアランスを一
定に保つようになつている。
前記リフト制御カム21は外周面に、吸気弁1
2のリフト量を段階的に変えるように略平らな6
つのカム面21a〜21fを有すると共に、中心
部に後述するカム制御軸22を挿通する孔21g
を有する。また、リフト制御カム21の両側から
突出して形成された円筒部21hの外周面は、第
2図及び第3図に示すようにブラケツト17に形
成された下部円弧溝17cと、ブラケツト17上
にボルト23で締結された一対のキヤツプ24に
形成された上部円弧溝24aとの間に回動自由に
保持される。
2のリフト量を段階的に変えるように略平らな6
つのカム面21a〜21fを有すると共に、中心
部に後述するカム制御軸22を挿通する孔21g
を有する。また、リフト制御カム21の両側から
突出して形成された円筒部21hの外周面は、第
2図及び第3図に示すようにブラケツト17に形
成された下部円弧溝17cと、ブラケツト17上
にボルト23で締結された一対のキヤツプ24に
形成された上部円弧溝24aとの間に回動自由に
保持される。
そして、気筒数個設けたリフト制御カム21の
中心部を貫通して形成された孔21gに一本のカ
ム制御軸22を通し、該カム制御軸22の各リフ
ト制御カム21両側部分にそれぞれ嵌挿したコイ
ルスプリング25の一端をカム制御軸22外壁に
ねじ込んだ止め螺子22aに係合すると共に、該
コイルスプリング25の他端をリフト制御カム2
1の円筒部21h側壁に形成した孔に嵌挿して係
止する。
中心部を貫通して形成された孔21gに一本のカ
ム制御軸22を通し、該カム制御軸22の各リフ
ト制御カム21両側部分にそれぞれ嵌挿したコイ
ルスプリング25の一端をカム制御軸22外壁に
ねじ込んだ止め螺子22aに係合すると共に、該
コイルスプリング25の他端をリフト制御カム2
1の円筒部21h側壁に形成した孔に嵌挿して係
止する。
前記カム制御軸22の一端は、継手26を介し
てステツピングモータ27の駆動軸27aに連結
されている。ステツピングモータ27は制御回路
28により、機関回転数、絞り弁開度、冷却水温
度、吸入空気流量、吸入負圧等の機関運転条件に
基づいて駆動され、カム制御軸22を回転させる
ようになつている。29はバルブスプリングであ
る。
てステツピングモータ27の駆動軸27aに連結
されている。ステツピングモータ27は制御回路
28により、機関回転数、絞り弁開度、冷却水温
度、吸入空気流量、吸入負圧等の機関運転条件に
基づいて駆動され、カム制御軸22を回転させる
ようになつている。29はバルブスプリングであ
る。
ここで、第4図中15dは前記リフト制御カム
21のカム面21a〜21fに当接する前記レバ
ー15の上面であり、この上面15dはレバー1
5の長手方向に対して直角方向に凸状に所定の曲
率で湾曲形成されている。すなわち、リフト制御
カム21のカム制御軸22方向の巾Lを16mmとし
て、駆動カム11、ロツカアーム13、レバー1
5、リフト制御カム21およびキヤツプ24の総
合した平行度の狂いを最大40μとすると、上面1
5dの曲率半径Rは、次式より約800mmとして求
められる。
21のカム面21a〜21fに当接する前記レバ
ー15の上面であり、この上面15dはレバー1
5の長手方向に対して直角方向に凸状に所定の曲
率で湾曲形成されている。すなわち、リフト制御
カム21のカム制御軸22方向の巾Lを16mmとし
て、駆動カム11、ロツカアーム13、レバー1
5、リフト制御カム21およびキヤツプ24の総
合した平行度の狂いを最大40μとすると、上面1
5dの曲率半径Rは、次式より約800mmとして求
められる。
R×(1−cos〔tan-1{(16/2)/R}〕)<0.040
したがつて、第5図に示すように、カム軸11
aに対して平行な平行線Aに直交する垂直線B上
において、中心点Oを中心として前記の曲線半径
Rで描く曲線Cにより所定の曲率を得ることがで
きる。
aに対して平行な平行線Aに直交する垂直線B上
において、中心点Oを中心として前記の曲線半径
Rで描く曲線Cにより所定の曲率を得ることがで
きる。
次に作用を説明する。
第1図において、リフト制御カム21が最もリ
フト量の大きいカム面21aでレバー16に当接
している状態では、レバー15が駆動カム11側
に最も押し下げられた状態となる。このため、ロ
ツカアーム13の背面13aに支点接触されるレ
バー15の下面も下がり、支点接触点Aが駆動カ
ム11側に移動しつつリフトが吸気弁12に伝達
され、第6図の曲線Xに示すようにリフト量が大
きく、かつ、開弁時期が早く閉弁時期が遅い特性
となる。
フト量の大きいカム面21aでレバー16に当接
している状態では、レバー15が駆動カム11側
に最も押し下げられた状態となる。このため、ロ
ツカアーム13の背面13aに支点接触されるレ
バー15の下面も下がり、支点接触点Aが駆動カ
ム11側に移動しつつリフトが吸気弁12に伝達
され、第6図の曲線Xに示すようにリフト量が大
きく、かつ、開弁時期が早く閉弁時期が遅い特性
となる。
一方、リフト制御カム21が回転し、例えば、
リフト量が小さいカム面21eでレバー15に当
接するようにすると、レバー15の駆動カム11
側の端部は凹陥部15cを支点とした揺動によつ
て上昇し、レバー15の下面も上方に後退する。
リフト量が小さいカム面21eでレバー15に当
接するようにすると、レバー15の駆動カム11
側の端部は凹陥部15cを支点とした揺動によつ
て上昇し、レバー15の下面も上方に後退する。
レバー15の下面はロツカアーム13が駆動カ
ム11のリフトを吸気弁12に伝えるための支点
となるが、駆動カム11がベースサークルでロツ
カアーム13に当接している状態の支点の初期位
置が、前記リフト量大のカム面21aでレバー1
5が当接している時に比べて第1図で右側、即
ち、リフト後に支点が移動する方向から遠ざかる
側に移動する。この結果、第6図の曲線Yに示す
ように、リフト量が小さく、かつ、開弁時期が遅
れ、閉弁時期が早まる特性となる。
ム11のリフトを吸気弁12に伝えるための支点
となるが、駆動カム11がベースサークルでロツ
カアーム13に当接している状態の支点の初期位
置が、前記リフト量大のカム面21aでレバー1
5が当接している時に比べて第1図で右側、即
ち、リフト後に支点が移動する方向から遠ざかる
側に移動する。この結果、第6図の曲線Yに示す
ように、リフト量が小さく、かつ、開弁時期が遅
れ、閉弁時期が早まる特性となる。
このようにして、リフト制御カム21を回動し
てカム面21a〜21eのいずれかをレバー15
に当接させることにより、吸気弁12のリフト特
性を段階的に変化させることができる。
てカム面21a〜21eのいずれかをレバー15
に当接させることにより、吸気弁12のリフト特
性を段階的に変化させることができる。
なお、前記リフト制御カム21の回動は、ステ
ツピングモータ27の駆動によりカム制御軸22
及びコイルスプリング25を介して行われる。即
ち、前記制御回路28は、機関運転状態に応じた
信号に基づいて設定した駆動パルスをステツピン
グモータ27に出力する。この駆動パルスは、ス
テツピングモータ27の駆動軸27aを予め設定
した角度だけ回動させ、継手26を介してカム制
御軸23も回動する。
ツピングモータ27の駆動によりカム制御軸22
及びコイルスプリング25を介して行われる。即
ち、前記制御回路28は、機関運転状態に応じた
信号に基づいて設定した駆動パルスをステツピン
グモータ27に出力する。この駆動パルスは、ス
テツピングモータ27の駆動軸27aを予め設定
した角度だけ回動させ、継手26を介してカム制
御軸23も回動する。
ここで、第7図に示すように、ロツカアーム1
3のレバー15の下面に当接する背面13bと、
カムフオロア13aの駆動カム11に当接するフ
オロア面と、の平行度が精度よく加工できない
と、その平行度の狂い分だけレバー15とロツカ
アーム13とが第7図に示す垂直線Bに対して時
計回り方向にわずかの角度θだけ傾斜する。この
場合、この実施例においては、レバー15の上面
15dをレバー15の長手方向に対して直角方向
に凸状に所定の曲率で湾曲形成したため、この曲
面で平行度の狂いを吸収することができ、駆動カ
ム11と、ロツカアーム13のカムフオロア13
aと、は隙間なくぴつたり当接する。したがつ
て、バルブスプリング29の荷重は駆動カム11
とカムフオロア13aとの当接面にその荷重分布
が均一となるように作用する。その結果、これら
の当接面に偏摩耗が発生することを防止すること
ができ、装置全体の耐久性を向上させることがで
きる。この場合、レバー15がわずかに傾斜する
ことで、レバー15に対してスラスト力が発生す
るが、このスラスト力はレバー15の二分された
先端部に係合するボルト18により吸収される。
3のレバー15の下面に当接する背面13bと、
カムフオロア13aの駆動カム11に当接するフ
オロア面と、の平行度が精度よく加工できない
と、その平行度の狂い分だけレバー15とロツカ
アーム13とが第7図に示す垂直線Bに対して時
計回り方向にわずかの角度θだけ傾斜する。この
場合、この実施例においては、レバー15の上面
15dをレバー15の長手方向に対して直角方向
に凸状に所定の曲率で湾曲形成したため、この曲
面で平行度の狂いを吸収することができ、駆動カ
ム11と、ロツカアーム13のカムフオロア13
aと、は隙間なくぴつたり当接する。したがつ
て、バルブスプリング29の荷重は駆動カム11
とカムフオロア13aとの当接面にその荷重分布
が均一となるように作用する。その結果、これら
の当接面に偏摩耗が発生することを防止すること
ができ、装置全体の耐久性を向上させることがで
きる。この場合、レバー15がわずかに傾斜する
ことで、レバー15に対してスラスト力が発生す
るが、このスラスト力はレバー15の二分された
先端部に係合するボルト18により吸収される。
なお、このような平行度の狂いを逃がす曲面を
形成する部材の位置としてリフト制御カム21の
カム面21a〜21f、ロツカアーム13の背面
13b、カムフオロア13aのフオロア面、駆動
カム11のカム面等が考えられるが、これらはい
ずれも曲面であり、これらの曲面に、さらに直角
方向の曲面を形成することはその加工が極めて困
難である。
形成する部材の位置としてリフト制御カム21の
カム面21a〜21f、ロツカアーム13の背面
13b、カムフオロア13aのフオロア面、駆動
カム11のカム面等が考えられるが、これらはい
ずれも曲面であり、これらの曲面に、さらに直角
方向の曲面を形成することはその加工が極めて困
難である。
(効果)
以上説明してきたように、この考案によれば、
レバー、ロツカアーム等の平行度の狂いを吸収で
きるので、高度の加工精度を必要とすることな
く、ロツカアームと駆動カム等との当接面に作用
する荷重分布を均一化することができる。その結
果、当接面の偏摩耗の発生を防止することがで
き、ひいては装置全体の耐久性を向上させること
ができる。
レバー、ロツカアーム等の平行度の狂いを吸収で
きるので、高度の加工精度を必要とすることな
く、ロツカアームと駆動カム等との当接面に作用
する荷重分布を均一化することができる。その結
果、当接面の偏摩耗の発生を防止することがで
き、ひいては装置全体の耐久性を向上させること
ができる。
第1図〜第7図はこの考案に係る内燃機関の
吸・排気弁リフト制御装置の一実施例を示す図で
あり、第1図はその縦断面図、第2図はその要部
平面図、第3図はリフト制御カムの取付方法を示
す分解斜視図、第4図は第1図の−A矢視図、
第5図はレバーの上面の曲率を説明する図、第6
図はバルブリフト特性を示すグラフ、第7図は動
作を説明するための第4図と同様の第1図の−
A矢視図、第8図は従来の吸・排気弁リフト制御
装置を示す断面図である。 11……駆動カム、12……吸・排気弁、13
……ロツカアーム、13b……背面、15……レ
バー、15d……上面、19……機関本体(シリ
ンダヘツド)、21……リフト制御カム。
吸・排気弁リフト制御装置の一実施例を示す図で
あり、第1図はその縦断面図、第2図はその要部
平面図、第3図はリフト制御カムの取付方法を示
す分解斜視図、第4図は第1図の−A矢視図、
第5図はレバーの上面の曲率を説明する図、第6
図はバルブリフト特性を示すグラフ、第7図は動
作を説明するための第4図と同様の第1図の−
A矢視図、第8図は従来の吸・排気弁リフト制御
装置を示す断面図である。 11……駆動カム、12……吸・排気弁、13
……ロツカアーム、13b……背面、15……レ
バー、15d……上面、19……機関本体(シリ
ンダヘツド)、21……リフト制御カム。
Claims (1)
- 吸・排気弁駆動カムと吸・排気弁のステムエン
ドとに両端が係合するロツカアームの湾曲形成さ
れた背面を、該背面に沿つて機関本体に揺動自由
に取り付けられたレバーに支点接触させ、該レバ
ーの一端部に係合させたリフト制御カムの回動量
を制御してレバーの揺動位置を変化させることに
より、レバーとロツカアームとの接触する支点位
置を変化させて吸・排気弁のリフト特性を可変制
御するようにした内燃機関の吸・排気弁リフト制
御装置において、前記リフト制御カムに当接する
前記レバーの上面をレバーの長手方向と直角方向
に凸状に所定曲率で湾曲させたことを特徴とする
内燃機関の吸・排気弁リフト制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17539084U JPH027202Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17539084U JPH027202Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6191005U JPS6191005U (ja) | 1986-06-13 |
JPH027202Y2 true JPH027202Y2 (ja) | 1990-02-21 |
Family
ID=30732995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17539084U Expired JPH027202Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH027202Y2 (ja) |
-
1984
- 1984-11-19 JP JP17539084U patent/JPH027202Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6191005U (ja) | 1986-06-13 |
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