JPH0271909A - チャック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、ドリル、エンドミルなどの回転切削工具を把
持するチャックに係り、特に、ニードルローラを介して
チャック筒を縮径変形させるいわゆるニードルローラ式
チャックや油圧によってチャック筒を縮径変形させる油
圧チャックその他チャック筒が縮径することにより工具
をその内周面で把持するチャックに関する。

［従来の技術］ 従来、この種のチャックは、工具を把持する部分である
チャック筒の変形量を大きくして工具の把持力を得るよ
うにするため、その内周面に凹部や溝を形成している（
例えば、実公昭５８−５６０８６号公報、実公昭５８−
１５０４３号公報、実公昭５７−２３０５５号公報、実
公昭５６−２２９６６号公報参照）　これら溝や凹部は
、チャック筒の肉厚を部分的に薄くしてチャック筒の変
形を助長せんとするものである。

しかし、このようにすることは、同時にチャック筒の肉
厚を欠落させることにつながり、チャック筒の剛性を低
下させることになって問題でもある。

［発明かが決しようとする課題］ ところで、発明者は、工具を確実に把持する機能として
チャック筒の変形量が充分であることのみならず、工具
の外周面とチャック筒の内周面との間の油膜の介在を除
去することが極めて重要であることを発見した。

本発明は、このような発明者の知見に基き、チャック筒
の剛性を低下させることなく、工具とチャック筒内周面
との間の油切りを有効になすことにより、確実に工具を
把持することかできるチャックを提供することを目的と
する。

［課題を解決するための手段］ 発明者は、従来のように比較的深い溝や凹部を形成しな
くとも油切り効果は充分あることを発見し１本発明を完
成するに至った。

本発明は、上記このような目的を達成するために、チャ
ック筒が縮径変形することにより工具をチャック筒の内
周面で把持するチャックにおいて、チャック筒の内周面
に側路を形成したものである。

［作用］ このように、チャック筒の内周面に側路を形成すること
により、チャック筒内周面と工具と外周面との間に介在
する油は、この側路部分において断続状態となって油膜
が両面の間に存在することを防止でき、これによって工
具のスリップを防止することかてきる。また、側路の存
在によりわずかの凹凸がチャック筒の内周面に形成され
ることにもなり、工具を係止状態で確実に把持てきるこ
とは異なり、チャック筒を薄くさせるものではなく、チ
ャック筒の剛性は高く維持される。

［実施例］ 以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。

第１図には本発明をいわゆるニードルローラ式チャック
に適用した場合の実施例が示されている。全体を符号ｌ
Ｏで示すチャック本体は、主として、マシニングセンタ
などの主軸ヘッド（図示省略）に装着され、基端方向す
なわち第１図の左方向に向か、って先細となるテーバシ
ャンク部１２と、このテーバシャンク部１２の先端（右
端）側に一体的に形成されたチャック位置決め用フラン
ジ部１４と、このフランジ部１４から一体的に突出され
たチャック筒１６と、を備えている。このチャック筒１
６は把持すべき工具のストレートシャンク部またはコレ
ットを受ける内周面１８と、先端すなわち第１図の右方
向に向かって先細テーバ状に形成された外周面２０とを
有している。このチャック筒１６の外周面２０には回転
筒２２か回転自在に遊嵌され、この回転筒２２はチャッ
ク筒１６の外周面２０と対応して先端方向に向かって先
細テーバ状に形成された内周面２４を宥している。

この回転筒２２とチャック筒１６との間には複数のニー
ドルローラ２６か介装され、これらニードルローラ２６
はリテーナ２８によって保持されている。回転筒２２を
回転することによってニードルローラ２６は自転しつつ
チャック筒１６の外周面２０に対して螺旋状に公転する
ことにより、チャック筒１６に工具把持力を与えるよう
構成されている。符号３０はそれぞれシール材、３２は
それぞれストップリングを示し、これによってニードル
ローラ２６の脱落が防止されている。また符号３８はチ
ャック筒１６内に挿入する工具の奥端の位置規制を行な
うストッパである。

チャックｌ！ｉ１６の内周面１８には側路３４がその全
面にわたって複数かつ均等に配置されている。この側路
３４は、従来あるような凹部や溝などとは異なり、いわ
ゆる傷に近似したものであり、側路３４の深さは約０．
１〜約０．００２ｍｍの範囲が好適である。第１図に示
す実施例においては、この側路３４は円形をなしており
、各期＃３４は互いに離間している。

このような構造により、側路３４がチャ°ツク筒１６の
内周面１８全面に均等に配置されているので、工具を把
持する場合において、工具外周面とチャック筒１６の内
周面１８との間における油膜は各側路３４の位置におい
て切断され（油切り）、かつ側路３４が円形であるため
、工具のスラスト方向、周方向およびねじれ方向等あら
ゆる方向について油切りがなされて両者間のスリップを
防止でき、確実な把持が可能となる。

また、冷却剤が工具の奥端から工具の中心を通ワて導入
されるような形式のものにおいて１例え冷却剤が工具外
周とチャック筒１６の内周面１８との間に侵入してきて
も、上記側路３４の存在によって冷却剤の外部への漏洩
を防止でき、シール性も向上する。このシール性のため
には、軸方向について飛跡が互いに奥端から先端まで連
続していないようにするのかよく、上記円形の飛跡３４
が軸方向について互いに離間している形状はこの条件を
満足する。よって、このシール性を考慮した場合、飛跡
３４は、少なくともその周方向について互いに接するか
もしくは互いに重複するように配置されていてもよい。

本発明に係る飛跡３４の形状、模様は第１図のものに限
定する必要はなく、種々の形態が考えられるか、工具の
あらゆる方向における油切りを満足するためには略均等
な幾何学的模様が好ましい。例えば飛跡３４の形状を前
記円形に変え５第２図に示すように正六角形にしてもよ
く、その他任意に選択することかできる。

前述のように、シール性を考慮する場合にはチャック筒
１６の軸線方向については飛跡３４が連続しないのかよ
いか、例え連続していてもその場合には飛跡のチャック
筒先端側をチャック筒の口元縁よりもやや奥端側で終端
させるように配置すればよい、その実施例が第３および
第４図に示されている。

第３図に示す例は円形の刻＋ｊＩｆｉ３４を互いに周方
向にかつ軸方向にも重複して配在したものである。この
場合、全体として飛跡はチャック筒の軸方向に連続する
ことになるので、その端は口元縁３６よりも奥端側で終
端しており、飛跡のない先端部内周面でシール性を確保
している。

第４図は各飛跡３４を三角形の形状とし、これらを互い
に接するように配置したものである。この場合でも第３
図と同様に、全体として飛跡はチャック筒の口元縁３６
よりも奥端側で終端している。

さらに、チャック筒内周面にローレット加工を施すこと
により飛跡を形成しても良い。

［効果］ 以上説明したように、本発明によれば、巾にチャック筒
の内周面に飛跡を形成するという簡単な構造で１把持す
べき工具の外周面とチャック筒の内周面との間の油膜の
油切りを有効になすことかでき、もって確実に工具を把
持できるとともにチャック筒の剛性を維持てきるという
優れた効果かある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るチャックの一実施例を示す切欠き
側面図、第２図は本発明の変形例を示す要部展開正面図
、第３図は本発明のさらに他の変形例を示す要部展開正
面図、第４図は本発明のさらに他の変形例を示す要部展
開平面図である。 １０・・・チャック本体 １６・・・チャック筒 １８・・・内周面 ３４・・・飛跡 代理人　弁理士　稲　葉　良　幸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）チャック筒が縮径変形することにより工具をチャ
   ック筒の内周面で把持するチャックにおいて、チャック
   筒の内周面に刻跡を形成したチャック。