JPH027137B2 - - Google Patents
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- JPH027137B2 JPH027137B2 JP54154407A JP15440779A JPH027137B2 JP H027137 B2 JPH027137 B2 JP H027137B2 JP 54154407 A JP54154407 A JP 54154407A JP 15440779 A JP15440779 A JP 15440779A JP H027137 B2 JPH027137 B2 JP H027137B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/86—Vessels; Containers; Vacuum locks
- H01J29/88—Vessels; Containers; Vacuum locks provided with coatings on the walls thereof; Selection of materials for the coatings
Landscapes
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はカラー陰極線管の製造方法、特にフア
ンネル内装用黒鉛導電膜の形成方法に関するもの
である。
ンネル内装用黒鉛導電膜の形成方法に関するもの
である。
一般にカラー陰極線管は、第1図に示すように
パネル1とフアンネル2と色選択電極3と電子銃
4とから主構成されている。そして、フアンネル
2の内壁には黒鉛等からなる内装導電膜5が設け
られ、キヤビテイ6より導入された高電圧を電子
銃4の最終電極で印加するとともに、フアンネル
2の外面に塗布された外装黒鉛膜7との間でコン
デンサを形成している。8はネツク部である。
パネル1とフアンネル2と色選択電極3と電子銃
4とから主構成されている。そして、フアンネル
2の内壁には黒鉛等からなる内装導電膜5が設け
られ、キヤビテイ6より導入された高電圧を電子
銃4の最終電極で印加するとともに、フアンネル
2の外面に塗布された外装黒鉛膜7との間でコン
デンサを形成している。8はネツク部である。
このような構成において、フアンネル2の内壁
面に塗布形成される導電膜5は、黒鉛、けい酸塩
バインダ(例えばけい酸カリウム)、分散剤(例
えばカルボキシル・メチル・セルロース)、黒鉛
とけい酸塩との結合強度を上げる為の金属酸化物
(例えば酸化第2鉄、酸化チタン)を主成分とす
る黒鉛スラリーから形成され、この導電膜5は付
着力が強くかつ膜厚が均一であることが必要であ
る。従来、この導電膜5の形成方法として次の塗
布方法が提案されているがそれぞれに問題点があ
る。すなわち、 (1) 刷子またはタンポにより塗布する方法では、
膜厚の不均一ができ易く、また熟練を必要とす
る欠点を有していた。
面に塗布形成される導電膜5は、黒鉛、けい酸塩
バインダ(例えばけい酸カリウム)、分散剤(例
えばカルボキシル・メチル・セルロース)、黒鉛
とけい酸塩との結合強度を上げる為の金属酸化物
(例えば酸化第2鉄、酸化チタン)を主成分とす
る黒鉛スラリーから形成され、この導電膜5は付
着力が強くかつ膜厚が均一であることが必要であ
る。従来、この導電膜5の形成方法として次の塗
布方法が提案されているがそれぞれに問題点があ
る。すなわち、 (1) 刷子またはタンポにより塗布する方法では、
膜厚の不均一ができ易く、また熟練を必要とす
る欠点を有していた。
(2) スプレーによる方法では、形成された塗膜の
付着力および材料の使用量が増大するという難
点を有するとともに、フアンネルのネツク部上
部の内装膜を別の方法で塗布しなければならな
いという欠点を有していた。
付着力および材料の使用量が増大するという難
点を有するとともに、フアンネルのネツク部上
部の内装膜を別の方法で塗布しなければならな
いという欠点を有していた。
(3) 浸漬法では、フアンネルとパネルとの接合面
のシール部または黒鉛塗布の境界部の塗膜が剥
れ易い等の欠点を有していた。
のシール部または黒鉛塗布の境界部の塗膜が剥
れ易い等の欠点を有していた。
(4) 流し塗り法では、通常、フアンネルのパネル
接合部内側からネツク部側へ内装黒鉛スラリ等
の塗膜材料を注入するのが一般的であるが、ネ
ツク部には塗膜を付着させないようにしなけれ
ばならないため、ネツク部に栓をする方法また
はネツク部を塗布後に洗浄する方法が提案され
ている。この場合、前者のネツク部に栓をする
方法は、塗料注入時に流れた跡が膜厚のむらと
なり易い。また、後者のネツク部を塗布後に洗
浄する方法は、第4図に示すように内装導電膜
5を点線で示す位置すなわちネツク部全域に予
め形成した後、この導電膜5がまだ乾燥しない
状態で塗膜端部19となるべきところから下側
を洗浄除去するものであるが、このような方法
では完全に除去することができず、黒鉛スラリ
ー中の黒鉛、金属酸化物のような残留部分20
が残存することになる。例えば、脱イオン水で
洗浄すると黒鉛スラリー中のけい酸塩バインダ
のような水溶性のものだけが除去され、または
ワイパー等でこすり取るとネツク部8のある部
分で除去されたものが一旦ワイパーに付着し、
これが再びネツク部8の他の部分に付着する。
このような残留部分20は塗膜端部19より上
側の内装導電膜5よりも膜厚が薄くかつ付着力
が弱くなつており、後の陰極線管製造工程でネ
ツク部8に封入される電子銃4の最終電極に設
けられたバルブスペーサコンタクトを前記残留
部分20と接触させる際、この残留部分20の
黒鉛等が剥離し高電圧が印加される電子銃4に
落下して、陰極線管の耐電圧特性に悪影響を与
えることになる。一方、塗料を完全に除去する
ために弗化水素酸、弗化アンモニウム水等のガ
ラスを溶解するような液で洗浄する場合、この
ような弗素分を含む液が塗膜端部19から導電
膜5にしみ込んで残留する。しかる後の製造工
程において、ネツク部8に電子銃4を封入し加
熱排気にて管内を真空にする際、前記残留弗素
分が電子銃4のカソードに付着するので、エミ
ツシヨン効率が低下しひいては陰極線管の寿命
に悪影響を与えることになるので、このような
液体はネツク部の塗膜端部を直接的に形成する
には不都合である。また、脱イオン水のみでは
余分の塗料を除去し得ない欠点を有していた。
接合部内側からネツク部側へ内装黒鉛スラリ等
の塗膜材料を注入するのが一般的であるが、ネ
ツク部には塗膜を付着させないようにしなけれ
ばならないため、ネツク部に栓をする方法また
はネツク部を塗布後に洗浄する方法が提案され
ている。この場合、前者のネツク部に栓をする
方法は、塗料注入時に流れた跡が膜厚のむらと
なり易い。また、後者のネツク部を塗布後に洗
浄する方法は、第4図に示すように内装導電膜
5を点線で示す位置すなわちネツク部全域に予
め形成した後、この導電膜5がまだ乾燥しない
状態で塗膜端部19となるべきところから下側
を洗浄除去するものであるが、このような方法
では完全に除去することができず、黒鉛スラリ
ー中の黒鉛、金属酸化物のような残留部分20
が残存することになる。例えば、脱イオン水で
洗浄すると黒鉛スラリー中のけい酸塩バインダ
のような水溶性のものだけが除去され、または
ワイパー等でこすり取るとネツク部8のある部
分で除去されたものが一旦ワイパーに付着し、
これが再びネツク部8の他の部分に付着する。
このような残留部分20は塗膜端部19より上
側の内装導電膜5よりも膜厚が薄くかつ付着力
が弱くなつており、後の陰極線管製造工程でネ
ツク部8に封入される電子銃4の最終電極に設
けられたバルブスペーサコンタクトを前記残留
部分20と接触させる際、この残留部分20の
黒鉛等が剥離し高電圧が印加される電子銃4に
落下して、陰極線管の耐電圧特性に悪影響を与
えることになる。一方、塗料を完全に除去する
ために弗化水素酸、弗化アンモニウム水等のガ
ラスを溶解するような液で洗浄する場合、この
ような弗素分を含む液が塗膜端部19から導電
膜5にしみ込んで残留する。しかる後の製造工
程において、ネツク部8に電子銃4を封入し加
熱排気にて管内を真空にする際、前記残留弗素
分が電子銃4のカソードに付着するので、エミ
ツシヨン効率が低下しひいては陰極線管の寿命
に悪影響を与えることになるので、このような
液体はネツク部の塗膜端部を直接的に形成する
には不都合である。また、脱イオン水のみでは
余分の塗料を除去し得ない欠点を有していた。
したがつて、本発明は、上述した導電膜形成方
法のうち、塗膜を一定の厚さに形成するのに有利
な流し塗り法において、上記後者の欠点を除去
し、ネツク部内の塗膜端部の形成を他に悪影響を
与えることなく、高品質、高信頼性で可能にした
カラー陰極線管の製造方法を提供することを目的
としている。
法のうち、塗膜を一定の厚さに形成するのに有利
な流し塗り法において、上記後者の欠点を除去
し、ネツク部内の塗膜端部の形成を他に悪影響を
与えることなく、高品質、高信頼性で可能にした
カラー陰極線管の製造方法を提供することを目的
としている。
以下図面を用いて本発明を詳細に説明する。
第2図は本発明によるカラー陰極線管の製造方
法、特に黒鉛導電膜の形成方法を説明するための
塗布装置を示す要部構成図である。同図におい
て、9は黒鉛スラリー10が収容された塗料タン
ク、11は黒鉛スラリー10の注出を制御する電
磁弁、12は黒鉛スラリー10を電磁弁11の制
御によつてフアンネル2の内壁面に注出させるノ
ズル、13はフアンネル2内壁を塗布して残余し
た黒鉛スラリー10の受け皿、14は黒鉛スラリ
ー10を循環させるモータ、15は黒鉛スラリー
10の粘度および温度を調節するタンク、16は
定量ポンプである。
法、特に黒鉛導電膜の形成方法を説明するための
塗布装置を示す要部構成図である。同図におい
て、9は黒鉛スラリー10が収容された塗料タン
ク、11は黒鉛スラリー10の注出を制御する電
磁弁、12は黒鉛スラリー10を電磁弁11の制
御によつてフアンネル2の内壁面に注出させるノ
ズル、13はフアンネル2内壁を塗布して残余し
た黒鉛スラリー10の受け皿、14は黒鉛スラリ
ー10を循環させるモータ、15は黒鉛スラリー
10の粘度および温度を調節するタンク、16は
定量ポンプである。
次に、この塗布装置を用いて本発明による黒鉛
導電膜の形成方法を説明する。
導電膜の形成方法を説明する。
まず、ノズル12をフアンネル2のシール面に
沿つて移動させ、シール面から一定の距離をおい
て黒鉛スラリー10が流れるように注入する。こ
の場合、注入のコントロールは、ヘツドタンク9
の液圧0.5〜2mまたは定量ポンプ16のいずれ
で行なつても良く、また、塗膜の厚さをコントロ
ールするためにフアンネル2の温度、黒鉛スラリ
ー10の温度および粘度は特に留意されている。
次いで、黒鉛スラリー10がフアンネル2内壁面
の塗布域全域に塗布した後、第3図に示したよう
にネツク部8内にゴム製のワイパー17を挿入
し、その支柱17aを矢印方向に回動させ、第5
図に示すようにネツク部の正規の塗膜端部19と
なるべきところより上側約25mm程度余分に塗膜を
除去して仮の塗膜端部19aを形成する。この場
合、塗膜の除去は、黒鉛スラリー10の注入と同
時に行なつても良いが、装置が複雑となつたり、
黒鉛スラリーの回収品のコントロールが困難とな
るなどの問題から別動作の方が好ましい。また、
上記塗膜の除去において、仮の塗膜端部19aは
完全に除去する必要はないが、脱イオン水により
仮の塗膜端部19aより約5mm以遠を目安にスラ
リー粒子を取り除くことは可能であり、かつ望ま
しい。さらには、この塗膜の除去は塗膜が充分に
乾燥しない状態で行なわれる。次いで、乾燥工程
により塗膜を乾燥した後、仮の塗膜端部19aよ
り約10mm以遠を目安に弗化水素酸等によりネツク
部8の汚れをガラス壁とともに溶解除去し、脱イ
オン水を矢印18方向に流して充分に洗浄し、第
1の内装導電膜5を形成する。この場合、この洗
浄工程により、陰極線管の寿命に有害な弗素分の
残留が完全に除去される。最後にこの内装導電膜
5aの端部(仮の塗膜端部19a)より上側の一
部を重畳して黒鉛スラリー10を浸み込ませたタ
ンポ等により塗布し、電子銃4の最終電極と接触
させる第2の黒鉛導電膜5bを形成する。
沿つて移動させ、シール面から一定の距離をおい
て黒鉛スラリー10が流れるように注入する。こ
の場合、注入のコントロールは、ヘツドタンク9
の液圧0.5〜2mまたは定量ポンプ16のいずれ
で行なつても良く、また、塗膜の厚さをコントロ
ールするためにフアンネル2の温度、黒鉛スラリ
ー10の温度および粘度は特に留意されている。
次いで、黒鉛スラリー10がフアンネル2内壁面
の塗布域全域に塗布した後、第3図に示したよう
にネツク部8内にゴム製のワイパー17を挿入
し、その支柱17aを矢印方向に回動させ、第5
図に示すようにネツク部の正規の塗膜端部19と
なるべきところより上側約25mm程度余分に塗膜を
除去して仮の塗膜端部19aを形成する。この場
合、塗膜の除去は、黒鉛スラリー10の注入と同
時に行なつても良いが、装置が複雑となつたり、
黒鉛スラリーの回収品のコントロールが困難とな
るなどの問題から別動作の方が好ましい。また、
上記塗膜の除去において、仮の塗膜端部19aは
完全に除去する必要はないが、脱イオン水により
仮の塗膜端部19aより約5mm以遠を目安にスラ
リー粒子を取り除くことは可能であり、かつ望ま
しい。さらには、この塗膜の除去は塗膜が充分に
乾燥しない状態で行なわれる。次いで、乾燥工程
により塗膜を乾燥した後、仮の塗膜端部19aよ
り約10mm以遠を目安に弗化水素酸等によりネツク
部8の汚れをガラス壁とともに溶解除去し、脱イ
オン水を矢印18方向に流して充分に洗浄し、第
1の内装導電膜5を形成する。この場合、この洗
浄工程により、陰極線管の寿命に有害な弗素分の
残留が完全に除去される。最後にこの内装導電膜
5aの端部(仮の塗膜端部19a)より上側の一
部を重畳して黒鉛スラリー10を浸み込ませたタ
ンポ等により塗布し、電子銃4の最終電極と接触
させる第2の黒鉛導電膜5bを形成する。
このような方法によれば、フアンネル2内面の
シール面からネツク部8の終端にわたつて均一な
膜厚と一定の抵抗値とを有する黒鉛塗膜が得られ
るとともに、ネツク部8内の塗膜端を形成するの
に塗膜乾燥前にワイパーで所定範囲領域のみの塗
膜を大部分除去した後に弗化水素酸および脱イオ
ン水で完全に除去したことによつて、ガラス溶解
液の使用量が極めて少なくてすむので、電子銃の
カソードに与える悪影響をほとんどなくすること
ができる。
シール面からネツク部8の終端にわたつて均一な
膜厚と一定の抵抗値とを有する黒鉛塗膜が得られ
るとともに、ネツク部8内の塗膜端を形成するの
に塗膜乾燥前にワイパーで所定範囲領域のみの塗
膜を大部分除去した後に弗化水素酸および脱イオ
ン水で完全に除去したことによつて、ガラス溶解
液の使用量が極めて少なくてすむので、電子銃の
カソードに与える悪影響をほとんどなくすること
ができる。
また、第1の内装導電膜5aを形成する際に残
存する黒鉛、金属酸化物等の残留部分20が第2
の黒鉛導電膜5bでカバーされるので、黒鉛等の
剥離落下を防止することができる。
存する黒鉛、金属酸化物等の残留部分20が第2
の黒鉛導電膜5bでカバーされるので、黒鉛等の
剥離落下を防止することができる。
以上説明したように本発明によれば、フアンネ
ル内に形成された黒鉛導電膜のネツク部終端が、
電子銃のカソードに悪影響を与えることなく、更
に黒鉛等が剥離落下することもなく直接的に形成
することができるため、高品質、高信頼性を有す
るカラー陰極線管が得られる極めて優れた効果を
有する。
ル内に形成された黒鉛導電膜のネツク部終端が、
電子銃のカソードに悪影響を与えることなく、更
に黒鉛等が剥離落下することもなく直接的に形成
することができるため、高品質、高信頼性を有す
るカラー陰極線管が得られる極めて優れた効果を
有する。
第1図はカラー陰極線管の一例を示す要部断面
図、第2図および第3図は本発明によるカラー陰
極線管の製造方法の一例を説明するための装置の
要部構成図およびフアンネルの要部断面図、第4
図は従来のカラー陰極線管ネツク部の要部断面
図、第5図は本発明によるカラー陰極線管ネツク
部の要部断面図である。 2……フアンネル、5,5a,5b……黒鉛導
電膜、8……ネツク部、9……塗料タンク、10
……黒鉛スラリー、11……電磁弁、12……注
入用ノズル、13……黒鉛スラリー受け皿、14
……モータ、15……タンク、16……定量ポン
プ、17……ゴム製ワイパー、17a……支柱、
18……矢印、19,19a……塗膜端部、20
……残留部分。
図、第2図および第3図は本発明によるカラー陰
極線管の製造方法の一例を説明するための装置の
要部構成図およびフアンネルの要部断面図、第4
図は従来のカラー陰極線管ネツク部の要部断面
図、第5図は本発明によるカラー陰極線管ネツク
部の要部断面図である。 2……フアンネル、5,5a,5b……黒鉛導
電膜、8……ネツク部、9……塗料タンク、10
……黒鉛スラリー、11……電磁弁、12……注
入用ノズル、13……黒鉛スラリー受け皿、14
……モータ、15……タンク、16……定量ポン
プ、17……ゴム製ワイパー、17a……支柱、
18……矢印、19,19a……塗膜端部、20
……残留部分。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 黒鉛塗料をフアンネル内面に流入することに
よつてフアンネル内装黒鉛導電膜を形成するカラ
ー陰極線管の製造方法において、前記黒鉛塗料を
フアンネルのシール面に沿つて注入しフアンネル
内面全域に黒鉛塗膜を形成する工程と、前記フア
ンネルのネツク部端部に塗布された黒鉛塗膜をワ
イパーで一度所定範囲内まで除去して第1の黒鉛
導電膜を形成する工程と、前記第1の黒鉛導電膜
の前記除去部分を含む端部にその一部を重畳して
黒鉛塗料を塗布して第2の黒鉛導電膜を形成する
工程とを具備することを特徴としたカラー陰極線
管の製造方法。 2 前記除去する黒鉛塗膜が乾燥する以前に除去
することを特徴とした特許請求の範囲第1項記載
のカラー陰極線管の製造方法。 3 前記ネツク部内壁面に塗布された黒鉛塗膜を
最初にワイパーで除去し、次いで塗膜中のバイン
ダおよびフアンネルガラスの一部を溶かし清浄化
する液体で黒鉛塗布域以外の黒鉛塗膜を除去する
ことを特徴とした特許請求の範囲第1項記載のカ
ラー陰極線管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15440779A JPS5678039A (en) | 1979-11-30 | 1979-11-30 | Manufacturing method of color cathode-ray tube |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15440779A JPS5678039A (en) | 1979-11-30 | 1979-11-30 | Manufacturing method of color cathode-ray tube |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5678039A JPS5678039A (en) | 1981-06-26 |
JPH027137B2 true JPH027137B2 (ja) | 1990-02-15 |
Family
ID=15583467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15440779A Granted JPS5678039A (en) | 1979-11-30 | 1979-11-30 | Manufacturing method of color cathode-ray tube |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5678039A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58216331A (ja) * | 1982-06-11 | 1983-12-16 | Toshiba Corp | 陰極線管の製造方法 |
JPS60172127A (ja) * | 1984-02-17 | 1985-09-05 | Hitachi Ltd | 陰極線管内装黒鉛膜の形成方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5557231A (en) * | 1978-10-25 | 1980-04-26 | Matsushita Electronics Corp | Method and apparatus for shaping internal conductive film of cathode ray tube |
JPS5832735A (ja) * | 1981-08-19 | 1983-02-25 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡用測長装置 |
JPS604541A (ja) * | 1983-06-22 | 1985-01-11 | Bridgestone Corp | 新規なゴム組成物 |
-
1979
- 1979-11-30 JP JP15440779A patent/JPS5678039A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5557231A (en) * | 1978-10-25 | 1980-04-26 | Matsushita Electronics Corp | Method and apparatus for shaping internal conductive film of cathode ray tube |
JPS5832735A (ja) * | 1981-08-19 | 1983-02-25 | オリンパス光学工業株式会社 | 内視鏡用測長装置 |
JPS604541A (ja) * | 1983-06-22 | 1985-01-11 | Bridgestone Corp | 新規なゴム組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5678039A (en) | 1981-06-26 |
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