JPH0528916A - カラーブラウン管の蛍光面形成方法 - Google Patents
カラーブラウン管の蛍光面形成方法Info
- Publication number
- JPH0528916A JPH0528916A JP17818391A JP17818391A JPH0528916A JP H0528916 A JPH0528916 A JP H0528916A JP 17818391 A JP17818391 A JP 17818391A JP 17818391 A JP17818391 A JP 17818391A JP H0528916 A JPH0528916 A JP H0528916A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- graphite
- ray tube
- color cathode
- fluorescent screen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2209/00—Apparatus and processes for manufacture of discharge tubes
- H01J2209/01—Generalised techniques
- H01J2209/017—Cleaning
Landscapes
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カラーブラウン管のブラックマトリクス膜形
成方法において、パネルシール面部に付着した黒鉛をマ
トリクス膜を損傷することなく、またフッ酸等の薬品を
使用することなく除去する。 【構成】 マトリクス膜が形成されかつ黒鉛の付着して
いるパネル１のシール面部を、超音波振動の加えられた
温水中に浸漬し、パネル内面に同時に温水をかけ流しな
がら洗浄する。
成方法において、パネルシール面部に付着した黒鉛をマ
トリクス膜を損傷することなく、またフッ酸等の薬品を
使用することなく除去する。 【構成】 マトリクス膜が形成されかつ黒鉛の付着して
いるパネル１のシール面部を、超音波振動の加えられた
温水中に浸漬し、パネル内面に同時に温水をかけ流しな
がら洗浄する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーブラウン管の蛍
光面形成方法、特に光吸収マトリクス膜の形成方法に関
する。
光面形成方法、特に光吸収マトリクス膜の形成方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】カラーブラウン管は、一般にガラスパネ
ル内面に規則正しく配列された緑・青・赤の三原色蛍光
体からなるドットあるいはストライプを有する。
ル内面に規則正しく配列された緑・青・赤の三原色蛍光
体からなるドットあるいはストライプを有する。
【０００３】カラーブラウン管の蛍光面の明るさと輝度
を向上するために三原色蛍光体の周囲を黒鉛等の光吸収
物質で充填した構造を有するブラックマトリクス型カラ
ーブラウン管がある。
を向上するために三原色蛍光体の周囲を黒鉛等の光吸収
物質で充填した構造を有するブラックマトリクス型カラ
ーブラウン管がある。
【０００４】ブラックマトリクス型カラーブラウン管の
蛍光面は一般に次のような工程で形成される。すなわ
ち、（ａ）パネル内面にフォトレジストを塗布する。
（ｂ）フォトレジスト膜を乾燥する。（ｃ）乾燥したフ
ォトレジスト膜を開口部を有するシャドウマスクを介し
て露光する。
蛍光面は一般に次のような工程で形成される。すなわ
ち、（ａ）パネル内面にフォトレジストを塗布する。
（ｂ）フォトレジスト膜を乾燥する。（ｃ）乾燥したフ
ォトレジスト膜を開口部を有するシャドウマスクを介し
て露光する。
【０００５】（ｄ）フォトレジスト膜の未露光部を現像
・除去し、フォトレジストのマトリクスを形成する。
（ｅ）マトリクス上に、コロイド状黒鉛を塗布する。
（ｆ）黒鉛膜を乾燥する。（ｇ）酸化剤で露光されたフ
ォトレジストと共にその上に被着した黒鉛を除去する。
・除去し、フォトレジストのマトリクスを形成する。
（ｅ）マトリクス上に、コロイド状黒鉛を塗布する。
（ｆ）黒鉛膜を乾燥する。（ｇ）酸化剤で露光されたフ
ォトレジストと共にその上に被着した黒鉛を除去する。
【０００６】（ｈ）パネルシール面、内外側面部に付着
した余剰黒鉛をフッ化アンモン、フッ酸等の水溶液で除
去する。（ｉ）パネル内面に形成された黒鉛によるマト
リクスホール、ストライプの間隙に緑・青・赤の三原色
蛍光体を周知の方法で一定の配列で充填する。
した余剰黒鉛をフッ化アンモン、フッ酸等の水溶液で除
去する。（ｉ）パネル内面に形成された黒鉛によるマト
リクスホール、ストライプの間隙に緑・青・赤の三原色
蛍光体を周知の方法で一定の配列で充填する。
【０００７】前記工程のなかで、黒鉛を塗布する方法に
は次の例が一般である。
は次の例が一般である。
【０００８】その第１の方法としては、図２に示すよう
に、パネル支持体６に支持されたパネル１の内表面を上
向きにしてパネル１の内表面に一定量の黒鉛２を黒鉛塗
布ノズル７により注入するものである。
に、パネル支持体６に支持されたパネル１の内表面を上
向きにしてパネル１の内表面に一定量の黒鉛２を黒鉛塗
布ノズル７により注入するものである。
【０００９】また第２の方法としては、図３に示すよう
に、パネル支持体６に支持されたパネル１の内表面を下
向きにしてパネル１の内表面に一定量の黒鉛２を黒鉛塗
布ノズル７により噴射するものである。
に、パネル支持体６に支持されたパネル１の内表面を下
向きにしてパネル１の内表面に一定量の黒鉛２を黒鉛塗
布ノズル７により噴射するものである。
【００１０】いずれの場合にも余剰の黒鉛を排出する時
に、パネルシール面部・内外側面に黒鉛が付着すること
は避けられない。
に、パネルシール面部・内外側面に黒鉛が付着すること
は避けられない。
【００１１】また黒鉛を塗布した後は、赤外線ヒーター
・温風などで乾燥されるためにパネルシール面部・内外
側面の黒鉛は強固に付着している。
・温風などで乾燥されるためにパネルシール面部・内外
側面の黒鉛は強固に付着している。
【００１２】ところで、蛍光膜，メタルバックの形成後
に蛍光膜中の有機分を焼成分解させ、パネルはファンネ
ルに封着されるが、このときパネルシール部にキズ・汚
れ等があると、パネル−ファンネルシール部に欠損が生
じ、カラーブラウン管のリーク不良、防爆性の低下等の
問題が生じる。
に蛍光膜中の有機分を焼成分解させ、パネルはファンネ
ルに封着されるが、このときパネルシール部にキズ・汚
れ等があると、パネル−ファンネルシール部に欠損が生
じ、カラーブラウン管のリーク不良、防爆性の低下等の
問題が生じる。
【００１３】従来のブラックマトリクス蛍光面の形成方
法において、シール面部の汚れを除去する工程は、一般
に３〜５ｗｔ％のフッ酸または酸性フッ化アンモニウム
水溶液が用いられ、これを黒鉛の付着したシール面部に
塗布してガラス基板と共に溶解剥離し、水洗いするとい
うものである。
法において、シール面部の汚れを除去する工程は、一般
に３〜５ｗｔ％のフッ酸または酸性フッ化アンモニウム
水溶液が用いられ、これを黒鉛の付着したシール面部に
塗布してガラス基板と共に溶解剥離し、水洗いするとい
うものである。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、フッ
酸または酸性フッ化アンモニウム水溶液がブラックマト
リクス膜の形成されたパネル内面に飛散し、ブラックマ
トリクス膜を破損・消失することがある。
酸または酸性フッ化アンモニウム水溶液がブラックマト
リクス膜の形成されたパネル内面に飛散し、ブラックマ
トリクス膜を破損・消失することがある。
【００１５】また、これらの薬品は腐食性が強く、装置
の耐久性及び取り扱い上の安全性に多くの問題がある。
の耐久性及び取り扱い上の安全性に多くの問題がある。
【００１６】本発明の目的は、腐食性が強いフッ酸また
は酸性フッ化アンモニウム水溶液を用いることなく、余
剰黒鉛を除去するカラーブラウン管の蛍光面形成方法を
提供することにある。
は酸性フッ化アンモニウム水溶液を用いることなく、余
剰黒鉛を除去するカラーブラウン管の蛍光面形成方法を
提供することにある。
【００１７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るカラーブラウン管の蛍光面形成方法に
おいては、余剰黒鉛が付着しているパネルのシール面部
を、超音波振動が加えられている溶液中に浸漬し、余剰
黒鉛を超音波振動に基いて除去するものである。
め、本発明に係るカラーブラウン管の蛍光面形成方法に
おいては、余剰黒鉛が付着しているパネルのシール面部
を、超音波振動が加えられている溶液中に浸漬し、余剰
黒鉛を超音波振動に基いて除去するものである。
【００１８】また、余剰黒鉛を超音波振動に基いて除去
する際に、前記溶液と同質の溶液でパネル内面を洗浄す
るものである。
する際に、前記溶液と同質の溶液でパネル内面を洗浄す
るものである。
【００１９】
【作用】本発明のパネルシール面洗浄方法では、図１に
示すようにフッ酸あるいは酸性フッ化アンモニウム水溶
液に代えて、水・エタノール・水溶性界面活性剤などを
用い、前記溶液に超音波振動を超音波発振子により加
え、その中にブラックマトリクス膜が形成され余剰黒鉛
の付着したパネル１のシール面部を浸漬し、同時にパネ
ル１の内面に前記溶液をかけ流しながら一定時間超音波
振動をパネルに与える。超音波のキャビテーションによ
る気泡がガラス基体と黒鉛膜との間隙に入り込み振動し
ながら黒鉛膜を除去する。
示すようにフッ酸あるいは酸性フッ化アンモニウム水溶
液に代えて、水・エタノール・水溶性界面活性剤などを
用い、前記溶液に超音波振動を超音波発振子により加
え、その中にブラックマトリクス膜が形成され余剰黒鉛
の付着したパネル１のシール面部を浸漬し、同時にパネ
ル１の内面に前記溶液をかけ流しながら一定時間超音波
振動をパネルに与える。超音波のキャビテーションによ
る気泡がガラス基体と黒鉛膜との間隙に入り込み振動し
ながら黒鉛膜を除去する。
【００２０】一方、最近は、多品種混合生産が一般であ
りサイズの異なるパネルを同一の装置で処理することが
必然である。サイズの小さいパネルを洗浄する場合、キ
ャビテーションの気泡がパネル１内に跳ねてブラックマ
トリクス膜を破損することがあったが、パネル１の内面
に洗浄液と同じ液をかけ流しながら処理することで解決
できた。
りサイズの異なるパネルを同一の装置で処理することが
必然である。サイズの小さいパネルを洗浄する場合、キ
ャビテーションの気泡がパネル１内に跳ねてブラックマ
トリクス膜を破損することがあったが、パネル１の内面
に洗浄液と同じ液をかけ流しながら処理することで解決
できた。
【００２１】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【００２２】図１は、本発明の一実施例を示す構成図で
ある。
ある。
【００２３】まず、周知の方法でパネル１の内面に硬化
フォトレジストのマトリクスを形成し、その上にコロイ
ド状黒鉛２を図２又は図３の方法で塗布し、赤外線ヒー
ターによって黒鉛膜を１〜３分間乾燥させる。
フォトレジストのマトリクスを形成し、その上にコロイ
ド状黒鉛２を図２又は図３の方法で塗布し、赤外線ヒー
ターによって黒鉛膜を１〜３分間乾燥させる。
【００２４】その後、８％過酸化水素水で硬化レジスト
を膨潤させ黒鉛を共に剥離すると、ブラックマトリクス
膜が得られる。
を膨潤させ黒鉛を共に剥離すると、ブラックマトリクス
膜が得られる。
【００２５】次に図１に示すように、槽８内に満した５
０〜６０℃の温水４中に、パネル１のシール面に付着し
た余剰黒鉛２ａを２〜３分間浸漬する。
０〜６０℃の温水４中に、パネル１のシール面に付着し
た余剰黒鉛２ａを２〜３分間浸漬する。
【００２６】これと同時にポンプ５から５０〜６０℃の
温水４をノズル９にてパネル１の内面にかけ流しなが
ら、超音波発振子３により２８ｋＨｚ〜５０ｋＨｚの周
波数をもつ超音波をパネル１に与える。
温水４をノズル９にてパネル１の内面にかけ流しなが
ら、超音波発振子３により２８ｋＨｚ〜５０ｋＨｚの周
波数をもつ超音波をパネル１に与える。
【００２７】これにより、超音波のキャビテーションに
よる気泡がパネルのガラス基体と余剰黒鉛２ａとの間隙
に入り込み振動しながら余剰黒鉛２ａを除去することと
なる。
よる気泡がパネルのガラス基体と余剰黒鉛２ａとの間隙
に入り込み振動しながら余剰黒鉛２ａを除去することと
なる。
【００２８】最後にパネル１を温水４から引き上げて、
これを水で洗浄し、次いで赤外線ヒーターで乾燥する。
これを水で洗浄し、次いで赤外線ヒーターで乾燥する。
【００２９】本方法によって洗浄されたパネルシール面
部の洗浄度は、化学薬品を用いた処理品と何ら差はなく
良好であり、黒鉛の残渣はなく、後のファンネルシール
においても問題はみられなかった。
部の洗浄度は、化学薬品を用いた処理品と何ら差はなく
良好であり、黒鉛の残渣はなく、後のファンネルシール
においても問題はみられなかった。
【００３０】実施例では、温水を用いたが、これに限る
ものではなく、エタノール、水溶性界面活性剤などを用
いることができる。
ものではなく、エタノール、水溶性界面活性剤などを用
いることができる。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ネルシール面部に余剰に付着した黒鉛を超音波振動とブ
ラックマトリクス膜に変化を生じない液体を用い、超音
波振動でパネル内面のマトリクス膜を損傷しないように
洗浄の最中はパネル内面に前記液体をかけ流すことで保
護するので、シール面部を清浄にすると共にマトリクス
膜に超音波で生じる損傷を防ぐことができる。
ネルシール面部に余剰に付着した黒鉛を超音波振動とブ
ラックマトリクス膜に変化を生じない液体を用い、超音
波振動でパネル内面のマトリクス膜を損傷しないように
洗浄の最中はパネル内面に前記液体をかけ流すことで保
護するので、シール面部を清浄にすると共にマトリクス
膜に超音波で生じる損傷を防ぐことができる。
【００３２】さらに取り扱い上、危険な化学薬品を用い
ることなく、安全で装置の腐食を無くすることができ
る。
ることなく、安全で装置の腐食を無くすることができ
る。
【図１】本発明のパネル内面に温水をかけ流しながら超
音波浸漬を行ないシール面を洗浄する状態を示す構成図
である。
音波浸漬を行ないシール面を洗浄する状態を示す構成図
である。
【図２】コロイド状黒鉛の塗布方法を示す図である。
【図３】コロイド状黒鉛の塗布方法を示す図である。
１ パネル
２ 黒鉛
３ 超音波発振子
４ 温水
５ ポンプ
６ パネル支持体
７ 黒鉛塗布ノズル
８ 槽
９ ノズル
Claims (2)
- 【請求項１】 余剰黒鉛が付着しているパネルのシール
面部を、超音波振動が加えられている溶液中に浸漬し、
余剰黒鉛を超音波振動に基いて除去することを特徴とす
るカラーブラウン管の蛍光面形成方法。 - 【請求項２】 余剰黒鉛を超音波振動に基いて除去する
際に、前記溶液と同質の溶液でパネル内面を洗浄するこ
とを特徴とする請求項１に記載のカラーブラウン管の蛍
光面形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17818391A JPH0528916A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | カラーブラウン管の蛍光面形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17818391A JPH0528916A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | カラーブラウン管の蛍光面形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0528916A true JPH0528916A (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=16044055
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17818391A Pending JPH0528916A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | カラーブラウン管の蛍光面形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0528916A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6010386A (en) * | 1997-12-03 | 2000-01-04 | Matsushita Electronics Corporation | Method for removing black film from skirt of CRT front panel |
| KR100415361B1 (ko) * | 1999-01-20 | 2004-01-31 | 가부시끼가이샤 도시바 | 컬러 음극선관 및 그 제조 방법 |
| KR101346584B1 (ko) * | 2013-05-21 | 2014-01-03 | 한수경 | 동의 표면에 부착된 흑연의 제거방법 |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP17818391A patent/JPH0528916A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6010386A (en) * | 1997-12-03 | 2000-01-04 | Matsushita Electronics Corporation | Method for removing black film from skirt of CRT front panel |
| KR100415361B1 (ko) * | 1999-01-20 | 2004-01-31 | 가부시끼가이샤 도시바 | 컬러 음극선관 및 그 제조 방법 |
| KR101346584B1 (ko) * | 2013-05-21 | 2014-01-03 | 한수경 | 동의 표면에 부착된 흑연의 제거방법 |
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