JPH027115Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は自転車の曲乗りをするための補助ペタル
を前ホーク足に設ける装置に関する。

従来曲乗り用自転車で、車体の任意の個所に補
助ペタルを設けることは既に実施されているが、
その補助ペタル装置は、車体のチエンステー部、
或は前ホーク足の所要個所等に、直接溶接方法で
車体と一体化するように設けられている。

本案はこのよな従来の溶接止補助ペタル装置に
かえ、補助ペタルを前ホーク足と別個に構成し、
取付金を介して前ホーク足に着脱自由となすと共
に、一旦前ホーク足に取付けた場合でも、ペタル
は起伏し得るように装置し、従来の溶接によつて
装着した補助ペタルのような、製作上の不便や、
常時側方に突出して曲乗り以外の乗車時の支障と
なる不便を、解消することを目的としてなされた
ものである。

以下本案を図面に示す実施例によつて説明する
と、１は前ホーク足２の各に夫々当金３を使用し
て挾着させ、ボルトで締め付ける取付金にして、
下端の背面側に所要間隔設けた一対のブラケツト
４が設けられている。５は上面に多数の滑り止め
突起６を設けたペタルにして、両側の延長縁片を
下方に折り曲げて袖板７が形成され、この袖板を
ブラケツト４に第２図に示すように嵌合させ、支
軸８にてブラケツトに軸着し、袖板の内端に夫々
設けた係止爪９を取付金１の下端縁１０に係止さ
せ、取付金１の下端に近く設けた横長孔１１に基
端を差し掛け、外端を支軸８に掛け止めた板ばね
１２の円曲部１２ａをペタル５の前端縁１３の下
面に圧接させたものである。

本案は上記のように構成されているから、第４
図に示すように前ホーク足２に取付金１を当金３
を使つて挾着すると共に、ボルトにて緊締する
と、ブラケツト４に支軸８で軸着されるペタル５
は堅固に装着され、この際ペタルと一体の両側袖
板７の基端に設けた係止爪９は、取付金１の下端
縁１０に第３図に示すように係止されているか
ら、ペタル５は相当大きな荷重に対しても安定
し、又ペタルは板ばね１２の圧接によつて保持さ
れ、妄りに動揺することなく、しかし、ペタルを
外端側下面より板ばねの弾圧力に抗して押し上げ
ると、ペタルは第４図鎖線で示すように起立し、
板ばねの弾圧力で起立安定する、取付金１は上記
のように当金３を介しボルトで前ホーク足に取付
けているから、若し前ホーク足より取りはずさん
とすれば、ボルトを取り除けば取付金１は簡単に
前ホーク足より分離することができる。

以上のように本案補助ペタル装置は、従来の溶
接された補助ペタルと異なり前ホーク足や、車体
杆に対し自由に着脱ができ、又一旦取付けた補助
ペタルは前記したようにペタル部分を起立させる
こともできるので、必要とあらば容易に起立させ
ることもできる便利さがあり、特に本案では従来
の溶接式補助ペタルと違い、補助ペタルを自転車
と車体と別個に構成するようにしたため、製作し
易い便があり、曲乗りを行なわない場合は、車体
から取り外し、或はペタルを起立させておくこと
ができるので、曲乗り以外の走行用に使用する場
合、補助ペタルが支障となることもなく、従つて
本案は曲乗り用の補助ペタル装置として大きな便
益を有するのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すものにして、第１図
は全体斜視図、第２図は平面図、第３図はＡ−Ａ
線に沿う断面図、第４図は実施態様を示す正面図
である。 １……取付金、２……前ホーク足、３……当
金、４……ブラケツト、５……ペタル、６……滑
り止突起、７……袖板、８……支軸、９……係止
爪、１０……下端縁、１２……板ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前ホーク足に取付ける取付金の下端両側を折り
   曲げて一対のブラケツトを形成し、このブラケツ
   トに、滑り止めを上面に設けた板状ペタルの両側
   延長縁片を下方に折り曲げて形成せる袖板の基部
   寄りを支軸にて軸着し、袖板の内端に取付金の下
   端縁に係止する係止爪を形成し、ペタルの支軸上
   に外端を掛け止め、基端を取付金に掛け止めた板
   ばねの円曲部を、ペタルの前端縁下面に圧接させ
   たことを特徴とする、自転車の前ホーク足に装着
   する曲乗り用補助ペタル装置。