JPH0269236A - 着色透明プラスチック積層物 - Google Patents

着色透明プラスチック積層物

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JPH0269236A
JPH0269236A JP22065688A JP22065688A JPH0269236A JP H0269236 A JPH0269236 A JP H0269236A JP 22065688 A JP22065688 A JP 22065688A JP 22065688 A JP22065688 A JP 22065688A JP H0269236 A JPH0269236 A JP H0269236A
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JP
Japan
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meth
acrylic
plate
parts
resin
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JP22065688A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sakurai
桜井 慎一
Juichi Nishimura
重一 西村
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は着色透明プラスチック積層物に関する。さらに
詳しくは、本発明は耐候性にすぐれた着色透明プラスチ
ック積層物に関する。
[従来の技術] アクリル系樹脂は透明性および耐候性にすぐれているこ
とから異型成形材料や板状物などとして広く使用されて
いるが、フィルム単独で使用されることはあまりなく、
通常、他の材料に積層された積層物として使用されてい
る。たとえば、アクリル系樹脂フィルムが鉄板や塩ビ鋼
板に積層されたものは屋根材や外装壁材などとして、塩
化ビニル板やポリカーボネート板に積層されたものは看
板、デイスプレー材や波板などとして、また紙や布など
に積層されたものは内装壁材やテント材などとして使用
されている。
前記積層物に使用されるアクリル系樹脂フィルムには、
一般に染料や顔料が配合されていない無着色透明フィル
ムやアクリル系樹脂100重量部に対して無機顔料が5
〜50重量部重量部会された不透明着色フィルムが使用
されている。
一方、着色透明プラスチック板としては、注型重合法な
どにより製造されたアクリル果樹1指阪や塩化ビニル樹
脂などをはじめとする着色剤を配合した種々の樹脂を押
出法によって製造された樹脂板が主流になりつつあり、
かかる押出法によって製造された樹脂板は、有機ガラス
板としてドア材や窓材、光学デイスプレー材など多岐に
わたって利用されている。
ところで、着色透明性を有するプラスチ・ツク板には、
プラスチック板自体に着色透明性を与える染料や顔料が
配合されているが、染料や顔料を配合すれば一般に耐候
性に劣る、すなわち光によって変退色や樹脂の劣化が生
じやすいため、着色透明性を有するプラスチック板上に
は通常、透明アクリル系樹脂層が設けられている。
しかしながら、このような着色透明性を有するプラスチ
ック板上に透明アクリル系樹脂層が設けられた複合板に
は、たとえば太陽光線などによる光エネルギーが着色透
明性を有するプラスチック板で吸収され、蓄熱され、か
かる熱エネルギーが放散されにくいため、材料温度の上
昇による熱変形や染料の熱飛散が促進されて変退色を生
じやすいという欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] そこで本発明者らは、前記従来技術に鑑みて実用上充分
に満足しうる耐候性を有する着色透明プラスチック積層
物をうるべく鋭意研究を重ねた結果、耐候性にすぐれる
ことは勿論のこと、さらに印刷や金属蒸着などの手段を
併用することによって意匠性にきわめてすぐれた着色透
明プラスチック積層物をはじめて見出し、本発明を完成
するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなイつち、本発明は(メタ)アクリル系樹脂組成物1
00重量部に対して有機顔料0,1〜5.0重量部、紫
外線吸収剤0.1〜3.0重量部および抗酸化剤0.0
1〜2.0重量部を配合してなる着色透明組成物からな
る厚さ 0.02〜0 、2 mmの(メタ)アクリル
系樹脂フィルムを透明性を有する熱可塑性樹脂からなる
厚さ 0,2〜5 、0 mmの透明プラスチック板に
積層してなる着色透明プラスチック積層物に関する。
[作用および実施例] 以下、本発明の着色透明プラスチ・ツク積層物について
説明する。
本発明に用いられる(メタ)アクリル系樹脂フィルムは
(メタ)アクリル系樹脂組成物100部11部、以下同
様)に対して有機顔料0.L〜5.0部、紫外線吸収剤
0.1〜3.0部および抗酸化剤0.01〜2.0部を
配合してなる着色透明組成物からなるものである。
前記(メタ)アクリル系樹脂組成物に用いられる(メタ
)アクリル系樹脂には、架橋アクリル弾性体より構成さ
れるゴム粒子が分散した島部分およびその周辺をとり囲
んだやや硬い非架橋硬質アクリル系樹脂からなる海部分
(樹脂成分)から構成されたもので、両者の間にはグラ
フト重合成分やたがいに分子鎖が絡まりあった成分(グ
ラフト部分)が存在する。
かかる(メタ)アクリル系樹脂としては、たとえば架橋
アクリル酸エステル系弾性体(以下、架橋弾性体(A)
という)の乳濁液に、アルキル基の炭素数が1〜4のメ
タクリル酸アルキルエステルとアルキル基の炭素数が1
〜8のアクリル酸アルキルエステルからなる単量体混合
物(B゛)および連鎖移動剤の混合物を連続的にまたは
断続的に添加重合してグラフト部分と非架橋部分の組成
が均一になるように乳化重合せしめたメタクリル酸エス
テル系樹脂(以下、樹脂成分(B)という)が用いられ
る。
前記架橋弾性体(A)は、アルキル基の炭素数が1〜8
のアクリル酸アルキルエステルとアルキル基の炭素数が
1〜4のメタクリル酸アルキルエステルとからなる単量
体混合物(Ao)に、これらの単量体と共重合しうる1
分子あたり2個以上の非共役2重結合を有する多官能性
単量体を加えた混合物を乳化重合して製造される。
アルキル基の炭素数が1〜8のアクリル酸アルキルエス
テルの具体例としては、たとえばアクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸−n−
オクチルなどがあげられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上併用してもよい。前記アクリル酸アルキル
エステルのアルキル基は直鎖状でも分枝鎖状でもよいが
、炭素数が8をこえるばあいには反応速度が遅くなり、
好ましくない。
アルキル基の炭素数が1〜4のメタクリル酸アルキルエ
ステルの代表例としてはメタクリル酸メチルがあげられ
るが、その他にたとえばメタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸プロピル、メタクリル酸ブチルなどが具体例として
あげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上併
用してもよい。前記メタクリル酸アルキルエステルのア
ルキル基は直鎖状でも分枝鎖状でもよいが、炭素数が4
をこえるばあいには反応速度が遅くなるので好ましくな
い。
アルキル基の炭素数が1〜8のアクリル酸アルキルエス
テルとアルキル基の炭素数が1〜4のメタクリル酸アル
キルエステルとの配合割合(アルキル基の炭素数が1〜
8のアクリル酸アルキルエステル/アルキル基の炭素数
が1〜4のメタクリル酸アルキ、ルエステル二重量比)
は、GO/ 40〜10010 、好ましくは75/2
5〜9515である。この配合割合は架橋弾性体(A)
のガラス転移温度がおよそ0°C以下となり、かつ共重
合せしめられる樹脂成分との相溶性がえられ、充分に絡
ろ合うという点から決定されたものである。
前記単量体混合物(Ao)と共重合しうる1分子あたり
2個以上の非共役2重結合を有する多官能性単量体は、
主として弾性体成分を架橋させ、架橋弾性体にするため
に用いられるものであり、たとえばエチレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、ジプロピレン
グリコールジメタクリレートまたはこれらのメタクリレ
ートをアクリレートにおきかえたもの、ジビニルベンゼ
ン、ジアリルフタレート、ジアリルマレエート、ジビニ
ルアジペート、アリルアクリレート、アリルメタクリレ
ート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌ
レートなどがあげられる。これらのうち、アリル基を有
するものは、反応速度が遅<、重合が終了したのちもあ
る程度架橋弾性体中に2重結合が残存し、樹脂成分単量
体の架橋弾性体(A)へのグラフト重合に充分寄与する
と考えられる。
最適な架橋度を与える多官能性単量体の配合量は、アク
リル酸アルキルエステルおよびメタクリル酸アルキルエ
ステルからなる単量体混合物(A’)100部に対して
好ましくはo、i〜20部であり、とくに好ましくは0
.5〜5部である。架橋度は、弾性体としての性質発現
および樹脂成分(B)と架橋弾性体(A)との絡み合い
の程度を示すゲル分量の決定に影響を与える因子である
架橋度が低いほど絡み合いの程度が低下し、架橋弾性体
(A)と樹脂成分(B)との相溶性が低下し、透明性、
応力白化性およびフィルムにする際の流動性の温度依存
性が大きくなり、加工安定性に好ましくない影響を及ぼ
す。また架橋度が高いほど透明性および成形体の表面光
沢性は向上するが、耐衝撃性と加工温度付近での延伸性
に関する加工性が低下する。したがって、多官能性単量
体の配合量は前記範囲内とするのが好ましい。
要すれば前記単量体混合物(八°)と共重合しうるエチ
レン系単量体を、架橋弾性体(A)の成分である前記ア
ルキル基の炭素数が1〜8のアクリル酸アルキルエステ
ルおよびアルキル基の炭素数が1〜4のメタクリル酸ア
ルキルエステルの単量体混合物のかわりに該単量体混合
物(A゛)の0〜20%(重量%、以下同様)、好まし
くは0〜10%の範囲で用いてもよい。
前記単量体と共重合しうるエチレン系単量体としては、
たとえば塩化ビニル、臭化ビニルなどのハロゲン化ビニ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシア
ン化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビ
ニルエステル、スチレン、α−メチルスチレンなどの芳
香族ビニルや0−クロルスチレン、「−クロルスチレン
などの芳香族ビニル誘導体、塩化ビニリデン、フッ化ビ
ニリデンなどのノ10ゲン化ビニリデン、アクリル酸、
アクリル酸ナトリウムなどのアクリル酸やその塩、アク
リルアミドなどのアクリル酸エステル誘導体、メタクリ
ル酸、メタクリル酸ナトリウムなどのメタクリル酸やそ
の塩、メタクリルアミドなどのメタクリル酸エステル誘
導体などがあげられる。
前記アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキ
ルエステル、これらと共重合しうる1分子あたり2個以
上の非共役2型詰合を有する多官能性単量体および要す
れば使用されるエチレン系中量体を乳化重合する際に使
用される界面活性剤の種類にはとくに限定はなく、通常
の乳化重合用の界面活性剤であれば使用することができ
る。かかる乳化重合用の界面活性剤の具体例としては、
たとえばアルキル硫酸ソーダ、アルキルベンゼンスルフ
オン酸ソーダ、ラウリン酸ソーダなどの陰イオン性界面
活性剤や、アルキルフェノール類とエチレンオキサイド
との反応生成物などの非イオン性界面活性剤などがあげ
られ、これらの界面活性剤は単独で用いてもよく、2種
以上併用してもよく、さらに要すればアルキルアミン塩
酸塩などの陽イオン性界面活性剤を使用してもよい。か
かる界面活性剤の使用量は、単量体混合物(A′)と樹
脂成分となる単量体混合物(Bo)の合計ff1(以下
、全単量体仕込口という)100部に対して0.1〜5
部、好ましくは0,5〜3.0部となるように調整する
のが望ましい。
前記乳化重合の際に用いられる水性分散媒の使用量は、
とくに限定はなく、全単量体仕入量100部に対して6
0〜400部程度であるのが一般的であるが、80〜2
50部であるのが経済的でかつ重合操作しやすいので好
ましい。
前記乳化重合においては、通常、重合開始剤とくに遊離
基を発生する重合開始剤が使用される。このような重合
開始剤の具体例としては、たとえば過硫酸カリウム、過
硫酸ナトリウムなどの無機過酸化物や、キュメンノ1イ
ドロバーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイドなどの
有機過酸化物などがあげられる。さらにアゾビスイソブ
チロニトリルなどの油溶性重合開始剤も使用しうる。か
かる重合開始剤の使用量は、全単量体仕込量100部に
対して0.01〜3部、なかんづ<  0.05〜1部
であるのが好ましい。
これら重合開始剤は、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナト
リウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルフオキシレー
ト、アスコルビン酸、硫酸第一鉄などの還元剤と組合わ
せて通常のレドックス型重合開始剤として使用してもよ
い。
このようにして製造される架橋弾性体(A)の平均粒子
径は、前記の界面活性剤の使用量や使用する水性分散媒
量を調整することにより、400〜2000人の範囲内
となるように調整されるのが好ましい。平均粒子径が4
00人未満ではえられる成形体の耐衝撃性が低下し、2
000人をこえると透明性が低下する傾向にある。
つぎにえられた架橋弾性体(A)を固形分として全単量
体仕込量100部のうち10〜50部、好ましくは20
〜40部を含む乳濁液に、前記メタクリル酸アルキルエ
ステルと前記アクリル酸アルキルエステルとの混合物(
B’)90〜50部および該混合物100部に対して0
.01〜10部の連鎖移動剤からなる配合物を添加して
グラフト部分と樹脂成分の組成が均一になるように共重
合せしめることにより、メタクリル酸エステル系樹脂か
えられる。
樹脂成分中のメタクリル酸アルキルエステルとアクリル
酸アルキルエステルとの配合割合(メタクリル酸アルキ
ルエステル/アクリル酸アルキルエステル二重量比)は
、架橋弾性体(A)との相溶性をえられる樹脂組成物の
物性の点から決定されるものであり、該配合割合が60
740未満になると硬度や軟化温度が低下し、ブロッキ
ングをおこすなどの問題が生じるので、60/40〜1
0010 、好ましくは80/20〜10010、さら
に好ましくは90/10〜10010となるように調整
される。
要すればこれら単量体と共重合しうる前述と同様のたと
えばハロゲン化ビニル、シアン化ビニル、ビニルエステ
ル、芳香族ビニル、ハロゲン化ビニリデン、(メタ)ア
クリル酸誘導体などのエチレン系単量体で、前記単量体
混合物(Bo)の10%までの範囲内でおきかえてもよ
い。
また架橋弾性体(A)の固形分量が(メタ)アクリル系
樹脂組成物100部に対して10部未満になるとえられ
る樹脂の強靭性や柔軟性が充分でなくなり、50部をこ
えると硬度や軟化温度が低下して耐候性や加工性がわる
くなり、実用に適さなくなる。
前記連鎖移動剤はメタクリル酸アルキルエステルとアク
リル酸アルキルエステルとの単量体混合物(B’) 1
00部に対して0.01〜10部の範囲で用いられるが
、0.05〜1部用いるのが好ましい。連鎖移動剤の量
が0.01部未満になるとグラフト率があがりすぎて高
温延伸性が低下し、また10部よりも多いとグラフト率
が低下しすぎて架橋弾性体(A)と樹脂成分との相溶性
が低下し、透明性が低下するとともに連鎖移動剤の残存
量が多くなり、連鎖移動剤特有の悪臭が強くなる。前記
連鎖移動剤は、通常ラジカル重合に用いられるもののな
かから選択して用いればよい。かかる連鎖移動剤の具体
例としては、たとえば炭素数2〜20のアルキルメルカ
プタン、メルカプト酸類、チオフェノール、四塩化炭素
、これらの混合物などがあげられる。
樹脂成分の単量体をグラフト重合させる重合法にはとく
に限定はなく任意であるが、本発明の効果をより発揮さ
せるには、樹脂成分の単量体を添加しつつ重合するのが
好ましい。
かくしてえられる重合体ラテックスに、通常のa固(た
とえば塩を用いた凝固)と洗浄により、または噴霧、凍
結乾燥などによる処理を施すことにより、本発明に用い
られる(メタ)アクリル系樹脂が分離回収される・ 本発明に使用される(メタ)アクリル系樹脂組成物は、
前記(メタ)アクリル系樹脂単独でも使用することがで
きるが、必要に応じて前記(メタ)アクリル系樹脂と相
溶性を有する他の熱可塑性樹脂と混合使用することもで
きる。このような熱可塑性樹脂としては、たとえば塩化
ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、アクリル樹脂、メタ
クリル樹脂、AS樹脂、MS樹脂、ABS樹脂、MBS
樹脂、ニトリル樹脂、ポリカーボネート、線状ポリエス
テルなどがあげられる。これらは本発明の趣旨からして
無色透明なものが好ましいが、とくにこれに限定されな
いし、また安定剤、滑剤や可塑剤などを含んでいる市販
の製品(粉状、ビーズ状、ペレット状)であってもさし
つかえない。このものは、本発明の着色透明組成物をう
る際に混合使用してもよいが、ばあいによっては、(メ
タ)アクリル系樹脂フィルムを製膜する時点で混合使用
してもよい。
この熱可塑性樹脂は、最終的にえられる製品の耐候性を
損わないために、(メタ)アクリル系樹脂組成物の49
%以下であることが好ましい。
つぎに(メタ)アクリル系樹脂組成物に有機顔料、紫外
線吸収剤および抗酸化剤を配合することにより着色透明
組成物かえられる。
前記着色透明組成物に用いられる有機顔料としては、実
質的に粒子径が0.5−以下であるものがあげられる。
ところで、有機顔料のかわりに染料を用いたばあいには
、染料は樹脂に対する分散性にすぐれており、またえら
れる着色透明組成物は温感が少なく透明感が良好となる
が、耐候性に劣り、しかも経時的に変退色を起しやすい
ので好ましくなく、また無機顔料を用いたばあいには、
変退色をおこしにくいが、一般に粒度が大きく温感が生
じ、透明感が低下するため、その使用口が制限されるの
で好ましくない。
前記有機顔料の具体例としては、たとえばアゾ系、フタ
ロシアニン系、アンスラキノン系、キナクリドン系、ペ
リレン系、ペリノン系、ジオキサジン系、ニオインジゴ
系、イソインドリン系の有機顔料などがあげられるが、
さらに目的とする色調に調色するために、必要に応じて
カーボンブラックや酸化チタンなどの粒子径の小さい無
機顔料や染料などを組成物の物性を低下させない範囲内
で適宜添加してもよい。前記有機顔料の配合量は、えら
れるフィルムの厚さや色の種類、着色の程度によって異
なるので一環には決定することはできないが、一般には
アクリル系樹脂組成物100部に対して0.1〜5.0
部である。前記着色剤の配合量は0.1部未満であるば
あい、充分な着色効果かえられず透明に近いものになり
、また5、0部をこえるばあい、透明感がそこなわれ、
黒っぽいものになって目的とする用途には不向きなもの
になる傾向がある。
なお、有機顔料は可能なかぎり粒子径の小さい粒子とし
て均一に着色透明組成物中で分散されていることが望ま
しく、したがってあらかじめ有機顔料の含有濃度の高い
マスターバッチを1 gしておくことが好ましい。マス
ターバッチは有機顔料濃度が10〜60%程度であるの
が好ましく、(メタ)アクリル系樹脂組成物と同じかま
たはそれよりも柔かい樹脂組成物や滑剤、乳化剤や可塑
剤などが添加され、ミルロールなどを用いて混練されて
つくられる。
前記着色透明組成物に用いられる紫外線吸収剤(以下、
UVAという)はプラスチック板をを害な紫外線から保
護するために添加される。かかるUVAとしては、たと
えばベンゾフェノン系、トリアゾール系、エステル系の
UVAなどがあげられる。これらのOVAは単独でまた
は2種以上を混合して用いられる。かかるUVAの具体
例としては、たとえば2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ −4−メトキシベンゾフェノン
、2−ヒドロキシ −4−メトキシベンゾフェノン−5
−スルフオニツク酸、2−ヒドロキシ−4−オクトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオ
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルベ
ンゾフェノン、2.2−ジヒドロキシ −4,4′−ジ
メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(α、
α −ジメチルベンジル)ベンゾフェノンなどのベンゾ
フェノン系のUVA;2−(2−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)ベンゾ]・リアゾール、2−(2°−ヒド
ロキシ−3°、5゛−ジ−t−ブチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2°−ヒドロキシ−
3゛、t−ブチル−5゛−メチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ −3°
、5−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2°−ヒドロキシ−3°、5−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
5゛−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2°−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3“、5°−
ビス(α、α −ジメチルベンジル)フェニル)ベンゾ
トリアゾールなどのトリアゾール系のOVA;2,4−
ジ−t−ブチルフェニル−3°、5−ジ−t−ブチル−
4゛−ヒドロキシベンゾエート、4−t−プチルフェニ
ルサリチシート、フェニルサリチレートなどのエステル
系のUVAなどがあげられる。
前記LIVAの配合量は、えられる(メタ)アクリル樹
脂フィルムの厚さ、プラスチック医の種類や耐久性によ
って異なるので一環には決定することはできないが、一
般には(メタ)アクリル系樹脂組成物100部に対して
0.1〜3.0部であるのが好ましい。前記UVAの配
合量が0.1部未満であるばあい、プラスチック板を紫
外線から保護する能力が充分に発揮されず、また30部
をこえるばあい、下地は紫外線から保護され、耐候性に
すぐれた製品かえられるが、必要以上にコスト高となる
傾向がある。
ところで(メタ)アクリル系樹脂は、紫外線を透過する
ので、他のプラスチックと比べて耐候性にすぐれている
といわれているが、たとえば屋根などのように直射日光
が照射される過酷な使用条件下で長期間にわたって使用
されるものに適用したばあいには、酸化劣化や熱劣化な
どが発生することがある。とくに着色剤を配合したばあ
いには、光の吸収による蓄熱効果により前記劣化は加速
度的に発生する。したがってアクリル系樹脂組成物の劣
化を防止抑制するために、本発明においては着色透明組
成物にはたとえばアミン系、フェノール系、イオウ系、
リン系などの抗酸化剤が添加される。かかる抗酸化剤の
具体例としては、たとえばコハク酸ジメチル−1−(2
−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,
8−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[16−(
1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3
,5−トリアジン−2,4−ジイルl ((2,2,6
゜6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサ
メチレンl(2,2,15,B−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)イミノ)コ、2−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸
ビス(1,2,2,B、8−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)、アルキレ−ティラドジフェニルアミン、N、N
−ジアリル−p−フェニレンジアミンなどのアミン系抗
酸化剤;2,6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノー
ル、2−t−ブチル−6−(3’−t−ブチル−5°−
メチル−2°−ヒドロキシエチル)−4−メチルフェニ
ルアクリレート、n−オクタデシル−3−(3’、5−
ジーt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオ
ネート、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
ネート] 、1.B−ヘキサンジオールビス[3−(3
,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、オクタデシル−3−<3.5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
などのフェノール系抗酸化剤;ジラウリル−3,3゛−
チオジプロピオネート、シミリスチル−3,3°−チオ
ジプロピオネート、ジステアリル−3,3°−チオジプ
ロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス−(
β−チオプロピオネート)などのイオウ系抗酸化剤;ト
リスノニルフェニルフォスファイト、トリフェニルフォ
スファイトなどのリン系抗酸化剤などがあげられ、これ
らの抗酸化剤は単独でまたは2種以上を混合して用いら
れる。なお、フェノール系抗酸化剤とイオウ系抗酸化剤
とを併用したばあいには、(メタ)アクリル系樹脂の加
工熱劣化防止などの効果が高められるので好ましい。し
かし、その最適な組合せは積層物が使用される条件や目
的によって異なるので、−概には決定することができな
い。該抗酸化剤はOVAと併用することによって少量で
酸化劣化や熱劣化などの防止効果が向上する。
前記抗酸化剤の配合量は(メタ)アクリル系樹脂組成物
100部に対して0.1〜3.0部である。
前記抗酸化剤の使用量は0.01部未満であるばあい、
アクリル系樹脂の劣化防止の効果は小さくなり、また3
、0部をこえると不必要なコスト高となる傾向にある。
前記着色透明組成物からなる(メタ)アクリル系樹脂フ
ィルムの品質には膜厚のバラツキが小さく、また色の濃
淡が生じないことが要求される。これらの要件を満足す
るフィルムの製膜方法としては、たとえばキャスティン
グ法やTダイ法などがあげられる。
キャスティング法は、告色透明組成物を有機溶剤に溶解
してシロップ状とし、それを流延乾燥してフィルムに成
形する方法であり、膜厚粘度にすぐれたものかえられる
。他方、Tダイ法は、押出機で混練された(メタ)アク
リル樹脂組成物をTダイからキャストロール上に押出し
、フィルムに成形する方法であるが、ダイスクリアラン
スの慎重な調整によって、実用上問題のない程度にまで
膜厚精度を調整することができる。
前記Tダイ法で膜厚精度の良好なフィルムをうるために
は、(メタ)アクリル系樹脂組成物または着色透明組成
物の流動性がメルトインデックス(以下、旧という)値
で1.0以上、好ましくは5.0以上であるのがよい。
なお、このばあいの旧値の測定条件はメルトインデク?
−(宝玉業■、品番: L−202)を用いて荷重10
kg。
シリンノーンPt度230℃、L/D −8mm/ 2
.09 +nmである。
なお、フィルム成膜方法としては、ほかにカレンダー法
やインフレーション法が知られているが、カレンダー法
は膜厚が50μmよりも薄いフィルムをうることは困難
であり、またインフレーション法では、タテ方向(押出
方向)とヨコ方向に同時に延伸されるため、厚さにバラ
ツキが生じやすく、したがって色の濃淡が発生し、実用
に耐えないものとなることがある。
前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムに含有されるl=
¥磯顔料の分散状態か均一であっても該フィルムの厚さ
にバラツキがあるばあい、該フィルムの厚さが厚い部分
は光の透過量は少なくなって色が濃く見え、また薄い部
分は光の透過量が多くなって淡く見えるようになる。し
たがってフィルムの膜厚とフィルムの色の濃淡とには密
接な関係かある。フィルムの厚さの測定機器としてはダ
イヤルゲージや連続的に厚変化を1111定しつる機器
などが知られているが、色の濃淡を判断するためには後
者の機器が有用である。
しかしながら、どの程度の厚変化が許されるかとなると
、目的とする色調やフィルムの厚さなどによって異なる
ので一概に決定することができない。
たとえばフィルムの厚い部分と薄い部分との差がわずか
に1μmであっても該フィルムの厚さが急激に変化する
ばあいには、色の濃淡が明瞭に感知されるが、フィルム
の厚い部分と薄い部分との差が5μmであってもフィル
ムの厚さがゆるやかに変化するばあいには、目視による
色の濃淡の差が感知されないことがある。
フィルムの厚さ変化の程度を式: (フィルムの厚さの変化の程度) 一膜厚の変化量(μm)/膜厚の変化の山頂から谷底ま
での距離(燗) として求めたばあい、一般にフィルムの厚さの変化の程
度はo、oootをこえるばあいは実用に耐えないので
、0.0001以下であるのが好ましい。
しかし、かかるフィルムの厚さの変化の程度はあくまで
も一つの目安として取扱われるべきである。というのは
、フィルムの厚さの変化は微妙で1M雑であるので厳密
な計測が困難であり、また測定方法な測定条件などによ
ってパターンが変化するためである。したがって、目的
とする色の濃淡や品質などに要求されるレベルに応じて
目視判定せざるをえないのが現状である。
上記のような緩やかなフィルムの厚さの変化を有するフ
ィルムに加工する方法としては、キャスティング法やT
ダイ法が好ましい。
かくしてえられる(メタ)アクリル樹脂系フィルムの平
均厚さは0.02〜0.2a+11の間に調整される。
かかる平均厚さは0.02〜0 、2mmの範囲外にあ
るばあい、えられる積層物に折曲加工、ねじり加工、孔
あけ加工、真空成形、ロールフォーミングなどの2次加
工を施したときに割れやクラックが発生することがある
前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムは単独では強度が
不充分であるため、透明プラスチック板に積層して使用
される。
かかる透明プラスチック板としては、たとえばアクリル
樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂、ポリスチレ
ン、AS樹脂、ABS樹脂などの熱可塑性樹脂からなる
板があげられる。なお、該透明プラスチック板はそれら
の2.3種類が積層されたものであってもさしつかえな
い。これらの透明プラスチック板は熱プレス、ロールラ
ミネーションなどによって、(メタ)アクリル系樹脂フ
ィルムと熱接着をすることができるが、必要に応じて接
着剤を介して積層したり、積層面をコロナ処理、プラズ
マ処理することによって積層をより完全にすることもで
きる。該透明プラスチック板の板厚はその用途などによ
って異なるので一概には決定することはできないが、一
般に強度保持の点から0.2+nm以上、また必要以上
にコスト高になることを避けるために5mm以下である
のが好ましい。
かくしてえられる本発明の着色透明プラスナツク積層物
の断面図を第1図に示す。
第1図において、(1)は(メタ)アクリル系樹脂フィ
ルム、(2は透明プラスチック板である。
なお、本発明の着色透明プラスチック積層物はプラスチ
ック平板として使用してもよく、またたとえばロールフ
ォーミング加工などを施して第2図に示されるような波
板や第3図に示されるような角波板として使用すること
もできる。
前記着色透明フィルムは、通常そのままの状態で透明プ
ラスチック板に積層されるが、たとえば第4図に示され
るように、・(メタ)アクリル系樹脂フィルム(1)の
片面に印刷を施して印刷層(3)を設け、かかる印刷層
(3)かを透明プラスチック板(2)と接するようにし
て積層してもよい。
このばあい、単に(メタ)アクリル系樹脂フィルムの表
面に印刷を施したものとは異なり、模様の深みや立体感
を出すことができ、さらに印刷層は太陽光線(とくに紫
外線)から保護されるので、いつまでも美麗な模様を保
持することができる。
またこのような積層物の着色透明フィルム」二にに艶消
状のエンボス加工や印刷模様などに同調したエンボス加
工を施すことによって、高級な感覚の意匠性を有する積
層物をうることもできる。
また、着色透明フィルムの透明プラスチック板に積層さ
れる面に金属薄膜層を設けて透明プラスチック板に積層
したり、スパッタリングや金属蒸着によって模様づけを
行なったばあい、金色、銅色、灰白色などのメタリック
調の外観を呈し、またすぐれた意匠性を有する積層物を
うろことができる。
つぎに本発明の着色透明プラスチック積層物を実施例に
基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施
例のみに限定されるものではない。
製造例1 攪拌機、温度計、チッ素ガス導入管、モノマー供給管、
還流冷却器をそなえたtooog容の重合機に、脱イオ
ン水200部、ジオクチルスルホコハク酸ソーダ1.0
部およびナトリウムホルムアルデヒドスルフオキシレー
ト 0.5部を仕込み、重合機内を充分にチッ素ガスで
置換し、内温を80℃に設定した。そののち、内温を6
0℃に保ちながら、ブチルアクリレート24部、メチル
メタクリレート6部、トリアリルイソシアヌレート0.
2部およびキュメンハイドロパーオキサイド0.06部
からなる混合物を約2時間かけて連続添加し、添加終了
後約3’0分間反応を続け、単量体混合物(Ao)の転
化率を98%以上にして、架橋アクリル弾性体の重合を
完了した。
えられた架橋アクリル弾性体の平均粒径は500人であ
、った。
つぎに内温を80℃に保ちながら、メチルメタクリレー
ト65部、ブチルアクリレート5部、キュメンハイドロ
パーオキサイド0.5部およびt−ドデシルメルカプタ
ン0.15部からなる混合物を約4時間かけて連続添加
し、添加収量後約1時間反応を続け、転化率を98%以
上にして重合を完了した。
このようにしてえられたラテックスを常法にしたがい塩
析、凝固したのち熱処理し、冷却後脱水、洗浄、乾燥を
行ない、アクリル系樹脂250kgをえた。かかる操作
をさらに繰り返して合計1000kgのアクリル系樹脂
を調製し、ペレタイザーを用いて大量のペレット(φ2
■×3fflffl)を作製した。
つぎにえられたペレットの一部を孔径115a++nの
Tダイ押出機(日本製鋼所■製、品番: 22AB)に
入れて広幅フィルム(幅:85olIIIn)ヲえた。
えられたフィルムの厚さを一般に使用されているダイヤ
ルゲージおよび電磁マイクロメーター(安立電気■製、
品番に一310C)を用いて測定し、さらにその外観を
肉眼にて観察した。その結果を第1表に示す。
製造例2 製造例1でえられたペレットの一部をトルエンに溶解し
てトルエン25%溶液を調製し、キャスティング法によ
りフィルムを作製した。
えられたフィルムの厚さを製造例1と同様にしてダイヤ
ルゲーンおよび電磁マイクロメーターを用いて測定し、
さらにその外観を肉眼にして観察した。その結果を第1
表に示す。
第1表に示した結果から明らかなように、本発明の着色
透明プラスチック積層物に用いられる均一な膜厚を有す
る(メタ)アクリル果樹11旨フィルムは、Tダイ押出
機を用いる方法、キャスティング法などによって容易に
製造されることかわかる。
[以下余白] 製造例3〜6 製造例1でえられたアクリル系樹脂ペレットの一部を採
り、これをアクリル系樹脂と相溶性を呈する熱可塑性樹
脂として市販のアクリル樹脂(協和ガス化学■製、商品
名:バラベットG−1)と第2表に示す配合比率で混合
したアクリル系樹脂組成物100部に対してンアニンブ
ルー24、G96、キナクリドンレッド15゜4%、モ
ンタンワックス30%および前記でえられたアクリル系
樹脂組成物30%を3本ロールによって混練したフレー
ク状顔料マスターバッチ1.3部、2−(2°−ヒドロ
キシ−5−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール
1.5部、ペンタエリスリチルテトラキス[:3−(3
,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート 0.4部およびジステアリル−3,3°−
チオジプロピオネート 0.2部を配合し、製造例1と
同様にして厚さが50虜のTダイフィルムをえた。
えられたフィルムの物性として抗張力、伸び、ビカット
軟化点およびフィルムの性状を以下の方法にしたがって
調べた。その結果を第2表に示す。
(抗張力および伸び) JIS K−6732に準する。
(ビカット軟化点) JIS K−7208に■する。
(フィルムの性状) 指触による。
[以下余白] 第2表に示した結果より、(メタ)アクリル系樹脂組成
物中に特定量の(メタ)アクリル系樹脂が合釘されてい
るばあいには、伸びおよびフィルムの性状が向上するこ
とがわかる。したがって、本発明の着色透明プラスチッ
ク積層物の用途などに応じて適宜かかる組成物の組成を
調整するのが望ましい。
製造例7〜lOおよび比較製造例1〜3製造例1でえら
れたアクリル系樹脂ペレットの一部を採り、これと、ア
クリル系樹脂と相溶性を呈する熱可塑性樹脂として市販
のアクリル樹脂(住友化学工業■製、商品名:スミペッ
クスM II −G ’)とを重量比で80740とな
るように混合してアクリル系樹脂組成物を調製した。
つぎにえられたアクリル系樹脂組成物lOo部に対して
、有機顔料としてジスアゾイエロー14゜8%、ペリレ
ンレッド21.7%およびペリノンオレンジ3.4%、
製造例1でえられたアクリル系樹脂30.0%ならびに
モンタンックス30.0%よりなるマスターバッチ0.
7133部、チヌビン 144(チバガイギー社製、商
品名;ヒンダードアミン)0.3部およびチヌビン23
4(チバガイギー社製、商品名; 0VA)1.5部を
配合してペレットを作製し、延伸比率を変えてフィルム
の厚さを変化させたほかは製造例3〜6と同様にしたT
ダイフィルムを作製した。
えられたフィルムの物性として透過光の測色および加工
性を以下の方法にしたがって調べた、その結果を第3表
に示す。
(透過光の潤色) JIS Z−8730に準する。C光源使用による透過
光線のハンターの色差式による色差。Lは明度を表わし
、aおよびbは色相を表わす値である、(加工性) 押出機の条件を一定にして、吐出後の延伸倍率と引取速
度を変えたばあいの製膜の可否、フィルムの品質および
安定した作業ができるかどうかを判断した。
前記の結果より、フィルムの加工性および取り扱い性を
考慮すれば、フィルムの平均厚さは20〜200J!m
であることが好ましい。
また、製造例7〜10および比較製造例1〜3より、フ
ィルムの厚さが異なれば、透過光の色調も異なるので、
フィルムの厚さに応じて有機類()の配合比率や量を調
整することで、フィルムの厚さが違っても同じような色
調にすることができるが、透明着色フィルムのばあいに
は不透明着色フィルムのばあいとは違い、フィルムの厚
さに応じた有機顔料の配合量の調整が非常にデリケート
であることがわかる。
実施例1 撹拌機、温度計、チッ素ガス導入管、モノマー供給管、
還流冷却器をそなえた8Ω容の重合機に、脱イオン水2
00部、ジオクチルスルホコハク酸ソーダ 1.0部お
よびナトリウムホルムアルデヒドスルフオキシレート 
0.5部を仕込み、重合機内を充分にチッ素ガスで置換
し、内温を60℃に設定した。そののち、内温を60℃
に保ちなから、ブチルアクリレート24部、メチルメタ
クリレート6部、トリアリルイソシアヌレート0.2部
およびキュメンハイドロパーオキサイド0.06部から
なる混合物を約2時間かけて連続添加し、添加終了後約
1時間反応を続け、転化率を98%以上にして、架橋ア
クリル弾性体の重合を完了した。
えられた架橋アクリル弾性体の平均粒径は500人であ
った。
つぎに内温を60℃に保ちながら、メチルメタクリレー
ト65部、ブチルアクリレ−1・5部、キュメンハイド
ロパーオキサイド0.5部および1−ドデシルメルカプ
タン0.15部からなる混合物を約4時間かけて連続添
加し、添加終了後約1時間反応を続け、転化率を98%
以上にして重合を完了した。
このようにしてえられたラテックスを常法にしたがい塩
析、凝固したのち熱処理し、冷却後に脱水、洗浄、乾燥
を行ない、アクリル系樹脂をえた。
このアクリル系樹脂を 160℃で10分間ロールにて
混練したのち、190°Cで10分間、圧力100kg
 / c+#の条件で平板プレスしてプレス阪をつくり
、透過型電子顕微鏡観察したところ、架橋アクリル酸エ
ステル系弾性体(島部分)と硬いアクリル樹脂部分(海
部分)とが観察された。
かくしてえられたアクリル系樹脂 100部に対して、
あらかじめキナクリドンレッド14.3%、ペリレンレ
ッド3.9%、カーボンブラック18.1%、モンタン
ワックス31.9%および前記アクリル系樹脂31.9
%を3本ミルロールを通してつくった顔料マスターバッ
チ1,0部、OVAとして2−(2−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール2.0部、抗酸化
剤として2,6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノー
ル1.0部およびジステアリル−3,3−チオジプロピ
オネート 0.5部を小形スーパーミキサーで10分間
混合して着色透明組成物を調製し、つぎにこれをベント
付ベレット押出機にかけて米粒状のベレットをえた。
これを40順径Tダイ押出機に供給し、ダイスリップを
調整することによって着色アクリル系樹脂フィルム(ス
モーク色)をえた。
このフィルムは目視で色ムラは目立たず、最大厚さは5
4遍、最小厚さは45遍、また平均厚さは50加であっ
た。
フェロ板の上に無色透明なポリカーボネート板(三菱ガ
ス化学株制、厚さ3mm)を置いて熱風循環式幹乾燥機
で210℃で2分間加熱し、スモーク色の着色透明フィ
ルムをロールラミネーションしたところ、手では剥離し
えない程度の強度で接着され、外観美麗な積層物かえら
れた。
つぎに80℃でサンシャインウェザオーメーター(スガ
試験器■製、WEL SUN DC!(型)を用いて5
000時間耐候性テストを行なったが変進はほとんど認
められなかった。
実施例2 実施例1でえられたアクリル系樹脂100部に対してh
−ti顔料として24.6%、キナクリドンレッド15
.4%、モンタンワックス30%および実施例1でえら
れたアクリル系樹脂30%を3本口ルによって混練した
フレーク状顔料マスターバッチ 1.3部、OVAとし
て2−(2°−ヒドロキシ−5゛−t−オクチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール1.5部、抗酸化剤としてペン
タエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート10.
4部およびジステアリル−3,3−チオジプロピオネー
ト 0.2部を配合して着色透明組成物を調製し、つぎ
にこれを実施例1と同様にして厚さが50胴のTダイフ
ィルムをえた。えられたフィルムはきれいな青色であり
、透明性を有していた。つぎにこのフィルムを市販の硬
質塩化ビニル板(厚さ: 1.OIIflI)に熱ラミ
ネート(温度: 180℃)してえられた積層物を80
℃でサンシャインウェザオメーターで4000時間耐候
性テストを行なったが、青色が保持されていることが確
認された。同時に比較した市販の青系色塩化ビニル波板
は、表面が白くなり、はとんど不透明に近い状態になっ
ていた。
実施例3 製造例1でえられたアクリル系樹脂ベレットの一部を採
り、該アクリル系樹脂ベレットlo。
部に対して有機顔料としてチタン白8.5%、チタンイ
エロー47.1%、シアニングニーン5.7%およびカ
ーボンブラック0.4%、製造例1でえられたアクリル
系樹脂22.0%ならびにモンタンワックス16.4%
よりなる顔料マスターバッチ1.5部を配合し、ラボT
ダイ押出機(ナカムラ産機■製、品番: NEXO40
397)を用いて薄いグリーン色の着色透明フィルム(
平均フィルム厚さ50p)をえた。
つぎにえられたフィルムの片面に不定形模様の2色グラ
ビア印刷を施し、該印刷面を透明塩化ビニル板(厚さ1
mm)に接するようにのせて、熱プレス(温度:110
℃、ブレス圧: 00kg (i )にて着色透明フィ
ルムと透明塩化ビニル板とが一体化された着色透明プラ
スチック積層物をえた。えられたプラスチック積層物は
表裏で色感が異なり、透明塩化ビニル板を通しての膜様
は浮き立ち、深みのあるきわめて美麗なものであった。
[発明の効果] 本発明の着色透明プラスチック積層物は、耐候性にすぐ
れた(メタ)アクリル系樹脂を主成分としているうえに
、UVAや抗酸化剤が配合されているので、(メタ)ア
クリル系樹脂フィルムおよびプラスチック板の耐候劣化
が防止され、かつ6機顔料による着色が施されているの
で、耐候変退色が防止され、しかもすぐれた意匠性が付
与される。また光の吸収に起因する蓄熱によってひき起
されるプラスチック板の熱変形が最小限に留められうる
(図面の主要符号) (1)、(メタ)アクリル系樹脂フィルム(2):透明
プラスチック板 (3):印刷層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (メタ)アクリル系樹脂組成物100重量部に対し
    て有機顔料0.1〜5.0重は部、紫外線吸収剤0.1
    〜3.0重量部および抗酸化剤0.01〜2.0重量部
    を配合してなる着色透明組成物からなる厚さ0.02〜
    0.21mmの(メタ)アクリル系樹脂フィルムを熱可
    塑性樹脂からなる厚さ0.2〜5.0mmの透明プラス
    チック板に積層してなる着色透明プラスチック積層物。 2 (メタ)アクリル系樹脂組成物が(メタ)アクリル
    系樹脂51〜100重量%および(メタ)アクリル系樹
    脂と相溶性を呈する熱可塑性樹脂0〜49重量%からな
    る請求項1記載の着色透明プラスチック積層物。 3 (メタ)アクリル系樹脂が架橋アクリル弾性体およ
    び非業キヨ硬質(メタ)アクリル系樹脂からなる請求項
    2記載の着色透明プラスチック積層物。 4 透明プラスチック板がアクリル板、ポリカーボネー
    ト板、塩化ビニル樹脂板、ポリスチレン板、AS樹脂板
    、ABS樹脂板またはこれらの複合板である請求項1記
    載の着色透明プラスチック積層物。
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