JPH0268179A - メタリック仕上げ方法 - Google Patents

メタリック仕上げ方法

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JPH0268179A
JPH0268179A JP21948688A JP21948688A JPH0268179A JP H0268179 A JPH0268179 A JP H0268179A JP 21948688 A JP21948688 A JP 21948688A JP 21948688 A JP21948688 A JP 21948688A JP H0268179 A JPH0268179 A JP H0268179A
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JP
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resin
paint
metallic
weight
melamine
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JP21948688A
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English (en)
Inventor
Akira Kasari
加佐利 章
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Yuzo Miyamoto
宮本 祐三
Yasushi Nakao
泰志 中尾
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、メタリック仕上げ方法に関する。更に詳しく
は、本発明は、2コート1ベーク方式により、高級仕上
り外観を有し且つ優れた性能のメタリック塗膜を形成し
得るメタリック仕上げ方法に関する。
従来の技術及びその課題 メタリック塗膜は、該塗膜中に含有せしめたリン片状の
メタリック顔料の光反射により特異な美粧性が得られる
ことから、特に自動車、オートバイ等の外板に多く施さ
れている。而して該メタリック塗膜の形成法として、鮮
映性の向上及び長期に亙る屋外暴露による外観光沢の低
下防止のために、メタリックベース塗料を塗装し、これ
を硬化させることなく引続きトップクリヤー塗料を塗り
重ねた後、該両室膜を同時に加熱硬化せしめる、所謂2
コート1ベーク方式が多く採用されている。
この2コート1ベーク方式によるメタリック仕上げ方法
を採用するに当たっては、ベース塗料中のメタリック顔
料がトップクリヤー塗料中に移行して、所謂「メタリッ
クムラ」になるのを防止するために、ベース塗料中でメ
タリック顔料が流動せず、しかも該塗面に塗装されるト
ップクリヤー塗料中に含まれる溶剤や樹脂によってベー
ス塗料中のメタリック顔料が再流動しないような工夫が
必要となる。そのために、ベース塗料に含まれる樹脂と
トップクリヤー塗料に含まれる樹脂との相溶性をいくら
か悪(したり、ベース塗料中に含まれる樹脂の分子量を
トップクリヤー塗料中に含まれる樹脂のそれよりも高く
して、トップクリヤー塗料の影響を少なくしたり、或は
ベース塗料中に低沸点溶剤を配合して塗着時の固形分濃
度を高くする等の手法が採用されている。しかしながら
、これら手法のいずれによっても、メタリックムラの発
生を充分に防止するには至っていない。
またベース塗料中にセルロースアセテートブチレート等
のセルロースエステルを配合する試みもなされており(
例えば特公昭49−38005号公報参照)、これによ
るとトップクリヤー塗料を塗装してもベース塗料の塗膜
の再溶解が起り難く、そのため従来に比べてメタリック
ムラの発生が少なくなり、均一なメタリック感及び鮮映
性の優れたメタリック塗膜を得ることができる。しかし
ながら、上記セルロースエステルを含有せしめたベース
塗料を使用すれば、ベースコート塗膜とトップコート塗
膜との層間付着性が劣り、そのため高温耐水性が劣った
り、両室膜の剥離が生じ易くなり、またベース塗料の塗
装面上へのトップクリヤー塗料のヌレが不十分となりト
ップコート塗膜面の平滑性が損われる(仕上り肌が劣る
)等の重大な欠点があった。
課題を解決するための手段 本発明者は、2コート1ベーク方式によるメタリック仕
上げにおいて、ベース塗料にセルロースアセテートブチ
レートを配合するとメタリックムラがほぼ解消されてメ
タリック感及び鮮映性が向上することに着目し、これら
の技術的効果を低下させることなく、ベースコート塗膜
とトップコート塗膜との層間付着性を改良するために、
ベースコート及びトップコートの組成を中心に更に詳細
に検討を行なってきた。
その結果、2コート1ベータ方式によるメタリック仕上
げ方法において、メタリックベース塗料として、基体樹
脂、特定範囲内のセルロースアセテートブチレート樹脂
、アミノ樹脂及びメタリック顔料を含有する塗料を用い
、トップクリヤー塗料としてアクリル樹脂、メトキシ化
メチロールメラミンの1核体成分を特定量以上含有する
メラミン樹脂及び硬化触媒としての有機リン酸化合物及
び/又は有機スルホン酸化合物を含有する熱硬化性塗料
を使用することにより上記本発明の所期の目的を達成し
得ることを見い出した。本発明は、斯かる知見に基づい
て完成されたものである。
即ち、本発明は、基体樹脂、セルロースアセテートブチ
レート樹脂、アミノ樹脂及びメタリック顔料を主成分と
するメタリックベース塗料を塗装し、次いでトップクリ
ヤー塗料を塗装後、加熱して該両室膜を同時に硬化せし
める2コート1ベータ方式によるメタリック仕上げ方法
において、該メタリックベース塗料中のセルロースアセ
テートブチレート樹脂が、アセチル化度8〜20重量%
、ブチリル化度30〜42重量%及び水酸基含有率0.
5〜4.5重量%の範囲内の樹脂であり、かつ該トップ
クリヤー塗料がアクリル樹脂、メラミン樹脂及び硬化触
媒を主成分とする熱硬化性塗料であって、該メラミン樹
脂がメチロール基の一部又は全部がメトキシ化されてな
るメトキシ化メチロールメラミンの1核体を35重量%
以上含有するアルコキシ化メチロールメラミンを主成分
とするものであって、更に該硬化触媒が有機リン酸化合
物及び/又は有機スルホン酸化合物であることを特徴と
するメタリック仕上げ方法に係る。
本発明で用いられるメタリックベース塗料は、基体樹脂
、特定のセルロースアセテートブチレート樹脂(以下こ
れをrCABJという)、アミノ樹脂及びメタリック顔
料を主成分とする熱硬化性塗料であり、これは有機溶液
型であっても非水分散液型であってもよい。
上記基体樹脂は、ベースコート塗膜を形成するための主
要成分であっ゛て、その分子中に水酸基、更に必要に応
じてカルボキシル基等の官能基を有せしめたそれ自体メ
タリック塗膜形成に用いられている既知の樹脂である。
具体的にはアクリル樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げら
れる。これらの樹脂の水酸基価は約20〜150の範囲
が好ましく、約30〜80の範囲が特に好ましい。また
酸価は100以下が好ましい。また該樹脂の分子量は、
樹脂の構造、組成、塗料形態等に応じて適宜選択でき、
ツルビリティ−パラメーターは9.0以上であるのが望
ましい。これらのうち、水酸基含有アクリル樹脂及び水
酸基含有ポリエステル樹脂につき更に詳述する。
水酸基含有アクリル樹脂は、水酸基含有ビニルモノマー
と他のビニルモノマーとの共重合体である。水酸基含有
ビニルモノマーとしては、例えば2−ヒドロキシエチル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート等の如きアクリル酸又はメタクリル酸の
02−24ヒドロキシアルキルエステル、N−メチロー
ルアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、
N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−ヒドロキシ
エチルメタクリルアミド、N、N−ジヒドロキシエチル
アクリルアミド、N、N−ジヒドロキシエチルメタクリ
ルアミド等の如きアクリル酸又はメタクリル酸のモノ−
もしくはジーC1−12ヒドロキシアルキルアミド等が
挙げられる。また他のビニルモノマーとしては、例えば
メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルア
クリレート、n−ブチルアクリレート、1so−ブチル
アクリレート、3−ペンチルアクリレート、ヘキシルア
クリレート、2−へブチルアクリレート、オクチルアク
リレート、2−オクチルアクリレート、ノニルアクリレ
ート、ラウリルアクリレート、2−エチルへキシルアク
リレート、2−エチルブチルアクリレート等のアクリル
酸の01−24アルキルエステル、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレート、1so−ブチルメタクリレ
ート、3−ペンチルメタクリレート、ヘキシルメタクリ
レート、2−へブチルメタクリレート、オクチルメタク
リレート、2−オクチルメタクリレート、ノニルメタク
リレート、ラウリルメタクリレート、2−エチルへキシ
ルメタクリレート、2−エチルブチルメタクリレート等
のメタクリル酸の01−24アルキルエステル、アクリ
ル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有とニルモノ
マー、スチレン、ビニルトルエン、グリシジルメタアク
リレート等が挙げられる。上記水酸基含有アクリル樹脂
は、水酸基価が20〜150、好ましくは30〜80、
酸価が0〜50、好ましくは5〜20、重量平均分子量
が5000〜100000、好ましくは10000〜5
0000の範囲にあるのが望ましい。
水酸基含有ポリエステル樹脂は、多塩基酸、多価アルコ
ール及び必要に応じて一塩基酸及び/又は−価アルコー
ルを反応成分とし、反応基として水酸基過剰の存在下に
エステル化反応することによって得られるポリエステル
樹脂である。
上記ポリエステル樹脂の製造に用いられる反応成分(原
料)としては従来公知のものが使用できる。
多塩基酸としては、例えば、フタル酸及びその無水物、
イソフタル酸、テレフタル酸、テレフタル酸メチル、テ
トラヒドロフタル酸及びその無水物、ヘキサヒドロフタ
ル酸及びその無水物、テトラクロロフタル酸及びその無
水物、3,6−ニンドメチレンーΔ4−テトラヒドロフ
タル酸及びその無水物、コハク酸及びその無水物、無水
マレイン酸、フマール酸、アジピン酸、アゼライン酸、
セバシン酸、トリメリット酸及びその無水物、ピロメリ
ット酸及びその無水物等があり、これらのものは単独又
は二種以上混合して使用できる。
多価アルコールとしては、3価以上のものとして、例え
ば、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロ
ールエタン、1.2.6−ヘキサンジオール、ペンタエ
リスリトール等があり、2価アルコールとしては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1.4−ブタ
ンジオール、1.2−ベンタンジオール、3−メチル−
1,2−ブタンジオール、トリメチレングリコール、1
゜5−ベンタンジオール、2.4−ベンタンジオール、
2,3−ジメチルトリメチレングリコール、テトラメチ
レングリコール、1,4−ベンタンジオール、3−メチ
ル−4,5−ベンタンジオール、1.4−ヘキサンジオ
ール、2.5−ヘキサンジオール、1.5−ヘキサンジ
オール、1.6−ヘキサンジオール等がある。これらの
多価アルコールは単独又は2種以上混合して使用できる
。また、「カージュラEJ  (シェル化学社品)等の
モノエポキシ化合物も2価アルコールとして使用できる
モノカルボン酸としては、飽和乃至不飽和の炭素数6〜
18の脂肪酸、またはそのグリセライド、安息香酸、メ
チル安息香酸、p−t−ブチル安息香酸等が使用できる
。また、各種の天然の油又はその脂肪酸、例えば、ヤシ
油、綿実油、米ヌカ油、魚油、トール油、大豆油、アマ
ニ油、桐油、ナタネ油、ヒマシ油、脱水ヒマシ油等、又
はそれらの脂肪酸もモノカルボン酸として用いることが
できる。また、「カージュラE」のようなモノエポキシ
化合物を2価のアルコールとして使用したとき、モノエ
ポキシ化合物中に炭素数6〜18の脂肪酸残基が含まれ
ているならば、その脂肪酸も、ここでいうモノカルボン
酸の一種と考えられている。
−価アルコールとしては、ラウリルアルコール、ステア
リルアルコール等の高級アルコールが使用できる。上記
水酸基含有ポリエステル樹脂は、水酸基価が20〜15
0、好ましくは30〜80、酸価が0〜50、好ましく
は1〜20、重量平均分子歯が1000〜50000、
好ましくは3000〜30000の範囲にあることが望
ましい。
本発明のベース塗料に配合されるCABは、セルロース
の部分アセチル化物を更にブチルエーテル化して得られ
るものであり、本発明では特にアセチル化度が8〜20
重量%、好ましくは10〜15重量%、ブチリル化度が
30〜42重量%、好ましくは34〜40重量%及び水
酸基含有率が0.5〜4.5重量%、好ましくは1.0
〜4.0重量%の範囲内にそれぞれ含まれていることが
重要である。更に本発明では、粘度がASTM  D−
817−72A法により測定して0. 1〜3秒の範囲
内にあるCABがより好ましい。
アセチル化度が8重量%未満であるか又はブチリル化度
が42重量%を越える場合には、ベースコート塗面に対
するトップクリヤー塗料のヌレが著しく低下し、その結
果2コート1ベーク仕上げ塗膜の平滑性が極めて不良と
なる。また逆にアセチル化度が20重量%を越えるか又
はブチリル化度が30重量%未満である場合には、併用
する基体樹脂、例えばアクリル樹脂及び/又はポリエス
テル樹脂やアミノ樹脂等との相溶性及び通常使用される
炭化水素系溶剤に対する溶解性が著しく悪くなるために
、塗料系としての安定性に問題が生ずる。更にアセチル
化度が8〜20重量%の範囲内にあり且つブチリル化度
が30〜42重量%の範囲内にあっても、水酸基濃度が
0.5重量%未満である場合には、ベースコート塗膜と
トップコート塗膜との層間付着性が低下し、−力水酸基
濃度が4.5重世%を越える場合には、併用される基体
樹脂との相溶性が低下し、塗料安定性に乏しくなったり
、2コート1ベーク塗膜の耐水性が低下するという問題
が生ずる。
また、本発明において、ベース塗料中に用いられるアミ
ノ樹脂は、ベース塗料中の他の樹脂との相溶性が良好で
あれば公知のものでよく特に限定されるものではない。
またメタリック顔料としては、それ自体公知のものが使
用され、例えばアルミニウム、銅、真鍮、雲母、雲母状
酸化鉄、ブロンズ等の鱗片状メタリック粉末等が挙げら
れる。
本発明における上記基体樹脂、アミノ樹脂及びCABを
主成分とするベース塗料樹脂のこれら各成分の配合割合
としては、特に限定されるものではなく広い範囲内から
適宜選択することができるが、これらの各成分の合計重
量に基いて、基体樹脂は30〜80%、好ましくは40
〜60%、CABは2〜35%、好ましくは5〜30%
、アミノ樹脂は10〜40%、好ましくは15〜35%
の範囲内であるのが適している。
本発明で使用されるベース塗料は、上記各成分を有機溶
剤に溶解もしくは分散させることにより得られる。使用
される有機溶剤としては、一般に塗料に用いられている
芳香族炭化水素系、脂肪族炭化水素系、アルコール系、
エステル系、ケトン系、アルコールエーテル系等の各種
有機溶剤が挙げられる。
本発明で用いられるベース塗料には、前記各成分の他、
更に必要に応じて着色顔料、体質顔料、粘性付与剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、硬化触媒、他の樹脂等を、性
能を劣化させない範囲内で添加することができる。硬化
触媒としては、例えばジブチルアシッドホスフェート、
モノイソプロピルアシッドホスフェート等のリン酸エス
テル、アルキルベンゼンスルホン酸等のスルホン系硬化
触媒等を挙げることができる。
本発明で使用されるトップクリヤー塗料は、アクリル樹
脂、特定のメラミン樹脂及び硬化触媒を主成分とする熱
硬化性塗料であり、これは有機溶液型であっても非水分
散型であってもよい。
上記アクリル樹脂としては、メタリックベース塗料の水
酸基含有アクリル樹脂のところで説明した、水酸基含有
とニルモノマーと他のビニルモノマーとの共重合体であ
って、水酸基価が50〜200、酸価が0〜40、重量
平均分子量が5000〜30000の範囲のものが好ま
しい。
上記メラミン樹脂は上記アクリル樹脂の架橋硬化剤であ
るが、完全又は部分的にメトキシ化されたメトキシ化メ
チロールメラミンの1核体(重量体)を35重量%以上
、好ましくは45重量%以上、更に好ましくは50重量
%以上含有するアルコキシ化メチロールメラミン樹脂(
以下「モノメリックメラミン」という)を使用すること
を必須とする。ここで、メトキシ化メチロールメラミン
の1核体とは、トリアジン1核体のメチロール化物で、
且つそれに含まれる6個のメチロール基の少なくとも1
個がメトキシ化されているもので、残りのメチロール基
の一部もしくは全部が炭素数2〜4の1価アルコールで
アルコキシ化された混合アルコキシ化メチロールメラミ
ンであるものも含まれる。モノメリックメラミン中にお
けるメトキシ化メチロールメラミンの1核体の含有率が
35重量%より少ないメラミン樹脂では、ベースコート
表面に存在するCABに対する相溶性及び架橋性が低下
し、ベースコート塗膜とトップコート塗膜との層間付着
性、耐水性等が低下するので好ましくない。
上記モノメリックメラミンは、メラミンとホルムアルデ
ヒドとを塩基性下で反応させて得られるメチロール化メ
ラミン樹脂を、メタノール単独またはメタノールと炭素
数2〜4の脂肪族モノアルコール(即ちエタノール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチ゛ルアルコール、イソ
ブチルアルコール等)との混合アルコールで酸性下に反
応させることにより得ることができる。斯かるモノメリ
ックメラミンは、具体的には「サイメル370」、「サ
イメル325」、「サイメル303」、「サイメル23
5」、[サイメル238J  (いずれも三井サイアナ
ミド社製〕、rResimene755 J〔モノサン
ド社製〕、rMS−15J、rMX485」 〔いずれ
も三相ケミカル社製〕、[スミマールM−55J、「ス
ミマールM−22J  (いずれも住友化学社製〕等で
ある。
また本発明では、メラミン樹脂として上記モノメリック
メラミンに、メトキシ化メチロールメラミンの1核体含
有率が35重量%未満のメラミン樹脂(以下「ポリメリ
ックメラミン」という)を併用することができる。具体
的には[ニーパン20SE−60J、「ニーパン28−
60J  (いずれも三井東圧化学社製〕等が挙げられ
る。
本発明におけるトップクリヤー塗料の、上記アクリル樹
脂とメラミン樹脂との配合割合は、両者の合計重量に基
づいて、アクリル樹脂50〜80重量%、好ましくは5
5〜75重量%、アミノ樹脂としてモノメリックメラミ
ンは5〜50重量%、好ましくは10〜45重量%、ポ
リメリックメラミンは0〜35重量%の範囲内であるこ
とが好ましい。
本発明におけるトップクリヤー塗料の硬化触媒としては
、炭素数3〜13のモノ及びジアルキルリン酸エステル
、フェニルホスホン酸等の有機リン酸化合物;アルキル
ベンゼンスルホン酸、例えばP−)ルエンスルホン酸、
ドデシルベンゼンスルホン酸及びジノニルナフタレンモ
ノスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸等の有
機スルホン酸化合物が挙げられる。
有機スルホン酸化合物は、貯蔵性向上のためアミン等の
塩基で、中和して使用することができる。
これら硬化触媒の配合量としては、アクリル樹脂、アミ
ノ樹脂の樹脂分合計重量に基づいて0.1〜5重量%、
好ましくは0.2〜3重量%の範囲内であるのが適して
いる。
本発明で使用されるトップクリヤー塗料は、必要に応じ
て紫外線吸収剤、光安定剤、シリコン等の表面調整剤等
を適宜配合してなる塗料である。
本発明によるメタリック仕上げ方法自体は、従来公知の
メタリック仕上げ方法となんら異なるところはなく、例
えば以下に示す方法に従えばよい。
即ち、被塗物(主として金属製基体)に直接又は下塗塗
料(カチオンもしくはアニオン電着塗料等)や更に中塗
塗料等を予め塗装した後、前記メタリックベース塗料を
塗装する。該ベース塗料は、エアスプレー、エアレスス
プレー、回転霧化塗装機、静°電塗装機等を用いて塗装
される。ベース塗料の塗装粘度は、11〜18秒程度(
フォードカップNo、4/20℃)が好ましい。ベース
塗料の塗装膜厚は、乾燥硬化塗膜に基いて10〜25μ
の範囲内が好適である。次いで上記で得られるベースコ
ート塗膜を硬化させることなく該塗面にトップクリヤー
塗料をベース塗料と同様にして塗装する。
トップクリヤー塗料の塗装粘度は、15〜35秒程度(
フォードカップNo、4/20℃)が好ましい。トップ
クリヤー塗料の塗装膜厚は、乾燥硬化塗膜に基いて20
〜50μの範囲内が好適である。
塗り重ねられた両塗膜の加熱硬化は、常法に従い100
〜180℃で約15〜45分加熱することにより行なう
のがよい。
発明の効果 本発明の方法により形成される塗膜は、メタリックムラ
がほぼ解消されてメタリック感及び鮮映性が向上された
ものであると共に、ベースコート塗膜とトップコート塗
膜との層間付着性、ベース塗料の塗装面上へのトップク
リヤー塗料のヌレ性及び高温耐水性が大幅に改善された
ものである。
実  施  例 以下に実施例を掲げて本発明をより一層明らかにする。
尚、単に「部」とあるのは「重量部」を、「%」とある
のは「重量%」を意味する。
く試料の調整〉 (1)被塗物 リン酸亜鉛化成処理鋼板(厚さ0.8mm)上に、エポ
キシ系カチオン電着塗料及び自動車用中塗塗料をそれぞ
れ硬化塗膜に基いて20μ、30μの膜厚に塗装、焼付
硬化してなる塗装鋼板。
(2)メタリックベース塗料 (B−1): 50%アクリル樹脂液(a)(注1)  110部88
%サイメル370(注2)     28部20%CA
B溶液■(注3)     100部アルミニウムペー
スト(注4)    20部ジブチルアシッドホスフェ
ート   0.3部上記の混合物を、トルエン30部、
イソブチルアルコール20部、セロソルブアセテート3
0部及び「スワゾール100OJ  (コスモ石油社製
)20部からなる混合溶剤で粘度13秒(フォードカッ
プNo、4/20℃)に調整した。
(注1)50%アクリル樹脂液(a):メチルメタクリ
レート30部、エチルアクリレート59部、ヒドロキシ
エチルアクリレート10部及びアクリル酸1部を重合開
始剤α。
α′−アゾビスイソブチロニトリルを用いてキシレン/
n−ブタノール=70/30の混合溶剤中で重合せしめ
てなる重量平均分子量25000、樹脂固形分50%の
アクリル樹脂液。
(注2)88%「サイメル370J  :三井サイアナ
ミド社製メラミン樹脂の商品名、メトキシ基及びメチロ
ール基の両者からなるメトキシ化メチロールメラミンの
1核体を固形分に基いて55%含有。
(注3)20%CAB溶液■ニ アセチル化度13.5%、ブチリル化度37.2%、水
酸基含有率1.5%、粘度(ASTM  D−817−
72A法による)2.0秒のセルロースアセテートブチ
レートのトルエン/n−ブチルアセテートの混合溶剤(
等重量比)の20%溶液。
(注4)アルミニウムペースト: 東洋アルミニウム社製、商品名は「アルペースト#55
φ519」。
(B−2): 50%アクリル樹脂液(a)(注1)  100部60
%「ニーパン28−604  (注5)50部20%C
AB溶液■(注6)     100部アルミニウムペ
ースト(注4)    20部上記の混合物を、上記(
B−1)と同様にして調製した。
(注5)60%「ニーパン28−60J :三井東圧化
学社製メラミン樹脂の商品名、ブトキシ基とメチロール
基とからなる1核体濃度30%のメラミン樹脂溶液。
(注6)20%CAB溶液■ニ アセチル化度17.9%、ブチリル化度32.3%、水
酸基含有率1.0%、粘度(ASTM  D−817−
72A法による)2.7秒のセルロースアセテートブチ
レートのトルエン/n−ブチルアセテートの混合溶剤(
等重量比)の20%溶液。
(B−3): 50%アクリル樹脂液(a)(注1)  110部10
0%[サイメル303J  (注7) 25部20%C
AB溶液■(注6)     100部アルミニウムペ
ースト(注4)    20部rNAcURE5225
J  (注8)2.0部上記の混合物を、上記(B−1
)と同様にして調製した。
(注7)100%[サイメル303J :三井サイアナ
ミド社製の商品名、6個のメチロール基金てをメトキシ
化してなるトリアジン1核体のへキサメトキシメチロー
ルメラミンを固形分に基いて85%含有。
(注8)rNAcURE5225J :KING   
INDUSTRIES、  INC。
社製硬化触媒の商品名、ドデシルベンゼンスルホン酸の
アミン中和物、有効成分25%品。
(B−4): 50%アクリル樹脂液(a)(注1)  110部10
0%「サイメル303J  (注7) 25部20%C
AB溶液■(注9)     100部アルミニウムペ
ースト(注4)    20部rNACURE5225
J  (注8)2.0部(注9)20%CAB溶液■ニ アセチル化度2.0%、ブチリル化度 53.0%、水酸基含有率1.6%、粘度(ASTM 
 D−817−72A法による)0.2秒のセルロース
アセテートブチレートのトルエン/ブチルアセテートの
混合溶剤(等重量比)の20%溶液。
(B−5): 65%I’DYNAPOL  H−703J(注15)
              92部60%「ニーパン
28−60J  (注5)33部20%CAB溶液■(
注6)     100部アルミニウムペースト(注4
)    20部上記の混合物を、上記(B−1)と同
様にして調製した。
(注15)65%rDYNAPOL  H−703J 
:Dynamit  Nobe1社製 水酸・基価80
、酸価25のポリエステル樹脂フェス(3)  トップ
クリヤー塗料 (C−1): 50%アクリル樹脂液(b)(注10)140部80%
「スミマールM−224(注目)38部 ジブチルアシッドホスフェート   0.5部1%「レ
イボーNo−3J  (注12)0.5部を攪拌混合後
、「スワゾール#1000Jで粘度22秒(フォードカ
ップNo、4/20℃)に調整した。
(注10):50%アクリル樹脂液(b)スチレン15
部、イソブチルメタクリレート25部、n−ブチルメタ
クリレート13部、2−エチルへキシルメタクリレート
20部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート25部及
びメタクリル酸2部を「スワゾール#1000J/n−
ブタノール−90/10の混合液中で共重合せしめてな
る重量平均分子量的13000、樹脂固形公約50%の
アクリル樹脂液。
(注目):80%「スミマール M−22J住友化学社
製、商品名、メチロール基、メトキシ基、ブトキシ基を
いずれも含有してなる1核体濃度40%のメラミン樹脂
溶液。
(注12):1%[レイボーNo、34レイボ一ケミカ
ル社製、シリコン系塗面調整剤の1%キシレン溶液。
(C−2)  : 50%アクリル樹脂液(b)(注10)140部100
%[サイメル235J  (注13)30部rNACU
RE5225J  (注8)2.0部1%「レイボーN
o、3J  (注12)0.5部上記混合物を上記(C
−1)と同様にして調製した。
(注13)  100%「サイメル235」三井サイア
ナミド社製メラミン樹脂の商品名、メチル、ブチル混合
完全エーテル化された1核体濃度50%のメラミン樹脂
(C−3): 50%アクリル樹脂液(b)(注10)140部80%
[スミマールM−22J (注目)              13部60%「
ニーパン20=SE−604(注14)33部 ジブチルアシッドホスフェート   0.3部1%[レ
イボーNo、34  (注12)0.5部上記混合物を
上記(C−1)と同様にして調製した。
(注14)  60%[ニーパン208E−60J三井
東圧化学社製メラミン樹脂の商品名、ブトキシ基とメチ
ロール基とからなる1核体濃度20%のメラミン樹脂溶
液。
(C−4): 50%アクリル樹脂液(b)(注10)140部60%
「ユーノ、くン20SE−60J  (注14)50部 1%「レイボーNo、3J  (注12)0.5部上記
混合物を上記(C−1)と同様にして調製した。
〈実施例及び比較例〉 被塗物に上記で得られるメタリックベース塗料をエアス
プレーで硬化塗膜に基いて15±2μになるように塗装
し、常温で3分間放置後、該塗面にトップクリヤー塗料
を「ミニベルGJ  (日本ランズバーグ社製、回転型
静電塗装機〕によって硬化塗膜が35±3μになるよう
に塗装した。10分間常温で放置した後、電気熱風乾燥
機で140℃×30分間加熱して両塗膜を硬化せしめた
。ベース塗料及びトップクリヤー塗料の塗装工程は、第
1表に示した。また得られる塗膜の性能試験結果も第1
表に併せて示す。
平滑性は、目視により判定し、評価した。
○:良好、Δ:やや不良、×:不良。
層間付着性は、クロスカットし、貼着した粘着セロハン
テープを剥離した後のカット部の塗面状態により評価し
た。
O:全くハガレが生じない。
Δ:カット部に沿ってややハガレが生じる。
×:全面ハガレが生じる。
耐水性は、80℃の温水に3時間浸漬後の変色を調べて
評価した。
○:全く認められない。
Δ:やや認められる。
X:著しい変色が認められる。
(以 上)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂
    、アミノ樹脂及びメタリック顔料を主成分とするメタリ
    ックベース塗料を塗装し、次いでトップクリヤー塗料を
    塗装後、加熱して該両塗膜を同時に硬化せしめる2コー
    ト1ベーク方式によるメタリック仕上げ方法において、
    該メタリックベース塗料中のセルロースアセテートブチ
    レート樹脂が、アセチル化度8〜20重量%、ブチリル
    化度30〜42重量%及び水酸基含有率0.5〜4.5
    重量%の範囲内の樹脂であり、かつ該トップクリヤー塗
    料がアクリル樹脂、メラミン樹脂及び硬化触媒を主成分
    とする熱硬化性塗料であって、該メラミン樹脂がメチロ
    ール基の一部又は全部がメトキシ化されてなるメトキシ
    化メチロールメラミンの1核体を35重量%以上含有す
    るアルコキシ化メチロールメラミンを主成分とするもの
    であって、更に該硬化触媒が有機リン酸化合物及び/又
    は有機スルホン酸化合物であることを特徴とするメタリ
    ック仕上げ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008156455A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Mitsubishi Rayon Co Ltd 塗料用樹脂組成物、塗料および該塗料から得られる塗膜を有する物品
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JP2016079343A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 楠本化成株式会社 低温で熱硬化する塗料組成物、複層塗膜形成方法および複層塗膜

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