JPH026701Y2

JPH026701Y2 -

Info

Publication number: JPH026701Y2
Application number: JP16223283U
Authority: JP
Priority date: 1983-10-20
Filing date: 1983-10-20
Publication date: 1990-02-19
Also published as: JPS6072058U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、発信者からの呼出しに応答して送話
メツセージの送出及び受話メツセージの録音を行
う留守番電話装置に関する。

〔従来の技術〕従来、留守番電話装置は、多くの場合、送話メ
ツセージ（以下OGMという）の送出及び受話メ
ツセージ（以下ICMという）の録音を制御する
ため、マイクロコンピユータ構成の制御部を用い
て形成される。

そして、発信者からの呼出しに応答して前記制
御部を作動し、この制御部の制御により、OGM
送出部から発信者にOGMを送出した後、ICM録
音部により発信者からのICMを録音する。

また、ICMの録音を停止して受信待機状態に
戻すため、この種留守番電話装置においては、従
来、音声スイツチ方式（以下VOX方式という）、
回線遮断パルス方式（以下CPC方式という）、回
線保持電流遮断方式、経時遮断方式等の種々の録
音制御方式を採用している。

そして、VOX方式の場合は、発信者からの音
声信号の有無の検出に基き、この音声信号が一定
時間以上途絶えたときに録音を停止する。

また、CPC方式の場合は、発信者が電話機を
オンフツクして回線を遮断したときの電話回線か
らの遮断パルス信号をトリガとし、このトリガに
よつて録音を停止する。

さらに、回線保持電流遮断方式の場合は、通話
状態中に流れる保持電流の有無の検出に基き、こ
の電流が途絶えたときに録音を停止する。

また、経時遮断方式の場合は、タイマ設定され
たICMの録音時間が経過したときに録音を停止
する。

〔考案が解決しようとする課題〕

前記従来の留守番電話装置の場合、経時遮断方
式以外の録音制御方式を採用したときには、発信
者側の電話機のフツクスイツチの不完全な切換え
等により通話状態に保持され続けると、発信者か
らのICMは終了しているにも拘らず、ICM以外
の外部雑音が前記発信者側の電話機から伝送され
続けるため、前記ICM録音部が作動し続け、多
量の無駄な録音が行われる不都合がある。

一方、経時遮断方式を採用したときには、
ICMの録音時間が常に一定になるため、この録
音時間と発信者からのICMの伝送時間との差に
基き、録音が途中で切れたり無信号録音が行われ
たりする不都合がある。

そこで、経時遮断方式と他の方式、例えば
CPC方式とを組合せ、遮断パルス信号の入力ト
リガ及びタイマ設定した録音時間の経過のいずれ
か早い方により、録音を停止して受信待機状態に
戻すことが考えられる。

この場合、前記の各不都合は解消されるが、と
くに、経時遮断方式とCPC方式との組合せにお
いては、つぎに説明する問題点がある。

すなわち、留守番電話装置の使用者がいわゆる
キヤツチホンサービスに加入している場合、この
サービスにより、OGMの送出及びICMの録音が
行われる通話中に第３者からの呼出しがあると、
通話音声に重畳した状態でその報知信号が電話回
線から伝送入力される。

このとき、報知信号が遮断パルス信号と識別し
難く、報知信号の入力トリガにより誤動作が生
じ、録音が停止されて受信待機状態に戻る問題点
がある。

本考案は、経時遮断方式とCPC方式とを組合
せてICMの録音制御を行うとともに、キヤツチ
ホンサービスに加入した使用状態時の誤動作を防
止するようにした留守番電話装置を提供すること
を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するため、本考案の留守番電話
装置においては、 ICMの録音時間を設定するタイマ設定手段と、 OGMの送出及びICMの録音を制御する制御部
に設けられ、発信者の回線遮断に基き電話回線か
ら伝送入力された遮断パルス信号の入力トリガ及
び前記録音時間の経過のいずれか早い方により前
記録音を停止して受信待機状態に戻す録音制御手
段と、前記遮断パルス信号の前記制御部への入力路に
設けられ、切換操作に基き前記入力路を開放して
前記入力トリガを阻止する切換スイツチとを備
え、前記OGMの送出及び前記ICMの録音が行われ
る通話中に第３者からの呼出しの報知信号が前記
入力路を介して前記制御部に入力され、前記報知
信号により誤入力トリガされる使用状態時に、前
記切換スイツチにより前記入力路を開放する。

〔作用〕

前記のように構成された本考案の留守番電話装
置によると、切換スイツチを操作せず、遮断パル
ス信号の制御部への入力路を閉成して使用すると
きは、遮断パルス信号の入力トリガ及びタイマ設
定手段で設定された録音時間の経過のいずれか早
い方により、制御部の録音制御手段がICMの録
音を停止して受信待機に戻す。

そのため、経時遮断方式とCPC方式との組合
せにより、ICMの効率のよい録音が行える。

また、チヤツチホンサービスに加入した使用状
態時は、切換スイツチを切換えて前記入力路を開
放しておくことにより、遮断パルス信号及び報知
信号の入力トリガが阻止され、録音時間の経過に
基きICMの録音が停止して受信待機状態に戻る。

そのため、報知信号の誤入力トリガに基く誤動
作が防止される。

〔実施例〕

１実施例について、図面を用いて以下に説明す
る。

図面において、１は着信回路、交換回路等の電
話機回路部に接続された検出回路であり、電話回
線を介して伝送入力された音声信号、遮断パルス
信号を検出して出力する。

２は制御部を形成する制御用マイクロコンピユ
ータ（以下マイコンという）であり、OGMの送
出制御手段及びICMの録音制御手段を備え、音
声信号入力端子viが検出回路１の出力端子に接続
されている。

３は検出回路１の出力端子とマイコン２の遮断
パルス信号入力端子ciとの間に設けられた入力ト
リガ阻止用の切換スイツチであり、通常使用時は
切換片３ａが常用接点３ｂに保持され、キヤツチ
ホンサービスの加入時は切換片３ａが加入接点３
ｃに切換えられる。

４はタイマ設定用の副切換スイツチであり、切
換片４ａが逆流防止用のダイオード５を介してマ
イコン２のスキヤン端子coに接続され、切換ス
イツチ３に連動して常用接点４ｂ、加入接点４ｃ
に切換わり、切換スイツチ３とともに阻止スイツ
チ部６を形成する。

７はタイマ設定手段を形成するタイマ設定用の
主切換スイツチであり、切換片７ａが切換スイツ
チ４の常用接点４ｂに接続されるとともに、第１
〜第４接点７ｂ〜７ｅがマイコン２の第１〜第４
タイマ設定端子t₁，t₂，t₃，t₄に接続されている。

そして、検出回路１の出力端子、切換スイツチ
３、マイコン２の遮断パルス信号入力端子ciの信
号路が、制御部への遮断パルス信号の入力路を形
成する。

また、副切換スイツチ４の加入接点４ｃは、主
切換スイツチ７の第２接点７ｃに接続されてい
る。

さらに、マイコン２の各タイマ設定端子t₁〜t₄
は、ICMの録音時間の０秒、30秒、４分、無制
限の設定端子を形成する。

なお、録音時間０秒は、OGMの送出のみを行
うアンサホンとして使用するために設けられてい
る。

そして、切換スイツチ４，７の切換えに基き、
マイコン２のスキヤン端子coから出力されたス
キヤン信号が各タイマ設定端子t₁〜t₄に択一的に
入力され、マイコン２の録音制御手段に、ICM
の録音時間として、前記の０秒、30秒、４分、無
制限の各時間が選択的にタイマ設定される。

つぎに、通常使用時の動作について説明する。

この場合、切換スイツチ３，４が常用接点３
ｂ，４ｂに保持され、遮断パルス信号の前記入力
路が閉成される。

そして、発信者からの呼出しがあると、この呼
出しの着信に基きマイコン２が作動し、最初に、
送出制御手段の制御により、マイコン２の送出制
御端子obからOGM再生開始制御信号が出力され
てOGM送出部が駆動され、このOGM送出部に
より予めテープに録音されたOGMが再生されて
発信者に送出される。

さらに、OGMの送出が終了すると、OGM再
生停止制御信号が出力されるとともに、録音制御
手段の制御により、マイコン２の録音制御端子
oaからICM録音開始制御信号が出力されてICM
録音部が駆動され、発信者からのICMの録音が
開始される。

一方、使用前の主切換スイツチ７の切換え操作
に基き、録音時間として例えば30秒が設定されて
いると、マイコン２のスキヤン端子coのスキヤ
ン信号がマイコン２のタイマ設定端子t₂に入力さ
れる。

そして、タイマ設定端子t₂のスキヤン信号によ
り、前記録音制御手段の録音タイマに30秒が設定
され、ICMの録音開始と同時に、録音タイマが
起動されて前記30秒の計時を開始する。

さらに、ICMの録音中は、検出回路１からマ
イコン２の音声信号入力端子vi、遮断パルス信号
入力端子ciに音声信号が入力される。

そして、録音制御手段は入力端子ciのパルス識
別に基き、遮断パルス信号の入力の有無を検出す
る。

また、この実施例ではCPC方式の制御とVOX
方式の制御とを併用して制御の信頼性を高めるた
め、録音制御手段により入力端子viの音声信号の
入力の有無も検出する。

そして、発信者からのICMが30秒以内に終了
し、発信者側の電話機のオンフツクに基き、電話
回線から遮断パルス信号が伝送されると、このパ
ルス信号が切換スイツチ３を介して入力端子ciに
入力される。

さらに、入力端子ciの遮断パルス信号により録
音制御手段が停止トリガされ、このトリガに基く
CPC方式の制御により、マイコン２の録音制御
端子oaからICM録音停止制御信号が出力される。

この停止制御信号により、ICM録音部が録音
を停止するとともに電話機回路部がオンフツク状
態に戻り、応答前の受信待機状態になる。

なお、入力端子viの音声信号の有無の検出に基
き、何らかの原因でICMが一定時間、例えば数
秒間途切れたときは、VOX方式の制御で録音制
御端子oaからICM録音停止制御信号が出力され、
ICMの録音が停止して受信待機状態に戻る。

また、発信者側の電話機のフツクスイツチの不
完全な切換え等により、本来のICMが終了した
にもかかわらず、遮断パルス信号が入力されず、
しかも、発信者側の電話機からの雑音により、
ICMの入力状態と同様の状態が続くときは、前
記30秒の経過により、録音制御手段が停止トリガ
される。

このとき、経時遮断方式により録音制御端子
oaからICM録音停止制御信号が出力され、ICM
の録音が強制的に停止されて受信待機状態に戻
る。

つぎに、キヤツチホンサービスに加入して使用
するときの動作について説明する。

この場合、切換スイツチ３，４が予め加入接点
３ｃ，４ｃに切換えられ、切換スイツチ３の加入
接点３ｃへの切換えに基き、マイコン２の入力端
子ciが開放状態に保持され、遮断パルス信号の前
記入力路が開放される。

そして、発信者からの呼出しがあると、この呼
出しの着信に基き、マイコン２の送出制御手段、
録音制御手段の制御により、通常使用時と同様に
してOGMの送出、ICMの録音が行われる。

また、ICMの録音開始と同時に、タイマ設定
された録音時間の計時が開始される。

このとき、切換スイツチ４が加入接点４ｃに切
換えられているため、マイコン２のスキヤン端子
coのスキヤン信号は、切換スイツチ７の切換え
によらず、タイマ設定端子t₂に入力される。

そのため、切換スイツチ７を０秒、無制限等に
切換えていても、ICMの平均的な入力時間とし
ての30秒が録音時間としてタイマ設定され、いわ
ゆる設定ミスが防止される。

そして、発信者との通話中に第３者からの呼出
しがあると、キヤツチホンサービスにより、呼出
しの報知信号が例えば録音中のICMに重畳して
伝送入力される。

このとき、切換スイツチ３が通常使用時と同
様、常用接点３ｂに保持されていると、報知信号
がマイコン２の入力端子ciに入力される。

そして、報知信号と遮断パルス信号との識別が
困難であるため、報知信号が遮断パルス信号とみ
なされ、報知信号の誤入力トリガによつてCPC
方式の制御が行われ、誤動作が発生して録音が途
切れる。

しかし、切換スイツチ３が加入接点３ｃに切換
えられているため、報知信号が入力端子ciに入力
されず、誤動作が防止されてICMの録音が継続
される。

そして、録音開始から録音時間（30秒）が経過
すると、経時遮断方式の制御により、ICMの録
音が停止して受信待機状態に戻る。

また、録音開始から例えば10秒でICMが送ら
れなくなると、音声信号の無入力の検出に基き、
VOX方式の制御により、録音時間が経過するま
でに、ICMの録音が停止して受信待機状態に戻
り、無信号録音が防止される。

なお、報知信号がICMとともに録音されるた
め、ICMの録音によつて第３者から呼出のあつ
たことも記録される。

そして、前記実施例では制御の信頼性を高める
ため、経時遮断式、CPC方式の制御及びVOX方
式制御により、ICMの録音を停止して受信待機
状態に戻すようにしたが、VOX方式の制御を省
き、経時遮断方式、CPC方式の制御のみを行よ
うにしてもよい。

〔考案の効果〕

本考案は、以上説明したように構成されている
ため、以下に記載する効果を奏する。

通常使用時は、遮断パルス信号の制御部への入
力路に設けた切換スイツチを切換えず、前記入力
路を閉成保持することにより、遮断パルス信号の
入力トリガ及びタイマ設定手段で設定された録音
時間の経過のいずれか早い方に基き、録音制御手
段が経時遮断方式とCPC方式との組合わせで受
話メツセージの録音を停止して受信待機状態に戻
すため、発信者が受話器を置き損ねてフツクスイ
ツチが完全に切り換わつていないようなときで
も、受話メツセージの録音が自動的に停止して無
駄な録音が行われず、受話メツセージの効率のよ
い録音が行える。

また、キヤツチホンサービスに加入して使用す
るときは、前記切換スイツチを切換えて前記入力
路を開放することにより、第３者からの呼出しの
報知信号に基く誤動作が防止され、経時遮断方式
の制御により、誤動作なく受話メツセージの録音
を停止して受信待機状態に戻すことができる。

そのため、キヤツチホンサービスへの加入の有
無によらず使用することができ、非加入時はいわ
ゆる２重制御で受話メツセージの効率のよい録音
を行うことができ、加入時は前記サービスに基く
誤動作を防止して確実に受話メツセージを録音す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の留守番電話装置の１実施例の
結線図である。２……制御用マイクロコンピユータ、３……入
力トリガ阻止用の切換スイツチ、４，７……タイ
マ設定用の主、副切換スイツチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】発信者からの呼出しに応答して制御部を作動
し、前記制御部の制御により送話メツセージを送
出した後前記発信者からの受話メツセージを録音
する留守番電話装置において、前記受話メツセージの録音時間を設定するタイ
マ設定手段と、前記制御部に設けられ、前記発信者の回線遮断
に基き電話回線から伝送入力された遮断パルス信
号の入力トリガ及び前記録音時間の経過のいずれ
か早い方により前記録音を停止して受信待機状態
に戻す録音制御手段と、前記遮断パルス信号の前記制御部への入力路に
設けられ、切換操作に基き前記入力路を開放して
前記入力トリガを阻止する切換スイツチとを備
え、前記送出及び前記録音が行われる通話中に第３
者からの呼出しの報知信号が前記入力路を介して
前記制御部に入力され、前記報知信号により誤入
力トリガされる使用状態時に、前記切換スイツチ
により前記入力路を開放するようにした留守番電
話装置。