JPH0266036A - ベルト蛇行防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明はローラ等の回転体に巻掛けられたベルトのズレ
や片寄りを防止するベルト蛇行防止装置に関する。

［従来の技術］ ローラ等の回転体に巻掛けられ、このローラの回転力を
伝達する駆動力伝達ベルトや、被搬送物を搬送する搬送
ベルトが知られている。

例えば、画像が露光された感光材料を受像材料と重ね合
わせて加熱ドラムの外周に巻付け、この状態で加熱する
ことによって感光材料を熱現像すると共に受像材料へ画
像を転写して画像を得る熱現像転写装置においては、重
ね合わされた感光材料と受像材料とを加熱ドラムの外周
に巻付ける際の挟持搬送手段として用いられている。

この場合、ベルトは無端状とされて複数のローラに巻掛
けられており、さらにその外側が加熱ドラムの外周に圧
接されている。画像が露光された感光材料は受像材料と
重ね合わされた後に、加熱ドラムとこの無端圧接ベルト
との間へ供給され加熱ドラムの外周に巻付けられるよう
になっている。

各材料は、約９０℃に加熱された加熱ドラムと無端圧接
ベルトとの間において重ね合わせた状態のままで所定時
間挟持搬送され、これによって感光材料が熱現像される
と共に、感光材料に露光された画像が受像材料へ転写さ
れるようになっている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、複数のローラに巻掛けられて加熱ドラムの外
周に圧接する無端圧接ベルトは、加熱ドラムと共に回転
移動する際に、ローラへの巻掛は位置のズレや片寄りが
発生する。

このため、感光材料と受像材料とを重ね合わせて挟持搬
送する際に重ね合わせ不良を生じて現像転写ムラが発生
し、良好な画像が得られない場合がある。

この場合、無端圧接ベルトの巻掛は位置のズレや片寄り
を無くすためには、この無端圧接ベルトの形状や寸法を
高精度に形成すると共に、ローラや加熱ドラムの回転軸
の相対位置寸法（アライメント）、無端圧接ベルトの巻
掛は位置やその張力等を正確に調整する必要がある。し
かしながら、このような方法では高精度が要求されるた
め必然的にコスト高となると共に、装置を長期間使用す
る場合の安定性に欠けるという問題がある。

また、無端圧接ベルトが巻掛けられるローラの端部に単
にフランジを形成し、これによってベルトの巻掛は位置
のズレや片寄りを強制的に阻止する構成では、ベルトの
幅方向端部がこのフランジと干渉して損傷を受けたり、
断続的にベルト駆動力が増減して搬送速度が不均一とな
るなどの欠点がある。

本発明は上記事実を考慮し、ローラ等の回転体に巻掛け
られたベルトのズレや片寄りを簡単な構造で防止でき、
かつ高精度の調整も不要なベルト蛇行防止装置を得るこ
とが目的である。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係るベルト蛇行防止装置は、ベルトが巻掛けら
れこのベルトの移動に伴って巻掛は位置がベルト幅方向
へズレた場合にズレた側のベルト側部張力を他側に対し
て増減させる張力バランス変更手段と、前記ベルトが巻
掛けられ前記張力バランス変更手段によって張力が増加
した側が減少した側よりもベルト移動方向下流側へ変位
する制御ローラと、を備えている。

［作用］ 上記構成のベルト蛇行防止装置では、ベルトの回転移動
によりこのベルトの各巻掛はローラへの巻掛は位置のズ
レや片寄りが発生する場合には自動的に蛇行が防止され
る。

すなわち、ベルトの巻掛は位置がズレ始めると、張力バ
ランス変更手段によって、ズレた側（幅方向−刃側）の
ベルトの張力が他方の側の張力に比べて増減する。この
ため、張力が増加した側の制御ローラ（ベルトの巻掛は
位＠）が、ベルトの移動方向下流側へ変位する。すなわ
ち、制御ローラへ巻掛けられたベルトのベルト送り出し
方向をズレと反対方向へ向けて案内することになり、ベ
ルトの蛇行が自動的に修正される。以後この蛇行量が無
くなる状態で安定する。

したがって、ベルトの形状や寸法を正確に形成したり、
各巻掛はローラの回転軸の相対位置寸法（アライメント
）等を正確に調整しなくても、換言すれば高精度が要求
されないため、コストの低減を図ることができると共に
、装置を長期間使用する場合の安定性も向上する。

さらに、ベルトは制御ローラに不必要に干渉することな
く単に巻掛けられるのみであるため、ベルトの幅方向端
部が損傷を受けたり、断続的にベルト駆動力が増減して
搬送速度が不均一となるなどの欠点もない。

［実施例］ 以下に本発明の詳細な説明する。

第２図には本発明の第１実施例に係るベルト蛇行防止装
置が適用された画像記録装置１０が示されている。

画像記録装置１０は機台１２へ収容されるマガジン１４
ヘロール状の熱現像感光材料１６が収容されている。

この熱現像感光材料１６はその外周から引き出されカッ
タ１８で所定長さに切断された後に回転ドラム２０の外
周へ矢印へ方向へと巻付けられるようになっている。こ
の回転ドラム２０の外周に対応して露光ヘッド２２が配
置されており、回転ドラム２０を高速で回転させ、巻付
けられた熱現像感光材料１６へ画像を露光するようにな
っている。

露光後の熱現像感光材料１６は回転ドラム２０の逆転（
矢印Ｂ方向）により、スクレーバ２４で回転ドラム２０
から剥離され、水塗布部２６で画像形成用溶媒としての
水が付与された後に、熱現像転写部２８へと送られるよ
うになっている。

熱現像転写部２８には、加熱ドラム３４と無端圧接ベル
ト３６が配置されている。加熱ドラム３４は一対の側板
５１　（第１図に図示）に回転可能に支持されており、
さらに、内部にはハロゲンランプ３８が配置されこれに
よって外周面が約９０℃に加熱されるようになっている
。

無端圧接ベルト３６は、張カバランス変更手役を兼ねベ
ルト蛇行防止装置を構成する制御ローラ６０および巻掛
はローラ３７．４１．４３に巻掛けられており、さらに
その外側が加熱ドラム３４の外周に圧接されている。各
ローラは、側板５１に回転可能に支持されており、さら
に、巻掛はローラ３７は図示しない駆動モータに連結さ
れている。このため、駆動モータの駆動によって巻掛は
ローラ３７が回転しこれに伴って無端圧接ベルト３６が
矢印Ｃ方向へ移動するようになっている。

第１図に詳細に示す如く、制御ローラ６０は円筒形の中
央部６２と、この中央部６２の両端部にそれぞれ形成さ
れた円錐台形の側部６４とによって構成されており、全
体として糸巻き形の形状となっている。

中央部６２の軸線方向長さは、無端圧接ベルト３６の幅
方向寸法よりも幾分短い寸法となっており、このため無
端圧接ベルト３６の幅方向両端部は側部６４に僅かに乗
り上げた状態で巻掛けられている。

この制御ローラ６０はベルト蛇行防止装置を構成する移
動板５３に支持されている。移動板５３は略矩形状で、
制御ローラ６０の回転軸６８はこの移動板５３の上端部
に回転可能に支持されている。

移動板５３の下端部には、矩形状のスライド孔６６が形
成されており、このスライド孔６６内に側板５１に固着
された支持ピン５５が嵌入し制御ローラ６０を支持する
構成となっている。このため制御ローラ６０は、移動板
５３　（スライド孔６６）が支持ピン５５に沿ってスラ
イドすることにより側板５１に対して移動（変位）でき
るようになっている。

側板５１の回転軸６８に対応する部分には、案内孔６９
が形成されて回転軸６８の先端部が遊嵌されており、回
転軸６８の移動方向を規制している。案内孔６９は、回
転軸６８が無端圧接ベルト３６の移動方向下流側へ移動
できる方向に長手となって形成されている。

一方、移動板５３の上端部には、ベルト蛇行防止装置を
構成する引張コイルスプリング７０が連結されており、
常に移動板５３（制御ローラ６０の両端部）を支持ピン
５５がスライド孔６６の下端部へ接近する方向（第１図
上方向）へそれぞれ独自に付勢している。引張コイルス
プリング７０には調節ねじ７１が連結されており、引張
コイルスプリング７０の付勢力を調節できるようになっ
ている。

この場合、引張コイルスプリング７０の付勢力は制御ロ
ーラ６０に巻掛けられた無端圧接ベルト３６の張力と釣
り合うように調整されている。したがって、通常は制御
ローラ６０の回転軸６８は案内孔６９の中央部に（支持
ピン５５はスライド孔６６の中央部に）位置しているが
、無端圧接ベルト３６の幅方向のいずれか一方の側の張
力が他方の側の張力に比べて増加すると、張力が増加し
た側の側部６４が押圧され引張コイルスプリング７０の
付勢力に抗して移動板５３が回転軸６８と共にスライド
孔６６　（案内孔６９）に沿って移動するようになって
いる。

加熱ドラム３４外周の無端圧接ベルト３６の巻掛はロー
ラ３７への巻掛は部分近傍には、ゴム製の重ね合わせロ
ーラ５０が加熱ドラム３４の外周に当接した状態で配置
されている。

水塗布部２６で水が塗布された熱現像感光材料１６は、
この重ね合わせローラ５０によって加熱ドラム３４と無
端圧接ベルト３６との間へ供給され、加熱ドラム３４の
ほぼ２／３周に渡って挟持搬送されるようになっている
。

一方、熱現像転写部２８の下方に配置されたトレイ３０
内には、所定長さに切り揃えられた複数枚の受像材料３
２が収容されている。この受像材料３２は、トレイ３０
の側部に配置された供給ローラ４４によって順次−枚づ
つ取出されるようになっている。取出された受像材料３
２は、熱現像転写部２８の加熱ドラム３４と重ね合わせ
ローラ５０との間へ供給されるようになっている。

重ね合わせローラ５０へ案内された受像材料３２は、熱
現像感光材料１６と重ね合わされ重ね合わせた状態のま
まで加熱ドラム３４と無端圧接ベルト３６との間へ供給
されるようになっている。

熱現像感光材料１６は熱現像転写部２８において受像材
料３２と重ね合わせせた状態で加熱されると熱現像され
ると共に、画像が受像材料３２へ転写されて、受像材料
３２に画像が得られるようになっている。

熱現像転写部２８の側方には剥離手段４８が配置されて
おり、熱現像転写部２８から送り出される熱現像感光材
料１６と受像材料３２を分離して送り出すようになって
いる。分離された熱現像感光材料１６は廃棄感光材料収
容箱５９へ送り出されるようになっており、一方受像材
料３２は乾燥装置５２で乾燥された後に機台１２の頂部
に形成される取出トレイ５４上へ送り出されるようにな
っている。

次に本実施例の作用を説明する。

マガジン１４から引き出された熱現像感光材料１６がカ
ッタ１８で切断された後に回転ドラム２０の外周へ巻付
けられると、回転ドラム２０は高速で回転し、露光ヘッ
ド２２により画像が露光される。

露光後に熱現像感光材料１６はスクレーパ２４で剥離さ
れ、水塗布部２６で水塗布されて熱現像転写部２８に配
置された重ね合わせローラ５０へ送り込まれる。

一方トレイ３０内の受像材料３２は供給ローラ４４によ
って順次−枚づつ取出され、さらに、熱現像転写部２８
の重ね合わせローラ５０へ送り込まれる。

重ね合わせローラ５０へ送り込まれた受像材料３２は、
熱現像感光材料１６と重ね合わされ密着される。さらに
、重ね合わせローラ５０によって重ね合わされた熱現像
感光材料１６と受像材料３２は、重ね合わせた状態のま
まで加熱ドラム３４と無端圧接ベルト３６　（巻掛はロ
ーラ３７への巻掛は部分）との間へ供給され加熱ドラム
３４の外周に巻付けられる。

熱現像転写部２８へ送られた熱現像感光材料１６と受像
材料３２とは、密着された状態のままでハロゲンランプ
３８によって約９０℃に加熱された加熱ドラム３４と無
端圧接ベルト３６との間で加熱ドラム３４のほぼ２／３
周に渡って挟持搬送されて熱現像されると共に、熱現像
感光材料１６に記録された画像が受像材料３２へ転写さ
れる。

転写後は剥離手段４８によって熱現像感光材料１６と受
像材料３２とが剥離され、熱現像感光材料１６は廃棄感
光材料収容箱５９へ送り出され、受像材料３２は乾燥装
置５２を経て取出トレイ５４へと取出される。

ここで、熱現像転写処理の際の無端圧接ベルト３６の回
転移動によりこの無端圧接ベルト３６の各巻掛はローラ
への巻掛は位置のズレや片寄りが発生する場合がある。

この場合、無端圧接ベルト３６の巻掛は位置がズレ始め
ると、この無端圧接ベルト３６０幅方向一端部が制御ロ
ーラ６０の円錐台形に形成された側部６４に次第に乗り
上げる状態となり、ズレた側（幅方向−刃側）のベルト
の張力が他方の側の張力に比べて増加する。このため、
張力が増加した側の無端圧接ベルト３６が引張コイルス
プリング７０の付勢力に抗して制御ローラ６０の側部６
４を押圧し、張力が増加した側の移動板５３が回転軸６
８と共にスライド孔６６に沿って、無端圧接ベルト３６
の移動方向下流側へ移動する。

すなわち、制御ローラ６０のベルト巻掛は位置が変位し
て巻掛けられた無端圧接ベルト３６のベルト送り出し方
向をズレと反対方向へ向けて案内することになり、ベル
トの蛇行が自動的に修正される。以後この蛇行量が無く
なる状態で安定する。

このように本実施例においては、自動的に無端圧接ベル
ト３６の蛇行を修正することができるので、熱現像感光
材料１６と受像材料３２とを重ね合わせて挟持搬送する
際に重ね合わせ不良を生じて現像転写ムラが発生するこ
とがなく、良好な画像が得られる。

また、無端圧接ベルト３６の形状や寸法を正確に形成し
たり、各巻掛はローラや加熱ドラム３４の回転軸の相対
位置寸法（アライメント）等を正確に調整しなくても、
換言すれば高精度が要求されないため、コストの低減を
図ることができると共に、装置を長期間使用する場合の
安定性も向上する。

さらに、無端圧接ベルト３６は制御ローラ６０に滑らか
形成された側部６４に次第に乗り上げるのみであるため
、ベルトの幅方向端部が損傷を受けたり、断続的にベル
ト駆動力が増減して搬送速度が不均一となるなどの欠点
もない。

次に本発明の他の実施例について説明する。なお前記第
１実施例と基本的に同一のものには前記第１実施例と同
一の符号を付与しその説明を省略している。

第３図には本発明の第２実施例に係るベルト蛇行防止装
置が適用された熱現像転写部８０が示されている。

熱現像転写部８０の無端圧接ベルト３６は、ベルト蛇行
防止装置を構成する制御ローラ８２に巻掛けられている
。この制御ローラ８２は円筒形に形成されており、さら
に、前記第１実施例と同様にベルト蛇行防止装置を構成
する矩形状のスライド孔６６が形成された移動板５３に
回転可能に支持されると共に、この移動板５３と共にス
ライド孔６６に沿って移動できるようになっている。

この制御ローラ８２を支持する移動板５３にも、引張コ
イルスプリング７０が連結されており、常に移動板５３
（制御ローラ８２の両端部）を支持ピン５５がスライド
孔６６の下端部へ接近する方向へそれぞれ独自に付勢し
ている。

一方、制御ローラ８２と巻掛はローラ４１との間には、
張力バランス変更手段としてのテンションローラ８４が
回転可能に支持されている。テンションローラ８４は、
前記第１実施例における制御ローラ６０と同様に円錐台
形の側部８６を有し全体として糸巻き形の形状となって
おり、無端圧接ベルト３６の無端状外側に圧接されてい
る。ただしこの場合、テンションローラ８４の回転軸は
前述の制御ローラ８２　（制御ローラ６０）と異なり回
転するのみで移動（変位）しないようになっている。

この実施例においても、無端圧接ベルト３６の巻掛は位
置がズレ始めると、この無端圧接ベルト３６の幅方向一
端部がテンションローラ８４の円錐台形に形成された側
部８６に次第に乗り上げる状態となり、ズレた側（幅方
向−刃側）のベルトの張力が他方の側の張力に比べて増
加する。このため、張力が増加した側の無端圧接ベルト
３６が引張コイルスプリング７０の付勢力に抗して制御
ローラ８２の一方の端部を押圧し、張力が増加した側の
移動板５３がスライド孔６６に沿って、無端圧接ベルト
３６の移動方向下流側へ移動する。

このため、制御ローラ８２のベルト巻掛は位置が変位し
て巻掛けられた無端圧接ベルト３６のベルト送り出し方
向がズレと反対方向へ向くことになり、ベルトの蛇行が
自動的に修正される。以後この蛇行量が無くなる状態で
安定する。

このように本実施例においても、自動的に無端圧接ベル
ト３６のズレや片寄りを防止でき、かつ高精度の調整も
不要となる。

なおこの場合、テンションローラ８４は、円錐台形の側
部８６を有し全体として糸巻き形の形状とするに限らず
、円錐台形の一対の側部８６のみ（すなわち中央部分の
ない）の構成としても同様の効果が得られる。

なお前記各実施例においては、ベルト蛇行防止装置が画
像記録装置１０に適用された場合について説明したが、
本発明はこれに限らず、単にローラに巻掛けられたベル
トにおいても適用可能である。第４図には本発明の第３
実施例に係るベルト蛇行防止装置が示されている。

この場合、無端ベルト９０はローラ９２．９４に巻掛け
られている。また、ベルト蛇行防止装置を構成し張力バ
ランス変更手段を兼ねる制御ローラ９６が、前記各実施
例と同様に移動板５３に回転可能に支持されており、無
端ベルト９０の内側に圧接されている。

移動板５３にはスライド孔６６が形成されており、移動
板５３はこのスライド孔６６に沿って、無端ベルト９０
の移動方向下流側へ移動するようになっている。

この実施例においても、無端ベルト９０の巻掛は位置が
ズレ始めると無端ベルト９０の幅方向−方側の張力が増
加し、張力が増加した側の移動板５３がスライド孔６６
に沿って、無端ベルト９０の移動方向下流側へ移動する
。

このため、制御ローラ９６のベルト巻掛は位置が変位し
て巻掛けられた無端ベルト９０のベルト送り出し方向が
ズレと反対方向へ向くことになり、ベルトの蛇行が自動
的に修正される。

なお、前記各実施例においては、張力バランス変更手段
としての制御ローラ６０．９６あるいはテンションロー
ラ８４が、円錐台形の側部を有し全体として糸巻き形状
とされる構成としたが、これに限らず、第５図に示す如
く徐々に径が太くなる段付きの側部９８を有したローラ
１００とする構成であってもよい。

また、このようなローラを用いるに限らず、摩擦係数の
小さい単なる板状部材を傾斜して配置する構成としても
よい。

さらに、前記各実施例においては、円錐台形の側部を有
し全体として糸巻き形状とされ張力バランス変更手段と
しての制御ローラ６０．９６あるいはテンションローラ
８４によって、ズレた側（幅方向一方側）のベルトの張
力が他方の側の張力に比べて増加する構成、二したが、
これに限らず、張力バランス変更手段としての制御ロー
ラやテンションローラを幅方向両端部の径が徐々に細く
なるように形成し、これによって、ズレた側（幅方向一
方側）のベルトの張力が他方の側の張力に比べて減少す
る構成としてもよい。この場合には、ズレた側の制御ロ
ーラの端部がベルトの移動方向上流側へ移動する、すな
わち、張力が増加した側が相対的に下流側へ移動してベ
ルトの巻掛は位置が変位することになり、巻掛けられた
ベルトのベルト送り出し方向をズレと反対方向へ向けて
案内し、前記各実施例と同様にベルトの蛇行が自動的に
修正される。

［発明の効果］ 以上説明した如く本発明に係るベルト蛇行防止装置は、
ローラ等の回転体に巻掛けられたベルトのズレや片寄り
を簡単な構造で防止でき、かつ高精度の調整も不要にな
るという優れた効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係るベルト蛇行防止装置
の制御ローラを示す斜視図、第２図はベルト蛇行防止装
置が適用された画像記録装置の概略構成図、第３図は本
発明の第２実施例に係るベルト蛇行防止装置の制御ロー
ラおよびテンションローラを示す斜視図、第４図は本発
明の第３実施例に係るベルト蛇行防止装置の制御ローラ
を示す斜視図、第５図は制御ローラの他の例を示す断面
図である。 １０・・・画像記録装置、 ２８・・・熱現像転写部、 ３４・・・加熱ドラム、 ３６・・・無端圧接ベルト、 ３７．４１．４３・・・巻掛はローラ、５３・・・移動
板、 ５５・・・支持ピン、 ６０・　・・制御ローラ、 ６６・・・スライド孔、 ７０・・・引張コイルスプリング、 ８２・・　・制御ローラ、 ８４・・・テンションローラ、 ９６・・　・制御ローラ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ベルトが巻掛けられこのベルトの移動に伴って巻
   掛け位置がベルト幅方向へズレた場合にズレた側のベル
   ト側部張力を他側に対して増減させる張力バランス変更
   手段と、前記ベルトが巻掛けられ前記張力バランス変更
   手段によって張力が増加した側が減少した側よりもベル
   ト移動方向下流側へ変位する制御ローラと、を備えるベ
   ルト蛇行防止装置。