JPH026393Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、動きのあるインテリア性を備えた置
時計に関するものである。

（従来技術とその問題点） 従来において、例えば特開昭56−49972号公報
に開示されている総体振り時計がある。この時計
は、時計本体全体が往復揺動するようになつてい
る。この公知の時計では、時計が単に時刻を表示
する機能を有しているに止まらず、動きのあるイ
ンテリア性をも備えている。しかしその動きは単
調であり、時計本体の時刻表示部も回転変位して
しまうため、時刻が非常に読み取り難い欠点があ
つた。

（考案の目的） そこで本考案は、簡単な構成で面白味のある動
きをする置時計を提供することを目的とする。

（考案の構成・特徴） 本考案による置時計は、電磁的に揺動駆動され
る第１竿体の中間部が、台座より起立したスタン
ドに揺動自在され、上記第１竿体はその下端部に
重りを有しかつその上端部に第２竿体の中間部が
揺動自在に支持され、上記第２竿体はその下端部
に重りを有しかつその上端部に時計体が固着され
ていることによつて構成されている。

（実施例） 第１図および第２図において、台座１よりスタ
ンド（支柱）２が起立している。スタンド２の上
端部には連結部２ａが備わつており、第１竿体３
の中間部に設けてある連結部３ａが連結部２ａに
揺動自在に支持されている。第１竿体３の下端部
には重り４が備わつており、この重り４の下端に
設けてある永久磁石５が台座１内の駆動コイル６
と対応している。第１竿体３の上端部に設けてあ
る連結部３ｂに、第２竿体７の中間部の連結部７
ａが揺動自在に支持されている。第２竿体７の下
端部には重り８が備わつており、その上端部には
時計体９が固着されている。時計体９および重り
８を備えた第２竿体７の重心は連結部７ａよりも
下方位置にあり、連結部３ｂおよび重り４を備え
た第１竿体３の重心は連結部３ａよりも下方位置
にある。

第１竿体３は、永久磁石５と駆動コイル６との
電磁気的作用により往復揺動するように駆動され
る。このとき第２竿体７には、第１竿体３の固有
振動数と第２竿体７の固有振動数との関係により
種々の動きを与えることができる。例えば或る関
係の下では第２竿体７は鉛直姿勢を保つたまま左
右に変位する動きを呈するし、また別の関係の下
では第３図示のように第２竿体７に第１竿体３と
逆位相の動きを与えることもできる。

（考案の効果） 本考案によれば、非常に簡単な構造で変化に富
んだ２重の動きを呈するインテリア性のある置時
計を提供できる。またこの２重の動きも第１竿体
と第２竿体との関係によつて幾つかのモードが得
られる。特に第２竿体が鉛直姿勢を保つたまま左
右に変位するようにした場合は、時刻を読み取り
難くすることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による置時計の一実施例をその
動きを一緒に示した正面図、第２図はその一部断
面図、第３図は他の動きのモードを示す正面図で
ある。 １……台座、２……スタンド、３……第１竿
体、４……重り、５……永久磁石、６……駆動コ
イル、７……第２竿体、８……重り、９……時計
体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 電磁的に揺動駆動される第１竿体の中間部が、
   台座より起立したスタンドに揺動自在に支持さ
   れ、 上記第１竿体はその下端部に重りを有し、かつ
   その上端部に第２竿体の中間部が揺動自在に支持
   され、 上記第２竿体はその下端部に重りを有し、かつ
   その上端部に時計体が固着されている ことを特徴とする置時計。