JPH0263254B2 - - Google Patents

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JPH0263254B2
JPH0263254B2 JP58157065A JP15706583A JPH0263254B2 JP H0263254 B2 JPH0263254 B2 JP H0263254B2 JP 58157065 A JP58157065 A JP 58157065A JP 15706583 A JP15706583 A JP 15706583A JP H0263254 B2 JPH0263254 B2 JP H0263254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
durability
magnetic
diethylene glycol
magnetic recording
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58157065A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6050621A (ja
Inventor
Akihiro Horiie
Masao Nonobe
Masao Yari
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEIJIN MEMORII MEDEIA KK
Original Assignee
TEIJIN MEMORII MEDEIA KK
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Publication date
Application filed by TEIJIN MEMORII MEDEIA KK filed Critical TEIJIN MEMORII MEDEIA KK
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Publication of JPS6050621A publication Critical patent/JPS6050621A/ja
Publication of JPH0263254B2 publication Critical patent/JPH0263254B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は基材上に磁性層を形成した磁気記録媒
体に関し、特に高密度用垂直磁気記録媒体の高温
での耐久性を向上せしめた磁気記録媒体に関す
る。 (従来技術) ビデオテープおよびフロツピーデイスクで代表
される磁気記録媒体の高密度化を図るために、ス
トロンチウムフエライトやバリウムフエライト等
の平板状を呈し、その板面に垂直な方向が磁化容
易軸である微細粉体が適用できることが知られて
いる。 磁気記録材料として、板状の垂直磁化粉体が良
好な電磁特性を示すためには、板径が0.3μm程度
より微細であることが必要条件となることも知ら
れている。また、最短記録波長を更に向上させる
には、一層の微粉化が指向されている。 しかしながら、粒子の微粉化に伴ない磁気記録
媒体の耐久性が低下し、特にフロツピーデイスク
ではデータの信頼性に支障が生ずるという新たな
問題が在ることも判つてきた。 従来技術において、針状粉末を用いる磁気記録
媒体の耐久性を高める目的で、潤滑剤を磁性層中
に含有させることは公知である。かかる潤滑剤と
して、シリコーンオイル、弗素オイル、長鎖脂肪
酸エステル、炭化水素化合物、長鎖脂肪酸、長鎖
脂肪酸アミド等が知られている。 一方ではフロツピーデイスクが汎用化するにつ
れ、装置が10℃以下の低温でも40℃以上の高温で
でも使用されるようになつている。 他方では装置自体が薄型化および小型化しつつ
あり、モーターなどの発熱体からの発熱のため装
置内の温度上昇が益々大きくなりつつある。 このような背景でフロツピーデイスク媒体に要
求される耐久性のレベルは一層厳しくなつてきて
おり、特に高温下での耐久性に格段の改良が望ま
れている。このような耐久性を高める目的で潤滑
剤として長鎖脂肪酸エステル、特に単官能長鎖脂
肪酸エステルがよく使用されており、例えばブチ
ルステアレート、ブトキシエチルステアレート等
が公知であるが、この種の潤滑剤は常温特性はと
もかく高温雰囲気下の耐久性に問題があることも
知られている。 そこで、本発明者らは微粉体を用いた垂直記録
媒体において潤滑性が良くかつ高温下での耐久性
の良い潤滑剤の開発を行い本発明に到達したもの
である。 (発明の構成,作用) 本発明は磁性粉体とバインダーと潤滑剤とを含
有する磁性層を基材上に形成した磁気記録媒体に
おいて、前記磁性粉体が平板で、板面に垂直な方
向が磁化容易軸であり、板径が0.3μm以下であつ
て、かつ前記潤滑剤が、下記式(1)で表わされる脂
肪酸エステルを含むことを特徴とする磁気記録媒
体である。 〔 但しR1は炭素数8〜22の脂肪族基 R2は炭素数1〜12の脂肪族基 R3,R4はHまたはCH3 nは2以上の整数〕 本発明の磁気記録媒体は、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリアルキレンナフタレンジカルボキ
シレート、ポリメタフエニレンスルホアミド、ポ
リフエニレンスルフオイド等の高分子シートを基
材とし、この基材の上に磁性粉体と潤滑剤とバイ
ンダーとを配合した磁性層を塗設したものであ
る。 本発明によれば、特に、特定の磁性粉体と特定
の潤滑剤とを組合せて、その相乗作用によつて磁
気記録媒体の耐久性、高温雰囲気下における使用
寿命の改善、記録信頼性の改良を達成できたもの
である。 本発明に用いられる平板状の磁性粉体として
は、例えば六方晶フエライト粉末、即ち、バリウ
ムフエライト、ストロンチウムフエライト、鉛フ
エライト、カルシウムフエライトの各置換体又は
マンガン・ビスマス・六方コバルト合金などが挙
げられる。これらの平板状の磁性粉体はいずれも
板面に垂直方向に磁化容易軸を有する。特に好ま
しいものとしては、バリウムフエライト、ストロ
ンチウムフエライトの各コバルト又はコバルト−
チタン置換体がある。板状粉体の大きさは微細な
ほど高密度記録に適するものであつて、多角形を
呈する平板の対角線の最大値である板径が0.3μm
以下であることが要件となる。板径が0.3μmを超
えると高記録密度に適さなくなる。 耐久性を改良するために脂肪酸エステルを含む
新規な潤滑剤を磁気記録媒体に附与する方法とし
ては、潤滑剤を磁性層を形成する磁性塗料に分散
せしめるか、又は磁性層の表面にオーバーコーテ
イングするのかの手段による。 本発明の潤滑剤として使用する脂肪酸エステル
とは、前記(1)式で表わされるエステルを云うが、
具体的には例えば、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテルステアレート、ジエチレングリコー
ルモノブチルエーテルオレエート、ジエチレング
リコールモノブチルエーテルパルミテート、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテルラウレー
ト、ジエチレングリコールモノエチルエーテルス
テアレート、ジエチレングリコールモノフエニル
エーテルステアレート、トリエチレングリコール
メチルエーテルパルミテート、ジプロピレングリ
コールモノエチルエーテルオレエート等を挙げる
事が出来る。これらはジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル等に代表されるポリエチレングリコールモノ
アルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
メチルエーテル等に代表されるポリプロピレング
リコールモノアルキルエーテル等のアルコールと
ラウリン酸、ミリステン酸、パルミテン酸、ステ
アリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノ
ール酸等の長鎖カルボン酸の反応によつて合成す
ることが出来る。 これらの脂肪酸エステル潤滑剤は単独で用いて
もよく、また従来の潤滑剤と混合して使用しても
よく、混合して使用する場合には全潤滑剤成分中
15%以上含有させることが好ましく、さらに好ま
しくは30%以上含ませるのがよい。この潤滑剤の
添加量は、磁性層全重量の0.1〜15重量%好まし
くは0.5〜10重量%である。 添加量が0.1%未満であると潤滑剤として耐久
性の効果に乏しく、また15%超えると、潤滑剤が
多すぎて、逆に塗膜が軟化する等の弊害がでて、
高い耐久性が維持できないためである。 本発明においてバインダーは、ウレタン系、塩
ビ系、エポキシ系の少なくとも1種以上の成分か
らなるものが好ましいが、これらの限定されるも
のではない。また磁性粉体の他に、分散剤(レシ
チン等)、帯電防止剤(カーボン等)、補強剤(α
−Fe2O3、アルミナ等)等の従来公知の添加剤を
添加するようにしてもよい。 (実施例) 次に本発明の実施例を述べる。なお、以下の実
施例および比較例において「部」はすべて「重量
部」を示す。 実施例 1 バリウムフエライト(平均板径0.25μ) 72部 ポリウレタンエラストマーと水酸基を有する塩
酢ピ共重合体とエポキシ樹脂とからなる磁気記
録用バインダー 17〃 カーボンブラツク 5〃 ポリイソシアネートからなる架橋剤 2〃 テトラヒドロフラン・シクロヘキサノン混合剤
180〃 潤滑剤 ジエチレングリコールモノブチルエーテルステ
アレート 4〃 上記組成物を混合分散した後、75μmのポリエ
ステルフイルム基体に乾燥厚さが約1.5μmとなる
ように両面に塗布し、乾燥後表面をカレンダー処
理したうえで加熱架橋し、円板状に打ち抜いてフ
ロツピーデイスクを得た。 実施例 2 実施例1においてジエチレングリコールモノブ
チルエーテルステアレートの代りにジエチレング
リコールモノブチルエーテルオレエート5部を用
いて、実施例1と同様にしてフロツピーデイスク
を得た。 比較例 1 実施例1において潤滑剤のジエチレングリコー
ルモノブチルエーテルステアレートをブトキシエ
チルステアレートに代えて、実施例1と同様にし
てフロツピーデイスクを得た。 比較例 2 実施例1におけるバリウムフエライトに代え
て、コバルト酸化鉄(針状晶、粒長0.4μm)を用
い、また潤滑剤のジエチレングリコールモノブチ
ルエーテルステアレートをブトキシエチルステア
レートに代えて、実施例1と同様にしてフロツピ
ーデイスクを得た。 これらのフロツピーデイスクの耐久性の評価を
5.25インチの市販フロツピーデイスク装置を用い
て行つた。ヘツド・テンシヨン20gでヘツドロー
ドを行い、同一トラツクで連続して回転させて、
出力レベルが初期値の80%以下になる時間をもつ
て耐久時間とした。 なお耐久性評価は雰囲気温度として常温より厳
しい条件である50℃に検査し、耐久時間によつて
次の3つのランクに区分した。 耐久性ランクA:耐久時間250時間以上 〃 B: 〃 150〜250時間 〃 C: 〃 150時間以下 上記実施例および比較例のフロツピーデイスク
の耐久性の評価結果を表1に示す。
【表】 比較例1及び2の対比で明らかなように平板状
のバリウムフエライトを用いた磁性媒体は針状の
コバルト酸化鉄を用いた媒体に較べ耐久性が劣
り、従来の潤滑剤では実用上問題がある。 これに対し、本発明の潤滑剤を用いることによ
り、板状のバリウムフエライトを用いても耐久性
が向上し、特に高温で著しい改善が認められてい
る。この理由は本発明に用いる潤滑剤がポリマー
バインダーと適度に親和性を有するため高温雰囲
気においてもヘツドと磁性層との界面に良好な潤
滑膜が形成されるためと考えられる。また、本発
明の潤滑剤は従来のものに比較して低揮発性であ
り、高温雰囲気での減少量が小さいことも耐久性
向上に寄与している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 磁性粉体とバインダーと潤滑剤とを含有する
    磁性層を基材上に形成した磁気記録媒体におい
    て、 (イ) 前記磁性粉体が平板状であり、 (ロ) 該平板面に垂直な方向に磁化容易軸を有し、 (ハ) 該磁性粉体の板径が0.3μm以下であり、かつ (ニ) 前記潤滑剤が一般式(1)で表わされる脂肪酸エ
    ステルを含む ことを特徴とする磁気記録媒体。 但しR1は炭素数8〜22の脂肪族基 R2は炭素数1〜12の脂肪族基 R3、R4はHまたはCH3 nは2以上の整数
JP58157065A 1983-08-30 1983-08-30 磁気記録媒体 Granted JPS6050621A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58157065A JPS6050621A (ja) 1983-08-30 1983-08-30 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

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JP58157065A JPS6050621A (ja) 1983-08-30 1983-08-30 磁気記録媒体

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Publication Number Publication Date
JPS6050621A JPS6050621A (ja) 1985-03-20
JPH0263254B2 true JPH0263254B2 (ja) 1990-12-27

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ID=15641447

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JP58157065A Granted JPS6050621A (ja) 1983-08-30 1983-08-30 磁気記録媒体

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JPS6050621A (ja) 1985-03-20

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