JPS6050621A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は基材上に磁性層を形成した磁気記録媒体に関し
、特に高密度用垂直磁気記録媒体の高温での耐久性を向
上せしめた磁気記録媒体に関する。

（従来技術） ビデオテープおよびフロンピーディ７りで代表される磁
気記録媒体の高密度化を図るために、ストロンチウムフ
ェライトやバリウムフェライト等の平板状を呈し、その
板面に垂直な方向が磁化容易軸である微細粉体が適用で
きることが知られている。

磁気記録材料として、板状の垂直磁化粉体が良好な電磁
特性を示すためには、板径が（）、３μｍ程度より微細
でろることが必要条件となることも知られている。また
、最短記録波長を更に向上させるには、一層の微粉化が
指向されている。

しかし１よがら、粒子の微粉化に伴ない磁気記録媒体の
耐久性が低下し、特にフロッピーディスクではデータの
信頼性に支障が生ずると（゛つ新たな問題が在ることも
判ってきた。

従来技術において、針状粉末を用（・る磁気記録媒体の
耐久性を高める目的で、潤滑剤を磁性層中に含有させる
ことは公知である。かかる潤滑剤として、ンリフンオイ
ル、弗素オイノし、長鎖脂肪酸エステル、炭化水素化合
物、長鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸７ミド等が知られて（・る
。

一方では］ｐツピーディスクが汎用化するにつれ、装置
が１０℃以下の低温でも４０℃以上の高温ででも使用さ
れるようになって（・る。

他方では装置自体が薄型化および小Ｍ化しつつあり、モ
ーターなどの発熱体からの発熱のため装置内の温度上昇
が益々大きくなりつつある。

このよ５７：ｃ背景でフロッピーディスク媒体に要求さ
れる耐久性のレベルは一層厳しくなってきており、特に
高温下での耐久性に格段の改良が望まれている。このよ
うな耐久性を高める目的で潤滑剤として長鎖脂肪酸エス
テル、特に単官能長鎖脂肪酸エステルがよく使用さねて
おり、例えばブチルステアレート、ブｉキシ１チ、′ｉ
・ステア１／−ト等が公知であるが、この種の潤滑剤は
常温特性はともかく高温雰囲気下の耐久性ＩＣ問題があ
ることも知られている。

そとで、本発明者らは微粉体４・用いた垂直記録媒体Ｔ
／ｒおいて潤滑性が良くかつ高温下でのｌ′Ｎｔ久件の
良い潤滑剤の開発を行い本発明に到達したものである。

（発明の構成１作用） 本発明は磁性粉体とバインダーと潤滑剤とを含有する磁
性層を基材上に形成した磁気記録媒体において、前記６
μ磁性粉が平板で、板面に垂直な方向が磁化容易軸であ
り、板径が＋１．３　ｐｍ以下であって、かつ前記に４
滑剤が、下記式（１）で表わされる脂肪酸ニスデルを含
むことを特徴とする磁気記録媒体である。

本発明の磁気記録媒体は、ポリエチレンテレフクレート
、ポリフルキレンナフタレンジカルボキシレート、ポリ
−メタフェニレンスルホ７ミド、ボリフエニレンスルフ
オイド等の高分子シートを基材とし、この基材の上に磁
性粉体と潤滑剤とバインダーとを配合した磁性層を塗設
したものである。

本発明によれば、特如、特定の磁性粉体と特定の潤滑剤
とを組合せて、その相乗作用圧よって磁気記録媒体の耐
久性、高温雰囲気下洗おける使用寿命の改善、記録信頼
性の改良を達成できたものである。

本発明に用いられる平板状の磁性粉体としては、例えば
六方晶フェライト粉末、即ち、バリウムフェライト、ス
トロンチウムフェライト。

鉛フェライト、カルシウムフェライトの各置換体又はマ
ンガン・ビスマス・六方コバルト合金などが挙げられる
。これらの平板状の磁性粉体はいずれも板面に垂直方向
に磁化容易軸を有する。特に好ましいものとしては、バ
リウムフェライト、ストロンチウムフェライトの各コ／
くルト又はコバルト−チタン置換体がある。板状粉体の
大きさは微細なほど高密度記録に適するものであって、
多角形を呈する平板の対角線の最大値である板径が０．
３μｍ以下であることが要件となる。板径が０．３μｍ
を超えると高記録密度に適さなくなる。

耐久性を改良するために脂肪酸エステルを含む新規な潤
滑剤を磁気記録媒体に附与する方法としては、潤滑剤を
磁性層を形成する磁性塗料に分散せしめるか、又は磁性
層の表面にオーバーコーテイングするかの手段による。

本発明の潤滑剤として使用する脂肪酸エステルとは、前
記（１１式で表わされるエステルを云うが、具体的には
例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテルオレ
エ−ト、ジエチレングリコールモノブチルエーテルオレ
エート、ジエチレングリコールモツプチルエーテルパル
ミテート、ジエチレンクリコールモツプチルエーテルラ
ウレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルス
テ７レート、ジエチレンクリコールモノフェニルエーテ
ルステル−ト、トリエチレンクリフールメチルエーテル
パルミテート、ジブ９ピレングリコールモノエチルエー
テルオレエート等を掌げる事が出来る。これらはジエチ
レングリコール七ツメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプ
ロビルエーテル、シエチレングリコールモ／ブチルエー
テル’Ｓ　Ｋ　代表されるポリエチレングリコールモノ
アルキルエーテル、ンプｑピレングリコール七ツメチル
エーテル等に代表されるポリプロピレングリコールモノ
アルキル；−ナル等のアルコールとラウリン酸、ミリス
チン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸等の長鎖カルボン酸の反応
によって合成することが出来る。

これらの脂肪酸エステル潤滑剤は単独で用いてもよく、
また従来の潤滑剤と混合して使用してもよい。混合して
使用する場合には全潤滑剤成分中１５％以上含有させる
ことが好ましく。

さらに好ましくは３０％以上含ませるのがよい。

この潤滑剤の添加量は、磁性層全重量の０．１〜１５重
量％好ましくは０．５〜ＩＯ重量係である。

添加量が０．１％未満であると潤滑剤として耐久性の効
果に乏しく、また１５チ超えると、潤滑剤が多すぎて、
逆に塗膜が軟化する等の弊害がでて、高い耐久性が維持
できないためである。

本発明においてバインダーは、ウレタン系。

塩ビ系、エポキシ系の少なくとも１種以上の成分からな
るものが好ましいが、これらに限定されるものではない
。また磁性粉体の他に、分散剤（レシチン等）、帯電防
止剤（カーボン等）。

補強剤（α−Ｆｅｇｏｓ　、フルミナ等）等の従来公知
の添加剤を添加するようにしてもよい。

（実施例） 次に本発明の実施例を述べる。なお、以下の実施例およ
び比較例において［部−１はすべて「重量部」を示す。

実施例１ バリウムフェライト（平均板径０．２５μ）７２部ポリ
ウレタンエラストマーと水酸基を 有する塩酢ビ共重合体とエポキシ樹 脂とからなる磁気記録用バインダー　１７〃カーボンブ
ラツク　５〃 ポリインシアネートからなる架橋剤　２〃テトラヒドロ
フラン・シクロヘキサノ ン混合溶剤　１８０〃 潤滑剤 ジエチレングリコールモツプチルエ ーテルステアレート　４〃 上記組成物を混合分散した後、７５μｍのポリエステル
フィルム基体に乾燥厚さが約１．５μｍとなるように両
面に塗布し、乾燥後表面をカレンダー処理したうえで加
熱架橋し、円板状に打ち抜いて７ｐンビーデスクを得た
。

実施例２ 実施例Ｉにおいてジエチレングリコールモツプチルエー
テルステアレートの代りにジエチレンクリコールモノブ
チルエーテルオレエート５部を用いて、実施例１と同様
にしてフ「Ｊノビ−ディスクを得た。

比較例１ 実施例１において潤滑剤のジエチレングリコールモツプ
チルエーテルステアレートをフトギシエチルステアレー
トに代えて、実施例１と同様にしてフロンピーディスク
を得た。

比較例２ 実施例１におけるバリウムフェライトに代えて、フバル
ト酸化鉄（針状晶、粒長（１、４ｐｍ、　）を用い、ま
た潤滑剤のジエチレングリコール（ノブチルエーテルヌ
テ７レートなプ１キシコ−ヂルステアレートに代え℃、
実施例１と同様にｔてフロッピーディヌクを得た。

これらのフロッピーディヌクの耐久性の評価を５．２５
インチの市販フロッピーディスク装置を用いて行った。

ヘッド・テンション２０ｇでヘッドロードを行い、同一
トラックで連続して回転させて、出力レベルが初期値の
８０％以下になる時間をもって耐久時間とした。

なお耐久性評価は雰囲気温度として常温より厳しい条件
である５０℃に検査し、耐久時間によって次の３つのラ
ンクに区分したＯ 耐久性ランクＡ：耐久時間２５０時間以上Ｂ：　〃　１
５０〜２５０時間 Ｃ：　ｔｔ　１５０時間以下 上記実施例および比較例のフロッピーディヌクの耐久性
の評価結果を表、ＩＫ示す。

表　１ 比較例Ｊ及び２０対比で明らかなように平板状のバリウ
ムフェライトを用いた１ｌ１４性媒体は針状のコバルト
酸化鉄を用いた媒体に較べ耐久セｔが労り、従来のにシ
渭剤では実用上間７ηがある。

これに対し、本発明の潤滑剤を用いるととにより、板状
のバリウムフェライトを用いても耐久性が向上し、特に
高温で著し、い改善が認められている。この理由は本発
明に用いる潤滑剤がポリマーバインダーと適度の親和性
を有するため高温雰囲気においてもヘッドと磁性層との
界面に良好な潤滑膜が形成されるためと考えられる。ま
た、本発明の潤滑剤は従来の、ものに比較して低揮発性
であり、高温雰囲気での減少量が小さいことも耐久性向
上に寄８−（２でいる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 磁性粉体とバインダーと潤滑剤とを含有する磁性層を基
   材上に形成した磁気記録媒体にお（・て、 （イ）前記磁性粉体が平板状であり、 ｔＰ）　該平板面に垂直な方向に磁化容易軸を有し、（
   ハ）　該磁性粉体の板径が０．３ｐｍ以下であり、かつ に）　前記潤滑剤が一般式（１１で表わされる脂肪酸エ
   ステルを含む ことを特徴とする磁気記録媒体。 ｓ　ＲＩ （日し電は炭素数８〜２２の脂肪族基 Ｒ８は炭素数１〜１２の脂肪族基 ＲＩ　＋ＲｔはｌＩ′！）：たはＣＨＩｎは２以上の整
   数