JPH0262932B2 - - Google Patents

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JPH0262932B2
JPH0262932B2 JP3088085A JP3088085A JPH0262932B2 JP H0262932 B2 JPH0262932 B2 JP H0262932B2 JP 3088085 A JP3088085 A JP 3088085A JP 3088085 A JP3088085 A JP 3088085A JP H0262932 B2 JPH0262932 B2 JP H0262932B2
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JP
Japan
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etching
rectangular wave
ratio
foil
square wave
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JP3088085A
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JPS61189617A (ja
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Atsushi Koike
Toshio Higuchi
Takashi Tsucha
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Elna Co Ltd
Original Assignee
Elna Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 『産業上の利用分野』 本発明はエツチング用電源として交流電源およ
び矩形波電源を使用し、交流エツチング後に矩形
波エツチングするようにした電解コンデンサ用ア
ルミニウム箔のエツチング方法に関するものであ
る。
『従来例』 電解コンデンサ用アルミニウム箔の表面積を拡
大するために同箔をエツチングする方法として、
直流電源を用いたエツチング方法あるいは交流電
源を用いたエツチング方法が一般的に使用されて
いる。交流電源を使用して交流エツチングする方
法としては、昭和54年特許出願公告第43177号
『電解蓄電器用アルミニウム箔の交流エツチング
方法』によつて、周波数を3〜30Hzにすることが
知られている。また、矩形波電源を用いた方法も
昭和44年特許出願公告第13458号『電解コンデン
サ用アルミニウム電極または箔の有効表面積を拡
大する方法』(以下、従来例1という。)およびヨ
ーロツパ特許公開第54990号『電解コンデンサ用
アルミニウム箔』(以下、従来例2という。)とし
て知られている。ここで、矩形波電源における出
力波形を第1図に示す。同波形において、+側電
圧値をh、−側電圧値をk、+側電圧印加時間を
a、−側電圧印加時間をbとする。
従来例1においては、液温70℃の3%塩化ナト
リウム水溶液である電解液中で矩形波周波数を10
〜100Hz、+側電圧印加時間と、−側電圧印加時間
との比、つまりa:b比が10:1以上、+側電圧
値と−側電圧値の比、つまりh:k比が3:1〜
13:1、電流密度が600mA/cm2でアルミニウム
箔をエツチングした例が記載されている。
また、従来例2においては、液温60〜95℃の塩
化物水溶液である電解液中で矩形波周波数が35〜
300Hz、矩形波のa:b比が1.5:1〜57:1、矩
形波のh:k比が20:1、電流密度が500〜3000
mA/cm2でアルミニウム箔をエツチングした例が
記載されている。
『従来例の問題点』 しかしながら、このような従来例において、矩
形波のa:b比が10:1以上の比率、また矩形波
のh:k比も10:1以上の比率になるとエツチン
グ中のアルミニウム箔の表面の溶解が促進し、箔
の有効表面積の増大につながるような微細なエツ
チング構造が得られないことが出願人の実験の結
果により判明した。さらに、矩形波のa:b比が
6:1以下、また矩形波のh:k比も6:1以
下、矩形波周波数が40Hz以下になると、アルミニ
ウム箔の局部のみにエツチングが進行するため
に、箔の有効表面積の増大効果が期待できないも
のであることも判明した。
『本発明の概要』 しかるに、本願出願人は、このような矩形波を
使用したエツチング方法において、より一層のア
ルミニウム箔の有効表面積の増大が可能なエツチ
ング方法の一領域を提供するものである。具体的
には、周波数が11〜46Hzの交流電源により塩酸系
の電解液中で交流エツチングし、引続き矩形波の
周波数が40〜170Hz、矩形波の+側電圧印加時間
と、−側電圧印加時間との比、つまりa:b比が
6:1〜10:1、矩形波の+側電圧値と−側電圧
値との比、つまりh:k比が6:1〜10:1であ
る矩形波電源により塩酸系の電解液中のアルミニ
ウム箔を矩形波エツチングする方法に関するもの
である。なお、矩形波エツチング用の電解液とし
ては、塩素イオンを含有する塩素系、塩化ナトリ
ウム系、塩化アルミニウム系の水溶液が好まし
く、特に塩素イオンの濃度としては1.8〜
3.0mol/の範囲が好ましい。また、矩形波エ
ツチング用の電解液中には硫酸、燐酸、硝酸、あ
るいは蓚酸などが添加されることもある。具体的
には塩酸が濃度1.8〜3.0規定、硫酸が濃度0.1〜
0.2規定、燐酸が0.1〜0.2規定である水溶液が好ま
しい。
『実施例』 先ず、本発明において矩形波エツチングについ
て述べるが、塩酸濃度が2.2規定、硫酸濃度が
0.15規定、燐酸濃度が0.15規定からなる水溶液の
液温70℃電解液A中にてアルミニウム箔を矩形波
の周波数70Hz、矩形波のa:b比が7:1、矩形
波のh:k比が8:1の矩形波電源V1により、
電流密度600mA/cm2、電気量600mA・min/cm2
でエツチングした。これにより得られたエツチド
箔を0.1%の燐酸アンモニウム水溶液中で15分間
50V化成し、その容量を測定したところ、
13.2μF/cm2の箔が得られた。
また、従来例1にもとづいて、本発明と同一の
電解液A中にてアルミニウム箔を、矩形波の周波
数60Hz、矩形波のa:b比が15:1、矩形波の
h:k比が6:1の矩形波電源V2により、本発
明と同一の電流密度および電気量でエツチング
し、続いて50V化成し、その容量を測定したとこ
ろ、9.8μF/cm2の箔が得られた。
さらに、従来例2にもとづいて、本発明と同一
の電解液A中にてアルミニウム箔を、矩形波の周
波数180Hz、矩形波のa:b比が6:1、矩形波
のh:k比が20:1の矩形波電源V3により、本
発明と同一の電流密度および電気量でエツチング
し、続いて50V化成し、その容量を測定したとこ
ろ、10.5μF/cm2の箔が得られた。
上記の本発明に係る矩形波エツチング実施例に
おいて、矩形波のa:b比を7:1に一定とし、
矩形波のh:k比を8:1に一定とした場合の矩
形波周波数と、エツチド箔の50V化成の容量変化
との関係を第2図に示す。周波数が70Hz付近で容
量値最大の13.2μF/cm2の容量の箔を得ることがで
き、40Hzでは10.6μF/cm2、170Hzでは10.7μF/cm2
の容量の箔を得ることができる。
また、矩形波のa:b比を7:1に一定とし、
矩形波の周波数を70Hzに一定とした場合の矩形波
のh:k比と、エツチド箔の50V化成の容量変化
との関係を第3図に示す。矩形波のh:k比が
8:1付近で容量値最大の13.2μF/cm2の容量の箔
を得ることができ、h:k比が6:1では
12.2μF/cm2、h:k比が10:1でも12.2μF/cm2
容量の箔を得ることができる。
さらに、矩形波のh:k比を8:1に一定と
し、矩形波の周波数を70Hzに一定とした場合の矩
形波のa:b比と、エツチド箔の50V化成の容量
変化との関係を第4図に示す。矩形波のa:b比
が7:1付近で容量値最大の13.2μF/cm2の容量の
箔を得ることができ、a:b比が6:1では
11.0μF/cm2、a:b比が10:1では11.2μF/cm2
容量の箔を得ることができる。
上述においては、矩形波エツチングのみの実施
例について述べたが、予め交流エツチングしたエ
ツチド箔を引続き矩形波エツチングすると、より
一層大容量の箔を得ることが判明したので、矩形
波エツチングの前処理としての交流エツチングと
矩形波エツチングとの関係をさらに後述する。
矩形波エツチングに先立つて、塩酸濃度が2.2
規定、硫酸濃度が0.02規定、燐酸濃度が0.2規定
からなる水溶液の液温45℃電解液中Bにてアルミ
ニウム箔を交流周波数7〜70Hzの交流電源V4に
より、電流密度400mA/cm2、電気量200mA・
min/cm2、で交流エツチングする。次いで、これ
により得られた交流エツチド箔を水洗し、矩形波
の周波数70Hz、矩形波のa:b比が7:1、矩形
波のh:k比が8:1矩形波電源V1により、電
流密度600mA/cm2、電気量600mA・min/cm2
で矩形波エツチングした。このエツチド箔を0.1
%の燐酸アンモニウム水溶液中で15分間50V化成
し、その容量を測定したところ、第5図中のF1
(交流−矩形波エツチング箔の容量特性)に示す
ように、交流周波数20Hzでエツチングした箔は容
量最大の14.2μF/cm2を得、交流周波数11Hzでエツ
チングした箔は容量13.4μF/cm2を得、交流周波数
46Hzでエツチング箔は容量13.3μF/cm2を得た。
因に、交流エツチングのみのエツチド箔につい
て述べる。上述の電解液中Bにてアルミニウム箔
を交流周波数7〜70Hzの交流電源V4により、電
流密度400mA/cm2、電気量1800mA・min/cm2
でエツチングした箔を、0.1%の燐酸アルミニウ
ム水溶量中で15分間50V化成し、その容量を測定
したところ、第5図中のF2(交流エツチド箔容
量特性)に示すように、周波数13Hzでエツチング
した箔が容量最大の10μF/cm2を得た。
『効果』 以上にて述べたように、従来例1においては容
量が9.8μF/cm2の箔、従来例2においては容量が
10.5μF/cm2の箔しか得ることができなかつたのに
対し、本発明に係る矩形波エツチング法において
は容量が13.2μF/cm2の箔を得ることができ、さら
に本発明に係る交流−矩形波エツチング法におい
ては容量が14.2μF/cm2の箔を得ることができ、電
解コンデンサの小型化あるいは同一の大きさでは
容量の大きい電解コンデンサを提供できるという
利点を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は矩形波電源の矩形波形図、第2図は本
発明に係る矩形波エツチング法の矩形波の周波数
と箔容量との関係を示す特性図、第3図は本発明
に係る矩形波エツチング法の矩形波のh:k比と
箔容量との関係を示す特性図、第4図は本発明に
係る矩形波エツチング法の矩形波のa:b比と箔
容量との関係を示す特性図、第5図は本発明に係
る交流−矩形波エツチング法の交流周波数と箔容
量との関係を示す特性図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 交流電源および矩形波電源を使用し、電解液
    中にてアルミニウム箔を交流エツチングした後に
    矩形波エツチングする方法において、交流の周波
    数を11〜46Hzとして交流エツチングし、矩形波の
    周波数を40〜170Hzとし、矩形波の+側電圧印加
    時間と−側電圧印加時間との比を6:1〜10:1
    未満とし、矩形波の+側電圧値と−側電圧値との
    比を6:1〜10:1として矩形波エツチングした
    ことを特徴とする電解コンデンサ用アルミニウム
    箔のエツチング方法。 2 特許請求の範囲1において、矩形波の周波数
    を70Hzとし、矩形波の+側電圧印加時間と−側電
    圧印加時間との比を7:1とし、+側電圧値と−
    側電圧値との比を8:1として矩形波エツチング
    したことを特徴とする電解コンデンサ用アルミニ
    ウム箔のエツチング方法。 3 特許請求の範囲1または2において、矩形波
    エツチング用の電解液は塩素イオンを1.8〜
    3.0mol/を含有する水溶液であることを特徴
    とする電解コンデンサ用アルミニウム箔のエツチ
    ング方法。 4 特許請求の範囲1、2または3において、矩
    形波エツチング用の電解液は塩酸が濃度1.8〜3.0
    規定、硫酸が濃度0.1〜0.2規定、燐酸が濃度0.1〜
    0.2規定の水溶液であることを特徴とする電解コ
    ンデンサ用アルミニウム箔のエツチング方法。
JP3088085A 1985-02-19 1985-02-19 電解コンデンサ用アルミニウム箔のエツチング方法 Granted JPS61189617A (ja)

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