JPH026269Y2 - - Google Patents

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JPH026269Y2
JPH026269Y2 JP1815383U JP1815383U JPH026269Y2 JP H026269 Y2 JPH026269 Y2 JP H026269Y2 JP 1815383 U JP1815383 U JP 1815383U JP 1815383 U JP1815383 U JP 1815383U JP H026269 Y2 JPH026269 Y2 JP H026269Y2
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JP
Japan
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flange
disk
torsion damper
clutch
window
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JP1815383U
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JPS59123725U (ja
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えば自動車用摩擦クラツチのク
ラツチデイスクに関するものである。
この種のクラツチデイスクにおいては、クラツ
チデイスクハブのフランジとデイスクプレート及
びサブデイスクプレートとの間のトルク伝達時に
おける相互の角変位(捩り)に伴つて圧縮され、
もつて所定の捩り特性を発揮するトーシヨンダン
パが用いられている。そして、このトーシヨンダ
ンパは上記のフランジと両デイスクプレートとの
間で捩り角が生じると同時に圧縮される形式のも
のと、捩り角が一定値に達してから圧縮され始め
る形式のものとがある。前者の形式を採用したク
ラツチデイスクは第3図の一点鎖線Aで示す捩り
特性が得られ、後者の形式を採用したクラツチデ
イスクでは第3図の実線Bで示す捩り特性が得ら
れるのである。
さて、上記のAで示す捩り特性は中高速走行時
のドライバビリテイを良好に保ち得る反面、低速
回転時(例えばアイドリング運転時)におけるト
ランスミツシヨン内の異音(ガラ音)対策には不
利とされている。逆に上記のBで示す捩り特性
は、低速回転時のトランスミツシヨン内の異音対
策としては効果的であるが、中高速走行時のドラ
イバビリテイに関して難を伴う問題があつた。
この考案は、低速回転域及び中高速回転域のそ
れぞれに有効な捩り特性を発揮し得るクラツチデ
イスクの提供を、その目的とするものである。
前記目的を達成するために、本考案のクラツチ
デイスクは次のように構成されている。
すなわち、クラツチデイスクハブのフランジと
デイスクプレート及びサブデイスクプレートとの
相対向する箇所に形成された窓内にトーシヨンダ
ンパが組みつけられ、このフランジと両デイスク
プレートとの間のトルク伝達に伴う相互の角変位
によつて前記トーシヨンダンパが圧縮され、もつ
て所定の捩り剛性を得るようになつている。
前記フランジ及び両デイスクプレートの各窓は
そこに組みつけられたトーシヨンダンパがフラン
ジ及び両デイスクプレートの半径方向へ移動可能
な大きさに形成されている。また両デイスクプレ
ートの窓は、これらデイスクプレートの中心寄り
の部位においてフランジの窓よりも円周方向へ拡
張させた形状となつている。さらにフランジの窓
とトーシヨンダンパとの間には、このトーシヨン
ダンパをフランジ及び両デイスクプレートの中心
方向へ付勢するスプリングを介在させている。
以下、この考案の構成を、図面で示す実施例に
従つて説明する。
第1図、第2図においてクラツチデイスクハブ
1は、図示しないトランスミツシヨンの入力軸上
にスプライン滑合されるのであつて、その外周に
はフランジ2が一体に形成されている。このフラ
ンジ2の両側には、デイスクプレート6及びサブ
デイスクプレート7が配設されており、これら両
デイスクプレート6,7はフランジ2の外周に形
成されている複数個の切欠部3を通じてリベツト
8で互いに結合されている。ただし、これらの各
リベツト8と切欠部3の内側部との間には、クラ
ツチデイスクの円周方向に関して所定のクリアラ
ンスが設けられている。また、デイスクプレート
6の外周には周知のようにデイスクスプリング9
を介してフエーシング10が固定されている。
上記のフランジ2には、その円周方向に沿つて
複数個(図面では四個)の窓4が形成されてい
る。これらの各窓4にはゴム等の素材によつて厚
肉円筒形状に形成されたトーシヨンダンパ13が
フランジ2の半径方向に沿つて自由に移動し得る
ように組みつけられている。なお、このトーシヨ
ンダンパ13の両端面には金属などの素材よりな
るシート14が装着され、トーシヨンダンパ13
はこれら両シート14で挾着された状態で前記の
窓4内に組みつけられているのである。また、シ
ート14にはクラツチデイスクの半径方向に関す
る外方部分において、ばね座部14aが一体に曲
げ形成されている。そして、ばね座部14aと、
これに対向する窓4の内面との間にはコイルスプ
リング18が介装されており、このスプリング1
8の力によつてトーシヨンダンパ13は、上記の
窓4内においてフランジ2の中心寄りに位置した
図示の状態となるように付勢されている。
さて、前記のデイスクプレート6及びサブデイ
スクプレート7には、共に同形状の窓16が上記
フランジ2の各窓4と対応する個所において形成
されている。これらの窓16は、クラツチデイス
クの半径方向に関する外方寄りの部位16aと中
心寄りの部位16bとで異なる形状を呈してい
る。すなわち、上記窓16における外方寄り部位
16aはフランジ2の窓4とほぼ同形状に形成さ
れており、かつ中心寄り部位16bはフランジ2
の窓4よりも円周方向に関して拡張された形状と
なつている。従つて上記のようにスプリング18
の力に基づいて図示の位置にあるトーシヨンダン
パ13の両端面(両シート14の外側面)と、窓
16の中心寄り部位16bとの間には、第1図で
示すようにクラツチデイスクの回転方向に関して
隙間Sがそれぞれ確保されている。
以上のように構成されたクラツチデイスクにお
いて、例えば自動車の加速時(クラツチデイスク
の正トルク域)では、前記のフエーシング10側
からクラツチデイスクハブ1側へとトルク伝達が
なされ、逆にエンジンブレーキを利かせた減速時
(クラツチデイスクの負トルク域)ではクラツチ
デイスクハブ1側からフエーシング10側へとト
ルク伝達がなされることは周知のとおりである。
ここで、正負いずれのトルク域においてもクラツ
チデイスクの回転が低速回転域にある場合、前記
の各トーシヨンダンパ13はスプリング18の力
によつて図示の状態に位置している。そして、ク
ラツチデイスクに捩りトルクが作用することで、
クラツチデイスクハブ1のフランジ2と両デイス
クプレート6,7とが相対的に角変位(捩り)を
起こす。これに伴い、両デイスクプレート6,7
の窓16における前記中心寄り部位16bとトー
シヨンダンパ13の両端面との間のいずれか片側
の隙間Sが徐々に詰められる。フランジ2と両デ
イスクプレート6,7との角変位が進んで上記の
隙間Sが完全に詰められた後は、各トーシヨンダ
ンパ13が圧縮され始め、この圧縮量が増大し
て、やがては両デイスクプレート6,7を結合し
ている前記のリベツト8がフランジ2の切欠部3
の内側部に当接し、上記の角変位はストツプ状態
となる。このときのクラツチデイスクの捩り特性
は第3図の実線Bで示すようになり、従つて低速
回転域でのトランスミツシヨン内の異音対策に有
利となる。
また、クラツチデイスクの回転が中、高速回転
域にある場合、前記のトーシヨンダンパ13はク
ラツチデイスクの回転に伴う遠心力を受け、前記
スプリング18の力に坑してクラツチデイスクの
外方へ移動する。この結果、各トーシヨンダンパ
13は両デイスクプレート6,7の窓16におけ
る前記の外周寄り部位16aと対応位置すること
となる。この状態にある各トーシヨンダンパ13
は、フランジ2と両デイスクプレート6,7との
間で角変位が生じると同時に圧縮されることとな
る。従つて、このときのクラツチデイスクの捩り
特性は第3図の一点鎖線Aで示すようになり、中
高速回転域でのドライバビリテイを良好に保つこ
とができる。
以上のようにこの考案は、クラツチデイスクの
回転速度に応じてトーシヨンダンパを半径方向に
変位させ、これに基づいて低速回転域ではトラン
スミツシヨン内の異音対策に有利な捩り特性を得
るとともに、中高速回転域では中高速走行時のド
ライバビリテイを良好に保つ捩り特性を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示し、第1図はクラ
ツチデイスクの一部破断平面図、第2図は第1図
の−線断面図、第3図はクラツチデイスクの
捩り特性を表した特性図である。 1……クラツチデイスクハブ、2……フラン
ジ、4……フランジの窓、6,7……デイスクプ
レート、13……トーシヨンダンパ、16……
窓、18……スプリング、S……隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラツチデイスクハブのフランジとデイスクプ
    レート及びサブデイスクプレートとの相対向する
    箇所に形成した窓内にトーシヨンダンパが組みつ
    けられ、このフランジと両デイスクプレートとの
    間のトルク伝達に伴う相互の角変位によつてトー
    シヨンダンパを圧縮し、もつて所定の捩り剛性を
    得るように構成されたクラツチデイスクであつ
    て、前記のフランジ及び両デイスクプレートの各
    窓を、そこに組みつけられたトーシヨンダンパが
    フランジ及び両デイスクプレートの半径方向へ移
    動可能な大きさに形成し、かつ両デイスクプレー
    トの窓はこれらデイスクプレートの中心寄りの部
    位においてフランジの窓よりも円周方向へ拡張さ
    せた形状とし、さらにフランジの窓とトーシヨン
    ダンパとの間にはこのトーシヨンダンパをフラン
    ジ及び両デイスクプレートの中心方向へ付勢する
    スプリングを介在させたことを特徴とするクラツ
    チデイスク。
JP1815383U 1983-02-09 1983-02-09 クラツチデイスク Granted JPS59123725U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1815383U JPS59123725U (ja) 1983-02-09 1983-02-09 クラツチデイスク

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1815383U JPS59123725U (ja) 1983-02-09 1983-02-09 クラツチデイスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59123725U JPS59123725U (ja) 1984-08-20
JPH026269Y2 true JPH026269Y2 (ja) 1990-02-15

Family

ID=30149362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1815383U Granted JPS59123725U (ja) 1983-02-09 1983-02-09 クラツチデイスク

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