JPH0261738B2 - - Google Patents
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- JPH0261738B2 JPH0261738B2 JP7934283A JP7934283A JPH0261738B2 JP H0261738 B2 JPH0261738 B2 JP H0261738B2 JP 7934283 A JP7934283 A JP 7934283A JP 7934283 A JP7934283 A JP 7934283A JP H0261738 B2 JPH0261738 B2 JP H0261738B2
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- heat
- photosensitive drum
- cylindrical
- photoconductor layer
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/14—Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は表面に透明電気絶縁層を有する継ぎ目
のない電子写真用感光ドラム及びその製造方法に
関する。
のない電子写真用感光ドラム及びその製造方法に
関する。
表面に透明電気絶縁層を有する継ぎ目なし感光
ドラムとして、光導電体層を周面に形成した導電
性円筒基体上に筒状の熱収縮性合成樹脂フイルム
を被覆した構成が知られる。斯かる感光ドラム
は、前記円筒基体上にそれよりも幾分か大きい内
径の筒状熱収縮性フイルムを緩く被覆し、次いで
該フイルムを加熱収縮させて光導電体層上に密着
させることにより製造され、加熱収縮後に円筒基
体の端部よりはみ出た余剰のフイルム部分を切除
することにより整形されている。このような感光
ドラムはその製造が容易であり且つ優れた画像形
成能力を有するなど幾つかの利点を有するが、一
方では、斯かる感光ドラムを電子写真の応用機器
に組み込んで使用する場合、例えばクリーニング
手段などにより荷せられる機械的圧力により前記
フイルムにずれ又はしわ等が発生したり或いはフ
イルム端部より亀裂又は捲れ上りが生じるなど耐
久力が著しく悪いという欠点を有している。又更
に、斯かる感光ドラムを液体現像剤を使用する機
器に用いた場合には前記切断したフイルムの両端
側からフイルムと光導電体層との間に現像液が侵
入し感光体の特性に悪影響を与えるという欠点を
有する。
ドラムとして、光導電体層を周面に形成した導電
性円筒基体上に筒状の熱収縮性合成樹脂フイルム
を被覆した構成が知られる。斯かる感光ドラム
は、前記円筒基体上にそれよりも幾分か大きい内
径の筒状熱収縮性フイルムを緩く被覆し、次いで
該フイルムを加熱収縮させて光導電体層上に密着
させることにより製造され、加熱収縮後に円筒基
体の端部よりはみ出た余剰のフイルム部分を切除
することにより整形されている。このような感光
ドラムはその製造が容易であり且つ優れた画像形
成能力を有するなど幾つかの利点を有するが、一
方では、斯かる感光ドラムを電子写真の応用機器
に組み込んで使用する場合、例えばクリーニング
手段などにより荷せられる機械的圧力により前記
フイルムにずれ又はしわ等が発生したり或いはフ
イルム端部より亀裂又は捲れ上りが生じるなど耐
久力が著しく悪いという欠点を有している。又更
に、斯かる感光ドラムを液体現像剤を使用する機
器に用いた場合には前記切断したフイルムの両端
側からフイルムと光導電体層との間に現像液が侵
入し感光体の特性に悪影響を与えるという欠点を
有する。
これら欠点を解消する為に光導電体層とフイル
ムとの間に接着剤を介在させ両者の密着を強固に
した感光ドラムが提案されたが、斯かる構成の感
光ドラムは前記した欠点を解消し得るものの、介
在する接着剤が感光体の特性に悪影響を与えると
いう新たな欠点を供するものであつた。
ムとの間に接着剤を介在させ両者の密着を強固に
した感光ドラムが提案されたが、斯かる構成の感
光ドラムは前記した欠点を解消し得るものの、介
在する接着剤が感光体の特性に悪影響を与えると
いう新たな欠点を供するものであつた。
本発明は上記した欠点の全てを解消した電子写
真用感光ドラムを提供することを目的とし、又更
には、斯かる感光ドラムを簡単且つ安価に製造し
得る方法を提供することを目的とする。
真用感光ドラムを提供することを目的とし、又更
には、斯かる感光ドラムを簡単且つ安価に製造し
得る方法を提供することを目的とする。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面を参照
として説明する。尚、図面は説明の便宜上簡略化
して示されており、実際の寸法とは異なる。
として説明する。尚、図面は説明の便宜上簡略化
して示されており、実際の寸法とは異なる。
本発明によつて得られる感光ドラムの基体は例
えばアルミニウム等によつて作製された中空の導
電性円筒部材1より成り、必要に応じてその周面
には例えば熱硬化性の絶縁性ラツカーを塗布する
ことにより電気絶縁層が形成される。円筒部材1
の外周面にはその全周にわたつて直接、又は電気
絶縁層を形成する場合には該層を介して、CdS、
CdSe、ZnCdS又はZnCdSeなどの光導電性半導体
の層(以下、光導電体層という)2が浸漬法、ス
プレー法又は真空蒸着法などの既知の方法により
一様厚さに形成され、更に層2の周面には継ぎ目
のない電気絶縁性部材3が被覆されている。絶縁
性部材3はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレート又は塩化ビニル等で作製
された、周方向にのみ延伸された一軸延伸又は周
方向及び軸線方向に延伸された二軸延伸の筒状の
熱収縮性合成樹脂から成り、光導電体層の全外周
面を囲繞し且つそれに密着するように加熱収縮さ
れた円筒部分3aと、該円筒部分3aの両端部に
おいてそれぞれ円筒部材1の端面1a側に捲縮さ
れた捲縮部分3bとを有する。円筒部材1の端面
1aは後述するようにして捲縮部分3bを挾着す
る時にそれを強固に固定するに十分な幅、例えば
少なくとも3mm程度の幅を有する。一方、円筒部
材1の端部開口部分1bには樹脂又は金属によつ
て作製されたフランジ部材4及び5の基部4a及
び5aがそれぞれ絶縁性部材3の捲縮部分の先端
部分を挾み込むようにして挿入されそこに固定さ
れている。フランジ部材4及び5は、円筒部分3
aの外径とほぼ等しい外径を有し且つ部材1の端
面1aと密着し得る内面を備えた環状フランジ部
分4b,5bと、フランジ部分4b,5bと同心
で且つ円筒部材1の内径、即ち端部開口部分1b
の内径よりも僅かに小径の円筒状基部4a,5a
とを有する。一方のフランジ部材4はその母線に
一致して延在し且つ先端に雄ねじ部分6aを形成
した軸6を固定し、他方のフランジ部材5は軸6
を遊嵌するに十分な大きさの貫通孔5cを有す
る。符号7は雄ねじ部分6aと螺合する雌ねじ部
材で、フランジ部材4及び5を円筒部材1に対し
て固定する働きをする。こうした構成において、
フランジ部材4及び5のフランジ部分4b及び5
bは円筒部材1の端面1aとによつて絶縁性部材
3の捲縮部分を強固に挾着して固定し、それによ
つて前述した如き絶縁性部材3のずれ又はしわの
発生或いは現像液の侵入を防止する。又、前述し
たように捲縮部分3bの先端部分を基部4a,5
aの周面及び円筒部材1の内面との間に挾み込む
ことにより前記した絶縁性部材3の端部の固定を
より強化することができる。
えばアルミニウム等によつて作製された中空の導
電性円筒部材1より成り、必要に応じてその周面
には例えば熱硬化性の絶縁性ラツカーを塗布する
ことにより電気絶縁層が形成される。円筒部材1
の外周面にはその全周にわたつて直接、又は電気
絶縁層を形成する場合には該層を介して、CdS、
CdSe、ZnCdS又はZnCdSeなどの光導電性半導体
の層(以下、光導電体層という)2が浸漬法、ス
プレー法又は真空蒸着法などの既知の方法により
一様厚さに形成され、更に層2の周面には継ぎ目
のない電気絶縁性部材3が被覆されている。絶縁
性部材3はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレート又は塩化ビニル等で作製
された、周方向にのみ延伸された一軸延伸又は周
方向及び軸線方向に延伸された二軸延伸の筒状の
熱収縮性合成樹脂から成り、光導電体層の全外周
面を囲繞し且つそれに密着するように加熱収縮さ
れた円筒部分3aと、該円筒部分3aの両端部に
おいてそれぞれ円筒部材1の端面1a側に捲縮さ
れた捲縮部分3bとを有する。円筒部材1の端面
1aは後述するようにして捲縮部分3bを挾着す
る時にそれを強固に固定するに十分な幅、例えば
少なくとも3mm程度の幅を有する。一方、円筒部
材1の端部開口部分1bには樹脂又は金属によつ
て作製されたフランジ部材4及び5の基部4a及
び5aがそれぞれ絶縁性部材3の捲縮部分の先端
部分を挾み込むようにして挿入されそこに固定さ
れている。フランジ部材4及び5は、円筒部分3
aの外径とほぼ等しい外径を有し且つ部材1の端
面1aと密着し得る内面を備えた環状フランジ部
分4b,5bと、フランジ部分4b,5bと同心
で且つ円筒部材1の内径、即ち端部開口部分1b
の内径よりも僅かに小径の円筒状基部4a,5a
とを有する。一方のフランジ部材4はその母線に
一致して延在し且つ先端に雄ねじ部分6aを形成
した軸6を固定し、他方のフランジ部材5は軸6
を遊嵌するに十分な大きさの貫通孔5cを有す
る。符号7は雄ねじ部分6aと螺合する雌ねじ部
材で、フランジ部材4及び5を円筒部材1に対し
て固定する働きをする。こうした構成において、
フランジ部材4及び5のフランジ部分4b及び5
bは円筒部材1の端面1aとによつて絶縁性部材
3の捲縮部分を強固に挾着して固定し、それによ
つて前述した如き絶縁性部材3のずれ又はしわの
発生或いは現像液の侵入を防止する。又、前述し
たように捲縮部分3bの先端部分を基部4a,5
aの周面及び円筒部材1の内面との間に挾み込む
ことにより前記した絶縁性部材3の端部の固定を
より強化することができる。
第2図及び第3図は前記した構成の感光ドラム
の製造工程の一例を示す。光導電体層2を周面に
形成した円筒部材1に対して、第2図に破線にて
示すように、部材1の軸線方向長さよりも幾分か
長い、例えば部材1のそれぞれの端部から約10乃
至20mm長い筒状の熱収縮性合成樹脂フイルム(絶
縁性部材)3をその周面に緩く囲繞させ、次いで
絶縁性部材3の部材1の両端部分から突出した部
分を適当な加熱手段によつて例えば半径方向外方
より加熱して収縮させ、第2図に実線にて示すよ
うに、円筒部材1の端部に沿つてその端面1a側
に捲縮する。次に円筒部材1の両端部分にフラン
ジ部分4及び5を対向配置し、軸6を円筒部材1
の中空部分及びフランジ部材5の貫通孔5cに貫
通させた状態で基部4a及び5aをそれぞれ部材
1の端部開口1b内に挿入し、この時絶縁性部材
3の捲縮部分3bの先端部分を捲き込んで基部4
a,5aと部材1の内面との間に挾持させる。次
いで雌ねじ部材7を軸6の雄ねじ部分6aに螺合
し締めつけることにより部材4,5を部材1に固
定し、従つて捲縮部分3bをフランジ部分4b,
5bと端面1bとによつて固定する。第3図は斯
かる状態を示す。尚、フランジ部材4,5の基部
4a,5aの前記挿入時に予め部材4,5を適温
に加熱しておくことにより絶縁性部材3が容易に
変形し得、それにより基部4a,5aの開口1b
への挿入が容易となる。又、フランジ部材4,5
の絶縁性部材3への当接面にゴム等のパツキング
を介在させることによりフランジ部材4,5によ
る絶縁性部材3の固定をより強固にすることがで
きる。更に、フランジ部材4b,5bと端面1a
とにより十分に捲縮部分3bを固定し得る場合に
は開口1b内への捲縮部分3bの先端部分の捲き
込みは必ずしも必要でない。
の製造工程の一例を示す。光導電体層2を周面に
形成した円筒部材1に対して、第2図に破線にて
示すように、部材1の軸線方向長さよりも幾分か
長い、例えば部材1のそれぞれの端部から約10乃
至20mm長い筒状の熱収縮性合成樹脂フイルム(絶
縁性部材)3をその周面に緩く囲繞させ、次いで
絶縁性部材3の部材1の両端部分から突出した部
分を適当な加熱手段によつて例えば半径方向外方
より加熱して収縮させ、第2図に実線にて示すよ
うに、円筒部材1の端部に沿つてその端面1a側
に捲縮する。次に円筒部材1の両端部分にフラン
ジ部分4及び5を対向配置し、軸6を円筒部材1
の中空部分及びフランジ部材5の貫通孔5cに貫
通させた状態で基部4a及び5aをそれぞれ部材
1の端部開口1b内に挿入し、この時絶縁性部材
3の捲縮部分3bの先端部分を捲き込んで基部4
a,5aと部材1の内面との間に挾持させる。次
いで雌ねじ部材7を軸6の雄ねじ部分6aに螺合
し締めつけることにより部材4,5を部材1に固
定し、従つて捲縮部分3bをフランジ部分4b,
5bと端面1bとによつて固定する。第3図は斯
かる状態を示す。尚、フランジ部材4,5の基部
4a,5aの前記挿入時に予め部材4,5を適温
に加熱しておくことにより絶縁性部材3が容易に
変形し得、それにより基部4a,5aの開口1b
への挿入が容易となる。又、フランジ部材4,5
の絶縁性部材3への当接面にゴム等のパツキング
を介在させることによりフランジ部材4,5によ
る絶縁性部材3の固定をより強固にすることがで
きる。更に、フランジ部材4b,5bと端面1a
とにより十分に捲縮部分3bを固定し得る場合に
は開口1b内への捲縮部分3bの先端部分の捲き
込みは必ずしも必要でない。
このように組み立てられた組立体を第3図に示
すように適当な支持手段によつて直立させ且つ軸
回りに回転させながら、例えば赤外線加熱器又は
熱風器等の加熱手段によつて或いは斯かる組立体
を恒温槽内に配置することによつてその全周面を
均一に加熱する。これにより絶縁性部材3の未収
縮部分である軸線方向中央部分(円筒部分)が収
縮し光導電体層の全周面に密着する。尚、この加
熱収縮時に、絶縁性部材3と光導電体層2との間
にある空気を迅速に排出する為に部材4,5の一
方又は両方或いは基体1の端面1aに空気抜け用
の溝又は通孔を形成することが好ましく、これに
より部材3の層2への加熱収縮時間を短縮し且つ
部材3をより均一に層2に被覆することができ
る。この空気抜け用溝としては、例えば第4図に
示すように、部材4,5の一方又は両方に軸線方
向溝8を一つ又は複数個フランジ部材4b,5b
の周縁から基部4a,5aに向けて形成すること
ができる。
すように適当な支持手段によつて直立させ且つ軸
回りに回転させながら、例えば赤外線加熱器又は
熱風器等の加熱手段によつて或いは斯かる組立体
を恒温槽内に配置することによつてその全周面を
均一に加熱する。これにより絶縁性部材3の未収
縮部分である軸線方向中央部分(円筒部分)が収
縮し光導電体層の全周面に密着する。尚、この加
熱収縮時に、絶縁性部材3と光導電体層2との間
にある空気を迅速に排出する為に部材4,5の一
方又は両方或いは基体1の端面1aに空気抜け用
の溝又は通孔を形成することが好ましく、これに
より部材3の層2への加熱収縮時間を短縮し且つ
部材3をより均一に層2に被覆することができ
る。この空気抜け用溝としては、例えば第4図に
示すように、部材4,5の一方又は両方に軸線方
向溝8を一つ又は複数個フランジ部材4b,5b
の周縁から基部4a,5aに向けて形成すること
ができる。
実施例 1
長さ約500mm、外径約120mm、厚さ約5mmのアル
ミニウム製の円筒状基体の外周面上にスプレー法
によりCdS光導電体層を厚さ約50μに均一に塗布
形成し、この塗布面を室温にて半乾燥した後、約
130℃の熱風炉に入れて加熱乾燥として光導電体
層中の溶剤を完全に除去した。これを室温まで冷
却した後、ポリエチレンテレフタレートで作られ
た透明な筒状の継ぎ目のない熱収縮性フイルムを
被せた。このフイルムの仕様は、 長さ 560mm 厚さ 20μ 内径 125mm 熱収縮率 20%(150℃で1分間加熱後、軸線
方向及び周方向とも) であつた。次いで円筒状基体及びフイルムを軸回
りに回転させながら、基体端部から半径方向外方
に約20mm隔てて配置した空気ノズルにより約250
℃の熱風をフイルムの端部近くにほぼ一様に吹き
付け、フイルム端部を基体端部に沿つて加熱収縮
させて基体の端面1a側に捲縮させた。この捲縮
させたフイルム端部を前記した構成のフランジ部
材によつて端体端部内に挾み込むようにして強固
に固定した後、基体を約60rpmの速度で回転させ
ながらフイルムの未収縮部分を約150℃で10分間
加熱して収縮させ、フイルムを光導電体層上に一
様に密着させた。このとき加熱手段としては、フ
イルムの軸線方向全幅を同時に加熱し得る長さを
有し且つ基体の周面より約150mm離間して配置さ
れた3本の赤外線ヒーターを用いた。こうして形
成された感光ドラムを電子複写機に組み入れて使
用したところ、従来の感光ドラムにみられたフイ
ルムのずれ或いはしわの発生は全く見られず、
又、現像液、ゴミ等の侵入を防止し得るものであ
つた。
ミニウム製の円筒状基体の外周面上にスプレー法
によりCdS光導電体層を厚さ約50μに均一に塗布
形成し、この塗布面を室温にて半乾燥した後、約
130℃の熱風炉に入れて加熱乾燥として光導電体
層中の溶剤を完全に除去した。これを室温まで冷
却した後、ポリエチレンテレフタレートで作られ
た透明な筒状の継ぎ目のない熱収縮性フイルムを
被せた。このフイルムの仕様は、 長さ 560mm 厚さ 20μ 内径 125mm 熱収縮率 20%(150℃で1分間加熱後、軸線
方向及び周方向とも) であつた。次いで円筒状基体及びフイルムを軸回
りに回転させながら、基体端部から半径方向外方
に約20mm隔てて配置した空気ノズルにより約250
℃の熱風をフイルムの端部近くにほぼ一様に吹き
付け、フイルム端部を基体端部に沿つて加熱収縮
させて基体の端面1a側に捲縮させた。この捲縮
させたフイルム端部を前記した構成のフランジ部
材によつて端体端部内に挾み込むようにして強固
に固定した後、基体を約60rpmの速度で回転させ
ながらフイルムの未収縮部分を約150℃で10分間
加熱して収縮させ、フイルムを光導電体層上に一
様に密着させた。このとき加熱手段としては、フ
イルムの軸線方向全幅を同時に加熱し得る長さを
有し且つ基体の周面より約150mm離間して配置さ
れた3本の赤外線ヒーターを用いた。こうして形
成された感光ドラムを電子複写機に組み入れて使
用したところ、従来の感光ドラムにみられたフイ
ルムのずれ或いはしわの発生は全く見られず、
又、現像液、ゴミ等の侵入を防止し得るものであ
つた。
実施例 2
実施例1と同じ製造方法において、フランジ部
材の装着時にフランジ部材を予め300℃に加熱し
たところ、フランジ部材の基体への挿入、即ちフ
ランジ端部の基体内面への捲き込みを容易に行な
うことができた。
材の装着時にフランジ部材を予め300℃に加熱し
たところ、フランジ部材の基体への挿入、即ちフ
ランジ端部の基体内面への捲き込みを容易に行な
うことができた。
以下説明したように、本発明によれば極めて簡
単な構成及び製造方法で従来感光ドラムの欠点で
ある絶縁性部材のずれ又はしわの発生を防止した
感光ドラムを提供することができる。
単な構成及び製造方法で従来感光ドラムの欠点で
ある絶縁性部材のずれ又はしわの発生を防止した
感光ドラムを提供することができる。
尚、前記した例では雌ねじ部材により部材4,
5を固定する構成としたが、例えばピン止め又は
スナツプ止めなどの公知の止め手段を代りに用い
得ることは理解されよう。
5を固定する構成としたが、例えばピン止め又は
スナツプ止めなどの公知の止め手段を代りに用い
得ることは理解されよう。
又、前記した例の他、絶縁性部材の円筒部分及
び捲縮部分を加熱収縮させた後にフランジ部材を
基体に装着させることも可能である。
び捲縮部分を加熱収縮させた後にフランジ部材を
基体に装着させることも可能である。
第1図は本発明による電子写真用感光ドラムの
概略側断面図であり、第2図及び第3図は第1図
の感光ドラムの製造工程の一例を示す概略側断面
図であり、第4図は第3図の感光ドラムの部分を
示す斜視図である。 1……導電性円筒基体、2……光導電体層、3
……絶縁性部材、4,5……フランジ部材。
概略側断面図であり、第2図及び第3図は第1図
の感光ドラムの製造工程の一例を示す概略側断面
図であり、第4図は第3図の感光ドラムの部分を
示す斜視図である。 1……導電性円筒基体、2……光導電体層、3
……絶縁性部材、4,5……フランジ部材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 導電性円筒基体と、該基体の全外周に亘つて
直接又は電気絶縁層を介して一様に形成された光
導電体層と、該光導電体層の全外周面を囲繞し且
つそれに密着した円筒部分及び該円筒部分の両端
において前記基体の端面側に捲縮された捲縮部分
とから成る電気絶縁性の筒状熱収縮性部材と、前
記基体の両端部に固定され前記熱収縮性部材の捲
縮部分を前記基体の端面とにより挾着するフラン
ジ部材とを含むことを特徴とする電子写真用感光
ドラム。 2 全外周に亘つて光導電体層を形成した導電性
円筒基体上に電気絶縁性の筒状熱収縮性部材を緩
く被覆する段階と、前記熱収縮性部材の両端部を
加熱により前記基体の端面側に捲縮する段階と、
この捲縮された部分を前記基体端部に固定される
フランジ部材によつて前記基体の端面との間に挾
着し固定する段階と、前記熱収縮性部材の未収縮
部分を加熱収縮させ前記光導電体層の外周面に密
着させる段階とを順次に含むことを特徴とする電
子写真用感光ドラムの製造方法。 3 特許請求の範囲第2項記載の方法において、
前記フランジ部材は前記基体の端部内に挿入され
る基部を有し、該基部の挿入によつて前記熱収縮
性部材の前記捲縮部分の一部を前記基体の端部内
に挾み込むことを特徴とする電子写真用感光ドラ
ムの製造方法。 4 特許請求の範囲第3項記載の方法において、
前記フランジ部材の挿入時に、前記フランジ部材
を予め加熱することを特徴とする電子写真用感光
ドラムの製造方法。 5 特許請求の範囲第2項記載の方法において、
前記フランジ部材が周縁から半径方向中央に向つ
て形成された軸線方向溝を有することを特徴とす
る電子写真用感光ドラムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7934283A JPS59204844A (ja) | 1983-05-09 | 1983-05-09 | 電子写真用感光ドラム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7934283A JPS59204844A (ja) | 1983-05-09 | 1983-05-09 | 電子写真用感光ドラム及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59204844A JPS59204844A (ja) | 1984-11-20 |
JPH0261738B2 true JPH0261738B2 (ja) | 1990-12-20 |
Family
ID=13687223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7934283A Granted JPS59204844A (ja) | 1983-05-09 | 1983-05-09 | 電子写真用感光ドラム及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59204844A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3973121B2 (ja) * | 1997-08-21 | 2007-09-12 | 株式会社リコー | 電子写真感光ドラム |
-
1983
- 1983-05-09 JP JP7934283A patent/JPS59204844A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59204844A (ja) | 1984-11-20 |
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