JPH0414200Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0414200Y2
JPH0414200Y2 JP9366884U JP9366884U JPH0414200Y2 JP H0414200 Y2 JPH0414200 Y2 JP H0414200Y2 JP 9366884 U JP9366884 U JP 9366884U JP 9366884 U JP9366884 U JP 9366884U JP H0414200 Y2 JPH0414200 Y2 JP H0414200Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
shrinkable tube
thermosetting resin
laminated
shrinkage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9366884U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS618128U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9366884U priority Critical patent/JPS618128U/ja
Publication of JPS618128U publication Critical patent/JPS618128U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0414200Y2 publication Critical patent/JPH0414200Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は加熱により収縮する性質を有する積層
収縮チユーブに関する。
(従来の技術) 従来、電子部品、電池、瓶のキヤツプ等の被包
物に被せた状態で加熱収縮させて被包物表面を密
着被覆するための熱収縮性チユーブは、ポリ塩化
ビニル等の熱可塑性樹脂からなるものが広く用い
られていた。
(考案が解決しようとする問題点) たとえば、第2図にコンデンサー4に収縮被覆
した状態の断面図を示したように被包物を被覆す
ることができるが、熱可塑性樹脂からなるために
収縮被覆後に高温の環境に置かれると、熱収縮性
チユーブのわずかなピンホール等が拡大してクラ
ツクとなつたり、軸方向に後収縮を起して寸法変
化を生じ、コンデンサー4の端面41を巻き込む
ように被覆した端部31がコンデンサーの肩部4
2からはずれてしまう、あるいは、端部31が点
線32のようにコンデンサー端面から浮き上つて
しまうなどの問題があつた。これを解決するため
に、耐熱性の高い樹脂を用いたり、延伸条件等を
工夫することが試みられたが、あまり効果がな
く、逆に収縮に高温を要したり収縮率が低下する
など、特殊な収縮条件を必要とする嫌いがあつ
た。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、特殊な収縮条件を用いなくても良好
に被包物を収縮被覆でき、しかも高温条件に置い
ても前記問題点を生じない積層収縮チユーブを提
供せんとするもので、以下、添付図面に基いて説
明する。
第1図は本考案の積層収縮チユーブの一例を示
す概略斜視図、第2図は積層収縮チユーブをコン
デンサーに収縮被覆した例を示す正面断面図、第
3図は横軸に加熱温度、縦軸に収縮率をとつた時
の積層収縮チユーブおよび従来の熱収縮性チユー
ブの温度と収縮率との関係を示す曲線を表すグラ
フである。
第1図に示すように本考案の積層収縮チユーブ
3は熱可塑性樹脂からなる熱収縮性チユーブ1の
外表面に熱硬化性樹脂層2を設けてなるものであ
る。
熱収縮性チユーブ1を構成する熱可塑性樹脂と
しては、ポリ塩化ビニル、架橋ポリオレフイン等
の結晶性が低く耐熱性に乏しいものが使用でき
る。なかでもポリ塩化ビニルは、比較的低温で収
縮し安定した収縮特性を示すので収縮加工が容易
であり最も好ましい。そして、これらの樹脂を環
状ダイから溶融押出して原チユーブを成形し、必
要に応じて原チユーブを架橋し、その後原チユー
ブを軟化点以上融点以下に再加熱して、内部に導
入した圧力流体により膨張延伸して冷却し熱収縮
性チユーブ1とする。その収縮性としては、たと
えば100℃で5分間加熱した時に径方向に40〜50
%、軸方向に5〜15%収縮するものが好適に用い
ることができる。
熱硬化性樹脂層2としては、ポリウレタン系、
エポキシ系、不飽和ポリエステル系等適宜の樹脂
が使用できる。熱硬化性樹脂層2を形成するため
には、熱可塑性樹脂からなる熱収縮性チユーブ1
の外表面に、上記熱硬化性樹脂を溶剤に溶解した
もの、あるいは水中に分散されたものを塗布して
乾燥させることにより行なえる。熱硬化性樹脂は
一液タイプでも二液タイプでも良いが乾燥後の塗
膜が粘着したりしない程度の強度で層を形成する
ものであれば良い。また、この熱硬化性樹脂層2
と熱収縮性チユーブ1との間に他の接着層を介在
させてもよい。
この熱硬化性樹脂層2の厚さは熱収縮性チユー
ブ1の厚さの10〜60%程度であると、収縮被覆後
の耐熱性が向上し、しかも収縮を阻害する程度が
少ないので好ましい。
こうして得られた、積層収縮チユーブ3を被包
物に被覆するにはたとえば第2図に示すように被
包物たとえばコンデンサー4よりも、幾分長めに
カツトした積層収縮チユーブ3を被せ、これを加
熱すれば熱収縮性チユーブ1が径方向に収縮しそ
れにつれて熱硬化性樹脂層2も収縮する。この熱
により、熱硬化性樹脂層2はさらに硬化が進み、
極めて強度の大きな被膜を作るとともにそれ以上
の収縮を妨げる。また、加熱収縮時には熱硬化性
樹脂層2を内面の熱収縮性チユーブ1が引張るよ
うに収縮するので、積層収縮チユーブは内方にカ
ールする傾向があり、積層収縮チユーブの端部3
1は、コンデンサーの端面41に巻き込むように
密着して浮き上らない。
(考案の効果) 本考案は熱可塑性樹脂からなる熱収縮性チユー
ブの外表面に、熱硬化性樹脂層を設けてなる積層
収縮チユーブであるから、加熱収縮後の熱収縮性
チユーブの外面は硬化した熱硬化性樹脂層で覆わ
れ、外部からの衝撃でピンホール等が発生しにく
く、しかも残存熱収縮率が小さいから高熱条件下
においても寸法変化が生じにくくピンホールの拡
大もない。また、加熱収縮時に内方にカールする
特性があるから被包物の端面に巻き込むように密
着して浮き上ることがないという優れた性質を有
している。
(実施例) 第1図において周長17.4mm、長さ0.07mm、軸方
向収縮率10%、径方向収縮率43%のポリ塩化ビニ
ル熱収縮性チユーブ1の外面に、ポリウレタン系
の二液性溶剤タイプ接着剤を塗布して常温にて24
時間乾燥し、乾燥厚さが0.01mm(A)、0.04mm(B)、
0.07mm(C)の熱硬化性樹脂層2を有する積層収縮チ
ユーブを得た。これらのチユーブおよび熱硬化性
樹脂層のない熱収縮性チユーブ1のみのもの(D)に
ついて、60℃から180℃までの温度における収縮
率を測定し径方向の収縮率を実線、軸方向の収縮
率を点線で表わしたグラフとしたものを第3図に
示した。
次に上記4種の積層収縮チユーブを13.5mm長さ
にカツトして、第2図に示すように直径5mm、長
さ11mmのアルミニウム外装電解コンデンサー3に
被せ、180℃の熱風炉で3秒加熱して収縮被覆し、
その後180℃の高温条件下に1時間放置した。
その結果、本考案の熱硬化性樹脂層2を0.01、
0.04mm、0.07mm厚さに設けた積層収縮チユーブ3
はいずれも、第3図点線A,B,Cに示すように
軸方向の収縮が生じにくく高温条件下に放置して
も寸法変化による、コンデンサーの肩部42の露
出がなかつた。なお、熱硬化性樹脂層2を0.01、
0.04mm厚さに設けたものは端部31がコンデンサ
ー端面41にきれいに密着したが0.07mm厚さに設
けたものは、第3図、実線Cで示すように径方向
収縮率が30%未満となつたため、収縮被覆時に第
2図の点線32で示すように、端部31がコンデ
ンサーの端面41から幾分浮き上つた。
これに対して、従来の熱収縮性チユーブ1のみ
のものは、第3図実線Dに示すように100℃にお
ける径方向の収縮率が大きいにもかかわらず、収
縮被覆時に端部31がコンデンサー端面より浮き
上り、しかも点線Dの如く180℃の軸方向収縮率
が35%と大きいから高温条件下で軸方向に収縮し
コンデンサーの肩部42が露出してしまつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の積層収縮チユーブの一例を示
す概略斜視図、第2図は積層収縮チユーブをコン
デンサーに収縮被覆した例を示す正面断面図、第
3図は横軸に加熱温度、縦軸に収縮率をとつた時
の積層収縮チユーブおよび従来の熱収縮性チユー
ブの温度と収縮率との関係を示す曲線を表すグラ
フである。 1……熱可塑性樹脂からなる熱収縮性チユー
ブ、2……熱硬化性樹脂層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱可塑性樹脂からなる熱収縮性チユーブの外表
    面に、熱硬化性樹脂層を設けてなる積層収縮チユ
    ーブ。
JP9366884U 1984-06-22 1984-06-22 積層収縮チユ−ブ Granted JPS618128U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9366884U JPS618128U (ja) 1984-06-22 1984-06-22 積層収縮チユ−ブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9366884U JPS618128U (ja) 1984-06-22 1984-06-22 積層収縮チユ−ブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS618128U JPS618128U (ja) 1986-01-18
JPH0414200Y2 true JPH0414200Y2 (ja) 1992-03-31

Family

ID=30651551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9366884U Granted JPS618128U (ja) 1984-06-22 1984-06-22 積層収縮チユ−ブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS618128U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3278913B2 (ja) * 1992-07-14 2002-04-30 住友電気工業株式会社 熱回復性物品の製造方法
JP3164495B2 (ja) * 1994-12-14 2001-05-08 有限会社マス構造企画 もたれ式擁壁の築造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS618128U (ja) 1986-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3899807A (en) Heat recoverable articles and method of making same
US4035534A (en) Heat-shrinkable laminate
US3093448A (en) Encapsulation of electrical components and other articles
US4650703A (en) Recoverable article and method
US4297155A (en) Heat-shrinkable hollow article
JPH0414200Y2 (ja)
JPS59123160A (ja) ラベル付き乾電池
US4105481A (en) Encapsulation method for electrical elements
CA1092766A (en) Heat-recoverable article
US4386984A (en) Heat-shrinkable hollow article
CN1327908A (zh) 制造双层热收缩套管的方法
JPS5824385Y2 (ja) 熱収縮性プラスチツクスリ−ブ
JP2000014277A (ja) 釣竿およびその竿管の製造方法
JPS6013636Y2 (ja) 熱回復性物品
JP2895599B2 (ja) フッ素樹脂チューブ被覆ゴムローラの製造方法
JPH04234641A (ja) 熱回復性被覆材
JPS5852098Y2 (ja) 熱回復性物品
JPH04158011A (ja) フッ素樹脂チューブ被覆ゴムローラの製造方法
JPH0378744B2 (ja)
JPS5887020A (ja) 収縮フイルムで被覆された物品の製造法
JPH0749915B2 (ja) 熱交換器の製造方法
US5045136A (en) Method of manufacturing a heat shrinkable article
JP2538690Y2 (ja) 電子部品被覆材
JPH0261738B2 (ja)
US2207116A (en) Process for preparing a transparent laminated tube