JP2611875B2 - ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続方法 - Google Patents

ゴム・プラスチック電力ケーブルの接続方法

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JP2611875B2
JP2611875B2 JP3021716A JP2171691A JP2611875B2 JP 2611875 B2 JP2611875 B2 JP 2611875B2 JP 3021716 A JP3021716 A JP 3021716A JP 2171691 A JP2171691 A JP 2171691A JP 2611875 B2 JP2611875 B2 JP 2611875B2
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珠三 霜村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレハブ型加熱モール
ドによるゴム・プラスチック電力ケーブルの接続方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル等のゴム・プラスチック電
力ケーブルの中間接続部の形成方法として、ケーブル導
体接続部上に予め成型加工された補強絶縁体を配置し、
その上に半導電性ゴム・プラスチックからなる外部半導
電層を設け、加熱モールドを行う方法がある。この接続
方法は、コンパウンド注入法やテープ巻法に比べ、接続
部構成部品をユニット化し現場で組み立ててモールドを
行うので、施工時間が短縮できると共に大掛かりな機材
を必要とせず、また熟練工でなくても容易に施工が可能
であるという利点を有している。
【0003】図1及び図2に上記の接続方法の一例を示
している。図において、接続すべきCVケーブル1a,
1bの端部において導体をそれぞれ露出させ導体接続管
11で導体接続した上に、架橋剤を添加したポリエチレ
ン材料からなる半割り補強絶縁体2a,2b(紡錘状の
補強絶縁体2)を被せ、さらにその上に半導電性熱収縮
チューブ等を被せ、外部半導電層3を設けて接続部を組
み立てる。しかる後、該接続部を金型内に収納して加熱
モールドし、ケーブル接続部が完成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来方法では、加熱モールドを行った際、補強絶縁体2の
ケーブル1a,1bとの境界部分21a,21b、及び
半割り補強絶縁体2a,2bの合わせ目部分20におい
て、鋭角的縁部が熱によって曲面状に変形し、補強絶縁
体2上の外部半導電層3が、その変形に追随して融着さ
れてしまうという問題があった。
【0005】すなわち、上記境界部分21a,21bで
は図3の軸方向拡大断面図に示すように、補強絶縁体2
の鋭角的な端縁部201が加熱モールド時の熱によって
球状に変形し、該変形によって外部半導電層3に突出部
301が形成されてしまう。
【0006】また上記の合せ目部分20にあっては、図
4の径方向断面図に示すように、半割り補強絶縁体2
a,2bの合わせ面における角部202が同様に球状に
変形し、合わせ目部分202の外表面に凹部が生じ、か
かる変形によって外部半導電層3が前記凹部に落ち込
み、突出部302が形成されてしまう。
【0007】このような補強絶縁体2の縁部の変形は、
絶縁体材料が保有している内部残留応力が熱により解放
されることによって生じ、特に残留応力が多い鋭角部分
が球面状に変形するものである。該変形によって図3、
図4に示すような外部半導電層3の突出部301,30
2が形成されると、電界緩和効果が低下しケーブル接続
部の電気的特性が劣化してしまうという問題があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上述のような補強絶縁体縁部
の加熱変形による外部半導電層の突出部が生じることが
なく、電気的特性の安定した接続部を得ることができる
ゴム・プラスチック電力ケーブル接続方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のゴム・プラスチ
ック電力ケーブルの接続方法は、ゴム・プラスチック電
力ケーブルの導体接続部上に、予め成型加工された紡錘
状の補強絶縁体を配置し、該補強絶縁体上に半導電性ゴ
ム・プラスチックからなる外部半導電層を設けた後に加
熱モールドを行うケーブルの接続方法において、前記補
強絶縁体端部とケーブル絶縁体との境界部分、及び補強
絶縁体として分割型のものを用いた場合にはその合わせ
目部分を、外表面から加熱することにより予め軟化融着
すると共にその表面を平滑に成形しておき、しかる後前
記外部半導電層を設けて加熱モールドを行うことを特徴
とするものである。
【0010】
【作用】プレハブ型加熱モールドを行った際に、上述の
変形が生じやすい補強絶縁体の端部とケーブル絶縁体と
の境界部分および補強絶縁体の合わせ目部分を、本発明
においては加熱モールド前に予め加熱軟化融着すると共
に表面を平滑に成形しておくことを特徴とする。すなわ
ち、補強絶縁体の端部および合わせ目部分の内部残留応
力を加熱することにより先に解放させておくものであ
る。そしてかかる事前加熱により、補強絶縁体の端部お
よび合わせ目部分が球面状に変形するので、表面を平滑
に成形しておく必要がある。
【0011】このような処理を加熱モールド前にしてお
けば、前記端部及び合わせ目部分に変形が生じることが
なく、従って外部半導電層に上記のような突起が形成さ
れなくなる。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0013】本発明を実施するに際しては、図1に示す
ように接続すべきゴム・プラスチック電力ケーブル、例
えばCVケーブル1a,1bの導体同士を銅材料等から
なる導体接続管11にて圧縮接続した上に、予め架橋剤
を添加したゴム・プラスチック材料または架橋されたゴ
ム・プラスチックによって紡錘状に成形された半割り補
強絶縁体2a,2bを被せる。
【0014】なお、図示はしないが、円筒型補強絶縁体
を使用し、導体接続前に予め一方のケーブルに該補強絶
縁体を挿通しておき、導体接続後に接続部上に引き戻す
方法や、或いは前記円筒型補強絶縁体の内周径がケーブ
ル外径よりも大なるものを使用し、補強絶縁体の内周壁
とケーブルとの空隙にスペーサを挿入する方法であって
も良い。
【0015】このようにして補強絶縁体2をケーブル1
a,1b接続部上に配置した後、従来法では図2に示す
ようにすぐに半導電性ゴム・プラスチックからなるテー
プの巻回或いは熱収縮チューブの被覆による外部半導電
層3を設けていたが、本発明においては外部半導電層3
を設ける前に図5に示すような処理を施す。すなわち、
補強絶縁体2の両端部とケーブル1a,1bとの境界部
分21a,21bの周辺部31a,31b(図中のハッ
チング部)、及び半割り補強絶縁体2a,2bの合わせ
目部分20の周辺部30を、ドライヤーや加熱ゴテ等の
加熱装置4で加温し、補強絶縁体2を部分的に軟化融着
させるものである。本実施例では、ドライヤーにて上記
周辺部31a,31bおよび合わせ目部分20の周辺部
30に熱風を吹き付け、当該部分を軟化融着させる場合
を例示している。
【0016】加熱装置4による加熱温度は、例えば補強
絶縁体2の材質が、ポリエチレンに架橋剤としてジクミ
ルパーオキサイドを添加したものである場合、80℃〜
140℃程度、特に100℃〜120℃が適当である。
加熱温度が低すぎると補強絶縁体2の材料が軟化せず、
高すぎると架橋反応が促進し発泡する恐れがあるので、
上記の温度範囲が適当である。
【0017】次いで、上記の軟化融着作業の後の表面平
滑化作業を図6に基づいて説明する。図6(A)は補強
絶縁体2の端縁部201とケーブルとの境界部分21
を、加熱装置4で加熱する作業状態を示している。加熱
作業が終了すると、図6(B)に示すように端縁部20
1の残留応力が解放され、端縁部201の表面に曲面部
分210が形成されると共に、ケーブル1と端縁部20
1とが軟化融着する。(図中点線部分220は融着部を
示す)。
【0018】そして図6(C)に示すように、端縁部2
01の上記曲面部分210の余肉Sを、ガラス片等での
切削、或いはサンドペーパー等での研磨などの方法で除
去し、平滑面211を形成する。また図示はしないが、
補強絶縁体2の合せ目部分20も同様にして加熱軟化融
着後に平滑面とする。
【0019】しかる後、図6(D)に示すように、この
上に外部半導電層3を被覆し、ケーブル接続部の組立て
が完了する。そしてその上に金型を被せて加熱するなど
の方法で、該接続部の加熱モールドを行うものである。
【0020】他の実施例として、上記加熱融着作業の
際、補強絶縁体2と同質の組成物から成る材料棒を使用
して前記境界部分21a,21bおよび合せ目部分20
を溶接することもできる。補強絶縁体2の合せ目部分2
0は、加熱すると図4に示すように合わせ面の角部20
2が曲面となり凹部ができてしまうので、当該部分を平
滑に仕上げるのは手間がかかるが、材料棒にて溶接する
方法であると前記凹部が生じなくなって、平滑仕上げ作
業が容易となるので好ましい。
【0021】補強絶縁体2として、本実施例のように分
割型のものを使用せず、円筒型のものを使用する場合
は、補強絶縁体とケーブルとの境界部分のみ前記の加熱
作業を行えば良い。また、補強絶縁体の内周壁とケーブ
ルとの空隙にスペーサを挿入して接続部を組立てる場合
は、補強絶縁体とスペーサとの境界部分、およびスペー
サとケーブルとの境界部分についても上述のような加熱
作業を行えば良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通りの本発明のゴム・プラ
スチック電力ケーブルの接続方法によれば、加熱モール
ドを行った際に、熱により変形が生じやすい補強絶縁体
の端部とケーブル絶縁体との境界部分および補強絶縁体
の合わせ目部分を、本発明においては加熱モールド前に
予め加熱軟化融着すると共に表面を平滑に成形しておく
ので、加熱モールドを行っても前記端部及び合わせ目部
分に変形が生じることがない。従って外部半導電層に上
記のような補強絶縁体の端部の変形形状に追随融着する
ことによる突起が形成されなくなり、すなわち外部半導
電層本来の働きを阻害する要因を無くすことができるの
で、電気的特性の安定したケーブル接続部を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレハブ型加熱モールドによるゴム・プラスチ
ック電力ケーブルの接続方法を実施する際の接続部の組
立て方法を示す分解斜視図である。
【図2】加熱モールド前の接続部を示す斜視図である。
【図3】補強絶縁体端縁部の熱変形を説明するための接
続部軸方向拡大断面図である。
【図4】補強絶縁体合わせ目部分の熱変形を説明するた
めの接続部径方向断面図である。
【図5】本発明の接続方法を説明するための斜視図であ
る。
【図6】本発明の接続方法における表面平滑成形を説明
するための断面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b ケーブル 2,2a,2b 絶縁補強筒 20 合わせ目部分 21a,21b 境界部分 3 外部半導電層 4 加熱装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム・プラスチック電力ケーブルの導体
    接続部上に、予め成型加工された紡錘状の補強絶縁体を
    配置し、該補強絶縁体上に半導電性ゴム・プラスチック
    からなる外部半導電層を設けた後に加熱モールドを行う
    ケーブルの接続方法において、前記補強絶縁体端部とケ
    ーブル絶縁体との境界部分、及び補強絶縁体として分割
    型のものを用いた場合にはその合わせ目部分を、外表面
    から加熱することにより予め軟化融着すると共にその表
    面を平滑に成形しておき、しかる後前記外部半導電層を
    設けて加熱モールドを行うことを特徴とするゴム・プラ
    スチック電力ケーブルの接続方法。
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