JPH0260544B2 - - Google Patents
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- JPH0260544B2 JPH0260544B2 JP4414385A JP4414385A JPH0260544B2 JP H0260544 B2 JPH0260544 B2 JP H0260544B2 JP 4414385 A JP4414385 A JP 4414385A JP 4414385 A JP4414385 A JP 4414385A JP H0260544 B2 JPH0260544 B2 JP H0260544B2
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- wheel
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- pressure control
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- wheels
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/32—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
- B60T8/34—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
- B60T8/343—Systems characterised by their lay-out
- B60T8/344—Hydraulic systems
- B60T8/346—2 Channel systems
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/32—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
- B60T8/72—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration responsive to a difference between a speed condition, e.g. deceleration, and a fixed reference
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、車両等の車輪の回転状態もしくはス
キツド状態に応じて、車輪のブレーキ装置のホイ
ールシリンダに伝達されるブレーキ液圧を制御す
る車両用アンチスキツド装置のための液圧制御装
置に関する。
キツド状態に応じて、車輪のブレーキ装置のホイ
ールシリンダに伝達されるブレーキ液圧を制御す
る車両用アンチスキツド装置のための液圧制御装
置に関する。
この種の装置として、マスタシリンダと車輪ブ
レーキ装置のホイールシリンダとの間に配設さ
れ、車輪のスキツド状態を評価するコントロー
ル・ユニツトからの指令を受けて、該ホイールシ
リンダのブレーキ液圧を制御する液圧制御弁を備
えたアンチスキツド装置用液圧制御装置が知られ
ている。例えば、車輪が一対の前輪及び一対の後
輪から成る場合には、それぞれの前輪及び後輪に
対して各々液圧制御弁を設け、すなわち4個の液
圧制御弁を設け、各々独立してブレーキ液圧を制
御すれば何も問題はない。あるいは両後輪に対し
ては回転速度の小さい方の後輪のスキツド状態に
応じて一個の液圧制御弁で共通にブレーキ液圧を
制御するようにしても問題はない。
レーキ装置のホイールシリンダとの間に配設さ
れ、車輪のスキツド状態を評価するコントロー
ル・ユニツトからの指令を受けて、該ホイールシ
リンダのブレーキ液圧を制御する液圧制御弁を備
えたアンチスキツド装置用液圧制御装置が知られ
ている。例えば、車輪が一対の前輪及び一対の後
輪から成る場合には、それぞれの前輪及び後輪に
対して各々液圧制御弁を設け、すなわち4個の液
圧制御弁を設け、各々独立してブレーキ液圧を制
御すれば何も問題はない。あるいは両後輪に対し
ては回転速度の小さい方の後輪のスキツド状態に
応じて一個の液圧制御弁で共通にブレーキ液圧を
制御するようにしても問題はない。
然しながら、上述の場合、3個又は4個の液圧
制御弁が用いられるので、装置全体(一般にリザ
ーバなどとユニツト化されている)を大型化し、
重量も大きくしている。更に、液圧制御弁は高価
であるのでコストを高くしている。
制御弁が用いられるので、装置全体(一般にリザ
ーバなどとユニツト化されている)を大型化し、
重量も大きくしている。更に、液圧制御弁は高価
であるのでコストを高くしている。
従つて、例えばX型の配管系統で2個の液圧制
御弁で両前輪のブレーキ液圧を各々制御し、各後
輪のブレーキ液圧もこれら液圧制御弁で共通に制
御することが考えられる。然しながら、路面の両
側で摩擦係数μが大きく異なる場合、高μ側路面
上にある前輪と反対側(ダイアゴナルな位置)に
ある後輪はロツクする恐れがある。この場合には
車両の方向安定性が失われ非常に危険である。ま
た、後輪に対しては減圧比例制御弁(プロポーシ
ヨニング・バルブ)を介在させてブレーキ液圧を
制御することも考えられるが、この弁の入力側の
液圧に比例してブレーキ液圧が上昇するのでやは
りロツクの恐れはなくならない。
御弁で両前輪のブレーキ液圧を各々制御し、各後
輪のブレーキ液圧もこれら液圧制御弁で共通に制
御することが考えられる。然しながら、路面の両
側で摩擦係数μが大きく異なる場合、高μ側路面
上にある前輪と反対側(ダイアゴナルな位置)に
ある後輪はロツクする恐れがある。この場合には
車両の方向安定性が失われ非常に危険である。ま
た、後輪に対しては減圧比例制御弁(プロポーシ
ヨニング・バルブ)を介在させてブレーキ液圧を
制御することも考えられるが、この弁の入力側の
液圧に比例してブレーキ液圧が上昇するのでやは
りロツクの恐れはなくならない。
本出願人は上記の問題に鑑みて液圧制御弁は2
個(2チヤンネル)として装置を小型化、軽量化
しながら、後輪のロツクの恐れを排除することが
できるアンチスキツド装置用液圧制御装置を提供
することを目的として、先に上記構成において、
各前輪に対しそれぞれ前記液圧制御弁を設け、こ
れら制御弁のいづれかが制御開始したときはこれ
ら前輪のブレーキ液圧のうち低い方のブレーキ液
圧に従つて、前記後輪のうち少なくとも該低い方
のブレーキ液圧の前輪と同一側にある後輪のブレ
ーキ液圧を制御するようにしたことを特徴とする
アンチスキツド装置用液圧制御装置を提案した。
すなわち、上記液圧制御弁により制御された両前
輪のブレーキ液圧のうち低い方の圧力に従つた圧
力を出力する圧力選択手段と両前輪のホイールシ
リンダと両後輪のホイールシリンダとの間に配設
した。また、各液圧制御弁を制御するためのコン
トロール・ユニツトからの指令は各前輪のスキツ
ド状態を評価することにより形成されている。
個(2チヤンネル)として装置を小型化、軽量化
しながら、後輪のロツクの恐れを排除することが
できるアンチスキツド装置用液圧制御装置を提供
することを目的として、先に上記構成において、
各前輪に対しそれぞれ前記液圧制御弁を設け、こ
れら制御弁のいづれかが制御開始したときはこれ
ら前輪のブレーキ液圧のうち低い方のブレーキ液
圧に従つて、前記後輪のうち少なくとも該低い方
のブレーキ液圧の前輪と同一側にある後輪のブレ
ーキ液圧を制御するようにしたことを特徴とする
アンチスキツド装置用液圧制御装置を提案した。
すなわち、上記液圧制御弁により制御された両前
輪のブレーキ液圧のうち低い方の圧力に従つた圧
力を出力する圧力選択手段と両前輪のホイールシ
リンダと両後輪のホイールシリンダとの間に配設
した。また、各液圧制御弁を制御するためのコン
トロール・ユニツトからの指令は各前輪のスキツ
ド状態を評価することにより形成されている。
然しながら、上記構成では、均一な路面におけ
る強い制動時には、前後輪との同種のタイヤを装
備していることを前提にして、前輪の方が後輪よ
り先にロツクするように前後輪の制動力を適当に
配分しているのであるが、上記前提条件を満足し
ない場合、例えば氷上又は雪上路面で前輪のみに
スパイクタイヤを用いたり、チエーンを装備して
後輪は通常のタイヤである場合には、逆に後輪の
方が前輪より先にロツクし得る。しかし上記構成
では後輪のみがロツクの傾向を示してもブレーキ
圧力は制御されないので、この様な条件では、前
輪の制御が開始され、そのブレーキ圧力が後輪の
ロツク圧力以下に低下することがない限り後輪の
ロツクは解除されず、車両の方向安定性を保つこ
とはできない。
る強い制動時には、前後輪との同種のタイヤを装
備していることを前提にして、前輪の方が後輪よ
り先にロツクするように前後輪の制動力を適当に
配分しているのであるが、上記前提条件を満足し
ない場合、例えば氷上又は雪上路面で前輪のみに
スパイクタイヤを用いたり、チエーンを装備して
後輪は通常のタイヤである場合には、逆に後輪の
方が前輪より先にロツクし得る。しかし上記構成
では後輪のみがロツクの傾向を示してもブレーキ
圧力は制御されないので、この様な条件では、前
輪の制御が開始され、そのブレーキ圧力が後輪の
ロツク圧力以下に低下することがない限り後輪の
ロツクは解除されず、車両の方向安定性を保つこ
とはできない。
また、前後輪との同種のタイヤを装備している
場合でも、後輪ブレーキ装置のいわゆる温度フエ
ード現象などによつてブレーキライニングの摩擦
係数が低下し前輪のロツク圧力が異常に上昇した
場合、特に高μ路面における強い制動時には、後
輪のブレーキ圧力は減圧比例弁によつて前輪のブ
レーキ圧力に比例した圧力にまで上昇され、遂に
はそのロツク圧力以上に達して後輪の方が前輪よ
り先にロツクし得る。これにより上述と同様な問
題が生ずる。
場合でも、後輪ブレーキ装置のいわゆる温度フエ
ード現象などによつてブレーキライニングの摩擦
係数が低下し前輪のロツク圧力が異常に上昇した
場合、特に高μ路面における強い制動時には、後
輪のブレーキ圧力は減圧比例弁によつて前輪のブ
レーキ圧力に比例した圧力にまで上昇され、遂に
はそのロツク圧力以上に達して後輪の方が前輪よ
り先にロツクし得る。これにより上述と同様な問
題が生ずる。
第8図はこのような問題をグラフで示したもの
であるが、第8図Aはブレーキをかけたときの車
輪速度の変化、第8図Bはコントロール・ユニツ
トの指令信号、第8図Cは車輪のブレーキ液圧の
変化を示している。すなわち、均一な路面を走行
し、前後輪とも同種のタイヤを装備している場合
には、時刻t0でブレーキペダルを踏み込むと前輪
のブレーキ液圧Pは第8図Cで実線で示すように
上昇し、時間t1でブレーキ保持指令をコントロー
ル・ユニツトが発する。すなわち液圧制御弁を構
成する供給弁及び排出弁の各ソレノイドに対する
制御信号EV及びAVのうち、AVは未だ“0”で
あるがEVが“1”となる。これにより前輪のブ
レーキ液圧Pは一定とされる。時間t2になるとブ
レーキ弛め指令をコントロール・ユニツトが発す
る。すなわち、制御信号EVは依然として“1”
であるが、制御信号AVが“0”から“1”とな
る。これにより第8図Cに示すように前輪のブレ
ーキ液圧Pが減少する。時間t3で制御信号AVが
“0”となるが、EVは依然として“1”である。
これによりブレーキ液圧が一定に保持される。時
間t4で制御信号EVも“0”となると(コントロ
ール・ユニツトはブレーキ再込め指令を発する)、
ブレーキ液圧は再上昇する。時間t5で制御信号
EVが“1”となると、ブレーキ液圧は一定に保
持される。以後、同様にして階段込めの状態でブ
レーキ液圧Pは上昇し、時間t6にあると制御信号
EVが“1”のときに制御信号AVが“1”とな
る。これによりブレーキ液圧Pは減少する。以上
のようにして前輪のブレーキ液圧Pは時間と共に
変化するのであるが、後輪のブレーキ液圧P′も前
輪のブレーキ液圧Pの変化に従つて、減圧されて
変化する。なお、減圧比例弁を介在させているの
で、そのヒステリシス現象により後輪のブレーキ
液圧P′は前輪のブレーキ液圧Pに対して若干遅れ
るが、第8図Cではこの遅れを無視している。ま
た、減圧比例弁のヒステリシス現象と後輪のブレ
ーキ装置、すなわちホイールシリンダの剛性の影
響(低圧域ではブレーキ液圧を一定量増大させる
のにより大きなブレーキ液量を必要とする)とに
よつてブレーキ液圧P′の変動巾は図示するように
前輪のブレーキ液圧Pの変動巾より小さい。
であるが、第8図Aはブレーキをかけたときの車
輪速度の変化、第8図Bはコントロール・ユニツ
トの指令信号、第8図Cは車輪のブレーキ液圧の
変化を示している。すなわち、均一な路面を走行
し、前後輪とも同種のタイヤを装備している場合
には、時刻t0でブレーキペダルを踏み込むと前輪
のブレーキ液圧Pは第8図Cで実線で示すように
上昇し、時間t1でブレーキ保持指令をコントロー
ル・ユニツトが発する。すなわち液圧制御弁を構
成する供給弁及び排出弁の各ソレノイドに対する
制御信号EV及びAVのうち、AVは未だ“0”で
あるがEVが“1”となる。これにより前輪のブ
レーキ液圧Pは一定とされる。時間t2になるとブ
レーキ弛め指令をコントロール・ユニツトが発す
る。すなわち、制御信号EVは依然として“1”
であるが、制御信号AVが“0”から“1”とな
る。これにより第8図Cに示すように前輪のブレ
ーキ液圧Pが減少する。時間t3で制御信号AVが
“0”となるが、EVは依然として“1”である。
これによりブレーキ液圧が一定に保持される。時
間t4で制御信号EVも“0”となると(コントロ
ール・ユニツトはブレーキ再込め指令を発する)、
ブレーキ液圧は再上昇する。時間t5で制御信号
EVが“1”となると、ブレーキ液圧は一定に保
持される。以後、同様にして階段込めの状態でブ
レーキ液圧Pは上昇し、時間t6にあると制御信号
EVが“1”のときに制御信号AVが“1”とな
る。これによりブレーキ液圧Pは減少する。以上
のようにして前輪のブレーキ液圧Pは時間と共に
変化するのであるが、後輪のブレーキ液圧P′も前
輪のブレーキ液圧Pの変化に従つて、減圧されて
変化する。なお、減圧比例弁を介在させているの
で、そのヒステリシス現象により後輪のブレーキ
液圧P′は前輪のブレーキ液圧Pに対して若干遅れ
るが、第8図Cではこの遅れを無視している。ま
た、減圧比例弁のヒステリシス現象と後輪のブレ
ーキ装置、すなわちホイールシリンダの剛性の影
響(低圧域ではブレーキ液圧を一定量増大させる
のにより大きなブレーキ液量を必要とする)とに
よつてブレーキ液圧P′の変動巾は図示するように
前輪のブレーキ液圧Pの変動巾より小さい。
以上のようなブレーキ液圧の変化により、前輪
及び後輪の車輪速度V,V′は第8図Aで実線で
示すように変化し、ロツクすることなく減少し所
望のアンチスキツド制御が行われる。
及び後輪の車輪速度V,V′は第8図Aで実線で
示すように変化し、ロツクすることなく減少し所
望のアンチスキツド制御が行われる。
前輪にチエーンを装備したり、温度フエード現
象が生じたりすると上述のように前輪のロツク圧
力が上昇するのであるが、第8図Cでは前輪のブ
レーキ液圧Pは破線で示すように変化する。すな
わち、実線と比べると高いレベルで変動してい
る。他方、後輪のブレーキ液圧P′は破線で示すよ
うに前輪ロツク限界圧力Rを越えてしまい、以
後、前輪のブレーキ液圧Pを減少させても、変動
巾がより小さいこともあつてロツクを解除される
ことがない。第8図Aの破線で示すように前輪は
ロツクすることがないが、後輪はロツクしてしま
う。これによりアンチスキツド制御が適切に行わ
れなくなるばかりか、方向安定性が失われ、極め
て危険な状態となる。
象が生じたりすると上述のように前輪のロツク圧
力が上昇するのであるが、第8図Cでは前輪のブ
レーキ液圧Pは破線で示すように変化する。すな
わち、実線と比べると高いレベルで変動してい
る。他方、後輪のブレーキ液圧P′は破線で示すよ
うに前輪ロツク限界圧力Rを越えてしまい、以
後、前輪のブレーキ液圧Pを減少させても、変動
巾がより小さいこともあつてロツクを解除される
ことがない。第8図Aの破線で示すように前輪は
ロツクすることがないが、後輪はロツクしてしま
う。これによりアンチスキツド制御が適切に行わ
れなくなるばかりか、方向安定性が失われ、極め
て危険な状態となる。
本発明は上記の問題を鑑みてなされ、液圧制御
弁は2個(2チヤンネル)として装置を小型化、
軽量化しながら、いかなる場合にも後輪のロツク
の恐れを排除することができるアンチスキツド装
置用液圧制御装置を提供することも目的とする。
弁は2個(2チヤンネル)として装置を小型化、
軽量化しながら、いかなる場合にも後輪のロツク
の恐れを排除することができるアンチスキツド装
置用液圧制御装置を提供することも目的とする。
上記の目的は、一対の前輪及び一対の後輪:前
記各前輪及び各後輪に設けた車輪速度センサー:
マスタシリンダと前記前輪のうちの一方の前輪の
ホイールシリンダとの間に配設され該前輪のホイ
ールシリンダのブレーキ液圧を制御する第1液圧
制御弁:前記マスタシリンダと前記前輪のうちの
他方の前輪のホイールシリンダとの間に配設さ
れ、該前輪のホイールシリンダのブレーキ液圧を
制御する第2液圧制御弁:前記各センサーの出力
を受け車輪のスキツド状態を評価し、前記第1、
第2液圧制御弁を制御する弁制御指令を発するコ
ントロール・ユニツト:前記第1、第2液圧制御
弁と前記前輪のホイールシリンダとを接続する接
続径路から分岐して、前記後輪のホイールシリン
ダと接続する接続径路途中に配設され、前記第
1、第2液圧制御弁により制御された前記両前輪
のブレーキ液圧のうち低い方の圧力に従つた圧力
を出力する圧力選択手段:とから成るアンチスキ
ツド装置用液圧制御装置において、前記コントロ
ール・ユニツトは前記一対の前輪に関してはそれ
ぞれのスキツド状態を評価して個々の車輪毎のブ
レーキ圧力制御信号、前記一対の後輪に関しては
前記センサーにより検出された信号に基いて路面
のいずれの側が摩擦係数の小さい方かを識別する
とともに、個々の車輪毎のブレーキ圧力制御信号
を形成し、摩擦係数の小さい方の後輪のブレーキ
圧力制御信号と、前記識別により摩擦係数が小さ
い方とされた側と同一側にある前記前輪のブレー
キ圧力制御信号とのセレクトローにより当該前輪
が属する前記第1又は第2液圧制御弁を制御する
弁制御指令を発し、他側の前記前輪については独
立してそのブレーキ圧力制御信号により当該前輪
が属する前記第2又は第1液圧制御弁を制御する
弁制御指令を発するようにしたことを特徴とする
アンチスキツド装置用液圧制御装置、によつて達
成される。
記各前輪及び各後輪に設けた車輪速度センサー:
マスタシリンダと前記前輪のうちの一方の前輪の
ホイールシリンダとの間に配設され該前輪のホイ
ールシリンダのブレーキ液圧を制御する第1液圧
制御弁:前記マスタシリンダと前記前輪のうちの
他方の前輪のホイールシリンダとの間に配設さ
れ、該前輪のホイールシリンダのブレーキ液圧を
制御する第2液圧制御弁:前記各センサーの出力
を受け車輪のスキツド状態を評価し、前記第1、
第2液圧制御弁を制御する弁制御指令を発するコ
ントロール・ユニツト:前記第1、第2液圧制御
弁と前記前輪のホイールシリンダとを接続する接
続径路から分岐して、前記後輪のホイールシリン
ダと接続する接続径路途中に配設され、前記第
1、第2液圧制御弁により制御された前記両前輪
のブレーキ液圧のうち低い方の圧力に従つた圧力
を出力する圧力選択手段:とから成るアンチスキ
ツド装置用液圧制御装置において、前記コントロ
ール・ユニツトは前記一対の前輪に関してはそれ
ぞれのスキツド状態を評価して個々の車輪毎のブ
レーキ圧力制御信号、前記一対の後輪に関しては
前記センサーにより検出された信号に基いて路面
のいずれの側が摩擦係数の小さい方かを識別する
とともに、個々の車輪毎のブレーキ圧力制御信号
を形成し、摩擦係数の小さい方の後輪のブレーキ
圧力制御信号と、前記識別により摩擦係数が小さ
い方とされた側と同一側にある前記前輪のブレー
キ圧力制御信号とのセレクトローにより当該前輪
が属する前記第1又は第2液圧制御弁を制御する
弁制御指令を発し、他側の前記前輪については独
立してそのブレーキ圧力制御信号により当該前輪
が属する前記第2又は第1液圧制御弁を制御する
弁制御指令を発するようにしたことを特徴とする
アンチスキツド装置用液圧制御装置、によつて達
成される。
以下、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
説明する。
第1図〜第7図は本発明の実施例を示すが、第
1図においてマスタシリンダ1はペダル2に結合
され、その一方の液圧発生室は管路3、液圧制御
弁4a、管路5を介して右側前輪6aのホイール
シリンダ7aに接続される。管路5は更に後に詳
述する弁装置8の第1入力ポート9に接続され
る。弁装置8の通常は第1入力ポート9と連通す
る第1出力ポート10は管路13及び減圧比例弁
32bを介して左側後輪11bのホイールシリン
ダ12bに接続される。
1図においてマスタシリンダ1はペダル2に結合
され、その一方の液圧発生室は管路3、液圧制御
弁4a、管路5を介して右側前輪6aのホイール
シリンダ7aに接続される。管路5は更に後に詳
述する弁装置8の第1入力ポート9に接続され
る。弁装置8の通常は第1入力ポート9と連通す
る第1出力ポート10は管路13及び減圧比例弁
32bを介して左側後輪11bのホイールシリン
ダ12bに接続される。
マスタシリンダ1の他方の液圧発生室は管路1
6、液圧制御弁4b、管路17を介して左側前輪
6bのホイールシリンダ7bに接続される。管路
17は更に弁装置8の第2入力ポート18に接続
される。弁装置8の通常は第2入力ポート18と
連通する第2出力ポート14は管路15を介して
右側後輪11aのホイールシリンダ12aに接続
される。
6、液圧制御弁4b、管路17を介して左側前輪
6bのホイールシリンダ7bに接続される。管路
17は更に弁装置8の第2入力ポート18に接続
される。弁装置8の通常は第2入力ポート18と
連通する第2出力ポート14は管路15を介して
右側後輪11aのホイールシリンダ12aに接続
される。
液圧制御弁4a,4bはそれぞれ切換弁として
の供給弁33a,33b及び排出弁34a,34
bから成り排出弁34a,34bの排出口は管路
60a,60bを介してリザーバ25a,25b
に接続される。リザーバ25a,25bは本体に
摺動自在に嵌合したピストン27a,27b及び
弱いばね26a,26bから成り、このリザーバ
室は液圧ポンプ20の吸入口に接続される。液圧
ポンプ20は公知のようにピストンを摺動自在に
収容する本体21、ピストンを往復動させる電動
機22、逆止弁23a,23b,24a,24b
から成り、その吐出口、すなわち逆止弁23a,
23b側は管路3,16に接続される。
の供給弁33a,33b及び排出弁34a,34
bから成り排出弁34a,34bの排出口は管路
60a,60bを介してリザーバ25a,25b
に接続される。リザーバ25a,25bは本体に
摺動自在に嵌合したピストン27a,27b及び
弱いばね26a,26bから成り、このリザーバ
室は液圧ポンプ20の吸入口に接続される。液圧
ポンプ20は公知のようにピストンを摺動自在に
収容する本体21、ピストンを往復動させる電動
機22、逆止弁23a,23b,24a,24b
から成り、その吐出口、すなわち逆止弁23a,
23b側は管路3,16に接続される。
車輪6a,6b,11a,11bにはそれぞれ
車輪速度センサー28a,28b,29a,29
bが配設される。これらセンサーから車輪6a,
6b,11a,11bの回転速度に比例した周波
数のパルス信号が得られ、コントロール・ユニツ
ト31に入力として加えられる。
車輪速度センサー28a,28b,29a,29
bが配設される。これらセンサーから車輪6a,
6b,11a,11bの回転速度に比例した周波
数のパルス信号が得られ、コントロール・ユニツ
ト31に入力として加えられる。
コントロール・ユニツト31は一点鎖線で囲ま
れているように第1評価回路35a、第2評価回
路35b、第1評価回路35aと同一の回路構成
を有する第3評価回路35c、論理回路36及び
モータ駆動回路37から成つている。これら各回
路35a,35b,35c,36,37について
は詳述するが、第1評価回路35a及び第3評価
回路35cの入力端子にはそれぞれ車輪速度セン
サー28a,28bの出力端子が接続され、第2
評価回路35bの出力端子にはそれぞれ車輪速度
センサー29a,29bの出力端子が接続され
る。すなわち、第1評価回路35a及び第3評価
回路35cは右側前輪6a及び左側前輪6bの車
輪速度信号を受け、これらをそれぞれ評価し、そ
の評価結果を論理回路36に供給する。また第2
評価回路35bは左右の後輪11a,11bの車
輪速度信号を受け、更に後述するようにこれら信
号のうち速度の低い方を選んで、これを評価し、
評価結果を論理回路36に供給する。更に、いづ
れの側の後輪11a,11bの車輪速度が低いか
を識別する回路を内蔵し、この識別信号も論理回
路36に供給するようになつている。
れているように第1評価回路35a、第2評価回
路35b、第1評価回路35aと同一の回路構成
を有する第3評価回路35c、論理回路36及び
モータ駆動回路37から成つている。これら各回
路35a,35b,35c,36,37について
は詳述するが、第1評価回路35a及び第3評価
回路35cの入力端子にはそれぞれ車輪速度セン
サー28a,28bの出力端子が接続され、第2
評価回路35bの出力端子にはそれぞれ車輪速度
センサー29a,29bの出力端子が接続され
る。すなわち、第1評価回路35a及び第3評価
回路35cは右側前輪6a及び左側前輪6bの車
輪速度信号を受け、これらをそれぞれ評価し、そ
の評価結果を論理回路36に供給する。また第2
評価回路35bは左右の後輪11a,11bの車
輪速度信号を受け、更に後述するようにこれら信
号のうち速度の低い方を選んで、これを評価し、
評価結果を論理回路36に供給する。更に、いづ
れの側の後輪11a,11bの車輪速度が低いか
を識別する回路を内蔵し、この識別信号も論理回
路36に供給するようになつている。
論理回路36内では識別信号を考慮して上記評
価結果が論理的に組み合わされ、出力端子C1,
C2、及びC1′,C2′にそれぞれ制御信号EV,AV及
びEV′,AV′を発生する。これら制御信号EV,
AV,EV′,AV′は2位置電磁切換弁33a,3
4a,33b,34bのソレノイドSa,Sa′,
Sb,Sb′に供給される。2位置電磁切換弁33
a,34a,33b,34bはそのソレノイドに
供給される制御信号EV,AV,EV′,AV′がロー
“0”であるか、ハイ“1”であるかによつて2
つの位置A,B又はC,Dのいずれかをとるよう
に構成されている。すなわち、制御信号EV,
EV′が“0”のときには、供給弁としての切換弁
33a,33bはAの位置をとり、両側通路を連
通させ、EV,EV′が“1”のときにはBの位置
をとり、両側通路を遮断する。制御信号AV,
AV′が“0”のときには排出弁としての切換弁3
4a,34bはCの位置をとり、マスタシリンダ
1側とホイールシリンダ7a,7b側とを連通さ
せるが、AV,AV′が“1”のときにはDの位置
をとり、マスタシリンダ1側とホイールシリンダ
7a,7b側とを遮断し、ホイールシリンダ7
a,7b側とリザーバ25a,25b側とを連通
させる。すなわち、コントロール・ユニツト31
がブレーキ弛め指令を発するときには制御信号
EV,EV′及びAV,AV′は共に“1”となり、ブ
レーキ一定保持指令のときにはEV,EV′は“1”
でAV,AV′は“0”となり、ブレーキ込め指令
のときにはEV,EV′及びAV,AV′は共に“0”
となる。コントロール・ユニツト31におけるモ
ータ駆動回路37はブレーキ弛め指令を発すると
共に以後、アンチスキツド制御中は継続してモー
タ駆動信号Qを発生し、この信号Qによりモータ
22は駆動される。
価結果が論理的に組み合わされ、出力端子C1,
C2、及びC1′,C2′にそれぞれ制御信号EV,AV及
びEV′,AV′を発生する。これら制御信号EV,
AV,EV′,AV′は2位置電磁切換弁33a,3
4a,33b,34bのソレノイドSa,Sa′,
Sb,Sb′に供給される。2位置電磁切換弁33
a,34a,33b,34bはそのソレノイドに
供給される制御信号EV,AV,EV′,AV′がロー
“0”であるか、ハイ“1”であるかによつて2
つの位置A,B又はC,Dのいずれかをとるよう
に構成されている。すなわち、制御信号EV,
EV′が“0”のときには、供給弁としての切換弁
33a,33bはAの位置をとり、両側通路を連
通させ、EV,EV′が“1”のときにはBの位置
をとり、両側通路を遮断する。制御信号AV,
AV′が“0”のときには排出弁としての切換弁3
4a,34bはCの位置をとり、マスタシリンダ
1側とホイールシリンダ7a,7b側とを連通さ
せるが、AV,AV′が“1”のときにはDの位置
をとり、マスタシリンダ1側とホイールシリンダ
7a,7b側とを遮断し、ホイールシリンダ7
a,7b側とリザーバ25a,25b側とを連通
させる。すなわち、コントロール・ユニツト31
がブレーキ弛め指令を発するときには制御信号
EV,EV′及びAV,AV′は共に“1”となり、ブ
レーキ一定保持指令のときにはEV,EV′は“1”
でAV,AV′は“0”となり、ブレーキ込め指令
のときにはEV,EV′及びAV,AV′は共に“0”
となる。コントロール・ユニツト31におけるモ
ータ駆動回路37はブレーキ弛め指令を発すると
共に以後、アンチスキツド制御中は継続してモー
タ駆動信号Qを発生し、この信号Qによりモータ
22は駆動される。
次に前輪6a,6bのホイールシリンダ7a,
7bからブレーキ液圧を受ける弁装置8の詳細に
ついて第2図を参照して説明する。
7bからブレーキ液圧を受ける弁装置8の詳細に
ついて第2図を参照して説明する。
弁装置8の本体61には軸方向に段付貫通孔6
1aが形成され、第2図において右端開口部には
蓋体62がシールリング35′を介在させて螺着
され、左端開口部には蓋体36′がシールリング
37′を介在させて螺着されている。蓋体62,
36′にはそれぞれ上述の第1入力ポート9及び
第2入力ポート18が形成されている。
1aが形成され、第2図において右端開口部には
蓋体62がシールリング35′を介在させて螺着
され、左端開口部には蓋体36′がシールリング
37′を介在させて螺着されている。蓋体62,
36′にはそれぞれ上述の第1入力ポート9及び
第2入力ポート18が形成されている。
段付孔61aの中央にはシールリング39,4
0を装着したピストン38が摺動自在に嵌合して
おり、その両端に一体的に形成された軸状部41
a,41bは出力室50a,50bを横断して通
常の図示する状態では弁球47a,47bと当接
している。弁球47a,47bは入力室49a,
49b内にあり、ばね48a,48bにより弁座
46a,46bに向つて付勢されている。一方の
弁座46bは本体61の内壁に形成されている
が、他方の弁座46aは筒状部材44に圧入され
た弁座部材45に形成されている。筒状部材44
の内側に上述の出力室50aが形成され、この周
壁部に形成された孔44aを介して第1出力ポー
ト10と連通している。また、他方の出力室50
bは直接、第2出力ポート14と連通している。
0を装着したピストン38が摺動自在に嵌合して
おり、その両端に一体的に形成された軸状部41
a,41bは出力室50a,50bを横断して通
常の図示する状態では弁球47a,47bと当接
している。弁球47a,47bは入力室49a,
49b内にあり、ばね48a,48bにより弁座
46a,46bに向つて付勢されている。一方の
弁座46bは本体61の内壁に形成されている
が、他方の弁座46aは筒状部材44に圧入され
た弁座部材45に形成されている。筒状部材44
の内側に上述の出力室50aが形成され、この周
壁部に形成された孔44aを介して第1出力ポー
ト10と連通している。また、他方の出力室50
bは直接、第2出力ポート14と連通している。
ピストン38の軸状部41a,41bに遊合状
態でばね受けリンク42a,42bが嵌合してお
り、これとは段付孔33′の段部との間にばね4
3a,43bが張設され、ばね受けリング42
a,42bを中央部に向つて付勢している。通常
の図示する状態ではばね受けリング42a,42
bのフランジ部が本体61の段部58a,58b
と当接している。この状態で、ピストン38の主
部59とばね受けリング42a,42bとの間に
はわずかな隙間しか形成されない。これによりピ
ストン38の段付孔33′内における中立位置が
規制される。
態でばね受けリンク42a,42bが嵌合してお
り、これとは段付孔33′の段部との間にばね4
3a,43bが張設され、ばね受けリング42
a,42bを中央部に向つて付勢している。通常
の図示する状態ではばね受けリング42a,42
bのフランジ部が本体61の段部58a,58b
と当接している。この状態で、ピストン38の主
部59とばね受けリング42a,42bとの間に
はわずかな隙間しか形成されない。これによりピ
ストン38の段付孔33′内における中立位置が
規制される。
本体61の中央部に形成された孔にはスイツチ
52がシールリング53を装着し嵌入されてお
り、その作動子は中立位置にあるピストン38の
外周に形成された溝51に嵌合している。スイツ
チ52からのリード線54はb接点リレーの接点
55、警報ランプ56を介してバツテリ57の十
端子に接続される。すなわち、接点55が閉じて
おりスイツチ52の作動子が作動したときに警報
ランプ56が点灯するように構成されている。b
接点リレーの接点55は第1図に示すアンチスキ
ツド装置が作動すると開き、通常は閉じている。
これは例えば液圧ポンプ20が作動すると圧力に
より励磁されるリレーである。
52がシールリング53を装着し嵌入されてお
り、その作動子は中立位置にあるピストン38の
外周に形成された溝51に嵌合している。スイツ
チ52からのリード線54はb接点リレーの接点
55、警報ランプ56を介してバツテリ57の十
端子に接続される。すなわち、接点55が閉じて
おりスイツチ52の作動子が作動したときに警報
ランプ56が点灯するように構成されている。b
接点リレーの接点55は第1図に示すアンチスキ
ツド装置が作動すると開き、通常は閉じている。
これは例えば液圧ポンプ20が作動すると圧力に
より励磁されるリレーである。
なお、ピストン38が通常の図示する中立位置
では軸状部41a,41bにより弁球47a,4
7bは弁座46a,46bから離座されており、
入力室49a,49bと出力室50a,50bと
を連通させている。また第1図において、管路3
と5及び16と17との間に逆止弁19a,19
bが接続されている。これらはホイールシリンダ
側からマスタシリンダ側への方向を順方向として
いるが、切換弁33a,33b,34a,34b
はA,Cの位置では絞り孔を介して両側を連通さ
せているので、ブレーキペダル2への踏力を解除
してブレーキをゆるめるときに迅速にホイールシ
リンダ7a,7b,12a,12bからマスタシ
リンダ1に圧液を還流させるために設けられてい
る。
では軸状部41a,41bにより弁球47a,4
7bは弁座46a,46bから離座されており、
入力室49a,49bと出力室50a,50bと
を連通させている。また第1図において、管路3
と5及び16と17との間に逆止弁19a,19
bが接続されている。これらはホイールシリンダ
側からマスタシリンダ側への方向を順方向として
いるが、切換弁33a,33b,34a,34b
はA,Cの位置では絞り孔を介して両側を連通さ
せているので、ブレーキペダル2への踏力を解除
してブレーキをゆるめるときに迅速にホイールシ
リンダ7a,7b,12a,12bからマスタシ
リンダ1に圧液を還流させるために設けられてい
る。
前輪用の第1、第3評価回路35a,35cは
同一の構成を有するので、次にこれらの一方の第
1評価回路35aについてのみ第3A図を参照し
て説明する。
同一の構成を有するので、次にこれらの一方の第
1評価回路35aについてのみ第3A図を参照し
て説明する。
車輪速度センサー28aの信号は車輪速度演算
器72aに供給され、この演算器72aから車輪
速度に比例したデジタル又はアナログ出力が得ら
れ、近似車体速度発生器76aと、スリツプ信号
発生器77aと、車輪加減速度演算器すなわち微
分器73aとに供給される。
器72aに供給され、この演算器72aから車輪
速度に比例したデジタル又はアナログ出力が得ら
れ、近似車体速度発生器76aと、スリツプ信号
発生器77aと、車輪加減速度演算器すなわち微
分器73aとに供給される。
近似車体速度発生器76a,76bは車輪速度
演算器72aの出力を受け、車輪の減速度が所定
の値に達するまでは、車輪速度に等しい出力を発
生し、車輪の減速度が上記所定の値以上になる
と、その時点の車輪速度を初期値として、それ以
後所定の勾配で低下する近似車体速度を発生す
る。近似車体速度発生器76aの出力はスリツプ
信号発生器77aに供給され、こゝで車輪速度演
算器72aからの車輪速度と近似車体速度とが比
較され前者が後者より所定量以上小さいときに
は、スリツプ率信号Sを発生する。この所定量は
例えば基準率15%として設定されており、近似車
体速度に対する車輪速度の百分率を100から引い
た値(スリツプ率)が基準率と比較され、このス
リツプ率が基準率より大きい場合にスリツプ率信
号Sを発生する。
演算器72aの出力を受け、車輪の減速度が所定
の値に達するまでは、車輪速度に等しい出力を発
生し、車輪の減速度が上記所定の値以上になる
と、その時点の車輪速度を初期値として、それ以
後所定の勾配で低下する近似車体速度を発生す
る。近似車体速度発生器76aの出力はスリツプ
信号発生器77aに供給され、こゝで車輪速度演
算器72aからの車輪速度と近似車体速度とが比
較され前者が後者より所定量以上小さいときに
は、スリツプ率信号Sを発生する。この所定量は
例えば基準率15%として設定されており、近似車
体速度に対する車輪速度の百分率を100から引い
た値(スリツプ率)が基準率と比較され、このス
リツプ率が基準率より大きい場合にスリツプ率信
号Sを発生する。
微分器73aは車輪速度演算器72aの出力を
受け、これを時間に関し微分し、この微分出力は
減速度信号発生器75aと、加速度信号発生器7
4aとに供給される。減速度信号発生器75aに
は減速度基準値(例えば−1.5g)が設定されてお
り、これと微分器73aの出力とが比較され、微
分器73aの出力、すなわち車輪の減速度が減速
度基準値より大きいときには減速度信号発生器7
5aは減速度信号−bを発生する。また、加速度
信号発生器74aには、加速度基準値(例えば、
0.5g)が設定されており、これと微分器73aの
出力とが比較され、微分器73aの出力、すなわ
ち車輪の加速度が加速度基準値より大きいときに
は、加速度信号発生器74aは加速度信号+bを
発生する。加速度信号発生器74aの出力端子は
アンドゲート92aの論理否定の入力端子(〇印
で示す。以下同様)、アンドゲート90aの論理
否定の入力端子、オフ遅延タイマ88aを介して
アンドゲート90aの入力端子、及びオアゲート
94aの第1の入力端子に接続されている。アン
ドゲート90aの出力端子はパルス発信器78a
の入力端子及びアンドゲート93aの入力端子に
接続され、パルス発信器78aの出力端子はアン
ドゲート93aの論理否定の入力端子に接続され
る。加速度信号発生器74a、オフ遅延タイマ8
8a、パルス発信器78a、オアゲート94a及
びアンドゲート90a,93aによつてブレーキ
上昇信号発生器81aが構成され、これによりブ
レーキ圧力を緩上昇させるためのパルス信号が発
生するのであるが、後述するようにアンチスキツ
ド制御中においてブレーキ圧力を緩上昇させるべ
き時間を考慮してオフ遅延タイマ88aの遅延時
間Tが定められている。アンドゲート93aの出
力端子は上述のオアゲート94aの第2の入力端
子に接続される。
受け、これを時間に関し微分し、この微分出力は
減速度信号発生器75aと、加速度信号発生器7
4aとに供給される。減速度信号発生器75aに
は減速度基準値(例えば−1.5g)が設定されてお
り、これと微分器73aの出力とが比較され、微
分器73aの出力、すなわち車輪の減速度が減速
度基準値より大きいときには減速度信号発生器7
5aは減速度信号−bを発生する。また、加速度
信号発生器74aには、加速度基準値(例えば、
0.5g)が設定されており、これと微分器73aの
出力とが比較され、微分器73aの出力、すなわ
ち車輪の加速度が加速度基準値より大きいときに
は、加速度信号発生器74aは加速度信号+bを
発生する。加速度信号発生器74aの出力端子は
アンドゲート92aの論理否定の入力端子(〇印
で示す。以下同様)、アンドゲート90aの論理
否定の入力端子、オフ遅延タイマ88aを介して
アンドゲート90aの入力端子、及びオアゲート
94aの第1の入力端子に接続されている。アン
ドゲート90aの出力端子はパルス発信器78a
の入力端子及びアンドゲート93aの入力端子に
接続され、パルス発信器78aの出力端子はアン
ドゲート93aの論理否定の入力端子に接続され
る。加速度信号発生器74a、オフ遅延タイマ8
8a、パルス発信器78a、オアゲート94a及
びアンドゲート90a,93aによつてブレーキ
上昇信号発生器81aが構成され、これによりブ
レーキ圧力を緩上昇させるためのパルス信号が発
生するのであるが、後述するようにアンチスキツ
ド制御中においてブレーキ圧力を緩上昇させるべ
き時間を考慮してオフ遅延タイマ88aの遅延時
間Tが定められている。アンドゲート93aの出
力端子は上述のオアゲート94aの第2の入力端
子に接続される。
減速度信号発生器75aの出力端子はオアゲー
ト94aの第3の入力端子に接続され、スリツプ
信号発生器77aの出力端子は上述のアンドゲー
ト92aの他方の入力端子に接続され、このアン
ドゲート92aの出力端子は上述のオアゲート9
4aの第4の入力端子に接続される。オアゲート
94aの出力端子及びアンドゲート92aの出力
端子における信号EV1,AV1が右前輪6aのスキ
ツド状態の評価結果であるブレーキ圧力制御信号
であつて、それぞれ後段の論理回路36に供給さ
れる。
ト94aの第3の入力端子に接続され、スリツプ
信号発生器77aの出力端子は上述のアンドゲー
ト92aの他方の入力端子に接続され、このアン
ドゲート92aの出力端子は上述のオアゲート9
4aの第4の入力端子に接続される。オアゲート
94aの出力端子及びアンドゲート92aの出力
端子における信号EV1,AV1が右前輪6aのスキ
ツド状態の評価結果であるブレーキ圧力制御信号
であつて、それぞれ後段の論理回路36に供給さ
れる。
アンドゲート92aの出力端子は更にモータ駆
動回路37に接続されている。
動回路37に接続されている。
第3評価回路35cにおいても同様にして信号
EV3,AV3すなわち、左前輪6bのスキツド状態
の評価結果であるブレーキ圧力制御信号が形成さ
れ、これらは論理回路36に供給され、上述のア
ンドゲート92aに対応するアンドゲートの出力
端子はモータ駆動回路37に接続される。
EV3,AV3すなわち、左前輪6bのスキツド状態
の評価結果であるブレーキ圧力制御信号が形成さ
れ、これらは論理回路36に供給され、上述のア
ンドゲート92aに対応するアンドゲートの出力
端子はモータ駆動回路37に接続される。
次に、第2評価回路35bの詳細について第3
B図を参照して説明する。
B図を参照して説明する。
第2評価回路35bはセンサー29a,29b
の出力を受け、これらは車輪速度演算器72a,
72b′に供給される。車輪速度演算器72a′,7
2b′の出力は低速度選択器(いわゆるセレクトロ
ー・ロー)120に供給され、これにより車輪速
度の低い方の信号が選択され、これが上述の第1
評価回路36aと同様な回路部に供給される。な
お、この回路部については第1評価回路36aの
対応する部分の接尾辞をaからbと変えるだけで
それらの詳細な説明は省略する。オアゲート94
b及びアンドゲート92bの出力EV2,AV2は論
理回路36に供給される。
の出力を受け、これらは車輪速度演算器72a,
72b′に供給される。車輪速度演算器72a′,7
2b′の出力は低速度選択器(いわゆるセレクトロ
ー・ロー)120に供給され、これにより車輪速
度の低い方の信号が選択され、これが上述の第1
評価回路36aと同様な回路部に供給される。な
お、この回路部については第1評価回路36aの
対応する部分の接尾辞をaからbと変えるだけで
それらの詳細な説明は省略する。オアゲート94
b及びアンドゲート92bの出力EV2,AV2は論
理回路36に供給される。
なお本評価回路35bでは車輪速度演算器72
a′,72b′の出力のうち高い方の出力が高速度選
択器(いわゆるセレクト・ハイ)200によつて
選択され、これに基づいて近似車体速度Eが形成
される。
a′,72b′の出力のうち高い方の出力が高速度選
択器(いわゆるセレクト・ハイ)200によつて
選択され、これに基づいて近似車体速度Eが形成
される。
車輪速度演算器72a′,72b′の出力は更に比
較器121に供給される。すなわち、+端子に右
側後輪11aの車輪速度信号VHRが供給され、一
端子に左側後輪11bの車輪速度信号VHLが供給
される。従つて、VHR≧VHLのときはその出力D
は“1”となり、VHR<VHLのときは出力Dは
“0”となる。この出力Dも論理回路36に供給
される。
較器121に供給される。すなわち、+端子に右
側後輪11aの車輪速度信号VHRが供給され、一
端子に左側後輪11bの車輪速度信号VHLが供給
される。従つて、VHR≧VHLのときはその出力D
は“1”となり、VHR<VHLのときは出力Dは
“0”となる。この出力Dも論理回路36に供給
される。
次に第4図を参照して論理回路36の詳細につ
いて説明する。
いて説明する。
第4図は摩擦係数の小さい方の後輪11aまた
は11bと、この後輪と同一側にある前輪6aま
たは6bの圧力制御信号のセレクトローを示す一
実施例である。セレクトロー制御は、複数の車輪
(この場合は2つの車輪)のうち、ロツクしやす
い方の車輪の回転挙動に合わせて、ロツクしない
ように制御する原理である。
は11bと、この後輪と同一側にある前輪6aま
たは6bの圧力制御信号のセレクトローを示す一
実施例である。セレクトロー制御は、複数の車輪
(この場合は2つの車輪)のうち、ロツクしやす
い方の車輪の回転挙動に合わせて、ロツクしない
ように制御する原理である。
論理回路36は前段の各出力EV1、EV2、
AV2、EV3、AV3、Dを受けるのであるが、これ
らを論理的に組み合わせる回路である。出力
EV1、AV1とEV3、AV3とに関しては対照的に構
成され、出力EV1、EV3は第1オアゲート100
a,100bの第1入力端子に供給される。この
第2入力端子には第1アンドゲート102a,1
02bの出力が供給され、第3入力端子には第2
オアゲート101a,101bの出力が供給され
る。
AV2、EV3、AV3、Dを受けるのであるが、これ
らを論理的に組み合わせる回路である。出力
EV1、AV1とEV3、AV3とに関しては対照的に構
成され、出力EV1、EV3は第1オアゲート100
a,100bの第1入力端子に供給される。この
第2入力端子には第1アンドゲート102a,1
02bの出力が供給され、第3入力端子には第2
オアゲート101a,101bの出力が供給され
る。
第1アンドゲート102a,102bの一方の
入力端子にはそれぞれ後述するモータ駆動回路3
7におけるAV1Z信号及びAV3Z信号がノツトゲ
ート106,107を介して供給され、他方の入
力端子には第2アンドゲート103a,103b
の出力が供給される。第2アンドゲート103
a,103bの一方の入力端子には前段の第2評
価回路35bの出力EV2が供給される。また一方
の第2アンドゲート103aの他方の入力端子に
は前段の第2評価回路35bの出力Dがノツトゲ
ート105を介して供給され、他方の第2アンド
ゲート103bの他方の入力端子には出力Dが直
接供給される。
入力端子にはそれぞれ後述するモータ駆動回路3
7におけるAV1Z信号及びAV3Z信号がノツトゲ
ート106,107を介して供給され、他方の入
力端子には第2アンドゲート103a,103b
の出力が供給される。第2アンドゲート103
a,103bの一方の入力端子には前段の第2評
価回路35bの出力EV2が供給される。また一方
の第2アンドゲート103aの他方の入力端子に
は前段の第2評価回路35bの出力Dがノツトゲ
ート105を介して供給され、他方の第2アンド
ゲート103bの他方の入力端子には出力Dが直
接供給される。
上述の第2オアゲート101a,101bの一
方の入力端子には前段の出力AV1、AV5が供給
され、他方の入力端子には第3アンドゲート10
4a,104bの出力が供給される。一方の第3
のアンドゲート104aの一方の出力端子には出
力Dかノツトゲート105を介して供給され、他
方の入力端子には前段の出力AV2が供給される。
他方のアンドゲート104bの一方の入力端子に
は出力Dが直接供給され、他方の入力端子には前
段の出力がAV2が供給される。
方の入力端子には前段の出力AV1、AV5が供給
され、他方の入力端子には第3アンドゲート10
4a,104bの出力が供給される。一方の第3
のアンドゲート104aの一方の出力端子には出
力Dかノツトゲート105を介して供給され、他
方の入力端子には前段の出力AV2が供給される。
他方のアンドゲート104bの一方の入力端子に
は出力Dが直接供給され、他方の入力端子には前
段の出力がAV2が供給される。
第1オアゲート100a,100bの出力は増
巾器108a,108bによつて増巾されるが、
この増巾出力が上述の制御信号EV、EV′すなわ
ち、ブレーキ力一定保持用弁制御指令である。ま
た、第2オアゲート101a,101bの出力は
増巾器109a,109bによつて増巾される
が、この増巾出力が上述の制御信号AV,AV′す
なわちブレーキ力減少用弁制御指令である。
巾器108a,108bによつて増巾されるが、
この増巾出力が上述の制御信号EV、EV′すなわ
ち、ブレーキ力一定保持用弁制御指令である。ま
た、第2オアゲート101a,101bの出力は
増巾器109a,109bによつて増巾される
が、この増巾出力が上述の制御信号AV,AV′す
なわちブレーキ力減少用弁制御指令である。
前述のように、減圧制御信号AV,AV′は、オ
アゲート101a,101bを用いて、前輪6
a,6b及び摩擦係数の小さい方の後輪11a,
11bの圧力制御信号AV1,AV3及びAV2の論
理和により形成される。またブレーキ圧力保持信
号EV,EV′として、前輪6a,6bの圧力制御
信号EV,EV′として、前輪6a,6bの圧力制
御信号EV1,EV3は常時使用するが、摩擦係数の
小さい方の後輪11a,11bの圧力制御信号
EV2は信号AV1ZまたはAV3Zがないときのみ使
用するようにしており、前輪の圧力制御信号
EV1,EV3重視であるが、これは次の2つの理由
による。第1の理由は、一般に車両は前輪が後輪
よりも先にロツクするようにブレーキ力配分され
ており、従つてセレクトロー制御の場合、そのロ
ツクしやすい前輪の回転挙動に合わせてブレーキ
圧力制御することになるからである。また第2の
理由は、圧力制御信号EV1,EV3及びEV2を共に
オアゲート100a,100bに直接入力したの
では、制動力不足になるためである。この点につ
いては後述する。
アゲート101a,101bを用いて、前輪6
a,6b及び摩擦係数の小さい方の後輪11a,
11bの圧力制御信号AV1,AV3及びAV2の論
理和により形成される。またブレーキ圧力保持信
号EV,EV′として、前輪6a,6bの圧力制御
信号EV,EV′として、前輪6a,6bの圧力制
御信号EV1,EV3は常時使用するが、摩擦係数の
小さい方の後輪11a,11bの圧力制御信号
EV2は信号AV1ZまたはAV3Zがないときのみ使
用するようにしており、前輪の圧力制御信号
EV1,EV3重視であるが、これは次の2つの理由
による。第1の理由は、一般に車両は前輪が後輪
よりも先にロツクするようにブレーキ力配分され
ており、従つてセレクトロー制御の場合、そのロ
ツクしやすい前輪の回転挙動に合わせてブレーキ
圧力制御することになるからである。また第2の
理由は、圧力制御信号EV1,EV3及びEV2を共に
オアゲート100a,100bに直接入力したの
では、制動力不足になるためである。この点につ
いては後述する。
次に第5図を参照してモータ駆動回路37の詳
細について説明する。
細について説明する。
モータ駆動回路37はオフ遅延タイマー11
0,111,112、これらの出力を受けるオア
ゲート113及び増巾器114から成る。オフ遅
延タイマー110,111,112の入力端子に
は前段の出力AV1、AV2、AV3、が供給される
が、タイマー110,111,112の出力
AV1Z、AV2Z、AV3Zは入力AV1、AV2、AV3が
“1”となると共に“1”となり、入力が“0”
となつてもその遅延時間だけ、なお“1'を持続す
るのであるが、最初に“1”となるとアンチスキ
ツド制御中はずつと“1”であるように遅延時間
は充分に長く設定されている。
0,111,112、これらの出力を受けるオア
ゲート113及び増巾器114から成る。オフ遅
延タイマー110,111,112の入力端子に
は前段の出力AV1、AV2、AV3、が供給される
が、タイマー110,111,112の出力
AV1Z、AV2Z、AV3Zは入力AV1、AV2、AV3が
“1”となると共に“1”となり、入力が“0”
となつてもその遅延時間だけ、なお“1'を持続す
るのであるが、最初に“1”となるとアンチスキ
ツド制御中はずつと“1”であるように遅延時間
は充分に長く設定されている。
タイマー110,112の出力AV1Z、AV3Z
は更に上述の論理回路36のノツトゲート10
6,107に供給されている。オアゲート103
の出力は増巾器114によつて増巾され、この増
巾出力が上述のモータ駆動信号Qとなる。
は更に上述の論理回路36のノツトゲート10
6,107に供給されている。オアゲート103
の出力は増巾器114によつて増巾され、この増
巾出力が上述のモータ駆動信号Qとなる。
本発明の実施例は以上のように構成されるが、
次にこの作用について説明する。
次にこの作用について説明する。
尚、ブレーキペダルを踏むとタンデムマスタシ
リンダ1の両系統の液圧はほぼ同一の速さで上昇
していくものとする。
リンダ1の両系統の液圧はほぼ同一の速さで上昇
していくものとする。
今、急ブレーキをかけるべくブレーキペダル2
を踏んだものとする。また、車輪6a,6b,1
1a,11bは同一種のタイヤを装備し摩擦係数
が均一な路面を走行しているものとする。ブレー
キのかけ始めにおいてはコントロール・ユニツト
31からの信号EV,AV,EV′,AV′はいづれも
“0”であるので、切換弁33a,34a,33
b,34bはA、Cの位置をとつている。従つ
て、マスタシリンダ1からの圧液は管路3,1
6、切換弁33a,34a,33b,34b、管
路5,17を通つて前輪6a,6bのホイールシ
リンダ7a,7bに供給される。この圧液は更に
弁装置8における第1入力ポート9、第2入力ポ
ート18、入力室49a,49b、出力室50
a,50b、第1出力ポート10、第2出力ポー
ト14、管路13,15及び減圧弁32a,32
bを通つて後輪11a,11bのホイールシリン
ダ12a,12bにも供給される。これにより車
輪6a,6b,11a,11bにブレーキがかけ
られる。減圧弁32a,32bは公知の作用を行
ない、入力側の圧力が所定値以下では、そのまゝ
出力側に伝えるが、所定値以上ではほゞ一定の割
合で減圧させて出力側に伝える。
を踏んだものとする。また、車輪6a,6b,1
1a,11bは同一種のタイヤを装備し摩擦係数
が均一な路面を走行しているものとする。ブレー
キのかけ始めにおいてはコントロール・ユニツト
31からの信号EV,AV,EV′,AV′はいづれも
“0”であるので、切換弁33a,34a,33
b,34bはA、Cの位置をとつている。従つ
て、マスタシリンダ1からの圧液は管路3,1
6、切換弁33a,34a,33b,34b、管
路5,17を通つて前輪6a,6bのホイールシ
リンダ7a,7bに供給される。この圧液は更に
弁装置8における第1入力ポート9、第2入力ポ
ート18、入力室49a,49b、出力室50
a,50b、第1出力ポート10、第2出力ポー
ト14、管路13,15及び減圧弁32a,32
bを通つて後輪11a,11bのホイールシリン
ダ12a,12bにも供給される。これにより車
輪6a,6b,11a,11bにブレーキがかけ
られる。減圧弁32a,32bは公知の作用を行
ない、入力側の圧力が所定値以下では、そのまゝ
出力側に伝えるが、所定値以上ではほゞ一定の割
合で減圧させて出力側に伝える。
ブレーキ液圧の上昇により車輪6a,6b,1
1a,11bが所定の減速度に達すると(なおこ
の場合には説明をわかりやすくするために全車輪
は同等に減速し同時に達するものとする。以下の
スリツプ率についても同様)すなわち評価回路3
5a,35b,35cで減速度信号発生器75a
(第1評価回路35aについて代表的に符示す
る。)が減速度信号−bを発生するとEV1、EV2、
EV3信号が“1”となり、論理回路36の出力
EV、EV′は“1”となる。従つて切換弁33a,
33bはBの位置に切り換えられ、マスタシリン
ダ1側とホイールシリンダ7a,7側とは遮断さ
れる。これによりホイールシリンダ7a,7b,
12a,12bのブレーキ液圧は一定に保持され
る。
1a,11bが所定の減速度に達すると(なおこ
の場合には説明をわかりやすくするために全車輪
は同等に減速し同時に達するものとする。以下の
スリツプ率についても同様)すなわち評価回路3
5a,35b,35cで減速度信号発生器75a
(第1評価回路35aについて代表的に符示す
る。)が減速度信号−bを発生するとEV1、EV2、
EV3信号が“1”となり、論理回路36の出力
EV、EV′は“1”となる。従つて切換弁33a,
33bはBの位置に切り換えられ、マスタシリン
ダ1側とホイールシリンダ7a,7側とは遮断さ
れる。これによりホイールシリンダ7a,7b,
12a,12bのブレーキ液圧は一定に保持され
る。
車輪の減速度が所定の値より小さくなると減速
度信号−bは消滅し、切換弁33a,33bは再
びAの位置に切り換りブレーキ液圧を再上昇させ
るが、この後に車輪が所定のスリツプ率に達する
と、または減速度信号発生中にこのスリツプ率に
達すると第3A図においてスリツプ信号発生器7
7aはスリツプ信号Sを発生する。加速度信号発
生器74aは未だ加速度信号+bを発生していな
いのでアンドゲート92aの出力AV1、AV2、
AV3も“1”となり、論理回路36の出力AV,
AV′がEV,EV′と共に“1”となる。これによ
り切換弁33a,33b,34a,34bはB、
Dの位置に切り換わる。管路3と5及び16と1
7とは遮断の状態におかれるが管路5と60a及
び17と60bとは連通される。
度信号−bは消滅し、切換弁33a,33bは再
びAの位置に切り換りブレーキ液圧を再上昇させ
るが、この後に車輪が所定のスリツプ率に達する
と、または減速度信号発生中にこのスリツプ率に
達すると第3A図においてスリツプ信号発生器7
7aはスリツプ信号Sを発生する。加速度信号発
生器74aは未だ加速度信号+bを発生していな
いのでアンドゲート92aの出力AV1、AV2、
AV3も“1”となり、論理回路36の出力AV,
AV′がEV,EV′と共に“1”となる。これによ
り切換弁33a,33b,34a,34bはB、
Dの位置に切り換わる。管路3と5及び16と1
7とは遮断の状態におかれるが管路5と60a及
び17と60bとは連通される。
前輪6a,6bのホイールシリンダ7a,7b
のブレーキ液は管路5,60a,17,60bを
通つてリザーバ25a,25b内に流入する。ま
た後輪11a,11bのホイールシリンダ12
a,12bのブレーキ液も管路15,13、弁装
置8の出力ポート14,10、出力室50a,5
0b、入力室49a,49b、入力ポート18,
9、管路17,5,60b,60aを通つてリザ
ーバ25a,25b内に流入する。これにより前
輪6a,6b、後輪10a,10bのブレーキが
ゆるめられる。
のブレーキ液は管路5,60a,17,60bを
通つてリザーバ25a,25b内に流入する。ま
た後輪11a,11bのホイールシリンダ12
a,12bのブレーキ液も管路15,13、弁装
置8の出力ポート14,10、出力室50a,5
0b、入力室49a,49b、入力ポート18,
9、管路17,5,60b,60aを通つてリザ
ーバ25a,25b内に流入する。これにより前
輪6a,6b、後輪10a,10bのブレーキが
ゆるめられる。
液圧ポンプ20は信号AV,AV2,AV3が
“1”となると共に駆動開始し、リザーバ25a,
25bからほゞ同等の吸入量で管路3,16側に
送り込むので、弁装置8内ではピストン38の両
側の液圧はほゞ同じ速さで減少して行く。従つて
ピストン38は中立位置から移動せず弁球47
a,47bを弁座46a,46bから離座させた
まゝである。
“1”となると共に駆動開始し、リザーバ25a,
25bからほゞ同等の吸入量で管路3,16側に
送り込むので、弁装置8内ではピストン38の両
側の液圧はほゞ同じ速さで減少して行く。従つて
ピストン38は中立位置から移動せず弁球47
a,47bを弁座46a,46bから離座させた
まゝである。
車輪速度が回復し、所定の加速度に達すると加
速度信号発生器74aから加速度信号+bが発生
する。これにより評価回路35a,35b,35
cの出力EV1、EV2、EV3は“1”となり、論理
回路36の出力EV、EV′は“1”となる。車輪
のブレーキ液圧は一定に保持される。
速度信号発生器74aから加速度信号+bが発生
する。これにより評価回路35a,35b,35
cの出力EV1、EV2、EV3は“1”となり、論理
回路36の出力EV、EV′は“1”となる。車輪
のブレーキ液圧は一定に保持される。
加速度信号+bが消滅するとパルス発振器78
aが作動し、オフ遅延タイマ88aの遅延時間だ
け出力EV1、BV2、EV3が“1”、“0”、“1”、
“0”……とパルス状に変化する。これにより論
理回路36の出力EV、EV′も同様に変化し、車
輪のブレーキ液圧は階段上に増大させられる。
aが作動し、オフ遅延タイマ88aの遅延時間だ
け出力EV1、BV2、EV3が“1”、“0”、“1”、
“0”……とパルス状に変化する。これにより論
理回路36の出力EV、EV′も同様に変化し、車
輪のブレーキ液圧は階段上に増大させられる。
以下、同様な制御をくり返して、車両が所望の
速度に達すると、または停止するとブレーキペダ
ル2への踏み込みは解除される。これと共にホイ
ールシリンダ7a,7b,12a,12bからブ
レーキ液は各管路、弁装置8、切換弁4a,4
b、逆止弁19a,19bを通つてマスタシリン
ダ1に還流するよつてブレーキがゆるめられる。
速度に達すると、または停止するとブレーキペダ
ル2への踏み込みは解除される。これと共にホイ
ールシリンダ7a,7b,12a,12bからブ
レーキ液は各管路、弁装置8、切換弁4a,4
b、逆止弁19a,19bを通つてマスタシリン
ダ1に還流するよつてブレーキがゆるめられる。
以上の作用の説明では、EV1、EV2、EV3又は
AV1,AV2,AV3が同時に“0”又は“1”に
なるものとしたが、車輪6a,6b,11a,1
1bが走行する路面の摩擦係数が左右で大きく異
なる場合、例えば車輪6a,11a側の路面の摩
擦係数μが比較的に小さい場合(いわゆるスプリ
ツト路面)について次に説明する。
AV1,AV2,AV3が同時に“0”又は“1”に
なるものとしたが、車輪6a,6b,11a,1
1bが走行する路面の摩擦係数が左右で大きく異
なる場合、例えば車輪6a,11a側の路面の摩
擦係数μが比較的に小さい場合(いわゆるスプリ
ツト路面)について次に説明する。
説明をわかりやすくするために右側の車輪6
a,11aは同等に減速し減速度信号−b又はス
リツプ信号Sは同時に発生するものとする。すな
わち、第1、第2評価回路35a,35bの出力
EV1、EV2及びAV1,AV2は同時に“0”、“1”
となる。なお、第2評価回路35bでは選択器1
20によつて低μ側にある後輪11aの車輪速度
が選択され、これに基いてスキツド状態が評価さ
れている。また、比較器121の出力Dは右側後
輪11aの車輪速度が左側後輪11bより低いた
め“0”となり、これが論理回路36に供給され
ている。然しながら、今説明をわかりやすくする
ために同じ低μ側にある前輪6a、後輪11aは
同等に減速するものとしているので、第2評価回
路の出力EV2,AV2は論理回路36においてオア
ゲート100a,101aの出力には何ら影響を
及ぼさない。論理回路36の出力EV、又はAV
はEV1,AV1に同期して“0”、“1”となり、切
換弁33a,34aにより右側前輪6aのブレー
キ液圧は一定保持又は減少させられる。高μ側に
ある左側前輪6bは未だロツク傾向にはないの
で、第3評価回路35cの出力EV3,AV3は
“0”である。また左側後輪11bは右側前輪1
1aより車輪速度が高いので比較器121の出力
Dは“0”であり、第2評価回路35bの出力
EV2、AV2が“1”であつてもアンドゲート10
3b,104bの出力は“0”である。従つて、
論理回路36の出力EV′、AV′は“0”であり切
換弁33a,33bは作動せず、前輪6bのブレ
ーキ液圧は未だ上昇中である。
a,11aは同等に減速し減速度信号−b又はス
リツプ信号Sは同時に発生するものとする。すな
わち、第1、第2評価回路35a,35bの出力
EV1、EV2及びAV1,AV2は同時に“0”、“1”
となる。なお、第2評価回路35bでは選択器1
20によつて低μ側にある後輪11aの車輪速度
が選択され、これに基いてスキツド状態が評価さ
れている。また、比較器121の出力Dは右側後
輪11aの車輪速度が左側後輪11bより低いた
め“0”となり、これが論理回路36に供給され
ている。然しながら、今説明をわかりやすくする
ために同じ低μ側にある前輪6a、後輪11aは
同等に減速するものとしているので、第2評価回
路の出力EV2,AV2は論理回路36においてオア
ゲート100a,101aの出力には何ら影響を
及ぼさない。論理回路36の出力EV、又はAV
はEV1,AV1に同期して“0”、“1”となり、切
換弁33a,34aにより右側前輪6aのブレー
キ液圧は一定保持又は減少させられる。高μ側に
ある左側前輪6bは未だロツク傾向にはないの
で、第3評価回路35cの出力EV3,AV3は
“0”である。また左側後輪11bは右側前輪1
1aより車輪速度が高いので比較器121の出力
Dは“0”であり、第2評価回路35bの出力
EV2、AV2が“1”であつてもアンドゲート10
3b,104bの出力は“0”である。従つて、
論理回路36の出力EV′、AV′は“0”であり切
換弁33a,33bは作動せず、前輪6bのブレ
ーキ液圧は未だ上昇中である。
従つて、第2図において、ピストン38の右側
の入力室49a及び出力室50aの液圧は左側の
それらより低くなるのでピストン38は右方へと
移動する。これにより左方の弁球47bは、ばね
48bのばね力により弁座46bに着座する。他
方、右方の弁球47aは軸状部41aにより弁座
46aより更に離れる方向に押される。ピストン
38の右側の入力室49aと出力室50aとは連
通したまゝであるが、左側の入力室49bと出力
室50bとは遮断される。すなわち、マスタシリ
ンダ1から一方の後輪11aのホイールシリンダ
12aへの液供給は遮断される。
の入力室49a及び出力室50aの液圧は左側の
それらより低くなるのでピストン38は右方へと
移動する。これにより左方の弁球47bは、ばね
48bのばね力により弁座46bに着座する。他
方、右方の弁球47aは軸状部41aにより弁座
46aより更に離れる方向に押される。ピストン
38の右側の入力室49aと出力室50aとは連
通したまゝであるが、左側の入力室49bと出力
室50bとは遮断される。すなわち、マスタシリ
ンダ1から一方の後輪11aのホイールシリンダ
12aへの液供給は遮断される。
以上のように遮断された状態でピストン38が
右側の入力49a、出力室50aの圧力低下と共
に更に右方へと移動するとピストン3の左側の遮
断された出力室50bの容積が増大する。すなわ
ち、この出力室50bと出力ポート14、管路1
5を介して連通している前輪11aのホイールシ
リンダ12aの液圧が低下する。また、左側の弁
球47bが弁座46bに着座している限り、右側
の入力室49a、出力室50aの液圧が再び上昇
するときには(信号EV,AVが“0”になる)、
ピストン38が左方に移動して左側の出力室50
bの容積が減少する。これにより後輪11aのホ
イールシリンダ12のブレーキ液圧が再び上昇す
る。すなわち、前輪6aと同一側にある後輪11
aは前輪6aのブレーキ液圧に従つて制御される
ことになる。従つて、路面の低い摩擦係数側にあ
る前輪11aは同一側の前輪6aと同様にロツク
が防止される。もし他方の路面の高い摩擦係数側
にある前輪6bと同様に後輪11aのブレーキ液
圧を制御すればロツクするであろう。また、高μ
側にある前輪6bのブレーキ液圧は独立して制御
されるのでブレーキ距離を長くすることもない。
右側の入力49a、出力室50aの圧力低下と共
に更に右方へと移動するとピストン3の左側の遮
断された出力室50bの容積が増大する。すなわ
ち、この出力室50bと出力ポート14、管路1
5を介して連通している前輪11aのホイールシ
リンダ12aの液圧が低下する。また、左側の弁
球47bが弁座46bに着座している限り、右側
の入力室49a、出力室50aの液圧が再び上昇
するときには(信号EV,AVが“0”になる)、
ピストン38が左方に移動して左側の出力室50
bの容積が減少する。これにより後輪11aのホ
イールシリンダ12のブレーキ液圧が再び上昇す
る。すなわち、前輪6aと同一側にある後輪11
aは前輪6aのブレーキ液圧に従つて制御される
ことになる。従つて、路面の低い摩擦係数側にあ
る前輪11aは同一側の前輪6aと同様にロツク
が防止される。もし他方の路面の高い摩擦係数側
にある前輪6bと同様に後輪11aのブレーキ液
圧を制御すればロツクするであろう。また、高μ
側にある前輪6bのブレーキ液圧は独立して制御
されるのでブレーキ距離を長くすることもない。
以上は全車輪は同一種のタイヤを装備している
ものとして説明したが、次に前輪6a,6bにの
みスパイクタイヤ又はチエーンを装備した場合に
ついて説明する。まず、スプリツト路面を走行し
ている場合について説明する。
ものとして説明したが、次に前輪6a,6bにの
みスパイクタイヤ又はチエーンを装備した場合に
ついて説明する。まず、スプリツト路面を走行し
ている場合について説明する。
今、前輪6a、後輪11aが低μ側にあり、前
輪6b、後輪11bが高μ側にあるものとする。
急ブレーキをかけると第6図Bに示すように前輪
6aのブレーキ液圧Pが上昇し、時間t1で第1評
価回路35aの出力EV1が“1”となり、従つて
論理回路36の出力EVは第6図Cに示すように
“1”となる。これによりブレーキ液圧Pは一定
に保持される。時間t2になると第1評価回路35
aの出力AV1が“1”となり、従つて論理回路
36の出力AVは“1”となる。これによりブレ
ーキ液圧Pは減少させられる。時間t3で出力AV1
が消滅するが、出力EV1がなお“1”であるので
出力EVは“1”であり、ブレーキ液圧Pは一定
に保持される。時間t4で第2評価回路35bの出
力AV2が“1”となる。すなわち、右側後輪1
1aが所定のスリツプ率に達する。なお、第3B
図において、右側後輪11aに設けたセンサー2
9aの出力の方が左側後輪11bに設けたセンサ
ー29bの出力より小さいので、低速度選択器1
20により車輪速度演算器72a′の出力の方が選
択され、これに基づいてスキツド状態が評価され
ている。また、比較器121の出力Dは“0”と
なつており、これが論理回路36において、ノツ
トゲート105で反転されて“1”としてアンド
ゲート103a,104aの一方の入力端子に供
給されている。また、出力AV2が“1”となる
前に出力EV2は“1”となつており、依然として
“1”であるので、両アンドゲート103a,1
04aの出力は“1”となる。然しながら、出力
EV2が“1”となつたときには、すでに第1評価
回路35aの出力EV1は“1”となつているの
で、オアゲート100aの出力、すなわち出力
EVには何らの影響も及ぼさない。また、第2評
価回路35aの出力AV1が“1”となると共に
AV1Z信号が発生し、これがノツトゲート106
により反転されて、アンドゲート102aの他方
の入力端子への入力が“0”となるので、これ以
後は、第2評価回路35bの出力EV2は論理回路
36の出力EVには何ら影響を及ぼさず、出力EV
は第1評価回路35aの出力EV,AV及び第2
評価回路35bの出力AVによつてそのレベルが
決定される。時間t4で出力AV2が“1”となると
ブレーキ液圧Pは第6図Bに示すように減少す
る。時間t3で出力AV2が消滅するが、この間に前
輪用の出力EV1が再び“1”となつているので、
ブレーキ液圧Pは一定に保持される。以後、出力
EV1は周期的に“0”、“1”となり、従つて出力
EVも周期的に“0”、“1”となり、第6図Bに
示すようにブレーキ液圧Pは階段上に上昇する。
なお、ノツトゲート106,107及びアンドゲ
ート102a,102bを除いて、圧力制御信号
EV1,EV3及びEV2を直接オアゲート100a,
100bに入力したのでは、ブレーキ圧力保持信
号EVは第6図Cの時間t5乃至t6の間に示すよう
な波形とはならず、即ち周期的に“0”、“1”と
はならず、常に“1”となつたままで増圧ができ
ず制動力不足になるであろう。時間t6,t7では出
力AV1、従つて出力AVは再び“1”となり、こ
の発生中、出力EVも“1”であるので、この間、
ブレーキ液圧Pは減少する。結局、前輪6aのブ
レーキ液圧Pは第6図Bに示すように変化し、こ
れにより前輪6aの速度Vは第6図Aに示すよう
に変化する。他方、後輪11aのブレーキ液圧
P′は上述のような弁装置8の作用で第6図Bに示
すように変化し、これに応じて後輪速度V′は第
6図Aに示すように変化し、両車輪ともロツクし
てしまうことがない。なお、高μ側にある左側車
輪6bは右側後輪11aのロツク傾向には無関係
に独立してブレーキ液圧を上昇され、ブレーキ距
離を長くすることが防止される。
輪6b、後輪11bが高μ側にあるものとする。
急ブレーキをかけると第6図Bに示すように前輪
6aのブレーキ液圧Pが上昇し、時間t1で第1評
価回路35aの出力EV1が“1”となり、従つて
論理回路36の出力EVは第6図Cに示すように
“1”となる。これによりブレーキ液圧Pは一定
に保持される。時間t2になると第1評価回路35
aの出力AV1が“1”となり、従つて論理回路
36の出力AVは“1”となる。これによりブレ
ーキ液圧Pは減少させられる。時間t3で出力AV1
が消滅するが、出力EV1がなお“1”であるので
出力EVは“1”であり、ブレーキ液圧Pは一定
に保持される。時間t4で第2評価回路35bの出
力AV2が“1”となる。すなわち、右側後輪1
1aが所定のスリツプ率に達する。なお、第3B
図において、右側後輪11aに設けたセンサー2
9aの出力の方が左側後輪11bに設けたセンサ
ー29bの出力より小さいので、低速度選択器1
20により車輪速度演算器72a′の出力の方が選
択され、これに基づいてスキツド状態が評価され
ている。また、比較器121の出力Dは“0”と
なつており、これが論理回路36において、ノツ
トゲート105で反転されて“1”としてアンド
ゲート103a,104aの一方の入力端子に供
給されている。また、出力AV2が“1”となる
前に出力EV2は“1”となつており、依然として
“1”であるので、両アンドゲート103a,1
04aの出力は“1”となる。然しながら、出力
EV2が“1”となつたときには、すでに第1評価
回路35aの出力EV1は“1”となつているの
で、オアゲート100aの出力、すなわち出力
EVには何らの影響も及ぼさない。また、第2評
価回路35aの出力AV1が“1”となると共に
AV1Z信号が発生し、これがノツトゲート106
により反転されて、アンドゲート102aの他方
の入力端子への入力が“0”となるので、これ以
後は、第2評価回路35bの出力EV2は論理回路
36の出力EVには何ら影響を及ぼさず、出力EV
は第1評価回路35aの出力EV,AV及び第2
評価回路35bの出力AVによつてそのレベルが
決定される。時間t4で出力AV2が“1”となると
ブレーキ液圧Pは第6図Bに示すように減少す
る。時間t3で出力AV2が消滅するが、この間に前
輪用の出力EV1が再び“1”となつているので、
ブレーキ液圧Pは一定に保持される。以後、出力
EV1は周期的に“0”、“1”となり、従つて出力
EVも周期的に“0”、“1”となり、第6図Bに
示すようにブレーキ液圧Pは階段上に上昇する。
なお、ノツトゲート106,107及びアンドゲ
ート102a,102bを除いて、圧力制御信号
EV1,EV3及びEV2を直接オアゲート100a,
100bに入力したのでは、ブレーキ圧力保持信
号EVは第6図Cの時間t5乃至t6の間に示すよう
な波形とはならず、即ち周期的に“0”、“1”と
はならず、常に“1”となつたままで増圧ができ
ず制動力不足になるであろう。時間t6,t7では出
力AV1、従つて出力AVは再び“1”となり、こ
の発生中、出力EVも“1”であるので、この間、
ブレーキ液圧Pは減少する。結局、前輪6aのブ
レーキ液圧Pは第6図Bに示すように変化し、こ
れにより前輪6aの速度Vは第6図Aに示すよう
に変化する。他方、後輪11aのブレーキ液圧
P′は上述のような弁装置8の作用で第6図Bに示
すように変化し、これに応じて後輪速度V′は第
6図Aに示すように変化し、両車輪ともロツクし
てしまうことがない。なお、高μ側にある左側車
輪6bは右側後輪11aのロツク傾向には無関係
に独立してブレーキ液圧を上昇され、ブレーキ距
離を長くすることが防止される。
従来のようにもし前輪6a,6bのスキツド状
態だけを評価し(近似車体速度は全車輪の回転情
報により形成しているが)、この評価結果で液圧
制御弁4a,4bを制御する場合には、前輪及び
後輪のブレーキ液圧は第6図Bの破線で示すよう
に変化するであろう。前輪はロツクしないように
アンチスキツド制御されるが、後輪はロツクして
しまう。すなわち、後輪のブレーキ液圧は前輪の
ロツク限界圧力が非常に高いのでそのロツク限界
圧力Rを越えてしまい、前輪のブレーキ液圧の制
御と共に図示するように変動するが、その変動巾
も小さく、ロツク限界圧力Rを越えたまゝであ
る。第6図Aで破線で示すように前輪の速度はア
ンチスキツド制御されて減少して行くが、後輪の
速度は直ちに零となる。すなわち、ロツクしてし
まう。なお第6図B,Cにおいて後輪のブレーキ
液圧の変化の前輪のそれに対する時間遅れは無視
している。
態だけを評価し(近似車体速度は全車輪の回転情
報により形成しているが)、この評価結果で液圧
制御弁4a,4bを制御する場合には、前輪及び
後輪のブレーキ液圧は第6図Bの破線で示すよう
に変化するであろう。前輪はロツクしないように
アンチスキツド制御されるが、後輪はロツクして
しまう。すなわち、後輪のブレーキ液圧は前輪の
ロツク限界圧力が非常に高いのでそのロツク限界
圧力Rを越えてしまい、前輪のブレーキ液圧の制
御と共に図示するように変動するが、その変動巾
も小さく、ロツク限界圧力Rを越えたまゝであ
る。第6図Aで破線で示すように前輪の速度はア
ンチスキツド制御されて減少して行くが、後輪の
速度は直ちに零となる。すなわち、ロツクしてし
まう。なお第6図B,Cにおいて後輪のブレーキ
液圧の変化の前輪のそれに対する時間遅れは無視
している。
次に、両前輪がスパイクタイヤ又はチエーンを
装備しており(又はフエード現象を示していると
き)、全輪が均一な路面を走行している場合につ
いて説明する。
装備しており(又はフエード現象を示していると
き)、全輪が均一な路面を走行している場合につ
いて説明する。
説明をわかりやすくするために、この場合には
両後輪11a,11bの車輪速度は同等に変化す
るものとする。従つて、第2評価回路35bにお
いて低速度選択器120の出力は車輪速度演算器
72a′,72b′の出力(相等しい)であり、比較
器121の出力Dは“1”である。これによつ
て、右側前輪6aのブレーキ液圧は後輪11a,
11bのスキツド状態によつても制御されるが、
左側前輪6bのブレーキ液圧は後輪11a,11
bのスキツド状態には無関係にそのスキツド状態
だけ制御される。
両後輪11a,11bの車輪速度は同等に変化す
るものとする。従つて、第2評価回路35bにお
いて低速度選択器120の出力は車輪速度演算器
72a′,72b′の出力(相等しい)であり、比較
器121の出力Dは“1”である。これによつ
て、右側前輪6aのブレーキ液圧は後輪11a,
11bのスキツド状態によつても制御されるが、
左側前輪6bのブレーキ液圧は後輪11a,11
bのスキツド状態には無関係にそのスキツド状態
だけ制御される。
今、第7図で示すように時間t1で第2評価回路
35bにおいて、減速度信号発生器75bから減
速度信号−bが発生したとすると、第2評価回路
35bの出力EV2は“1”となり、これが論理回
路36のアンドゲート103a,103bの一方
の入力端子に供給される。第2評価回路35bに
おける比較器121の出力Dは“1”であるの
で、アンドゲート103bの出力は“1”となる
が、他方のアンドゲート103aの他方の入力端
子には比較器121の出力Dは反転されて供給さ
れるので、その出力は“0”のまゝである。
35bにおいて、減速度信号発生器75bから減
速度信号−bが発生したとすると、第2評価回路
35bの出力EV2は“1”となり、これが論理回
路36のアンドゲート103a,103bの一方
の入力端子に供給される。第2評価回路35bに
おける比較器121の出力Dは“1”であるの
で、アンドゲート103bの出力は“1”となる
が、他方のアンドゲート103aの他方の入力端
子には比較器121の出力Dは反転されて供給さ
れるので、その出力は“0”のまゝである。
アンドゲート103bの出力“1”は次段のア
ンドゲート102bの一方の入力端子に供給され
る。この他方の入力端子にはAV3Z信号がノツト
ゲート107で反転されて供給されているが、未
だ左側前輪6bはスキツド傾向にはないので第3
評価回路35cの出力EV3,AV3は“0”である
ので,AV3Z信号は“0”である。従つてアンド
ゲート102bへの入力は“1”であり、アンド
ゲート102bの出力は第2評価回路35bの出
力EV2と共に“1”となる。
ンドゲート102bの一方の入力端子に供給され
る。この他方の入力端子にはAV3Z信号がノツト
ゲート107で反転されて供給されているが、未
だ左側前輪6bはスキツド傾向にはないので第3
評価回路35cの出力EV3,AV3は“0”である
ので,AV3Z信号は“0”である。従つてアンド
ゲート102bへの入力は“1”であり、アンド
ゲート102bの出力は第2評価回路35bの出
力EV2と共に“1”となる。
従つて、オアゲート100bの出力、すなわち
論理回路36の出力EV′は第7図Cに示すように
“1”となり、前輪6bのブレーキ液圧Pは一定
に保持される。他方の前輪6aのブレーキ液圧P
は論理回路36の出力EV,AVは“0”のまゝ
であるので、上昇し続ける。これにより第2図の
弁装置8において、ピストン59は左方へと移動
し、弁球47aは弁座46aに着座し、右側前輪
6aのホイールシリンダ7aと左側後輪11bの
ホイールシリンダ12bとの連通は遮断される。
他方、左側前輪6bのブレーキ液圧Pは一定に保
持されているので、弁球47aが弁座46aに着
座した後はピストン59の左方への移動は停止
し、結局、両後輪11a,11bのブレーキ液圧
P′は第7図Bに示すように一定に保持される。
論理回路36の出力EV′は第7図Cに示すように
“1”となり、前輪6bのブレーキ液圧Pは一定
に保持される。他方の前輪6aのブレーキ液圧P
は論理回路36の出力EV,AVは“0”のまゝ
であるので、上昇し続ける。これにより第2図の
弁装置8において、ピストン59は左方へと移動
し、弁球47aは弁座46aに着座し、右側前輪
6aのホイールシリンダ7aと左側後輪11bの
ホイールシリンダ12bとの連通は遮断される。
他方、左側前輪6bのブレーキ液圧Pは一定に保
持されているので、弁球47aが弁座46aに着
座した後はピストン59の左方への移動は停止
し、結局、両後輪11a,11bのブレーキ液圧
P′は第7図Bに示すように一定に保持される。
時間t2に第2評価回路35bのスリツプ信号発
生器77bがスリツプ信号Sを発生すると、すな
わち後輪11a,11bが所定のスリツプ率以上
にスリツプすると、出力AV2も“1”となり、
論理回路36においてアンドゲート104bの出
力は“1”となる。これにより出力AV′も“1”
となり、前輪6bのブレーキ液圧Pは第7図に示
すように減少させられる。
生器77bがスリツプ信号Sを発生すると、すな
わち後輪11a,11bが所定のスリツプ率以上
にスリツプすると、出力AV2も“1”となり、
論理回路36においてアンドゲート104bの出
力は“1”となる。これにより出力AV′も“1”
となり、前輪6bのブレーキ液圧Pは第7図に示
すように減少させられる。
弁装置8においては、ピストン59の左側の液
圧が低下することにより、ピストン59は弁球4
7aを弁座46aに着座させたまゝ、更に左方へ
と移動し、これにより両後輪11a,11bのブ
レーキ液圧P′は第7図Bに示すように減少させら
れる。
圧が低下することにより、ピストン59は弁球4
7aを弁座46aに着座させたまゝ、更に左方へ
と移動し、これにより両後輪11a,11bのブ
レーキ液圧P′は第7図Bに示すように減少させら
れる。
時間t3では第2評価回路35bにおいて、減速
度信号−bが消滅するが、スリツプ信号Sがまだ
発生しているので、出力EV2は“1”のまゝであ
り、前輪6b後輪11a,11bのブレーキ液圧
P,P′は減少し続ける。時間t4になると第2評価
回路35bにおいて加速度信号発生器74bから
加速度信号+bが発生する。これによりスリツプ
信号発生器77bからまだスリツプ信号Sが発生
していたとしてもアンドゲート92bの出力
AV2、は“0”となる。然しながら、オアゲー
ト94bの第4の入力端子には加速度信号+bが
加えられることになるのでオアゲート94bの出
力EV2は“1”のまゝである。信号AV3Zは未だ
“0”となるので、論理回路36の出力AV′は
“0”となるが出力EV′は“1”のまゝである。
これにより前輪6b、後輪11a,11bのブレ
ーキ液圧P,P′は一定に保持される。時間t5で加
速度信号+bが消滅すると、パルス発振器81b
が作動し出力EV2すなわちEV′は“1”、“0”、
“1”、“0”と周期的に変化する。これによりブ
レーキ液圧P,P′は階段状に上昇して行く。
度信号−bが消滅するが、スリツプ信号Sがまだ
発生しているので、出力EV2は“1”のまゝであ
り、前輪6b後輪11a,11bのブレーキ液圧
P,P′は減少し続ける。時間t4になると第2評価
回路35bにおいて加速度信号発生器74bから
加速度信号+bが発生する。これによりスリツプ
信号発生器77bからまだスリツプ信号Sが発生
していたとしてもアンドゲート92bの出力
AV2、は“0”となる。然しながら、オアゲー
ト94bの第4の入力端子には加速度信号+bが
加えられることになるのでオアゲート94bの出
力EV2は“1”のまゝである。信号AV3Zは未だ
“0”となるので、論理回路36の出力AV′は
“0”となるが出力EV′は“1”のまゝである。
これにより前輪6b、後輪11a,11bのブレ
ーキ液圧P,P′は一定に保持される。時間t5で加
速度信号+bが消滅すると、パルス発振器81b
が作動し出力EV2すなわちEV′は“1”、“0”、
“1”、“0”と周期的に変化する。これによりブ
レーキ液圧P,P′は階段状に上昇して行く。
以上述べたように後輪11a,11bにロツク
傾向が生ずると直ちにブレーキ液圧P′は一定保持
又は減少させられるので、後輪ロツク限回圧力R
を一時的に越えても直ちにこの圧力以下とされロ
ツクしてしまうことがない。なお、前輪6a,6
bはロツク傾向を示す前に後輪11a,11bの
スキツド状態により制御されるのでロツクするこ
とはない。なお、両後輪の車輪速度が同等に変化
しない場合には車輪速度の小さい方の後輪のスキ
ツド状態により同一側の前輪が制御され、この液
圧に応じて弁装置8を介して両方の後輪が制御さ
れる。然しながらいづれにしても、両方の前輪と
もブレーキ液圧を制御することはないので、ブレ
ーキ距離を長くしてしまうことはない。
傾向が生ずると直ちにブレーキ液圧P′は一定保持
又は減少させられるので、後輪ロツク限回圧力R
を一時的に越えても直ちにこの圧力以下とされロ
ツクしてしまうことがない。なお、前輪6a,6
bはロツク傾向を示す前に後輪11a,11bの
スキツド状態により制御されるのでロツクするこ
とはない。なお、両後輪の車輪速度が同等に変化
しない場合には車輪速度の小さい方の後輪のスキ
ツド状態により同一側の前輪が制御され、この液
圧に応じて弁装置8を介して両方の後輪が制御さ
れる。然しながらいづれにしても、両方の前輪と
もブレーキ液圧を制御することはないので、ブレ
ーキ距離を長くしてしまうことはない。
次にいづれか一方の系統にフエールが生じた場
合について説明する。
合について説明する。
例えば、管路3側の系統で液もれが生じたとす
るとブレーキペダル2を踏んでもホイールシリン
ダ7a,12bの液圧は上昇しない。他方、管路
16側の系統における圧力上昇により弁装置8内
ではピストン38が右方に移動する。アンチスキ
ツド制御は行われないので接点55は閉じたまゝ
であり、スイツチ52がピストン38の移動によ
り閉成するのでバツテリ57から電流が流れ警報
ランプ56が点灯する。これにより運転者は本装
置がフエールしていることを認識することができ
る。なお、フエールしていない場合には接点55
はアンチスキツド制御(例えば液圧ポンプ20の
駆動開始)と共に開くのでピストン38が移動し
ても警報ランプ56は点灯しない。
るとブレーキペダル2を踏んでもホイールシリン
ダ7a,12bの液圧は上昇しない。他方、管路
16側の系統における圧力上昇により弁装置8内
ではピストン38が右方に移動する。アンチスキ
ツド制御は行われないので接点55は閉じたまゝ
であり、スイツチ52がピストン38の移動によ
り閉成するのでバツテリ57から電流が流れ警報
ランプ56が点灯する。これにより運転者は本装
置がフエールしていることを認識することができ
る。なお、フエールしていない場合には接点55
はアンチスキツド制御(例えば液圧ポンプ20の
駆動開始)と共に開くのでピストン38が移動し
ても警報ランプ56は点灯しない。
以上、本発明の実施例について説明したが、勿
論、本発明はこれに限定されることなく本発明の
技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
論、本発明はこれに限定されることなく本発明の
技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、評価回路としては第3A図、第3B図
に示すものを挙げたが、すでに公知の種々のコン
トロール・ユニツトが適用可能である。
に示すものを挙げたが、すでに公知の種々のコン
トロール・ユニツトが適用可能である。
また、セレクトロー制御は実施例に限定される
ものではない。
ものではない。
また、論理構成によつては液圧制御弁4a,4
bとして各々の1個の3位置電磁切換弁を用いる
ようにしてもよい。
bとして各々の1個の3位置電磁切換弁を用いる
ようにしてもよい。
また以上の実施例ではX配管型のブレーキ装置
を説明したが、本発明は前後分離配管型のブレー
キ装置にも適用可能である。この場合には圧力選
択手段の弁装置としては例えば本出願人が先に提
案した特願昭59−162046号に記載の弁装置が適用
される。
を説明したが、本発明は前後分離配管型のブレー
キ装置にも適用可能である。この場合には圧力選
択手段の弁装置としては例えば本出願人が先に提
案した特願昭59−162046号に記載の弁装置が適用
される。
また以上の実施例では近似車体速度を形成する
のに両後輪については車輪速度の高い方の信号に
基づいて形成し、前輪については各々の車輪速度
に基づいて形成するようにしたが、全車輪の車輪
速度のうち最も高いものに基づいて形成するよう
にしてもよい。
のに両後輪については車輪速度の高い方の信号に
基づいて形成し、前輪については各々の車輪速度
に基づいて形成するようにしたが、全車輪の車輪
速度のうち最も高いものに基づいて形成するよう
にしてもよい。
また上記実施例では弁装置8の後輪のホイール
シリンダ12a,12bとの間に減圧弁32a,
32bを配設したが、これらを省略しても本発明
の効果が失われるものではない。
シリンダ12a,12bとの間に減圧弁32a,
32bを配設したが、これらを省略しても本発明
の効果が失われるものではない。
以上述べたように本発明のアンチスキツド装置
用液圧制御装置によれば、液圧制御弁は2個(2
チヤンネル)しか用いてないので3チヤンネル、
4チヤンネルに比べて装置を小型化、軽量化し、
コスト低下を図りながら、なおかつ前輪にフエー
ド現象が生じたり、チエーンを装備した場合でも
後輪のロツクを確実に防止することができ、操縦
安定性を保つことができる。
用液圧制御装置によれば、液圧制御弁は2個(2
チヤンネル)しか用いてないので3チヤンネル、
4チヤンネルに比べて装置を小型化、軽量化し、
コスト低下を図りながら、なおかつ前輪にフエー
ド現象が生じたり、チエーンを装備した場合でも
後輪のロツクを確実に防止することができ、操縦
安定性を保つことができる。
第1図は本発明の実施例によるアンチスキツド
制御装置用液圧調整装置の配管系統図及び電気配
線を示す図、第2図は第1図における弁装置の拡
大断面図、第3A図、第3B図は第1図における
第1、第2評価回路のブロツク図、第4図は第1
図における論理回路のブロツク図、第5図は第1
図におけるモータ駆動回路のブロツク図、第6
図、第7図は本実施例の作用を説明するグラフ、
及び第8図は従来のアンチスキツド装置用液圧調
整装置の作用を説明するグラフである。 なお図において、4a,4b……液圧制御弁、
6a,6b,11a,11b……車輪、8……弁
装置、31……コントロール・ユニツト、35
a,35b,35c……評価回路、36……論理
回路。
制御装置用液圧調整装置の配管系統図及び電気配
線を示す図、第2図は第1図における弁装置の拡
大断面図、第3A図、第3B図は第1図における
第1、第2評価回路のブロツク図、第4図は第1
図における論理回路のブロツク図、第5図は第1
図におけるモータ駆動回路のブロツク図、第6
図、第7図は本実施例の作用を説明するグラフ、
及び第8図は従来のアンチスキツド装置用液圧調
整装置の作用を説明するグラフである。 なお図において、4a,4b……液圧制御弁、
6a,6b,11a,11b……車輪、8……弁
装置、31……コントロール・ユニツト、35
a,35b,35c……評価回路、36……論理
回路。
Claims (1)
- 1 一対の前輪及び一対の後輪:前記各前輪及び
各後輪に設けた車輪速度センサー:マスタシリン
ダと前記前輪のうちの一方の前輪のホイールシリ
ンダとの間に配設され該前輪のホイールシリンダ
のブレーキ液圧を制御する第1液圧制御弁:前記
マスタシリンダと前記前輪のうちの他方の前輪の
ホイールシリンダとの間に配設され、該前輪のホ
イールシリンダのブレーキ液圧を制御する第2液
圧制御弁:前記各センサーの出力を受け車輪のス
キツド状態を評価し、前記第1、第2液圧制御弁
を制御する弁制御指令を発するコントロール・ユ
ニツト:前記第1、第2液圧制御弁と前記前輪の
ホイールシリンダとを接続する接続径路から分岐
して、前記後輪のホイールシリンダと接続する接
続径路途中に配設され、前記第1、第2液圧制御
弁により制御された前記両前輪のブレーキ液圧の
うち低い方の圧力に従つた圧力を出力する圧力選
択手段:とから成るアンチスキツド装置用液圧制
御装置において、前記コントロール・ユニツトは
前記一対の前輪に関してはそれぞれのスキツド状
態を評価して個々の車輪毎のブレーキ圧力制御信
号、前記一対の後輪に関しては前記センサーによ
り検出された信号に基いて路面のいずれの側が摩
擦係数の小さい方かを識別するとともに、個々の
車輪毎のブレーキ圧力制御信号を形成し、摩擦係
数の小さい方の後輪のブレーキ圧力制御信号と、
前記識別により摩擦係数が小さい方とされた側と
同一側にある前記前輪のブレーキ圧力制御信号と
のセレクトローにより当該前輪が属する前記第1
又は第2液圧制御弁を制御する弁制御指令を発
し、他側の前記前輪については独立してそのブレ
ーキ圧力制御信号により当該前輪が属する前記第
2又は第1液圧制御弁を制御する弁制御指令を発
するようにしたことを特徴とするアンチスキツド
装置用液圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4414385A JPS61202966A (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 | アンチスキツド装置用液圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4414385A JPS61202966A (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 | アンチスキツド装置用液圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61202966A JPS61202966A (ja) | 1986-09-08 |
JPH0260544B2 true JPH0260544B2 (ja) | 1990-12-17 |
Family
ID=12683414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4414385A Granted JPS61202966A (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 | アンチスキツド装置用液圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61202966A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0775974B2 (ja) * | 1986-10-16 | 1995-08-16 | 日本エ−ビ−エス株式会社 | アンチスキツド装置用液圧制御装置 |
-
1985
- 1985-03-06 JP JP4414385A patent/JPS61202966A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61202966A (ja) | 1986-09-08 |
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