JPH02597A - Ic収納用金属ケースの製造方法 - Google Patents

Ic収納用金属ケースの製造方法

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JPH02597A
JPH02597A JP63230509A JP23050988A JPH02597A JP H02597 A JPH02597 A JP H02597A JP 63230509 A JP63230509 A JP 63230509A JP 23050988 A JP23050988 A JP 23050988A JP H02597 A JPH02597 A JP H02597A
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container
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shallow
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Masayasu Kojima
正康 小嶋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用骨fF) 本発明は、IC収納用金属ケースの製造方法、さらに詳
しくはICを含むエレクトロニクス部品を収納するため
の薄厚金属ケースの製造方法に関するものである。この
ような金属ケースはカード型エレクトロニクス製品に代
表されるようなFi 1m品に適用されるものであり、
例えばICカード、カード型電卓が挙げられる。本明細
書では、代表例としてICカードについて説明するが、
薄厚の板状エレクトロニクス製品で、ICその他のエレ
クトロニクス部品を収納するものであれば、いずれにも
通用可能であることは云うまでもない。
(従来の技術) いわゆるカード時代といわれる今日、コンピュータ機2
zの発展、普及に佳い、従来の磁気テープを貼りつけた
磁気カードにかわって、データ記憶部およびデータ処理
部を含むIcを内臓したICカードの実用化が検討され
ている。このICカードは磁気カードに比較して格段に
大きな記憶容量をもつことから、例えば、銀行関係では
預金通帳に替わるもの、医療関係ではカルテに替わるも
のとしての利用が期待され、その他多くの利用分野での
研究も行われている。
ところで、ICカードは、基本的には従来の磁気カード
と同等の0.7va前後の厚さにする必要があり、IC
チップを内臓したプラスチック製のI反状基(反だけで
は、曲げによってIcチップのポンディング部に断線が
生し、データ破壊や機能停止に至る可能性がある。
そこで、ICチップその他のエレクトロニクス部品を金
属ケースに収納し、d&げ剛性を向上させたICカード
の利用が検討されているやこのICカードは、摺動やよ
ごれに対する耐久性にも優れており、金属ケースにステ
ンレス鋼系あるいはチタンなどの材料を使用すれば、発
錆などの心配もない。
第1図は、金属ケースを使用したICカードの一例を示
し、第1図(イ)は平面図、同(ロ)は断面図である。
!!1.1!7は、従来のプラスチック製の磁気カード
と同一で、規格によれば、e=85.60mm 、、l
z =54.00tamである。コーナ半径は、例えば
R=3.0tarmである。全1rは、従来の磁気カー
ドと同一で、国際規格によれば0.76mmである。
Icチップその他のエレクトロニクス部品は容器状の金
属ケース2と金属蓋3で形成される空間■に収納される
。板状の金属M3は金属ケース2に接合されICカード
などの完成品4を構成しており、その内部の空間1は密
閉状態である。金属蓋3には記憶内容の表示部5と、電
源スィッチ、人カポタンなどのキー6が備えられている
。金属蓋3の厚さt4は50μ閑程度であり、空間に収
納されるICチップその他のエレクトロニクス部品の曲
げ破壊を防止する役割は、その大部分を金属ケース2が
受持っている。
第2図に従来の金属ケース2を示す。第2図(イ)は平
面図、同(ロ)は断面図である。前述したように、金属
ケース2はICチップその他のエレクトロニクス部品を
収納するための凹み部7を有する容器状のものである。
凹み部7の周囲には額縁状の周縁部2bが設けられてお
り、その幅は、例えばbl−2m+m、 bz= 3m
剛である。
厚さについて云えば、周縁部2bの板厚1.は0.6〜
0.711II11であるのに対し、底部2aの板厚は
0.1mm程度でよい、すなわち、金属ケース2は、底
部が極めて薄いにもかかわらず大面積の凹み部7を有す
るため、凹み部7を、例えば鍛造のような塑性加工で製
品寸法に仕上げることはほとんど不可能である。また、
第3図に示すような予め所定形状に打抜き等により1(
Iffした厚さも、の板状素材から、深さhの凹み部7
を切削加工によって形成する方法は、底部2aの厚みt
、が極めて薄いために加工熱あるいは加工力によって底
部2aが変形し易く採用し難い。
従来採用されている方法はエツチングであるが、エツチ
ング予定部以外の部位のマスキングに手間がかかる上、
エツチングに要する時間も多大である。
以上の如く、金属ケース2を一体品で工業的に製造する
ことは極めて困難である。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上述のようなICカード用金属ケースは大量
にしかも安価に所望性能のものが製造できることが要請
される。
したがって、本発明の一般的目的は、出来るだけ節華な
構造でしかも十分な剛性、堅牢性を備えたICカード用
金属ケースの安価な製造方法を提供することである。
本発明のより具体的目的は、浅底容器と矩形リングの2
ピース構造とし、それらを実質的に一体化したICカー
ド用金属ケースの効率的製造方法を提供することである
(問題点を解決するための手段) かくして、本発明者らは上述の目的達成のため、種々検
討を重ねて本発明を完成したもので、本発明の要旨とす
るところは、ICを含むエレクトロニクス部品を収納す
るための凹み部と、該凹み部を取り囲む額縁状の周縁部
とををするIC収納用金属ケースの製造方法において、
前記凹み部の底厚に等しい板厚の金属板から、該凹み部
の深さに略々等しい高さの壁面を周囲に有する浅底容器
をプレス成形し、前記凹み部の深さに略々等しい板厚の
金属板から、該浅底容器の内壁面に嵌合しうる外郭形状
と前記凹み部の輪郭形状と略々同一の内郭形状を有する
矩形リングを制作し、次いで該矩形リングを前記浅底容
器の側壁内面に嵌合せしめて嵌合品とし、該嵌合品を構
成する前記浅底容器と矩形リングとを接合して一体品と
することを特徴とするIC収納用金属ケースの製造方法
である。
本発明の好適態様にあっては、前記矩形リングは打抜き
によって製造する。製造能率の面からもかかる打抜きが
好ましいが、レーザ切断によって製造してもよい。場合
によっては各辺を構成する部材を溶接付けによって組立
ててもよい。
さらに、前記嵌合品を構成する浅底容器と矩形リングと
の接合は溶接あるいは接着あるいはロウ付けによって行
われる。もちろん、溶接と接着、溶接とろう付けを組み
合わせてもよい。
かかるIC収納用金属ケースはカード型エレクトロニク
ス製品に代表されるようなICを利用した薄い厚さの製
品の収納用に通用されるものであり、本発明の適用製品
としては、たとえばICカード、カード型電卓が挙げら
れる。本明細書においては、代表例としてICカードを
用いて説明するが、薄厚の板状エレクトロニクス製品で
、ICチップその他のエレクトロニクス部品を収納する
ものであればどのような製品に対しても゛適用可能であ
ることはいうまでもない。
(作用) 次に、本発明を添付図面を参照してさらに詳細に説明す
る。
第4図は、本発明にかかる方法によって製造されるIC
カード用金属ケースを示す。第4図(イ)は平面図、同
(ロ)は断面図である。金属ケース9は、底部から側壁
まで一体の浅底容2S10 (以下、華に「容器」とも
いう)の側壁内面に、矩形リング11がはめ込まれ嵌合
品となり、接合されたものである。このため浅底容器I
Oと矩形リングIIとは実質的に一体化した構造となり
、ICを含むエレクトロニクス部品を収容する凹み部1
8および矩形リング11を取り囲んで額縁状の周縁部を
構成する側壁10bを有し、所要剛性、堅牢性を備えた
金属ケース9が構成されるのである。
もちろん、製品によっては収納する部品が少なく凹み部
工8全体のスペースが必要でないものもあるが、この場
合には′fJ14図(() 、(σ)に示すように必要
な部位に透孔26あるいは凹み27を設けたプラスチッ
ク仮28を金属ケース9の凹み部18にはめ込んで使用
すればよい。第14図(イ)は平面図、第14図([+
)は断面図である。
なお、第4図において、矩形リング1】を額縁形状とし
たのは、凹み部18の面積を極力広く確保しようとした
ためであり、例えば第15図(イ)に示すように浅11
bを追加して矩形リング11を補強したものや、同図(
ロ)に示すように幅を部分的に広く変化させたものも考
えられる。本発明において、矩形リング11がこれらの
矩形リングをも意味することは言うまでもない。
はじめに、浅底容器10の製造方法について述べる。
第5図(イ)、(ロ)は、仮*tmの金属板材から、打
抜きあるいはレーザ切断によって製作された素板12の
平面図および側面図をそれぞれ示す。
外形寸法しいL2、凹み部コーナ部12aの曲線形状は
、次に述べる縁曲げ加工の後に、第4図に示す容器側壁
10bの高さが全周にわたって一定となるように決定す
る。
第6図(イ)、(ロ)、(ハ)はプレスによる縁曲げ加
工工程をそれぞれ示す。
第6図(イ)はダイス13に素板12をセットした状態
を示し、ダイス穴輸郭13aの平面寸法は、第4図に示
す容器側壁10bの外形寸法と同一か、後述する矩形リ
ング11の圧入を考慮して僅かに小さくしておく。ダイ
ス穴13bには、バネ14などにより弾性的に支持され
たノックアウトプレー目5が設置され、その上面15a
とダイス上面13cは同一平面上にある。ダイス13の
上方には、第4図に示す容器側壁10bの高さt、より
やや大きい間隔dを保って、固定ストリッパ16が設置
されており、その内側をポンチ17が降下する。ポンチ
17の平面形状は、ダイス穴輸郭13aの形状に容器側
壁の10bの厚さtoを見込んだものとしておく。(第
4図参照) 第6図(ロ)は、図示しない加圧装置によってポンチ1
7を降下させ、ダイス肩16aに沿って素板I2を押し
込んだ状態を示し、これにより第4図に示す周縁部に側
壁10bを有する浅底容器lOが成形される。容器底面
10aはノックアウトプレー[5で加圧支持されており
、平坦のままである。
次いで、ポンチ17を上昇させると、浅底容器10はノ
ックアウトプレート15によって、ダイス上面13cの
高さまで持ち上げられ、第6図(ハ)に示す状態となる
。浅底容器lOがポンチ17に密着したまま上昇した場
合には、容器側壁の上端面10cが固定ストリツパ16
の下面に相当するダイス肩16aに接触し、容器10が
落下して、第6図(ハ)の状態となる。容器10を型よ
り抽出し、縁曲げ加工を完了する。なお、浅底容器側壁
10bの板厚t゛は、素板12の板厚(、と同一か、あ
るいは、ポンチ17とダイス六輪−11113aのクリ
アランスを調整することによって、t、より小さく仕上
げることが可能である。
次に、矩形リング11の製造方法について述べる。
ここでは第4図に示す額縁状のリングについて説明する
が第14図および第15図に示す他の形状のりングであ
っても同様である。
第7図(イ)および([1)は矩形リング11をそれぞ
れ平面図および断面図で示し、厚さ1の金属板から打抜
きあるいはレーザ切断で製作することが望ましい。打抜
き加工は特に製造能率がすぐれており、大量生産に優れ
ている。また、レーザ切断はプログラム制御された機械
を使用することにより、金型なしに自在な形状に切断す
ることができる点が優れている。
使用する素材の板厚1cは第4図に示す凹み部18の深
さhと同一である。
第7図(イ)に示す矩形リング11の外郭寸法は、浅底
容器側壁10bの内郭寸法と同一か、僅かに大きくして
おく、これは、浅底容器10との組立ての際に、「とま
りばめ」あるいは「しまりばめ」となるようにするため
で、この理由は後述する。矩形リング11の各辺の幅b
+’ 、bz’ は、第4図のように組立てた状態で、
金属ケース9の凹み部18の内郭寸法が、第2図に示す
一体型金属ケース2の凹み部7の内郭寸法と同一となる
ように決定する。
矩形リング11の寸法例をあげれば、第4図の金属ケー
ス9の寸法を、j! + =85.60mm、 i’ 
z=54.oomm、R=3.0翔、(“−0,11と
すると、ll”=85.42mm、1 t” =53.
82mm 、R’ =2.9ml1. b+’ =1.
9mm 、 bz’−2,9mmである。
ところで、第7図に示す矩形リング11は、一体品で製
造してもよいが、上記寸法例からも明らかなように、中
央の穴が大きいために材料の歩留が悪い。したがって、
歩留を向上させるには、例えば第8図(イ)、(ロ)に
それぞれ平面図および部分拡大図で示すように、2本1
組のL形のフレーム20.20を組み合わせ、接合部2
Iを必要に応して例えば溶接によって接続し、矩形リン
グ11とすればよい。このとき、L形のフレーム20.
20の組み合わせ精度を向上させるため、第8図(ロ)
の拡大図の例の如く、接合部21をフレーム20.20
相互のはめ込み構造としてもよい。
次に、浅底容器10と矩形リング11の組立ておよび接
合方法について説明する。
第9図(イ)および(ロ)は組立て方法の−例を示す各
工程の略式説明図である。第9図(イ)はベース22上
に位置決めされた浅底容器10の上方より、ガイド23
で浅底容2W10に対してセンタリングされた矩形リン
グ11を落とし、外周肩部11cが浅底容器側壁の上端
面10Cに接するように乗せた状態を示す。上方より、
図示しない適宜加圧装置によって押し金24を降下させ
、第9図(ロ)に示すように、矩形リング11を浅底容
器側壁10bの内面に嵌合せしめる。
矩形リング11を打抜き加工で製作した場合には片方の
面の切口角部にブレと呼ばれる丸味が形成されるが、角
部11cにブレが形成されている場合はこの嵌合が特に
スムースに行われる。
また、前述したように、かかる嵌合を「とまりばめ」、
あるいは、「しまりばめ」とすることにより、浅底容器
側壁10bと矩形リングIIとの間の遊びがなく、次に
述べる各種接合が容易となる。
さらに、矩形リング11の圧入によって、浅底容器底面
10aに、第9図(ロ)に矢印Fで示す面内張力が発生
し、溶接工程において底面10aの平坦度がくずれにく
くなる。このようにして矩形リング11の圧入の後、押
し金24を上界させ、ベース22とガイド23の間隙2
5より、嵌合品である組立完了品26を抽出する。
なお、浅底容器10と矩形リング11の接合面を接着あ
るいはロウ付けで接合する場合には、上記の組立工程の
前に、接合面に接着材あるいはロウ材を介在させておく
必要があるが、これについては後述する。
はじめに、組立完了品26の浅底容器10と矩形リング
11の溶接接合方法について説明する。
溶接は組立部完了品26の周縁部に行われる。この周縁
部の溶接形態には全周に亘って接合する全周溶接と周縁
部の何箇所を溶接するスポット溶接がある。はじめに全
周溶接について述べる。
全周溶接の第1の方法はレーザ溶接である。
レーザ溶接に供される組立完了品26では、第10図(
イ)に示すように、浅底容器10の深さh′を矩形リン
グ11の厚み1cよりもわずかに小さくしておき、段差
部50に溶接ビード51 (第10図(■)参照)を形
成するのが好ましい。
第1θ図(I+)はレーザ溶接の一例を略式断面図で示
し、レーザガン40からのレーザ光線41は浅底容器1
0の側壁上端部10cと矩形リング11の接合ラインに
照射され、ここを溶かして溶接ビード51を形成する。
レーザガン40と溶接予定ラインの位置関係を一定に保
持したまま、レーザガン40と組立完了品26を一定速
度で相対移動させて溶接する。
全周溶接の第2の方法はシーム溶接である。
第11図はシーム溶接の一例を略式断面図で示す。
矩形リング11の内側を内側固定電極52で支持しなか
ら浅底容器側壁Jobの外周面に回転電極53を当て、
両電極間に通電し、回転電極53で押圧される界面54
を溶接する0回転電極53は側壁10bの外周面を一周
し、全周が溶接される。
次にスポット溶接について述べる。
第12図(イ)はスポット溶接の一例を略式断面図で示
す。
位置決め治具28にセツティングされた組立完了品(嵌
合品)26の容器側壁10bと、矩形リング11の内周
部lieを一対の溶接チップ27.27ではさみ、加圧
通電して界面29にナゲツトを形成する。溶接は一組の
溶接チップ27.27で1ケ所づつ実施してもよいが、
多数組の溶接チップにより、例えば第12図(ハ)の金
属ケースの斜視図に示す全溶接点35を一挙に溶接する
ことも可能である。
第12図(I+)は位置決め治具28”にセットされた
組立完了品26の外面側から2本−組のチップ27°、
27°によってシリーズ溶接する場合で、同時に2点の
溶接が行われる。この場合も多数組のチップによって全
溶接点を一挙に溶接することも可能である。前述したよ
うに、容器側壁10bは、剛性がある矩形リング11の
外周面に密着しており、スポット溶接後の波うちは発生
しない。なお、溶接点35はごく僅かへこむが、これが
問題となる場合は第12図(ハ)に示すように例えばコ
ーナ部の溶接点35′ だけにすれば目立たない。シリ
ーズ溶接の場合はコーナ部1ケ所に近接して2点の溶接
点を設ければよい。
なお、第10図のレーザ溶接において、レーザ光線41
を断続的に発射しながらレーザガン40と組立完了品2
6を相対移動させてスポット溶接することも可能である
。また、第11図のシーム溶接において、回転電極53
の最外周部に周方向に適当なピンチで突起を設け、電極
53を組立完了品26の外周面で回転させることにより
スポット溶接を行うことも可能である。
以上、組立完了品26の周縁部の溶接について述べたが
、場合によっては第16図(イ)に示すように、浅底容
器底面10aと矩形リング上面11aを上下より電極3
1.31ではさみ、スポット溶接してもよい。
ただし、この場合にはスポット溶接による圧痕が残るの
で、例えば第16図(ロ)に示すようにコーナスポット
45のみにすれば外観品質をそれ程悪化させずに済ませ
られる。第16図(イ)は組立完了品26をスポット溶
接により金属ケースとする様子を略式断面図で示すが、
第16図(U)はスポット溶接が完了して得た金属ケー
ス9の背面からの斜視図である。
ところで、組立完了品26の周縁部あるいは底面をスポ
フHa接するだけでは、第4図の金属ケース9を使用し
て第1図の如きICカードとした場合に空間lに水ある
いは水分を含んだ空気が侵入する恐れがある。これらは
空間1の中に収納されたICを含むエレクトロニクス部
品に悪影響を及ぼすので、絶対に避ける必要があること
は云うまでもない。
浅底容器11と矩形リングを密封する方法としては接着
性を有する樹脂あるいはゴムによるシーリングとロウ材
によるシーリングがある。
第13図にシーリング部位についての例を示す。
同図(イ)は矩形リング11の内周部lieと浅底容器
10の内側底面10aのあわせ部にシール材46を設け
る場合である。シール材46としてはペースト状あるい
は液状の樹脂あるいはゴムが用いられ、乾燥あるいは加
熱によって硬化させる。
同図(0)は矩形リング11の底面lldと浅底容器1
0の内側底面10aにシール材47を介在させる。この
場合には前述したように、第9図の組立工程において、
矩形リング11の底面lidと浅底容器10の内側底面
10aの間にあらかじめシール材を介在させておく必要
がある。ペースト状の樹脂あるいはゴムを矩形リング1
1の底面lidもしくは浅底容器10の内側底面10a
または両者の該当部位に塗布しておき、乾燥あるいは加
熱によって硬化させる。
または、フィルム状の樹脂あるいは箔状のロウ材を矩形
リング底面lidと浅底容器内側底面10aの間に介在
させておき、適度の面圧のもとで加熱溶融と冷却を施す
ことによってシーリングを行ってもよい。シール材の流
動性が優れている場合には、第13図(II)の側壁界
面29にもシール材47がまわり込み、接合強度が向上
する。もちろん、あらかじめ側壁界面29にも樹脂ある
いはゴムから成るシール材を介在させておきシーリング
を行うこともできる。このような側壁界面29のシーリ
ングが行われ、しかも接合強度が十分な場合には、前述
した溶接を省略することも可能である。
なお、シール材として樹脂あるいはゴムを使用する場合
には、第13図(ハ)に示すように浅底容器内側底面1
0a全体をシール材48でおおって電気絶縁性をもたせ
、凹み部18に収納されるエレクトロニクス部品と浅底
容器10の電気的導通を防止することも可能である。
次に本発明にかかる方法によるIC収納用金属ケースの
製造方法の実施例を示す。
実施例1 第4図および第7図に示すように、板厚0.10mmの
SUS 304板よりプレス成形した、外形寸法1=8
5.60nm 、 1. =54.00mm 、コーナ
半径R=31、壁厚t’=0.1mm 、深さh =0
.45mmノ浅底容器10ニ、仮*0.45mm(7)
S[l5304板より打抜き加工した、外形寸法1 +
’ =85.42n+m Sl 、°=53.82nu
g SR’ =2.9mm 、各辺の幅b+’ =1.
9w+m 、 b、° = 2.9mmの矩形リング1
1をはめ込み、周縁部の溶接を第12図(ハ)に示すよ
うに側壁へのおよそ5ff111ピツチのスポット溶接
で行い、次いで、第13図(イ)に示すように粘弾性接
着樹脂から成るシール材46で矩形リング11と浅底容
器10のシーリングを実施し、金属ケース9を製作した
実施例2 実施例】の場合と同一寸法、材質の浅底容2S10を用
きし、第13図(0)に示すようにその内側底面]Oa
の接合予定部に、厚さ0.035mm0熱可デ性樹脂フ
イルムからなるシール材47をセントし、これに、厚さ
が0.5mmである他は、実施例1の場合と同一寸法、
材質の金属製矩形リング11をはめ込んだ後、加圧、加
熱し、その後の冷却によって、浅底容器底面と矩形リン
グの界面に厚さ0.O3l1mの接??樹脂層を形成し
、しかる後、実施例】の場合と同様に周縁部においてお
よそ10mtaピフチのスポット溶接を実施し、金属ケ
ース9を製作した。
実施例3 実施例1の場合と同一寸法、材質の浅底容器10を用意
し、第13図(σ)に示すようにその内側底面10aの
接合予定部に、厚さ0.05mmのCu−Mn−N:A
gロウ箔をセントし、これに、厚さが0.42masで
ある他は実施例1の場合と同一寸法、材質の金属製矩形
リングIIをはめ込んだ後、真空炉内で加圧、加熱し浅
底容器底面および側面と矩形リングの界面にロウ材を侵
入せしめた後、冷却して実施例1の場合と同様に周縁部
において側壁にスポット溶接し、金属ケース9を製作し
た。
実施例4 実施例1の場合と同一寸法、材質の浅底容器1゜に、こ
れも実施例1と同一寸法、材質の矩形リング11をはめ
込み、第10図(ロ)に示すようにして、浅底容器側壁
上端面と矩形リングとに対し周方向に連続的にレーザ溶
接を行い、周縁部における全周溶接だけで金属ケースを
製作した。
実施例5 実施例1と同一寸法、材質の浅底容器10を用意し、第
13図([+)に示すようにその内側底面10aの接合
予定部に、液状フラックスを塗布したSn−へgロウ箔
をセントし、これに厚さが0.42mmである他は実施
例1と同一寸法、材質の全屈製矩形リングをはめ込んだ
後、加圧、加熱してろう付けを行い、しかる後、第12
図(ハ)に示す側壁コーナ部の合計4箇所の溶接点35
”だけにスポット溶接を実施して金属ケース9を製作し
た。
実施例6 実施例1と同一寸法、材質の浅底容器IOを用意し、第
13図(ハ)に示すようにその内側底面10a全体およ
び側壁内面に液状の熱硬化性樹脂を塗布し、これに実施
例1と同一寸法、材質の矩形リング11をはめ込んた後
、加熱して樹脂を硬化せしめるだけで金属ケース9を製
作した。
以上の各実施例によって製作された金属ケースはいずれ
も今日IC収納用金属ケースとして要求される曲げ剛性
、耐久性、堅牢性、外観品質などの緒特性をも満足する
ものであって、また製造コストも十分に許容される範囲
内であった。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明にかかる製造方法によれば
、プレス成形によって高能率に調造された浅底容器と、
打抜きによって製造された矩形リングとを組立て接合す
るという簡単な構成であるので、生産能率が優れており
、かつ、従来の一体品に比較して遜色のない剛性と堅牢
性を有し、しかも外観的に優れたICカード用金属ケー
スが促供されるのであり、[Cカードへの期待の大きい
い今日本発明の意義は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)、(lff)は、金属ケースを使用したr
Cカードのそれぞれ平面図および断面図;第2図(イ)
 、([+)は、従来の金1ケースのそれぞれ平面図お
よび断面図; 第3図(() 、(ff)は、板状素材のそれぞれ平面
図および断面図; 第4図(0、(U)は、本発明にががる方法によって製
造されたICカード用金属ケースのそれぞれ平面図およ
び断面図; 第5図(() 、(o)は、本発明において使用する板
状素材のそれぞれ平面図および側面図;第6図(イ)、
(0)、および(ハ)は、本発明にかかる方法における
打抜き板状素材のプレス工程のそれぞれ略式説明図; 第7図(() 、([1)は、本発明において使用する
矩形リングのそれぞれ平面図および側面図;第8図((
) 、(I+)は、同しく矩形リングの変更例のそれぞ
れ平面図および部分拡大図: 第9図(() 、(o)は、本発明にかかる方法におけ
る浅底容器と矩形リングとの組立工程のそれぞれ略式説
明図; 7JllO図(イ)  、CI+)は、レーザ溶接の操
作の略式第11図は、シーム溶接による溶接操作を示す
略式斜視図; 第12図(イ)、(ff)、および(ハ)は電気スボ7
))8接によるそれぞれ周縁部溶接の略式説明図:第1
3図(<) 、(II) 、および(ハ)は、浅底容器
と矩形リングの合わせ面のシーリングの状態をそれぞれ
示す略式断面図: 第14図(イ)、および([+)は、金属ケースの別の
変更例のそれぞれ平面図および断面図:第15図(イ)
、および(ff)は、矩形リングのそれぞれ別の変更例
を示す略式斜視図;および第16図(イ)、および(I
I)は、電気スポット溶接による矩形リングと浅底容器
との上下方向からの溶接の略式説明図である。 9 : II : 10a: 26 : 金属ケース   10:浅底容器 矩形リング 浅底容器底面  10b:浅底容器側壁組立完了品(嵌
合品)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ICを含むエレクトロニクス部品を収納するため
    の凹み部と、該凹み部を取り囲む額縁状の周縁部とを有
    するIC収納用金属ケースの製造方法において、前記凹
    み部の底厚に等しい板厚の金属板から、該凹み部の深さ
    に等しい高さの壁面を周囲に有する浅底容器をプレス成
    形し、前記凹み部の深さに略々等しい板厚の金属板から
    、該浅底容器の内壁面に嵌合しうる外郭形状と前記凹み
    部の輪郭形状と略々同一の内郭形状を有する矩形リング
    を制作し、次いで該矩形リングを前記浅底容器の側壁内
    面に嵌合せしめて嵌合品とし、該嵌合品を構成する前記
    浅底容器と矩形リングとを接合して一体品とすることを
    特徴とするIC収納用金属ケースの製造方法。
  2. (2)前記矩形リングを打抜きにより制作する請求項1
    記載の製造方法。
  3. (3)前記嵌合品を構成する前記浅底容器と矩形リング
    との接合を、接着あるいはロウ付けによって行う請求項
    1または2記載の製造方法。
  4. (4)前記嵌合品を構成する前記浅底容器側壁と矩形リ
    ング外周面との接合を電気スポット溶接またはレーザ溶
    接によって行う、請求項1または2記載の製造方法。
  5. (5)前記嵌合品を構成する前記浅底容器と矩形リング
    との接合を接着と溶接を複合させて行う、請求項1また
    は2記載の製造方法。
  6. (6)前記嵌合品を構成する前記浅底容器と矩形リング
    との接合をロウ付けと溶接を複合させて行う、請求項1
    または2記載の製造方法。
JP63230509A 1987-10-16 1988-09-14 Ic収納用金属ケースの製造方法 Expired - Lifetime JPH0633019B2 (ja)

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DE88117061T DE3883908T2 (de) 1987-10-16 1988-10-13 Metalldose zum Unterbringen eines IC und dazugehöriges Herstellungsverfahren.
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