JPH02133126A - 金属ケースの製造方法 - Google Patents

金属ケースの製造方法

Info

Publication number
JPH02133126A
JPH02133126A JP63285155A JP28515588A JPH02133126A JP H02133126 A JPH02133126 A JP H02133126A JP 63285155 A JP63285155 A JP 63285155A JP 28515588 A JP28515588 A JP 28515588A JP H02133126 A JPH02133126 A JP H02133126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rectangular ring
resin layer
metal case
container
shallow container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63285155A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Kojima
正康 小嶋
Chihiro Hayashi
千博 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP63285155A priority Critical patent/JPH02133126A/ja
Publication of JPH02133126A publication Critical patent/JPH02133126A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、浅底金属ケースの製造方法に関するものであ
る、このような金属ケースはICカード、カード型電卓
に代表されるような薄厚のエレクトロニクス製品に使用
されるものであり、薄厚でありながら必要十分な剛性を
有する点に特徴がある。
本明細書では、代表例としてカード型のエレクトロニク
ス製品に使用される金属ケースについて述べるが、携帯
の便利性から浅底であることが要求される製品の金属ケ
ースであれば、寸法が異なっても適用可能であることは
云うまでもない。
(従来の技術) いわゆるカード時代といわれる今日、カード型のエレク
トロニクス製品が広く出廻っており、ICカード、電卓
、ラジオ、トラベルウォンチ、電子手帳等すでに多くの
ものがある。これらは携帯上の便利性から薄厚のものが
好まれており、薄厚という制約の中で、如何にして多く
の機能を持たせるかが技術開発のポイントとなっており
、多数のエレクトロニクス部品を収納保護するケースが
必要となる。このケースは、携帯中に生ずる曲げなどの
変形によって収納されたエレクトロニクス部品あるいは
配線が破壊されるのを防止するため、必要十分な剛性を
有していなければならない。
薄厚で、かつ剛性を高めるためには金属製のケースを使
用するのが合理的である。第1図および第2図に金属ケ
ースの代表例を示す。
第1図の金属ケース1は例えばICカードに用いられて
いるもので、第1図(イ)は平面図、同(ロ)は断面図
である。金属ケースIは額縁状の周縁部1bを残して矩
形状の凹み部2が設けられている0周縁部16の幅b1
、b2は2〜3IIIIである。第1図(イ)ではbl
<bzのように記載しであるが、bl−btでも、bl
>biでも何ら差し支えはない、厚さについて云えば、
周縁部1bの厚さt、は0.6sn程度、底部1aの厚
さt、はO,1m−程度である。外形寸法ら、12は従
来のプラスチック製の磁気カードと同一で、規格によれ
ば、11 =85.6+lIl。
It−54,0m−である。また、コーナ半径はR=3
−一である。
第2図の金属ケース3は例えばカード型電卓に用いられ
ているもので、第2図(イ)は平面図、同(ロ)および
(ハ)は断面図である。金属ケース3は?j[数個の凹
み部4が所定部位に設けられている。厚さについて云え
ば、凹み部4の周縁部3bの厚さt、1は0.3〜0.
4mm、底部3aの厚さ 1 、 + は0.1+u+
程度である。tloが第1図の仁、よりも小さくて済む
のは、凹み部4の合計面積が金属ケース1の凹み部2の
面積より小さ(、曲げに対して有利であることによる。
金属ケース3の外形寸法11°、12°は、カードと同
一寸法にするのであれば、11°=85.6sn、  
It !’ =54.0IIImである。またコーナ半
径はR′=3ml+1である。
(発明が解決しようとする課題) 第1図および第2図に示す金属ケース1.3を製造する
にあたっての問題は、ICその他のエレクトロニクス部
品の収納スペースとなる凹み部2.4の形成方法である
はじめに、金属ケースlあるいは3を一体品で製作する
方法について説明する。
厚さt、あるいは5+ の板状素材から、切削加工によ
って形成する方法は、凹み部2あるいは4の平面コーナ
半径が極めて小さい場合には通用不可であり、また、底
厚tいtloが極めて薄いので、加工力あるいは加工熱
によって変形し易いことからも採用し難い。従来、一般
的に採用されている方法はエツチングである。これは厚
さり。
あるいは1b″の棒状素材を、金属ケース1あるいは3
の外形形状に切断し、凹み部2あるいは4を形成する部
分を除いてマスキングし、腐食液に浸漬し、所定深さの
凹み部2あるいは4を形成する方法である。エツチング
法の問題点は、凹み部2あるいは4の平面形状を残して
正確にマスキングする必要があること、かつ金属ケース
としては耐食性を考慮してステンレス等の耐食性材料が
使用されるため、エツチングに手間がかかること、さら
にエツチング深さをコントロールするために腐食液のエ
ツチング性能と腐食時間とを管理する必要があることで
ある。
以上の如く、金属ケース1あるいは3を一体品で工業的
に製造するには種々の困難が伴うのである。
次に、金属ケース1あるいは3を2ピ一ス組立構造で製
作する従来法を説明する。最も一般的な方法は溶接組立
である。ここでは第1図の金属ケース1を例にとって説
明する。
第3図および第4図に金属ケース1を構成する部品を示
す。第3図は金属ケース1の周縁部tbとなる矩形リン
グ5を示し、第3図(イ)は平面図、同(ロ)は断面図
である。第3図(イ)に示す外形寸法1. 、l、 、
コーナ半径R2幅寸法b1、b2は第1図(イ)と同一
である。第3回(ロ)に示す矩形リング5の厚さhは第
1図(ロ)に示す凹み部2の深さhと同一である。
第4図は金属ケース1の底部1aとなる底板6を示し、
第4図(イ)は平面図、 同(ロ)は側面図である。 
第4図(イ)に示す外形寸法11′、18°、コーナ半
径R”は第1図に示す外形寸法!い12、コーナ半径R
よりもやや小さくしておく。
第4図(ロ)に示す底板6の厚さ【、は第1図(ロ)に
示す凹み部2の底rg−t、と同一でよい。11′、l
t′、「の−例を示せば、II’−1t  2ja、I
t”=lz  2ta、R”=R−L、である、矩形リ
ング5、底板6の材質は金属ケース1の場合と同一でよ
い。
第5図(イ)は矩形リング5を底板6に重ね合わせ、底
板6のエツジ6bと矩形リング5の外周部5bとの間隔
gを全周均等になるように位置決めし、溶接のための段
差部7を形成した状態を示す、第5図(ロ)は段差部7
を全周にわたって溶接し、溶接ビード8を形成した状態
を示し、実質的に一体化した金属ケース1°が得られる
溶接は、底板6の板厚1mが0.1m1m程度の極薄で
あるため、精密さが要求される。したがってレーザ溶接
が一般的に採用される。
以上の溶接組立方式では2つの問題点がある。
第1は第5図(イ)に示す間隔gを全周均等にすること
が困難なことである。第3図の矩形リング5は厚さhの
板材から打ち仮加工あるいはレーザ切断によって製造さ
れるが、素材のもつ残留応力、加工力あるいはレーザ切
断時の熱によってわずかに平行四辺形状となることは避
けられない。
しかもその形状は変動する。一方、第4図の底板6は正
確に矩形状に切断することは容易である。
したがって、第5図(イ)の間隔gは全周である程度は
不均一にならざるを得ないのである。レーザ溶接のガン
と溶接線は間隔を一定に保つ必要があり、溶接の直前に
矩形リング5の外周形状を測定し、それをもとにガンの
移動を制御するという手順が要求され、手間がかかる。
第2の問題点は溶接ビードの後処理である。第5図(ロ
)に示すように溶接ビード8は金属ケース1゛の角部に
形成される。ICカード、カード型電卓は外観品質と手
ざわりが重要であり、角部はなめらかであることが要求
される。溶接のままで角部がなめらかになるようにする
ことは不可能で、溶接の後にグラインダ等による仕上加
工が必要である。コスト上昇をもたらす。
ここに、本発明の一般的目的は必要十分な剛性と堅牢性
を有し、かつ外観品質、手ざわりにも優れた浅底金属ケ
ースの製造方法を提供することである。
本発明のより具体的目的は、浅底容器と矩形リングの2
ピース構造とし、両者を接合して実質的に一体化した浅
底金属ケースの効率的な製造方法を提供することである
(課題を解決するための手段) かくして、本発明者らは上述の目的達成のため、種々検
討を重ね、予め接着層を設けておけば組立、接合が容易
となり、さらに必要により溶接による接合を併用すれば
十分であること、さらに上記接着層を絶縁層としても利
用できれば、収容するエレクトロニクス部品との絶縁性
も確保できること、そしてそのためには、樹脂被覆金属
板からの上記浅底容器の成形が特に効果的であることを
知り、本発明を完成した。
よって、本発明は、最も広義には、収納スペースとなる
凹み部を内側に備え、かつ当該凹み部の底面が樹脂層で
覆われた金属ケースの製造方法において、樹脂被覆金属
板より前記樹脂層が内側となるように前記凹み部の深さ
にほゞ等しい深さの壁面を周囲に有する浅底容器をプレ
ス成形するとともに、前記浅底容器の内壁面に嵌合しう
る外郭形状を有する矩形リングを製作し、次いで該矩形
リングを前記浅底容器の側壁内面に嵌合せしめて前記収
納スペースを内側に備えた嵌金品とし、さらに該嵌合品
を加熱しつつ厚さ方向に加圧保持して前記樹脂層を溶融
せしめ、冷却硬化して前記浅底容器と矩形リングを接着
せしめることを特徴とする金属ケースの製造方法である
さらに、本発明は、好適態様にあっては、収納スペース
となる1個あるいは複数個の凹み部を取り囲む周面部を
有し、かつ当該凹み部の底面が樹脂層で覆われた金属ケ
ースの製造方法において、前記凹み部の樹脂層を除く底
厚に等しい金属板の片面に樹脂層を形成した後、得られ
た樹脂被覆金属板より平面コーナ部に丸みを有する矩形
状のブランクを用意し、該ブランクより前記樹脂層が内
側となるように前記凹み部の深さにほゞ゛等しい深さの
壁面を周囲に有する浅底容器をプレス成形し、次いで、
前記凹み部の深さにはy゛等しい板厚の金属板から前記
浅底容器の内壁面に嵌合しうる外郭形状と、前記凹み部
の輪郭形状と同一の内郭形状を有する矩形リングを製作
し、該矩形リングを前記浅底容器の側壁内面に嵌合せし
めて嵌合品とし、該嵌合品を加熱しつつ厚さ方向に加圧
保持して前記樹脂層を溶融せしめ、冷却硬化して前記浅
底容器と矩形リングを接着せしめ、しかる後必要に応じ
て前記浅底容器と矩形リングを電気スポット溶接によっ
て接合することを特徴とする金属ケースの製造方法であ
る。
本発明のさらに別の好適態様にあっては、前記浅底容器
のブランクおよび前記矩形リングの製作は、打抜き加工
によって行われる。製造能率の面からは打抜き加工が好
ましいが、レーザ切断によって製作してもよい。
かかる浅底金属ケースはカード型エレクトロニクス製品
に代表されるような、ICを利用した薄厚の製品に適用
されるものである。本明細書においては代表例として、
第1図に示すICカード用の金属ケースを用いて説明す
るが、薄厚の板状エレクトロニクス製品で、ICその他
のエレクトロニクス部品を収納するものであれば、どの
ような製品に対しても適用可能であることは云うまでも
ない。
(作用) 次に、本発明を添付図面を参照してさらに詳細に説明す
る。
第6図は本発明にかかる方法によって製造されるICカ
ード用金属ケースを示す、第6図(イ)は平面図、同(
ロ)は断面図である。金属ケース9は底部から側壁まで
一体の浅底容器10の側壁内面に接して矩形リング11
がはめ込まれ、接合されている。接合は樹脂接着によっ
て行われ、必要に応じて溶接が追加されている。第6図
の金属ケース9の外形寸法1..1. 、コーナ半径R
は第1図のこれらと同一である。また、凹み部2の内部
寸法l!、1.1t゛、深さhは第1図の凹み部2のこ
れら寸法と同一である。
第7図は金属ケース9の詳細断面図を示す、接着用の樹
脂層12は浅底容器10と矩形リング11の界面のみな
らず、容器10の内側底面全体を覆っている。接着とい
う目的であれば、界面のみに存在すれば良いのであるが
、本発明による金属ケース9においては、凹み部2に装
入されるエレクトロニクス部品と浅底容器底面10aの
電気的導通の防止も兼ねているため、浅底容器底面10
aの全体も覆うように樹脂N12が設けられているので
ある。
はじめに浅底容器10の製造方法についで説明する。
第8図は、浅底容器10を加工するために素板13を示
し、第8図(イ)は平面図、同(ロ)は側面図である。
素板13は板厚t1の金属板の片面が厚みt4の樹脂層
12で覆われている。外形寸法L1、L、、コーナ部1
3aの曲線形状は、後述する縁曲げ加工によって、第6
図に示す浅底容器10が得られるように決定する。素板
工3は、第9図に略式説明図で示す如き、片面に樹脂層
12を有する金属板コイル14から打抜き加工によって
製作するのが能率的である。第9図(イ)は斜視図、第
9図(D)はコイルの部分断面図である。
コイル14の樹脂Jil12の形成方法は2つに大別さ
れ、1つは樹脂塗布法、他の1つは樹脂フィルム貼付法
である。第10図はこれらの略式説明図である。第10
図(イ)は樹脂塗布法を示し、加熱流動状態の樹脂16
をヒータ17で予熱された板厚t、の金属板コイル15
の上面に流し、ローラ15の如き厚さ調整装置で所定厚
に均一塗布し、冷却後巻き取ってコイル14を得る方法
である。第10図(ロ)は樹脂フィルム貼付法を示し、
加熱ローラ18に巻きつけて温度上昇させた板厚t、の
金属板コイル15の片面に所定厚の樹脂フィルム40を
ローラ41で押しつけて融着せしめ、冷却後巻きとって
コイル14を得る方法である。
このようにして製造された片面樹脂被覆コイルから打抜
き加工で第8図の素板13を製造し、この素板13から
第11図に示す浅底容器10を縁曲げ加工によって成形
するのである。
第11図(イ)は浅底容器10の平面図、同(ロ)は一
部拡大して示す部分断面図である。第11図(イ)に示
す内郭寸法1 、Ill 、l、 Illは後述する矩
形リング11の外郭寸法と同一か、後述する矩形リング
11との密着嵌合を考慮してわずかに小さくしてお(こ
とが望ましい。第11図(ロ)に示す浅底容器10の深
さhoは第6図の金属ケース9の深さhと同一にしても
よいが、わずかにhよりも小さくし、第7図に示す浅底
容器側壁端面10cが矩形リング上面11cよりもわず
かに低くなるようにしても支障はない。
第12図は縁曲げ加工の工程の略式説明図である。
第12図(イ)は、素Fi、13が樹脂層12のない側
をダイス19の側に向けて、ダイス位買決め部19cに
セントされた状態を示し、素板13の周縁部はダイス支
持面19bによって支えられている。ダイス穴内壁19
aの平面寸法は、第11図に示す浅底容器10の外形寸
法と同一でよい。
ダイス穴19′にはバネ22などにより弾性的に支持さ
れたノックアウトプレート23が設置され、素板13を
平坦に支持している。ノックアウトプレート23はその
外郭寸法がダイス穴内壁19aの平面寸法よりも僅かに
小さく、ダイス穴19゛ 内を上下に移動できる。ダイ
ス19の上方にはストリッパ21を装着したポンチ20
が設置されており、ポンチ底面20aの外郭形状は、ダ
イス穴側壁19aの形状に容器側壁10bの厚さt゛を
見込んだものとしておく。
この【′は、第11図に示すように接着層12の厚さも
含んだ値である。なお、t゛はコイル14の樹脂層を含
む厚さと同一か、わずかに小さ(するのがよい。
わずかに小さくするのは第11図に示す浅底容器側壁1
0bを底面10aに対して鉛直にするのに効果がある。
ストリッパ21はバネ21bなどにより弾性的に吊り下
げられており、下面21aはポンチ底面20aよりも下
に位置させておく。
第12図(ロ)は図示しない加圧装置によってポンチ2
0を降下させ、ダイス肩19dに沿って素板13を絞り
込んだ状態を示し、側壁10bを有する浅底容器IOが
成形される。容器底面10aはノックアウトプレート2
3で加圧支持されており、平坦に保たれている。
次いで、ポンチ20を上昇させると、上昇量が少ない間
はストリッパ21はバネ21bによってダイス19に押
しつけられているために、ノックアウトプレート23と
ともにバネ22によって押上げられた浅底容器の側壁上
端面10cはストリッパ下面21aに当たる、さらにポ
ンチ20が上昇すると、今度は浅底容器10はポンチ2
0から抜は出し、第12図(ハ)に示すように、ノック
アウトプレート23の上に乗った状態となる。このあと
、浅底容器1oを抽出し加工を完了する。
ところで、樹脂層12は前述したように金属ケース9の
内側底面の電気絶縁と、浅底容器10と矩形リング11
の接合を目的としたものであり、被覆厚さt4の選定が
重要である。余り厚くなると、第6図および第7図から
も明らかなように、所定の凹み部2の深さhを確保しつ
つ金属ケース全体の厚みt、を増加させないためには浅
底容器10の金属部分の底厚t、を小さくせざるを得な
い。−その場合、第10図に示す素材金属コイル15の
製造コストが増加する他、樹脂被覆工程での加熱による
コイル14の平坦不良などの問題も発生する。さらに、
浅底容器10の剛性の低下も生ずる。したがって、樹脂
層12の厚さは電気絶縁性と接着の信較性が保たれる範
囲でできるだけ薄くすることが望ましい。
本発明者らの研究によればt4は30〜50/Jで十分
であった。
次に矩形リング11の製造方法について説明する。
第13図は矩形リング11を示し、第13図(イ)は平
面図、同(ロ)は断面図である。矩形リング11は厚さ
【Cの金属板から打抜きあるいはレーザ切断で製作する
のが特に適している。打抜き加工は特に加工能率が優れ
ており、大量生産に適する。
また、レーザ切断はレーザビームと加工対象(以下「ワ
ーク」ともいう)の相対移動をプログラム制御すること
により、金型なしに自在の形状に切断できる点が優れて
いる。矩形リング11の厚さt3は、後述する接着組立
の後に、第6図に示す金属ケース9の凹み部2の所定深
さhが得られるように決定する。
矩形リング11の外郭寸法11′、12”およびコーナ
半径R゛は、第6図に示す金属ケース9の外形寸法1.
 、l、およびコーナ半径Rに浅底容器側壁10bの厚
さt’ (第7図参照)を見込んだものである。矩形リ
ング11の内郭寸法11゛、12゛は、第6図に示す金
属ケース9の凹み部2の平面寸法z、+1ffi+に等
しい。
第14図は矩形リング11の打抜き加工工程の一例を示
す。第14図(イ)は板厚tcの素材金属板31を仮押
え33.34の上にセントした状態を示す。仮押え33
.34はそれぞれ、ポンチ32の外周部、内周部に配置
されており、バネ36等によって弾性的に支持されてい
る。
ポンチ32の上方にはダイス28が設置され、ダイス2
8は第13図に示す矩形リング11と同一平面形状のダ
イス穴29が設けられている。ダイス穴29にはノック
アウトリング30が嵌め込まれており、バネ31等の弾
性体を介して上下に移動できる構造となっている。
ポンチ32の平面寸法は、ダイス穴29の平面寸法に素
材金属板31の板厚tcの5〜10%のクリアランスを
見込んで製作されている。
第14図(ロ)は、図示しない加圧装置によってダイス
28を降下させ、ポンチ32、ダイス28によって矩形
リング11が打ち抜かれた状態を示す、矩形リング11
がノックアウトリング30によって平坦な形状を保った
状態で打抜かれるように、バネ31の力を設定しておく
必要があることは云うまでもない。
次いで、ダイス28を上昇させると、バネ31.36の
働きによって、打抜かれた矩形リング11はもとの金属
板31に押し込まれ、第14図(ハ)の状態となる。金
属板31はこの後、左方に所定量送り出され、矩形リン
グ11を図示しない装置で押し抜いて採取する。この一
連の作動を繰り返すことによって、高能率に矩形リング
11が製造される。
次に、浅底容器10と矩形リング11の組立て方法につ
いて説明する。
第15図はその組立方法の一例を示したもので、第15
回(イ)はベース45上に位置決めされた浅底容器IO
の上方にフィンガー46ではさんだ矩形リング11をセ
ンタリングした状態を示す0次いで、上方より図示しな
い加圧装置によって押金47を降下せしめ、第15図(
ロ)のように矩形リング11を浅底容器10に嵌合させ
る。この嵌合は後述する接合を良好に行うために、「と
まりばめ」あるいは「しまりばめ」とし、浅底容器10
と矩形リング11の外周面にあそびがないようにする。
第15図(ハ)は押金47を上昇させ、フィンガー46
で組立完了品4日をはさんでベース45から上昇させた
状態を示し、この後フィンガー46は水平に移動して組
立完了品48を抽出する。
次に、接着工程について説明する。
接着工程は第15図に示す組立完了品48の樹脂層12
と矩形リング11を接着するのが目的で、ホットプレス
装置が用いられる。
第16図はホットプレス(図示しない)の下部加熱板4
9の上に外周部をリング状の拘束治具50で拘束された
組立完了品48をセットし、上方より押え治具51を乗
せ、上部加圧板52を適宜加圧装置(図示しない)で押
圧した状態を示す、押え治具51は突起部51aを有し
、この部分が矩形リング11を押圧する。この段階では
突起部51aの周囲の平坦面51bと拘束治具50の上
面には間隔gのすき間が設けられている。すなわち、加
圧力はすべて矩形リング11に作用している。
次いで、下部加熱板49の温度を上昇させる。加熱方法
としては加熱板内に組込んだ電気コイルによる方法、加
熱板内に水蒸気あるいは加熱した油等の媒体を流す方法
などがある。下部加熱板49からの熱は浅底容器10を
通して樹脂層12に伝わり、軟化する。矩形リング11
は加圧されているので、矩形リング直下の樹脂の厚さが
減少し、間隔gが0となる。すなわち、矩形リング11
はgだけ浅底容器10の中に沈み込む0gの値は矩形リ
ング直下の樹脂が薄くなり過ぎない範囲で、かつ接着が
十分に行われる大きさに設定する必要がある0本発明者
らの研究によれば、第9図に示すコイル14の樹脂J?
i12の厚さt、の40〜70%が適当である。
第16図において、gがOになった時のワーク48の厚
さ、すなわち拘束治具50の厚さ−と押え治具51の突
起部51aの高さnの差は金属ケースの厚さt、に等し
い。
第16図におけるワーク48の樹脂層12は溶融状態に
まで加熱された後、冷却によって再び固まる。
この過程で、側壁部の樹脂層12bがワーク全周で均一
厚みのままで固まるように外周部を拘束する必要があり
、これが拘束治具50を使用する理由である。
以上の接着工程によって、第7図に示す接着状態の金属
ケース9が得られる。樹脂層12は矩形リング11の底
面11a、外周面11b全体を浅底容器10に接着して
いる。この接着で必要な接合強度が得られる場合にはこ
のまま金属ケース9として使用できるが、さらに接合強
度を向上させる必要がある場合には溶接が遍加される。
次に、浅底容器10と矩形リング11を溶接する方法に
ついて説明する。
第17図は金属ケース9の側壁部の溶接の一例で、コー
ナ部がシリーズ溶接される。第17図(イ)は平面図で
、各コーナが2本一対の電極52.52で溶接される。
4ケ所のコーナ部を同時に溶接してもよいが、1ケ所づ
つ溶接しても何ら問題はない。
次に、この溶接の手順を説明する。第17図(ロ)の如
く、一対の電極25.25をワークコーナ部に押しつけ
て通電すると、浅底容器側壁10bと矩形リング11の
間には絶縁体である樹脂層12が存在するので、電流は
矢印の如く浅底容器側壁10bのみに流れ、側壁10b
の電極押圧部近傍が発熱する。この発熱によって樹脂層
12が軟化し、電f2j25の押圧力によって樹脂が排
除される。
第17図(ハ)はコーナ部での樹脂厚が極めて薄くなり
矢印のように電流が矩形リング11にも流れるようにな
った状態を示し、溶接ナゲツト26.26が形成される
側壁での溶接は直辺部にも同様の方法によって実施でき
るのは云うまでもない。
また浅底容器底面10aと矩形リング底面11aの溶接
も同様に可能であり、第18図は底面コーナ部での溶接
の例を示し、2点づつのナゲツト26.26が形成され
る。
次に、本発明にかかる方法による金属ケースの製造方法
に実施例を示す。
実施例1 第10図(イ)に示すように、板厚0.1mm 、板幅
650a+mのSO5304ステンレス鋼のコイルの片
面にポリプロピレン樹脂を塗布して厚さ357m1の樹
脂膜を形成し、このコイルを90IIIl1幅にスリッ
ト加工した後、第8図の形状の素板をプレス打抜き加工
し、これに縁曲げ加工を施して、第11図に示す11“
=85.3mm、 j! 、°“=53゜7+m、壁厚
t’ =0.09m5.深さh’ =0.50mmの浅
底容器10となし、これに板厚0.52mmのSO33
04ステンレス鋼板より打抜き加工した第13図に示す
1 +””85.35+u+Sl t”=53.75m
m、j! I’ =79.61)+w 、l t’ =
50.OOm+* 、 R’ =2.88nu+の矩形
リング11をはめ込み、ホットプレスにて100kgの
押え力を負荷した状態で180℃に加熱し、次いで冷却
を施す接着により第6図に示すj!+ ”85.611
1as it =54.0mm、 R=3.1mmm、
凹み部深さh−0,5mmの金属ケース9を製作した。
実施例2 実施例1と同一寸法、材質の浅底容器10と矩形リング
11を同一方法で接着した後、コーナ部側壁に第17図
に示す方法で600^、2000顛Vの電流を3000
μsec*Lで溶接を行い、金属ケース9を製作した。
実施例3 第10図(ロ)に示すように、板厚0.1m+* 、板
幅650a+mのSO5304ステンレス鋼のコイルの
片面に、厚さ35%、幅640m剛のポリプロピレンフ
ィルムを貼りつけた後、このコイルを90m+s幅にス
リット加工し、これより実施例1と同一寸法の浅底容器
10を製作し、これに実施例1と同一寸法の矩形リング
11をはめ込み、実施例1と同一条件でホットプレスに
よる接着を行い、実施例1と同一寸法の金属ケース9を
製作した。
実施例4 実施例3で得られた金属ケース9に、実施例2と同一条
件で溶接を行い、金属ケース9を製作した。
このようにして製造された金属ケースは浅底容器と矩形
リングとの接合強度は十分であり、全体としての剛性も
確保されていた。エレクロトニクス部品の収容スペース
の絶縁性も十分であった。
(発明の効果) このように、本発明は、上述のような優れた特性を有す
る金属ケースの製作、特に組立の効率化がはかれるとい
う点から、従来にない優れた製造方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)および(的は、従来の金属ケースのそれぞ
れ平面図および断面図; 第2図(A) 、([1)および(ハ)は、カード型電
卓に用いられる同じ〈従来の金属ケースのそれぞれ平面
図、断面図および断面図; 第3図(イ)および(ロ)は、矩形リングのそれぞれ平
面図および断面図; 第4図(イ)および(0) は、金属ケースの底部とな
る底板のそれぞれ平面図および側面図;第5図(イ)お
よび(D)は、上記矩形リングおよび底板の組立状態の
それぞれ全体断面図および部分断面図; 第6図(イ)および(II+)は、本発明にかかる方法
により製造された金属ケースのそれぞれ平面図および断
面図; 第7図は、第6図の金属ケースの部分詳細断面図; 第8図は、浅底容器を製作する素板のそれぞれ平面図お
よび断面図; 第9図(イ)およびCI+)は、第8図の素板のコイル
のそれぞれ略式斜視図および部分断面図;第10図(イ
)および(II)は、金属板への樹脂塗布法の説明図; 第11図(イ)および(ロ)は、縁曲げ加工により得た
浅底容器のそれぞれ平面図および断面図;第12図(イ
) 、(o)および(ハ)は、縁曲げ加工の工程のぞれ
ぞれ説明図: 第13図(イ)および(El)は、矩形リングのそれぞ
れ平面図および断面図; 第14図(() 、(0)および(ハ)は、矩形リング
の打ち抜き加工工程の説明図; 第15図(() 、(+1)および(ハ)は、浅底容器
と矩形リングとの組立方法のそれぞれ説明図:第16図
は、接着工程の説明図: 第17図Cイ) 、(11)および(ハ)は、溶接法の
説明図;および 第18図は、別の溶接法の説明図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)収納スペースとなる凹み部を内側に備え、かつ当
    該凹み部の底面が樹脂層で覆われた金属ケースの製造方
    法において、樹脂被覆金属板より前記樹脂層が内側とな
    るように前記凹み部の深さにほゞ等しい深さの壁面を周
    囲に有する浅底容器をプレス成形するとともに、前記浅
    底容器の内壁面に嵌合しうる外郭形状を有する矩形リン
    グを製作し、次いで該矩形リングを前記浅底容器の側壁
    内面に嵌合せしめて前記収納スペースを内側に備えた嵌
    合品とし、さらに該嵌合品を加熱しつつ厚さ方向に加圧
    保持して前記樹脂層を溶融せしめ、冷却硬化して前記浅
    底容器と矩形リングを接着せしめることを特徴とする金
    属ケースの製造方法。
  2. (2)収納スペースとなる1個あるいは複数個の凹み部
    を取り囲む周面部を有し、かつ当該凹み部の底面が樹脂
    層で覆われた金属ケースの製造方法において、前記凹み
    部の樹脂層を除く底厚に等しい金属板の片面に樹脂層を
    形成した後、得られた樹脂被覆金属板より平面コーナ部
    に丸みを有する矩形状のブランクを用意し、該ブランク
    より前記樹脂層が内側となるように前記凹み部の深さに
    ほゞ等しい深さの壁面を周囲に有する浅底容器をプレス
    成形し、次いで、前記凹み部の深さにほゞ等しい板厚の
    金属板から前記浅底容器の内壁面に嵌合しうる外郭形状
    と、前記凹み部の輪郭形状と同一の内郭形状を有する矩
    形リングを製作し、該矩形リングを前記浅底容器の側壁
    内面に嵌合せしめて嵌合品とし、該嵌合品を加熱しつつ
    厚さ方向に加圧保持して前記樹脂層を溶融せしめ、冷却
    硬化して前記浅底容器と矩形リングを接着せしめ、しか
    る後必要に応じて前記浅底容器と矩形リングを電気スポ
    ット溶接によって接合することを特徴とする金属ケース
    の製造方法。
JP63285155A 1988-11-11 1988-11-11 金属ケースの製造方法 Pending JPH02133126A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63285155A JPH02133126A (ja) 1988-11-11 1988-11-11 金属ケースの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63285155A JPH02133126A (ja) 1988-11-11 1988-11-11 金属ケースの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02133126A true JPH02133126A (ja) 1990-05-22

Family

ID=17687803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63285155A Pending JPH02133126A (ja) 1988-11-11 1988-11-11 金属ケースの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02133126A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102794659A (zh) * 2011-05-27 2012-11-28 富泰华工业(深圳)有限公司 固定装置
KR20150076261A (ko) * 2012-07-16 2015-07-06 구글 인코포레이티드 전자 장치 하우징 및 조립 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102794659A (zh) * 2011-05-27 2012-11-28 富泰华工业(深圳)有限公司 固定装置
KR20150076261A (ko) * 2012-07-16 2015-07-06 구글 인코포레이티드 전자 장치 하우징 및 조립 방법
US10108223B2 (en) 2012-07-16 2018-10-23 Google Llc Electronic device housing and assembly method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4852736A (en) Metal case for housing an IC and a manufacturing method therefor
JPH11308821A (ja) 積層鉄心の製造方法
JPH02301155A (ja) Icモジュールの固定方法
JPH02133126A (ja) 金属ケースの製造方法
TW436858B (en) Tape carrier and manufacturing method thereof
JP2000258754A (ja) 液晶パネル保持枠の製造方法
JP2008140293A (ja) アンテナシート、icカード及びicカードの製造方法
JPH02597A (ja) Ic収納用金属ケースの製造方法
KR20200117616A (ko) 금속 카드 및 금속 카드의 제조 방법
JPH02596A (ja) Ic収納用金属ケース
JPS586633Y2 (ja) プロジエクシヨン溶接用溶接片
US3191275A (en) Method of making electrical contacts
JP2000042819A (ja) パッケージの形成方法
JP3140067B2 (ja) 平板型電池の製造方法
JPH03242993A (ja) フレキシブル回路基板の製造方法
JP3119582B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5076346B2 (ja) アンテナモジュール、ハイブリッドicカードの製造方法及びハイブリッドicカード
JP2673124B2 (ja) Ilbテープのアウターリードのカットフォーミング装置及び該装置によるカットフォーミング方法
JP3014834B2 (ja) 電子部品搭載用基板へのダム枠の接着方法、ダム枠接着用装置
JPH10157356A (ja) 情報記録媒体
JPH0536391A (ja) 平板型電池の製造方法
JPS628431A (ja) アパーチャマスクの製造方法
JPH056658Y2 (ja)
JPH0262705A (ja) 積層形バイアスヘッドの製造方法
JP2004013649A (ja) Icカードの製造方法とicカード