JPH0258372A - 半導体回路装置 - Google Patents
半導体回路装置Info
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- JPH0258372A JPH0258372A JP63208316A JP20831688A JPH0258372A JP H0258372 A JPH0258372 A JP H0258372A JP 63208316 A JP63208316 A JP 63208316A JP 20831688 A JP20831688 A JP 20831688A JP H0258372 A JPH0258372 A JP H0258372A
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Landscapes
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、モータ等を邦動するHブリッジ回路を構成す
る半導体回路装置に関する。特に、MOSFETで構成
したHブリッジ回路をシリコンチップに集積する。半導
体集積回路に関するものである。
る半導体回路装置に関する。特に、MOSFETで構成
したHブリッジ回路をシリコンチップに集積する。半導
体集積回路に関するものである。
【従来の技術)
従来のモータ叩動に用いられているHブリッジ回路では
、「アイ イーイーイー トランザクションズオンエレ
クトロンデバイシズ、イーデイ−第33巻、第12号、
第2025〜2030頁(IEEE Transact
ions on Electron De+++1ce
s、vol、ED−33゜No、12. pp、202
5−2030)の2029頁に記載されている図のよう
に、MOSFETが用いられている。このICにおける
MOSFETは、同文献2026頁の図に断面構造が示
されているように、縦形のnチャネル素子である。本文
献で述べられているような、完全分離構造の縦形構造M
O5FETでは、ドレインとしてn形埋込層を用いるた
め、埋込層及び表面の電極に接続するn形波散層の抵抗
からなる寄生抵抗がMOSFETに直列に加わり、直列
抵抗を増加させる。また、MOSFETのオン抵抗を低
減する為に、ゲート・ソース間電圧振幅を大きくする昇
圧回路を用いているが、n形埋込層及び表面の電極に接
続するn形波散層の抵抗等の寄生抵抗を低減する点等に
ついては考慮されていなかった。 【発明が解決しようとする課題】 上記のように、絶縁ゲート電界効果素子の一つである縦
形MO3FETを用いたHブリッジ回路では、寄生抵抗
のために直列抵抗が増加する問題点があった。また、昇
圧回路を用いない場合は、ブリッジのプルアップ素子と
プルダウン素子の抵抗が異なる問題もあった。即ち、n
チャネル素子のみを用いた場合は、プルアップ素子では
、プルダウン素子よりもゲート・ソース間電圧振幅を大
きくとれず、従ってオン抵抗が高くなる。 本発明は前記問題点を解決するためになされたもので、
第1の目的は直列抵抗の小さなブリッジ出力回路を提供
することである。他の目的は、プルアップ素子、プルダ
ウン素子の直列抵抗をほぼ等しくして1回路の熱的バラ
ンスを良くすることである。さらに他の目的は、Hブリ
ッジ出力回路を搭載した、低コスト、高信頼度のモータ
吐動等に使用可能な集積回路を提供することである。 [課題を解決するための手段1 上記目的を達成するために、ゲート、ソース間に大振幅
を印加可能なプルダウン素子には完全分離素子を、小振
幅しか印加出来ないプルアップ素子には、ドレインを分
離する必要がないため、基板をドレインとして寄生の直
列抵抗を低減した縦形素子を用いる。さらに他の方法は
、プルアップ素子のゲート・ソース間に実効的に大振幅
が印加可能なように、しきい電圧を小さくする。しかし
、耐雑音性を強化し高信頼性化を図るためプルダウン素
子のしきい電圧は高く保っておく。さらに他の方法は、
プルアップ素子としてゲート・ソース間に大振幅が印加
可能なnチャネル素子を用い、直列抵抗の低減するため
縦形構造とする。 さらに他の方法は、熱的バランスを保つために。 プルダウン素子の活性領域面積をプルアンプ素子の活性
領域面積より大ならしめる。 以上の結果、低コスト、高信頼度のHブリッジ回路の構
成が可能となる。
、「アイ イーイーイー トランザクションズオンエレ
クトロンデバイシズ、イーデイ−第33巻、第12号、
第2025〜2030頁(IEEE Transact
ions on Electron De+++1ce
s、vol、ED−33゜No、12. pp、202
5−2030)の2029頁に記載されている図のよう
に、MOSFETが用いられている。このICにおける
MOSFETは、同文献2026頁の図に断面構造が示
されているように、縦形のnチャネル素子である。本文
献で述べられているような、完全分離構造の縦形構造M
O5FETでは、ドレインとしてn形埋込層を用いるた
め、埋込層及び表面の電極に接続するn形波散層の抵抗
からなる寄生抵抗がMOSFETに直列に加わり、直列
抵抗を増加させる。また、MOSFETのオン抵抗を低
減する為に、ゲート・ソース間電圧振幅を大きくする昇
圧回路を用いているが、n形埋込層及び表面の電極に接
続するn形波散層の抵抗等の寄生抵抗を低減する点等に
ついては考慮されていなかった。 【発明が解決しようとする課題】 上記のように、絶縁ゲート電界効果素子の一つである縦
形MO3FETを用いたHブリッジ回路では、寄生抵抗
のために直列抵抗が増加する問題点があった。また、昇
圧回路を用いない場合は、ブリッジのプルアップ素子と
プルダウン素子の抵抗が異なる問題もあった。即ち、n
チャネル素子のみを用いた場合は、プルアップ素子では
、プルダウン素子よりもゲート・ソース間電圧振幅を大
きくとれず、従ってオン抵抗が高くなる。 本発明は前記問題点を解決するためになされたもので、
第1の目的は直列抵抗の小さなブリッジ出力回路を提供
することである。他の目的は、プルアップ素子、プルダ
ウン素子の直列抵抗をほぼ等しくして1回路の熱的バラ
ンスを良くすることである。さらに他の目的は、Hブリ
ッジ出力回路を搭載した、低コスト、高信頼度のモータ
吐動等に使用可能な集積回路を提供することである。 [課題を解決するための手段1 上記目的を達成するために、ゲート、ソース間に大振幅
を印加可能なプルダウン素子には完全分離素子を、小振
幅しか印加出来ないプルアップ素子には、ドレインを分
離する必要がないため、基板をドレインとして寄生の直
列抵抗を低減した縦形素子を用いる。さらに他の方法は
、プルアップ素子のゲート・ソース間に実効的に大振幅
が印加可能なように、しきい電圧を小さくする。しかし
、耐雑音性を強化し高信頼性化を図るためプルダウン素
子のしきい電圧は高く保っておく。さらに他の方法は、
プルアップ素子としてゲート・ソース間に大振幅が印加
可能なnチャネル素子を用い、直列抵抗の低減するため
縦形構造とする。 さらに他の方法は、熱的バランスを保つために。 プルダウン素子の活性領域面積をプルアンプ素子の活性
領域面積より大ならしめる。 以上の結果、低コスト、高信頼度のHブリッジ回路の構
成が可能となる。
本発明の第1の手段であるドレインを基板とする縦形M
、 OS F E Tでは、完全分離構造の縦形MO3
FETで必要とする埋込層及び表面の電極に接続するn
膨拡散層が不要となるので、寄生抵抗による直列抵抗の
増加は生じない。さらに、プルアンプ素子のしきい電圧
を低くすることによって。 実効的なゲート・ソース間の電圧振幅を大きくし、プル
アップ素子の直列抵抗の増加を低減させる。 また第2の手段であるnチャネル素子の採用は、nチャ
ネル素子では正孔の移動度が小さいためnチャネル素子
にくらベオン抵抗が高くなるが、実効的なゲート・ソー
ス間の電圧振幅を大きくしてオン抵抗を低減するととも
に、縦形構造により寄生抵抗を低減し、総合的に直列抵
抗を低減することが可能となる。 第3の手段であるプルダウン素子の活性領域面積をプル
アップ素子の活性領域面積より大ならしめることは、両
者の直列抵抗をほぼ等しくできる。 即ち、両者の熱損失も同程度にできるため、熱バランス
の点からも望ましい。 (実施例] 以下、本発明を実施例に従って説明する。第1図は、本
発明の第1の実施例の半導体集積回路装置の断面構造を
示す。本実施例は2個のnチャネル素子を用いた場合で
、正の電源と接地間に挿入されるブリッジ回路を構成す
るのに適している。 以下、本実施例における装置の製造法を第12図を用い
て説明する。 まず、高濃度のn形基板内に、17μm厚さの低濃度p
形エピタキシャル層を埋め込む。次に。 2層3の表面からアンチモンを拡散した領域4を形成し
た後、エピタキシャル成長により抵抗率1Ω■、9μm
厚さのn形層2を形成する。n形領域を分離するための
p形層5、埋込層4を表面の電極に接続するためのn形
層6を、各々拡散で形成する。ポリシリコン・ゲート1
oを形成した後、MOSFETの基体となるp形層7を
、ポリシリコン・ゲート10をマスクとするイオン打ち
込みにより形成する。ソース領域8を、同様にポリシリ
コン・ゲート1oをマスクとし拡散で形成する。 ソース、基板等の電極はA1を用いた。 第1図に於て、素子M4のドレインは基板1となってい
るので直列抵抗は小さい。一方、索子M2のドレインD
2は、埋込層4及びn形層6を通して接続されているの
で、埋込層4及びn形層!J6の寄生抵抗の分だけ直列
抵抗が大きくなっている。 第3図はゲート・ソース間にIOVの電圧を印加した場
合の、縦形構造MOSFETの単位面積当りのオン抵抗
(Rv )と完全分離構造の縦形M○5FETの単位面
積当りのオン抵抗(Rc)とを比較したものである。本
実施例では両者の比は1.7であった。完全分離構造の
縦形M OS F ETの実用範囲はn形エピタキシャ
ル層厚さ5μm以上であり、また抵抗率も0.5〜15
Ω■程度であるから1両者の面積比を1.2〜2.3と
することにより両者の抵抗をほぼ等しくできる。また、
第1図に示した構造の他の利点は、プルアップ素子がp
形層によって分離されていないので。 ラッチアップの原因となる寄生P n P l’ランジ
スタが生じないことである。 第2図は、第1図に示したブリッジ回路を2個1チツプ
に集積してHブリッジ回路を構成し、インダクタンス負
荷13を昧動した実施例である。 第2図に於いて、ブリッジのプルアンプ素子としてMl
を、プルダウン素子としてM2を用いた。但し、画素子
の活性領域の面積はほぼ等しく設計した。その結果、プ
ルアップ素子のゲートを叩動するための昇圧回路を用い
ない場合はMlのオン抵抗は高くなっているが、寄生の
直列抵抗が無い分だけ直列抵抗の低減が可能となった。 第4図は、本発明の第2の実施例の断面4W造である。 本実施例では、ブリッジのプルダウン素子に用いる素子
として、p形領域で分離されたn形エピタキシャル層2
′中に横形MO5FETを形成した。素子の製造法は、
基本的には第1の実施例と同じであるが、横形構造であ
るためドレイン電極はn形層の表面に形成したn Jv
j 16に直接コンタクトしている1本実施例において
も、第1の実施例と同様、ブリッジのプルアップ素子の
直列抵抗の低減が可能である。 第5図は、本発明の第3の実施例の断面構造である。本
実施例ではp形基板18の上に形成されたn形層をn形
層5で完全に分離し、その内部に2個の縦形MO3FE
Tを形成したものである。 縦形MO5FE、Tの製造法は第1の実施例で説明した
縦形素子とほぼ同じであるが、ブリッジのプルアップ素
子M工の表面に燐イオンを打ち込んでいる点が異なって
いる。即ち、本実施例では素子M1のしきい電圧を低く
して、実効的にMlのゲート・ソース間に印加される電
圧を大きくし、低オン抵抗化を図っている。本実施例で
は、プルアップ素子のしきい電圧を低くしたが、他の方
法としてはプルアップ素子のゲート酸化膜を薄くして。 低オン抵抗化を図っても同様な効果が得られる。 第6図は1本発明の第4の実施例の断面構造を示したも
のである。本実施例では、p形基板21上に形成したP
形エピタキシャル層22の中に、縦形のnチャネルMO
SFETを形成しブリッジのプルアップ素子として用い
る点に特徴がある。 プルダウン素子としては、nN6で分離されたP形層内
に横形のnチャネルMOSFETを形成している。横形
のnチャネルMOSFETでは、ポリシリコン・ゲート
をマスクとするイオン打ち込みにより高耐圧化のための
低不純物濃度IW27を、拡散によりソース26を形成
する。縦形pチャネル素子では、同様にポリシリコン・
ゲートをマスクとするイオン打ち込みによりn形N24
を、拡散によりP形層25を形成する。さらに本実施例
では、信号処理のためのCMO5の断面構造も示してい
る。NMO3部ではn形/W6で分離されたp形層内に
ポリシリコン・ゲートをマスクとする拡散によりソース
を形成している。一方、PMO8部ではnウェル23中
に、ポリシリコン・ゲートをマスクとする拡散によりソ
ースを形成している。 本実施例では、プルアップ素子はpチャネルなのでソー
スを電源に接続し、ドレインを出力端子に接続している
点が第1の実施例と異なっている。 従って、ゲート・ソース間にはほぼ電源電圧相当分の電
圧が印加され、MOSFETのオン抵抗の低減が可能と
なる。しかも埋込層等に起因する寄生抵抗も存在せず、
低直列抵抗化が達成された。 また1本構造において、出力回路にpチャネル縦形MO
SFETのみを用いれば、ハイサイド・スイッチとして
も使用可能である。 第7図は本発明の第5の実施例の断面構造を示したもの
である。本実施例では、第1の実施例で示した2個の絶
縁ゲート半導体素子の他に、n形エピタキシャル層2′
およびn■拡散層8′とp形エピタキシャル店3′から
なるダイオードQD□を形成し、更に、絶縁ゲート半導
体素子M、を分離するp形エピタキシャル層3を、ダイ
オードQo1を通して接地している。その結果、インダ
クタンス負荷を駆動する場合も寄生npnトランジスタ
導通防止のダイオードを外部から付加する必要はなくな
フた。 第8図は、第1の実施例で示したブリッジ回路を2個用
いてステップ・モータを駆動した例である。電源電圧は
t2Vls[動回路部はCMO5で構成し、入力信号は
スタート・ストップ、正逆の回転方向及びイネーブルで
ある。負荷への最大供給電流は2Aであり、直列抵抗の
低減により低損失化が達成された。 第9図は、第8図に示した実施例と同様に、第1の実施
例で示したブリッジ回路を2個用いてステップ・モータ
を駆動した例である。本実施例では1M03FETの損
失をさらに低減するため、ブリッジのプルアップ素子の
ゲート・ソース間に大振幅を印加した。即ち、駆動回路
からの出力を昇圧回路で18Vの振幅に変換している。 その結果、プルアップ素子の損失は著しく低減された。 【発明の効果゛1 以上述べたように、本発明のブリッジ回路を用いれば、
直列抵抗の低減が図れる。即ち、モータ等を駆動する低
損失のHブリッジ回路の構成が可能となる。また、出力
素子の直列抵抗をほぼ等しくすることにより、熱バラン
スを良くし、信頼性を高めることが可能となる。
、 OS F E Tでは、完全分離構造の縦形MO3
FETで必要とする埋込層及び表面の電極に接続するn
膨拡散層が不要となるので、寄生抵抗による直列抵抗の
増加は生じない。さらに、プルアンプ素子のしきい電圧
を低くすることによって。 実効的なゲート・ソース間の電圧振幅を大きくし、プル
アップ素子の直列抵抗の増加を低減させる。 また第2の手段であるnチャネル素子の採用は、nチャ
ネル素子では正孔の移動度が小さいためnチャネル素子
にくらベオン抵抗が高くなるが、実効的なゲート・ソー
ス間の電圧振幅を大きくしてオン抵抗を低減するととも
に、縦形構造により寄生抵抗を低減し、総合的に直列抵
抗を低減することが可能となる。 第3の手段であるプルダウン素子の活性領域面積をプル
アップ素子の活性領域面積より大ならしめることは、両
者の直列抵抗をほぼ等しくできる。 即ち、両者の熱損失も同程度にできるため、熱バランス
の点からも望ましい。 (実施例] 以下、本発明を実施例に従って説明する。第1図は、本
発明の第1の実施例の半導体集積回路装置の断面構造を
示す。本実施例は2個のnチャネル素子を用いた場合で
、正の電源と接地間に挿入されるブリッジ回路を構成す
るのに適している。 以下、本実施例における装置の製造法を第12図を用い
て説明する。 まず、高濃度のn形基板内に、17μm厚さの低濃度p
形エピタキシャル層を埋め込む。次に。 2層3の表面からアンチモンを拡散した領域4を形成し
た後、エピタキシャル成長により抵抗率1Ω■、9μm
厚さのn形層2を形成する。n形領域を分離するための
p形層5、埋込層4を表面の電極に接続するためのn形
層6を、各々拡散で形成する。ポリシリコン・ゲート1
oを形成した後、MOSFETの基体となるp形層7を
、ポリシリコン・ゲート10をマスクとするイオン打ち
込みにより形成する。ソース領域8を、同様にポリシリ
コン・ゲート1oをマスクとし拡散で形成する。 ソース、基板等の電極はA1を用いた。 第1図に於て、素子M4のドレインは基板1となってい
るので直列抵抗は小さい。一方、索子M2のドレインD
2は、埋込層4及びn形層6を通して接続されているの
で、埋込層4及びn形層!J6の寄生抵抗の分だけ直列
抵抗が大きくなっている。 第3図はゲート・ソース間にIOVの電圧を印加した場
合の、縦形構造MOSFETの単位面積当りのオン抵抗
(Rv )と完全分離構造の縦形M○5FETの単位面
積当りのオン抵抗(Rc)とを比較したものである。本
実施例では両者の比は1.7であった。完全分離構造の
縦形M OS F ETの実用範囲はn形エピタキシャ
ル層厚さ5μm以上であり、また抵抗率も0.5〜15
Ω■程度であるから1両者の面積比を1.2〜2.3と
することにより両者の抵抗をほぼ等しくできる。また、
第1図に示した構造の他の利点は、プルアップ素子がp
形層によって分離されていないので。 ラッチアップの原因となる寄生P n P l’ランジ
スタが生じないことである。 第2図は、第1図に示したブリッジ回路を2個1チツプ
に集積してHブリッジ回路を構成し、インダクタンス負
荷13を昧動した実施例である。 第2図に於いて、ブリッジのプルアンプ素子としてMl
を、プルダウン素子としてM2を用いた。但し、画素子
の活性領域の面積はほぼ等しく設計した。その結果、プ
ルアップ素子のゲートを叩動するための昇圧回路を用い
ない場合はMlのオン抵抗は高くなっているが、寄生の
直列抵抗が無い分だけ直列抵抗の低減が可能となった。 第4図は、本発明の第2の実施例の断面4W造である。 本実施例では、ブリッジのプルダウン素子に用いる素子
として、p形領域で分離されたn形エピタキシャル層2
′中に横形MO5FETを形成した。素子の製造法は、
基本的には第1の実施例と同じであるが、横形構造であ
るためドレイン電極はn形層の表面に形成したn Jv
j 16に直接コンタクトしている1本実施例において
も、第1の実施例と同様、ブリッジのプルアップ素子の
直列抵抗の低減が可能である。 第5図は、本発明の第3の実施例の断面構造である。本
実施例ではp形基板18の上に形成されたn形層をn形
層5で完全に分離し、その内部に2個の縦形MO3FE
Tを形成したものである。 縦形MO5FE、Tの製造法は第1の実施例で説明した
縦形素子とほぼ同じであるが、ブリッジのプルアップ素
子M工の表面に燐イオンを打ち込んでいる点が異なって
いる。即ち、本実施例では素子M1のしきい電圧を低く
して、実効的にMlのゲート・ソース間に印加される電
圧を大きくし、低オン抵抗化を図っている。本実施例で
は、プルアップ素子のしきい電圧を低くしたが、他の方
法としてはプルアップ素子のゲート酸化膜を薄くして。 低オン抵抗化を図っても同様な効果が得られる。 第6図は1本発明の第4の実施例の断面構造を示したも
のである。本実施例では、p形基板21上に形成したP
形エピタキシャル層22の中に、縦形のnチャネルMO
SFETを形成しブリッジのプルアップ素子として用い
る点に特徴がある。 プルダウン素子としては、nN6で分離されたP形層内
に横形のnチャネルMOSFETを形成している。横形
のnチャネルMOSFETでは、ポリシリコン・ゲート
をマスクとするイオン打ち込みにより高耐圧化のための
低不純物濃度IW27を、拡散によりソース26を形成
する。縦形pチャネル素子では、同様にポリシリコン・
ゲートをマスクとするイオン打ち込みによりn形N24
を、拡散によりP形層25を形成する。さらに本実施例
では、信号処理のためのCMO5の断面構造も示してい
る。NMO3部ではn形/W6で分離されたp形層内に
ポリシリコン・ゲートをマスクとする拡散によりソース
を形成している。一方、PMO8部ではnウェル23中
に、ポリシリコン・ゲートをマスクとする拡散によりソ
ースを形成している。 本実施例では、プルアップ素子はpチャネルなのでソー
スを電源に接続し、ドレインを出力端子に接続している
点が第1の実施例と異なっている。 従って、ゲート・ソース間にはほぼ電源電圧相当分の電
圧が印加され、MOSFETのオン抵抗の低減が可能と
なる。しかも埋込層等に起因する寄生抵抗も存在せず、
低直列抵抗化が達成された。 また1本構造において、出力回路にpチャネル縦形MO
SFETのみを用いれば、ハイサイド・スイッチとして
も使用可能である。 第7図は本発明の第5の実施例の断面構造を示したもの
である。本実施例では、第1の実施例で示した2個の絶
縁ゲート半導体素子の他に、n形エピタキシャル層2′
およびn■拡散層8′とp形エピタキシャル店3′から
なるダイオードQD□を形成し、更に、絶縁ゲート半導
体素子M、を分離するp形エピタキシャル層3を、ダイ
オードQo1を通して接地している。その結果、インダ
クタンス負荷を駆動する場合も寄生npnトランジスタ
導通防止のダイオードを外部から付加する必要はなくな
フた。 第8図は、第1の実施例で示したブリッジ回路を2個用
いてステップ・モータを駆動した例である。電源電圧は
t2Vls[動回路部はCMO5で構成し、入力信号は
スタート・ストップ、正逆の回転方向及びイネーブルで
ある。負荷への最大供給電流は2Aであり、直列抵抗の
低減により低損失化が達成された。 第9図は、第8図に示した実施例と同様に、第1の実施
例で示したブリッジ回路を2個用いてステップ・モータ
を駆動した例である。本実施例では1M03FETの損
失をさらに低減するため、ブリッジのプルアップ素子の
ゲート・ソース間に大振幅を印加した。即ち、駆動回路
からの出力を昇圧回路で18Vの振幅に変換している。 その結果、プルアップ素子の損失は著しく低減された。 【発明の効果゛1 以上述べたように、本発明のブリッジ回路を用いれば、
直列抵抗の低減が図れる。即ち、モータ等を駆動する低
損失のHブリッジ回路の構成が可能となる。また、出力
素子の直列抵抗をほぼ等しくすることにより、熱バラン
スを良くし、信頼性を高めることが可能となる。
第1図は本発明の第1の実施例のブリッジ回路の断面構
造図、第2図はHブリッジ回路を用いたインダクタンス
負荷髪動回路の一例を示す回路図、第3図はMOSFE
Tの単位面積当りのオン抵抗特性図、第4図乃至第7図
は本発明の他の実施例を示すブリッジ回路の断面構造図
、第8図、第9図は本発明の第1の実施例のブリッジ回
路を用いたモータ原動回路の実施例を示した回路ブロッ
ク図である。 3・・pエピタキシャル層、 4・・・nO埋込暦
、5・・・p■拡散層、 6・・・nの拡散層、7
・・・P■拡敢層、 8・・・n■拡散暦。 10・・・ポリシリコン膜、 14・・・ブリッジ
回路。 21・・P形基板、 22・・・pエピタキシャル
層、23・・・nウェル、 24・・・n形拡散H1
25・・・p形波散層、 26・・・n形波散層符号
の説明 1・・・nの基板、 2・・・nエピタキシャル層
、累/圓 第3 回 72 I t’7”<yanVq (1’M)第 φ ノt−−−1’形ラドm ノj−−−17J79看 GNJ) QNi) 第 ? 回
造図、第2図はHブリッジ回路を用いたインダクタンス
負荷髪動回路の一例を示す回路図、第3図はMOSFE
Tの単位面積当りのオン抵抗特性図、第4図乃至第7図
は本発明の他の実施例を示すブリッジ回路の断面構造図
、第8図、第9図は本発明の第1の実施例のブリッジ回
路を用いたモータ原動回路の実施例を示した回路ブロッ
ク図である。 3・・pエピタキシャル層、 4・・・nO埋込暦
、5・・・p■拡散層、 6・・・nの拡散層、7
・・・P■拡敢層、 8・・・n■拡散暦。 10・・・ポリシリコン膜、 14・・・ブリッジ
回路。 21・・P形基板、 22・・・pエピタキシャル
層、23・・・nウェル、 24・・・n形拡散H1
25・・・p形波散層、 26・・・n形波散層符号
の説明 1・・・nの基板、 2・・・nエピタキシャル層
、累/圓 第3 回 72 I t’7”<yanVq (1’M)第 φ ノt−−−1’形ラドm ノj−−−17J79看 GNJ) QNi) 第 ? 回
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、電源と接地間に接続されるブリッジ形出力回路にお
いて、プルアップ素子(電源側に接続される素子)とし
て、半導体基板をドレインまたはアノード端子とする縦
形絶縁ゲート電界効果素子を用いることを特徴とする半
導体回路装置。 2、電源と接地間に接続されるブリッジ形出力回路にお
いて、プルアップ素子として、半導体基板をドレインま
たはアノード端子とする縦形絶縁ゲート電界効果素子を
用い、プルダウン素子(接地側に接続される素子)とし
て、p形領域で分離されたn形領域内に形成された、絶
縁ゲート電界効果素子を用いることを特徴とする半導体
回路装置。 3、電源と接地間に接続されるブリッジ形出力回路にお
いて、プルアップ素子として、半導体基板をドレインま
たはアノード端子とする縦形絶縁ゲート電界効果素子を
用い、プルダウン素子として、n形領域で分離されたp
領域内に形成された、絶縁ゲート電界効果素子を用いる
ことを特徴とする半導体回路装置。 4、電源と接地間に接続されるブリッジ形出力回路にお
いて、プルアップ素子として、プルダウン素子よりも低
しきい電圧とした絶縁ゲート電界効果素子を用いること
を特徴とする半導体回路装置。 5、電源と接地間に接続されるブリッジ形出力回路にお
いて、プルアップ素子として、プルダウン素子よりも薄
いゲート酸化膜を有する絶縁ゲート電界効果素子を用い
ることを特徴とする半導体回路装置。 6、プルアップ素子として、半導体基板をドレインとす
る縦形絶縁ゲート電界効果トランジスタを用い、プルダ
ウン素子として、p形領域で分離されたn形領域内に形
成された縦形絶縁ゲート電界効果トランジスタを用いる
電源と接地間に接続されるブリッジ形出力回路において
、プルダウン素子の活性領域の面積をプルアップ素子の
活性領域の面積の1.2〜2.3倍としたことを特徴と
する半導体回路装置。 7、電源と接地間に接続されるブリッジ形出力回路にお
いて、プルアップ素子として、半導体基板をドレインま
たはアノード端子とする縦形絶縁ゲート電界効果素子を
用い、プルダウン素子として、p形領域で分離されたn
形領域内に形成された、絶縁ゲート電界効果素子を用い
る半導体回路装置において、該p形領域を少なくとも1
ヶのダイオードを介して接地端子に接続したことを特徴
とする半導体回路装置。 8、特許請求の範囲第1項、第2項、第4項、第5項、
第6項、または第7項記載の、2組のハーフ・ブリッジ
回路を用いてHブリッジ形出力回路を構成したことを特
徴とする半導体回路装置。 9、特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4項、
第5項、第6項、第7項、または第8項記載の出力回路
を用いて構成したモータ制御回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63208316A JPH0258372A (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | 半導体回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63208316A JPH0258372A (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | 半導体回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0258372A true JPH0258372A (ja) | 1990-02-27 |
Family
ID=16554241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63208316A Pending JPH0258372A (ja) | 1988-08-24 | 1988-08-24 | 半導体回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0258372A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08130307A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Nec Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
US6388855B1 (en) | 1999-04-07 | 2002-05-14 | Nec Corporation | Transistor protecting circuit with enhancing circuit for H bridge circuit |
US20220271026A1 (en) * | 2021-02-22 | 2022-08-25 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | Dual substrate side esd diode for high speed circuit |
FR3143192A1 (fr) * | 2022-12-13 | 2024-06-14 | Stmicroelectronics International N.V. | Circuit de commande en pont en H |
-
1988
- 1988-08-24 JP JP63208316A patent/JPH0258372A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08130307A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Nec Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
US6388855B1 (en) | 1999-04-07 | 2002-05-14 | Nec Corporation | Transistor protecting circuit with enhancing circuit for H bridge circuit |
US20220271026A1 (en) * | 2021-02-22 | 2022-08-25 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. | Dual substrate side esd diode for high speed circuit |
US11973075B2 (en) * | 2021-02-22 | 2024-04-30 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. | Dual substrate side ESD diode for high speed circuit |
FR3143192A1 (fr) * | 2022-12-13 | 2024-06-14 | Stmicroelectronics International N.V. | Circuit de commande en pont en H |
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