JPH0257417A - 自動車用送風装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用送風装置に関する。

〔従来の技術〕

車室内空調に用いられる自動車用送風装置は、一般に特
開昭６１−７７５１２号公報に開示されるように、スク
ロールケーシングの内部に遠心ファンを設け、スクロー
ルケーシングの外壁一部には、内気、外気を切替可能に
取入れる内外見切ｊ１１機構を配置し、この内外気切替
機構の取入れ空気をベルマウス（吸込口）を介してスク
ロールケーシングの内部に導くようにしている。内外気
切替機構は、例えば内外気切換箱内に内外気切替ダンパ
を配置して構成され、内外気切替ダンパによって内外気
の取入量が調節される。スクロールケーシング内に導か
れた空気は、遠心ファンの回転力によりスクロールケー
シング外周に設けた吐出口から送出される。

〔発明が解決しようとする課題〕

前述した如く自！Ｉ！ＩＩ車用送風装置に用いられる従
来のスクロールケーシングは、内外気切替機構を配置し
た側のスクロールケーシング外壁とベルマウスとが合成
樹脂或いは薄鋼板で一体に成形されている。

ところで、スクロールケーシングの吸込口たるベルマウ
スは、その寸法が遠心ファンの外径寸法に対応して決定
される。そのため、遠心ファンの機種（外径寸法）を変
える場合には、ベルマウスの寸法も変えなければならな
いが、前述した如くスクロールケーシングとベルマウス
が一体成形品である場合には、新たな型のスクロールケ
ーシングが必要となる。

このように遠心ファンの機種を変える度にスクロールケ
ーシングを新たな型にすることは、スクロールケーシン
グの金型を作り直さなければならない。特に、自動車用
送風装置の場合には、通常。

ベルマウスの大きさが各車種で同じであるが（換言すれ
ば使用遠心ファンが共通であるが）、スクロールケーシ
ングの外形寸法は、各車種の車載寸法（取付スペース）
によって様々であるので、遠心ファンの機種及びこれに
対するベルマウス寸法を変えると、全ての車種のスクロ
ールケーシング金型を作り直す必要が生じ、送風装置の
機種変更に多大なコストを要していた。このような問題
は、自動車用空調の高風量化が進展し遠心ファンの機種
もそれに伴い大形化する現状では、改善すべき重要な点
とされていた。

本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、使用する遠心ファンの機種が変わっ
ても、スクロールケーシングそのものを新規の型に変更
することなく対応できる合理的な自動車用送風装置を提
供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は、この皿の自動車用送風装置において、ベル
マウスと、スクロールケーシングのうち内外気切替機構
を配置した側の外壁一部とを別体に成形して、このスク
ロールケーシング外壁一部に口径の異なるベルマウスが
互換性を有して装着できるよう設定することで達成され
る。

具体的には、例えば、前記スクロールケーシングのうち
前記内外気切換機構を配置した側の外壁ｆｌｌ＋の内側
に、ベルマウスホルダを若脱可能に取付け、このベルマ
ウスホルダに口径の異なるベルマウスが互換性を有して
装着できるよう設定する。

〔作用〕

このような構成よりなる本発明によれば、スクロールケ
ーシングに対し異種（口径の異なる）のベルマウスを互
換可能に取付けることができる。

従って、遠心ファンの機種が変わる場合にも、スクロー
ルケーシングをそのままにして、ベルマウスだけを新た
な遠心ファンに対応したものに交換することがで、きる
。また、スクロールケーシングが左、右いずれのファン
回転型のものでも、ベルマウスは共通のものを取付ける
ことができる。その結果、スクロールケーシングの型を
車種に）Ｚじて各車種当り一つずつ用意しておけば、後
はベルマウスだけを送風ファンに対応させて揃えておけ
ばよい。この点、従来は、スクロールケーシングを各車
種当り遠心ファンの機種数に対応して用意する必要があ
る。

従って本発明によれば、スクロールケーシングを最少の
型数として、遠心ファンの機種に応じた多種類のスクロ
ールケーシングの組合せが可能となる。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図は本発明の第１実施例を示す縦断面図、第２図は
上記実施例に用いるベルマウスホルダの斜視図、第３図
はそのベルマウスの縦断面図である。

第１図において、１はスクロールケーシングで、上部外
壁１ａと下部外ｑｌｂとで構成される。上部外ｕ１　ａ
には吸込口たるベルマウス２が設けられ、また内外気切
替箱３が一体成形されている。

ベルマウス２の取付（１カ造は、本実施例の要点となる
もので、この点については後述する。

内外気切替箱３は中空直方体で、頂壁３ａに外気取入口
４が、側壁３ｂに内気取入口５が設けられ、内部には、
外気取入口４と内気取入口５とを開閉する内外気切替ダ
ンパ６が取付けられている。

７はスクロールケーシング１−内に内蔵される遠心ファ
ン、８はブロワモータである。ブロワモータ８は、スク
ロールケーシング１の底壁１ｃにモータフランジ９を介
して取付けられる９ここで、本実施例のベルマウス２の
取付構造について説明する。

１０はベルマウスホルダ（以下、ホルダと略す）で、ホ
ルダ１０の外形は、第２図に示すように、スクロールケ
ーシングの上部外壁１ａと近似して外１１ａの内側に適
合できる形状を呈し、その中央部に穴１０ａが形成され
、穴１０ａの周りに環状の四部１０ｂが形成される。一
方、ベルマウス２は、第３図に示すようにスクロールケ
ーシング外”１１　ａ及びベルマウスホルダ１０と別体
に成形される。ホルダ１０の内径部（穴）１０ａはベル
マウス２の口径より充分に大きい寸法に設定してあり、
この内径部１０ａにベルマウス２が１萩合され、また、
ベルマウス２はフランジ２ａを有する。

フランジ２ａの外径は、ホルダ１０の凹部１０ｂの内径
に適合状態で嵌合できる寸法に設定される。

ホルダ１ｏの凹部１０ｂ及びベルマウス２のフランジ２
ａには、ねじ穴１１，１２が形成される。

しかして、ベルマウス２は、フランジ２ａがホルダ１０
の凹部１０ｂに嵌合しつつ、ベルマウス２の吸込口がホ
ルダ１０の内径１０ａに嵌合し、この状態でタッピング
ねじ１３がねし穴１１゜１２に螺合することで、ホルダ
１０に着脱可能に取付けられる。また、ホルダ１０の下
部外縁が張り出し、この張り出し部１０ｃがスクロール
ケーシング１の上部外１１ａ内側に設けた周ｉｊ＋ｙ１
　ｄに係合することで、ホルダ１ｏ及びベルマウス２の
組立品がスクロールケーシング外ｍ１　ａ内側に着脱可
能に装着される９ このような送風装置は、遠心ファン７の回転により、内
気取入口５．外気取入口４等から取入れられた空気がベ
ルマウス２からスクロールケーシング１内に吸込まれ５
その後、吐出されるが、本実施例のように、ベルマウス
２及びホルダ１０をスクロールケーシング１と別体成形
し、且つベルマウス２をホルダ１０に着脱可能に取付け
ることで次のような効果を奏し得る。

（１）本実施例では、ホルダ１０の形状を一定として、
ホルダ１０に異なる口径のベルマウス２を着脱できるの
で、ベルマウス２が互換性を有する。従って、径の異な
る遠心ファンに対応させる場合にも、スクロールケーシ
ング外壁やホルダ１ｏを換えることなく、ベルマウス２
の種類だけ交換すればよい、その結果、従来のように遠
心ファンが変わるたびに新たなスクロールケーシングの
型をおこす必要性がない。このことは、既存のスクロー
ルケーシングに径の異なる遠心ファンを容易に採用でき
ることも意味する。

従って合理的且つ経済的である。

（２）従来、スクロールケーシング外壁及びベルマウス
は主に薄鋼板で製作されていたが１本実施例のベルマウ
スとスクロールケーシングとを異なる材量で成形でき、
例えばスクロールケーシング外壁を薄鋼板、ベルマウス
、ホルダ等を合成樹脂で成形することにより、スクロー
ルケーシング全体を薄鋼板で作った時よりも重量を数％
ｌｌ１ｌ減できる。

第４図及び第５図は本発明の第２実施例を示すもので、
第４図はそのベルマウス２を、第５図はベルマウス２の
取付状態を示す。図中、第１実施例と同一符号は、同−
或いは共通する要素を示す。

本実施例はベルマウス２を合成樹脂で成形できることを
利用して、そのベルマウス肉厚２ｂを異ならせ、具体的
にはベルマウス肉厚２ｂの上半分を厚く、下半分を薄く
して、段差２ｃをベルマウス内側下縁に形成する。

ベルマウス２は、第１実施例と同様にホルダ１ｏにねじ
１３を介して着脱可能に取付けられる。

そして、このベルマウス２をスクロールケーシングに取
付ける場合には、段差２ｃのあるベルマウス２の内側下
縁に遠心ファン７の上部が嵌合される。ファン７のブレ
ード７Ｑ外径とベルマウス口径は、はぼ−敗する。遠心
ファン７の上部には外径部に補強リング７ｂが設けられ
、この補強リング７ｂとベルマウス２の下縁内側２ｃと
の間に曲折した微小空隙Ｇが保たれる。このような微少
空隙Ｇはラビリンスシール効果を発渾する。そのた。

め、遠心ファン７の吐出空気（正圧側）の一部が遠心フ
ァンとベルマウスの間を通って遠心ファン吸込側（負圧
側）に戻るいわゆる空気の漏洩現象をなくし、スクロー
ルケーシングの送風損失を減少させる。従って１本実施
例によれば、ベルマウスの互換性の効果の他に送風性能
を従来よりも向上させる利点がある。

第６図及び第７図は本発明の第３実施例を示すものであ
る。第１．第２実施例と同一符号は、同−或いは共通す
る要素を示す。

本実施例は、第６図に示すようにホルダ１０の凹部１０
ｂに１８ｏ°対向させて位置決め用の四部１０ａ’　を
延設したもので、一方、第７図に示すようにベルマウス
２のフランジ゛２ａにも、凹部１０ａ’　に対応する位
置決め用の突片２ａ’　を形成する。このようにするこ
とで、ホルダの凹部１０ａにベルマウス２を容易に取付
ける利点を有する。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、スクロールケーシングに
対しベルマウスに互換性を与えることで、使用する遠心
ファンの機種が変わっても、スクロールケーシングその
ものを新規の型に変更することなくベルマウスの組合せ
を変えるだけで対応できるので、合理的且つ経済的な自
動車用送風装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す縦断面図、第２図は
第１実施例に用いるベルマウスホルダの斜視図、第３図
は第１実施例に用いるベルマウスの縦断面図５第４図は
本発明の第２実施例に用いるベルマウスの縦断面図、第
５図は第２実施例のベルマウスとベルマウスホルダの組
付は状態を示す一部省略断面図、第６図は本発明の第３
実施例に用いるベルマウスホルダの斜視図、第７図は第
３実施例に用いるベルマウスの斜視図である。 １　・スクロールケーシング、１ａ・・外壁一部、２・
・ベルマウス、３，４，５．６・・内外気切替機構（内
外気切替箱、外気取入口、内気取入口、切替ダンパ）、
７・・・遠心ファン、１ｏ・・・ベルマウスホルダ。 τ〉へ ）；＼ 不１図 第２−区

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．遠心フアン内蔵のスクロールケーシングの外壁一部
   に、内気，外気を切替可能に取入れる内外気切替機構を
   配置し、この内外気切替機構の取入れ空気をベルマウス
   を介して前記スクロールケーシングの内部に導くように
   した自動車用送風装置において、前記ベルマウスと、前
   記スクロールケーシングのうち前記内外気切替機構を配
   置した側の外壁一部とを別体に成形して、このスクロー
   ルケーシング外壁一部に口径の異なるベルマウスが互換
   性を有して装着できるよう設定してなることを特徴とす
   る自動車用送風装置。
2. ２．遠心フアン内蔵のスクロールケーシングの外壁一部
   に、内気，外気を切替可能に取入れる内外気切替機構を
   配置し、この内外気切替機構の取入れ空気をベルマウス
   を介して前記スクロールケーシングの内部に導くように
   した自動車用送風装置において、前記スクロールケーシ
   ングのうち前記内外気切替機構を配置した側の外壁一部
   には、その内側にベルマウスホルダを着脱可能に取付け
   、このベルマウスホルダに口径の異なるベルマウスが互
   換性を有して装着できるよう設定してなることを特徴と
   する自動車用送風装置。
3. ３．第１請求項又は第２請求項において、前記ベルマウ
   スは合成樹脂で成形してなる自動車用送風装置。