JPH0256397B2 - - Google Patents
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- JPH0256397B2 JPH0256397B2 JP420683A JP420683A JPH0256397B2 JP H0256397 B2 JPH0256397 B2 JP H0256397B2 JP 420683 A JP420683 A JP 420683A JP 420683 A JP420683 A JP 420683A JP H0256397 B2 JPH0256397 B2 JP H0256397B2
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- Japan
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- lubricating oil
- hydrocarbon
- power transmission
- hydrogenated
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Description
本発明は、動力伝達装置用潤滑油に関するもの
である。詳しく述べると、特にトラクシヨンドラ
イブに供される潤滑油に関するものである。 動力の伝達ないし変速には、従来より歯車装置
や油圧装置が用いられているが、トラクシヨンド
ライブ(転がり摩擦駆動装置)といわれる回転剛
体間の点接触あるいは線接触の駆動方式も知ら
れ、歯車のかみ合い等を伴なわずに運転中の振動
も少なく、また、動力伝達効率の高いことから一
部産業機械にも実用化され始めている。 この場合、前記装置の接触部分に介在する油に
は、機能上から最も適した潤滑油を選定しなけれ
ばならない。すなわち、接触部分に介在する油に
は、高圧下で可逆的にガラス転移を生じて粘度上
昇することにより回転接触面における動力伝達効
果が大きく、接触面を離れると直ちに流動状態に
戻る性質を有し、かつ金属物体間の直接接触を防
ぎ、焼付き、摩耗および疲労損傷を防止し、ま
た、一般潤滑油と同様な防錆、冷却等の重要な作
用をも有しなければならない。 動力伝達用の摩擦またはトラクシヨンドライブ
装置は、多くの先行する技術文献に記載されてお
り、例えば米国特許第3394603号明細書、同第
3411369号明細書、ジヤーナル・オブ・ケミカ
ル・アンド・エンジニアリング・データ第5巻第
4号第499〜507頁、ヒユーコ等のローリング接触
現象に関するシンポジウム議事録第157〜185頁
[ニルセビア出販社(アムステルダム)第1962年]
に詳しい。 またトラクシヨンドライブ用潤滑油としては、
鉱油(特公昭39−24635号)、ジアルキル芳香族炭
化水素とジアリルアルカンの混合油(特公昭47−
40525号)、ポリメチルメタクリレート(特公昭48
−31828号)、ピバリン酸モノエステル(特公昭49
−11309号)、ハロゲン化アルキルナフタレン(特
公昭49−16900号)、アダマンタン類(特公昭48−
42067号および同48−42068号)、ポリオレフイン
(特開昭46−4766号および同47−2229号)、アルキ
ルナフタレン(米国特許第2549377号)等多数が
提案されている。 また、水素化された環を有するナフテン系油に
関する提案も多い。このようなナフテン系油とし
ては、ジシクロヘキシルエタン(特公昭48−
29715号)、ジシクロヘキシルプロパン(特公昭53
−36105号)、水素化縮合環化合物(米国特許第
3411369号)、1個以上の飽和の炭素含有環を有す
るナフテン(米国特許第3440894号)、2個以上の
飽和の炭素含有環を有するナフテン(米国特許第
3925217号)、ナフテンとパラフインの混合油(米
国特許第3595796号および同第3595797号)等があ
る。また、特開昭55−43108号は、これらの先行
技術を要領よくまとめて紹介したうえで、キシレ
ンおよび/またはトルエンとスチレンのアルキル
化反応生成物を水素化して得られるもの(主とし
て水素化1,1−ジアリルエタン系化合物)がナ
フテン系油の中でも優れているとしている。 しかしながら、前記米国特許第3411369号は広
範なナフテン系化合物を含み、かつ多数のナフテ
ン類を例示してはいるが、ジアリルメタン系の炭
化水素を水素化したものは開示されていない。 水素化された環を有するナフテン系油は、これ
らの先行技術文献から潤滑油、特にトラクシヨン
ドライブ用潤滑油として一般に優れた性質を有す
るものであることがわかる。しかしながら、ほと
んど重複するような類似の特許が何件も出願さ
れ、しかもそれぞれが特許されているという事実
は、ナフテン系油が一般に有効であるとしても、
その種類によつてトラクシヨンドライブ用潤滑油
としての性能が変化し、予測できないような性能
を示す化合物が多分に見出されたということであ
ろう。 したがつて、本発明の目的は、新規な動力伝達
装置用潤滑油を提供することにある。本発明の他
の目的は、トラクシヨン特性ならびに酸化安定
性、対腐蝕性等の諸性能が優れているだけでな
く、工業的に安価な原料を用いて容易に合成でき
る動力伝達装置用潤滑油を提供することにある。 こらの諸目的は、一方のアリル基が単環の炭化
水素基であり、他方のアリル基が縮合環の炭化水
素基であるジアリルメタンを水素化して得られる
骨格を有する炭素数16〜21の炭化水素化合物であ
つて、トラクシヨン係数が0.08以上、酸化安定度
が回転ボンベ式で200分以上である炭化水素化合
物を用いることからなる動力伝達装置用潤滑油に
よつて達成される。 すなわち、特定の水素化されたジアリルメタン
がその分子構造から本発明の目的に対して特異的
に有効であることが見出されたのである。 本発明による動力伝達装置用潤滑油の主成分で
ある水素化されたジアリルメタン系炭化水素化合
物としては、次の一般式で示される化合物が挙げ
られる。 ここで、Rは同一もしくは異なつてもよいメチ
ル基またはエチル基であり、nまたはmは0.1ま
たは2の整数である。そして、合計の炭素数が16
〜21となるように選択される。 かかる一般式で示される化合物は、良好なトラ
クシヨン係数および酸化安定度を有するが、本発
明で使用される化合物は、トラクシヨン係数0.08
以上、酸化安定度が回転ボンベ式で200分以上の
値を有する必要がある。トラクシヨン係数が0.08
より低いと動力伝達装置用潤滑油としての性能が
劣る。また、その他の性質として40℃における動
粘度が10〜100cSt、好ましくは10〜50cSt、流動
点が0℃以下、好ましくは−10℃以下のものであ
ることが望ましい。ここで、トラクシヨン係数は
つぎのようにして測定される値を指す。 試験装置:曾田式円筒式摩擦試験機 試験片円筒 材質 軸受鋼 SUJ−2 硬度 Hv 760〜800 寸法 外筒 40mm×9mm 内筒 40mm×5mm(直径×幅) 潤滑法 滴下法 流量 約10ml/min 供給油温 28℃ 平均ヘルツ圧力 1.157GPa 回転速度 4.19m/sec すべり率 0.5% また、酸化安定度は水素化された炭化水素化合
物に酸化防止剤として2,6−ジ−ターシヤリー
ブチルパラクレゾールを0.3重量%添加して、
JISK−2514−82の3.3項「回転ボンベ式酸化安定
度試験」に従い、温度150℃、初圧6.3Kg/cm2、触
媒としてFe、Cuを用いて評価された酸化寿命を
指す。この酸化安定度が200分以上でないと、実
用上の期間にわたつて使用することができない。 本発明の動力伝達装置用潤滑油として好適な炭
化水素化合物の例としては、一方のアリル基とな
る単環の炭化水素がベンゼンまたはトルエンであ
り、他方のアリル基となる縮合環の炭化水素がナ
フタレン、メチルナフタレン、インデンまたはア
セナフテンであるジアリルメタンを水素化して得
られる骨格を有する炭化水素化合物である。 これらの化合物は、例えばハロゲン化ベンジル
またはハロゲン化(メチル)ベンジルとナフタレ
ン、メチルナフタレン、インデンまたはアセナフ
テン等の縮合芳香族炭化水素とをフリーデルクラ
フツ触媒の存在下で反応させて得られるジアリル
メタンを水素化させることにより得られる。水素
化触媒としては、白金、パラジウム、ロジウム、
ルテニウムまたはニツケル触媒が好適である。水
素化率は少なくとも80%以上、好ましくは90%以
上、さらに好ましくは95%以上とする。不飽和結
合の水素化率が99%以上となるまで行うことは困
難であるばかりでなく、少量の不飽和結合が存在
しても本発明の目的を阻害することは少ないの
で、かかる必要はない。所望の水素化率が得られ
たら、反応を停止して水素化炭化水素化合物を分
離する。この分離は単に触媒を除去するだけでも
よく、濾過分離、必要に応じて活性白土処理等の
通常の潤滑油処理法も採用できる。また、場合に
よつては蒸留する。しかしながら、完全に水素化
された水素化ジアリルメタンと部分的に水素化さ
れた水素化ジアリルメタンとの蒸留による分離あ
るいは異性体同士の分離は困難であるので、低沸
点成分が副生したとき以外は蒸留法の利点は少な
い。また、本発明の炭化水素化合物を製造する過
程中に生成する副生物が少量存在することもなん
ら差支えない。 本発明による動力伝達装置用潤滑油は、上記の
水素化されたジアリルメタン骨格を有する炭化水
素化合物の少くとも1種を使用するものである
が、これに粘度調整剤、希釈剤等として鉱油、そ
の他のナフテン系油等を含有させることは上記の
トラクシヨン係数および酸化安定度を保持する限
り差支えない。また、動力伝達装置用潤滑油に通
常含有される酸化防止剤、腐食防止剤、防錆剤、
摩耗防止剤、粘度指数向上剤、消泡剤等の添加剤
を含み得ることも当然である。例えば、トラクシ
ヨンドライブ用潤滑油に要求される性能として
は、上記のトラクシヨン特性以外に、一般の潤滑
油に要求される酸化安定性、粘度温度特性、耐腐
蝕性、耐摩耗性、サビ止め性、ゴム膨潤性、泡立
ち防止性等が挙げられ、それぞれの用途に応じて
適当な添加剤を配合する事が必要となる。ここで
本発明による化合物に、これらの添加剤、例えば
酸化防止剤として2,6‐ジ‐ターシヤリーブチ
ルパラクレゾール等のアルキルフエノール、ジア
ルキルジチオリン酸亜鉛等のいおう、りん化合
物、防錆剤としてアミン、エステル、金属塩を、
粘度指数向上剤としてポリメタアクリレート類
を、消泡剤としてシリコーン系重合物等を添加す
ることが可能である。 つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、下記実施例における「部」は、
特にことわらない限り重量による。 実施例 種々の縮合多環芳香族炭化水素化合物(メチル
ナフタレン、インデン、ナフタレンまたはアセナ
フテン)4部と塩化ベンジル1部を塩化アルミニ
ウム0.01部を触媒として反応温度70〜100℃で1
時間反応させた。ついで反応生成物を水洗して触
媒を除去した後、蒸留して未反応物を分別した。 得られたジアリルメタン(異性体混合物)をオ
ートクレーブに供給し、ニツケル触媒を用いて水
素圧50〜100Kg/cm2、温度100〜180℃で約5時間
水素化反応を行ない、次の一般式で示される水素
化ジアリルメタンA、B、CおよびDを得た。こ
のものの一般性状は第1表のとおりである。 前記水素化ジアリルメタン類に酸化防止剤とし
て2,6‐ジ‐ターシヤリーブチルパラクレゾー
ルを0.3重量%添加してトラクシヨンドライブ用
潤滑油を調整した。 この潤滑油について前述の条件によるトラクシ
ヨン係数の測定ならびに酸化安定度の試験を行な
つた。結果を第2表に示す。
である。詳しく述べると、特にトラクシヨンドラ
イブに供される潤滑油に関するものである。 動力の伝達ないし変速には、従来より歯車装置
や油圧装置が用いられているが、トラクシヨンド
ライブ(転がり摩擦駆動装置)といわれる回転剛
体間の点接触あるいは線接触の駆動方式も知ら
れ、歯車のかみ合い等を伴なわずに運転中の振動
も少なく、また、動力伝達効率の高いことから一
部産業機械にも実用化され始めている。 この場合、前記装置の接触部分に介在する油に
は、機能上から最も適した潤滑油を選定しなけれ
ばならない。すなわち、接触部分に介在する油に
は、高圧下で可逆的にガラス転移を生じて粘度上
昇することにより回転接触面における動力伝達効
果が大きく、接触面を離れると直ちに流動状態に
戻る性質を有し、かつ金属物体間の直接接触を防
ぎ、焼付き、摩耗および疲労損傷を防止し、ま
た、一般潤滑油と同様な防錆、冷却等の重要な作
用をも有しなければならない。 動力伝達用の摩擦またはトラクシヨンドライブ
装置は、多くの先行する技術文献に記載されてお
り、例えば米国特許第3394603号明細書、同第
3411369号明細書、ジヤーナル・オブ・ケミカ
ル・アンド・エンジニアリング・データ第5巻第
4号第499〜507頁、ヒユーコ等のローリング接触
現象に関するシンポジウム議事録第157〜185頁
[ニルセビア出販社(アムステルダム)第1962年]
に詳しい。 またトラクシヨンドライブ用潤滑油としては、
鉱油(特公昭39−24635号)、ジアルキル芳香族炭
化水素とジアリルアルカンの混合油(特公昭47−
40525号)、ポリメチルメタクリレート(特公昭48
−31828号)、ピバリン酸モノエステル(特公昭49
−11309号)、ハロゲン化アルキルナフタレン(特
公昭49−16900号)、アダマンタン類(特公昭48−
42067号および同48−42068号)、ポリオレフイン
(特開昭46−4766号および同47−2229号)、アルキ
ルナフタレン(米国特許第2549377号)等多数が
提案されている。 また、水素化された環を有するナフテン系油に
関する提案も多い。このようなナフテン系油とし
ては、ジシクロヘキシルエタン(特公昭48−
29715号)、ジシクロヘキシルプロパン(特公昭53
−36105号)、水素化縮合環化合物(米国特許第
3411369号)、1個以上の飽和の炭素含有環を有す
るナフテン(米国特許第3440894号)、2個以上の
飽和の炭素含有環を有するナフテン(米国特許第
3925217号)、ナフテンとパラフインの混合油(米
国特許第3595796号および同第3595797号)等があ
る。また、特開昭55−43108号は、これらの先行
技術を要領よくまとめて紹介したうえで、キシレ
ンおよび/またはトルエンとスチレンのアルキル
化反応生成物を水素化して得られるもの(主とし
て水素化1,1−ジアリルエタン系化合物)がナ
フテン系油の中でも優れているとしている。 しかしながら、前記米国特許第3411369号は広
範なナフテン系化合物を含み、かつ多数のナフテ
ン類を例示してはいるが、ジアリルメタン系の炭
化水素を水素化したものは開示されていない。 水素化された環を有するナフテン系油は、これ
らの先行技術文献から潤滑油、特にトラクシヨン
ドライブ用潤滑油として一般に優れた性質を有す
るものであることがわかる。しかしながら、ほと
んど重複するような類似の特許が何件も出願さ
れ、しかもそれぞれが特許されているという事実
は、ナフテン系油が一般に有効であるとしても、
その種類によつてトラクシヨンドライブ用潤滑油
としての性能が変化し、予測できないような性能
を示す化合物が多分に見出されたということであ
ろう。 したがつて、本発明の目的は、新規な動力伝達
装置用潤滑油を提供することにある。本発明の他
の目的は、トラクシヨン特性ならびに酸化安定
性、対腐蝕性等の諸性能が優れているだけでな
く、工業的に安価な原料を用いて容易に合成でき
る動力伝達装置用潤滑油を提供することにある。 こらの諸目的は、一方のアリル基が単環の炭化
水素基であり、他方のアリル基が縮合環の炭化水
素基であるジアリルメタンを水素化して得られる
骨格を有する炭素数16〜21の炭化水素化合物であ
つて、トラクシヨン係数が0.08以上、酸化安定度
が回転ボンベ式で200分以上である炭化水素化合
物を用いることからなる動力伝達装置用潤滑油に
よつて達成される。 すなわち、特定の水素化されたジアリルメタン
がその分子構造から本発明の目的に対して特異的
に有効であることが見出されたのである。 本発明による動力伝達装置用潤滑油の主成分で
ある水素化されたジアリルメタン系炭化水素化合
物としては、次の一般式で示される化合物が挙げ
られる。 ここで、Rは同一もしくは異なつてもよいメチ
ル基またはエチル基であり、nまたはmは0.1ま
たは2の整数である。そして、合計の炭素数が16
〜21となるように選択される。 かかる一般式で示される化合物は、良好なトラ
クシヨン係数および酸化安定度を有するが、本発
明で使用される化合物は、トラクシヨン係数0.08
以上、酸化安定度が回転ボンベ式で200分以上の
値を有する必要がある。トラクシヨン係数が0.08
より低いと動力伝達装置用潤滑油としての性能が
劣る。また、その他の性質として40℃における動
粘度が10〜100cSt、好ましくは10〜50cSt、流動
点が0℃以下、好ましくは−10℃以下のものであ
ることが望ましい。ここで、トラクシヨン係数は
つぎのようにして測定される値を指す。 試験装置:曾田式円筒式摩擦試験機 試験片円筒 材質 軸受鋼 SUJ−2 硬度 Hv 760〜800 寸法 外筒 40mm×9mm 内筒 40mm×5mm(直径×幅) 潤滑法 滴下法 流量 約10ml/min 供給油温 28℃ 平均ヘルツ圧力 1.157GPa 回転速度 4.19m/sec すべり率 0.5% また、酸化安定度は水素化された炭化水素化合
物に酸化防止剤として2,6−ジ−ターシヤリー
ブチルパラクレゾールを0.3重量%添加して、
JISK−2514−82の3.3項「回転ボンベ式酸化安定
度試験」に従い、温度150℃、初圧6.3Kg/cm2、触
媒としてFe、Cuを用いて評価された酸化寿命を
指す。この酸化安定度が200分以上でないと、実
用上の期間にわたつて使用することができない。 本発明の動力伝達装置用潤滑油として好適な炭
化水素化合物の例としては、一方のアリル基とな
る単環の炭化水素がベンゼンまたはトルエンであ
り、他方のアリル基となる縮合環の炭化水素がナ
フタレン、メチルナフタレン、インデンまたはア
セナフテンであるジアリルメタンを水素化して得
られる骨格を有する炭化水素化合物である。 これらの化合物は、例えばハロゲン化ベンジル
またはハロゲン化(メチル)ベンジルとナフタレ
ン、メチルナフタレン、インデンまたはアセナフ
テン等の縮合芳香族炭化水素とをフリーデルクラ
フツ触媒の存在下で反応させて得られるジアリル
メタンを水素化させることにより得られる。水素
化触媒としては、白金、パラジウム、ロジウム、
ルテニウムまたはニツケル触媒が好適である。水
素化率は少なくとも80%以上、好ましくは90%以
上、さらに好ましくは95%以上とする。不飽和結
合の水素化率が99%以上となるまで行うことは困
難であるばかりでなく、少量の不飽和結合が存在
しても本発明の目的を阻害することは少ないの
で、かかる必要はない。所望の水素化率が得られ
たら、反応を停止して水素化炭化水素化合物を分
離する。この分離は単に触媒を除去するだけでも
よく、濾過分離、必要に応じて活性白土処理等の
通常の潤滑油処理法も採用できる。また、場合に
よつては蒸留する。しかしながら、完全に水素化
された水素化ジアリルメタンと部分的に水素化さ
れた水素化ジアリルメタンとの蒸留による分離あ
るいは異性体同士の分離は困難であるので、低沸
点成分が副生したとき以外は蒸留法の利点は少な
い。また、本発明の炭化水素化合物を製造する過
程中に生成する副生物が少量存在することもなん
ら差支えない。 本発明による動力伝達装置用潤滑油は、上記の
水素化されたジアリルメタン骨格を有する炭化水
素化合物の少くとも1種を使用するものである
が、これに粘度調整剤、希釈剤等として鉱油、そ
の他のナフテン系油等を含有させることは上記の
トラクシヨン係数および酸化安定度を保持する限
り差支えない。また、動力伝達装置用潤滑油に通
常含有される酸化防止剤、腐食防止剤、防錆剤、
摩耗防止剤、粘度指数向上剤、消泡剤等の添加剤
を含み得ることも当然である。例えば、トラクシ
ヨンドライブ用潤滑油に要求される性能として
は、上記のトラクシヨン特性以外に、一般の潤滑
油に要求される酸化安定性、粘度温度特性、耐腐
蝕性、耐摩耗性、サビ止め性、ゴム膨潤性、泡立
ち防止性等が挙げられ、それぞれの用途に応じて
適当な添加剤を配合する事が必要となる。ここで
本発明による化合物に、これらの添加剤、例えば
酸化防止剤として2,6‐ジ‐ターシヤリーブチ
ルパラクレゾール等のアルキルフエノール、ジア
ルキルジチオリン酸亜鉛等のいおう、りん化合
物、防錆剤としてアミン、エステル、金属塩を、
粘度指数向上剤としてポリメタアクリレート類
を、消泡剤としてシリコーン系重合物等を添加す
ることが可能である。 つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。なお、下記実施例における「部」は、
特にことわらない限り重量による。 実施例 種々の縮合多環芳香族炭化水素化合物(メチル
ナフタレン、インデン、ナフタレンまたはアセナ
フテン)4部と塩化ベンジル1部を塩化アルミニ
ウム0.01部を触媒として反応温度70〜100℃で1
時間反応させた。ついで反応生成物を水洗して触
媒を除去した後、蒸留して未反応物を分別した。 得られたジアリルメタン(異性体混合物)をオ
ートクレーブに供給し、ニツケル触媒を用いて水
素圧50〜100Kg/cm2、温度100〜180℃で約5時間
水素化反応を行ない、次の一般式で示される水素
化ジアリルメタンA、B、CおよびDを得た。こ
のものの一般性状は第1表のとおりである。 前記水素化ジアリルメタン類に酸化防止剤とし
て2,6‐ジ‐ターシヤリーブチルパラクレゾー
ルを0.3重量%添加してトラクシヨンドライブ用
潤滑油を調整した。 この潤滑油について前述の条件によるトラクシ
ヨン係数の測定ならびに酸化安定度の試験を行な
つた。結果を第2表に示す。
【表】
第2表
トラクシヨン係数および酸化安定度
水素化ジア トラクシヨン 回転ボンベ式酸
リルメタン 係 数 化安定度(分)
A 0.087 320
B 0.086 222
C 0.089 305
D 0.093 203
比較例
縮合多環芳香族化合物を水素化して得られた縮
合脂環式化合物のトラクシヨン係数ならびにナフ
テン系鉱油から調整されたトラクシヨンドライブ
用潤滑油および市販合成トラクシヨンドライブ用
潤滑油について実施例と同様の試験をした。結果
を第3表に示す。
合脂環式化合物のトラクシヨン係数ならびにナフ
テン系鉱油から調整されたトラクシヨンドライブ
用潤滑油および市販合成トラクシヨンドライブ用
潤滑油について実施例と同様の試験をした。結果
を第3表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一方のアリル基が単環の炭化水素基であり、
他方のアリル基が縮合環の炭化水素基であるジア
リルメタンを水素化して得られる骨格を有する炭
素数16〜21の炭化水素化合物であつて、トラクシ
ヨン係数が0.08以上、酸化安定度が回転ボンベ式
で200分以上である炭化水素化合物を用いること
からなる動力伝達装置用潤滑油。 2 単環の炭化水素がベンゼンまたはトルエンで
あり、縮合環の炭化水素がナフタレン、メチルナ
フタレン、インダンまたはアセナフテンである特
許請求の範囲第1項記載の動力伝達装置用潤滑
油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP420683A JPS59129293A (ja) | 1983-01-17 | 1983-01-17 | 動力伝達装置用潤滑油 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP420683A JPS59129293A (ja) | 1983-01-17 | 1983-01-17 | 動力伝達装置用潤滑油 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59129293A JPS59129293A (ja) | 1984-07-25 |
| JPH0256397B2 true JPH0256397B2 (ja) | 1990-11-30 |
Family
ID=11578165
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP420683A Granted JPS59129293A (ja) | 1983-01-17 | 1983-01-17 | 動力伝達装置用潤滑油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59129293A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3715815A1 (en) | 2019-04-08 | 2020-09-30 | Airbus Defence And Space, S.A.U. | System and method for monitoring the degradation status of refueling hoses |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6043392B2 (ja) * | 1983-02-21 | 1985-09-27 | 出光興産株式会社 | トラクシヨンドライブ用流体 |
| JPH0710992B2 (ja) * | 1986-09-05 | 1995-02-08 | 出光興産株式会社 | トラクシヨンドライブ用流体 |
| WO2000063323A1 (en) * | 1999-04-16 | 2000-10-26 | Nippon Mitsubishi Oil Corporation | Fluids for traction drive |
-
1983
- 1983-01-17 JP JP420683A patent/JPS59129293A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3715815A1 (en) | 2019-04-08 | 2020-09-30 | Airbus Defence And Space, S.A.U. | System and method for monitoring the degradation status of refueling hoses |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59129293A (ja) | 1984-07-25 |
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