JPH0255214A - 鎖状構造粘土の製造方法 - Google Patents

鎖状構造粘土の製造方法

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JPH0255214A
JPH0255214A JP20770088A JP20770088A JPH0255214A JP H0255214 A JPH0255214 A JP H0255214A JP 20770088 A JP20770088 A JP 20770088A JP 20770088 A JP20770088 A JP 20770088A JP H0255214 A JPH0255214 A JP H0255214A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セピオライト、アタパルジャイト等の鎖状構
造粘土を筒便に製造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
セピオライト、アタパルジャイト等の鎖状構造粘土は、
化学反応の触媒、クロマトグラフィーなどの吸着剤、各
種混合物の分離膜、およびレオロジーコントロール剤等
として使用されている。
例えば、セピオライトは、(Mge−、−、R,”Xz
)  (S i 12−XRX”) 03o (OH)
 a (OHz) 4Q ” Tx−y+2z) yz
 ・(Hz O) aの一般式(式中、RはAg、Fe
の少なくとも1種、QはCa、Xは格子欠陥、x、y、
zはそれぞれ四面体イオンの置換、八面体イオンの置換
、八面体イオンの欠陥を表す。)で表される繊維状鉱物
であり、繊維方向に3.7人×9.3人の大きさのトン
ネルを有している。このトンネル内にはM gZ−に配
位した結合水、吸着水、交換性陽イオンが存在している
セピオライトは、このような構造を有しているため、吸
着剤や地熱開発用泥水等として使用されている。
この鎖状構造粘土は、合成が難しく、一般に天然のもの
が使用されている。合成方法としては、B、5iffe
rt、R,Wey らによるセピオライトの合成につい
て報告されている(Comptes rendes v
ol、254゜p、p、1460〜1464.1962
年)。彼らの報告によると、珪酸と塩化マグネシウムと
に水酸化ナトリウムを加えて室温で3週間放置するとセ
ピオライトを合成できるとしている。しかしながら、珪
酸と塩化マグネシウムと水酸化ナトリウムの反応生成物
は、大部分が非晶質であり、セピオライトが生成したと
してもごく微量である。
〔第1発明の説明〕 本第1発明(特許請求の範囲第(])項記載の発明)は
、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、セピオ
ライト等の鎖状構造粘土を簡便に製造することができる
方法を提供しようとするものである。
本第1発明の鎖状構造粘土の製造方法は、一般弐SiM
つOZ+2X/、、・yHzo(式中、Mは六配位をと
る金属元素、nはMイオンの価数、X=0゜1〜10、
yは水和水の数)で表される珪酸塩ゲルを、室温におけ
るpHが8.5〜10.5の水溶液に懸濁させると共に
加熱するこ七を特徴とするものである。
本第1発明によれば、鎖状構造粘土を安定して簡便に製
造することができる。従って、工業的なスケールでの鎖
状構造粘土の合成が可能である。
〔第2発明の説明〕 以下、本第1発明をより具体的にした発明(本第2発明
とする。)について説明する。
本第2発明では、pHを調整した水溶液に珪酸塩ゲルを
懸濁させて、これを加熱すること(水熱合成)により鎖
状構造粘土を製造する。
ここで、鎖状構造粘土とは、酸素を配位子とする金属イ
オン八面体のリボンの表裏を珪酸四面体でサンドイッチ
した21型珪酸塩で、珪酸四面体が金属イオン八面体の
リボンの端で反転構造をとるために四角形のトンネルが
鎖状の軸方向に走っているものである。天然に産するも
のとしては、セピオライト、アクパルジャイト等が例示
される。
本発明において、珪酸塩ゲルは、鎖状構造粘土合成の前
駆体となるものであり、一般式SiM。
02*tx/n・yHzo(式中、Mは六配位をとる金
属元素、例えば、Mg、Aff、Fe、Co、Zn等の
うちの少なくとも1種、nはMイオンの価数、x=0.
1〜10、yは水和水の数)で表されるものを用いる。
この珪酸塩ゲルの合成法としては、例えば、珪酸ナトリ
ウムの水溶液を鉱酸で中和することによって得られる珪
酸と、塩化マグネシウム等の水溶性金属塩とを酸性のp
H?+1域で混合して均一な水溶液とし、この水溶液に
アルカリを添加する方法がある。ここで、珪酸ナトリウ
ム水溶液の中和に用いる鉱酸としては、塩酸、硫酸、硝
酸等が挙げられる。また、珪酸と水溶性金属塩とを混合
する時のpHは7以下、特に3以下の酸性領域が望まし
い。この混合水溶液にアルカリを添加する場合、混合水
溶液をアルカリ水溶液により滴定するようにして添加す
るのがよい。なお、アルカリ添加終了時のpHは、ゲル
を好収率で得るためには8.0以上、更に望ましくは8
.2〜9.0の範囲内がよい。
例えば、0.6重量%のSiO□と0.3 Mの塩化マ
グネシウムとを反応さ七で珪酸マグネシウムゲルを合成
する場合、アルカリ添加終了時のpHが8未満では、生
成物ゲルの組成はSi/Mg>10(重量比)でほとん
どシリカゲルであるのに対して、pHが9付近では、S
 i / M g = 3 / 2の珪酸マグネシウム
ゲルとなった。また、生成物ゲルの赤外線吸収スペクト
ルの5i−0伸縮振動のピークは、pHが9.5を越え
る領域では1200cm1の吸収がほとんど消失し、シ
リケートの骨格が鎖状構造から板状構造へと移行するこ
とが示唆されている。従って、鎖状構造の粘土を合成す
るための前駆体ゲルとしては、pHが9.5以下で合成
することが望ましい。
また添加するアルカリとしては、水酸化ナトリウム、ア
ンモニア等が挙げられる。滴定により添加する場合のア
ルカリ水溶液の濃度としては、0゜01〜5N、更に好
ましくは0.05〜5Nとするのがよい。また、珪酸(
S i  (OH) = )と水溶性金属塩CM”)と
の混合モJI/比(Si(OH):M”)は、l:1〜
1:10の範囲、すなわち水溶性金属塩が等モルないし
過剰であるのが好ましい。このようにして得られるゲル
は、濾過で集められ、水洗後、本発明において使用する
。なお、珪酸ナトリウムと水溶性金属塩とを水中で直接
反応させることにより珪酸塩ゲルを合成することもでき
るが、前記の方法の方が、より均一なゲルを得ることが
できる。
上記の珪酸と水溶性金属塩とから珪酸塩ゲルが生成する
反応は、例えば水溶性金属塩の金属がマグネシウム(M
g)の場合、滴定曲線の解析から、次式のようにOH−
イオンが珪酸と反応して珪酸アニオンを生じ、これがM
 g ! ’と反応してゲル化が進行すると考えられる
S i  (OH)a +OH−、−一→S i  (
OH) 30− + Hz O3i  (OH)30−
 +Mg2°    。
S i  (OH) 30Mg” (式中、珪酸を5t(OH)、と表したが、実際にはS
i(OH)4が重縮合したオリゴマーを含んでいること
が多い。) 本発明において、上記珪酸塩ゲルを、pHを調整した水
溶液に懸濁させると共に加熱することにより鎖状構造粘
土の製造を行う。
珪酸塩ゲルを懸濁させるのは、水溶液とする。
ここで、水溶液を用いるのは、特に高温において珪酸と
金属イオンとを溶解させやすく、粘土の結晶化を促進さ
せやすいためである。
上記水溶液のpHは、室温で測定した値で8.0〜l0
15の範囲内、特にp H9,0付近が望ましい。
鎖状構造粘土のシリケート骨格は、S i O2四面体
がMg〇八面体をサンドインチした構造となっtいる。
すなわち、SiO□四面体は、粘土鉱物のスメクタイト
のようにシート状に広がっているのではなく、一定周期
ごとに反転している。例えば、セピオライトでは、Mg
5Si+□030の単位当たり2個のMg”は、珪酸マ
グネシウム骨格がつくるトンネル内へ露出し、トンネル
内の水分子(結合水)を配位子として結合している。こ
のM g2°は、化学的に不安定であり、酸性、アルカ
リ性の条件で容易に脱離してしまう。前記水溶液のp 
Hが8.0未満であると、珪酸塩ゲルから金属イオンが
溶出してシリカが生成してしまう。一方、pHが10.
5を越える場合には、鎖状構造粘土とは異なったシリケ
ート骨格を有する生成物、例えばスメクタイト等が生成
してしまう。このことは、赤外線吸収スペクトルの12
00c+c’の吸収が消失し、鎖状構造粘土に特徴的な
5i−0−3tの反転構造がなくなってしまうことから
も分る。このpHの調整には、pH緩衝剤を用いるのが
よい。
上記pH領域で用いることができる緩衝剤としては、ホ
ウ酸ナトリウム、アンモニア、トリスヒドロキシアミノ
メタン等が挙げられる。また、鎖状構造粘土の結晶成長
を促進するため、弱酸の塩を添加してもよい。この弱酸
の塩としては、ホウ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、
クエン酸ナトリウム等が挙げられる。pH緩衝剤及び弱
酸塩の添加量としては、その両者の合計がモル濃度で0
.01〜0.5Mの範囲内がよい。また、結晶成長を促
進するため更に鉱化剤を添加してもよい。この鉱化剤と
しては、フン化ナトリウム、硫化ナトリウム、タングス
テン酸ナトリウム等が挙げられ、その添加量は、水溶液
に対して0.01〜1重量%の範囲内がよい。
また、前記の珪酸塩ゲルを懸濁した水溶液を加熱する方
法(水熱合成方法)としては、液相の存在下で加熱する
方法がある。この加熱条件としては、300°C以下の
温度で0.5〜300時間の範囲内が望ましい。
−aに、ゼオライト、スメクタイト、雲母、石英などの
珪酸塩や珪酸力水熱合成は、100〜800°Cの高温
で行うのが通常である。これは、Si −0の結合エネ
ルギーが大きいために反応の活性化エネルギーが高いこ
と、及びSiO□の水に対する溶解度が小さいことなど
により結晶成長が遅いためである。しかし、鎖状構造粘
土は300°C以下という比較的低い温度でしか安定に
存在しない。例えば、セビオライトは、310°C以上
で加水タルクに変化してしまう(このことは、粘土科学
、vol、14(1)、pI)、8−19.1974年
にも記載されている。)、本発明においては、300 
”Cを越える加熱では鎖状構造粘土は生成しにくい。ま
た、あまり低温の加熱では、鎖状構造粘土の結晶成長が
遅くなるため、加熱温度の下限は100°Cとするのが
よい。
なお、本発明によれば、鎖状構造粘土の純度、イオン交
換容量、結晶サイズなどの制御も可能である。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明する。
実施例1 500 mlのビーカーにオルト珪酸ナトリウム(牛丼
化学製) 5.04 gを秤量し、240m1の蒸留水
に溶解させた。この溶液に撹拌しながら、2Nの塩酸を
滴下してpHを2〜3に調整した。ここへ塩化マグネシ
ウム・大水塩14.64gを加えて溶解させ、80m1
の0.1.Nの水酸化ナトリウム水溶液を撹拌しながら
約3時間でゆっくりと滴下した。反応後のp Hは8.
3であった。生成したゲルを吸引濾過で集めて100 
mlの蒸留水で2回洗浄した。このゲルは分析の結果M
g5isO□・8H20の分子式を存するものであった
。この生成物を8等分して50dのオートクレーブに入
れた。Naz Ba O? 2.0 g、、Naz H
P 04  ・12 Hz O1,79g、クエン酸0
.53 gを50m1の水に溶解し、l NNa OH
でP H9,0とした緩衝液を用意し、これを上記オー
トクレーブに80%の充填率で入れてゲルを懸濁させた
。これに更に鉱化剤としてのNaFo、1gを添加し、
200 ’Cで80時間加熱した。
加熱後、生成物を吸引濾過で集め、100°Cで一晩乾
燥した。なお、濾液のpHは8.8であった。
生成物は白色粉末であり、その収量は0.17 gであ
った。この生成物の赤外線吸収スペクトルを第1図に示
す、  1020cm”’  1080cm−’のピー
クの他に1200cm−’、980cm−’に肩ピーク
が現れ、天然のセピオライトとよ(対応している。
また、生成物の透過電子顕微鏡写真(倍率15゜000
倍)と繊維状部分の電子線回折写真(カメラ長137c
m)を第2図、第3図に示す。生成物は長さ数μm、太
さ0.2μm程度の繊維状結晶であり、電子線回折パタ
ーンも天然のセピオライトと一致している。
実施例2 ポリアクリル酸ナトリウム0.47 g、トリスヒドロ
キシアミノメタ:10.6 g、 Na Fo、 1 
gヲ50 dの蒸留水に溶解させ、2Nの塩酸を加えて
pH9,5ニg周整した。これを50 m1cDオー 
1・’) レープに入れ実施例1と同様な珪酸マグネシ
ウムゲルを%、% QfHさせてオートクレーブを密閉
した。2o。
°Cで60時間加熱して白色粉末の生成物を得た。
この生成物の赤外線吸収スペクトルは1010.108
0.1200c「1にピークを示しセピオライトが生成
していることを示していた。
実施例3 炭酸ナトリウム0.53 gを蒸留水50mflに溶解
し、INの塩酸でp +(を9.5に調整した。これを
50m1のオートクレーブに入れ実施例1と同様な珪酸
マグネシウムゲルを懸濁させて、N a F 0.1g
を加えた。200″Cで8時間加熱して生成物を得た。
赤外線吸収スペクトルによりセピオライトの生成を確認
した。
比較例1 実施例1と同じ珪酸マグネシウムゲルを0.05M N
 a z COs  HCj219衝液50mR(pH
7,0)に懸濁させ、0.1gのNaFを加えて2()
O’Cで80時間加熱した。生成物の赤外線吸収スペク
トルは1100cm−’と1200cm−’ (肩)ピ
ークを示し、セピオライトではなく、シリカゲルが生成
していることを示していた。
比較例2 実施例1と同様な珪酸マグネシウムゲルを0.2Mトリ
スヒドロキシアミノメタン−塩酸緩衝液50+1(pH
7,0)に懸濁させ、’ o、 1 gのNaFを加え
て200°Cで60時間加熱した。生成物の赤外線吸収
スペクトルはシリカゲルに似たものであった。
比較例3 実施例1と同様な珪酸マグネシウムゲルを0.2Mホウ
酸=0.1Mリン酸=0.05クエン酸の緩衝液50d
 (P H11,0)に懸濁させ、N a F 0.1
gを加えて200°Cで80時間反応させた。生成物の
赤外線吸収スペクトルは101101O’にほぼ単一の
ピークを示しセビオライトではなくスメクタイト的な構
造をもつものと思われる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1において製造したセビオライトの赤外
線吸収スペクトルのチャート、第2図は上記セビオライ
トの結晶の形状を示す透過電子顕微鏡写真、第3図は上
記セビオライトの電子線回折写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 一般式SiM_xO_2_+_2_x_/_n・yH_
    2O(式中、Mは六配位をとる金属元素、nはMイオン
    の価数、x=0.1〜10、yは水和水の数)で表され
    る珪酸塩ゲルを、室温におけるpHが8.5〜10.5
    の水溶液に懸濁させると共に加熱することを特徴とする
    鎖状構造粘土の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5427711A (en) * 1991-12-29 1995-06-27 Kao Corporation Synthesized inorganic ion exchange material and detergent composition containing the same
US5618783A (en) * 1994-03-03 1997-04-08 Kao Corporation Synthesized inorganic ion exchange material and detergent composition containing the same
KR100711102B1 (ko) * 2005-05-26 2007-04-24 김일근 측면 결선형 배선용 차단기

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