JPH0254757A - 多結晶薄膜の形成方法 - Google Patents
多結晶薄膜の形成方法Info
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- JPH0254757A JPH0254757A JP20351788A JP20351788A JPH0254757A JP H0254757 A JPH0254757 A JP H0254757A JP 20351788 A JP20351788 A JP 20351788A JP 20351788 A JP20351788 A JP 20351788A JP H0254757 A JPH0254757 A JP H0254757A
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、多結晶薄膜の形成方法に関する。
[従来の技術]
高周波帯域で使用される磁気ヘッドのコア材には、高透
磁率を有し、熱的にも安定なパーマロイ(Ni−Fe系
合金)、センダスト(Fe −3t−A、1’系合金)
等の結晶質の軟磁性薄膜が実用化されている。
磁率を有し、熱的にも安定なパーマロイ(Ni−Fe系
合金)、センダスト(Fe −3t−A、1’系合金)
等の結晶質の軟磁性薄膜が実用化されている。
従来、上述した薄膜はスパッタ法や蒸着法により所定の
基板上に成膜する方法により形成されている。この成膜
に際し、基板温度や基板バイアス電圧を変えることによ
り薄膜の結晶組織を制御することができる。
基板上に成膜する方法により形成されている。この成膜
に際し、基板温度や基板バイアス電圧を変えることによ
り薄膜の結晶組織を制御することができる。
[発明が解決しようとする課題]
上述した従来の方法によれば、多結晶薄膜を構成する各
結晶粒の面方位を膜面に対して平行に配向させることが
可能である。しかしながら、膜面内での結晶軸方位まで
制御できず、膜面内では結晶粒の方位がばらばらに分散
しているため、透磁率の高周波特性が損われるという問
題があった。
結晶粒の面方位を膜面に対して平行に配向させることが
可能である。しかしながら、膜面内での結晶軸方位まで
制御できず、膜面内では結晶粒の方位がばらばらに分散
しているため、透磁率の高周波特性が損われるという問
題があった。
即ち、結晶質の磁性材料は結晶磁気異方性を有し、特定
の方位に磁化の向きを揃える性質を有するため、上記方
法で形成した多結晶薄膜のように膜面内で結晶粒の軸方
位がばらばらであると、面内の磁化にスキューやリップ
ルと呼ばれる局所的なゆらぎが発生し、既述のように透
磁率の高周波特性が損われる。
の方位に磁化の向きを揃える性質を有するため、上記方
法で形成した多結晶薄膜のように膜面内で結晶粒の軸方
位がばらばらであると、面内の磁化にスキューやリップ
ルと呼ばれる局所的なゆらぎが発生し、既述のように透
磁率の高周波特性が損われる。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたも
ので、結晶粒の面方位が膜面に平行に配向されると共に
、膜面内での軸方位が同一方向に揃って配向された多結
晶薄膜を形成し得る方法を提供しようとするものである
。
ので、結晶粒の面方位が膜面に平行に配向されると共に
、膜面内での軸方位が同一方向に揃って配向された多結
晶薄膜を形成し得る方法を提供しようとするものである
。
[課題を解決するための手段]
本発明は、基板表面に蒸着材料を真空蒸着法又はスパッ
タリング法によって成膜すると共に基板温度又は基板バ
イアス電圧を制御しながら、該基板表面に形成する最終
材料の多結晶薄膜の結晶配向組織のイオンビーム入射時
のイオンビームと格子原子の衝突断面積が最少である方
位、つまりイオンビームに対して最大のチャンネルを有
する方位(以下、チャンネリング方位と称す)に対して
±5″の範囲の角度でイオン源からイオンビームを照射
することを特徴とする多結晶薄膜の形成方法である。
タリング法によって成膜すると共に基板温度又は基板バ
イアス電圧を制御しながら、該基板表面に形成する最終
材料の多結晶薄膜の結晶配向組織のイオンビーム入射時
のイオンビームと格子原子の衝突断面積が最少である方
位、つまりイオンビームに対して最大のチャンネルを有
する方位(以下、チャンネリング方位と称す)に対して
±5″の範囲の角度でイオン源からイオンビームを照射
することを特徴とする多結晶薄膜の形成方法である。
上記蒸着材料としては、各種の金属、合金等を挙げるこ
とができる。
とができる。
上記イオンビームとしては、Ar5HeSNe。
N2、N2等を挙げることができる。但し、前記イオン
ビームとしてN2を用いた場合には、成膜された最終材
料は窒化物となる。
ビームとしてN2を用いた場合には、成膜された最終材
料は窒化物となる。
上記イオン源からのイオンビームの照射角度をチャンネ
リング方位に対して±5°に限定した理由は、それらの
範囲を逸脱すると膜面内で軸方位が同一方向に揃って配
向された多結晶薄膜を形成することができなくなるから
である。
リング方位に対して±5°に限定した理由は、それらの
範囲を逸脱すると膜面内で軸方位が同一方向に揃って配
向された多結晶薄膜を形成することができなくなるから
である。
上記イオンビームの照射にあたっては、成膜途中の膜に
対するエネルギー(例えばビーム電流或いは加速電圧)
を比較的高い条件して行なうことが望ましい。
対するエネルギー(例えばビーム電流或いは加速電圧)
を比較的高い条件して行なうことが望ましい。
[作用コ
本発明によれば、基板表面に蒸着材料を真空蒸着法又は
スパッタリング法によって成膜すると共に基板温度又は
基板バイアス電圧を制御しながら、チャンネリング方位
に対して±5°の範囲の角度でイオン源からイオンビー
ム゛を照射することによって、結晶粒の面方位が膜面に
平行に配向されると共に、膜面内でも軸方位が同一方向
にtIlMって配向された多結晶薄膜を基板表面に形成
できる。即ち、基板表面に蒸着材料を真空蒸着法又はス
パッタリング法によって成膜すると共に基板温度又は基
板バイアス電圧を制御することによって、結晶粒の面方
位を膜面に平行に配向できる。かかる条件での蒸着材料
の基板への成膜と同時にイオンビームを照射することに
よって、膜成長とイオンビームによるスパッタリング(
エツチング)が同時に進行する。この時、前記基板表面
にチャンネリング方位に対して±5°の範囲の角度でイ
オン源からイオンビームを照射すると、該チャンネリン
グ方位がイオンビームの入射方向と一致している結晶成
長核はあまりエツチングされず、かつイオン衝撃による
温度上昇も小さいが、チャンネリング方位がイオンビー
ムの入射方向とずれている結晶成長核はイオンビームに
より激しくエツチングされ、かつそれに伴って温度も上
昇する。その結果、チャンネリング方位がイオンビーム
の入射方向に一致する結晶成長核で優先的な結晶成長が
起る。従って、結晶粒のチャンネリング方位がイオンビ
ームの入射方向に一致する配向組織が形成される。この
ように結晶粒の特定の面方位を基板温度又は基板バイア
ス電圧を制御することにより基板面に平行に配向させ、
更にイオンビームの照射により結晶粒をチャンネリング
方位に揃えることによって、結果的には膜面内でも軸方
位が同一方向に揃って配向された多結晶薄膜を基板表面
に形成できる。
スパッタリング法によって成膜すると共に基板温度又は
基板バイアス電圧を制御しながら、チャンネリング方位
に対して±5°の範囲の角度でイオン源からイオンビー
ム゛を照射することによって、結晶粒の面方位が膜面に
平行に配向されると共に、膜面内でも軸方位が同一方向
にtIlMって配向された多結晶薄膜を基板表面に形成
できる。即ち、基板表面に蒸着材料を真空蒸着法又はス
パッタリング法によって成膜すると共に基板温度又は基
板バイアス電圧を制御することによって、結晶粒の面方
位を膜面に平行に配向できる。かかる条件での蒸着材料
の基板への成膜と同時にイオンビームを照射することに
よって、膜成長とイオンビームによるスパッタリング(
エツチング)が同時に進行する。この時、前記基板表面
にチャンネリング方位に対して±5°の範囲の角度でイ
オン源からイオンビームを照射すると、該チャンネリン
グ方位がイオンビームの入射方向と一致している結晶成
長核はあまりエツチングされず、かつイオン衝撃による
温度上昇も小さいが、チャンネリング方位がイオンビー
ムの入射方向とずれている結晶成長核はイオンビームに
より激しくエツチングされ、かつそれに伴って温度も上
昇する。その結果、チャンネリング方位がイオンビーム
の入射方向に一致する結晶成長核で優先的な結晶成長が
起る。従って、結晶粒のチャンネリング方位がイオンビ
ームの入射方向に一致する配向組織が形成される。この
ように結晶粒の特定の面方位を基板温度又は基板バイア
ス電圧を制御することにより基板面に平行に配向させ、
更にイオンビームの照射により結晶粒をチャンネリング
方位に揃えることによって、結果的には膜面内でも軸方
位が同一方向に揃って配向された多結晶薄膜を基板表面
に形成できる。
[実施例コ
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
実施例1
まず、ガラス基板(コーニング社製商品名;# 705
9)をイオン源を備えた真空蒸着装置の真空チャンバ内
の基板ホルダに保持し、該チャンバ内を真空排気して真
空度をI X 10= torrとした後、基板ホルダ
により基板を300 ”Cに加熱しながら該ホルダ直下
のチャンバ内に配置したルツボがらFc原子を蒸発させ
て前記ガラス基板表面に20人/seeの蒸着速度で成
膜した。同時に、イオン源から アルゴンイオンを前記
基板の法線に対して55°の入射角度で加速電圧100
0eV、ビーム電流0.7mA/護の条件で照射して厚
さ1μmの多結晶Fe′4膜をガラス基板上に形成した
。なお、アルゴンイオンの入射角度は(001)面が基
板面に平行に配向した多結晶Fe薄膜の<111>方位
にイオンビームの入射方位が一致するように設定した。
9)をイオン源を備えた真空蒸着装置の真空チャンバ内
の基板ホルダに保持し、該チャンバ内を真空排気して真
空度をI X 10= torrとした後、基板ホルダ
により基板を300 ”Cに加熱しながら該ホルダ直下
のチャンバ内に配置したルツボがらFc原子を蒸発させ
て前記ガラス基板表面に20人/seeの蒸着速度で成
膜した。同時に、イオン源から アルゴンイオンを前記
基板の法線に対して55°の入射角度で加速電圧100
0eV、ビーム電流0.7mA/護の条件で照射して厚
さ1μmの多結晶Fe′4膜をガラス基板上に形成した
。なお、アルゴンイオンの入射角度は(001)面が基
板面に平行に配向した多結晶Fe薄膜の<111>方位
にイオンビームの入射方位が一致するように設定した。
<111>方位は、Fe結晶のイオンビームに対して最
大のチャンネルを有する方位、つまりチャンネリング方
位であり、入射イオンとFe原子の衝突断面積が最小で
ある。
大のチャンネルを有する方位、つまりチャンネリング方
位であり、入射イオンとFe原子の衝突断面積が最小で
ある。
比較例1
まず、ガラス基板(コーニング社製商品名;# 705
9)を真空蒸着装置の真空チャンバ内の基板ホルダに保
持し、該チャンバ内を真空排気して真空度をI X 1
O−6torrとした。つづいて、基板ホルダにより基
板を300℃に加熱しながら該ホルダ直下のチャンバ内
に配置したルツボからFe原子を蒸発させて前記ガラス
基板表面に20人の蒸着速度で成膜して厚さ1μmの多
結晶Fe薄膜を形成した。
9)を真空蒸着装置の真空チャンバ内の基板ホルダに保
持し、該チャンバ内を真空排気して真空度をI X 1
O−6torrとした。つづいて、基板ホルダにより基
板を300℃に加熱しながら該ホルダ直下のチャンバ内
に配置したルツボからFe原子を蒸発させて前記ガラス
基板表面に20人の蒸着速度で成膜して厚さ1μmの多
結晶Fe薄膜を形成した。
しかして、本実施例1及び比較例1の多結晶Fc薄膜の
結晶状態を調べた。その結果、本実施例1では第1図に
示すようにガラス基板1上に結晶粒2の(001)面が
基板1に平行に、又[1101方位が膜面内の同一方向
に揃って配向している多結晶Fe薄膜3が形成されてい
ることが確認された。ここでの結晶粒の方位の関係は、
第2図に示すように結晶粒の(001)面が基板面7に
平行に配向し、かつ[111]方位がイオンビームの入
射方向5に配向し、その結果、[110]方位が基板面
7とイオンビームの入射面6の交線方向8に揃って配向
している。これに対し、比較例1では第4図に示すよう
にガラス基t!i21上に形成された多結晶Fe薄膜3
′における結晶粒2″の(001’)面が基板1面に平
行に配向されいるものの、膜面内の軸方位はランダムで
結晶方位が分散していることが確認された。
結晶状態を調べた。その結果、本実施例1では第1図に
示すようにガラス基板1上に結晶粒2の(001)面が
基板1に平行に、又[1101方位が膜面内の同一方向
に揃って配向している多結晶Fe薄膜3が形成されてい
ることが確認された。ここでの結晶粒の方位の関係は、
第2図に示すように結晶粒の(001)面が基板面7に
平行に配向し、かつ[111]方位がイオンビームの入
射方向5に配向し、その結果、[110]方位が基板面
7とイオンビームの入射面6の交線方向8に揃って配向
している。これに対し、比較例1では第4図に示すよう
にガラス基t!i21上に形成された多結晶Fe薄膜3
′における結晶粒2″の(001’)面が基板1面に平
行に配向されいるものの、膜面内の軸方位はランダムで
結晶方位が分散していることが確認された。
実施例2
まず、ガラス基板(コーニング社製商品名;# 705
9)をイオン源を備えた直流マグネトロンスパッタリン
グ装置の真空チャンバ内の基板ホルダに保持し、該チャ
ンバ内を真空排気し、ながらアルゴンガスをチャンバ内
に導入して真空度を]、 X 1O−3torrとした
後、基板ホルダにより基板を50℃に加熱しながら該ホ
ルダ直下のチャンバ内に配置したセンダスト合金(Fe
−8i −A)系合金)からなるターゲットとチャン
バ間に400Wの電力を印加してターゲットから該合金
粒子をスパッタリングさせて前記ガス基板表面に20人
/SCCの速度で成膜した。同時に、イオン源からアル
ゴンイオンを前記基板の法線に対して35″の入射角度
で加速電圧1000eV、ビーム電流0.7mA/ c
iの条件で照射して厚さ1μmの多結晶センダスト合金
薄膜をガラス基板上に形成した。なお、アルゴンイオン
の入射角度は(110)面が基板面に平行に配向したセ
ンダスト合金薄膜の<111>方位にイオンビームの入
射方位が一致するように設定した。センダスト合金薄膜
の<111>方位は、イオンビームに対して最大のチャ
ンネルを有する方位、つまりチャンネリング方位である
。
9)をイオン源を備えた直流マグネトロンスパッタリン
グ装置の真空チャンバ内の基板ホルダに保持し、該チャ
ンバ内を真空排気し、ながらアルゴンガスをチャンバ内
に導入して真空度を]、 X 1O−3torrとした
後、基板ホルダにより基板を50℃に加熱しながら該ホ
ルダ直下のチャンバ内に配置したセンダスト合金(Fe
−8i −A)系合金)からなるターゲットとチャン
バ間に400Wの電力を印加してターゲットから該合金
粒子をスパッタリングさせて前記ガス基板表面に20人
/SCCの速度で成膜した。同時に、イオン源からアル
ゴンイオンを前記基板の法線に対して35″の入射角度
で加速電圧1000eV、ビーム電流0.7mA/ c
iの条件で照射して厚さ1μmの多結晶センダスト合金
薄膜をガラス基板上に形成した。なお、アルゴンイオン
の入射角度は(110)面が基板面に平行に配向したセ
ンダスト合金薄膜の<111>方位にイオンビームの入
射方位が一致するように設定した。センダスト合金薄膜
の<111>方位は、イオンビームに対して最大のチャ
ンネルを有する方位、つまりチャンネリング方位である
。
比較例2
まず、ガラス基板(コーニング社製商品名;#7059
) ヲ直流マグネトロンスパッタリング装置の真空チャ
ンバ内の基板ホルダに保持した。つづいて、チャンバ内
を真空排気しながらアルゴンガスをチャンバ内に導入し
て真空度をl X 1O−3torrとした後、基板ホ
ルダにより基板を50℃に加熱しながら該ホルダ直下の
チャンバ内に配置したセンダスト合金(Fc −3l−
AI系合金)からなるターゲットとチャンバ間に400
Wの電力を印加してターゲットから該合金粒子をスパッ
タリングさせて前記ガラス基板表面に20人/ see
の速度で成膜して多結晶センダスト合金薄膜を形成した
。
) ヲ直流マグネトロンスパッタリング装置の真空チャ
ンバ内の基板ホルダに保持した。つづいて、チャンバ内
を真空排気しながらアルゴンガスをチャンバ内に導入し
て真空度をl X 1O−3torrとした後、基板ホ
ルダにより基板を50℃に加熱しながら該ホルダ直下の
チャンバ内に配置したセンダスト合金(Fc −3l−
AI系合金)からなるターゲットとチャンバ間に400
Wの電力を印加してターゲットから該合金粒子をスパッ
タリングさせて前記ガラス基板表面に20人/ see
の速度で成膜して多結晶センダスト合金薄膜を形成した
。
しかして、本実施例2及び比較例2の多結晶センダスト
合金薄膜の結晶状態を調べた。その結果、本実施例2で
はガラス基板上に結晶粒が(110)面が基板面に平行
に配向し、かつ[111,1l方位がイオンビームの入
射方向に配向し、その結果として[001]方位が基板
面とイオンビームの入射面の交線方向に揃って配向して
いる多結晶センダスト合金薄膜が形成されているこ・と
が確認された。
合金薄膜の結晶状態を調べた。その結果、本実施例2で
はガラス基板上に結晶粒が(110)面が基板面に平行
に配向し、かつ[111,1l方位がイオンビームの入
射方向に配向し、その結果として[001]方位が基板
面とイオンビームの入射面の交線方向に揃って配向して
いる多結晶センダスト合金薄膜が形成されているこ・と
が確認された。
これに対し、比較例2ではガラス基板上に形成された多
結晶ゼンダスト合金薄膜における結晶粒の(110)面
が基板面に平行に配向されているものの、膜面内の軸方
位はランダムで結晶方位が分散していることが確認され
た。
結晶ゼンダスト合金薄膜における結晶粒の(110)面
が基板面に平行に配向されているものの、膜面内の軸方
位はランダムで結晶方位が分散していることが確認され
た。
また、前記実施例2及び比較例2の多結晶センダスト合
金薄膜について比透磁率の高周波領域での周波数特性を
調べたところ、第3図に示す特性図を得た。なお、第3
図中のAは本実施例2の多結晶センダスト合金薄膜の特
性線、Bは比較例2のと同薄膜の特性線を示す。この第
3図から明らかなように本実施例2のように面内で結晶
方位の揃った結晶粒からなる多結晶センダスト薄膜は、
比較例2の同薄膜に比べて高周波特性が著しく優れてい
ることがわかる。
金薄膜について比透磁率の高周波領域での周波数特性を
調べたところ、第3図に示す特性図を得た。なお、第3
図中のAは本実施例2の多結晶センダスト合金薄膜の特
性線、Bは比較例2のと同薄膜の特性線を示す。この第
3図から明らかなように本実施例2のように面内で結晶
方位の揃った結晶粒からなる多結晶センダスト薄膜は、
比較例2の同薄膜に比べて高周波特性が著しく優れてい
ることがわかる。
なお、上記実施例では多結晶薄膜の結晶の面方位を基板
表面に平行に配向させる手段として、基板温度を制御す
る方法を採用したが、基板にバイアスを印加したり、基
板に下地層を予め形成することによって多結晶薄膜の結
晶の面方位を基板表面に平行に配向させるようににして
もよい。
表面に平行に配向させる手段として、基板温度を制御す
る方法を採用したが、基板にバイアスを印加したり、基
板に下地層を予め形成することによって多結晶薄膜の結
晶の面方位を基板表面に平行に配向させるようににして
もよい。
[発明の効果]
以上詳述した如く、本発明によれば結晶粒の面方位が膜
面に平行に配向されると共に、膜面内での軸方位が同一
方向に揃って配向された多結晶薄膜を形成でき、ひいて
は磁気ヘッドのコア材等に応用される高周波帯域での高
透磁率特性を有する磁性薄膜などに好適な多結晶薄膜の
形成方法を提供できる。
面に平行に配向されると共に、膜面内での軸方位が同一
方向に揃って配向された多結晶薄膜を形成でき、ひいて
は磁気ヘッドのコア材等に応用される高周波帯域での高
透磁率特性を有する磁性薄膜などに好適な多結晶薄膜の
形成方法を提供できる。
第1図は本発明の実施例1におけるガラス基板上に形成
された多結晶Fe薄膜の結晶状態を示す概略図、第2図
は実施例1で形成された多結晶Fe薄膜の軸方位を説明
するための概略図、第3甲は実施例2及び比較例2で形
成された多結晶センダスト合金薄膜の周波数−比透磁率
を示す特性図、第4図は比較例1におけるガラス基板上
に形成された多結晶Fe薄膜の結晶状態を示す概略図で
ある。 ・・・ガラス基板、2・・・結晶粒、3・・・多結晶F
e薄膜、4・・・基板面法線、5・・・イオンビーム入
射方位、6・・・イオンビーム入射面、7・・・基板面
、8・・・イオンビーム入射面と基板面の交線。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第 1図 第2図
された多結晶Fe薄膜の結晶状態を示す概略図、第2図
は実施例1で形成された多結晶Fe薄膜の軸方位を説明
するための概略図、第3甲は実施例2及び比較例2で形
成された多結晶センダスト合金薄膜の周波数−比透磁率
を示す特性図、第4図は比較例1におけるガラス基板上
に形成された多結晶Fe薄膜の結晶状態を示す概略図で
ある。 ・・・ガラス基板、2・・・結晶粒、3・・・多結晶F
e薄膜、4・・・基板面法線、5・・・イオンビーム入
射方位、6・・・イオンビーム入射面、7・・・基板面
、8・・・イオンビーム入射面と基板面の交線。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第 1図 第2図
Claims (1)
- 基板表面に蒸着材料を真空蒸着法又はスパッタリング
法によって成膜すると共に基板温度又は基板バイアス電
圧を制御しながら、該基板表面に形成する最終材料の多
結晶薄膜の結晶配向組織のイオンビーム入射時のイオン
ビームと格子原子の衝突断面積が最少である方位に対し
て±5゜の範囲の角度でイオン源からイオンビームを照
射することを特徴とする多結晶薄膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63203517A JPH0747816B2 (ja) | 1988-08-16 | 1988-08-16 | 多結晶薄膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63203517A JPH0747816B2 (ja) | 1988-08-16 | 1988-08-16 | 多結晶薄膜の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0254757A true JPH0254757A (ja) | 1990-02-23 |
JPH0747816B2 JPH0747816B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=16475463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63203517A Expired - Lifetime JPH0747816B2 (ja) | 1988-08-16 | 1988-08-16 | 多結晶薄膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747816B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04329867A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-18 | Fujikura Ltd | 多結晶薄膜の製造装置 |
JPH04329865A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-18 | Fujikura Ltd | 多結晶薄膜 |
US5650378A (en) * | 1992-10-02 | 1997-07-22 | Fujikura Ltd. | Method of making polycrystalline thin film and superconducting oxide body |
WO1998017846A1 (fr) * | 1996-10-23 | 1998-04-30 | Fujikura, Ltd. | Procede pour preparer une couche mince polycristalline, procede pour preparer un supraconducteur de type oxyde, et dispositif associe |
US9963777B2 (en) | 2012-10-08 | 2018-05-08 | Analog Devices, Inc. | Methods of forming a thin film resistor |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60173723A (ja) * | 1984-02-14 | 1985-09-07 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 磁気記録媒体の製造方法 |
-
1988
- 1988-08-16 JP JP63203517A patent/JPH0747816B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60173723A (ja) * | 1984-02-14 | 1985-09-07 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 磁気記録媒体の製造方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04329867A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-18 | Fujikura Ltd | 多結晶薄膜の製造装置 |
JPH04329865A (ja) * | 1991-04-30 | 1992-11-18 | Fujikura Ltd | 多結晶薄膜 |
US5650378A (en) * | 1992-10-02 | 1997-07-22 | Fujikura Ltd. | Method of making polycrystalline thin film and superconducting oxide body |
WO1998017846A1 (fr) * | 1996-10-23 | 1998-04-30 | Fujikura, Ltd. | Procede pour preparer une couche mince polycristalline, procede pour preparer un supraconducteur de type oxyde, et dispositif associe |
US9963777B2 (en) | 2012-10-08 | 2018-05-08 | Analog Devices, Inc. | Methods of forming a thin film resistor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0747816B2 (ja) | 1995-05-24 |
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