JPH02129361A - 二酸化クロム薄膜の形成方法 - Google Patents

二酸化クロム薄膜の形成方法

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JPH02129361A
JPH02129361A JP1242399A JP24239989A JPH02129361A JP H02129361 A JPH02129361 A JP H02129361A JP 1242399 A JP1242399 A JP 1242399A JP 24239989 A JP24239989 A JP 24239989A JP H02129361 A JPH02129361 A JP H02129361A
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ジエローム・ジヨン・クーモ
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シイー・リチヤード・グワニイーリイ
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クムバコナーム・ヴイシヤワナザン・ラマナザーン
Srinvasrao A Shivashankar
スリヴアスラオ・アジヤンプー・シバシヤンカー
David A Smith
デヴイド・アンソニイ・スミス
Dennis Sek-On Yee
デニス・セク‐オン・イー
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、産業上の利用分野 本発明はコンピュータのデータ記録装置に適する高密度
記録システムの分野、より具体的に言えば、本発明は新
規な二酸化クロムの薄膜記録媒体と、その製造方法とに
関する。
B、従来の技術 二酸化クロム(Cr 02 )は、高品位の磁気記録テ
ープの記録媒体として使用されていることは広く知られ
ている。この材料は粉状にして用いられる。粉体状のC
r 02では、高密度の記録装置(ギガバイト・クラス
の記録装置)に適用することは出来ない。平滑で連続し
たC r O2の薄膜を作ることは従来から達成出来な
い。これは、Cr 02が室温において準安定性の性質
を持つことに原因がある。例えば、1978年の日本の
応用物理誌(Japan J、 Appl、 Phys
、 )の第17巻の249頁の「空気中において、サフ
ァイア上にCr O2をエピタキシャル成長すること」
と題する文献に記載されているように、Cr O2の薄
膜を付着する従来の方法は、化学的な輸送方法によって
行われていた。この輸送方法は、従来、大気圧における
02と、高温度とを用いるものであった。この処理方法
は、基体も加熱する。必要な薄膜の厚さや、例えば粗さ
などの同形性(morphology )などのプロセ
ス制御のために、この方法は、使用可能な記録ディスク
用の材料を得るために、余分な処理要件を必要とする。
通常の反応式蒸着処理、ダイオード・スパッタ処理、マ
グネトロン・スパッタ処理、或いはイオン・ビーム・ス
パッタ処理によって、Cr 02を付着する試みは成功
していない。通常、粉体のCr O2は、高い圧力と、
高い温度における平衡処理を使用して作られる。粉体状
のCr O2の記録媒体による記録密度は、最も高密度
の磁気ディスクによる記録密度と両立しない。
例えば、1986年の物理学会誌(J、 Phys、 
F。
Net、 Phys、 )第16巻、211頁乃至21
5頁に記載されたシュワルツ(K、 Schwarz 
)の「重金属強磁性体として予期されるC r O2J
 (Cry2predicted as a half
−metalic ferromagnet )と題す
る文献に記載されているように、Cr O2は、光学的
記録方法用の材料としても有用であることが、理論的に
判っている− Cr O2のファラデー回転は、2.5
eV(電子ボルト)のフォトン・エネルギの光に対して
−5,2X10 度/cmである・急速な熱的アニーリ
ング処理は、ここ数年の間で使用されて来た半導体デバ
イスの処理方法において公知の方法である。この方法は
、シリコン・デバイスの製造方法において、 (a)  イオン注入された不純物をアクチベートする
こと、 (b)  シリコン上にS I O2の薄膜を成長させ
ること、 (C)  非結晶層、即ちアモルファス層を結晶化させ
ること、 に用いられてきた。
この方法において、対象物は、短時間(数ミリ秒以下)
の間、非常に高い温度(700℃乃至1000℃)に上
昇される。通常の製造装置において、この瞬間的なアニ
ーリング処理を行うことは可能である。
例えば、CrO(1,6<x<3)が通常の反応蒸着付
着処理により処理対象物上に付着され、そして、酸素中
の平衡状態、または平衡状態付近で事後加熱処理を施し
た時、その薄膜はアモルファス混合物から結晶性のCr
 203相に変換する。
また、これらの真空蒸着された薄膜が、急速な熱的アニ
ーリング、非平衡加熱処理技術で処理された時も、同じ
結晶Cr2O3相が発生される。これは、Cr2O3が
Cr−0系において熱力学的に安定な酸化物の状態にあ
るために生じる。
C0発明が解決しようとする問題点 本発明の主目的は新規な二酸化クロムの薄膜の記録媒体
と、その製造方法とを提供することにある。
本発明の他の目的は、高密度磁気記録に適した二酸化ク
ロム(Cr O2)の薄膜を形成するための新規な方法
を提供することにある。
本発明の他の目的は、潜在的なCrOの薄膜を形成する
初期的な混合物が、高エネルギのイオン・ビームの衝突
を用いた付着処理によって被着され、その後、急速な熱
的アニーリング処理を施す処理方法を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、磁気的な性質を改良するために、
真空蒸着とイオンの衝突とを同時に行っている間に、適
当な異方性ドーパントが導入される方法を提供すること
にある。
本発明の他の目的は、金属供給源からCrを蒸発させる
と同時に、エネルギを付与された酸素粒子の衝突を与え
ることによって、潜在的なCr0Xの薄膜の混合物を基
体上に形成させ、その後、二酸化クロムを選択的に形成
するために、その潜在的なCrOの混合物に対して、急
速な熱的アニール処理を施すような処理方法を提供する
ことにある。
本発明の他の目的は、急速な熱的アニール処理を行う前
に、イオンの衝突以外のエネルギ付与粒子の衝突手段に
よって、潜在的な二酸化クロムの薄膜を形成する混合物
を付着するための方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、エネルギが付与された粒子を衝突
させるメカニズムとして、RFスパッタ処理、マグネト
ロン・スパッタ処理、ダイオード・スパッタ処理、イオ
ン・メツキ処理、イオン・ビーム・スパッタ処理、また
は、酸素の雰囲気中においてクロム金属の電弧式蒸着処
理を使用するととによって、潜在的なCrOの薄膜を形
成する混合物を作り、そして、クロム・イオンが潜在的
なCrOの混合物中に基体中にアクティブな核化すイト
(nuclei )を発生するエネルギ付与粒子の衝突
を与える方法を提供することにある。
D9問題点を解決するための手段 本発明の目的は、高密度の磁気記録に適した酸化クロム
の薄膜を適当な基体の上に形成する薄膜の形成方法によ
って達成される。本発明の薄膜の形成方法は、真空室を
用いる蒸着技術によって、基体上にクロム原子と酸素原
子の両方を付着することと、潜在的なCrOを形成する
薄膜層を作るために、薄膜の構成成分の内の少なくとも
1方の原子に高いエネルギを付与したイオンによって、
付着処理と同時に薄膜層を打撃することとを含んでいる
。この処理は、ほぼ室温で行われる。若し、基体が10
℃乃至40℃の間の温度に維持されれば、この処理は助
長される。成長されたままの潜在的なりロム酸化物の薄
膜を形成する層は、約400℃で90秒間予備加熱した
後、約10秒以内の時間で、約500℃の温度まで、成
長したままの薄膜の温度を上昇させる急速な熱的アニー
ル処理が施される。この急速な熱的アニール処理は、上
述の10秒の時間の間、連続した少なくとも5個の独立
した加熱パルスを与える工程を含んでいる。急速な熱的
アニール処理を行った後、処理対象物は、室温まで急速
に冷却される。
E、実施例 本発明は新規なCr O2の薄膜構造と、そのCr O
2の薄膜構造を形成する方法とを含んでいる。
本発明の形成方法は、複数個の方法を含む。それらの方
法を一般化して、以下に説明する。最初に、薄膜の構造
(デバイス)を説明した後、その形成ステップを説明し
、次に、構造及び形成方法の細部の説明を行うことにす
る。
この薄膜の構造は、所望の磁気記録ビット密度について
受は入れられる厚さを有する適当な異方性ドーパントを
含むCr 02の薄膜の記録媒体を含んでいる。この薄
月莫は適当な基体の上に付着される。磁気記録媒体の基
体として、例えばアルミニラム合金の金属ディスクか、
またはシリコンのウェハが用いられる。記録媒体はCr
 203で保護され、Cr2O3の厚さは、読取り/書
込みヘッドと記録媒体との間の間隔に対して矛盾しない
大きさである6代表的な薄膜の厚さは、C「02の厚さ
については1000オングストロームであり、Cr 2
03については150オングストロームである。
Cr O2の磁気的な性質を最適化するために、Fe、
Co、Sb、In等(または、それらの化合物)の異方
性ドーパント材料がCr O2に加えられる。
これらの技術は、磁気記録の分野で公知の技術であって
、例えば磁気に関する[EEEのトランザクションMA
G第20巻(1984年)、チェン(H,Y、 Che
n )等の「二酸化クロムの性質及びその製造の動向J
 (Advances in propertias 
andmanufacturing of chrom
ium dioxide)と題する文献の25頁の記載
と、応用物理誌の追加号(Applied Physi
cs、 Sup、 )、第32巻第3号のショウボダ(
T、J、 Sowboda )等の「強磁性酸化クロム
の合成とその性質J (Synthesis and 
propertiesof ferromagneti
c chromium oxide)と題する文献の第
374Sページの記載を参照されたい。
薄膜の一方、または薄膜の両方を付着する処理方法は、
クロムを真空蒸着している間に、エネルギを付与した酸
素のイオン粒子、酸素原子、または酸素分子を、成長し
つつある薄膜に対してイオン衝突を同時に行う真空蒸着
を含んでいる。金属原子、rオン及び中性のパックグラ
ウンド分子の相対的な流量及びイオン・エネルギは、こ
の道の専門家に公知である材料の条件によって決められ
る。CrOの薄膜及びCr2O3の薄膜の両方(若し、
後者が絶縁層、または保護層として必要な時)は、1つ
の蒸着処理サイクルで付着することが出来る。一方の化
合物から他方の化合物への変移は、成長しつつある薄膜
表面に衝突する粒子の相対的な流量とエネルギによって
決定されるが、これについては以下に細述する。
薄膜付着とイオン衝突とを同時に行う処理は、非平衡相
Cr 02を核化するためための経路を指向するアクテ
ィブな中心またはサイト(activecenters
/5ites )を有する潜在的なCr O2の初期的
な混合物を生じる。この反応経路は、クロム原子と酸素
原子の比率がCr O2化合物の比率に近いことと、ア
クティブな中心またはサイトが、エネルギを付、与され
た粒子(酸素粒子を可とする)の衝突によって導入され
ることと、熱的アニールが急速で、且つ高度に非平衡で
あることとを必要とする。
付着されたままの薄膜、即ち潜在的なりロム酸化物の混
合物の薄膜は、アモルファスであり、磁気的な性質は貧
弱である。アモルファスCr O2の磁気的性質は、非
平衡加熱(急速な熱的アニーリング)によって改良され
る。この急速な熱処理は、二元のクロム酸化物の薄膜を
核化させ、またはこれを成長させることに適用されたこ
とは知られていない。このような急速な熱処理はシリコ
ンの処理には従来から用いられている。アニーリングの
非平衡の性質は、非強磁性体であるCr203(最低の
エネルギ状態)の成長を阻止するために使用される。若
し、薄膜が成長されている間でイオンの衝突を受けなけ
れば、強磁性体であるC r O2状態は、この処理方
法では成長しない。従って、何等かのイオン衝突を行う
ことは重要な処理パラメータである。
Cr O7は、10乃至12オングストロ一ム/秒に相
当する速度でクロムを真空蒸着すると同時に、10乃至
40℃に保たれた基体に対して、0.5乃至2.5ma
/cm2のイオン・ビームの流れ密+ 度で200乃至600eVのエネルギを持つ02イオン
を衝突させて付着される。この付着は、5×10−5乃
至8XIQ−5の間のOのパックグラウンド圧力で処理
される。
C「203は、付着パラメータが幾分か相違する場合を
除いて、Cr O2と同じような処理工程を用いて全体
として同じ処理工程の一部として付着される。この絶縁
用Cr2O3の材料は40℃乃至80℃の闇の基体温度
で、低いエネルギの02、またはAr  イオン及び0
2イオノを用いて付着される。これらの薄膜に対して、
200乃至600eVの0 エネルギと、8X10”’
)ルの0 のバックグラウンド圧力の下で、0.5乃至
2.5ma/cm2のイオン・ビームの流れ密度とが必
要である。例えば夫々50%のAr及び02の混合物が
イオン源中で用いられた時、常にCr2O3が得られる
第1図は、本発明を実施するのに適した単純化した装置
を示している。クロム供給源10は加熱装置(図示せず
)の表面12に置かれる。酸素は、適宜なイオン化装置
14を通って導入され、イオン化装置から試料16上に
差し向けられる。試料の加熱装置及びその制御装置も与
えられる。付着処理は、真空ポンプに接続することによ
って真空にされている適宜な処理室18の中で行われる
適当なエネルギが、所定の範囲内に夫々の素子をバイア
スすることによって、Cr原子及び02イオンに与えら
れる。アモルファスのCr O2の磁性は試料の加熱に
よって改善される。
急速な熱的アニール処理は顕著な改善結果を生じること
が発見された。潜在的なりロム酸化物の混合物を発生す
るために、エネルギを付与された粒子の衝突によって生
じた核化サイト (nucleating 5ite )を有するクロム
酸化物が、実質的なアモルファス混合物である場合にお
いてこの急速な熱的アニーリング処理は、クロムの酸化
物のような二元化合物の薄膜を核化し、そして成長する
ために適用されたことは知られていない。
実験例 上述したように、Cr O2や、Cr2O3のようなり
ロムの酸化物は本発明の方法によって容易に成長するこ
とが出来る。CrO(xは1.6から3まで変化する)
の薄膜が、4×10−6乃至2×10’)−ルの酸素の
パックグラウンド圧力下で、イオン衝突を同時に受ける
蒸着によって得られた。
得られたクロム酸化物の薄膜は、1500オングストロ
ームの厚さであった。基体の材料として、シリコン、石
英、サファイヤ、シリコン上のアモルファス8102等
が使用された。X線回折によると、これらの薄膜はアモ
ルファスであった。
これらの薄膜は、4個の1キロワツトのフラッシュ・ラ
ンプ70(第7図に示されたような)による段階付きの
加熱をすることによって、急速なアニーリング処理を施
した。ピークの温度は自動電力制御装置(図示せず)に
よって制御された。
試料76は石英の基台74上に置かれた。アニーリング
工程全体は空気、または酸素の雰囲気を持つ適当な容器
の中で遂行された。反射器78は、フラッシュ・ランプ
70によって発生されたエネルギを試料76中に集中さ
せる機能を持っている。
他の急速な加熱処理方法は、この道の専門家に知られて
いるように、電子衝突によるアニーリングや、レーザ・
フラッシュ・アニーリング、または、マイクロ波のよう
な他の磁気プロトン・ビームによるアニーリングなどが
ある。
第5図に、時間対温度のプロフィールを示すグラフが示
されている。ソーク温度(soaktemperatu
re )は400℃乃至430℃が用いられた。これら
の温度内において、非常に急峻な温度対時間のグラフの
立上り部分がある。試料は40秒以内で所定の温度(試
料の近くに置いた熱電対により測定した温度)に達した
。試料は30秒がら2分間の時間の間、この温度に曝さ
れた。このソーク期間の後、試料は10秒に亙って均一
に5回のフラッシュが与λられだ。ピーク温度は490
℃に達した。このピーク温度に到達した時、制御装置を
動作させて、試料を急冷した。
各フラッシュ式のアニール処理の後、試料は(a)試料
の導電性(抵抗率)を測定することと、X線の回折パタ
ーンを見ることとによって吟味された。抵抗率は非常に
高い値(1000オーム/Cm2)から、アニール後の
数分の1オ一ム/Cm2程度の低い抵抗率(CrOは導
電性酸化物である)まで変化した。全体として、X線回
折パターンによると、始め結晶構造のパターンを示さな
いが、後続のアニーリング処理が行われた後は、結晶構
造のパターンが大きく成長した。150eV、270e
V及び400eVのエネルギを付与した02イオンの同
時的イオン衝突によって付着された薄膜は、パルス・ア
ニーリング処理の後、潜在的なりロム酸化物の混合物か
ら多結晶Cr O2への顕著な変換を示した。150e
Vよりも低く、500eVよりも高い値のエネルギを付
与した02イオノによって付着された薄膜は、Cr 2
03の結晶構造を作る傾向がある。
このことはX線回折パターンで見ることが出来る。49
0℃では結晶構造のX線回折パターンは識別出来ないが
、502℃のピーク温度ではCr 02のパターンは明
瞭に見ることが出来るようになった。Cr2O3の同様
なX線回折パターンが明瞭に見ることが出来た。
既に述べたように、輻射エネルギ(例えばフラッシュ・
ランプ)以外の加熱源を、急速な熱的アニーリング用と
して使用することが出来る。例えば、電子ビームを使用
することが出来る。転送電子顕微鏡(Transmis
sion Electron Microscopy−
TEM )によって、急速な電子ビームの熱的アニーリ
ングがCr 02相にされたことが観測されている。
上述の説明から結晶構造は明らかである。平面磁気記録
に対して、異方性の形(5hape )は薄膜の面内の
磁化方向に強制する。研究段階で作られた方法からは、
異方性の方向は制御することが出来る0例えば薄膜に平
行なイオンの速度成分によるイオン衝突は、薄膜の面内
に異方性方向を発生するために使用された。
Cr O2のような準安定な化合物の組成を研究するた
めに、多数の開孔を持つカウフマン・イオン源(mul
tiple aperture Kaufman to
n 5ource )からのOイオノ、またはAr  
及び02イオンの混合物の何れかを成長中の薄膜に衝突
させながら、金属クロム供給源から、クロムを蒸発させ
て薄膜が付着された。また、イオン源の動作に起因して
、イオン源から逃れ出たガスから、成長中の薄膜に中性
分子の衝突がある。生じた薄膜の組成は、ラサフオード
後方散乱(Rutherford backscatt
ering)を用いて測定された。酸素とクロムの化学
的結合は化学分析用のエレクトロン・スペクトロスコピ
ー(Electron 5pectroscopy f
or Chemical Analysis−ESCA
)を用いて測定された。Ar及び02の混合ガスを使用
した時、Cr2O3の化学量論に対応する量よりも多い
酸素を組入れることは可能でなかった。Cr O2の組
成よりも高い酸素量を持つ薄膜は一190℃の温度にお
いて薄膜を付着することによって形成された。付着され
た潜在的なりロム酸化物の薄膜はアモルファスである。
これはX線回折で達成されている。Cr 02組成に基
づいて付着された薄膜は、Cr O2の化学的結合と共
に、他の相の化学的結合、Cr−0を持っていることが
、ESCAによる測定で判っている。薄膜はアモルファ
スであるけれども、強磁性体の薄膜を室温で付着するこ
とが出来る。このCr O2薄膜を、振動式試料マグネ
トメータ(Vibrating samplema8n
etometer )で測定すると強磁性を示す。
アモルファスCr O2を急速にアニールすることによ
って、付着された薄膜は、結晶性のCr09と同じよう
な磁気的性質に強化されること、即ち最適化することが
可能である。本発明の急速なアニール処理を施された薄
膜は、振動式試料マグネトメータによる測定によって、
上述のことが明らかにされている。
上述の方法は、例えば、マグネトロン・スパッタリング
処理(文献1.6.7)、イオン・ビーム・付着処理(
文献3)、ダイオード・スパッタリング処理(文献2)
、電弧式蒸着処理(文献5)、またはイオン・メツキ処
理(文献4)等のエネルギ付与粒子を衝突させる他の処
理にも拡張することが出来る。括弧で示された文献は後
記する。上述の02イオン・ビームの衝突/蒸着処理に
対して、上述の付着処理方法が持つ共通点は、薄膜を成
長している間に、エネルギを付与されたイオン(粒子)
を衝突させることにある。これらの他の処理方法におい
て、以下の処理パラメータを制御する必要がある。即ち
、それらのパラメータは(1)イオンのエネルギと、(
2)Cr原子の相対的な到着速度と、(3)基体の温度
とである。
第6図は、エネルギ付与のCrイオンが試料60上に衝
突するマグネトロン・スパッタリング装置の模式的な断
面図である。クロム金属の陰極61が適当な直流電源、
またはRF周波数電源62に接続されており、電源62
は試料の下部支持台63と整合回路網を持っている。マ
グネトロンは磁極片6Sを経て磁界を発生する。転じて
、この磁界は強いグロー領域66と、弱いグロー領域6
7とを発生する。エネルギを付与されたクロム・イオン
(Cr)は試料60の方に移動するように示されている
。02イオンも第6図に示されている。Ar+イオンも
同図に示されている。これらのイオンは、Cr O2層
を形成するように付着されているmMに対して、化学量
論的な制御が望まれている時に存在する。Arの流れは
、潜在的なりロム酸化物がCr O2の好ましい組成に
なった時停止される。勿論、この道の専門家には明らか
なように、この装置全体は収容室(図示せず)に収納さ
れている。
Cr−0系中でCr O2状態だけが、導電性で× あることが知られている。本発明の処理方法によって作
られたC r O2薄膜は、導電性を有する6本発明に
従った熱的アニーリング技法を用いた熱処理はCr O
2の抵抗率を顕著に減少する。このことは、初期の潜在
的なりロム酸化物の混合物に存在する他のクロム酸化物
がCr O2状態に変換することの他の証拠である。
上述した文献に関する刊行物を以下に列記する。
文献1 :1987年のアカデミツク・プレス(Aca
demic Press)のボセン及びカーブ(J、L
Vossen and W、 Kern )の「薄膜処
理J (Thin FilmProcesses )の
76頁乃至173頁。
文献2ニオブチカル・ジット(Op、 Cit、 )の
12頁乃至73頁。
文献3:同上の刊行物の175頁乃至206頁。
文献4:ノイエス・パブリケーション(NoyesPu
blications ) 1982年刊行の「薄膜及
び被覆のための付着技術J (Deposition 
Technologiesfor Film and 
Coatings )の244頁乃至287頁。
文献5ニオブチカル・ジット108頁及びその参考文献
文献6 :1988年の真空科学技術誌、第A6巻(J
urnal of Vac、 Sci、 Techno
l、、 A6 )ウィンドウ及びシャープレス(B、 
Window and 5harp!es )の「耐火
性金属のイオン援助による付着中のプラスチック・70
−J (Plastic Flow in Ion−A
ssisted Deposition of Ref
ractory Metals)の2333頁乃至23
40頁。
文献7:1986年の真空科学技術誌、第A4巻(Ju
rnal of Vac、 Sci、 Technol
、、 A4)り才モ及びロスナゲル(J、 J、 Cu
ozo and S、 M。
Rossnagel )の1空洞陰極で強化されたマグ
ネトロン・スパッタリング」(Hollow−Cath
ode−EnhancedMagnetron Spu
ttering )の393頁乃至396頁。
F0発明の詳細 な説明したように、本発明は新規な二酸化クロムの薄膜
記録媒体と、その形成方法を与える。
【図面の簡単な説明】
第1図は蒸着とイオン衝突反応とを同時に行うことによ
って、二酸化クロムの薄膜を製造するための本発明の方
法を実行するために使用する代表的な装置の模式的な断
面図、第2図は4種類の異なったイオン・ビームのエネ
ルギ・レベルにおいて、試料の表面に到着したクローム
・イオン1個当りの02イオンの数に対して、薄膜内の
化学的量をプロットしたグラフ、第3図は成長される薄
膜がCr O2とCr2O3との間の所望の組成に変化
する時、クロム及び酸素の化学量に影響される温度に対
して、上記の化学量をプロットしたグラフ、第4図はパ
ックグラウンドの酸素圧力に対してプロットされた薄膜
の化学的量を示すグラフ、第5図は本発明の急速な熱的
アニール処理において2つの温度対時間の関係のカーブ
を示すグラフ、第6図は潜在的なりロム酸化物の混合物
が付着される試料の表面にエネルギを付与された粒子を
衝突させるための他の装置の断面図、第7図はフラッシ
ュ・ランプでアクチベートする急速な熱的アニール処理
装置の断面図である。 10・・・・クロム供給源、14・・・・イオン化装置
、16.60.76・・・・試料、18・・・・処理室
、61・・・・クロム金属の陰極、62・・・・電源、
65・・・・磁極片、66・・・・強いグロー領域、6
7・・・・弱いグロー領域、70・・・・フラッシュ・
ランプ、78・・・・反射器。 FIG、( FIG、5 時間 (iF+)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2つの材料の化合物AB_xの準安定な薄膜を形
    成する方法において、 (a)蒸着技術によつて基体上に上記化合物の成分であ
    る両方の材料を付着することと、(b)潜在的なAB_
    xの薄膜を形成する層中に潜在的な準安定サイトを発生
    させるために、少なくとも1方の材料の高いエネルギを
    持つイオンを基板に上記ステップ(a)と同時に衝突さ
    せることと、 (c)潜在的なAB_xの薄膜を形成する層に所望の準
    安定AB_xの結晶性化合物を形成させるために、成長
    した潜在的AB_xの薄膜を形成する層に対して、急速
    なアニール加熱処理を施すこととを含む、薄膜の形成方
    法。
  2. (2)高密度磁気記録に使用する二酸化クロムの薄膜を
    形成する方法において、 (a)蒸着技術によつて、基体上にクロムと酸素の両方
    を付着することと、 (b)潜在的なCrO_xの薄膜を形成する層を形成す
    るために、薄膜の組成の少なくとも一方の材料の原子に
    高いエネルギを付与したイオンを基体に対して付着と同
    時に衝突させること、そして、この処理をほぼ室温で行
    うことと、 (c)成長したままの薄膜を約500℃の温度に上昇す
    る急速な熱的アニール処理によつて、潜在的なCrO_
    xの薄膜を形成する層を処理すること、そして、上記急
    速な熱的アニール処理は所定の時間間隔の一連の分離し
    た加熱パルスを含むことと、 (d)急速な熱的アニールを施した後、処理対象物を室
    温まで急速に冷却することとを含む、薄膜の形成方法。
  3. (3)高密度磁気記録に使用する二酸化クロムの薄膜を
    形成する方法において、 (a)金属供給源から基体上にクロム原子を蒸着するこ
    とによつて、基体上に潜在的なCrO_xの薄膜を形成
    する層を付着することと、 (b)上記の付着処理と同時に、高いエネルギのO_2
    ^+イオン・ビームを発生し、且つ高いエネルギのイオ
    ン・ビーム装置を用いて、上記基体上に上記イオン・ビ
    ームを衝突させること、そして、上記潜在的なCrO_
    xの薄膜を形成する層は複数個の準安定性の核化サイト
    を有するCrO_xのアモルフアス層を含んでいること
    と、 (c)次に、ほぼ大気圧において、上記潜在的CrO_
    xの薄膜に急速なアニール加熱処理を施すこと、上記加
    熱処理は第1のレベルまで基体を加熱する第1の加熱ス
    テップ及び約500℃で約5秒乃至10秒間、上記基体
    を加熱する第2の加熱ステップを有することと、 から成る薄膜の形成方法。
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