JPH05255859A - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

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Publication number
JPH05255859A
JPH05255859A JP8755892A JP8755892A JPH05255859A JP H05255859 A JPH05255859 A JP H05255859A JP 8755892 A JP8755892 A JP 8755892A JP 8755892 A JP8755892 A JP 8755892A JP H05255859 A JPH05255859 A JP H05255859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
thin film
gas
laser
target
Prior art date
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Pending
Application number
JP8755892A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Hoshino
茂樹 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH05255859A publication Critical patent/JPH05255859A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板上の反応生成物の活性化を高めることに
より、早い速度で良質の薄膜を合成する。 【構成】 赤外レーザ4光をターゲット6上で集光させ
てスパッタ粒子を飛ばし、同時にマイクロ波発生器10
と電磁石9によってECRプラズマ発生室8にイオンお
よびラジカルを発生させ、かつ紫外レーザ15光を基板
3直上で集光させてガスを励起し、より高度に励起され
たガスと、ECRプラズマによるイオンやラジカルと、
スパッタ粒子を相互に反応させて、基板3上に良質な薄
膜を高速で合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基板上に良質な薄膜を形
成するのに好適な薄膜形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高出力レーザ光をターゲット上に
集光し、スパッタによって膜を蒸着するレーザスパッタ
法はすでによく知られている。また、ECRイオン源に
よるCVD(Chemical Vapor Deposition)法も、レー
ザ光を基板上で集光させてガスを励起する光CVD法も
すでに良く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】レーザスパッタ法によ
って成膜を行う場合、高出力レーザ光をターゲット上に
照射してスパッタすることによって膜を合成する。しか
しながらこの方法では活性化率やイオン化率が割合低
く、反応物の生成率があまり高くないために組成の制御
などがなかなか難しい。また、ECRプラズマCVD法
や光CVD法単独では合成される膜の種類が限定される
ことや、イオン化率や活性化率がそれほど高くならない
という問題がある。本発明の目的は、レーザスパッタ法
とECRプラズマCVD法とレーザCVD法を組み合わ
せることによってガスや反応物の活性化を促進させ、高
速で成膜でき、かつ良質な薄膜を形成できる薄膜形成装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するため、ターゲット表面に集光・照射してターゲ
ット物質を真空槽内の基板上に供給する高出力レーザ
と、該基板の直上で集光させてガスを励起する高出力レ
ーザとを真空槽外に備え、前記基板の薄膜形成面と相対
向する真空槽内には、イオンとラジカルを基板上に照射
するECRプラズマ発生源を備えてなる薄膜形成装置を
構成するものである。
【0005】
【作用】本発明のように、高出力レーザ光でスパッタさ
れた反応生成物に基板の上方に設置されたECRプラズ
マ発生源から発生させたイオンとラジカルを基板上に照
射し、かつ集光されたレーザ光によって励起させること
によってさらに反応生成物の活性化を高めることができ
る。その結果、良質かつ高速で薄膜が形成できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の一実施例の構成図である。装置の真
空槽1には内部に加熱ヒータ付き基板ホルダ2が設けら
れ、基板3が配置される。真空槽1外には高出力レーザ
である炭酸ガスレーザ4が設けられ、レンズ5で真空槽
1内のターゲット6面にレーザ光を集光させるように設
定し、真空槽1に取り付けたKBr窓7を通して光を真
空槽内に導入する。さらにマイクロ波発生器及び電源1
0からのマイクロ波を導波管11及び石英窓12を通し
てプラズマ発生室8に導入し、その周囲の電磁石9で磁
界を発生させることによってガス導入管13から導入し
たガスをプラズマ化し、基板上に照射する。更に、ガス
導入管14から導入したガスを基板上に照射しながら真
空槽外に配置された高出力レーザであるエキシマレーザ
15からの光をレンズ16でLiF窓17を通して真空
槽1内の基板3直上に集光して、ガスを励起する。な
お、18はシャッタ、19はヒータ、20はヒータ用電
源、21,22はバルブである。
【0007】この装置によって、一例としてAlN薄膜
を形成する場合を具体的に説明する。まず、拡散ポンプ
あるいはターボポンプと油回転ポンプを用いて真空槽1
内を1×10-7Torr以下まで排気する。基板を約3
00℃に設定し、次にガスを導入するためにバルブ2
2、21を開き、それぞれアンモニアまたは窒素ガスと
アルゴンガスを導入する。シャッタ18は閉めておく。
この状態で炭酸ガスレーザ4を起動して高出力レーザ光
を発生させ、AlあるいはAlNターゲット6上に集光
してスパッタをする。更に、磁界とマイクロ波を発生さ
せて、ECRプラズマを発生させる。更に、エキシマレ
ーザ15を起動して高出力レーザ光を発生させ、基板3
の直上にレンズ16で集光させておく。状態が安定した
後にシャッタ18を開いて膜を成長させる。
【0008】本実施例ではこの状態でシリコン基板上に
約10分間膜形成を行った。このようにして形成された
AlN膜の膜厚は約1μmであった。その膜をX線回折
分析を行ったところ、六方晶、c軸配向膜であった。約
300℃に加熱されたサファイア基板上に合成したとき
にはエピタキシャル膜が得られた。また、この膜の電気
機械結合係数を測定したところ、約5%という値が得ら
れた。この値は通常のスパッタ装置で合成された膜以上
の値である。また、薄膜の組成をX線マイクロアナライ
ザで測定したところ、約1:1であった。このように、
本発明によって低温で良質の薄膜が得られることがわか
る。もちろん、この装置によってガスを窒素あるいはア
ンモニア、ターゲットをボロン(B)とすればBNが合
成できるし、ガスを酸素、ターゲットをZnとすればZ
nOのような酸化物も合成できるし、ガスとしてメタ
ン、ターゲットをTiとすればTiCのような炭化物も
合成できることは言うまでもない。
【0009】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば高
出力レーザ光による反応生成物とその上方から基板上に
ECRプラズマで発生させたイオンとラジカルを照射
し、かつ基板直上にレーザ光を集光してガスを励起する
ことを組み合わせて反応生成物の活性化を高めることに
よって、比較的低温で良質な薄膜を形成でき、機能性誘
電体膜や半導体膜等への応用も可能な薄膜形成装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薄膜形成装置の一実施例の構成図
である。
【符号の説明】 1 真空槽 2 基板ホルダ 3 基板 4 炭酸ガスレーザ 5 レンズ 6 ターゲット 7 KBr窓 8 ECRプラズマ発生室 9 電磁石 10 マイクロ波発生器及び電源 11 導波管 12 石英窓 13,14 ガス導入管 15 エキシマレーザ 16 レンズ 17 LiF窓 18 シャッタ 19 ヒータ 20 ヒータ用電源 21,22 バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲット表面に集光・照射してターゲ
    ット物質を真空槽内の基板上に供給する高出力レーザ
    と、該基板の直上で集光させてガスを励起する高出力レ
    ーザとを真空槽外に備え、前記基板の薄膜形成面と相対
    向する真空槽内には、イオンとラジカルを基板上に照射
    するECRプラズマ発生源を備えてなることを特徴とす
    る薄膜形成装置。
JP8755892A 1992-03-12 1992-03-12 薄膜形成装置 Pending JPH05255859A (ja)

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JP8755892A JPH05255859A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 薄膜形成装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1111087A1 (en) * 1998-07-03 2001-06-27 Shincron Co., Ltd. Apparatus and method for forming thin film
US6752912B1 (en) 1996-04-12 2004-06-22 Micron Technology, Inc. Laser selection of ions for sputter deposition of titanium containing films
CN104975274A (zh) * 2015-07-15 2015-10-14 武汉工程大学 一种激光微波磁场共同增强的化学气相沉积设备

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