JPH0252415A - 一軸異方性を有する磁性薄膜の形成方法 - Google Patents
一軸異方性を有する磁性薄膜の形成方法Info
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- JPH0252415A JPH0252415A JP20351888A JP20351888A JPH0252415A JP H0252415 A JPH0252415 A JP H0252415A JP 20351888 A JP20351888 A JP 20351888A JP 20351888 A JP20351888 A JP 20351888A JP H0252415 A JPH0252415 A JP H0252415A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は、磁気ヘッドのコア材等に使用される磁性薄膜
の形成方法に関する。
の形成方法に関する。
[従来の技術]
磁気ヘッドのコア材に用いられる軟磁性薄膜においては
、透磁率の高周波特性を改善するために薄膜に適当の大
きさの一軸磁気異方性を付与する場合が多い。−軸異方
性を有する軟磁性薄膜では、消磁状態での磁化が一軸異
方性の容易軸方向に向いており、互いに隣合う磁区毎に
その向きが反転している。かかる−軸異方性磁性薄膜の
困難軸方向に励磁磁界を印加すると、磁化の反転は磁壁
の移動によらず磁化の回転のみによって起こる。磁化の
回転は、高周波まで励磁磁場に追従することができるの
で高周波帯域まで使用可能となる。
、透磁率の高周波特性を改善するために薄膜に適当の大
きさの一軸磁気異方性を付与する場合が多い。−軸異方
性を有する軟磁性薄膜では、消磁状態での磁化が一軸異
方性の容易軸方向に向いており、互いに隣合う磁区毎に
その向きが反転している。かかる−軸異方性磁性薄膜の
困難軸方向に励磁磁界を印加すると、磁化の反転は磁壁
の移動によらず磁化の回転のみによって起こる。磁化の
回転は、高周波まで励磁磁場に追従することができるの
で高周波帯域まで使用可能となる。
ところで、従来、−軸異方性が付与された磁性薄膜を形
成するには磁場中で薄膜を成膜する方法又は成膜後に磁
場中で熱処理する方法が知られている。こうして磁界に
より薄膜に誘導される磁気異方性は、誘導磁気異方性と
して知られており、その原因は単原子モデルや原子対の
方向性規則配列の機構により説明されている。
成するには磁場中で薄膜を成膜する方法又は成膜後に磁
場中で熱処理する方法が知られている。こうして磁界に
より薄膜に誘導される磁気異方性は、誘導磁気異方性と
して知られており、その原因は単原子モデルや原子対の
方向性規則配列の機構により説明されている。
[発明が解決しようとする課題]
上述した従来の磁場中での成膜又は磁場中での熱処理方
法では、磁性薄膜に付与された一軸磁気異方性が熱的に
不安定であるため、磁性薄膜の形成後の熱処理によって
透磁率等の磁気特性が変化する問題があった。また、F
ejlなどの単一元素からなる磁性薄膜の場合には充分
な大きさの−軸磁気異方性を付与することが困難な場合
もあった。
法では、磁性薄膜に付与された一軸磁気異方性が熱的に
不安定であるため、磁性薄膜の形成後の熱処理によって
透磁率等の磁気特性が変化する問題があった。また、F
ejlなどの単一元素からなる磁性薄膜の場合には充分
な大きさの−軸磁気異方性を付与することが困難な場合
もあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたも
ので、膜の微細構造の形状そのものに異方性を付与する
ことによって膜面内に熱的に安定な一軸磁気異方性を有
する磁性薄膜を簡単に形成し得る方法を提供しようとす
るものである。
ので、膜の微細構造の形状そのものに異方性を付与する
ことによって膜面内に熱的に安定な一軸磁気異方性を有
する磁性薄膜を簡単に形成し得る方法を提供しようとす
るものである。
[課題を解決するための手段]
本発明は、基板表面を最終磁性材料がもつ絶対温度で表
わされる融点の1/4以下の温度に設定した状態で該基
板表面に磁性材料を真空蒸着法又はスパッタリング法で
成膜し、同時にイオンビームを該基板表面に対して斜め
方向から照射することを特徴とする一軸異方性を有する
磁性薄膜の形成方法である。
わされる融点の1/4以下の温度に設定した状態で該基
板表面に磁性材料を真空蒸着法又はスパッタリング法で
成膜し、同時にイオンビームを該基板表面に対して斜め
方向から照射することを特徴とする一軸異方性を有する
磁性薄膜の形成方法である。
上記基板表面を最終磁性材料がもつ絶対温度で表わされ
る融点の1/4以下の温度に設定した理由は、その温度
が最終磁性材料がもつ絶対温度で表わされる融点の1/
4を越えると一軸磁気異方性を有する磁性薄膜を再現性
よく形成することが困難となるからである。
る融点の1/4以下の温度に設定した理由は、その温度
が最終磁性材料がもつ絶対温度で表わされる融点の1/
4を越えると一軸磁気異方性を有する磁性薄膜を再現性
よく形成することが困難となるからである。
上記磁性材料としては、例えばFe、パーマロイ(Ni
−Fe合金)、センダスト(Fe −8t−A)合金)
、Fc−Co合金、Co合金等を挙げることができる
。
−Fe合金)、センダスト(Fe −8t−A)合金)
、Fc−Co合金、Co合金等を挙げることができる
。
上記イオンビームとしては、Ar、He、Ne。
H2、N 2等を挙げることができる。但し、前記イオ
ンビームとしてN2を用いた場合には、成膜された最終
磁性材料はFe −N等の窒化物となる。
ンビームとしてN2を用いた場合には、成膜された最終
磁性材料はFe −N等の窒化物となる。
上記イオンビームの照射にあたっては、該イオンビーム
の成膜中の薄膜への衝突エネルギーによって基板表面温
度が上昇するため、基板そのものの温度との差異を考慮
して該基板表面が前記温度範囲(最終磁性材料がもつ絶
対温度で表わされる融点の1/4以下の温度)となるよ
うにイオンビームの照射条件(例えば加速電圧、ビーム
電流等)を制御することが望ましい。
の成膜中の薄膜への衝突エネルギーによって基板表面温
度が上昇するため、基板そのものの温度との差異を考慮
して該基板表面が前記温度範囲(最終磁性材料がもつ絶
対温度で表わされる融点の1/4以下の温度)となるよ
うにイオンビームの照射条件(例えば加速電圧、ビーム
電流等)を制御することが望ましい。
[作用]
本発明によれば、基板表面を最終磁性材料がもつ絶対温
度で表わされる融点の1/4以下の温度に設定した状態
で該基板表面に磁性材料を真空蒸着法又はスパッタリン
グ法で成膜し、同時にイオンビームを該基板表面に対し
て斜め方向から照射することによって、膜面内に熱的に
安定な一軸磁気異方性を有する磁性薄膜を簡単に形成で
きる。
度で表わされる融点の1/4以下の温度に設定した状態
で該基板表面に磁性材料を真空蒸着法又はスパッタリン
グ法で成膜し、同時にイオンビームを該基板表面に対し
て斜め方向から照射することによって、膜面内に熱的に
安定な一軸磁気異方性を有する磁性薄膜を簡単に形成で
きる。
これについて、第1図(a)〜(C)の工程を示す模式
図を参照して以下に説明する。
図を参照して以下に説明する。
まず、基板1表面に真空蒸着法又はスパッタリング法に
°二より磁性材料の蒸発粒子2を蒸着する。
°二より磁性材料の蒸発粒子2を蒸着する。
この時、基板表面を最終磁性材料がもつ絶対温度で表わ
される融点の1/4以下の低い温度に設定すると基板1
表面に付着された蒸着原子の易動度が低いため、基板1
上に発生した核(微細な結晶粒)3の合体化が抑制され
る(第1図(a)図示)。このような条件下において、
成膜と同時にイオンビーム4を基板1表面に対して斜め
の入射角(e)で照射すると、基板1表面に付着した蒸
着原子はイオンビーム4による衝突エネルギーが付与さ
れると共にイオンはイオンビーム4方向に揃った運動量
を持っているため、表面に付着した蒸着原子の易動度が
イオンビーム入射面と平行な方向に増大し、結果的には
核3の合体化が促進される(同図(b)図示)。この時
、イオンビーム4の入射面に直交する方向では付着した
蒸着原子の易動度は殆ど増加しない。このような操作を
所定時間待なうと、基板1表面に付着した蒸着原子の易
動度の異方性により同図(c)に示すように基板1表面
にイオンビーム4の入射面に平行な方向に沿って連続的
な結晶組織5を有する、つまり形状効果による一軸磁気
異方性を有する磁性薄膜6が形成される。なお、この磁
性薄膜Bはイオンビームの入射面と直交する方向に沿っ
て結晶粒間の隙間等の欠陥が生じた構造になる。
される融点の1/4以下の低い温度に設定すると基板1
表面に付着された蒸着原子の易動度が低いため、基板1
上に発生した核(微細な結晶粒)3の合体化が抑制され
る(第1図(a)図示)。このような条件下において、
成膜と同時にイオンビーム4を基板1表面に対して斜め
の入射角(e)で照射すると、基板1表面に付着した蒸
着原子はイオンビーム4による衝突エネルギーが付与さ
れると共にイオンはイオンビーム4方向に揃った運動量
を持っているため、表面に付着した蒸着原子の易動度が
イオンビーム入射面と平行な方向に増大し、結果的には
核3の合体化が促進される(同図(b)図示)。この時
、イオンビーム4の入射面に直交する方向では付着した
蒸着原子の易動度は殆ど増加しない。このような操作を
所定時間待なうと、基板1表面に付着した蒸着原子の易
動度の異方性により同図(c)に示すように基板1表面
にイオンビーム4の入射面に平行な方向に沿って連続的
な結晶組織5を有する、つまり形状効果による一軸磁気
異方性を有する磁性薄膜6が形成される。なお、この磁
性薄膜Bはイオンビームの入射面と直交する方向に沿っ
て結晶粒間の隙間等の欠陥が生じた構造になる。
従って、本発明によれば微細構造そのものに異方性を付
与することによって膜面内に熱的に安定な一軸磁気異方
性を有し、透磁率の周波数特性が改善された磁性薄膜を
簡単に形成できる。また、Fe膜などの単一元素からな
る磁性薄膜の場合にも充分な大きさの一軸磁気異方性を
付与することが可能となる。
与することによって膜面内に熱的に安定な一軸磁気異方
性を有し、透磁率の周波数特性が改善された磁性薄膜を
簡単に形成できる。また、Fe膜などの単一元素からな
る磁性薄膜の場合にも充分な大きさの一軸磁気異方性を
付与することが可能となる。
[実施例]
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
実施例1
まず、ガラス基板(コーニング社製商品名;# 705
9)をイオン源を備えた真空蒸着装置の真空チャンバ内
の基板ホルダに保持し、該チャンバ内を真空排気して真
空度をl X lO= torrとした後、基板ホルタ
により基板を水冷により25℃に維持しながら該ホルダ
直下のチャンバ内に配置したルツボからFe原子を蒸発
させて前記ガラス基板表面に20人/seeの蒸着速度
で成膜した。同時に、イオン源からアルゴンイオンを前
記基板の法線に対し−ζ45°の入射角度で加速電圧[
100eV、ビーム電流0.4 m A / crjの
条件で照射して厚さ1000人のFe薄膜をガラス基板
上に形成した。
9)をイオン源を備えた真空蒸着装置の真空チャンバ内
の基板ホルダに保持し、該チャンバ内を真空排気して真
空度をl X lO= torrとした後、基板ホルタ
により基板を水冷により25℃に維持しながら該ホルダ
直下のチャンバ内に配置したルツボからFe原子を蒸発
させて前記ガラス基板表面に20人/seeの蒸着速度
で成膜した。同時に、イオン源からアルゴンイオンを前
記基板の法線に対し−ζ45°の入射角度で加速電圧[
100eV、ビーム電流0.4 m A / crjの
条件で照射して厚さ1000人のFe薄膜をガラス基板
上に形成した。
しかして、本実施例1のガラス基板上に形成されたFe
薄膜について、その破断面を走査型電子顕微鏡により観
察したところ、アルゴンイオンビームの入射面に平行な
方向に連続的な結晶組織を持つ層状構造を有することが
確認された。また、前記Fe薄膜の磁気特性を振動試料
型磁力計(VSM)により測定したところ、第2図(A
)、(B)に示す特性図を得た。なお、第2図(A)は
Fe薄膜を膜面内のイオンビームの入射面に平行な方向
で測定した特性図、同図(B)はFe薄膜を膜面内のイ
オンビームの入射面に直交する方向で測定した特性図で
ある。この第2図から明らかなように本実施例1のFc
薄膜はイオンビームの入射面と平行な方向に磁化容易軸
が誘導されていることがわかる。
薄膜について、その破断面を走査型電子顕微鏡により観
察したところ、アルゴンイオンビームの入射面に平行な
方向に連続的な結晶組織を持つ層状構造を有することが
確認された。また、前記Fe薄膜の磁気特性を振動試料
型磁力計(VSM)により測定したところ、第2図(A
)、(B)に示す特性図を得た。なお、第2図(A)は
Fe薄膜を膜面内のイオンビームの入射面に平行な方向
で測定した特性図、同図(B)はFe薄膜を膜面内のイ
オンビームの入射面に直交する方向で測定した特性図で
ある。この第2図から明らかなように本実施例1のFc
薄膜はイオンビームの入射面と平行な方向に磁化容易軸
が誘導されていることがわかる。
また、本実施例1で形成されたFe薄膜を真空中で65
0℃、211rの熱処理を施した後のFe薄膜の磁気特
性(ヒステリシス)を振動試料型磁力計(VSM)によ
り測定したところ、第3図(A)、(B)に示す特性図
を得た。なお、第3図(A)は熱処理を施したFe薄膜
を膜面内のイオンビームの入射面に平行な方向で測定し
た特性図、同図(B)は同Fe薄膜を膜面内のイオンビ
ームの入射面に直交する方向で測定した特性図である。
0℃、211rの熱処理を施した後のFe薄膜の磁気特
性(ヒステリシス)を振動試料型磁力計(VSM)によ
り測定したところ、第3図(A)、(B)に示す特性図
を得た。なお、第3図(A)は熱処理を施したFe薄膜
を膜面内のイオンビームの入射面に平行な方向で測定し
た特性図、同図(B)は同Fe薄膜を膜面内のイオンビ
ームの入射面に直交する方向で測定した特性図である。
この第3図から明らかなように熱処理後のFe薄膜は保
磁力が幾分低下した以外には目立った変化は見られず、
本実施例1で形成されたFe薄膜に誘導された一軸磁気
異方性の熱的な安定性が確認された。
磁力が幾分低下した以外には目立った変化は見られず、
本実施例1で形成されたFe薄膜に誘導された一軸磁気
異方性の熱的な安定性が確認された。
実施例2
ガラス基板の表面温度を30〜300℃に変化させた以
外、実施例1と同様な方法によりFc薄膜を形成した。
外、実施例1と同様な方法によりFc薄膜を形成した。
しかして、基板の表面温度に対するFe薄膜の困難軸方
向に磁化を飽和させるために必要な磁場の大きさ(HK
)を測定したところ、第4図に示す特性図を得た。な
お、困難軸方向に磁化を飽和させるに必要な磁場の大き
さ(HK )は第5図に示す困難軸方向の磁場(H)と
磁化(4πM)の関係を示すヒステリシス特性図から評
価することが可能で、(異方性エネルギー)”HKX飽
和磁化(4πMs)の関係がある。この第4図より基板
表面温度を最終磁性材料であるFBの融点の1/4以下
に設定することによって、良好な一輪磁気異方性を有す
るFc薄膜を形成できることがわかる。
向に磁化を飽和させるために必要な磁場の大きさ(HK
)を測定したところ、第4図に示す特性図を得た。な
お、困難軸方向に磁化を飽和させるに必要な磁場の大き
さ(HK )は第5図に示す困難軸方向の磁場(H)と
磁化(4πM)の関係を示すヒステリシス特性図から評
価することが可能で、(異方性エネルギー)”HKX飽
和磁化(4πMs)の関係がある。この第4図より基板
表面温度を最終磁性材料であるFBの融点の1/4以下
に設定することによって、良好な一輪磁気異方性を有す
るFc薄膜を形成できることがわかる。
また、ガラス基板に照射させるアルゴンイオンビームの
加速電圧を800eVと一定とし、ビーム電流を0.1
−1.0 m A / ciに変化させた以外、実施例
1と同様な方法によりFe薄膜を形成した。
加速電圧を800eVと一定とし、ビーム電流を0.1
−1.0 m A / ciに変化させた以外、実施例
1と同様な方法によりFe薄膜を形成した。
しかして、アルゴンイオンビームのビームtaに対する
F(3薄膜の困難軸方向に磁化を飽和させるために必要
な磁場の大きさ(Hx)を測定したところ、第6図に示
す特性図を得た。この第6図よりイオンビームのビーム
電流を0.2〜0.9mA/ ciの範囲とすることに
よって、良好な一軸磁気異方性を有するFe薄膜を形成
できることがわかる。
F(3薄膜の困難軸方向に磁化を飽和させるために必要
な磁場の大きさ(Hx)を測定したところ、第6図に示
す特性図を得た。この第6図よりイオンビームのビーム
電流を0.2〜0.9mA/ ciの範囲とすることに
よって、良好な一軸磁気異方性を有するFe薄膜を形成
できることがわかる。
実施例3
まず、ガラス基板(コーニング社製商品名;# 705
9)をイオン源を備えた真空蒸着装置の真空チャンバ内
の基板ホルダに保持し、該チャンバ内を真空排気して真
空度をl X 1O−6torrとした後、基板ホルダ
により基板を水冷により25℃に維持しながら該ホルダ
直下のチャンバ内に配置したルッボからFe原子を蒸発
させて前記ガラス基板表面に23人/seeの蒸着速度
で成膜した。同時に、イオン源から窒素イオンを前記基
板の法線に対して45″の入射角度で加速電圧800e
V、ビーム電流0.7mA/mの条件で照射して厚さ9
000人のFe −N薄膜をガラス基板上に形成した。
9)をイオン源を備えた真空蒸着装置の真空チャンバ内
の基板ホルダに保持し、該チャンバ内を真空排気して真
空度をl X 1O−6torrとした後、基板ホルダ
により基板を水冷により25℃に維持しながら該ホルダ
直下のチャンバ内に配置したルッボからFe原子を蒸発
させて前記ガラス基板表面に23人/seeの蒸着速度
で成膜した。同時に、イオン源から窒素イオンを前記基
板の法線に対して45″の入射角度で加速電圧800e
V、ビーム電流0.7mA/mの条件で照射して厚さ9
000人のFe −N薄膜をガラス基板上に形成した。
しかして、本実施例3のガラス基板上に形成されたFe
−N薄膜について、その破断面を走査型電子顕微鏡によ
り観察したところ、窒素イオンビムの入射面に平行な方
向に連続的な結晶組織を持つ層状構造を有することが確
認された。また、前記Fe−N薄膜の磁気特性(ヒステ
リシス)を振動試料型磁力計(VSM)により測定した
ところ、第7図(A)、(B)に示す特性図を得た。
−N薄膜について、その破断面を走査型電子顕微鏡によ
り観察したところ、窒素イオンビムの入射面に平行な方
向に連続的な結晶組織を持つ層状構造を有することが確
認された。また、前記Fe−N薄膜の磁気特性(ヒステ
リシス)を振動試料型磁力計(VSM)により測定した
ところ、第7図(A)、(B)に示す特性図を得た。
なお、第7図(A)はFe −N薄膜を膜面内のイオン
ビームの入射面に平行な方向で測定した特性図、同図(
B)は同Fe −N薄膜を膜面内のイオンビームの入射
面に直交する方向で測定した特性図である。この第7図
から明らかなように本実施例3のFe −N薄膜はイオ
ンビームの入射面と平行な方向に磁化容易軸が誘導され
ていることがわかる。
ビームの入射面に平行な方向で測定した特性図、同図(
B)は同Fe −N薄膜を膜面内のイオンビームの入射
面に直交する方向で測定した特性図である。この第7図
から明らかなように本実施例3のFe −N薄膜はイオ
ンビームの入射面と平行な方向に磁化容易軸が誘導され
ていることがわかる。
[発明の効果]
以上詳述した如く、本発明によれば微細構造そのものに
異方性を付与することによって膜面内に熱的に安定な一
軸磁気異方性を有し、透磁率の周波数特性が改善された
磁性薄膜を簡単に形成でき、更にFe膜などの単一元素
からなる磁性薄膜にも充分な大きさの一軸磁気異方性を
付与できる等顕著な効果を奏する。
異方性を付与することによって膜面内に熱的に安定な一
軸磁気異方性を有し、透磁率の周波数特性が改善された
磁性薄膜を簡単に形成でき、更にFe膜などの単一元素
からなる磁性薄膜にも充分な大きさの一軸磁気異方性を
付与できる等顕著な効果を奏する。
第1図(a)〜(、C)は本発明の一軸磁気異方性を有
する磁性薄膜を基板上に形成する工程を模式的に示す説
明図、第2図(A)は本発明の実施例1におけるガラス
基板上に形成されたFe薄膜の膜面内のイオンビームの
入射面に平行な方向で測定した磁気特性(ヒステリシス
)を示す特性図、同図(B)は同Fe薄膜の膜面内のイ
オンビームの入射面に直交する方向で測定したヒステリ
シスを示す特性図、第3図(A)は実施例1のFe薄膜
を熱処理した後での膜面内のイオンビームの入射面に平
行な方向で測定したヒステリシスを示す特性図、同図(
B)は同熱処理後のFe薄膜の膜面内のイオンビームの
入射面に直交する方向で測定したヒステリシスを示す特
性図、第4図は本実施例2における基板の表面温度に対
するFe薄膜の困難軸方向に磁化を飽和させるために必
要な磁場の大きさ(HK )との関係を示す特性図、第
5図は磁場と磁化との関係を示す特性図、第6図は本実
施例2におけるイオンビームのビーム電流に対するFc
薄膜の困難軸方向に磁化を飽和させるために必要な磁場
の大きさ(Hに)との関係を示す特性図、第7図(A)
は本発明の実施例3におけるガラス基板上に形成された
Fe −N薄膜の膜面内のイオンビームの入射面に平行
な方向でDI定したヒステリシスを示す特性図、同図(
B)は同Fe −N薄膜の膜面内のイオンビームの入射
面に直交する方向で測定したヒステリシスを示す特性図
である。 ■・・・基板、2・・・蒸着原子、3・・・核、4・・
・イオンビーム、5・・・結晶組織、6・・・−輔磁気
異方性を有する磁性薄膜。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第 第4窩 第 5図 弔 図 477M(にG) 4πM(KG) (A) (B) 第2図 (A) (B) 第 図 (A) (B) 第7図
する磁性薄膜を基板上に形成する工程を模式的に示す説
明図、第2図(A)は本発明の実施例1におけるガラス
基板上に形成されたFe薄膜の膜面内のイオンビームの
入射面に平行な方向で測定した磁気特性(ヒステリシス
)を示す特性図、同図(B)は同Fe薄膜の膜面内のイ
オンビームの入射面に直交する方向で測定したヒステリ
シスを示す特性図、第3図(A)は実施例1のFe薄膜
を熱処理した後での膜面内のイオンビームの入射面に平
行な方向で測定したヒステリシスを示す特性図、同図(
B)は同熱処理後のFe薄膜の膜面内のイオンビームの
入射面に直交する方向で測定したヒステリシスを示す特
性図、第4図は本実施例2における基板の表面温度に対
するFe薄膜の困難軸方向に磁化を飽和させるために必
要な磁場の大きさ(HK )との関係を示す特性図、第
5図は磁場と磁化との関係を示す特性図、第6図は本実
施例2におけるイオンビームのビーム電流に対するFc
薄膜の困難軸方向に磁化を飽和させるために必要な磁場
の大きさ(Hに)との関係を示す特性図、第7図(A)
は本発明の実施例3におけるガラス基板上に形成された
Fe −N薄膜の膜面内のイオンビームの入射面に平行
な方向でDI定したヒステリシスを示す特性図、同図(
B)は同Fe −N薄膜の膜面内のイオンビームの入射
面に直交する方向で測定したヒステリシスを示す特性図
である。 ■・・・基板、2・・・蒸着原子、3・・・核、4・・
・イオンビーム、5・・・結晶組織、6・・・−輔磁気
異方性を有する磁性薄膜。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第 第4窩 第 5図 弔 図 477M(にG) 4πM(KG) (A) (B) 第2図 (A) (B) 第 図 (A) (B) 第7図
Claims (1)
- 基板表面を最終磁性材料がもつ絶対温度で表わされる
融点の1/4以下の温度に設定した状態で該基板表面に
磁性材料を真空蒸着法又はスパッタリング法で成膜し、
同時にイオンビームを該基板表面に対して斜め方向から
照射することを特徴とする一軸異方性を有する磁性薄膜
の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20351888A JPH0252415A (ja) | 1988-08-16 | 1988-08-16 | 一軸異方性を有する磁性薄膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20351888A JPH0252415A (ja) | 1988-08-16 | 1988-08-16 | 一軸異方性を有する磁性薄膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0252415A true JPH0252415A (ja) | 1990-02-22 |
Family
ID=16475481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20351888A Pending JPH0252415A (ja) | 1988-08-16 | 1988-08-16 | 一軸異方性を有する磁性薄膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0252415A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9679589B2 (en) * | 2015-09-11 | 2017-06-13 | Seagate Technology Llc | Magnetoresistive sensor with enhanced uniaxial anisotropy |
-
1988
- 1988-08-16 JP JP20351888A patent/JPH0252415A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9679589B2 (en) * | 2015-09-11 | 2017-06-13 | Seagate Technology Llc | Magnetoresistive sensor with enhanced uniaxial anisotropy |
US10121499B2 (en) | 2015-09-11 | 2018-11-06 | Seagate Technology Llc | Magnetoresistive sensor with enhanced uniaxial anisotropy |
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