JPH0254145A - コークス製造用石炭の粘結性調整方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

（産業上の利用分野ｌ この発明は高炉用コークスの製造において、コークス製
品の品質と密接な関係にある装入炭の流動性、膨張率及
びボタン指数等の粘結性を装入炭搬送過程で迅速に測定
し、計画値との差を装入炭搬送中又は搬送毎に修正する
方法に関する。

【従来の技術１ 近年のコークス製造業にあける重要課題の一つは、大型
高炉の安定操業のためのコークス品質の安定化とコーク
ス炉の効率的操業を同時に達成することでおる。この課
題に対処するため、コークスの均一乾留と乾留熱量の低
減を目的とした燃焼管理の自動化が推進される一方、石
炭及すコークスの性状分析の自動化も逐次進められ、コ
ークス品質の安定化に反映されている。 ところで、コークス品質を支配する要因については、周
知のとおり石炭性状や乾留条件が上げられるが、中でも
石炭の粘結性が大きな要因として上げられる。 したがって、コークス品質の安定化のためには、石炭の
粘結性を迅速かつ精度よく把握し、コークス炉装入炭の
品位調整に反映することが有効である。 ここで、コークス製造における従来の装入炭の粘結性の
管理は、入荷時の単味炭分析値の加重平均によって計画
され、装入炭搬送時にサンプリングした試料についてＪ
ＩＳ法で確認し、計画値との差を１回７日修正する方法
によって行なわれている。 これは、ＪＩＳに規定されている石炭の粘結性の測定法
（シラ１へメーター法、ギーセラープラストメーター法
）は、いずれも試料調整から測定終了まで２４時間要す
るため、装入炭搬送毎に分析できないことから、装入炭
粘結性の修正は１回／日が限度であるという理由による
。 しかし、装入炭の流動性、膨張率、ボタン指数等の粘結
性は、ヤード貯炭槽内でのバラツキや在庫時の劣化によ
り、配合計画においてこの値を決定しても、装入炭をサ
ンプリングし測定した値との間に差が生じ、製品コーク
ス品質のバラツキの原因の一つとなっている。 ［発明が解決しようとする課題１ この発明は前に述べたような実情よりみて、装入炭粘結
性のバラツキ低減をはかり、コークス品質を安定化させ
るため、粘結性迅速測定装置により装入炭の粘結性を迅
速に測定し、装入炭の粘結性を装入炭搬送中又は搬送毎
に調整する方法を提案しようとするものである。 ［課題を解決するための手段］ この発明はコークス炉装入炭の搬送過程において、装入
炭搬送毎に試料石炭を採取し、石炭の粘結性迅速測定装
置により装入炭の粘結性を測定し、該測定値が予め定め
た計画値より低い粘結性の装入炭の場合は粘結性の高い
銘柄を、同じく計画値より粘結性の高い装入炭の場合は
粘結性の低い銘柄をそれぞれ配合し粘結性を調整するこ
とを要旨とするものである。 ここで、石炭の粘結性迅速測定装置としては、例えば特
開昭６１−１９４３６１号に開示された装置を採用する
ことができる。 この石炭の粘結性迅速測定装置は、試料石炭の急速乾燥
加熱装置、乾燥後石炭を所定粒度に粉砕する石炭粉砕装
置、粉砕後石炭を一定容積計量する計量装置、所定量の
石炭を試料管内で加熱する装置、試料管内石炭の加熱前
充填高さ及び加熱復膨服高さを計測する高さ測定装置、
前記測定データに基づいて当該石炭の粘結性を測定する
データ処理装置及び、前記試料石炭や試料管の自動搬送
装置とから構成されたもので、石炭の粘結性を１時間以
内で測定できるとともに、石炭粒子の飛散を抑制できる
ので再現性のある測定値を得ることができるという特徴
を有し、現行のＪ、ＩＳ法に規定されている粘結性の測
定法よりはるかに短時間にかつ同じ精度で粘結性を測定
できる。 （作　　用］ 第１図はこの発明で採用する石炭の粘結性迅速測定装置
の構成を示すブロック図である。 この装置は大きく分けて、試料調整工程と石炭の膨張率
測定工程とからなっており、試料調整工程は石炭を急速
乾燥させる乾燥装置と、乾燥後石炭を所定粒度に粉砕す
る粉砕装置とからなっている。又、膨張率測定工程は石
炭の計量装置、試料管への石炭装入装置及び充填装置、
加熱装置、計測装置及びデータ処理装置とからなってい
る。 即ち、試料調整工程では、搬送工程でサンプリングした
試料石炭を含有水分３％以下に急速乾燥させた後、所定
粒度に粉砕する。ここで、含有水分を３％以下としたの
は、水分が３％以下となると嵩密度の依存性が１０％以
下となるため、粒度分布を一定に制御することにより所
望の嵩密度の範囲に石炭を試料管内に充填できる。この
ため、まず試料となる石炭を水分３％以下まで急速乾燥
させた後、粒度分布がほぼ一定になるように粉砕する必
要がある。 石炭の粉砕粒度としては、石炭粒子の飛散、品質偏差の
影響による測定値のバラツキを考慮すると、最大粒度８
４０．ｃ５ｎ以下２５０ＡｌｌＴ＋以上が好ましい。 次に、石炭の膨張率測定工程では前記粒度調整された石
炭を所定の内径を有する有底試料管内に適当な装入密度
で装入し、これを加熱装置で加熱する。なお、加熱に先
立って試料管内の石炭充填高さを測定する。 石炭の加熱速度としては、膨張率の検出感度、試料の突
沸現象を考慮して１０℃／分以上で２５０℃／分以下が
好ましい。又、最終加熱温度については、石炭の膨張が
完了する４７０〜５５０℃の温度範囲とする。 石炭のｊＯ熱が終了すると、試料管内の石炭の膨張高さ
を測定し、データ処理装置により加熱前後での試料管内
の石炭高さ値より石炭の膨張高さの割合を求め、その値
を石炭の粘結性の指標とする。 この発明では、装入炭搬送毎に上記石炭の粘結性迅速測
定装置により装入炭の粘結性を測定し、予め設定した装
入炭粘結性の計画値との差を調整する。 粘結性の調整方法は、コークス品質と関係の深い粘結性
以外の性状でおる石炭化度やマセラル値の変化を）Ｊｔ
ｌ味し、訓画値より低い粘結性の装入炭については粘結
性の高い銘柄を、又粘結性の高い装入炭については粘結
性の低い銘柄を配合する。 配合割合は単味炭の粘結性に加成性があるものとして計
痺する。 【実　施　例】 実際のコークス製造用石炭搬送過程において、装入炭搬
送時にサンプリングした試料の粘結性をＪＩＳ法により
確認し、装入炭の全膨張率計画値（３５％）との差を１
回／日修正する方法で装入炭を搬送した場合（実施前）
と、この発明法により粘結性を修正した場合（実施後）
の石炭化度（反射率）とマセラル（不活性質量）値を第
１表に示す。又全膨張率の推移を第２図に示す。 第２図より明らかなごとく、装入炭の全膨張率計画値３
５％に対し、実施前のバラツキはσ−４，５％であった
のが、実施後のバラツキはσ＝１．８％に改善された。 ［発明の効果１ この発明は、装入炭の粘結性を迅速に測定し、設計値と
の差を装入炭搬送毎に修正する方法であるから、装入炭
粘結性のバラツキを低減でき、コークス品質の安定化に
大なる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る石炭の粘結性迅速測定装置の一
例を示すブロック図、第２図はこの発明の実施例におけ
る全膨張率の推移を示す図である。 −一実施前一一や −一実施後

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コークス炉装入炭の搬送過程において、装入炭搬送毎に
   試料石炭を採取し、石炭の粘結性迅速測定装置により装
   入炭搬送毎に粘結性を測定し、該測定値が予め定めた計
   画値より低い粘結性の装入炭の場合は粘結性の高い銘柄
   を、同じく計画値より粘結性の高い装入炭の場合は粘結
   性の低い銘柄をそれぞれ配合し粘結性を調整することを
   特徴とするコークス製造用石炭の粘結性調整方法。