JPH0253938A - タックイン耳組装置におけるカッター駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、断片織機のタックイン耳組装置におけるカッ
ター駆動装置に関する。

〈従来の技術〉 タックイン耳組装置は、筬打された緯糸の端部をカッタ
ーにより所要長に切断し、必要に応じ緯糸端保持器を用
いて切断された緯糸の端部を保持して織布の織耳との間
で緊張状態に保つ。

そして、タックインニードルが装着されるニードル軸を
動力伝達機構を介してドライブカムに連係させ、ドライ
ブカムによって、ニードル軸を軸方向に往復動してタッ
クインニードルを所要のタイミングで経糸伸長方向へ前
後動すると共に、ニードル軸を周方向に往復回動してタ
ックインニードルを緯糸伸長方向に揺動させ、このタッ
クインニードルにより緯糸端保持器と織布の織耳との間
に張られた緯糸の端部を捕捉し折返して経糸開口に挿入
するようになっている。

また、タオルに代表されるパイル組織のタックインに際
しては、テリーモーションによってパイル形成筬打時と
ブラインド筬打時とで筬の前進位置が異なる関係から、
各織成サイクル毎にタックインしようとすると、タック
イン耳組装置を移動しなければならず、高速性に欠ける
ので、タックイン耳組装置を移動せずに、複数回の織成
サイクル毎にタックインニードルを糸取り駆動して、複
数本の緯糸端部をまとめてタックインするようになって
いる。このため、ドライブカムによる駆動を休止させる
機構を有している（特開昭５９−１３０３４９号公報参
照）。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来のタックイン耳組装置に
あって、緯糸切断用のカッターは、タックインニードル
の駆動機構とは別の、織機の主軸に連動するカム機構に
より切断動作させていたため、レスポンスが悪く、また
、切断タイミングの調整をタックインニードルの動作タ
イミングの調整と別個に行わなければならないため、調
整が面倒であるという問題点があった。

また、パイル組織の反緯入れ側あるいは中耳用のタック
イン耳組装置にあっては、タックインニードルを休止さ
せた場合、カッターの切断動作も休止させるのが好まし
いが、このためにはカッターについてもその駆動を休止
させる機構を設ける必要があり、装置構成が複雑になっ
てメンテナンス性が悪化するという問題点もあった。

本発明は、このような従来の問題点に鑑み、レスポンス
が良く、調整が簡単で、しかもパイル組織のタックイン
に用いた場合でも特別な休止機構の不要なタックイン耳
組装置のカッター駆動装置を提供することを目的とする
。

く課題を解決するための手段〉 このため、本発明は、タックインニードルの揺動運動に
連動させてカッターを切断動作させるカッター駆動機構
を設ける構成としたものである。

〈作用〉 上記の構成においては、タックインニードルの揺動運動
に連動してカッターが切断動作をなす。

従って、動力伝達経路が短くなり、レスポンスが向上す
る。また、タックインニードルの動作タイミングを調整
すれば、それにつれてカッターの切断タイミングも変更
されるので、調整が極めて容易となる。さらに、パイル
組織のタックインに用いた場合は、タックインニードル
の駆動を休止させれば、自動的にカッターも休止するか
ら、特別な休止機構は不要となる。

〈実施例〉 以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

先ず全体構成を第３図により説明する。

タックイン耳組装置１は、装置本体２から突出するニー
ドル軸３に取付けられたタックインニードル４と、空気
ノズル型の緯糸端保持器５と、鋏弐のカッター６とを備
えており、経糸７の開口へ緯入れされたのち筬８により
筬打（パイル組織の製織ではパイル形成時の筬打）され
た緯糸９の端部をカッター６で所要長に切断すると同時
に、切断された緯糸９の端部を緯糸端保持器５で空気流
により牽引保持し、緯糸端保持器５と織耳１０との間に
張られた緯糸９の端部をタックインニードル４の先端フ
ック部で捕捉して経糸７の開口に折返しつつ挿入するよ
うになっている。

ここで、タックインニードル４は、そのホルダ部４ａに
よりニードル軸３の流側先端に固定されており、ニード
ル軸３の軸方向への往復動によって経糸７伸長方向に前
後動されると共に、ニードル軸３の周方向への往復回動
によって緯糸９伸長方向に揺動される。

次にカッター駆動装置について第１図及び第２図により
説明する。

カッター６は、固定刃アーム１１に下向きに形成された
固定刃１１ａと、固定軸１２に回動自在に取付けられた
可動刃アーム１３に上向きに形成された可動刃１３ａと
からなる。

タックインニードル４が装着されるニードル軸３にはそ
の軸方向に十分な長さを有する当て板１４をそのホルダ
部１４ａにより固定し、タックインニードル４の揺動に
より、この当て板１４がニードル軸３と共に回動して沈
み込むようにしである。

そして、固定軸１５に回動自在に嵌合したスリーブ１６
の一端にレバー１７の中間部を固定し、その−端のピン
１８にローラ１９を回動自在に枢着し、そのピン１８と
固定ピン２０との間に張設したスプリング２１によりレ
バー１７を第１図で反時計方向に付勢して、ローラ１９
を当て板１４の上面に当接させである。

これにより、タックインニードル４が揺動して当て板１
４が沈み込むと、レバー１７が第１図で反時計方向に回
動する。但し、レバー１７の回動は途中でストッパ２２
により規制される。

そして、スリーブ１６の他端にレバー２３の一端を固定
し、このレバー２３の他端にリンク２４の一端を連結し
、このリンク２４の他端を前記可動刃アーム１３に連結
しである。

従って、当て板１４．レバー１７．ローラ１９．スプリ
ング２１．ストッパ２２．レバー２３．リンク２４等カ
カッター駆動機構を構成している。

次に作用を説明する。

タックインニードル４は、ニードル軸３の軸方向への往
復動によって経糸７伸長方向に前後動されると共に、ニ
ードル軸３の周方向への往復回動によって緯糸９伸長方
向に揺動される。

ここで、ニードル軸３が第２図で時計方向に回動してタ
ックインニードル４が経糸７間へ進入するための揺動を
開始すると、ニードル軸３の回動によりこれに固定され
た当て板１４が沈み込み、その分、レバー１７がスプリ
ング２１により第１図で反時計方向に回動する。すると
、レバー１７の回動によりスリーブ１６を介してレバー
２３が同方向に回動し、リンク２４を介して、カッター
６の可動刃アーム１３を固定軸１２回りに第１図で時計
方向に回動する。これにより、固定刃１１ａと可動刃１
３ａとが閉口し、緯糸９の端部を切断する。

ニードル軸３は引続き回動し、タックインニードル４は
緯糸端部捕捉のための揺動を続けるが、途中でレバー１
７はストッパ２２により規制されて、それ以上の回動を
阻止される（第４図参照）。

この後のタックインニードル４の引続く揺動により、タ
ックインニードル４は、緯糸９の端部を捕捉する。

この後、ニードル軸３の第２図で反時計方向への回動に
より、タックインニードル４は逆方向に揺動して緯糸９
の端部を経糸７の開口に折返しつつ挿入し、次いで経糸
７間から退出するが、その途中でニードル軸３に固定さ
れた当て板１４がローラ１９に当接し、スプリング２１
に抗してレバー１７を第１図で時計方向に回動し、スリ
ーブ１６．レバー２３、リンク２４を介して、カッター
６の可動刃アーム１３を固定軸１２回りに第１図で反時
計方向に回動する。これにより、固定刃１１ａと可動刃
１３ａとが開口し、次の切断に備える。

尚、ニードル軸３は軸方向に往復動するが、当て板１４
の軸方向の長さを十分にとっておくことで、当て板１４
とローラ１９とがズレを生じないようにしである。

また、タオルに代表されるパイル組織のタックインに際
しては、テリーモーションによってパイル形成筬打時と
ブラインド筬打時とで筬の前進位置が異なる関係から、
複数回の織成サイクル毎にタックインニードル４を糸取
り駆動して、複数本の緯糸端部をまとめてタックインす
るようになっている。このため、ドライブカムによるタ
ックインニードル４の駆動を休止させる機構を有してい
る。この場合、反緯入れ側あるいは中耳用のタックイン
耳組装置にあっては、タックインニードル４を休止させ
た場合に、カッター６の切断動作も休止させるのが好ま
しい。しかし、本構成によれば、タックインニードル４
の駆動を休止させれば、これに連動してカッター６も自
動的に休止するから、カッター６のための特別な休止機
構は不要となる。

〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、タックインニード
ルの揺動運動に連動させてカッターを切断動作させるよ
うにしたため、駆動機構を簡略化でき、動力伝達経路が
短くなって、レスポンスが向上する。また、タックイン
ニードルの動作タイミングを調整すれば、それにつれて
自動的にカッターの切断タイミングも変更され、調整が
極めて容易となる。さらに、パイル組織のタックインに
用いた場合は、タックインニードルの駆動を休止させれ
ば、自動的にカッターも休止するから、特別な休止機構
は不要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すタックイン耳組装置の
側面図、第２図はタックイン耳組装置の正面図、第３図
はタックイン耳組装置回りの概略平面図、第４図はタッ
クインニードルの揺動運動とカッターの開閉口との関係
を示す線図である。 １・・・タックイン耳組装置　　２・・・装置本体３・
・・ニードル軸　　４・・・タックインニードル５・・
・緯糸端保持器　　６・・・カッター　　７・・・経糸
８・・・筬　　９・・・緯糸　　１０・・・織耳　　１
１・・・固定刃アーム　　１３・・・可動刃アーム　　
１４・・・当て板１７・・・レバー１９・・・ローラ　
　２１・・・スプリング２２・・・ストッパ　　２３・
・・レバー　　２４　・・・リンク特許出願人　日産自
動車株式会社 代　理　人　弁理士　笹島　富二雄 思　八　　　　　　１ さ　　・＼−１゛く 二　へ　へ　邂　Δ　へ １　　へ　さ　）’：　　八 １１　　へ　歌　畑　さ　コ の　　リ　　ロ　　ゞ　　ゝ　　ゞ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筬打された緯糸の端部を切断するカッター（６）と、切
   断された緯糸の端部を捕捉し折返して経糸開口に挿入す
   るよう揺動運動するタックインニードル（４）とを備え
   る断片織機のタックイン耳組装置において、前記タック
   インニードル（４）の揺動運動に連動させて前記カッタ
   ー（６）を切断動作させるカッター駆動機構（１４〜２
   ４）を設けたことを特徴とするタックイン耳組装置にお
   けるカッター駆動装置。