JPH0253899A - 洗浄液及び洗浄方法 - Google Patents

洗浄液及び洗浄方法

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JPH0253899A
JPH0253899A JP20422888A JP20422888A JPH0253899A JP H0253899 A JPH0253899 A JP H0253899A JP 20422888 A JP20422888 A JP 20422888A JP 20422888 A JP20422888 A JP 20422888A JP H0253899 A JPH0253899 A JP H0253899A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洗浄液及び洗浄方法に関し、特に、静電気を
帯びやすい物質から成る被洗浄物の洗浄に適用して好適
なものである。
〔発明の概要〕
本発明による洗浄液は、アルコールと純水と炭酸ガスと
を含み、かつ比抵抗が25MΩ・cm以下である。この
洗浄液によって、静電気により被洗浄物に付着している
微細なダストや金属イオンを効果的に除去することがで
きる。
また、本発明による洗浄方法は、アルコールと純水と炭
酸ガスとを含み、かつ比抵抗が25MΩ・cm以下の洗
浄液を用いて被洗浄物を洗浄するようにしている。これ
によって、静電気により被洗浄物に付着している微細な
ダストや金属イオンを効果的に除去することができる。
〔従来の技術〕
半導体集積回路の製造工程においては、半導体ウェーハ
を収納するためにウェーハキャリアが用いられる。この
うち、エツチング等のウェットプロセスでは、主として
テフロン製ウェーハキャリアが用いられている。
従来、このテフロン製ウェーハキャリアの洗浄方法とし
ては、ブラシ洗浄、高圧ジェット洗浄、酸・アルカリ浸
漬洗浄、低圧スプレー洗浄等が用いられている。このう
ち、高圧ジェット洗浄ではn−メチル−2−ピロリデイ
ン(NMP)と純水とを順次用いて洗浄を行い、低圧ス
プレー洗浄では例えばバラノニルフェニルポリエチレン
グリコールのような界面活性剤と純水との混合液を用い
て洗浄を行い、ブラシ洗浄及び酸・アルカリ浸漬洗浄で
は硫酸及び過酸化水素の水溶液と純水とを順次用いて洗
浄を行う。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、本発明者の検討によれば、上述の従来の
洗浄方法は、比較的大きなダストや汚れを除去すること
はできるが、キャリアに存在する静電気によりこのキャ
リアの表面に吸着しているダストや金属イオンの除去効
果はほとんどなく、むしろ逆にキャリアに静電気が発生
してダスト等が付着してしまう。このため、このテフロ
ン製ウェーハキャリアを用いて半導体ウェーハにウェッ
トプロセス処理等を施した場合には、半導体ウェーハに
ダスト等が付着してしまい、この半導体ウェーハを用い
て製造される半導体集積回路等の歩留まり低下を招いて
いた。
従って本発明の目的は、静電気により被洗浄物に付着し
ている微細なダストや金属イオンを効果的に除去するこ
とができる洗浄液を提供することにある。
本発明の他の目的は、静電気により被洗浄物に付着して
いる微細なダストや金属イオンを効果的に除去すること
ができる洗浄方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、従来技術が有する上述の問題を解決すべく
鋭意検討を行った結果、次のような結論に達した。
全ての物質はその物質固有の静電気を有している。特に
、半導体集積回路等の製造工程で用いられるテフロン製
ウェーハキャリアは、大きな負電荷を有している。これ
に対して、表面に酸化膜(SiO□膜)が形成されてい
るシリコンウェーハは、小さな正電荷を有している。こ
のことから、半導体集積回路等の製造で問題になる微細
ダストは正電荷を有すると考えられ、大きな負電荷を有
するテフロン製ウェーハキャリアにこの正電荷を有する
微細なダストが吸着される。また、このテフロン製ウェ
ーハキャリアには、微細ダストばかりでなく正電荷を有
する金属イオンも吸着される。
この正電荷を有する微細ダスト等は、静電気による吸着
力により、自然の状態ではキャリアから遊離拡散するこ
とはない。しかし、例えばエツチングに用いられるフッ
酸等の電解水溶液中ではこのキャリアの静電気が減少す
るため、このキャリアに吸着された正電荷を有する微細
ダスト等は遊離しやすい状態になっている。
また、表面に酸化膜が形成されているシリコンウェーハ
をテフロン製ウェーハキャリアにセットしてフン酸等の
電解水溶液によりこの酸化膜をエツチング除去した後、
このシリコンウェーハを電解水溶液からキャリアごと引
き上げ、その後このシリコンウェーハ表面の電解水溶液
を純水で置換すると、電解水溶液によって中和されてい
た静電気は固有の大きさに戻る。酸化膜が除去されたシ
リコンウェーハは、テフロン製ウェーハキャリアの負電
荷よりも大きな負電荷を有すると考えられる。このため
、フッ酸等の電解水溶液を純水で置換中に、それまでキ
ャリアに付着していて遊離しやすい状態になっていた正
電荷を有する微細ダスト等がこのキャリアよりも大きな
負電荷を有するシリコンウェーハに移動し、結果的にこ
のシリコンウェーハが微細ダスト等により汚染されるこ
とになる。このことから、テフロン製ウェーハキャリア
のような静電気を帯びやすいものの洗浄は、この静電気
を減少させながら行うのが最も効果的であることがわか
る。
本発明者の検討によれば、この静電気を減少させるため
には、アルコールと純水と炭酸ガスとを含む洗浄液を用
い、アルコールの親水性と純水の親和性と炭酸ガスの導
電性とを利用して洗浄を行うのが最も好ましい。この洗
浄液は、単にアルコールと純水と炭酸ガスとを含むだけ
ではなく、比抵抗が25MΩ・cm以下である必要があ
る。これは次のような理由による。第2図は、アルコー
ルと純水と炭酸ガスとから成る洗浄液の比抵抗と、この
洗浄液を用いて洗浄を行ったテフロン製ウェーハキャリ
アを用いた場合の半導体ウェーハ表面に付着したダスト
数との関係を示す。この実験は、ウェーハキャリアに5
インチのシリコンウェー八をセットし、半導体製造ライ
ンにおいてこのウェーハキャリアのエツチング液へのデ
ィッピング、純水による流水洗浄及びスピンドライヤー
による乾燥を行った後、シリコンウェーハ表面に付着し
ている0、3μm径以上のダスト数を測定することによ
り行った。第2図かられかるように、洗浄液の比抵抗が
25MΩ・cm以下である場合には、シリコンウェーハ
表面に付着した微細ダスト数は20個程度以下と少ない
。このことから、洗浄液の比抵抗が25MΩ・cm以下
であると顕著な洗浄効果が得られることがわかる。
本発明は、以上の検討結果に基づいて案出されたもので
ある。
すなわち、本発明による洗浄液は、アルコールと純水と
炭酸ガスとを含み、かつ比抵抗が25MΩ・cm以下で
ある。
また、本発明による洗浄方法は、アルコールと純水と炭
酸ガスとを含み、かつ比抵抗が25MΩ・cm以下の洗
浄液を用いて被洗浄物を洗浄するようにしている。
上記アルコールとしては、イソプロピルアルコール(I
PA)、エタノール、メタノール、ブタノール等の各種
のアルコールを用いることができる。
本発明による洗浄液の比抵抗は上述のように25MΩ・
cm以下であるが、第2図かられかるように、この洗浄
液の比抵抗は低いほどダスト数の減少効果が高くなる。
この場合、洗浄液の比抵抗が20MΩ・cm以下になる
とダスト数は10個程度以下に減少し、洗浄効果が極め
て顕著となる。従って、この洗浄液の比抵抗は20MΩ
・cm以下であるのがより好ましい。
第3図は、IPAと純水(H2o)と炭酸ガス(CO□
)とから成る洗浄液中の水分量とこの洗浄液の比抵抗と
の関係を示す(△で示されるデータ)。この洗浄液は、
比抵抗が6MΩ・cmの純水に炭酸ガスを3 ppm溶
解させることにより作製した比抵抗が0.2MΩ・cm
の炭酸ガス入り純水を99.5%IPAと混合すること
により作製したものである。また、第3図には、99.
5%IPAと比抵抗が6MΩ・印の純水との混合液及び
99.9%IPAと比抵抗が6MΩ・cmの純水との混
合液のそれぞれの水分量とこの混合液の比抵抗との関係
も比較のために併せて示しである。
第3図かられかるように、IPAと純水と炭酸ガスとか
ら成る洗浄液の比抵抗は液中の水分量が高くなるに従っ
て単調に減少する。また、この洗浄液の比抵抗は、IP
Aと純水との混合液の比抵抗よりもかなり低いこともわ
かる。既に述べたように、本発明による洗浄液の比抵抗
は25MΩ・印以下である必要があるが、第3図より、
このためには水分量は約20vo1%以上でなければな
らないことがわかる。しかし、この20vo1%という
値は比抵抗が6MΩ・Cll1の純水を用いた場合の値
である。第3図には図示していないが、比抵抗がより低
い純水を用いた場合に測定された同様なデータを考慮す
ると、洗浄液の比抵抗を25MΩ・印以下にするために
は水分量を10vo1%以上にすればよい。一方、洗浄
液中のIPAO量が少なすぎるとレジスト等のダストの
溶解能力が小さくなってしまう。本発明者の検討によれ
ば、レジスト等のダストの溶解能力を得るためにはIP
Aは5vo1%以上であるのが好ましく、従って水分量
で言えば95vo1%以下であるのが好ましい。
以上をまとめると、洗浄液中の純水の量は10〜95v
o1%であるのが好ましい。さらに、より高い洗浄力及
び溶解能力を得るためには、洗浄液中の純水の量は60
〜80シo1%であるのがより好ましい。
次に、洗浄液中の炭酸ガスは微量でよいが、液中の炭酸
ガス量が増えるほど洗浄液の比抵抗が減少する。第4図
は、IPAに比抵抗が18.3MΩ・cmの純水を30
vo1%混合した混合液に吹き込まれた炭酸ガスの量と
洗浄液の比抵抗との関係を示す。ここで、炭酸ガスの吹
き込み量は、IPAと純水との混合液11に吹き込まれ
る炭酸ガスの容積をリットルで表したものである。
第4図かられかるように、炭酸ガスの吹き込み量が増え
るに従って洗浄液の比抵抗は急激に減少し、吹き込み量
が52・C02/I!、・IPAの場合には比抵抗は約
2MΩ・cmまで減少する。洗浄液中の炭酸ガス量の上
限は、IPAと純水との混合液に対する炭酸ガスの飽和
溶解度で決まる。−方、あらかじめ炭酸ガスを溶解させ
た純水とIPAとを混合することにより洗浄液を作製す
る場合には、洗浄液中の炭酸ガス量の上限は純水に対す
る炭酸ガスの飽和溶解度で決まる。この純水に対する炭
酸ガスの飽和溶解度は15°Cで1925ppmである
本発明による洗浄液は、必要に応じてアルコール、純水
及び炭酸ガス以外の成分、例えば界面活性剤のようなも
のを含んでもよい。
〔作用〕
本発明による洗浄液によれば、アルコールの親水性と純
水の親和性と炭酸ガスの導電性との相乗効果により、静
電気により被洗浄物に付着している微細なダストや金属
イオンを効果的に除去することができる。
本発明による洗浄方法によれば、アルコールの親水性と
純水の親和性と炭酸ガスの導電性との相乗効果により、
静電気により被洗浄物に付着している微細なダストや金
属イオンを効果的に除去することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。
まず、本実施例で用いる洗浄装置の構成を第1図に基づ
いて説明する。
第1図に示すように、本実施例で用いる洗浄装置におい
ては、筒状のチャンバー1、蓋2、回転板3、エアーモ
ーター4、キャリア収納治具5、シャワーノズル6及び
排気ダクl−7により本体が構成されている。
上記キャリア収納治具5内には、洗浄が行われる例えば
テフロン製つエーハキャリナ8が収納されるようになっ
ている。上記回転板3は、上記エアーモーター4により
、その回転軸3aの回りに回転可能になっている。上記
蓋2は、エアーシリンダ9によって開閉可能になってい
る。また、上記排気ダクト7と上記チャンバー1との間
には、エアーシリンダ10によって開閉可能に排気ダン
パ11が設けられている。
符号12はドライエアー供給用の配管を示す。
この配管12は、上記エアーシリンダ9.10及びエア
ーモーター4に接続されている。また、この配管12は
、チャンバー1への導入配管13を介してシャワーノズ
ル6に接続されている。なお、この導入配管13に至る
上記配管12の途中にはフィルター14が設けられ、こ
のフィルター14によりダスト等が濾過された清浄なド
ライエアーが上記シャワーノズル6に供給されるように
なっている。また、エアーモーター4に至る配管12の
途中にはエアーコントローラー15が設けられ、このエ
アーコントローラー15により、エアーモーター4への
エアーの供給が制御されるようになっている。
符号16は、例えばIPAのようなアルコールと純水と
炭酸ガスとから成る洗浄液17を収納した洗浄液ボトル
を示す。この洗浄液ボトル16には、窒素(N2)ガス
供給用の配管18により、この配管18の途中に設けら
れたフィルター19により濾過された清浄なN2ガスが
供給されるようになっている。そして、このN2ガスの
圧力により、洗浄液ボトル16内の洗浄液17を配管2
0を通じて洗浄液回収タンク21内に回収することがで
きるようになっている。なお、上記洗浄液ボトル16の
空表示はセンサー22により行われる。
上記洗浄液回収タンク21内に回収された洗浄液17は
、管23を通じてエアーポンプ24により配管25に供
給される。この配管25に供給された洗浄液17は、こ
の配管25に設けられたフイルター26により濾過され
た後、導入配管13を介してシャワーノズル6に供給さ
れるようになっている。なお、上記エアーポンプ24に
はドライエアー供給用の配管12が接続され、この配管
12から供給されるエアーにより作動するようになって
いる。また、上記洗浄液回収タンク21には、洗浄液1
7の液面を感知し、この液面の位置をあらかじめ設定さ
れた上限及び下限内に保つためのセンサー27.28が
設けられている。なお、上記洗浄液回収タンク21内は
、図示省略したポンプにより排気されるようになってい
る。さらに、この洗浄液回収タンク21内の洗浄液17
はドレンに流すことができるようになっている。
一方、上記チャンバー1の底部は、配管29により上記
洗浄液回収タンク21の上部に接続され、このチャンバ
ー1の底部に溜まった洗浄液18を上記洗浄液回収タン
ク21内に回収することができるようになっている。こ
の配管29は、配管30により上記配管25に接続され
ている。
符号31は洗浄液17の比抵抗を測定するための比抵抗
計を示す。また、符号■1〜■7は電磁弁、符号V8〜
V11はエアー弁、符号■1□〜VI5はレギュレータ
ー弁、符号■I6はエアーで作動する三方弁を示す。
次に、上述のように構成された洗浄装置によりウェーハ
キャリアを洗浄する方法について説明する。
通常、ウェーハキャリアを洗浄する前にチャンバー1、
回転板3、キャリア収納治具5等の洗浄(自己洗浄)を
まず行うので、最初にこれについて説明する。
第1図において、まずキャリア収納治具5にウェーハキ
ャリア8を収納しない状態でチャンバー1の蓋2を閉め
、エアーモーター4を回転させる。
このエアーモーター4の回転により、回転板3とともに
キャリア収納治具5が回転する。次に、排気ダンパ11
を閉め、回転板3の回転数が設定回転数に達したら、シ
ャワーノズル6より洗浄液17をチャンバー1内に散布
(または噴霧)する。
設定時間終了後、排気ダンパ11を開け、フィルター1
4により濾過されたドライエアーの噴霧で乾燥を行う。
その後、回転板3の回転が停止して自己洗浄が終了する
。なお、洗浄液17及びドライエアーの切り換えはエア
ー弁V、 、V、の切り換えにより行う。また、洗浄液
噴霧時は、三方弁VI6の切り換えにより、チャンバー
1の底部に溜まった洗浄液17を洗浄液回収タンク21
内に回収する。
次に、ウェーハキャリアの洗浄方法について説明する。
まず、チャンバー1の蓋2を開け、キャリア収納治具5
内にウェーハキャリア8を収納した後、蓋2を閉める。
次に、排気ダンパ11を閉め、エアーモーター4により
回転板3を回転させ、この回転板3の回転数が設定回転
数に達したら、シャワーノズル6より洗浄液17を噴霧
し、回転による噴霧粒との衝突及び遠心力の作用でウェ
ーハキャリア8の洗浄を行う。設定時間終了後、排気ダ
ンパ11を開け、シャワーノズル6よりドライエアーを
吹き出し、遠心力及びドライエアーの作用により速やか
に乾燥を行う。これによって、ウェーハキャリア8の洗
浄が終了する。
なお、洗浄液回収タンク21内の洗浄液17の液面がセ
ンサー28の位置、すなわち下限の位置になったら、液
面が上限の位置にくるまで洗浄液ボトル16より洗浄液
回収タンク21内に洗浄液17を移送してその減少量を
補う。
第5図は、本実施例による洗浄方法の効果を説明するた
めに既に述べたと同様な方法により5インチのシリコン
ウェーハの表面に付着したダスト数の測定結果を示す。
このダスト数は複数個のデータの平均値である。第5図
において、Aは洗浄無しのウェーハキャリアと比抵抗が
25MΩ・cmの洗浄液を用いて洗浄を行ったウェーハ
キャリアとをそれぞれ用いた場合のダスト数を示し、B
はブラシ洗浄を行ったウェーハキャリアと比抵抗が25
MΩ・cn+の洗浄液を用いて洗浄を行ったウェーハキ
ャリアとをそれぞれ用いた場合のダスト数を示し、Cは
洗浄無しのウェーハキャリアと比抵抗が0.5MΩ・c
mの洗浄液を用いて洗浄を行ったウェーハキャリアとを
それぞれ用いた場合のダスト数を示す。Dは比較のため
に測定したデータであり、洗浄無しのウェーハキャリア
と純水に炭酸ガスを溶解させた液を用いて洗浄を行った
ウェーハキャリアとをそれぞれ用いた場合のダスト数を
示す。
データAかられかるように、洗浄無しのウェーハキャリ
アを用いた場合のダスト数は平均82個であるのに対し
、比抵抗が25MΩ・cmの洗浄液で洗浄を行ったウェ
ーハキャリアを用いた場合のダスト数は平均10個と極
めて少ない。また、データBかられかるように、ブラシ
洗浄を行ったウェーハキャリアを用いた場合のダスト数
は平均45個であるのに対し、比抵抗が25MΩ・Cm
の洗浄液で洗浄を行ったウェーハキャリアを用いた場合
のダスト数は平均13個と極めて少ない。さらに、デー
タCかられかるように、洗浄無しのウェーハキャリアを
用いた場合のダスト数は平均1051個であるのに対し
、比抵抗が0.5MΩ・cmの洗浄液で洗浄を行ったウ
ェーハキャリアを用いた場合のダスト数は平均11個と
極めて少ない。
これらの結果から、アルコールと純水と炭酸ガスとから
成る洗浄液を用いてウェーハキャリアを洗浄することに
より、ウェーハに付着するダスト数を著しく少なくする
ことができることがわかる。
一方、データDかられかるように、洗浄無しのウェーハ
キャリアを用いた場合のダスト数は平均82個であるの
に対し、純水に炭酸ガスを溶解させた液を用いて洗浄を
行ったウェーハキャリアを用いた場合のダスト数は平均
40個と多い。このことは、純水と炭酸ガスとから成る
液では洗浄の効果が少なく、純水及び炭酸ガス以外に親
水性を有するアルコールを成分として含むことが必要で
あることを裏付けている。
さらに、アルコールと純水と炭酸ガスとから成る洗浄液
中の金属イオンの濃度及びこの洗浄液を用いてウェーハ
キャリアの洗浄を行った後に回収された洗浄液中の金属
イオンの濃度を測定したところ、表1に示すような結果
が得られた。測定は原子吸光分析法により行った。なお
、この表1には洗浄効果が特に高かった金属イオンのみ
が載せられているが、これらの金属イオン以外に重金属
イオンを含む各種の金属イオンが洗浄されることが確認
されている。
表1 表1かられかるように、アルコールと純水と炭酸ガスと
から成る洗浄液により、Mg“、Ca”″、Na” 、
K”の各金属イオンを特に良く洗浄することができるこ
とがわかる。
以上のように、本実施例によれば、アルコールと純水と
炭酸ガスとから成る洗浄液17を用いてウェーハキャリ
ア8の洗浄を行っているので、静電気によりこのウェー
ハキャリア8に付着した微細なダストや金属イオンを効
果的に除去することができ、ウェーハキャリア8を清浄
化することができる。これによって、エツチング等のウ
ェットプロセスにおいてこのウェーハキャリア8に収納
される半導体ウェーハ(図示せず)に付着するダスト数
を低減することができ、従ってこの半導体ウェーハを用
いて製造される半導体集積回路やC0D(電荷結合素子
)の歩留まりの向上を図ることができる。
また、本実施例による洗浄装置によれば、キャリア収納
治具5及び回転板3を回転させるためのモーターとして
電気を用いないエアーモーター4を用いており、さらに
装置本体周辺部の弁にはエアー弁■8〜VIO及びエア
ー三方弁V16を用いている。これによって、上述のよ
うにアルコールを含む洗浄液を用いた場合に、モーター
や弁の作動によりアルコールに引火して爆発が生じるの
を防止することができる。
以上、本発明を実施例につき具体的に説明したが、本発
明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の
技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施例においては、アルコールと純水と
炭酸ガスとから成る洗浄液を洗浄液ボ1〜ル16内に入
れているが、例えばあらかじめ炭酸ガスが溶解された純
水を配管によりアルコールボトル内に導入し、このアル
コールボトル内でアルコールと混合することにより洗浄
液を作製することも可能である。また、上述の実施例に
おいては、本発明をウェーハキャリア8の洗浄に適用し
た場合について説明したが、本発明は各種のテフロン製
品はもとよりテフロン以外の材料を用いた各種の被洗浄
物に適用することができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明による洗浄液によれば、静電
気により被洗浄物に付着している微細なダストや金属イ
オンを効果的に除去することができる。
また、本発明による洗浄方法によれば、被洗浄物の表面
に静電気により付着している微細なダストや金属イオン
を効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例で用いる洗浄装置を示すブロ
ック図、第2図は本発明による洗浄液の比抵抗とダスト
数との関係を示すグラフ、第3図は本発明による洗浄液
中の水分量とこの洗浄液の比抵抗との関係を示すグラフ
、第4図はIPAと純水との混合液への炭酸ガス吹き込
み量とこの液の比抵抗との関係の一例を示すグラフ、第
5図は本発明による洗浄液によりウェーハキャリアを洗
浄した場合の洗浄効果を説明するためのグラフである。 図面における主要な符号の説明 1:チャンバー、 3:回転板、 4 −ター  5:キャリア収納治具、 −ノズル、 8:ウェーハキャリア、 浄液ボトル、  17:洗浄液、 21収タンク、 3
1:比抵抗計。 :エアーモ 6:シャツ 16:洗 :洗浄液口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルコールと純水と炭酸ガスとを含み、かつ比抵抗
    が25MΩ・cm以下であることを特徴とする洗浄液。 2、アルコールと純水と炭酸ガスとを含み、かつ比抵抗
    が25MΩ・cm以下の洗浄液を用いて被洗浄物を洗浄
    するようにしたことを特徴とする洗浄方法。
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