JPH0253677B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はガス管、特に地下に埋設するガス管
の接続部の継手またはバルブの防食に関するもの
である。

従来の技術 従来ガス管の接続に継手またはバルブを用い、
該接続部の防食を行う場合、ガス管の接続部の継
手またはバルブの凹部を粘土状のマスチツクで埋
め、その上に粘着材のついた半加硫ゴムを巻き、
さらに、その上にテープを巻いて行うという防食
方法がとられている。

発明が解決しよううとする問題点 上記のガス管の接続部の継手およびバルブの防
食作業は、狭い掘削穴の中で行うので、作業が困
難である上に作業時間も長くなる。

また、接続部の洩れ検査を行う場合、石けん水
を塗布して検知を行つているが、洩れの判定が困
難であり時間がかかる。さらに、これらの防食方
法においては、テープを巻く作業など作業者の熟
練の度合が、その良否に大きく影響を与えるとい
う欠点がある。

この発明は上記ガス管の敷設作業に於いて作業
者によつて生ずる作業むらをなくし、また、作業
に熟練せずとも容易に信頼性の高いガス管の接続
部の防食作業ができるようにするものである。

問題を解決するための手段 この発明は地下に埋設されるガス管の接続部の
継手又はバルブに、二つ割りの透明な合成樹脂製
の保護カバーを被せて完全にシールし、さらに、
ガス検知器にてカバー内の継手またはバルブの接
続部からのガス洩れを検知し、しかる後に保護カ
バーと継手または保護カバーとバルブの空隙に透
明性を有する充填材を注入密封するガス管の接続
部の防食方法である。

作 用 この発明は上述の通りであるから、ガス管の接
続部の継手またはバルブに、透明な合成樹脂製の
保護カバーを被せた時点で、ガス洩れ検知器によ
つて継手またはバルブ接続部の洩れ検知ができ
る。

また、防食材としての充填剤が透明性を有して
いるので、防食の状態が目視できる。さらに、防
食後接続部から万一ガス洩れが生じても充填剤が
間隙を完全にシールしているので、洩れを防止で
きる。

実施例 この発明のガス管の接続部の防食方法の一実施
例を図面により説明する。

第１図〜第４図は、この発明のガス管接続部の
防食方法に使用する保護カバーを示す図で、該保
護カバーは、透明性を有する合成樹脂、例えば塩
化ビニル樹脂にて二つ割りの上部保護カバー１と
下部保護カバー２とを形成する。

この保護カバーの形状は、軸方向の両端部３が
ガス管４を挟持するための半円筒形状の凹部５に
形成され、また、保護カバーの中央胴部を継手、
ボルト、ナツト等の各部材を組立てた時に形成さ
れる接合部の凹凸状に合致する凹凸６，７を形成
する。

この様に形成された透明な上部保護カバー１と
下部保護カバー２とを、ガス管４に接続する継手
に被せるものである。その際、上部保護カバー１
の下部縁１ａと嵌合する下部保護カバー２の内面
段部２ａに、あらかじめ粘土状のシール材を取り
付けておき、上部保護カバー１と下部保護カバー
２とを嵌合し、締め付けバンド９で締め付け押圧
すると、シール材８は上下保護カバーの嵌合部で
発生する帯状の細かい間隙１０を、目地状に埋
め、保護カバー内を密閉状態にする。その状態で
保護カバー内にガス洩れ検知器（図示せず）を挿
入し、ガス管との接続部からの洩れの有無を検査
した後に、上部保護カバー１の頂部１ｂより透明
性を有する充填材、例えば、液状ウレタン樹脂を
注入し、該充填剤を保護カバーと継手またはバル
ブとの空隙を充填材によつて埋め、充填材を硬化
せしめて保護カバーとガス管接続部を密封シール
するガス管用継手及びバルブを防食する方法であ
る。

発明の効果 この発明は上述のように、ガス管の接続部の継
手またはバルブに透明な合成樹脂製の保護カバー
を被せ密封し、さらに、ガス用検知器を保護カバ
ー内に挿入することにより、確実にしかも容易に
接続部からのガス洩れの有無を検査できる。

従来は接続部に石けん水を塗布することにより
洩れの有無を検査していたが、この方法は狭い掘
削穴の中で行うので、検査作業が困難で確実性に
乏しい。

また、この発明は透明な保護カバー内に透明性
のある充填剤を注入するため防食の状態を、目視
できるという即ち、容易に防食の検査ができる。

これに対して従来の方法においては、外観状態
のみの検査で内部についての検査はできない。

さらに、本発明は充填材が硬化するので、施工
後、接続部から洩れが生じた場合においても、充
填材が継手またはバルブに密着しているため外部
に洩れることはない。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示すものにして、第
１図乃至第４図はこの発明に使用される保護カバ
ーを示す図で、第１図は上部カバーの正面図、第
２図は下部保護カバーの正面図、第３図は第１図
の−線部の断面図、第４ずは第２図の−
線部の断面図、第５図は上部保護カバーの一部切
欠せる側面図、第６図は下部保護カバーの一部切
欠せる側面図、第７〜８図は使用状態を示す図で
ある。 １……上部保護カバー、２……下部保護カバ
ー、３……両端部、６……ガス本管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ガス管の接続部の継手またはバルブに二つ割
   りの透明な合成樹脂製の保護カバーを被せて密封
   するとともに、該保護カバー内のガス洩れを検知
   後、該カバー内に透明性を有する充填剤を注入
   し、継手と保護カバーまたはバルブと保護カバー
   との空隙を充填密封することを特徴とするガス管
   の接続部の防食方法。