JP3548784B2 - ハウジング継手部補修用管接手 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はハウジング継手補修用管接手に係り、既設管路におけるハウジング継手における溶接部や亀裂発生などによる漏洩発生若しくは漏洩予想部分を通水やガス送給などを遮断することなしに簡易且つ的確に補修することができ、しかも比較的コンパクトで安定なハウジング継手補修用管接手を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
水道管やガス管などにおいてはその製造および取扱上管体端部にフランジを有しない直管を採用されることが多く、このような直管の連結にはハウジング継手が広く一般的に採用され利用されているが、斯うしたハウジング継手部が設定後経年することによりパッキングや管体あるいは接手部材の老化、腐食、衝撃等に原因した亀裂や損耗、溶接部の劣化などで漏洩を発生する。
【0003】
上記のようなハウジング継手の漏洩発生時における補修方法として従来採用されているものは、故障部分を交換することであり、交換によって破損ないし損耗した部体を更新し、従前通りの管路に復元するものである。また場合によっては漏洩部に充填物を詰めるようなことも行なわれている。
【0004】
なお管体端部にフランジを設けて連結することは管体個々の製作が煩雑となることから管体の端部間にハウジングとパッキングとを覆着して連結するハウジング継手を採用することが多いが、このようなハウジング継手においては管体端部間がハウジングによって大径化し、しかもこの大径化したハウジング部体を管体の両側部における緊締座間で緊締することが行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
故障部分を交換する方法は成程補修し得るとしても、一般的に液体やガスなどが流通している管路においては、その流通を遮断しなければならず、当該管路系を利用する下流域全般の生活ないし作業に支障を来す不利がある。又目的の部体を交換するためには該部体に接続された隣接部体に対してもそれなりの操作をなすことが必要であるからその工数は大であり、特に埋設管などにおいては著しい工数を必要とする。
【0006】
漏洩部に充填物を詰める方法は原始的であり、適切に漏洩を防止することが困難で、老化、腐食などに原因した漏洩の場合には却って漏洩個所を拡大するようなこととなり、特に近時において相当の高圧条件で送給されているような管路においては殆んど採用できないし、勿論一時的であって、不体裁であり、短期間内に再度補修することが必要である。
【0007】
前記したハウジング継手においては管体端部間がハウジングによって大径化し、しかもそうした大径化ハウジングの両端に緊締座が突設され、該緊締座においてボルトナットの如きで緊締するようなことが不可欠であるから該ハウジング継手による連結部が著しく大径化して突出することになり、そうしたハウジング継手部分を補修するには更に大径化したカバー部体を用い、しかも該カバー部体の両端に更に突出した緊締座を設けることが必要で著しく困難且つ大径化した構成とならざるを得ない不利を有している。
【0008】
なお上記したような従来技術によるものでは成程補修し得るとしても、その補修状態を試験、測定することが容易でないので、安定且つ的確な補修結果を得ることが容易でない欠点を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記したような従来技術における技術的課題を解決することについて検討を重ね、特殊な接手部体を用い、簡易に補修せしめ、しかも安定で体裁のよい補修を図ることに成功したものであって、以下の如くである。
【0010】
(1) 分割された補修用ハウジングとそれら補修用ハウジングに形成された受入部内に収容されるシールリングより成り、前記補修用ハウジングの分割面が目的とする管体接続ハウジングの分割面と交叉した方向を採り、該補修用ハウジングに設けられたシールリングの端部に半径方向へ突出した端部シール部を形成し、接手ハウジングの側面に向けて該シールリングに溝部を形成すると共に背面中央部にリングシール部を形成し、上記補修用ハウジングには前記シールリングを受入れる受入溝の両端に上記した端部シール部を受入れる保持壁を設けた分割端面を形成したことを特徴とするハウジング継手補修用管接手。
【0011】
【作用】
分割された補修用ハウジングとそれら補修用ハウジングに形成された受入部内に収容されるシールリングより成り、前記補修用ハウジングの分割面が目的とする管体接続ハウジングの分割面と交叉した方向を採ることにより管体接続ハウジングの分割面にそって両側に突出した緊締座部分と補修用ハウジングの分割面にそって突出する緊締座部分とが同方向において複合することをなからしめ、上下、左右において同等な突出状態を形成した補修ハウジング容積内において管体接続ハウジングと補修用ハウジングを複合させた構成を形成せしめる。
【0012】
前記補修用ハウジングに設けられたシールリングの端部に半径方向へ突出した端部シール部を形成し、該シールリングの内面に溝部を形成すると共に背面中央部にリングシール部を形成したことにより該補修用ハウジングと管体接続ハウジングとを適切に組合わせて結合せしめる。
【0013】
上記補修用ハウジングには前記シールリングを受入れる受入溝の両端に上記した端部シール部を受入れる保持壁を設けた分割端面を形成したことにより補修用ハウジングに対しシールリングを適切に装備せしめて管体接続ハウジングを補修用ハウジング内へ適切に設定せしめる。
【0014】
上記のようなハウジングおよびシールリングの設定は補修すべき管路内に流体が流通されたままの状態で、その分割構成により円滑に実施せしめる。
【0015】
分割されたハウジングの両端に緊締座を形成し、しかも該ハウジングの中間部に補修すべき管体に設けられた既設接手の緊締座を収容する膨出部を形成することによって既設管路の接手部に発生した補修必要部分に対しても有効且つ適切に施用することができる。
【0016】
【実施例】
上記したような本発明によるものの具体的な実施態様を添附図面に示すものについて説明すると、本発明のものは図1に示すように図示状態での管路6の軸方向において横方向に分割された管体接続ハウジング5,5に対して縦方向に分割された補修用の分割ハウジング1、1と、それらハウジング1の図2に示すような受入溝11内に収容されるシールリング2、2より成り、各補修用ハウジング1における分割端面12には内径側に保持壁13を形成してシールリング2の各分割端部に形成された突出シール部22を受入れ、各シールリング2にはそれら突出シール部22、22の両端部間に円弧状のV型溝部23をもったリングシール部21、21が対設されている。
【0017】
前記した各補修用ハウジング1の分割端面12における外側には緊締座14(図3においては14a)が突出して形成され、それらの緊締座14には図1に示すようにボルトナット3が挿通されて緊締されることは図示の通りであり、各ハウジング1の中間部両側には既設管路6におけるボルトナット4で締結されたハウジング接手5の緊締座51を収容する緊締座収容部15が両側方向に膨出した状態で形成されている。
【0018】
更に上記したような補修用ハウジング1の何れか一方または双方に加圧プラグ17およびエアー抜きプラグ18を配設して、この補修用接手を設定後において加圧または減圧しシール状態確認のための水圧または気圧を利用したテストが行えるように成っている。
【0019】
上記したシールリング2はこの図1と共に図2に示すものにおいて、その円弧状をなすリングシール部21に上記した既設ハウジング接手5部分に向けて凹入した溝部23が形成され、即ち該溝部23の両側におけるリップ部24、24に既設接手5の側面部分が接合シールするように構成されている。
【0020】
なお補修用分割ハウジング1における図示上下方向に突出した緊締座14(図3においては14a)については、前記した図1、2のように分割端面12から径方向外側に適度の距離を採って突設することに代え、図3、図4に示すように分割端面12の幅方向において一体的に突出形成し、そうした緊締座14aの両端におけるボルトナット3挿通部には切込み部16を形成したものとしてもよい。
【0021】
又上記のような図3、4の緊締座14a部分に前述したようなプラグ17または18を設けることができ、このように構成してもシールリング2およびその補修用ハウジング1に対する装着関係は上記したところと同様に形成することができる。
【0022】
前述した図1、2のものと、この図3、4のものとは基本的にはボルトナット3、3が、補修用ハウジング1、1の幅方向外側において締着されるか、あるいは補修用分割ハウジング1、1の径方向外側において締着されるかの相異であって、これらのものは本発明補修用継手が適用される管路周側のスペース条件を考慮し、その何れかを適宜に採用する。
【0023】
更にこのような既設管路6における既設ハウジング接手5は一般的に水平方向に分割され、上下方向においてボルト4により締着されていることは図示の通りであることから、本発明による補修接手は管路6の上下方向において前記分割端面12を位置せしめて組付けられることは図示の通りで、ボルトナット3は水平方向に挿通され、既設ハウジング接手5の緊締座51がそれなりに突出した構成であっても補修用分割ハウジング1、1が横方向に巨大化せず全般的に図1および図3に示すようなコンパクトな形態をなすようになっている。又補修用分割ハウジング1、1の緊締座14については相互に係止する係合突部と該係合突部を受け入れる開口の形成されたものとなし、既設固定した管路6の底面におけるボルトナット3の挿通緊締操作を要しない構成のものとすることができる。
【0024】
なお本発明によるものが接手部以外の管路6における破損その他による補修部分に適用されるような場合においては前記したようなシールリング2における溝部23およびリップ部24、24を管路6の外面に向けた方向に形成し、又補修用ハウジング1の幅については適宜に大きいものとして形成することが好ましい。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したような本発明によるときは既設管路におけるハウジング接手部補修部分に対し、該既設管路における通水その他の流通状態を遮断することなしに、簡易な操作で補修することができ、従って該管路の利用される生活ないし作業域に全く影響を与えないで補修目的を達成せしめ、しかもその設定状態を試験して常に的確な補修結果を得しめることを可能ならしめ、しかも既設管路におけるハウジング接手に対し合理的に配設された比較的コンパクト且つ補修用ハウジングを採用せしめ、ハウジングが複合した構成であっても充分に小型化された構成となし、小型安定な構成において補修目的を有効に達成せしめとなるなどの効果を得しめるものであるから工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるものの1例を示した部分切欠斜面図である。
【図2】図1に示したもののリングシールおよび一方のハウジングについての分解状態を示す斜面図である。
【図3】本発明の別の実施態様についての図1と同様な斜面図である。
【図4】図3に示したものの図2と同様な斜面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 シールリング
3 ボルトナット
4 ハウジング接手におけるボルトナット
5 ハウジング接手
6 管路
11 受入溝
12 分割端面
13 保持壁
14、14a 緊締座
15 緊締座膨出収容部
16 切込み部
17、18 閉塞プラグ
21 リングシール部
22 突出した端部シール部
23 溝部
24 既設接手側辺に対する対向リップ部
25 シールリング背面中央部の突出条
27、28 シール状態を試験するための開孔
51 既設接手の緊締座
Claims (1)
- 分割された補修用ハウジングとそれら補修用ハウジングに形成された受入部内に収容されるシールリングより成り、前記補修用ハウジングの分割面が目的とする管体接続ハウジングの分割面と交叉した方向を採り、該補修用ハウジングに設けられたシールリングの端部に半径方向へ突出した端部シール部を形成し、接手ハウジングの側面に向けて該シールリングに溝部を形成すると共に背面中央部にリングシール部を形成し、上記補修用ハウジングには前記シールリングを受入れる受入溝の両端に上記した端部シール部を受入れる保持壁を設けた分割端面を形成したことを特徴とするハウジング継手補修用管接手。
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JP22643191A JP3548784B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | ハウジング継手部補修用管接手 |
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JP22643191A JP3548784B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | ハウジング継手部補修用管接手 |
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JP22643191A Expired - Fee Related JP3548784B2 (ja) | 1991-08-13 | 1991-08-13 | ハウジング継手部補修用管接手 |
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JP6383579B2 (ja) * | 2014-06-16 | 2018-08-29 | 信越化学工業株式会社 | フランジ固定構造 |
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