JPH025261Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主としてガス燃焼器に用いる操作装置
に関する。

本願出願人は先にピアノタツチ式の操作部材に
よつてガス弁を開閉操作する式のものを提案し
た。

しかし、ガス燃焼器等に於いては、ガス弁の開
閉とは別個の水栓その他の別の作動部材を操作す
る操作部材を必要とする場合があり、特にこれを
スライド式とする場合該スライド式の操作部材の
ガイドを別個に設けるを要し、これによれば、そ
の設置のための特別の空間を要するばかりでな
く、これを支持する手段を必要とし、これによれ
ば構造が複雑となるの不都合がある。本考案は
かゝる不都合のない装置を得ることをその目的と
するもので、以下本考案を図面に示す湯沸器に適
用した場合の実施例につき説明する。

図面で１は湯沸器本体を示し、該湯沸器本体１
はその上部に水熱交換器２をその下面にこれを加
熱する主バーナ３とその側部に臨ませて常火バー
ナ５と点火バーナ４とを備え、更にその下部に制
御部６を配設したもので、該制御部６の右側に、
第１の作動部材７として、該水熱交換器２に連な
る給水路８に介在させた水栓を、又第２作動部材
９として、出湯温度の調節部材を設け、第１の作
動部材７は両端を支持軸１８上に支持させたピア
ノタツチ式の第１操作部材１２により開弁操作さ
れるようにすると共に、調節部材はスライド式の
第２操作部材１３により切換操作されるようにし
た。

これを更に詳細に説明すると、該第１作動部材
としての水栓７は、第４図に示すごとく前記第１
操作部材１２により該水栓７の操作杆７ａをばね
に抗して押圧するとき開弁し、且つ該操作杆７ａ
上には、プツシユプツシユ機構７ｂを備え、該プ
ツシユプツシユ機構７ｂによりその開弁位置にロ
ツクされると共に再度の第１操作部材１２の押圧
操作によれば、該ロツクが解かれて閉弁するごと
く構成した。

第２作動部材９は、前記主バーナ３に連なるガ
ス通路１４に介在させたガス量調節弁１５と、前
記通水路８に介在させた水量調節弁１６からな
り、第２作動部材１３のスライド操作によれば、
これらが回動操作されてそれぞれガス量並びに水
量が調節されるごとく構成した。

そして第１操作部材１２並びに第２操作部材１
３は第４図に示すごとく該制御部６の前面に沿う
横長の支持枠１７上に支持させた支持軸１８上に
支持させて設けた。即ち第１操作部材１２は、横
長の操作部材１２ａの両端から上方に立上る腕１
２ｂ，１２ｂの上端で該支持軸１８上に回動自在
に嵌合支承させて設け、第２操作部材１３は、第
１操作部材１２の腕１２ｂ，２ｂ間に位置する支
持軸１８上に摺動自在に嵌合支持させて設ける。

尚第２操作部材１３は操作部１３ａと、該操作
部１３ａと一体のラツク部１３ｂと、該操作部１
３ａから後方に突出するピン１３ｃとを備え、該
ラツク部１３ｂを前記水量調節弁１６の操作杆１
６ａ上のピニオン１６ｂと係合させ、且つピン１
３ｃをガス量調節弁１５の操作杆１５ａの前端に
設けた爪１５ｂと係合させるごとくし、かくて第
２操作部材１３を第４図に示す右端位置から左方
に移動させるとき、まづラツク部１３ｂがピニオ
ン１６ｂと係合し、これによつて水量調節弁１６
を水量の増大側に回動させこれによつて出湯温度
を下げ、更に第２操作部材１３を左方に移動させ
るとき、前記ピン１３ｃが爪１５ｂに係合し、操
作杆１５ａはこれに設けたばね１５ｃに抗して第
７図に実線で示す状態から鎖線で示す状態に回動
し、これによつてガス量調節弁１５をガス量を絞
る側に回動させ、更に出湯温度を下げるようにし
た。

尚第２操作部材１３を左端位置から逆に移動さ
せるときは、ばね１５ｃによりガス量調節弁１６
がガス量を増大する側に回動させ、次いでラツク
部１３ｂがピニオン１６ｂと係合しこれを回転さ
せるため該水量調節弁１６は絞り側に回動して水
量を絞るため出湯温度は漸次増大する。

尚図面で１９は該支持軸１８に沿わせた第２操
作部材１３の補助ガイドバー、２０は第１操作部
材１２に隣接して前記支持軸１８に軸支させて設
けたピアノタツチ式の第３の操作部材を示し、該
第３の操作部材によつて前記制御部６の左側部に
設けたガス遮断部２１を開閉操作されるようにし
た。２２は前記遮断部２１の下流側のガス通路１
４に介入させた水圧応動部材２３に連動して開閉
する弁２２ａを備えた水圧応動弁で、該水圧応動
弁２２は該制御部６の中央に設けた。

尚該ガス遮断部２１は、前記主バーナ２に連な
る前記ガス通路１４の前記口火バーナ５に連なる
口火ガス通路５ａの分岐部の上流側に設けた遮断
弁２４と、該遮断弁２４の上流側の電磁安全弁２
５と、該遮断弁２４を設けた弁杆２４ａと、該遮
断弁２４の下流側に設けた該弁杆２４ａの挾巾部
２４ｂ部に構成される前記点火バーナ４に連なる
点火ガス連路４ａとガス通路１４との分岐部に介
在する点火弁２６と、該弁杆２４ａと第３の操作
部材２０との間に介在する操作杆２７とで構成さ
れ、該操作杆２７にはプツシユプツシユ機構２８
を介在させて、第３の操作部材２０の押操作によ
れば、該操作杆２７を始端位置から中間位置を経
て終端位置まで押圧操作され、始端位置から終端
位置への押操作によつて該弁２４乃至２６が全て
開弁すると共に該操作杆２７の突部２７ａによつ
て点火バーナ４に臨ませた点火器２８の作動回路
（図示しない）に介入する点火スイツチ２８ａを
閉じて、これを作動させて、点火バーナ４に着火
し、該点火バーナ４を介して口火バーナ５に着火
させ、該第３の操作部材２０の押圧を解くとき
は、該操作杆２７はこれに介在させたばね２７ｂ
に弾かれ且つ該プツシユプツシユ機構２８によつ
て遮断弁２４が開弁し、点火弁２６が閉じる中間
位置に保たれるようにし、再度の第３の操作部材
２０の押圧によれば、該操作杆２７が再び押され
て、プツシユプツシユ機構２８による中間位置へ
の係止を解かれて始端位置に復帰する。

尚前記電磁安全弁２５は特に図示しないが口火
バーナ５に臨ませた熱電対の起電力と、該起電力
の生じるまでの間強制保持回路に介在させたコン
デンサの放電々荷によつて開弁状態に保持される
ものであること従来周知の構成を備え、従つて終
端位置からの操作杆２７の押圧解除によつて中間
位置に復するときこれによつて開弁保持されるも
のである。

尚上述のものは、湯沸器につき説明したが、こ
れに限られるものでなく、第１操作部材２によつ
て操作される第１作動部材７がガスコンロの点火
器その他であり、第２操作部材１３によつて操作
される第２作動部材が、燃料ガスの開閉とガスの
開閉とガス量の切換を行うコツク装置その他であ
つても良いこと申すまでもない。

このように本考案によるときは、第１の作動部
材を操作する両端を支持軸に支持させたピアノタ
ツチ式の第１操作部材と第２の作動部材を操作す
るスライド式の第２操作部材とを備える式のもの
に於いて、前記支持軸を該第２操作部材の摺動ガ
イドとしたので、該スライド式の第２操作部材を
ガイドするための特別の摺動ガイドを必要とせ
ず、構造簡単となり、しかも両操作部材を容易に
接近させて設けることが出来て、操作部を１個所
に集中して設け得られるの効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の１例を示すもので、第１図
は正面図、第２図は截断側面図、第３図はその
−線截断面図、第４図は−線截断平面図、
第５図はその−線截断面図、第６図は要部の
斜面図、第７図は第５図の−線截断面図であ
る。 ７……第１の作動部材、９……第２の作動部
材、１２……第１の操作部材、１３……第２の操
作部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 第１作動部材を操作する両端を支持軸に支持さ
   せたピアノタツチ式の第１操作部材と第２の作動
   部材を操作するスライド式の第２操作部材とを備
   えるものに於いて、前記支持軸を該第２操作部材
   のガイドとして成る操作装置。