JPH0252024A - 多孔質中空糸膜束の製造方法 - Google Patents

多孔質中空糸膜束の製造方法

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JPH0252024A
JPH0252024A JP20146688A JP20146688A JPH0252024A JP H0252024 A JPH0252024 A JP H0252024A JP 20146688 A JP20146688 A JP 20146688A JP 20146688 A JP20146688 A JP 20146688A JP H0252024 A JPH0252024 A JP H0252024A
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JP
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hollow fiber
fiber membrane
melting point
membranes
melting
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JP20146688A
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Junji Nobe
野辺 淳嗣
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Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 l五血狡歪豆ヱ 本発明は、各種濾過膜、ガス分[I!!!、逆浸透膜等
のフィルタとして用いられる多孔質中空糸膜の製造方法
に関し、さらに詳しくは、フィルタを構成する熱可塑性
多孔質中空糸膜の末端を接着剤により接着することなく
、加熱融着により一体接合して多孔質中空糸膜の束を製
造する方法に関する。
の     tらびに の 近年、半導体の高集積度化の進歩は目覚しく、シリコン
などのウェハ上に極めて微細なパターンが形成され得る
ようになってきた。このような半導体技術の進歩によっ
て、シリコンなどのウェハ上への微粒子の付着を回避す
る必要性が高まってきた。
このような状況においては、ウェハを洗浄する水あるい
は、エツチングなどの諸工程時に用いられる各種の薬液
中に存在するコロイド状物質、微粒子などを除去しなけ
ればならない、このため、第7図に示すような、例えば
ポリエチレンあるいはポリプロピレン製の多孔質中空糸
膜41を多数集束させたフィルタ40が開発されている
。このフィルタ40は、液体導入口42及び液体導出口
43並びに濾過液収出口44を有するゲージング45内
に、O−リング46を介して、一体化された多数の多孔
質中空糸11g41を収納したものである。この中空糸
膜41の端部は、例えば特開昭61−4511号公報に
見られるように、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、あ
るいは耐薬品性に優れたエポキシ樹脂などの接着剤によ
って一体化されている。
しかし、このようなフィルタ40にあっては、処理液と
して水が用いられるときは同等問題はないが、例えば硫
酸などの薬液を処理する場合には、中空糸1]141の
端部を一体化しているエポキシ樹脂が劣化することが少
なくない、また、接着剤が、被処理液中に溶解してしま
うという問題点も生じていた。
そこで、例えばエポキシ樹脂などの接着剤を使用せずに
多孔質中空糸膜41を一体化する試み、及びポリエチレ
ンあるいはポリプロピレン等に比べて耐薬品性に富んだ
フッ素樹脂製の中空糸膜41を使用してフィルタ40を
形成しようとする試みがなされている。
ところが、特にフッ素樹脂製の中空糸膜は、耐薬品性や
耐熱性には優れている反面、非粘着の性質をも有してい
るため、エポキシ樹脂等の接着剤による一体化が困りで
あるという新たな問題点が提起された。
このような問題点を解決するために、特公昭46〜42
28号公報に示すように、多数のフッ素樹脂製チューブ
を引き揃え、その端部を四フッ化エチレン等の融点の高
いスリーブ内に挿入し、この端部の内部に加熱流体を導
入した後に、加熱された中空糸の内外間に圧力差を加え
ることにより、チューブの端部外周を互いにハニカム状
に変形させて融着させると共に、スリーブ内面にも一体
に触着させることによりシールinとする方法が提案さ
れている。
しかしながら、このような従来公知の製造方法を用いて
中空糸膜束を製造しようとした場合には、各中空糸膜の
端部が加熱されることにより可塑化したときに屈曲した
り、潰れたりあるいは中空糸膜の肉厚が不均一に変形し
たりする虞があった。
また、前述した特公昭46−4228号公報に示す技術
は、あくまで熱交換器用に開発されたものであるため、
チューブが多孔質ではなく、したがって、仮に多孔質中
空糸膜を特公昭46−4228号公報に開示された方法
によって接合して一体化しようとすると、多孔質中空糸
膜は加熱時に収縮して大きく変形してしまい、中空系膜
同士の間のシールを行うことができず、シール性に優れ
た中空糸膜束を製造し得ない虞があった。このなめ、こ
のような中空糸膜束を濾過器等に好適に用いることがで
きなかった。
几匪五亘皇 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、ポリエチレンあるいはポリプ
ロピレンなど従来使用されている多孔質中空糸膜を用い
る場合はもちろんのこと、非粘着性のフッ素樹脂製の多
孔質中空糸膜を用いる場合にあっても適用することがで
き、エポキシ樹脂等の接着剤を使用することなく、束ね
られた各多孔質中空糸膜束の端部外周を、中空糸膜の屈
曲や潰れを生じさせることなく、均一に、しかもシール
性良くハニカム状に互いに融着させることができ、した
がって耐薬品性に潰れたフィルタ等に好適に用いられる
多孔質中空糸膜束の製造方法を提供することを目的とす
る。
九匪曵見I かかる目的を達成するために、本発明は、複数の各多孔
質中空糸膜の端部内周に、当該中空糸膜を構成する材質
の融点より高い融点を有する材質により構成された非溶
融性充填物をそれぞれ内挿し、これら中空糸膜の端部を
束ねた後に、当該束ねられた中空糸膜の端部外周に前記
中空糸膜を構成する材質の融点より高い融点を有しかつ
少なくとも前記中空糸膜の融点温度において収縮する延
伸部材を巻回し、この延伸部材が巻回された前記中空糸
膜の端部を加熱手段により中空糸膜の融点以上に加熱し
、前記各中空糸膜の端部外周を圧接状もで相互に融着さ
せることを特徴としている。
前記非溶融性充填物は、筒形状であることが好ましい、
しかも、前記非溶融性充填物は、ポリテトラフルオロエ
チレンから構成されることが好ましい、ポリテトラフル
オロエチレンが優れた摺動特性を有するので、加熱融着
後に中空糸膜の端部内周から容易に取り除くことができ
るからである。
また、前記延伸部材は、5%以上好ましくは5〜500
%の延伸率で一軸延伸されたテープであることが好まし
い。
さらに、前記加熱手段により加熱融着した前記中空糸膜
の端部外周に、外枠スリーブを外嵌し、当該外枠スリー
ブと前記中空糸膜とを加熱融着することもできる。
このような本発明に係る多孔質中空糸膜束の製造方法に
よれば、各多孔質中空糸膜の端部内周に、当該中空糸膜
の融点より高い融点の非溶融性充填物を予めそれぞれ内
挿し、この非溶融性充填物を内挿した端部外周に、加熱
融着時に熱収縮する延伸部材を巻回した後に加熱するた
め、当該延伸部材の収縮力により端部外周が圧接された
状態で、しかも非溶融性充填物によって端部が潰れるこ
となく、熱融着することになる。つまり、非溶融性充填
物を挿入する工程と、この端部を延伸部材により巻回し
て束ねる工程と、その後に当該端部を加熱する工程によ
り、均一でしかもシール性良く融着された多孔質中空糸
膜束を得ることができる。
したがって、本発明によれば、各多孔質中空糸膜の端部
外周をエポキシ樹脂などの接着剤を使用することなく確
実に、しかも容易に、一体止することができ、耐薬品性
に優れたフィルタ等に使用し得る多孔質中空糸膜束を、
優れた生産性をもって提供することができる。さらに、
多孔質中空糸膜が、フッ素樹脂製である場合には、特に
耐薬品性に優れたものを提供することができる。
九肌ユl左皿1泗 以下、本発明を図面に示す実施例に基づき詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例に係る多孔質中空糸膜束の製
造方法を示す工程図、第2図は同多孔質中空糸膜束の製
造方法を示す断面図、第3図は同実施例の中空糸WA@
部を示す要部断面図、第4図は同実施例の中空糸膜端面
を示す正面図、第5図は同実施例のスリーブ融着工程を
示す要部断面図、第6図は本発明の他の実施例を示す断
面図である。
本発明に係る方法にて製造される多孔質中空糸膜束を構
成する中空糸膜の材質としては、ポリエチレン(以下、
PRと言う)、ポリ“プロピレン(以下、PPと言う)
等の従来広く用いられているポリオレフィン系樹脂、フ
ッ素樹脂等が例示される。このフッ素樹脂としては、ポ
リテトラフロルエチレン(以下、PTFEと言う)、テ
トラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエ
ーテルとの共重合体(以下、PFAと言う)、テトラフ
ルオロエチレンとへキサフルオロプロピレンとの共重合
体(以下、FEPと言う)、テトラフルオロエチレンと
へキサフルオロプロピレンとパーフルオロビニルエーテ
ルとの共重合体く以下、EPEと言う)、エチレンとテ
トラフルオロエチレンとの共重合体(以下、ETFEと
言う)などが用いられる。そして、これらの材料のうち
、フッ素樹脂を中空糸膜として使用した場合には、特に
優れた耐薬品性、及び耐熱性を奏することになる。
本発明においては、まず第3図に示すように、複数の各
多孔質中空糸[10の両端部10aの内周に非溶融性充
填物20を挿入する(第1図に示す非溶融性充填物内挿
工程1)、この非溶融性充填e120は、チューブ10
を構成する材質の融点より高い融点を有する材質により
構成する。したがって、当該非溶融性充填物20の材質
は、例えばガラス、石膏等のセラミック系材料や、金属
材料であっても充分使用可能であるが、後述するように
、当該非溶融性充填物20を除去する場合に、その除去
性を考慮すれば、前記r’TFEを用いることが好まし
い、また、砂、塩等の粉体材料も使用可能である。
また、この非7g敵性充填物20の形状は、第3図に示
すように、中空糸膜10の内形形状にほぼ等しいかある
いは僅かに小さい外形形状を有する中実円柱形状であっ
ても良いし、また同様な外形形状を有する円筒形状であ
っても良い、さらに、中空糸膜10の断面形状が異形管
形状(円管以外の形状を言う)である場合には、前記非
溶融性充填物20の外形形状は、その内形形状に対応し
た形状であることが好ましい。
また、非溶融性充填物20の挿入長さは、第2図に示す
ように、中空糸膜10の端部10aを加熱する加熱幅し
に応じて決定され、この加熱幅りが長い場合には、当該
非溶融性充填物20の挿入長さもそれに応じて長くする
ことが好ましく、場合によっては、この非溶融性充填物
20を予め中空糸膜10の全長にわたって挿入しておい
ても良い。
次に、第2.4図に示すように、このようにして非溶融
性充填e120が内挿された複数の中空糸M10の端部
10aを集束しく第1図に示す集束工程2)、この後に
、予め所定の割合に延伸加工されたテープ形状の延伸部
材11を、前記集束した中空糸膜10の端部10a外周
に巻回する(第1図に示す延伸部材巻回工程3)、この
延伸部材11の巻0幅Jは、前述した非溶融性充填物2
0と同機に、後述する加熱融着工程4における加熱幅り
に応じて決定され、この加熱幅りが長い場合には、当該
延伸部材11の巻回幅1らそれに応じて長くすることが
好ましい、また、この延#部材11の巻回厚さは、中空
糸膜が溶融時に溶出しない程度であることが好ましい。
この延伸部材11の材質としては、中空糸膜10を構成
する材質の融点より高い融点を有し、延伸性に富むもの
であれば何でも良いが、例えばPTFE、PFAなどが
好ましく用いられる。前記延伸部材11はたとえば一軸
延伸もしくは二軸延伸加工されたものであり、その延伸
率は5%以上好ましくは5〜500%であることが望ま
しい。
前記延伸率の選択は、中空糸膜1oの材質及びその収縮
率、接着性、さらには加熱条件等によって好適に行なえ
ば良く、加熱融着工程4において当該延伸部材11が収
縮し、中空糸膜1oの端部10aに適当な圧接力を与え
ることができれば良い 次に、このように延伸部材11が巻回された中空糸M1
0の端部10aを、この多孔質中空糸膜10を構成する
合成樹脂の融点以上、かつ前記非溶融性充填物20の融
点以下の温度にて加熱する(第1図に示す加熱融着工程
4)、この加熱温度は、前記延伸部材11の材質がPT
FEである場合には、PTFEが融点以上に加熱された
としても、その形状を保ち得ることから、当該延伸部材
11の融点以上の温度であっても良いが、延伸部材11
の材質が、例えばPFAである場合には、当該PFAの
融点以下の温度にて加熱することが好ましい、そして、
−数的に前記加熱温度は、チューブ10の熱劣化、非溶
融性充填!tm20及び延伸部材11の除去性等を考慮
すれば、多孔質中空糸WA10の材質の融点以上でかつ
非溶融性充填物20及び延伸部材11の材質の融点以下
であることが好ましい。
また、この加熱手段としては、加熱流体を用いて加熱す
る手段(特公昭46−4,228号公報)や、加熱し−
タにより中空糸膜束10外周から加熱する手段(特開昭
60−259,898号公報)等の種々の手段が採用さ
れ得るが、たとえば以下の方法により行なわれる。
第2図に示すように、延伸部材11が巻回された中空糸
膜10の束の両端部10a、10aをそれぞれ金型12
.12の下部に形成された内方突縁12aに当接させる
ように設置する0次に、第2図に示す状態で前記両金型
12.12を図示しないヒータ等により加熱する。この
ときの加熱温度は、中空糸膜10及び延伸部材11の材
質によって決定され、例えば、中空糸膜10の材質をE
TFEとし、また前記延伸部材11および非溶融性充填
物20の材質をPTFEとした場合には、ETFEの融
点が270℃であることから、それ以上の温度である2
80〜290°Cが良い、この加熱温度は、中空糸膜1
0を構成する合成樹脂の融点以上であって、非溶融性充
填物20を構成する材質の融点以下であることが好まし
く、これは、後述するように、前記非溶融性充填物20
は最終的に中空糸膜10から収り除くという理由に基づ
く、シかしながら、この加熱温度は、中空糸膜10が加
熱によって劣化しない範囲において非溶融性充填物20
の融点以上に加熱することも可能であり、この場合には
中空糸膜10と非溶融性充填物20とが加熱融着される
場合もあり、この場合には、非溶融性充填物20は収り
除かない、なお、金型12は、中空糸膜束10を設置す
る前に予め加熱しておいても良いことは言うまでもない
この加熱状態が所定時間続いて、中空糸pA10の端部
10aが融点以上に加熱された状態で、延伸部材11の
収縮によって複数の中空糸膜10の端部10aが相互に
圧接され互いに融着すると、これを金型12から取出し
て、加熱された中空糸膜10の端部10aを冷却する。
この冷却は、自然放冷、あるいは冷風を吹付けることに
よる強制空冷等によって行なわれ、少なくとも中空糸膜
10を構成する材質の融点以下に温度が低下するまでこ
の冷却を行なう。
このような加熱融着は、中空糸膜10の両端部10a、
10aを同時に行なうようにしても良いが、一端部10
aを加熱融着した後に冷却し、その後@端部10aを同
様な方法によって加熱融着するようにしてら良い、これ
らの選択は、例えば、前記中空糸膜10の長さなどによ
って適宜行なえば良く、中空糸膜10の長さが長い場合
にあっては、加熱装置が大型化するため、後者の方法、
つまり中空糸膜10を一端毎に加熱l1lth着する方
法によれば良い。
このように加熱すると、多孔質中空糸膜10の端部10
aは溶融して収縮し、多孔質でなくなって間密質となる
と共に、延伸部材11の収縮力により互いに圧接された
状態で融着する。
なお、本発明にあっては、前記非溶融性充填物20が円
筒形状の場合には、必ずしも各チューブ10の端部10
a内周から取り除く必要はない。
これは、チューブ10における通孔を完全に閉塞するこ
とはなく、フィルタ40の液体導入口42から導入され
た非濾過液が、中空糸膜10内に導入し得るからである
。これに対して、非:8融性充填物20として中実形状
のものを使用した場合には、前述した理由から明らかな
ように、加熱融着工程4後、あるいはスリーブ融着工程
6後にこれを取り除く必要がある。
次に、このようにして加熱融着された複数の中空糸膜束
10の端部10a外周に巻回された前記延伸部材11を
収り除く(第1図に示す延伸部材除去工程5)、但し、
延伸部材が多孔質中空糸と同材質あるいは多孔質中空糸
膜がPFAあるいはPTFEで延伸部材がPTFEある
いはPFAの場合は、相互に融着するので必ずしも延伸
部材11を取り除く必要がない、というのも延伸部材1
1が後述する外枠スリーブ14になり得るからである。
この後、当該延伸部材11によって縮径された前記中空
糸膜10の端部10a外周に、外枠スリーブ14を挿入
し、加熱融着する(第1図に示すスリーブ融着工程6)
、この状態を第5図に示す、この外枠スリーブ14は、
複数束ねられた中空糸膜10本体の外周部分とほぼ同一
外径形状もしくはそれより大きい外径形状に形成された
もので、その材質としては、中空糸WAIOと加熱時に
融着するものであることが好ましい0例えば、中全糸i
ioがPP樹脂あるいはPE1fIJ脂である場合には
、当該外枠スリーブ14はそれぞれPP樹脂、PE樹脂
であることが好ましく、また、中空糸M10がPFA、
FEP、ETFE、PTFEなどのフ・y素樹脂製であ
る場合には、当該外枠スリーブ14はやはりそれぞれP
FA、FEP、ETFE、PTFEなとのフッ素I!l
詣製であることが好ましい。
この外枠スリーブ14を挿入した中空糸膜10の加熱は
、前記加熱触着工程4の説明で述べたような従来公知の
加熱手段(例えば、特公昭46−4.228号公報に開
示された加熱流体を使用する加熱方法や、特開昭60−
259.898号公報に開示された加熱ヒータを使用し
た加熱方法)によっても可能であるが、たとえば以下に
示すような方法によっても行なうことができる。
つまり、前記加熱触着工程4と同様に第5図に示すよう
に、まず外枠スリーブが外嵌された中空糸膜の東の両端
部10a、10aをそれぞれ金型12.12の下部に形
成された内方突縁12aに当接させるように設置する。
次に、この第5図に示す状態で前記両金型12.12を
加熱する。このときの加熱温度は、中空糸膜10及び外
枠スリーブ14の材質によって決定され、例えば、中空
糸WAIO及び外枠スリーブ14の材質をETFEとし
、また前記非溶融性充填物20が除去されない状態でこ
のスリーブ融着工程を施すときに、この非溶融性充填物
の材質をPTFEとした場合には、ETFEの融点が2
70’Cであることから、それ以上の温度である280
〜290°Cが良い、この加熱温度は、中空糸v、10
を構成する合成樹脂の融点以上であって、非溶融性充填
物20を構成する材質の融点以下であることが好ましく
、これは、後述するように、前記非溶融性充填物20は
最終的に中空糸膜10から取り除くという理由に基づく
、シかしながら、この加熱温度は、中空糸膜10が加熱
によって劣化しない範囲において非溶融性充填物20の
融点以上に加熱することも可能であり、この場合には中
空糸膜10と非溶融性充填物20とが加熱融着されるた
め、非溶融性充填物20は収り除かない、なお、金型1
2は、中空糸膜束10を設置する前に予め加熱しておい
ても゛良いことはもちろんである。
このようにしてスリーブ融着工程6を終了した中空糸膜
束10を、前記金型12から収出し、その加熱された両
端部tOaを冷却する。この冷却は、前記加熱融着工程
4と同様に、自然放冷でも、あるいは強制冷却でも良く
、中空糸膜10及び外枠スリーブ14を構成する材質の
融点以下に温度が低下するまで当該冷却を行う。
このような本発明の一実施例に係る中空糸膜束の製造方
法によれば、複数の各多孔質中空糸膜10の端部10a
内周に、当該中空糸膜10を構成する材質の融点より高
い融点を有する材質により構成された非溶融性充填物2
0をそれぞれ内挿し、これら中空糸膜10の端部10a
を束ねた後に、当該束ねられた中空糸膜10のf4A部
10a外周に前記中空糸膜10を構成する材質の融点よ
り高い融点を有しかつ少なくとも前記中空糸膜10の融
点温度において収縮する延伸部材11を巻回し、この延
伸部材11が巻回された前記中空糸膜10の@部10a
を加熱手段が設けられた金型12により加熱するように
したため、この加熱融着の際に中空糸膜10の端部1o
ai)<屈曲することなく、延伸部材11の収縮力によ
って中空糸膜10が互いに圧接されて融着することにな
る。
さらに、本実施例にあっては、前記延伸部材11を除去
すると共に、さらにこの後に、前記延伸部材11の収縮
力によって縮径した前記中空糸膜束10の端部10aに
外枠スリーブ14を外嵌し、金型12によって加熱融着
するようにしたため、各中空糸sioが圧接状態で、し
かも多孔質でない稠密状態で外枠スリーブ14と融着す
ることになる。
したがって、本実施例によれば、各中空糸膜の端部外周
をエポキシ樹脂などの接着剤を使用することなく確実に
、しかも最少の工程にて一体化することができ、耐薬品
性に優れたフィルタに好適に用いられる多孔質中空糸膜
束を得ることができる。特に多孔質中空糸膜をフッ素樹
脂製により構成した場合には、耐薬品性に潰れたものと
なる。
なお、本発明は、上述した一実施例に限定されるもので
はなく、種々に改変することが可能である。
例えば、第6図に示すように、複数の多孔質中空糸膜1
0/)9部10a内周に、当該中空糸膜10を構成する
材質の融点より高い融点を有する材質によって構成され
た非溶融性充填物20をそれぞれ内挿しく非溶融性充填
物内挿工程)、これら中空糸膜10の端部tOaを揃え
るように集束する(集束工程)と共に、その集束した端
部10a外周に外枠スリーブ14を巻回した後に、この
外枠スリーブ14の上から延伸部材11をさらに巻回し
く延伸部材及び外枠スリーブ巻回工程)、この中空糸膜
10の端部10aを加熱して融着させる(加熱融着工程
)ようにしても良い。
外枠スリーブとしては、シートを巻回してスリーブ状と
したものを用いてもよい、このとき、前記外枠スリーブ
14、中空糸膜10及び延伸部材11、非溶融性充填物
20は、前記第一実施例と同様な材質により構成するこ
とが可能であり、また、当該実施例における加熱工程の
加熱手段及び加熱条件も前記第一実施例と同様の条件に
て実施することができる。ただし、外枠スリーブ14と
中空糸膜10との材質は同一であることが好ましい、外
枠スリーブ14と中空糸膜10とが一体に融着される必
要があるからである。
このように構成した場合にあっても、加熱融着工程にお
いて中空糸Il!10の端部10aが加熱されると、こ
の中空糸膜10の端部10aの最外周に巻回した延伸部
材11の収縮力によって、中空糸膜10の端部10a及
びその外周に巻回された外枠スリーブ14が同時に圧接
された状態で縮径して、互いに融着することになる。し
たがって、本実施例にあっては、前記第一実施例の場合
に比して、スリーブ融着工程6を省略し得るという長所
がある。
さらに、上述した各実施例においては、真直ぐな中空糸
膜の両端部を束ねて加熱融着するように構成したが、本
発明はこれに限定されることなく、屈曲した中空糸膜の
端部を束ねて加熱融着することも本発明の範囲である。
また、この場合には、一方の中空糸膜の端部を一束に束
ね、他方の端部を二束以上に束ねることも本発明の範囲
である。
1肌L11 以上説明してきたように、本発明によれば、複数の各多
孔質中空糸膜の端部内周に、当該中空糸膜を構成する材
質の融点より高い融点を有する材質により構成された非
溶融性充填物をそれぞれ内挿し、これら中空糸膜の端部
を束ねた後に、当該束ねられた中空糸膜の端部外周に前
記中空糸膜を構成する材質の融点より高い融点を有しか
つ少なくとも前記中空糸膜の融点温度において収縮する
延伸部材を巻回し、この延伸部材が巻回された前記中空
糸膜の端部を加熱手段により中空糸膜の融点以上に加熱
し、前記各中空糸膜の端部外周を圧接状態で相互に融着
させ、その後、前記延伸部材を除去したので、接着剤を
使用することなく、かつ中空糸膜端部が屈曲あるいは潰
れることなく、均一に、シール性良く、しかも容易にハ
ニカム状に中空糸膜束の端部を融着させることができる
という潰れた効果を奏する。その結果、このような多孔
質中空糸膜束をフィルタに適用すれば、耐薬品性、耐熱
性、耐蝕性、シール性に富んだフィルタを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る多孔質中空糸膜束の製
造方法を示す工程図、第2図は同多孔質中空糸膜束の製
造方法を示す断面図、第3図は同実施P1の中空糸膜端
部を示す要部断面図、第4図は同実施例の中空糸M@面
を示す正面図、第5図は同実施例のスリーブ融着工程を
示す要部断面図、第6図は本発明の他の実施例を示す断
面図、第7図は一般的な多孔質中空糸膜束を使用したフ
ィルタを示す要部破断斜視図である。 l・・・非溶融性充填物内挿工程、2・・・集束工程、
3・・・延伸部材巻回工程、4・・・加熱融着工程、5
・・・延伸部材除去工程、10・・・多孔質中空糸膜、
10a・・・端部、11・・・延伸部材、2・・・金型 (加熱手段) 20・・・非溶融性充填物、 40・・・フィルタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の各多孔質中空糸膜の端部内周に、当該中空
    糸膜を構成する材質の融点より高い融点を有する材質に
    より構成された非溶融性充填物をそれぞれ内挿し、これ
    ら中空糸膜の端部を束ねた後に、当該束ねられた中空糸
    膜の端部外周に前記中空糸膜を構成する材質の融点より
    高い融点を有しかつ少なくとも前記中空糸膜の融点温度
    において収縮する延伸部材を巻回し、この延伸部材が巻
    回された前記中空糸膜の端部を加熱手段により中空糸膜
    の融点以上に加熱し、前記各中空糸膜の端部外周を圧接
    状態で相互に融着させることを特徴とする多孔質中空糸
    膜束の製造方法。
  2. (2)前記非溶融性充填物は、筒形状であることを特徴
    とする請求項第1項に記載の多孔質中空糸膜束の製造方
    法。
  3. (3)前記非溶融性充填物は、ポリテトラフルオロエチ
    レンから構成されていることを特徴とする請求項第1項
    または第2項に記載の多孔質中空糸膜束の製造方法。
  4. (4)前記中空糸膜がフッ素樹脂であることを特徴とす
    る請求項第1項から第3項のいずれかに記載の多孔質中
    空糸膜束の製造方法。
  5. (5)前記延伸部材は、5%以上の延伸率で一軸延伸さ
    れた延伸テープであることを特徴とする請求項第1項か
    ら第4項のいずれかに記載の多孔質中空糸膜束の製造方
    法。
  6. (6)前記加熱手段により加熱融着された前記中空糸膜
    の端部外周に、外枠スリーブを外嵌し、さらに当該外枠
    スリーブと前記中空糸膜とを加熱融着したことを特徴と
    する請求項第1項から第5項のいずれかに記載の多孔質
    中空糸膜束の製造方法。
JP20146688A 1988-08-12 1988-08-12 多孔質中空糸膜束の製造方法 Pending JPH0252024A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0625384U (ja) * 1991-12-24 1994-04-05 正司 宮下 ふくれ織物
JPWO2021251144A1 (ja) * 2020-06-08 2021-12-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0625384U (ja) * 1991-12-24 1994-04-05 正司 宮下 ふくれ織物
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