JPH0251886B2 - - Google Patents

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JPH0251886B2
JPH0251886B2 JP57092266A JP9226682A JPH0251886B2 JP H0251886 B2 JPH0251886 B2 JP H0251886B2 JP 57092266 A JP57092266 A JP 57092266A JP 9226682 A JP9226682 A JP 9226682A JP H0251886 B2 JPH0251886 B2 JP H0251886B2
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JP
Japan
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gastric
cytoprotective
lesions
solution
acid
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JP57092266A
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Aren Shuribaa Debitsudo
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Ortho Pharmaceutical Corp
Original Assignee
Ortho Pharmaceutical Corp
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Publication date
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Publication of JPH0251886B2 publication Critical patent/JPH0251886B2/ja
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/12Ketones
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/557Eicosanoids, e.g. leukotrienes or prostaglandins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D309/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings
    • C07D309/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D309/08Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D309/10Oxygen atoms
    • C07D309/12Oxygen atoms only hydrogen atoms and one oxygen atom directly attached to ring carbon atoms, e.g. tetrahydropyranyl ethers

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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、プロスタグランジン誘導体を有効量
で投与することを含んでなる胃腸病の防護及び処
置法に関する。 プロスタグランジン(PG)は、アラキドン酸
から生化学的に由来する炭素数20の酸素化された
脂肪酸の同族体である。凡そ20種の天然産のプロ
スタグランジンが存在し、多くの類縁体が合成さ
れてきた。今日まで、1つの器官の細胞によつて
生成され、循環系によつて運ばれて他の細胞に作
用するアンタコイド(antacoid)物質は、プロス
タグランジンよりも多くの或いは様々の効果を有
するものが存在していない。 胃腸管内において、胃腸管の酸量の減少は、胃
潰瘍の処置に対する生活的治療法の結果として長
い間認められてきた。プロスタグランジンE1
(PGE1)、PGE2及びいくつかのPGE同族体は実
験動物や人間の両者において胃液の抗分泌活性を
有することが示されている。しかしながら、これ
らの化合物の胃液の抗分泌剤としての臨床的有用
性は、胃腸に対する副作用、即ち吐き気、おう
吐、腹痛及び下痢の現出のために制限されてき
た。 しかしながら、酸の分泌を禁止する能力に関連
するように見えるいくつかのプロスタグランジン
は、胃腸管への他の作用も有している。この作用
は「細胞保護(cytoprotection)」と呼ばれる。
この術語は、いくつかのプロスタグランジンの、
胃腸粘膜の自然の状態(integrity)を増大させ
る能力を記述するために使用される。ある化合物
の細胞保護活性は、胃腸粘膜の、強い刺激剤の有
害な作用、例えばアスピリン又はインドメタシン
の潰瘍発生作用に対する抵抗性の増加を知ること
により、動物及び人間の双方で観察することがで
きる。非ステロイド系の抗炎症剤の、胃腸管に及
ぼす影響を減少させることの他に、動物による研
究は、細胞保護性プロスタグランジンが、強酸、
強塩基、エタノール、高張圧食塩溶液、及び単に
沸とう水の経口投与によつて誘導される胃腸の病
変を防止することを示した。プロスタグランジン
の細胞保護活性は、次の理由から胃酸の分泌を禁
止する能力と関係しているように思われない: (a) 細胞保護投薬量は、抗分泌活性を示すプロス
タグランジンの場合抗分泌投薬量の少画分であ
る。多くの場合、抗分泌用に対するED50は細
胞保護投薬量より100倍以上多い。 (b) ある種の細胞保護プロスタグランジンは、ラ
ツトに経口投与した場合、いずれの投薬量おい
ても抗分泌性を示さない〔例えば16,16−ジメ
チルPGA2、15(R)−15−メチルPGF2β〕。 (c) 他の抗分泌剤、例えばシメチジン
(cimetidine)及びメトスコポラミン・ブロマ
イド(methscopolamine bromide)、並びに制
酸剤は、用いたモデルにおいて細胞保護性を示
さない(Castroenterlogy、77:433〜443、
1979)。 更に細胞保護活性は、すべてのプロスタグラン
ジンの性質であるようには思われない。その理由
は、PGA1又はPGD2のいずれかを経口投与した
とき、インドメタシンで誘導された胃の病変から
ラツトを保護しないからである(Advances in
Prostaglandin and Thromboxane Research、
第2巻、B.Samuelsson及びR.Paoletti、編、
Raven Press、New York、1976、507〜520
頁)。 細胞保護活性を示す化合物に対して見かけの構
造−活性の相関関係は存在しない。細胞保護性プ
ロスタグランジンは共通の構造的立体配置を有し
ておらず、従つてどのプロスタグランジン又は
PG同族体が細胞保護活性を示す且つ示さないか
を予想することは可能でない。例えばPGE2は人
間の場合に抗分泌活性を示さないが、人間に対し
て細胞保護性であり、一方動物の場合PGA1及び
PGD2の2つのプロスタグランジンは抗分泌活性
を示すが、細胞保護性でない。 16−メチル−1,11α,16RS−トリヒドロキシ
プロスト−13E−エン−19−オン(ORF15927)
は、米国特許第4132738号に記述されている公知
のプロスタグランジン類似体であり、次の構造式
を有する: この化合物はE(PGE1)種のプロスタグランジ
ンの還元生成物であり、公知の経口的に有効な胃
液抗分泌剤である。今回、この化合物は、アセチ
ルサリチル酸、エタノール、強酸、強塩基、高張
圧食塩水及び沸とう水を含む種々の刺激物質によ
つて誘導される胃の病変を防止することが発見さ
れた。これらの効果は、酸分泌を禁止する投薬量
よりも低投薬量で起こるから細胞保護性である。
胃腸管粘膜の耐性の増大は、例えば胃潰瘍病及び
炎症性おう吐病において胃腸管粘膜の統合性が保
証されるという点で、これらの病気の治療に有用
であることがわかるであろう。例えば胃潰瘍の場
合、16−メチル−1,11α,16RS−トリヒドロキ
シプロスト−13E−エン−2−オンは、適当な投
与量において存在する潰瘍を治ゆを促し、将来の
潰瘍の再発を防止する。 本発明のプロスタグランジン同族体は2〜
200μgの投薬量において細胞保護性を示すこと
が発見された。好適な投薬量は20〜40μgであ
る。この化合物は経口的、皮下又は静脈内に投与
することができる。しかしながら、好適な投与法
は経口法である。 実用において、本化合物は通常の製薬混合法に
従つて、薬学的担体との混合物における活性成分
として使用されうる。担体は、投与法、例えば経
口的又は静脈内投与に望ましい調製剤の形に依存
して広い範囲の形態をとることができる。経口投
与形の組成物を製造する場合には、有用な薬学的
媒体のいずれか、例えば水、グリコール、油、ア
ルコール、風味剤、保存剤、着色剤などが経口液
体調製剤、例えば懸濁剤、エリキシル剤及び液剤
に使用でき、或いは担体、例えば殿粉、砂糖、希
釈剤、粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などが経口
固体調製剤、例えば粉剤、カプセル剤及び錠剤に
使用できる。錠剤及びカプセル剤は、その投与の
容易な理由から、最も有利な経口投薬単位形であ
る。この場合には、明らかに固体の薬学的担体が
使用される。錠剤は所望により標準的な技法によ
つて砂糖で被覆されていてもよく或いは腸溶性に
されていてもよい。 PGE1同族体は米国特許第4132738号に記述の方
法で製造される。 細胞保護効果の評価 ラツトの細胞保護 重さ140〜200gの雄のチヤールス・リバー
(Charles River)CDGラツトを、任意に水を飲
ませて断食させた。このラツトに、本化合物又は
グリコール賦形剤を、1.0mg/Kgの投与量で経口
的に予備処置した。1時間後に、0.5%メチルセ
ルロース(1500cps.)又は37.5%エタノールに懸
濁させた40及び80mg/Kgの壊疽化剤アセチルサリ
チル酸(ASA)を、それぞれ1ml/体重Kg又は
1ml/ラツトの投薬容量で経口投与した。ラツト
を1時間後にCO2で死亡させ、胃を切除し、水で
膨らませ、大きい曲面に沿つて切開した。粘膜の
出血の存在を調べ、粘膜をふきとつた。粘膜下組
織中の病変の頻度を観察し、次の任意の尺度で記
録した: 0=正常 1=粘膜下組織の赤色化 2=寸法で3mm以下の多くの粘膜下組織の病変 3=寸法で3mm以上の多くの粘膜下組織の病変 *ポリエチレングリコール200 −60% ポリエチレングリコール400 −20% エタノール200proof −20% 粘膜及び粘膜下組織の病変の頻度を、Yates補
正を用いるカイ−平方法(Chi−squares)によ
り対照群と統計学的に比較し(Goldstein A.;
Biostatistics:An Introductory Text、
MacMillan Co.、N.Y.、1967)、一方厳しい得点
とその得点を有する病変数との積の合計を各動物
に対して計算し且つt−比較を行なうための誤差
範囲を用いることにより、対照群に対するスチユ
ーデント(Student)t−試験によつて比較した
(Steel、R.G.D.及びTorrie、J.H.、Principles
and Procedures of Statistics、McGraw−Hill
Co.、Inc.、New York、1960)。 ラツトの細胞保護 壊疽化剤ASAを用いる細胞保護実験(第1表)
の結果は、ORE−15927が胃の粘膜及び粘膜下組
織を潰瘍化から保護したことを示している。 本化合物はラツトの胃の粘膜及び粘膜下組織を
エタノールで誘導された病変からも保護する。 ASAで誘導された病変及びエタノールで誘導
された病変に対する本化合物の、統計学的に有意
の最小細胞保護投薬量は15μg/Kgであつた。こ
の投薬量において、本化合物は40mg/Kgのアスピ
リン及びエタノール群における胃の粘膜及び粘膜
下組織の病変の頻度を減じ、一方80mg/Kgのアス
ピリン処置では粘膜下組織の病変だけが減少し
た。予期されるように、アスピリンの投薬量が高
ければ、本化合物の細胞保護効果に対して耐性を
示した。更に胃の病変が存在するすべての場合、
40mg/Kgのアスピリン群に対してよりも80mg/Kg
のアスピリン群に対して得点が大きく、この得点
により本化合物の第1の活性が示された。エタノ
ールで処置した群の得点はアスピリンで処置した
ものよりも小さく、これは2つの病変の肉眼的外
観が異なるという観察を実証した。 上述の結果は、16−メチル−1,11α,16RS−
トリヒドロキシプロスト−13E−エン−9−オン
が胃の粘膜を、アスピリン及びエタノールで誘導
される病変から保護するということを示し、また
これらの保護のための投薬量が胃酸の分泌を禁止
するために必要とされるものよりも非常に少量で
あるということを示した。第3表は、ORF−
15927の最小有効抗分泌投薬量が十二指腸内経由
により2000μg/Kgであるということを示す。こ
の投薬量は第1及び2表に示す最小有効細胞保護
投薬量の凡そ133倍であつた。それ故に、これら
の新しく発見された細胞保護性は抗分泌性の目的
に有効でない投薬量で現われる。
【表】
【表】 評価した。
〔1−ヨード−4−メチルオクト−1E−エン−4RS−オール〕
空気撹拌機、凝縮器及び滴下斗を備えた
500mlのフラスコ中において、マグネシウムリ
ボン12.2gをアルゴン下に加熱乾燥した。フラ
スコを冷却した後、無水エーテル60mlを添加
し、次いで酢水エーテル60ml中プロパルギルブ
ロマイド33.9mlの溶液を少割合で、更に塩化第
2水銀50gを添加した。自然にエーテルが還流
して反応が始まつた後、混合物にプロパルギル
ブロマイド溶液の残りを滴々に添加して穏やか
な還流を維持した。添加が完了した後、反応混
合物を更に1時間30分撹拌した。次いで無水エ
ーテル25ml中、市販の2−ヘキサノン25gの溶
液を、再び穏やかな還流が維持できるような速
度で反応混合物に添加した。次いで加熱油浴を
用い、最終混合物を更に1時間還流した。次い
で最終混合物を水の添加によつて急冷し、次い
で10%塩酸を添加して固体の塩を溶解させた。
相を分離させ、エーテル抽出物を食塩水及び飽
和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。次いで
これをMgSO4で乾燥し、水流ポンプを用いる
ことによりエーテル及び痕跡量の2−ヘキサノ
ン(沸点約30℃)を留去した。この結果アセチ
レン性アルコール、メチルオクト−1−イン−
4RS−オール、沸点70〜76℃(約20mm)、を
22.4g(64%)回収した。この生成物のglc分
析は4−メチルオクト−1,2−ジエン−4RS
−オールであると考えられる不純物を20%示し
た。蒸留した純度80%のアルコールを続く実験
で使用した。この物質は次のスペクトル特性を
有した:nmr(CDCl3)、δ0.93(3H、ブロード
t、J=5Hz)、1.0〜1.7(6H、m)、1.28(3H、
s)、1.82(1H、s)、2.12(1H、t、J=3Hz)
及び2.39ppm(2H、d、J=3Hz);ir(CHCl3
1120、1380、1460、2120、(弱)、2870、2930、
2960、3300、3200〜3600ブロード及び3590cm
-1。 4−メチルオクト−1−イン−4RS−オール
を、下記の如くして対応するヨードビニルアル
コール、1−ヨード−4−メチルオクト−1E
−エン−4RS−オールに転化した。 無水トルエン75ml中ジイソブチルアルミニウ
ムヒドリド30ml(169ミリモル)の溶液を氷水
浴で冷却しながらアルゴン下で撹拌し、無水ト
ルエン25ml中4−メチルオクト−1−イン−
4RS−オール7.0g(50ミリモル)の第2の溶
液を1時間に亘つて滴々に添加した。次いで1
時間、冷却することなしに撹拌を継続し、更に
3時間油浴で暖め(50〜60℃)ながら撹拌し
た。続いて油浴をドライアイス−アセトン浴
(−78℃)で置きかえ、無水テトラヒドロフラ
ン中ヨウ素42.8g(169ミリモル)の、全量100
mlの第3の溶液を、反応混合物を撹拌しなが
ら、これに滴々に添加した。次いで冷却浴を除
去し、反応混合物を徐々に20℃にもつていき、
続いて僅かなアルゴン圧下にポリエチレン管を
通して、激しく撹拌したエーテル及び2%水性
硫酸の混合物中へ圧入することによつて急冷し
た。エーテル相を除去し及び次いで2%硫酸、
食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び
食塩水で連続的に洗浄した。これをNa2SO4
乾燥し、減圧下に蒸発させた。残渣(10.3g)
をシリカゲルでのクロマトグラフイーで処理
し、1−ヨード−4−メチルオクト−1E−エ
ン−4RS−オールの部分的に純粋なもの1.4g
及ぎ純粋なもの1.2gを、非常に汚れたもの数
gと共に得た。この不純な画分を0.1mmで蒸留
して回収されたアセチレン性アルコール(沸点
50〜55℃)2.35g及び合理的純度のヨードビニ
ル−アルコール(沸点60〜65℃)2.55gを得
た。即ち純粋なヨードビニルアルコールの全収
量は3.8gであつた:nmr(CDCl3)δ0.93(3H、
ブロードt、J=5Hz)、1.18(3H、s)、1.0−
1.7(6H、m)、2.20(1H、s)、2.25(2H、d、
J=7Hz)、6.20(1H、d、J=15Hz)及び
6.73ppm(1H、tのd、J=15、7Hz);ir(フ
イルム)750、900、940、140、1380、1465、
2870、2930、2960、及び3200−3600cm-1(ブロ
ード)。 アセチレン性アルコールの転化は、ジイソブ
チルアルミニウムヒドリドの代りに、ジシアミ
ルボラン;塩基、例えば水酸化ナトリウム又は
カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;トリ
メチルアミンオキシドのようなトリアルキルア
ミンオキシド;及びヨウ素を用いて行なうこと
ができる。 B 有機リチオキユプレートの、ヨードビニルア
ルコールからの製造 (1) 1−ヨード−4−メチル−4RS−(テトラ
ヒドロピラニロキシ)オクト−1E−エンの
製造 上述の如く製造したヨードビニルアルコー
ルのヒドロキシル官能基を下記の如く保護し
た。 1−ヨード−4−メチルオクト−1E−エ
ン−4RS−オール0.806g(3.00ミリモル)、
ジヒドロピラン0.34ml(3.73ミリモル)及び
無水エーテル1.5ml中トルエンスルホン酸5
mgの溶液をアルゴン下にフラスコ中で撹拌し
た。1時間30分後のtlc(CHCl3、シリカゲ
ル)分析によると、反応は完結していなかつ
た;更にジヒドロピラン0.2ml及びトルエン
スルホン酸約5mgを添加し、次いで1時間後
にジヒドロピラン0.5ml及びトルエンスルホ
ン酸を再び添加した。1時間30分後、固体の
炭酸カリウムを反応混合物に添加した。数分
間撹拌した、得られた混合物を水洗した。こ
の洗浄した溶液をエーテルで数回逆抽出し
た。併せた抽出物を乾燥(Na2SO4)し、真
空下に蒸発させて表題の化合物1.16gを得
た:nmr(CDCl3)δ0.95(3H、m)、1.20(3H、
s)、1.0−1.8(12H、m)、2.3(2H、d、J
=8Hz)、3.3−4.2(2H、m)、4.82(1H、ブ
ロードs)、6.12(1H、d、J=14Hz)及び
6.73ppm(1H、tのd、J=14、7Hz);ir
(CHCl3)870、950、990、1020、1070、
1125、1380、1470、1610、2870及び2930cm
-1。 (2) 有機リチオキユプレートの、保護されたヨ
ードビニルアルコールからの製造 無水エーテル10ml中1−ヨード−4−メチ
ル−4RS−(テトラヒドロピラニロキシ)−オ
クト−1E−エン1.06g(3.00ミリモル)の、
無水エーテル10ml中溶液を、−78℃の浴で冷
却しながらアルゴン下にフラスコ中で撹拌
し、t−ブチルリチウム1.18Mペンタン溶液
5.5ml(6.00ミリモル)を注射器から滴々に
添加した。得られた溶液を−78℃で2時間撹
拌した。 無水銅()ペンチン9.392g(3.00ミリ
モル)の、無水エーテル5ml中懸濁液を、ヘ
キサメチルホスホラストリアミド1.10mlと共
にアルゴン下に撹拌して均一になるまで可溶
化することにより、第2の溶液を調製した。
次いでこの第2の溶液を、注射器で上記のア
ルケニルリチウム反応混合物に移し、これを
−78℃の浴で冷却しながら撹拌した。添加が
完了してから15分間、所望のリチオキユプレ
ート試剤、橙色混合物を撹拌した。 C 置換された2−シクロペンテン−1−オン Tetrahedron Letters、2063(1977)に記述
され且つ先に詳細に記述したように、適当な2
−(ω−ヒドロキシアルキル)−シクロペンテン
−1,3,4−トリオンから4R−(テトラヒド
ロピラン−2−イロキシ)−2−〔7−(テトラ
ヒドロピラン−2−イロキシ)ヘプチル〕−2
−シクロペンテン−1−オンを製造した。 D プロスタグランジンの合成 プロスタグランジンE1同族体の合成は下記
の如く行なつた。 4R−(テトラヒドロピラン−2−イロキシ)
−2−〔7−(テトラヒドロピラン−2−イロキ
シ)ヘプチル〕−シクロペント−2−エノン
0.783g(2.06ミリモル)の、無水エーテル3
ml中溶液を、リチオキユプレート反応混合物に
滴々に添加し、−78℃で撹拌しつづけた。添加
の完了後、得られた橙色混合物を、−78℃で10
分間及び次いで−20℃で3時間撹拌した。 次いで撹拌後に酸性水性相を与えるのに十分
な2%硫酸水溶液を添加して、反応を−20℃で
抑制した。得られた混合物を完全に振とうし、
次いでセライトを通して過した。この紙パ
ツドをエーテルで完全にゆすいだ。液相を分
離し、有機相を食塩水及び飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄した。次いでこれをMgSO4
で乾燥し、真空下に蒸発させて、テトラヒドロ
ピランが保護された形の同族体を含有する残渣
1.5gを得た。 この残渣を酢酸−水−テトラヒドロフラン
(65:35:10)に溶解し、アルゴン下に室温で
41.5時間放置し、得られた溶液を真空下に蒸発
させて溶媒を除去した。残渣を酢酸エチルに溶
解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で水洗し
た。洗浄溶液を酢酸エチルで逆抽出した。併せ
た抽出物をMgSO4で乾燥し、真空下に蒸発さ
せて黄色の残渣1.29gを得た。この残渣を、ベ
ンゼン−酢酸エチルのグラジエント流出液を用
い、珪酸−珪藻土(85:15)によるクロマトグ
ラフイーにより、純粋なPGE1193.1mg(26.5
%)を得た。この場合、より極性の小さい物質
も得られたが、これはPGE1同族体を含有する
ようであり、テトラヒドロピラン−2−イル−
エーテルと保護されたPGA同族体をを副生成
物として得た。これらの極性の小さい物質を、
酢酸−水−テトラヒドロフランの他の部分に溶
解し、アルゴン下に3日間放置した。生成物を
前述したように分離した。この同族体及び副生
成物のスペクトル的特性は次の通りであつた。
ORF15927〔α〕D−58.6゜(c1.0、CHCl3);Rf(系
)0.29;nmr(CDCl3)δ0.93(3H、m)、1.17
(3H、s)、1.0−2.7(24H、m)、3.63(5H、ブ
ロードtの上にブロードs、J=6.0Hz)、4.20
(1H、q、J=7.0Hz)及び5.64ppm(2H、
m);ir(CHCl3)895、970、1065、1150、
1740、2860、2930及び3200−3600cm-1;ms
(70eV)、336(p−H2O)、318(p−2H2O)、
278、264、253、235、217、193。 上述したように、PGE1同族体による細胞保護
は、(1)それが胃の分泌に影響しない投与量で最高
を示す、及び(2)抗分泌化合物及び制酸剤が一般に
細胞保護性でない、という理由から胃酸の分泌の
禁止と関係しない。胃の細胞保護の機構は未知で
あるけれど、プロスタグランジンは、胃の粘膜細
胞の耐性を、強力な刺激剤の壊死に対する耐性を
増大させるようである。それ故に、PGE1同族体
は、胃酸の分泌の禁止以外の機構により胃の粘膜
の細胞統合性を維持し、胃の粘膜の損傷の存在を
伴なう種々の病気の処置に有利である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式 のプロスタグランジン誘導体を活性成分として、
    薬学的に許容しうる担体と一緒に含有することを
    特徴とする哺乳動物の胃腸粘膜の細胞保護のため
    の組成物。 2 胃腸の病変を防止ないし処置するための特許
    請求の範囲第1項に記載の組成物。
JP57092266A 1981-06-03 1982-06-01 Medicinal use of 16-methyl-1,11 alpha,16rs- trihydroxyprost-13e-en-9-one Granted JPS57209268A (en)

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JPS57209268A JPS57209268A (en) 1982-12-22
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JP57092266A Granted JPS57209268A (en) 1981-06-03 1982-06-01 Medicinal use of 16-methyl-1,11 alpha,16rs- trihydroxyprost-13e-en-9-one

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CA (1) CA1171785A (ja)
DE (1) DE3273533D1 (ja)
GB (1) GB2101483B (ja)
HK (2) HK85186A (ja)
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