JPH02109A - 下剤 - Google Patents

下剤

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JPH02109A
JPH02109A JP63245737A JP24573788A JPH02109A JP H02109 A JPH02109 A JP H02109A JP 63245737 A JP63245737 A JP 63245737A JP 24573788 A JP24573788 A JP 24573788A JP H02109 A JPH02109 A JP H02109A
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Ryuzo Ueno
隆三 上野
Takashi Ueno
隆司 上野
Yuko Kuno
祐子 久能
Tomio Oda
小田 冨雄
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Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はプロスタグランジン誘導体を含む下剤に関する
従来技術および課題 プロスタグランジン類(以下、PG類と記す)はひとお
よび動物の組織や臓器に含まれる多様な生理作用を示す
一層の脂肪酸に与えられた名称である。PG類は下式で
示されるブロスタン酸を基本骨格とするが、合成品の中
には上記骨格に修飾を加えたものも含まれる。PG類は
その五員環構造により、 仁 な 位 プロスタグランジンA類(PGA類) プロスタグランジンD類(PCB類) プロスタグランジンC類(PGC類) プロスタグランジンD類(PGD類) σ プロスタグランジンJ類(PGJ類) 等に分類される。また、5−6位の炭素結合が単結合で
あるPG、類: と5−6位の炭素が二重結合であるPO2類:さらに5
−6位の炭素および+7−18位の炭素が各々二重結合
であるPG、類: とに分類される。
PG類には種々の薬理作用、例えば血管拡張、起炎作用
、血小板凝集作用、子宮筋刺激作用、腸管筋刺激作用、
抗潰瘍作用等が認められている。
一方、ヒトまたは動物の代謝物中には、13−14位の
炭素結合が飽和し、15位の炭素がカルボニル基の炭素
であるPG類および13−14位の炭素結合が21!結
合で15位の炭素がカルボニル基の炭素であるPG類の
存在が確認されている。
これら13.14−ジヒドロ−15−ケト−プロスタグ
ランジン類および15−ケト−プロスタグランジン類(
以下、両者を単に15−ケトーPG類と云う)は、対応
するPG類が生体内において、酵素による代謝反応によ
って自然に代謝産生される物質として知られている。こ
れら15−ケトーPG類はPG類が有する種々の生理活
性をほとんど示さず、薬理学的、生理学的に不活性な代
謝物として報告されてきた(アクタ・フィジオロジ力・
スカンジナビ力(Acta  Physiologic
a  5candinavica)第66巻、第509
頁〜、l 966)。
本発明者は、15−ヶ)−PG類の誘導体に関して、そ
の薬理学的検討を行った結果、16位にハロゲン原子、
特にフッ素原子を少なくとも1個以上置換した誘導体が
エンテロプーリング試験等の結果から強い瀉下作用を発
現することを見出し、本発明を完成するに至った。
課題を解決するt;めの手段 本発明は、15−ケト−16−ハロゲン−プロスタグラ
ンジン類(以下、15−ケト−16−バロゲンーPG類
という)を有効成分として含有することを特徴とする下
剤に関する。
本明細書において15−ケトーPG類は以下の命名の仕
方によって表記する。即ち、15−ケトーPG類は下記
基本骨格: に基づき、この基本骨格のa鎖、ω鎖および5員環を構
成する炭素の番号はこれをそのまま用いる。
即ち、基本骨格を構成する炭素の番号はカルボキシル炭
素を1とし5員環に向かって順に2〜7までをα鎖上の
炭素に、8〜12までを5員環の炭素に、13〜20ま
でをω鋼上に付しているが、炭素数がα鎖上で減少する
場合、2位から順次番号を抹消し、awA上で増加する
場合2位にカルボキシル基(1位)に代わる置換基がつ
いたものとして命名する。炭素数がω鋼上で減少する場
合、20位から炭素の場合を順次減じ、ω鋼上で増加す
る場合、21番目以後の炭素原子は置換基として命名す
る。また、立体配置に関しては、特にことわりのないか
ぎり、上記基本骨格の有する立体配置に従うものとする
また、例えばPGD、PGESPGFは、9位および/
または11位の水酸基を有する化合物を言うが、本明細
書では、9位および/または11位の水酸基に代えて他
の基を有するものを包括してPG類と称し、その場合、
9−デヒドロキシ−9−置換体あるいは11−デヒドロ
キシ−11−置換体の形で命名する。
本発明において用いられる15−ケトーPG類は、PG
類の15位の炭素がカルボニル基を形成していればよ<
、、5−6位の炭素結合が単結合である15−ケトーP
G、類、二重結合がある15ケト−PG、類、5−6位
の炭素結合および17−18位の炭素結合がいずれも二
重結合である15−ケトーPGm類のいずれであっても
よい。
すなわち、本発明において用いられる15−ケト−16
−バロゲンーPG類はその五員環構造にかかわらず、あ
るいは2重結合やその他の置換基の有無にかかわらず、
16位にハロゲン原子、特にフッ素原子が少なくとも1
個以上置換していればよい。
一般に下剤は効力の差異から、軟らかいが形のある便を
排泄させる緩下剤と水様性の便を排泄させる峻下剤に大
別される。
下剤は次の3つの機序の1つあるいは2つ以上の組合せ
によって、便の水分含量を増加させ、腸内容物の移動を
速めることにより作用する。
(i)水と電解質がその薬物の親水性または浸透圧のた
めに腸内腔に保持され、そのために腸内容積が増し、間
接的に移動が速くなる。
(ii)薬剤が腸粘膜に作用して電解質と水の正常な吸
収総量を減少させ、水分量が増すために間接的に腸内容
物の移動が速くなる。
(iii)薬剤がまず腸運動に作用して移動を速め、水
と電解質の総吸収量は吸収される時間が減るために間接
的に減少する。
本発明において用いられたエンテロプーリング試験は、
主に(ii)の作用について検討されるもので、腸管内
容物量を測定することにより、薬剤の腸管内水分貯留量
への影響を判定する。本発明15−ケト−16−バロゲ
ンーPG類は、このエンテロプーリング作用を極めて強
く発現する。しかしながら、(it)の作用を判断する
うえで1つの指標となる腸管収縮作用は、はとんど示さ
ないか、ごく軽微なものである。従うて、本発明15−
ケト−16−バロゲンーPG類の下痢誘発作用は、主に
腸粘膜に直接または間接的に作用して、腸壁から血管系
への電解質、水の輸送能に影響を及ぼした結果、腸管か
らの水分吸収が低下をきたし、腸管内水分貯留量が増加
し、腸内官物の移動が促進されるためと考えられる。
本発明に用いる15−ケト−16−ハロゲン原子類は、
塩であってもあるいはカルボキシル基がエステル化され
ていてもよい。塩としては生理学的に許容し得る塩、例
えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩、カル
シウム、マグネシウムのごときアルカリ土類金属の塩ま
たは生理学的に許容し得るアンモニウム塩、例えばアン
モニア、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチ
ルアミン、ベンジルアミン、ピペリジン、モノエタノー
ルアミン、ジェタノールアミン、モノメチルモノエタノ
ールアミン、トロメタミン、リジン、テトラアルキルア
ンモニウム塩等であってよい。エステルとしては例えば
メチル、エチル、プロピル、ブチル、インプロピル、t
−ブチノ呟 2−エチル−ヘキシル等の不飽和結合を有
していてもよい直鎖または側鎖を有するアルキルエステ
ル等1例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル等の脂環式基を有するエステル;例えば、ベン
ジル、フェニル等の芳香族基を有するエステル(芳香族
基は置換基を有していてもよい);例えば、ヒドロキシ
エチル、ヒドロキシイソプロピル、ヒドロキシプロピノ
呟 ポリヒドロキシエチル、ポリヒドロキシイソプロビ
ル、メトキシエチル、エトキシエチル、メトキシイソプ
ロピル等のヒドロキシアルキルまたはアルコキシアルキ
ルエステル:トリメチルシリル、トリエチルシリル等の
アルキルシリルエステル:テトラヒドロビラニルエステ
ルが例示される。
好ましいエステルは例えばメチル、エチル、プロピル、
ブチル、インプロピノ呟 E−ブチル等の直鎖または側
鎖を有する低級アルキルエステル;ベンジルエステル;
例えばヒドロキシエチル、ヒドロキシイソプロピル等の
ヒドロキシアルキルエステルである。
16位のハロゲン原子としては、7ノ素原子、塩素原子
、臭素原子を含み、特にフッ素原子が好ましい。
本発明15−ケト−16−バロゲンーPG類は、その基
本骨格上に不飽和結合を有していてもよい。
また、原子または基によって置換されていてもよい。不
飽和結合としては、例えば2−3位、5−6位あるいは
17−18位の2重結合または5−6位の3重結合が例
示される。置換する原子または基としては、フッ素、塩
素などのハロゲン原子;メチル、エチル、イソプロピル
、イソプロペニルなどのアルキル基;メトキシ、エトキ
ンなどのアルコキシ基;カルボニル基;水酸基;フェニ
ル基;フェノキシ基等があげられる。置換する位置は限
定的ではないが基本骨格の番号で表わして3位、6位、
17位、19位および/または20位が例示される。特
に3位、17位または19位にアルキル基;6位にカル
ボニル基;20位にアルキル基またはアルコキシ基が典
型的である。
PG類にはPGD、PGE、PGFなど9位および/ま
たは11位の炭素に水酸基を有する化合物を含むが、本
明細書では、9位および/または11位の水酸基に代え
て、ヒドロキシアルキル基またはアルキル基を有する化
合物もPG類に包含されたものとして扱う。従って本発
明の15−ケト−16−バロゲンーPG類には9位およ
び/または11位が水酸基、ヒドロキシアルキル基また
はアルキル基である化合物が含まれる。ヒドロキシアル
キル基としてはヒドロキシメチル基、l−ヒドロキシエ
チル基、2−ヒドロキシエチル基、l−メチル−1−ヒ
ドロキシエチル基が好ましく、アルキル基としては低級
アルキル基、特にメチル基、エチル基等が好ましい。
9位および/または11位の炭素に関する立体配置はα
、βまたはそれらの混合物であってもよい。
本発明I5−ケトー16−バロゲンーPGE類は上記し
た化合物の異性体を包含する。これらの異性体の例は、
11位の水酸基と15位のカルボニル基間の互変異性体
、あるいは光学異性体、幾何異性体等が例示される。例
えば、 上に示した11位の水酸基と15位のカルボニル基間の
互変異性現象は、13−14位が飽和し、16位にフッ
素原子を有する化合物の場合、特に顕著であり、これら
はケト−へミアセタール平衡混合物として存在すること
が示唆されている。
異性体の混合物、例えばラセミ体、互変異性体のヒドロ
キシ化合物とへミアセタールの平衡混合物もそれぞれ単
独の場合と同様の効果を示す。
上記本発明15−ケト−16−バロゲンーPG類は例え
ば特願昭63−18326号、特願昭63−18327
号、特願昭63−108329号明細書等に記載の方法
に従って製造することができる。これらの記載は本明細
書の一部とする。
15−ケト−16−ハロゲン体の製造法としては、例え
ば合成チャートに示すように市販の(−)のコーリーラ
クトンを出発原料とし、これをコリンズ酸化してアルデ
ヒドを得、これにジメチル(3−ハロゲン−2−オキソ
アルキル)ホスホネートアニオンを反応させて、σ、β
−不飽和ケトンを得、これの二重結合を還元してケトン
を得、該ケトンのカルボニル基をアルコールに還元した
後シリルエーテルとして保護する。次いで脱p−フェニ
ルベンゾイル化によってアルコールを得、新たに生じた
水酸基をジヒドロピランで保護し、テトラヒドロピラニ
ルエーテルとする。これによって、ω鎖が13.14−
ジヒドロ−15−ケト−16−バロゲンーアルキル基で
あるPG類の前駆体を得る。また、ω鎖が15−ケト−
16−バロゲンーアルキル基であるPG類の合成は、上
記α、β−不飽和ケトンの二重結合を残したまま反応を
進めることによって合成できる。
上記テトラヒドロピラニルエーテルを原料としで、 テトラヒドロピラニルエーテルをジイソブチルアルミニ
ウムヒドリドなどを用いて還元しラクトールを得、これ
に(4−カルボキシブチル)トリフェニルホスホニウム
プロミドから得たイリドを反応させ、次いでエステル化
した後、5−6位の二重結合と9位の水酸基とをNBS
又はヨウ素を用いて環化して、ハロゲン化物を得、これ
をDBU等を用いて脱ハロゲン化水素化して、6−ケト
体を得、これの15位のシリルエーテル保護基を除去し
、ジョーンズ酸化後、テトラヒドロピラニル保護基を外
すことによって得ることができる。
CH=CH 記テトラヒドロピラニルエーテルを還元してラクフェニ
ルホスホニウムブロミドから得たイリドを反応させてカ
ルボン酸を得、次いでエステル化した後、15位のシリ
ルエーテル保護基を除去し、ジョーンズ酸化し、テトラ
ヒドロピラニルエーテル保護基を外すことにより得るこ
とができる。
上記テトラヒドロピラニルエーテルを原料として、 −CHz     C)1g 7 \、/ゝ \ であるPG、類を得るには、CH。
CI −Cl られた化合物の5−6位の二重結合を接触還元し、次い
で、保護基を外すことにより得ることができる。5.6
および7位の炭化水素鎖が、CH。
/7 \6./ C=C である5、6−ゾヒドローPGx類の合成は、下に示す
ようなモノアルキル銅錯体あるいはジアルキル銅錯体 トールを得、これに(4−カルボキシブチル)トリこと
により、11−デヒドロキン−11−メチルを4(R)
−1−ブチルジメチルシロキシ−2−シクロペンテン−
1−オンに1.4−付加して生じる銅エル−トを6−カ
ルボアルコキシ−l−ヨード−2−ヘキシンあるいはこ
れの誘導体で捕捉することにより合成し得る。
11位の水酸基の代わりにメチル基を有するPG類は、
11−トシレート体の9位の水酸基をジョーンズ酸化し
て得られるPGAタイプに、ジメチル銅錯体を作用させ
ることにより11−デヒドロキシ−11−メチル−PG
Eタイプが得られる。
あるいは、p−フェニルベンゾイル基を除去し、得られ
るアルコールをトシレートとし、これをDBUで処理し
て得られる不飽和ラクトンをラクトールとし、ウィティ
ヒ反応を用いてa−鎖を導入後、得られるアルコール(
9位)を酸化してPGAタイプとし、これヘジメチル銅
錯体を作用させる一PGEタイプが得られる。これを例
えば水素化ホウ素ナトリウムで還元することにより11
−デヒドロキシ−11−メチル−PGFタイプを合成し
うる。
11位の水酸基の代わりにヒドロキシメチル基を有する
PG類は、上記で得られたPGAタイプに対してベンゾ
フェノンを増感剤として用い、メタノールを光付加する
ことにより11−デヒドロキシ−11−ヒドロキシメチ
ル−PGEタイプが合成できる。これを例えば水素化ホ
ウ素ナトリウムで還元することによりIt−デヒドロキ
シ−1l−ヒドロキシメチル−PGFタイプを合成しう
る。
15−ケト−16,16−ジフルオロ−PG類は、α、
β−不飽和ケトンを得る際にジメチル−(3,3′−ジ
フルオロ−2−オキソアルキル)ホスホネートアニオン
を用いればよい。
また、例えば5YNTHESIS  OF  DIAS
TEREOMERICBIS−UNSATURATED
  PRO3TAGLANDINS(Prostagl
andins  Vol、  14 、 61” 10
1 。
1977)の記載に従っても合成できる。
本発明において合成法は、これに限定されるものではな
く、保護方法、酸化還元法等は適宜適当な手段を採用す
ればよい。
本発明において用いられる15−ケト−16ハロゲンー
PG類は、その五員環の構造にかかわらず、あるいは2
重結合やその他の置換基の有無にかかわらず、16位に
ハロゲン原子、特にフッ素原子が少なくとも1個以上置
換することによって、エンテログーリング作用の発現性
が著しく向上するが、特に好ましい15−ケト−16−
バロゲンーPG類としては、5−6位の炭素結合が2重
結合であるものあるいは炭素数が20〜22の15−’
7トー16−バロゲンーPG類である。また別の好まし
い一層は、五員環上の9位にケトンを、11位に水酸基
を有する、いわゆるPGEタイプの15−ケト−16−
バロゲンーPG類である。
PGは一般に種々の薬理作用を有することが認められて
いるが、例えばPGESPGFは腸管刺激作用に伴う腸
管収縮作用は強いがエンテロプーリング作用が軽微であ
るのでPGEあるいはPGFを下剤として使用すること
は腸管収縮に伴う腹痛などの副作用のため、不可能であ
る。
一方、本発明15−ケト−16−バロゲンーPG類はエ
ンテロプーリング作用が極めて強く発現し、腸管からの
水分の吸収が阻害される。一方、本物質はPGE、PG
Fの有する腸管収縮作用を持たないか、あるいは有して
いても極めて軽微なため、腹痛等の腸管収縮に伴う腹部
の不快感を発現することなく下痢を生じさせる。さらに
、腸管内輸送能の促進作用が顕著であり、下痢症状から
の回復もすみやかであるので、下剤として極めて有用で
ある。
本発明15−ケト−16−バロゲンーPG類は、動物お
よびヒト用の薬剤として使用してもよく、通常、全身的
あるいは局所的に経口、座剤、浣腸などの方法で使用さ
れる。投与量は動物、ヒト、年令、体重、症状、治療効
果、投与方法、処理時間等により異なるが、好ましくは
0.001〜1000μg/に9である。
本発明による経口投与のための固体組成物としては、錠
剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。このような固体組成物
においては1つまたはそれ以上の活性物質が、少なくと
も1つの不活性な希釈剤、例えば、乳糖、マンニトール
、ブドウ塘、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セ
ルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は常法
に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステア
リン酸マグネシウムのような潤滑剤や繊維素グルコン酸
カルシウムのような崩壊剤、σ、βまたはγ−シクロデ
キストリン、ジメチル−αジメチル−β−、トリメチル
−β−またはヒドロキシプロピル−β−シクロデキスト
リン等のエーテル化シクロデキストリン、グルコシル−
、マルトシル−シクロデキストリン等の分校シクロデキ
ストリン、ホルミル化シクロデキストリン、硫黄含有ン
クロデキストリン、ミソプロドール、リン脂質のような
安定剤を含んでいてもよい。上記シクロデキストリン類
を用いた場合はシクロデキストリン類と包接化合物を形
成することによって安定性が増大する場合がある。また
リン脂質を用いてリポソーム化することにより安定性が
増大する場合がある。錠剤または大割は必要により白糖
、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース7タレートなどの胃溶性あ
るいは腸溶性のフィルムで被覆してもよい。さらにゼラ
チンのような吸収され得る物質のカプセル剤としてもよ
い。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳
濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等を
含んでいてもよく、−船釣に用いられる不活性な希釈剤
、例えば精製水、エタノール、オリーブ油、ココナツツ
油等の植物油等を含んでいてもよい。この組成物は不活
性な希釈剤以外に潤滑剤、懸濁剤、のような補助剤、甘
味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤等を含有していてもよい
また、この液体組成物を軟カプセルにそのまま封入して
用いることもできる。
本発明による座薬、浣腸等非経口投与のための液剤とし
ては無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤
、ディタージェント等を含んでいてもよい。水性の溶液
剤、懸濁剤としては、例えば蒸留水、生理食塩水および
リンゲル液が含まれる。
非水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレング
リコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のよう
な植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソル
ベート等がある。このような組成物は、さらに防腐剤、
湿潤剤、乳化剤、分散剤のような補助剤を含んでいても
よい。
以下、実施例をあげて本発明を説明する。
合成例 セトキシーシクロペンチル1−5−へブチネートの合成
: IIPO 塩化メチレン中、0℃で、メチル(5E)−7R−[2
R−ヒドロキシメチル−3R−(テトラヒドロピラニル
)オキシ−58−アセトキシ−シクロペンチル1−5−
へブチネート(0,56g)を常法に従ってCoff1
ns酸化(10当量)した。反応液に硫酸水素ナトリウ
ム(159)を加え、ろ過した。
ろ液を濃縮し、メチル(5E)−7R−[2R−ホルミ
ル−3R−(テトラヒドロピラニル)オキシ−53−ア
セトキシ−シクロペンチル]−5−へブチネートを得た
収量: 0.52g(93%) トラヒドロピラニル)オキシ−PGF2σメチルニジ−
PGF2αメチルエステルの合成ニスチルを得た。
収量: 0.54g(81%) と5−6位の炭素が二重結合であるPG、類:テトラヒ
ドロ7ラン中、室温で水素化ナトリウム(60%、0.
20g)とホスホネート(1,36g)をlO分間混合
して透明溶液を得た。この溶液に(5E)−7R−[2
R−ホルミル−3R−(テトラヒドロピラニル)オキシ
−5S−アセトキシ−シクロペンチル]−5−ヘプテネ
ートのテトラヒドロフラン溶液を加え50°Cで3時間
撹拌した。反応液に酢酸(0,30m12)を加え、常
法に従って後処理して得た粗生成物をクロマトグラフィ
ー(ヘキサン−酢酸エチル−3:l)L、9−アセトキ
シ−l 6 R,S−フルオロ−15−ケト−11−(
テ9−アセトキシ−16R,5−−yルオロ−15−ケ
ト−11−(テトラヒドロピラニル)オキシ−PGF、
αメチルエステル(0,54g)をメタノールに溶解し
、−15℃で水素化ホウ素ナトリウム(37m9)を加
え30分撹拌した。常法処理して得た粗生成物をクロマ
トグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル−2:l)L、9
−アセトキシ−16R。
S−フルオロ−15R,S−ヒドロキシ−11−(テト
ラヒドロピラニル)オキシ−PGF、αメチルエステル
を得た。
収量: 0.55g(100%) 6R,S−フルオロ−15R,S−ヒドロキシ−11−
(テトラヒドロピラニルオキシ)−PGF、αメチルエ
ステルを得た。
収量: 0.139g(84%) ルエステルの合成: 9−アセトキシ−16R,S−フルオロ−15R,S−
ヒドロキシ−1k(テトラヒドロピラニル)−PGF、
αメチルエステル(0,180g)を、メタノールに溶
解し、炭酸カリウム(0,25g)を加え、7時間撹拌
した。反応液に酢酸(0−21m12)を加え、常法処
理して得た粗生成物をクロマトグラフィー(ヘキサン−
酢酸エチル−3:2)L、1塩化メチレン中、0℃で1
6R,S−フルオロ15 R,S−ヒドロキシ−11−
(テトラヒドロピラニル)オキシ−PGF、αメチルエ
ステル(0゜139g)を常法に従ってCo11ins
酸化(35当量)した。反応液に硫酸水素ナトリウム(
6g)を加え、ろ過した。ろ液を濃縮し、クロマトグラ
フィー(へキサン−酢酸エチル−2:l)L、16R,
S−フルオロ−15−ケト−11−(テトラヒドロピラ
ニル)オキシ−PGE、メチルエステルを得た。
収量:O,1259(91%) 得た。
収量: 0.076gC74%) 11.15−ケト−16R,S−フルオロ−PGE。
Ω含處: GF*aの合成: 16R,S−フルオロ−15−ケト−11(テトラヒド
ロピラニル)オキシ−PGE、メチルエステル(0,1
25g)を酢酸−THF−水(4:l:2)混合溶媒に
溶解し、45°Cに3時間保った後、常法処理して得た
粗生成物をクロマトグラフィー(ベンゼン−酢酸エステ
ル−1:1)L、15−ケト−16R,S−フルオロ−
PGE、メチルエステルを9−アセトキシ−16R,S
−フルオロ−15R,S−ヒドロキシ−11−(テトラ
ヒドロピラニル)オキシ−PGF、αメチルエステル(
0,559)をメタノール−IN水酸化ナトリウム水溶
液(2:1)の混合溶媒に溶解し、室温に3時間保った
IN塩酸を加え、常法に従って処理し、16R。
S−フルオロ−15R,S−ヒドロキシ−11−(テト
ラヒドロピラニル)オキシ−PGF、rを得た。
収量: 0.48g(98%) =(テトラヒドロピラニル)オキシ−PGE2の合成: C−4)を用いてクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸
エチル−3:1)L、l 6R,S−フルオロ−15−
ケト−11−(テトラヒドロピラニル)オキシ−PGE
、を得た。
収量: 0−259(53%) E2の合成: 塩化メチレン中、室温で、16R,S−フルオロ−15
R,S−ヒドロキシ−1l−(テトラヒドロピラニル)
オキシ−PGF、σ(0,489)を常法に従ってCo
11ins酸化(10当量)した。反応液に硫酸水素ナ
トリウム(15g)を加え、ろ過した。
ろ液を濃縮し、シリカゲル(Mal l 1nckro
dt社、C16R,5−−yルオロ−15−ケト−11
−(テトラヒドロピラニル)オキシ−PGE1(0,2
59)を酢酸−THF−水(4:l:2)混合溶媒に溶
解し、45°Cに3時間保った。常法処理して得た粗生
成物をシリカゲル(Mal 1inckrodt社、C
C−4)を用いてクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸
エチル=3.5:1)L、15−ケト−16R,S−フ
ルオロ−PGE、を得た。
収量: 0.166g(82%) g)をジメチルホルムアミドに溶解し、塩化t−プチル
ジメチルンリル(0,319)、イミダゾール(0,2
8g)を加え、−夜撹拌した。常法処理して得た粗生成
物をクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル−4:
l)L、9−アセトキシ−15R。
5−Q−ブチルジメチルシロキシ)−16R,S−フル
オ0−11−(テトラヒドロピラニル)オキシ−PGF
2αメチルエステルを得た。
収量: 0.363g(83,4%) ラニル)オキンーP G F 2 #メチルエステルの
合成:9−アセトキシ−16R,s−フルオロ−15R
,S−ヒドロキシ−11−(テトラヒドロピラニル)オ
キシ−PGF!αメチルエステル(0,3569〜アセ
トキシ−15R,5−(t−ブチルジメチルシロキシ)
−16R,S−フルオロ−11−(テトラヒドロピラニ
ル)オキシ−PGF、αメチルエステル(0,363g
)をメタノールに溶解し、炭酸カリウム(0,32g)
を加え7時間撹拌した。常法処理して得た粗生成物をク
ロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル−3:l)L
、+5R,S〜(tブチルジメチルシロキシ)−16R
,S−フルオロ−1t−(テトラヒドロピラニル)オキ
シ−PGF2αメチルエステルを得た。
収f: 0.2989C88,0%) ルの合成: 15R,5−(v−ブチルジメチルシロキシ)−16R
,S−フルオロ−11−(テトラヒドロピラニル)オキ
シ−PGF2αメチルエステル(0,298g)を塩化
メチレンに溶解し、0°Cでジヒドロピラン(1、Om
Q)、 p −トルエンスルホン酸を加え1時間撹拌し
た。常法に従って処理して得た粗生成物をクロマトグラ
フィー(ヘキサン−酢酸エチル−4:I)L、9,11
−ビス(テトラヒドロピラニル)オキシ−15R,5−
(t−ブチルジメチルシロキン)−16R,S−フルオ
ロ−PGF2αメチルエステルを得た。
収量: 0.341g(100%) (4)9.11−ビス(テトラヒドロピラニル)オS−
フルオロー15R,S−ヒドロキシ−PGF。
αメチルエステルを得た。
収量: 0.260g(92,0%) 9.11−ビス(テトラヒドロピラニル)オキシ−15
R,5−Q−ブチルジメチルシロキシ)−16R,S−
フルオロ−PGF、αメチルエステル(0,341g)
をテトラヒドロフランに溶解し、7ツ化テトラブチルア
ンモニウムの1.0Mテトラヒドロ7ラン溶液(0,7
5mff)を加え0℃で一夜撹拌した。常法あ理して得
た粗生成物をクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチ
ル2:1)L、9,11−ビス(テトラヒドロピラニル
)オキシ−16R。
IIPO 塩化メチレン中、0°Cで9.11−ビス(テトラヒド
ロピラニル)オキシ−16R,S−フルオロ−15R,
S−ヒドロキシ−PGF、αメチルエステル(0,26
09)を常法に従ってColl ins酸化(25当量
)した。反応液に硫酸水素ナトリウムを加え、ろ過した
。ろ液を濃縮して得られた粗生成物をクロマトグラフィ
ー(ヘキサン−酢酸エチル4:1)L、9.11−ビス
(テトラヒドロピラニル)オキシ−16R,S−フルオ
ロ−15−ケトーPGF、αメチルエステル 収量: 0.2 4 59(9 4.6%)−(ヘキサ
ン−酢酸エチルl:2)L、15−ケト16R,S−フ
ルオロ−PGF,αメチルエステルを得た。
収量: 0.1 4 +39(8 6.8%)τIIP
Q 9、1 1−ビス(テトラヒドロピラニル)オキシ−1
6R,S−フルオロ−15−ケトーPGF!αメチルエ
ステル(0.2459)を酢酸−THF−水(3:l:
l)混合溶媒に溶解し、45°Cに4時間保った。常法
処理して得た粗生成物をクロマトグラフィ合成チャート
I T)l+”− 合成チャート■ 実施例1(エンテロプーリング作用) 雄性ラット(Crj  Wister  Rat、体重
180g〜240g)を1群5匹用いた。水のみを与え
、24Vf間絶食後、被検薬を懸濁した蒸留水を5mQ
/kg投与し、30分後に頚椎脱臼法にて致死せしめた
。開腹して腸管内容物量の一匹当りの平均値を算出し、
コントロール群を100%としたときの増減をその比率
を表わし、腸管内容物量を50%増量せしめた投与量を
ED5゜とじた。結果を表1に示す。
実施例2(腸管収縮作用) 雄性ラット(体重300〜400g)から回腸を摘出し
、T yrode液中につるした。回腸が安定するまで
15〜20分間休止させた後、アセチルコリンI X 
] 0 弓g/ mQで数回収縮させた。同じ大きさの
収縮が2回得られた後、被検薬を1分ごとに累積投与し
た。被検薬の収縮はアセチルコリンl X 10−”g
/mQの収縮を100%とした比率で表わし、5%の収
縮を示す濃度をED、、値とした。
結果を表−1に示す。
実施例3(腸管輸送能) ラット(Crj:W系雄5週令、体重12l20−14
Oを用いた。動物を一夜絶食後、被検薬を経口投与し、
30分後5%活性炭(5%アラビアゴムに懸濁)を経口
投与した。20分後に屠殺、小腸を摘出し、小腸の全長
(幽門部から回盲部まで)と炭末の到達先端まで長さを
測定し、輸送率(%)を求めた。
対照群の輸送率に対し投薬群のそれが有意に促進するか
どうかを検定した。結果を表−1に示す。
実施例4(瀉下作用;ラット) ラット(SlcHW系雄6週令、体重135−155g
)を絶食せずに用いた。動物を1匹づつ床敷紙を敷いた
隔絶箱に入れ、最初1時間程度無処理のまま観察を行い
、下痢側排出動物を除外し、正常固型側排出動物のみを
使用した。
被検薬の効果判定は経口投与後1〜2時間毎に6時間に
わたって行った。糞便の判定は固型にて床敷紙に付着し
ないものを正常側とみなし、付着するものはすべて下痢
便とみなし、1個でも下痢便の認められたものは瀉下効
果あり(+)と判定しIこ。
成績は使用総動物に対する下痢便排出動物数の比で表わ
した。この方法により最終的な瀉下有効率よりED、。
を算出した。結果を表−1に示す。
表−1 *  +:  EDso<10−″M ±:  10−’M≦ED、。≦10−’M:  ED
、。>10−’M **−:  l0mg/kyで対照と差なし+:  l
−10mg/kgで対照より輸送能が有意に上昇 ++:  Img/kgより低濃度で対照より輸送能が
有意に上昇 被検薬 lニブロスタグランジンE2 2:  13.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,
S−フルオロ−プロスタグランジンE2メチルエステル 3:  13,14−ジヒドロ−15−ケト−16R,
S−フルオロ−プロスタグランジンE2実施例5(瀉下
作用;ヒト) 健常男子10名のボランティアを用い、1群5名として
2群にわけた。1群には試験区として被検薬2を20μ
9含むココナツツ油200μQを、もう1群には対照区
としてココナツツ油200μQのみを経口投与した。
試験区では、5名中4名が投与から2〜5時間目に腹部
膨満感をうったえ、軟便から水様性の下痢症状を呈した
。なお、この時、腹痛時の副作用をうったえるものはな
く、他の臨床諸兄も特に異常は認められなかった。また
、投与後8時間目では、上記4名も含め、腹部の不快感
もなく、特に異常は認められなかった。
対照区では、5名全員、投与から8時間を経過しても特
に異常は認められなかった。
実施例6 下記の被験薬についてエンテロプーリング作用(実施例
1と同様)および腸管収縮作用(実施例2と同様)を求
めた。結果を表−2、表−3および表−4に示す。
5:  13,14−ジヒドロ−15−ケト−16R,
S−フルオロ−20−メチル−PGE。
メチルエステル 6: 15−ケト−16R,S−フルオロ−PGE2 7: 15−ケト−16R,S−フルオCl−PGE2
メチルエステル 8:  13,14−ジヒドロ−15−ケト−16゜1
6−ジフルオロ−PGE!メチルエステル 表−3 被験薬 4:  13.14−ジヒドロ−15−ケト−16R,
S−フルオロ−PGE、エチルエステル被験薬 9:  13.14−ジヒドロ15−ケト−16R。
S−フルオロ−Δ”−PGA。
to:  13.14−ジヒドロ−15−ケト−16R
,S  フルオo  b”  PGAtメチルエステル 11: PGA。
表−4 被験薬 12:  13,14−ジヒドロ−15−ケト−16R
,S−フルオロ−PGF、α 6R,S−フルオロ−PGF、αメチルエステル 14:13.14−ジヒドロ−15−ケト−16,16
−ジフルオロ−P G F z αメチルエステル 15:  13.14−ジヒドロ−15−ケト−16R
,S−フルオロ−20−メチル−PGJaメチルエステ
ル 16:  13.14−ジヒドロ−15−ケト−20−
エチル−16R,S−フルオロ−PGF2α 17:  13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−
エチル−16R,S−フルオロ−PGF2αメチルエス
テル 18:15−ケト−16R,S−フルオロ−PGF、α
メチルエステル 19: PGp2α 13:  13,14−ジヒドロ−15−ケト−1実施
例で用いた被験薬のn、m、乙およびMassを示す。
’NMRは日立製作新製n、m、r、スペクトロメータ
ーR−90H(溶媒二重クロロホルム)を用いて測定し
た。
Massは日立製作所製マススペクトロメーターM−8
0B(El法:イオン化電圧70eV;51MS法:銀
板−グリセリンマトリックス)を用いて測定した。
δ: 0.73〜1.06(3H,m)、1.06−2
−89(23H,m)、3.63(3H,s)、3.8
0〜4゜27(IH,m)、4.44(0,5H,+a
)、4.99(0゜5H,m)、5.36(2H,n) Mass(E I) m/z 384,366,346
.33δ: 0.73−1.05(3H,m)、1.0
9−2゜97(22H,m)、4.08(IH,m)、
4.45(0,5H,m)、5.0O(0−5H,m)
、5.38(2H,lo)、4゜88−6.88(2H
,brs) Mass(E I ) m/z 352(M”−H2O
)282 。
281.226 δ: 0.73〜1.05(3H,m)、1.23(3
H。
t、J−7Hz)、1.08〜2.91(23H,m)
、4゜08(2H,q、J−7Hz)、3.83〜4.
25(LH。
m)、4.44(0,5H,m)、4.98(0,5H
,m)、5゜35(2H,m) Mass(E I ) rn/z 398(Mつ、38
0(M”−H,O)、226,109,95.81δ:
 0.89(3H,t、J−6Hz)、1.10−2゜
88(25H,m)、3.63(3H,s)、3.81
−4゜26(IH,m)、4.26−4.63(0,5
H,m)、4゜99(0,5H,m)、5.35(2H
,m)Mass(E I ) m/z 398(Mつ、
380(M”H2O) δ: 0.73−1.08(3H,m)、1.14−3
゜21(18H,m)、4.26(IH,m)、4.5
8(0,5H,n+)、5.13(0,5H,m)、5
.35(2H,m)、4゜88−6.36(2H,br
s)、6.64(l H,dd、J −16Hz、J 
=3Hz)、6.99(IH,dd、J −16Hz、
 J = 8 Hz) Mass(E I) m/z 368(Mつ、350(
M”−H,o)、:330(M”−H2O−HF)δ:
  0.74〜1.04(3H,m)、1.13〜2゜
95(19H,lo)、3.62(3H,s)、4.2
3(IH。
m)、4.55(0,5H,m)、5.l O(0,5
H,m)、5゜31(2H,m)、6.60(IH,d
dd、J=15Hz、J=3Hz、J=lHz)、6.
94(IH,dd、J−15Hz、 J = 8 Hz
) Mass(E T ) m/z 382(Mつ、351
(M”−CH30)、364(M”−HzO)、344
(M”−HzO−HF) δ:  0.93(3H,t、 J = 6 Hz)、
 1.08〜2 。
75(22H,m)、2.88(IH,m)、3.63
(3H。
s)、381−4.33(l H,m)、5.35(2
H,m)Mass(E I ) Il/z 402 (
Mつ、384(M”H2O)、364(M”−H,0−
HF)、353(M”−HzOCHsO) δ:o、7s〜1.05(3H,m)、1.05〜2゜
85(24H,m)、4.43(0,5H,+a)、4
.98(0゜5H,m)、5.77(lH,d、J−1
6Hz)、7.01(IH,dt、J−16Hz+J−
7,5Hz)+7.50−9−30(l H,brs) Mass(E r ) m/z 354 (Mつ、33
6(M”−H20) (lO) δ: 0.73−1.05(3H,m)、 1.05〜
2 。
82(24H,n+)、3.67(3H,s)、4.4
3(0,5H,m)、498(0,5H,m)、5.7
6(IH,d、J−16Hz)、6.91(IH,dt
、J = 16Hz、J−7Hz) Mass(E I ) m/z 368 (Mつ、34
8(M”−HF)、337(M”−CHsO)、309
(M”−C00CHs)、269(M”   CH2C
H=CHC00CH3) δ:0.73〜1.05(3H,m)、1.10〜2゜
90(22H,m)、3.87(IH,m)、4.13
(IH。
m)、4.43(0,5H,m)、4.30〜4.80
(3H。
m)、4.98(0,5H,m)、5.37(2H,m
)Mass(E I ) m/z 372(Mつ、35
4(M”−H,O)、336,284.256 δ:0.74〜1.04(3H,m)、1.07〜2.
86(24H,m)、3.63(3H,s)、3.85
(LH,m)。
4.13(l H,m)、4.43(0,5H,+++
)、4.99(0,5H,m)、5.39(2H,m) Mass(S I MS) m/z 387(M”+ 
1 )、 349(M++l −H*0) δ:  0.92(3H,t、J=6Hz)、1.15
〜2゜92(24H,m)、 3.63(3H,s)、
 3.50〜3 。
95(IH,m)、4.17(IH,m)、5.39(
2H,m)Mass(E I) m/z 404.38
6,368.35δ:  0.88(3H,t、J−6
Hz)、1.15−2゜90(26H,m)、3.63
(3H,s)、3.87(IH。
m)、4.14(IH,m)、4.43(0,5H,m
)、4.98(0,5H,m)、5.39(2H,m)
Mass(E I) m/z 400.382,364
.36δ:  0.87(3H,t、J=6Hz)、1
.10−2゜90(26H,m)、3.87(LH,m
)、4.12(IH。
m)、443(0,5H,n+)、4.50〜5.I 
0(3H,brs)499(0,5H,m)、5.38
(2H,m)Mass(E I ) n+/z 400
 (Mつ、382(M”H2O)、362.344 δ:  0.86〜1.05(3H,m)、1.15〜
2゜75(20H,m)、3.63(3H,s)、3.
90〜4゜33(2H,m)、4.54(0,5H,m
)、5.11(0゜5H,m)、5.34(2H,m)
、6.52(LH,dd、J =16Hz、J =3.
5Hz)、6.91(l H,dd、J −16Hz、
J=9Hz) Mass(E I ) m/z 384 (Mつ、36
6(M”−H2O)、346(M″″−JO−HF)、
303.29δ:  0.87(3H,t、J−6Hz
)、1.15−2゜90(28H,m)、3.63(3
H,s)、3.86(IH。
m)、4.15(IH,m)、4.45(0,5H,m
)、5.00(0,5H,m)、5.40(2H,n+
)Mass(E I ) m/z 414 (Mつ、3
96(M”H,O)378.358 発明の効果 本発明で用いられる15−ケト−16−バロゲンーPG
類は、顕著なエンテロプーリング作用を有し、腸管収縮
に伴う腹痛などの副作用を示さない。また、腸管輸送能
の促進作用も顕著であり、実際に動物やヒトにおいても
顕著な瀉下作用を有する。さらに下痢症状からの回復も
すみやかであるので、緩下剤、峻下剤などの下剤として
有用である。
従って、本発明15−ケト−16−バロゲンーPG類は
、便秘の治療あるいは予防のみならず、ヘルニアや心臓
血管系の疾患を有する患者が排便時に息まないために、
あるいは直腸肛門疾患を有する患者の便を軟らかくする
ために用いることもできる。また、検査や外科手術の前
に腸内容を空虚にするために、あるいは薬物中毒や食中
毒の際、腸内から有害な物質を洗い出すために用いるこ
ともできる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、15−ケト−16−ハロゲン−プロスタグランジン
    類を有効成分として含有することを特徴とする下剤。 2、15−ケト−16−ハロゲン−プロスタグランジン
    類が13,14−ジヒドロ−15−ケト−16−ハロゲ
    ン−プロスタグランジン類である特許請求の範囲第1項
    記載の下剤。 3、15−ケト−16−ハロゲン−プロスタグランジン
    類が15−ケト−16−フルオロ−プロスタグランジン
    類である特許請求の範囲第1項記載の下剤。 4、15−ケト−16−ハロゲン−プロスタグランジン
    類が15−ケト−16,16−ジフルオロ−プロスタグ
    ランジン類である特許請求の範囲第1項記載の下剤。 5、15−ケト−16−ハロゲン−プロスタグランジン
    類が13,14−ジヒドロ−15−ケト−16−フルオ
    ロ−プロスタグランジン類である特許請求の範囲第1項
    記載の下剤。 6、15−ケト−16−ハロゲン−プロスタグランジン
    類が13,14−ジヒドロ−15−ケト−16,16−
    ジフルオロ−プロスタグランジン類である特許請求の範
    囲第1項記載の下剤。 7、プロスタグランジン類がプロスタグランジンE類で
    ある特許請求の範囲第1項記載の下剤。
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