JPH0251830B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は枚葉紙処理機に分離した枚葉紙を供給
する給紙装置に関する。この場合には第１の積紙
が積紙台によつて保持されていて、第１の積紙の
一番上の枚葉紙が第１の枚葉紙分離装置により第
１の搬送テーブルを介して枚葉紙処理機に供給可
能であり、第２の積紙を保持する補助積紙台が設
けられており、この補助積紙台のその都度の一番
上の枚葉紙が前記積紙台の枚葉紙の代わりに第２
の枚葉紙分離装置により第２の搬送テーブルを介
して枚葉紙処理機に供給可能である。

従来技術 このよな給紙装置においては、枚葉紙処理機に
は第１又は第２の積紙のいずれかから枚葉紙が供
給される。

一方の積紙からの枚葉紙の供給を他方の積紙か
らの枚葉紙の供給に切換える場合には、切換過程
に必要な著しい運転の中断が生じる。

発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は冒頭に述べた形式の給紙装置を
改良して、小さな構成スペースでかつ僅かな設置
面積で、しかも短時間の内に枚葉紙の供給を積紙
台から補助積紙台にかつその反対に切換えられる
ようにすることである。

問題を解決するための手段 本発明の課題は、分離された枚葉紙から成る枚
葉紙流を枚葉紙処理機に供給するための給紙装置
であつて、 第１の積紙が１つの積紙台により保持されてお
り、第１の積紙のその都度最上位枚葉紙が第１の
枚葉紙分離装置により分離されて、中断されてい
ない枚葉紙流を成して第１の搬送テーブルの上を
枚葉紙処理機に供給可能であり、 第２の積紙を保持する補助積紙台が設けられて
おり、第２の積紙のその都度最上位の枚葉紙が、
第１の積紙の枚葉紙流の代わりに第２の枚葉紙分
離装置により分離されて、中断されない枚葉紙流
を成して第２の搬送テーブルの上を枚葉紙処理機
に供給可能である形式のものにおいて、 枚葉紙処理機と第１並びに第２の枚葉紙分離装
置との間並びに第１と第２の搬送テーブルとの間
に駆動結合が形成できるようになつており、 両方の搬送テーブルの端部が枚葉紙処理機への
引渡し個所において僅かな間隔をおいて相上下し
て位置しており、上方の搬送テーブルが補助積紙
台に配属されており、 電子的もしくは電気的な運転プロセス回路装置
により第２の枚葉紙分離装置の運転を中断可能で
かつ第１の枚葉紙分離装置の運転が周期間隔をお
いて開始可能であり、 運転プロセス回路装置がプレセレクト装置を有
し、該プレセレクト装置が補助積紙台の枚葉紙か
ら積紙台の枚葉紙に切換えるまでの枚葉紙流の枚
葉紙の数に合わせて調節可能であり、 プレセレクト装置により運転プロセス回路装置
が第２もしくは第１の枚葉紙分離装置の運転を開
始もしくは中断するように制御可能であることに
よつて解決された。

発明の効果 本発明の如く構成することによつて、長い切換
時間なしに運転を中断しないで作業を続行するた
めには、一方の枚葉紙分離装置から他方の枚葉紙
分離装置へかつ一方の搬送テーブルから他方の搬
送テーブルへ切換えるだけで十分になる。

枚葉紙を個別に搬送する場合には、積紙台の積
紙がなくなると枚葉紙の供給を補助積紙台に簡単
な形式で切換え、運転中断することなしに積紙台
に新しい積紙を具備することができる。

又、運転を中断することなしに、例えば補助積
紙台からまず先行枚葉紙を枚葉紙処理機に供給
し、ついで積紙台からの継続印刷用枚葉紙の供給
に切換えて印刷を続行することもできる。これは
枚葉紙処理機が印刷機、特に高性能枚葉紙オフセ
ツト印刷機であると特に有利である。又、このよ
うに補助積紙台による供給から積紙台による供給
に切換えることは鱗状に重ねられた枚葉紙流で枚
葉紙を搬送する場合にも同様に有利である。

さらに運転の中断のないすみやかな切換えは枚
葉紙の供給が下重ねされた鱗状の枚葉紙流で行わ
れる場合にも有利な形式で可能である。この場合
には第１の積紙の鱗状の枚葉紙流の第１の枚葉紙
は第２の積紙の鱗状の枚葉紙流の最後の枚葉紙の
下へ鱗状に侵入することができる。

補助積紙台の枚葉紙から積紙台の枚葉紙へ又は
その反対に切換えられるまでの枚葉紙流の枚葉紙
の数がプレセレクト装置により調節可能である
と、枚葉紙供給の切換えを伴う運転経過は完全に
自動的に行われる。これは、まず所定数の先行枚
葉紙を補助積紙台から印刷機に供給し、次いで積
紙台から継続印刷用の枚葉紙を供給しようとする
場合に特に有利である。

プレセレクト装置は給紙装置の電気的又は電子
的な運転プロセス回路装置のプレセレクトカウン
タであることができる。

周期的に正確な調整を行うためには枚葉紙処理
機と第１の枚葉紙分離装置と第１の搬送テーブル
との間に機械的な駆動結合が得られるようになつ
ている。

さらに第１と第２の枚葉紙分離装置と第１と第
２の搬送テーブルとの間にも第２の機械的な駆動
結合が得られるようになつているので、周期的に
同じ搬送が枚葉紙の供給を切換えた場合にも簡単
な形式で行える。

駆動結合の１つが運転開始時に得られないこと
を回避するためには、第１と第２の機械的な駆動
結合が同時に得られるようにすることができる。
この場合には駆動結合は運転プロセス回路装置の
共通のスイツチで得られるようになつていると有
利である。簡単でかつ確実な操作性は給紙装置の
運転経過が運転プロセス回路のスイツチによつて
開始可能であることによつて達成される。

機械的な駆動結合は有利には第１と第２の枚葉
紙分離装置と第１と第２の搬送テーブルの間で、
プレセレクトされた枚葉紙の数の最後の枚葉紙が
枚葉紙処理機に供給された後で遮断可能であるこ
とが有利である。

例えば補助積紙台から先行枚葉紙が搬送された
後で、規定された数の良い枚葉紙が先行枚葉紙の
枚葉紙流に直ぐ続いて搬送されるようにするため
には、運転プロセス回路装置が第２の調節可能な
プレセレクト装置を有し、このプレセレクト装置
によつて、積紙台の枚葉紙から補助積紙台の枚葉
紙へ又はその反対に切換えた後の枚葉紙流の枚葉
紙の数が調節可能であると有利である。この場合
にはプレセレクト装置はプレセレクトカウンタで
あることができる。

さらに積紙台と補助積紙台とが相上下して定置
されており、第１と第２の搬送テーブルが相上下
して配置されていると、付加的な設置面積は不要
でかつ従来の給紙装置に比べて僅かな付加的な構
成スペースしか必要ではなくなる。

この場合には枚葉紙処理機に枚葉紙を引渡すこ
とは、第１と第２の搬送テーブルの、枚葉紙処理
機に面した端部が枚葉紙処理機に対するほぼ同じ
走入個所に配置されていることによつて簡単な形
式で行われる。これは第１と第２の搬送テーブル
の、枚葉紙処理機に面した端部が枚葉紙の厚さ又
は鱗状の枚葉紙流の厚さよりも僅かに大きい間隔
で相上下して配置されていることによつて可能で
ある。

上方の搬送テーブルの、枚葉紙処理機に面した
端部が下方の搬送テーブルから離反旋回可能であ
ると、枚葉紙の供給が第２の搬送テーブルから第
１の搬送テーブルに切換えられた後で第２の搬送
テーブルを離反旋回させ、給紙装置に対する接近
性と操作性とを従来の給紙装置と同じように保つ
ことができる。

有利には積紙台及び（又は）補助積紙台は電動
式に昇降可能である。この場合には積紙台及び
（又は）補助積紙台が第１もしくは第２の積紙の
その都度一番上の枚葉紙の一定の高さに調整可能
であると完全に自動的な運転経過にとつては特に
有利である。

第１及び第２の枚葉紙分離装置はその都度一番
上の枚葉紙に作用しかつ搬送方向に移動可能な吸
着ヘツドを有していることができる。２枚以上重
なつた枚葉紙が枚葉紙処理機に供給されることに
基づく運転の中断を回避するためには第１及び第
２の搬送テーブルの搬送範囲に多重枚葉紙チエツ
ク装置が配置されていると有利である。

実施例 図示された給紙装置は積紙台１を有し、この積
紙台１には積紙２が保持されている。積紙台１の
上方には補助積紙台３が配置されており、補助積
紙台３は第２の積紙４を保持している。積紙台１
と補助積紙台３はそれぞれ、電動式の昇降装置
５，６を備えており、この電動式の昇降装置は第
１もしくは第２の積紙２又は４の一番上の枚葉紙
が常に同じ高さに来るようにする。枚葉紙分離装
置の吸着ヘツド７は積紙のその都度一番上にある
枚葉紙を分離しかつ搬送テーブル８に供給するた
めに役立つ。

同様に枚葉紙分離装置の吸着ヘツド９も積紙４
のその都度一番上にある枚葉紙を分離しかつ第２
の搬送テーブル１０に供給する。

両方の搬送テーブル８，１０は搬送ベルト１１
と１２及び押さえローラ１３と１４を備え、いず
れも枚葉紙処理機、特に印刷機の引込ローラ１５
に通じている。

搬送テーブル１０は積紙台に面した端部で積紙
台１と補助積紙台３との共通のフレーム１６に旋
回可能に支承されており、搬送テーブル８から離
れる方向に旋回可能である。破線で示された旋回
位置では搬送テーブル１０は一端でフレーム１６
にかつ他端で搬送テーブル１０に枢着されたテレ
スコープ支柱１７によつて保持されている。

搬送テーブル１０が実線で示された運転位置に
あると、搬送テーブル８と１０との引渡し端部は
搬送しようとする鱗状の枚葉紙流の厚さよりもわ
ずかに大きい間隔をおいて相上下して位置し、枚
葉紙処理機の引込ローラ１５への引渡個所に達し
ている。この場合には搬送テーブル１０は縁範囲
に固定されたスペーサ１８を介して搬送テーブル
８に支持されている。

両方の搬送テーブル８と１０との間の間隔によ
つて、搬送テーブル１０を離反旋回させることな
しに搬送テーブル８の上の鱗状の枚葉紙流は搬送
テーブル１０の下を引込ローラ１５に向かつて搬
送される。

図示された給紙装置は枚葉紙を鱗状の流れで供
給するために用いると有利である。この場合には
まず先行枚葉紙が積紙４から、次いで継続印刷用
の枚葉紙が積紙２から搬送される。枚葉紙処理機
と吸着ヘツド７と搬送テーブル８との間の図示さ
れていない機械的な駆動結合と同様に図示されて
いない吸着ヘツド７と吸着ヘツド９との間に機械
的な駆動結合とによつて、周期的に正確に同調さ
れた運転経過が給紙装置において保証される。

給紙装置の制御は以下の如く行われる。すなわ
ち、まず積紙４から運転プロセス回路装置のプレ
セレクトカウンタにおいて調節された所定数の先
行枚葉紙が搬送テーブル１０を介して引込ローラ
１５に供給される。次いで運転プロセス回路装置
のプレセレクトカウンタにおいて調節された数の
先行枚葉紙に相応する周期で吸着ヘツド７が、積
紙２の第１の継続印刷用の枚葉紙が搬送テーブル
８と１０の引渡し端部に達したときに最後の先行
枚葉紙の下に鱗状に入るように運転させられる。
最後の先行枚葉紙の後端は搬送テーブル１０の引
渡し端部によつて高い位置に保持されているの
で、第１の継続印刷枚葉紙の前端は、一定の鱗状
間隔を有する中断されない鱗状の枚葉紙流が引込
ローラ１５に供給されるように先行枚葉紙の後端
の下へ送り込まれる。次いで吸着ヘツド７と９の
間の機械的な駆動結合が切られ、吸着ヘツド７だ
けがまだ運転される。

運転プロセス回路装置の図示されていない他の
プレセレクトカウンタによつて積紙２の搬送され
る継続印刷枚葉紙の数を調節し、給紙装置がこの
継続印刷枚葉紙の数が供給された後で停止させら
れるようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の給紙装置の１実施例の側面図で
る。 １……積紙台、２……積紙、３……補助積紙
台、４……積紙、５，６……昇降装置、７……吸
着ヘツド、８……搬送テーブル、９……吸着ヘツ
ド、１０……搬送テーブル、１１，１２……搬送
ベルト、１３，１４……押さえローラ、１５……
引込ローラ、１６……フレーム、１７……テレス
コープ支え。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 分離された枚葉紙から成る枚葉紙流を枚葉紙
   処理機に供給するための給紙装置であつて、 第１の積紙２が１つの積紙台１により保持され
   ており、第１の積紙２のその都度最上位枚葉紙が
   第１の枚葉紙分離装置７により分離されて、中断
   されていない枚葉紙流を成して第１の搬送テーブ
   ル８の上を枚葉紙処理機に供給可能であり、 第２の積紙４を保持する補助積紙台３が設けら
   れており、第２の積紙４のその都度最上位の枚葉
   紙が、第１の積紙２の枚葉紙流の代わりに第２の
   枚葉紙分離装置９により分離されて、中断されな
   い枚葉紙流を成して第２の搬送テーブル１０の上
   を枚葉紙処理機に供給可能である形式のものにお
   いて、 枚葉紙処理機と第１並びに第２の枚葉紙分離装
   置７，９との間並びに第１と第２の搬送テーブル
   ８，１０との間に駆動結合が形成できるようにな
   つており、 両方の搬送テーブル８，１０の端部が枚葉紙処
   理機への引渡し個所において僅かな間隔をおいて
   相上下して位置しており、上方の搬送テーブル１
   ０が補助積紙台３に配属されており、 電子的もしくは電気的な運転プロセス回路装置
   により第２の枚葉紙分離装置９の運転を中断可能
   でかつ第１の枚葉紙分離装置７の運転が周期間隔
   をおいて開始可能であり、 運転プロセス回路装置がプレセレクト装置を有
   し、該プレセレクト装置が補助積紙台３の枚葉紙
   から積紙台１の枚葉紙に切換えるまでの枚葉紙流
   の枚葉紙の数に合わせて調節可能であり、 プレセレクト装置により運転プロセス回路装置
   が第２もしくは第１の枚葉紙分離装置（９もしく
   は７）の運転を開始もしくは中断するように制御
   可能であることを特徴とする給紙装置。 ２ プレセレクト装置がプレセレクトカウンタで
   ある、特許請求の範囲第１項記載の給紙装置。 ３ 第２の機械的な駆動結合が第１と第２の枚葉
   紙分離装置７と９と第１と第２の搬送テーブル８
   と１０との間に形成可能である、特許請求の範囲
   第１項又は第２項記載の給紙装置。 ４ 第１と第２の駆動結合が同時に形成可能であ
   る、特許請求の範囲第３項記載の給紙装置。 ５ 両方の駆動結合が運転プロセス回路装置の共
   通のスイツチにより形成可能である、特許請求の
   範囲第４項記載の給紙装置。 ６ 給紙装置の運転プロセスが運転プロセス回路
   装置のスイツチにより開始可能である、特許請求
   の範囲第１項から第５項までのいずれか１項記載
   の給紙装置。 ７ 第１と第２の枚葉紙分離装置７，９と第１と
   第２の搬送テーブル８，９との間の機械的な駆動
   結合が、プレセレクトされた数の枚葉紙の最後の
   枚葉紙を枚葉紙処理機に供給したあとで遮断可能
   である、特許請求の範囲第１項から第６項までの
   いずれか１項記載の給紙装置。 ８ 運転プロセス回路装置が第２の調節可能なプ
   レセレクト装置を有し、該プレセレクト装置によ
   つて補助積紙台３の枚葉紙から積紙台１の枚葉紙
   に切換えたあとの枚葉紙流の枚葉紙の数が調節可
   能である、特許請求の範囲第１項から第７項まで
   のいずれか１項記載の給紙装置。 ９ 第２のプレセレクト装置がプレセレクトカウ
   ンタである、特許請求の範囲第８項記載の給紙装
   置。 １０ 積紙台１と補助積紙台３とが相上下して固
   定的に配置されている、特許請求の範囲第１項か
   ら第９項までのいずれか１項記載の給紙装置。 １１ 上方の搬送テーブル１０の、枚葉紙処理機
   に面した端部が下方の搬送テーブル８から離反旋
   回可能である、特許請求の範囲第１項から第１０
   項までのいずれか１項記載の給紙装置。 １２ 積紙台１と補助積紙台３とが電動モータで
   昇降可能である、特許請求の範囲第１項から第１
   １項までのいずれか１項記載の給紙装置。 １３、積紙台１と補助積紙台３が、第１もしくは
   第２の積紙２もしくは４のその都度最上位の枚葉
   紙にコンスタントな高さレベルが与えられるよう
   に調整可能である、特許請求の範囲第１項から第
   １２項までのいずれか１項記載の給紙装置。 １４ 第１と第２の枚葉分離装置がその都度最上
   位の枚葉紙を掴みかつ搬送方向に動かす吸着ヘツ
   ドを有している、特許請求の範囲第１項から第１
   ３項までのいずれか１項記載の給紙装置。