JPH025085B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は病人または身体障害者を扱うためのホ
イスト用支持構造体に関し、特にいわゆる水治療
用ホイストまたはプールリフト（以後両者を併せ
て単にホイストという）用の支持構造体及びホイ
ストと支持構造体とを組み合せた装置に関するも
のである。このようなホイストは水治療プール中
の治療のために患者を昇降してプール中に出入さ
せるために使用すると共に、一般に身体障害者の
泳者をプールに出入させるのにも使用する。

更に詳しくは、本発明は昇降用直立柱状部材を
有するホイストに関し、該柱状部材は側部に腰掛
型或は担架型の患者支持部材を支え、使用する際
は柱状部材をプールの縁に近接して取付ける。こ
のようなホイストの患者支持部材は、柱状部材内
部にあるか、或は柱状部材と連動する昇降機構の
制御の下での昇降動作に加えて、プールサイドの
患者積載位置から、プール中に降下させるプール
上方の位置まで回動させることができる。

（従来の技術） 上記のようなホイストは公衆用室内プールで使
用することが多いが、ホイストを使わないときは
容易に除去することができて、ホイスト自体を除
去した場合、ホイストの支持構造体も除去できる
か、或は殆ど全く邪魔にならないことが要求され
る。このようなホイストは通常プールの縁からあ
る距離離れたプールのデツキ上の位置に固定した
床取付プレート若しくは埋め込んだ床取付ソケツ
トで支持する。

堅固に固定するために、プールの縁に余り接近
して取り付けることができないので、取付部がプ
ールサイドで相当な邪魔物になることが多く、ま
た端縁から必要な取付間隔を取るため、これに応
じて患者支持部材も長い支持アームを必要とす
る。その結果、プール上で患者を支える際の片持
荷重が大きくなり、固定の問題を更に深刻にして
いる。

柱状部材をプール内の側壁に取り付けることが
提案されたが、これには、寸法がプールと取付位
置とに適合し、プールに対する堅牢な固定具を持
つ重くて強く補強した支持枠組構造体及びプール
のデツキとプールの床に載置される支持構造体の
両方或はその一方が必要になる。

本発明は上に述べた従来技術における課題を解
決するためになされたものである。

（課題を解決するための手段） 本発明は、ホイストを柱状部材と共にプール内
に取付けるのに使用するホイスト支持構造体を提
供することを目的とする。この支持構造体では短
い支持アームで済み、更に広い範囲に適用でき
て、使用しないときは容易に取り外して除去する
ことができる。

本発明によるホイストの支持構造体は、少なく
ともプールに向かう方向の水平荷重に耐えられる
上部固定具と係合するようになつていて、プール
の側壁と係合しているか、或は係合できる反動支
持部材を備え、プール上方で患者を支える場合の
片持荷重には、水平荷重と側壁支持の反力とから
成る偶力が対抗することができる。

好ましくは、不要なときはホイストは引き揚げ
て支持構造体から外すことができ、この着脱自在
のホイスト取付のために、ホイストは全体として
軸受の垂直軸の回りに回動できて便利である。支
持構造体をプール側壁に近接して取り付け、ホイ
ストをほぼ180゜の角度に亙つて回動させることが
できるようにして、患者積載位置で患者支持部材
がプールから離れた柱状部材の側方にあるように
するために、上記軸受の垂直軸は柱状部材の軸か
らは偏倚しているのが好ましい。これは、離間配
置した２つのピントル型軸受によつて容易に実現
できる好ましい実施態様である。

前記支持構造体は、ホイストへの装着も取外し
も容易なように、簡単な管状構造として軽くする
ことができる。支持構造体は、前記固定具と係合
しプールのデツキ上に延びてホイストの重量を受
ける一般にＵ字形をした上部管状部分と、該上部
管状部分の中間アーム部に溶接した短い管を有し
側方の反力を支える下側部分とから構成する。

このような支持構造体の構成によると、プール
の側壁と係合する抗力パツドは前記下側部分の下
端部近くに設け、前記ピントル型軸受は前記下側
部分の上端部近くと下端部近くとに設ける。これ
らのピントル型軸受は、支持構造体に取り付けた
ピボツト用孔を有する軸受取付部と、このピボツ
ト孔に応じてホイストの柱状部材に離間して取り
付けたオフセツトピボツトピンとを有する、例え
ばヨツトの舵を取付けるために使用するようなも
のがよい。

或は、本発明の支持構造体は前記上部固定具と
してプールの側壁に沿つて延びる手摺を利用する
こともできる。このような手摺は一般に公衆用室
内プールに取付けてある。この場合、支持構造体
は手摺を引掛ける少なくとも１つの取付具を備え
るように構成すればよい。好ましくは、支持構造
体の水平面内における安定性を得るために２つの
離間配置した取付具を使用する。このような構成
は、特別な固定具を設ける必要がなく、使用しな
いときは支持構造体を容易に手摺から取り外せる
という利点がある。手摺に取り付けるための取付
具は、手摺がホイストの荷重を支えるようにする
こともできるが、一般には、手摺は水平負荷にだ
け耐え、ホイストの荷重は支えない方が望まし
い。ホイストの荷重はプールのデツキ上に載置す
る支持構造体の上側部分によつて支えることがで
きる。

支持構造体には、前述のようにプールデツキ上
に設けた固定具と係合するか或はプールの手摺に
設けた固定具と係合する着脱自在は支持枠組構造
もあるが、プールに既に設けられている構造体を
利用してもよい。このことは、公衆用水泳プール
でホイストを使用する場合、支持構造体がホイス
ト用の軸受台を片側の階段に恒久的に固定した正
規の出入用梯子である場合もあるので、特に好都
合である。ホイストを取り外せば、本発明の支持
構造体を出入用梯子に取り付けることはプール内
で何ら大きな障害とはならない。

本発明の別の見地から見ると、本発明はホイス
トとその支持構造体とを組み合わせた装置を含
み、この組合せ装置においては、上部固定具の水
平負荷とプール側壁と係合する反動支持部材に作
用する反力とから成る偶力が、患者をプール上方
に支えることによつて生じる片持負荷に対抗する
ことができて、不要の時はホイストを支持構造体
から容易に取り外すことができるように、支持構
造体は柱状部材用の軸受を持つている。

ホイストの柱状部材はプール内で支えるので、
患者支持部材を該柱状部材に近接して設けるため
には短い支持アームを利用すれば足り、これによ
つて前記偶力が耐える片持負荷を最小に保つこと
ができる。極めて軽量の固定具が必要になるだけ
である。患者が車椅子とホイストの柱状部材との
間を移動できるようにするために、ホイストの柱
状部材の回動をロツクするロツク手段を設けても
よい。支持構造体がプールデツキ上に延びる上側
部分を備えている場合、該上側部分は、患者支持
部材が患者積載位置にあるとき車椅子の動きを妨
げないように、患者支持部材のすぐ近くまで十分
に短くすることができる。患者支持部材は柱状部
材から突出した支持アームに常に固定されている
という点からホイストと一体にしてもよい。な
お、この患者支持部材は取り外しできる状態のま
ま支持アームに十分に固定することもでき、この
ようにしても患者がホイストの患者支持部材に移
動するのを妨げない。この場合、患者支持部材を
車付きのシヤーシに取り付け、該部材を支持アー
ムに固定するときにはシヤーシから取り外せるよ
うにすればよい。また患者支持部材は支持アーム
に取り付けることができ、患者と一体で上昇させ
たりプール内に下降させたりすることができる車
椅子構造とすることも可能である。

（実施例） 以下、添付の図面を参照しながら、本発明によ
る実施例を説明する。

第１図は本発明による支持構造体に取り付けた
ホイストの斜視図、第２図はプール出入用梯子の
側面に装着した第１図と同様な本発明による支持
構造体に取り付けたホイストの斜視図、第３図は
本発明による支持構造体の別の実施例の平面図、
第４図は更に別の実施例の平面図、第５図はホイ
ストを取り付けた本発明による支持構造体をプー
ル端縁に向かつて見た側面図、第６図はプール側
壁に取り付けた本発明による支持構造体をプール
側壁に平行な方向に見た側面図、第７図及び第８
図は本発明による支持構造体に好適な固定具の詳
細図である。

第１図において、ホイストは一側壁に長手方向
のスロツトを設けた矩形断面を有する鋼製の昇降
用直立柱状部材１を具備する。該柱状部材１から
は短い片持支持アーム２が突き出している。柱状
部材内部の昇降機構（図では見えない）はアーム
２を取り付けたキヤリジを持ち、この昇降機構は
ギヤボツクス４を介して頂部にある巻上ハンドル
３により作動される。患者支持部材５は腰掛部と
背凭れ部とから成り、アーム２の外側端で、腰掛
部の下側が該アームに固定されて支えられてい
る。

鋼管で構成した支持構造体６は、プールのデツ
キ上に延びるＵ字形の上側部分７と、該Ｕ字形上
側部分７の中間アーム部に溶接した極く短い鋼管
を含みプール内の下方に延びる下側部分８とから
構成されている。Ｕ字形上側部分７の両側方アー
ム部はそれぞれプールデツキ上に載置される支持
パツド９を備え、適当な固定具１０で留めて、パ
ツド９はプールのデツキ上に堅固に係合する。下
側部分８はその下端部にプール側壁に押し付けら
れる抗力パツド１２を備えている。ホイストは、
柱状部材１の一側面に固定したオフセツト軸受ピ
ンが前記下側部分８の上端と下端の近くに溶接し
た軸受ブロツクと係合した状態で、離間配置され
たピントル型軸受１３，１４中に支持される。こ
の構成によつて、使用後のホイストは軸受１３，
１４から引き揚げて外すことができ、必要がない
ときは支持構造体６も別途に容易に除去すること
ができる。

本実施例には、手動で操作できるロツク手段
（図示せず）が設けられ、これによつて患者支持
部材５の前後方向軸Ａがプール端縁と平行になる
ようにホイストを図示の位置にロツクすることが
できる。このようにホイストをロツクすると、患
者を移すために車椅子を患者支持部材に横付けに
することができる。腰掛の端部は前記上側部分７
の上方に張り出し、該上側部分７は車椅子の動き
を妨げない。ロツク手段を解除すると、患者を載
せたままホイスト全体は柱状部材１の軸からその
側方に偏倚している垂直軸受軸の回りに軸受１
３，１４上を180゜に亙つて回動することができ
る。その結果、軸Ａがプール端と平行で向きが逆
の状態で、患者を治療のために水中に降ろすこと
ができる。

第２図は、既に従来のプール出入用梯子１７が
プールに取り付けてある場合、該梯子１７を支持
構造体に組み込む方法を示す。本発明の支持構造
体を装着するため、ピントル型の軸受１５，１６
を梯子１７の一方の縦枠に取り付ける。

第３図にはプール内に設けた手摺を上側の固定
具として使つた第１図と同様な支持構造体を示
す。この手摺は支持構造体の水平負荷に耐え、プ
ールデツキ上の固定具は不要になる。この支持構
造体は自重を支えるため、プールデツキ上に載置
される上側部分１８と、前述と同様にプ４ル側壁
と係合する抗力パツド２０をその下端部で支える
下側部分１９とから構成される。下側部分１９に
取り付けた取付具２１は手摺２２を効果的に引掛
けて固定具としての役割を果たし、手摺２２には
何の重量負荷も掛からない状態でホイストの水平
負荷に耐える。前述と同様、ピントル型軸受１
３，１４が下側部分１９に取り付けられている。

第４図〜第８図に示す構造は、支持パツド９を
省いた点が主に第１図の構造と異なる。このよう
な構成の支持構造体３０はプールのデツキ上に直
接延びている鋼管から成るＵ字形の上側部分３１
を備えている。Ｔアンカーボルト３２と係合する
Ｕ字形上側部分３１の側方アーム部３１ａの端部
につては後に述べる。Ｕ字形に曲げた１本の管
は、支持構造体３０の垂直な下側部分３３を構成
し、その端部でプール側壁３５に係合する抗力パ
ツド３４を支える。Ｕ字形の下側部分３３に代え
て、この部分を第１図の構造と同様な径が大きい
１本の管から構成し、幾分簡単な構造とすること
ができる。

Ｕ字形の上側部分３１の中間アーム部３１ｂの
中央に下側部分３３を溶接して対称的な形をした
支持構造体３０として使うことができる。なお、
第４図の平面図に示すように、上側部分３１の左
端部を縮めて、３１a₁で示すように側方アーム部
を内側に移動させてもよい。このようにすると、
より軽くより小型の支持構造体が得られるととも
に、図示のような腰掛の構造では、第５図の右側
により大きい重量及びより大きな支持構造体の片
持負荷が掛かることも考慮に入れてある。

前述の通り、第４図〜第６図は、腰掛型患者支
持部材３６を備えた、第１図の構造と基本的に同
様な構造の概略図であり、第４図は患者支持部材
３６が柱状部材３７の回動における２つの限界位
置にある場合を示している。これらの図で、柱状
部材の頂部からギヤボツクスを省いてあり、患者
支持部材３６は第５図ではプールのデツキ上の上
昇した患者積載位置にある。第６図でも、患者支
持部材３６は上昇した患者積載位置にあり、ここ
ではプール上方の上昇位置とプール内の下降位置
も序に示してある。WLは水面を示す。ピントル
型軸受３８，３９がそれぞれ下側部分３３の上端
部、下端部に設けられている。

第７図及び第８図に第４図〜第６図で省いた特
徴を示す。各側方アーム部３１ａは二股のフツク
型端部４０で終わつており、該端部４０はＴアン
カーボルト３２の下に留められる。固定具は内部
にねじが切つてあるソケツト４１を備え、該ソケ
ツト４１はプールデツキの中に嵌着され、伸長可
能なアンカーボルト固定手段のようなセンタボル
ト４３により保持される。ソケツト４１内に堅固
にねじ込んだリング４４はセンタ貫通孔を有し、
該貫通孔にはアンカーボルト３２のシヤンク４５
と、プールのデツキに直角に延びるクロススロツ
ト４６とがある。Ｔアンカーボルト３２は、その
端部近傍にある保持用クロスピン４７と、端部４
０の湾曲形状に適合する円形断面のＴ字形ヘツド
４８とを持つている。

支持構造体３０とアンカーボルト３２とをソケ
ツト４１から取外せば、プールサイドには殆ど何
の障害物もなくなり、都合がよい。支持構造体３
０を装着するには、先ず各アンカーボルト３２を
取付け、その保持用クロスピン４７をクロススロ
ツト４６に揃うようにして貫通させ、そしてボル
ト３２がリング４４の下側で保持されるように該
ボルト３２を90゜回転させてヘツド４８がプール
端と平行になるようにする。支持構造体の側方ア
ーム部３１ａの端部４０はシヤンク４５の回りに
引掛けて留められ、ヘツド４８の下になる。この
ようにして支持構造体３０はプールのデツキ上で
動作位置に固定される。支持構造体のその他の固
定手段は必要なく、該支持構造体は、２つの固定
具と、抗力パツド３４が係合するプールの側壁と
においてだけ支持される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による支持構造体に取付けたホ
イストの概略斜視図、第２図はプール出入用梯子
側面に装着した第１図と同様な本発明による支持
構造体に取り付けたホイストの概略斜視図、第３
図は本発明による支持構造体の別の実施例の平面
図、第４図は第１図の支持構造体と同様な更に別
の実施例の平面図、第５図はホイストを取り付け
た本発明による支持構造体をプール端縁に向かつ
て見た側面図、第６図はプール側壁に取り付けた
本発明による支持構造体を側壁に平行な方向に見
た側面図、第７図及び第８図は本発明による支持
構造体に好適な固定具の詳細図である。 １，３７……柱状部材、２……支持アーム、３
……巻上ハンドル、４……ギヤボツクス、５，３
６……患者支持部材、６，３０……支持構造体、
７，１８，３１……（支持構造体の）上側部分、
８，１９，３３……（支持構造体の）下側部分、
９，１９……支持パツド、１０……固定具、１
２，２０，３４……抗力パツド（反動支持部材）、
１３，１４，１５，１６，３８，３９……軸受、
１７……プール出入用梯子、２１……取付具、２
２……手摺、３１ａ，３１a₁……側方アーム部、
３１ｂ……中間アーム部、３２……Ｔアンカーボ
ルト、３５……プール側壁、３６……支持部材、
４０……フツク状端部、４１……ソケツト、４２
……プールデツキ、４３……センタボルト、４４
……リング、４５……Ｔアンカーボルトのシヤン
ク、４６……クロススロツト、４７……クロスピ
ン、４８……Ｔアンカーボルトのヘツド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 水治療用ホイストまたはプールリフト用支持
   構造体において、少なくともプールへの方向の水
   平負荷に耐えられる上部固定具と係合するように
   なつており、プールの側壁と係合するかまたは係
   合可能な反動支持部材を備え、前記水平負荷とプ
   ールの側壁の支持による反力とから成る偶力が、
   患者をプール上方で支えるときの片持負荷に対抗
   できるようになつていることを特徴とする支持構
   造体。 ２ 不要のときは前記ホイストは前記支持構造体
   から引き揚げて外すことができ、このようにホイ
   ストが着脱自在に取り付けられているため、ホイ
   ストは全体として軸受の垂直軸のまわりに回動で
   きることを特徴とする請求項１記載の支持構造
   体。 ３ 前記支持構造体はプールの側壁に近接して取
   り付けることができ、前記ホイストはほゞ180゜に
   亙つて回動できるため、患者積載位置においてホ
   イストの患者支持部材はプールの側壁から離れた
   直立支持柱状部材の側方にあり、前記軸受の垂直
   軸がホイストの直立柱状部材の長手軸から偏倚し
   ていることを特徴とする請求項２記載の支持構造
   体。 ４ 離間配置した２つのホイスト用ピントル型軸
   受を具備する請求項３記載の支持構造体。 ５ 当該支持構造体は管状構造を成し、前記固定
   具と係合して前記ホイストの重量が加わるプール
   デツキ上に延びるほゞＵ字形の上側部分と、側方
   反動支持を行なう下側部分とから成ることを特徴
   とする請求項１〜４のうちのいずれか一項記載の
   支持構造体。 ６ 前記下側部分を前記Ｕ字形上側部分の中間ア
   ーム部に溶接した単一の管で構成し、プールの側
   壁と係合する抗力パツドを該下側部分の下端部近
   くに配設したことを特徴とする請求項５記載の支
   持構造体。 ７ 前記軸受を前記下側部分の上端部分近く及び
   下端部近くにそれぞれ設けたことを特徴とする請
   求項４または６記載の支持構造体。 ８ 前記Ｕ字形上側部分の中間アーム部に、２つ
   の側方アーム部の一方より他方に近い位置で、前
   記下側部分を溶接したことを特徴とする請求項５
   〜７のうちのいずれか一項記載の支持構造体。 ９ 前記Ｕ字形上側部分の前記側方アーム部の端
   部がそれぞれ二股状を成し、前記固定具を構成す
   るＴアンカーボルトの下に留められることを特徴
   とする請求項５〜８のうちのいずれか一項記載の
   支持構造体。 １０ プールの側壁に沿つて延び、前記固定具を
   構成する手摺と係合し、少なくとも１つ、好まし
   くは２つの離間配置した取付具を有することを特
   徴とする請求項１〜４のうちのいずれか一項記載
   の支持構造体。 １１ 当該支持構造体が前記手摺と係合すること
   により、手摺が水平負荷にだけ耐え、前記ホイス
   トの重量はプール端のデツキ上に載置する該支持
   構造体が支えることを特徴とする請求項１０記載
   の支持構造体。 １２ 上部固定具の水平負荷とプール側壁に掛か
   る反動支持部材における反力とから成る偶力が患
   者をプールの上方に支えることにより生じる片持
   負荷によく耐え、不要なときはホイストを容易に
   前記支持構造体から引き揚げて外すことができる
   ようにホイストの柱状部材に軸受を設けたことを
   特徴とする水治療用ホイストまたはプールリフト
   とこれら用の支持構造体との組合せ装置。 １３ 車椅子とホイストの患者支持部材との間を
   患者を動かす間、ホイストの昇降用直立柱状部材
   の回動をロツクするロツク手段を設けたことを特
   徴とする請求項１２記載の支持構造体。