JP2006034943A - 身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャスターを有する台フレームを用いることなく、支柱を簡単な構造により安定して立てることができ、特に自動車の場合であると、座席に接近して固定できるため、身体不自由者及び荷物を吊り上げるアームの長さが少なくて済み、取り扱いも簡便となる身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置を提供する。
【解決手段】 下端に座面体を有し、上端部に身体不自由者及び荷物の吊りアームを方角回転可能に取り付けた支柱において、乗用車等の自動車のドア開き出入口に接近して支柱を立設して固定するために、ドアをロックする鍵相手のストライカの高さ位置に支持アームを調整可能に取り付け、支持アームの先端にストライカに連結して締め付けることのできる掛止装置を設けた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、寝たきりの老人や病人、それに近い身体障害者等及び荷物(この明細書では「身体不自由者」と総称することにする)を運ぶに当たり、例えば、車椅子と自動車の座席や浴室との間というように、支柱を中心に吊り下げ移転させるために使用する身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置に関する。
例えば、身体不自由者を車椅子から乗用車に乗せるには、一般的に、看護人が抱えて移動させていたが、脱力している身体を持ち上げるために非常に重労働であることはもちろん、殊に、体重の多い寝たきりの場合であると移動が困難であったり無理であったりするので、機械的に移動させる手段の一つとして身体不自由者を吊り上げる方法が採られ、この場合、支柱が用いられ、支柱から横に突出したアームにより身体不自由者を吊り上げる提案がある。
しかし、従来、支柱を支持するために、キャスターを有する台フレームを基盤に用い、その中心に支柱を立設するとともに、斜めの支持部材を台フレームと支柱との間に配設することにより補強をなしていたので、構造が非常に複雑となりコスト高となるだけでなく、重く過大となるために例えば自動車の横に付けるために移動が困難であるという問題があった。
また、転倒しないように支柱を安定して支持するには、台フレームを広くする必要があり、しかも、その中央に立設することになるので、身体不自由者を吊り上げるアームの長さが多くなるため、この点でも全体が過大となり、また、取り扱いが容易ではなかった。
この発明は、上記のような実情に鑑みて、キャスターを有する台フレームを用いることなく、支柱を簡単な構造により安定して立てることができ、特に自動車の場合であると、座席に接近して固定できるため、身体不自由者及び荷物を吊り上げるアームの長さが少なくて済み、取り扱いも簡便となる身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置を提供することを目的とした。
上記の目的を達成するために、第1発明は、下端に座面体を有し、上端部に身体不自由者及び荷物の吊りアームを方角回転可能に取り付けた支柱において、乗用車等の自動車のドア開き出入口に接近して支柱を立設して固定するために、ドアをロックする鍵相手のストライカの高さ位置に支持アームを調整可能に取り付け、支持アームの先端にストライカに連結して締め付けることのできる掛止装置を設けたことを特徴とする乗用車用の身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置を提供するものである(請求項1)。
乗用車用の身体不自由者の吊り支柱装置を上記のように構成したから、自動車に身体不自由者を乗せたり下ろしたりするときには、ドアを開いた出入口に露見するストライカに支持アームの掛止装置を連結して支柱を固定し、出入口に近接した状態で吊りアームを操作して身体不自由者を安全且つ容易に着席または離脱させることができる。
また、屋根にキャリフレームが備えれられる自動車(車種は問わない)であると、ストライカの他に、それに支持することにより、支柱をさらに安定して強固に支持することができる(請求項2)。
第2発明は、下端に座面体を有し、上端部に身体不自由者及び荷物の吊りアームを方角回転可能に取り付けた支柱において、トラックのドア開き出入口に接近して、地面若しくは荷台に支柱を立設して固定するために、荷台の前端に有する柵に掛止突起を設け、支柱にはその掛止突起の高さ位置に支持アームを調整可能に取り付け、支持アームの先端に掛止突起に連結して締め付けることのできる掛止装置を設けたことを特徴とするトラック用の身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置を提供する(請求項3)。
トラック用の身体不自由者の吊り支柱装置を上記のように構成したから、掛止突起をトラックの出入口に近い位置に掛止突起を取り付けておくことにより、同じように掛止突起に支持アームの先端の掛止装置を連結して支柱を固定し、安全且つ容易に身体不自由者を乗り降りさせることができる。
第3発明は、下端に座面体を有し、上端部に身体不自由者の吊りアームを回転可能に、直接又は補助部材を介して取り付けた支柱において、浴室で浴槽に接近して支柱を立設して固定するために、支柱を鞘支柱とそれに嵌まる軸支柱とで伸縮可能に組み立て、その間に伸縮方向に作用させるねじの倍力機構を設け、軸支柱の上端のトップ面体を天井に圧接し得るように構成したことを特徴とする浴室用の身体不自由者の吊り支柱装置を提供する(請求項4)。
浴室用の身体不自由者の吊り支柱装置を上記のように構成したから、支柱を固定するには、所定位置においてそれを立てた状態において、ねじの倍力機構を操作して支柱を伸長させることにより、上端のトップ面体を天井に押し付けて圧接させる。したがって、身体不自由者を浴槽に安全に浸からせるのに適するように、浴槽に接近して支柱を固定することができる。
以上説明したように、この発明によれば、キャスターを有する台フレームを用いることがないので場所を取らないことはもちろん、持ち運びや取り扱いが簡便であり、しかも、支柱の取り付けが安定し強固となり、乗用車やトラックであれば出入口に接近して身体不自由者を乗り降りさせることができ、また、浴室であれば浴槽に接近して浸からせることができ、また、身体不自由者及び荷物を吊り上げるアームの長さが少なくて済むことになり、身体不自由者及び荷物の扱いも安全且つ容易となるという優れた効果がある。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は、乗用車Aに横付けする場合の一実施形態を示したものであるが、その説明と同時に関係する他の実施形態を逐次別の図面について補足説明することとする。その身体不自由者の吊り支柱装置は、支柱1と、その下端の座面体3と、上端の吊りアーム5と、中間部の支持アーム7とからなり、支持アーム7の先端に乗用車Aのストライカ13に締め付ける掛止装置15が具備される。ここにストライカ13とは、自動車のドア9が開いた出入口11の後部内周に突出するもので、ドア9に内装される鍵のラチェットが掛かる相手である。
支柱1は円筒形であって、座面体3の中央に設けられて筒形部17に嵌めてピン19により止められている。この座面体3は、支柱1を垂直に立てる安定座となると同時に、地面を損傷するのを防止する役目を果たす。従来の台フレームに相当するが、面積が比較にならない程度に狭くなるために、乗用車Aに接近させることが可能となり、持ち運びも容易となる。
同実施形態では、上記の如く支柱1が筒形部17に嵌まることにより垂直に保持されるが、傾斜可能とすれば、身体不自由者やそれを支持する吊りアーム5等の重心を支柱1の近くに移転して安定性を高めることができる。図4がそのように改良した身体不自由者の吊り支柱装置を示す。また、図5ないし図7に具体的な傾斜支点部としての下端部の構造を示すが、座面体3に保護座盤157を履かせた状態で図示した。
支柱1を傾斜可能とする構造については、座面体3に支柱1を挟む左右一対の起立板151,151を突設し、起立板151,151にピン150が支持される軸架穴152を穿設する一方、支柱1の下端部に上下2段に軸支穴153,154を穿設し、ピン150を何れかの軸支穴153(又は154)に選択的に通し得るようにした。こうすれば、上段の軸支穴153にピン150を通すと(図5)、支柱1の下端が座面体3に接合するために、それが垂直に保持されるが、下段154に通すと(図6)、支柱1の下端が浮き上がるために傾斜可能となる。なお、逆に起立板151,151にピン150を通す穴を複数段に設けても良い。
保護座盤157については、座面体3および左右起立板151,151に鋼板を使用するときに特に必要なもので、室内の床等に傷つけないためにプラスチック等が材料として使用される。また、さらに安定性を増すために、座面体3よりも広く形成されている。その履かせ方については、左右一対の押え板159,159が使用され、押え板159,159を両端で止めるために、座面体3にはボルト161,161を突設し、押え板159を貫通したボルト161の上端にナット163が螺入して締めつけられるので、保護座盤157が不要なときには外すことができる。図4は外した状態を示す。なお、支柱1の傾斜方向は、支持アーム7の方向である場合、反対側である場合、というように適宜選択される(図4の二点鎖線参照)。
吊りアーム5は、支柱1に嵌まる昇降筒21に突出されることにより、高さ及び方角が調整可能となっており、また、中間部に関節23を設けることにより横方向に屈折可能となっている。そして、先端に鎖25を下げて調整具27を介して高さ調整可能に吊り具29が吊り下げられる。また、吊り高さの調整については、電動式や手動式によるもので、手動式の場合、レバーブロックやチェーンブロックを使用することができる。
吊りアーム5を支持する昇降筒21の上下調整は押すねじ22によることにしたが(図1)、図4に示す吊り支柱装置においては、ねじ機構による上下調整装置165が用いられている。これによると、昇降筒21が雌ねじであって(または雌ねじを組み込んであって)、雌ねじに螺合する雄ねじ167が支柱1に嵌着してある。そこで、昇降筒21を回転するとねじ機構によりそれが上下するので、それを押すねじ169により止めるようになっている。また、雄ねじ167の高さを調整できるように、雄ねじ167に差しピン171を取付け、支柱1に差しピン171を差し込む幾つかの掛止穴173,173,・・を設けてある。こうすれば、昇降筒21と共に吊りアーム5の高さを大幅に調整できる。
また、図4の場合であると、吊りアーム5には支柱1との間に支持部材85を斜めに取り付けられているが、吊りアーム5の高さ調整のために、この支持部材85の高さおよび長さを調整できるようになっている。つまり、吊りアーム5の高さ調整には、支持部材85の高さと長さの両方又はいずれか一方の調整がなされる。
支持アーム7は、これも昇降筒31により高さ及び方角を変え得るが(図1)、さらに、昇降筒31に突出される外筒7aに内筒7bを嵌めて長さ調整可能となっていおり、内筒7bの先端に掛止装置15が設けられる。33は外筒7aと内筒7bとを相互に固定する締めリングである。
掛止装置15は、ストライカ13に差し込む角筒形の本体35に昇降盤37を内装し、それをハンドル付きのねじ39により上下動可能にしたもので、昇降盤37の中央部にはストライカ13の中に落ち込む突部41が設けられているので、ねじ39で昇降盤37を下ろしてストライカ13を締め付けるとともに、ストライカ13に突部32で結合させることができる(図3参照)。ストライカ13は、この場合、トヨタ系の車種に多いU字形であるが、メーカーや車種により様々となる。しかし、ラチェットが掛かる形状であるので、同じようにして締め付け固定ができる。なお、締め付け固定手段はこれに限定されるものではない。
吊り具29は、様々なものを使用することができるが、例示の場合は横棒形であって、中間部に鎖25の下端のフック43が掛かる掛止部45が突設される。また、中央部に対して両端部29a,29aが回転するようになっており、その回転のために、中央部にウオームギア装置47が内装されている。なお、これについては、後に図15についてさらに詳しく説明する。
図2は、掛止装置15をストライカ13に締め付けることにより、支柱1を乗用車Aに接近して立てた状態において、身体不自由者Hをモッコ49で座席42に乗せようとしている状態を示したもので、この場合、乗用車Aの装備により座席42が外側に向けて回転させてあって、吊りアーム5がドア9で開かれた出入口11に差し入れられることにより、座席42に身体不自由者Hが乗せられようとしている。
図8および図9は、吊りアーム5の高さを変えることのできように、ラック53とピニオン55により吊りアーム5の昇降筒21をハンドル59により上下するようにした調整駆動装置10を示したもので、調整駆動装置10を内装するケース57が昇降筒21に一体に設けられる。ラック53の取り付けについては、支柱1にスリット51を縦長に形成し、スリット51にそのラック53を嵌め込み、支柱1内に嵌まる固定子61,61に上下両端を係合させビス63,63で固定してある。
ピニオン55の回転駆動については、ケース57内にウォーム歯車が設けられている。つまり、ピニオン55をウォームとしてそれに噛合するウォームホイール65がハンドル59と同軸に設けられる。そこで、ハンドル59を回転すると、ピニオン55が回転することにより、支柱1と一体のラック53に対して昇降筒21が上下する。これは手動によるものであるが、油圧や空圧シリンダー、電動等により昇降筒21を上下させるようにすることもできる。なお、昇降筒21にはベアリング69を介して吊りアーム5の基部リング71が嵌まっているので、吊りアーム5は、支柱1に対して上下する他に、方角を変え得るように回転するようにもなっている。
さらに、図10において吊りアーム5の高さ調整についての他の例を示した。これによると、支柱1の上端に雄ねじ178を差し込んでねじピン180で止めて突設し、それにハンドル付き雌ねじリング182を吊りアーム5の昇降筒21の受けとして螺入してある。したがって、これによれば、雌ねじリング182を回転して上下すれば、それに受けられる吊りアーム5も上下する。また、同図においては、吊りアーム5が基部5aと先部5bとからなり、両方がピン184により連結されることにより屈折可能となっている。
図11及び図12は、吊りアーム5の長さを変えることのできる伸縮装置73を示したもので、吊りアーム5は、基杆5aと、それに挿入される先杆5bとからなり、基杆5aの先端部にケース75を設け、先杆5bにラック77を埋め込み、ケース75にピニオン79を内装し、電動モータ81によりピニオン79を回転し得るようになっており、ハンドル形スイッチ83の起動により先杆5bが出し入れされる。これは電動によるものであるが、油圧や空圧シリンダーにより吊りアーム5を伸縮させるようにすることもできる。
吊りアーム5は、斜めの支持部材85により水平に保持されるようになっており、これについては、吊りアーム5の昇降筒21の下に、支持リング89が支柱1に嵌められている。また、支持部材85は、基部管85aに軸85bが挿入され伸縮自在に長さ調整可能となっており、軸85bが基杆5aの先端に連結される。
図1に示す実施形態では、支持アーム7が乗用車Aの車高の変化等に対応できるように、昇降筒31の高さにより調整できるようになっており、この場合、昇降筒31に特別に押すねじ32が螺着される。しかし、図4に示すように、支持アーム7を雄ねじに形成しそれを押すねじとして使用することができる。同図において、191は支持アーム7の押すねじとしての受けである。
図13においては、支持アーム7の長さ調整のために、掛止装置15の本体35に支持アーム7の差込み口193を設け、押すねじ194によりそれを止めるようにしてある。また、同図では、掛止装置15について、本体35にストライカ13やキャリフレームを受けるコ字型の侵入口195を設け、そこにストライカ13を挟む昇降盤37とその受け盤196とを内装するようにしてあるが、その両方にストライカ13に通る突部41,41aが突設されている。また、昇降盤37を上下調整するためには、ハンドル197が着脱可能に取り付けられる。なお、コ字型の侵入口195であると、トラックBの柵91(図20)に挟み付けやすい。その場合は別の昇降盤37aと受け盤196aに取り替えられる。
また、昇降筒31については、図14に示すように、二つ割りにしてピン199により開閉可能に連結し、一方に突片201を、他方にそれを挟む突片203,203を突設し、ボルト205とナット207で締めつけるようにすることもある。
図15は、掛止装置15についてのさらに他の実施形態を示したもので、この場合であると、昇降盤37を上下するねじ39をモータ209により回転するようにしたもので、ねじ39の上端に歯車211を取付け、モータ209には歯車211に噛み合う雄ねじ213の回転軸が突設される。また、動力源としては着脱可能な蓄電器215が用いられる。217がスイッチである。また、全体的に充電式にすることもある。
図16および図17は、支柱1の高さを支持アーム7の下で変えうるようにした、つまり、支持アーム7ばかりでなく吊りアーム5の高さも同時に調整できるようにした。これについては、支柱1の基幹部1aを雄ねじに形成し、それにハンドル付きの雌ねじリング221を螺合し、それに上部支柱1bを受ける鍔付き受け筒223が螺入される。そして、受け筒223に差し込まれた上部支柱1bが押すねじ225により受け筒223に止められるようになっている。
図18は、さらに同じように全体的な支柱1の高さ調整装置を示したもので、この場合であると、支柱1の基幹部1aに上部支柱1bが上下可能に差し込まれ、その上部支柱1bの下端部にラック227が嵌め込まれ、基幹部1aにはラック227に噛み合うピニオン229が軸支される。それを軸支するケース231にはモータ等が内装され、また、電源コード233やスイッチ盤235が引き出されている。
図19は、さらに別の実施形態を示したもので、この場合であると、基幹部1aに油圧シリンダー237が内装され、また、それには油圧タンク239や油圧ハンドル241が装備されているので、油圧ハンドル241を操作すると、ピストン243で上部支柱245が押し上げられる。
図20は、軽四のトラックBの荷台の前端に柵91が設けられている場合において、その上端にストライカ形の掛止突起93を取り付け、支柱1から突出する支持アーム7の先端に掛止装置95を設けたもので、吊りアーム5はその下に設けられる。
掛止装置95は、先に説明した掛止装置15(図1,図2)と同じ構造であって、掛止突起93に差し込む角筒形の本体97に可動盤99を内装し、それをねじ101により横に摺動させるようにしたもので、可動盤99の中央部には掛止突起93の中に落ち込む突部103が設けられているので、ハンドル105の操作でねじ101を回して、可動盤99で掛止突起93を締め付けるとともに、突部103で結合させることができる。なお、この図示の実施形態の場合は、支柱1がトラックBの外側の地面に立てられる。
図21は、トラックBの荷台に支柱1を立てるようにしたもので、支持の仕方については、柵91の上端に掛止突起93を設け、支持アーム7の先端にそれと結合させる掛止装置95を設けることは同じである。
図22および図23は、乗用車Aの屋根に、水上スキーやボート等の荷物を載せるときにそれを支持するためのキャリフレーム90,90が設けられている場合において、それにも支柱1を支持するようにしたもので、支柱1の中途高さにおいては、以上の実施形態と同様に、出入口11のストライカ13に掛止装置15により支持されることから、これで二段支持の安定した状態となる。
キャリフレーム90に支持するために、支柱1の上端には昇降筒96を嵌め、それに上部支持アーム8が突設され、長さ調整装置98を介してその上部支持アーム8が長さを調整できるようになっている。そして、上部支持アーム8の先端に掛止装置16が設けられ、その掛止装置16は、キャリフレーム90を上下に挟む上部片102と下部片104とからなり、下部片104に雄ねじ106が反転可能に(図23の矢印)軸支され、上部片102には反転した雄ねじ106が差し込まれるスリット108が設けられる。また、雄ねじ106にはハンドル付きの雌ねじ110が螺入されているので、それを上部片102の上から締めつけるとキャリフレーム90を強く挟み付けてそれに固定されることになる。
掛止装置16の構造はこれに限定されるこはなく様々となることはもちろん、出入口11にストライカ13を有し、且つ、屋根にキャリフレーム90を有する自動車であれば車種に係わらず適用できる。次の実施形態では(図24ないし図26)、後ろに開閉ドア112を有するワゴン車Dであるので、上部支持アーム8の連結構造は異なってくる。一方のキャリフレーム90に直接取り付けることができるが、横架材114を介することもある。
同図(図24ないし図26)の実施形態では、横架材114を左右のキャリフレーム90に架設し、上部支持アーム8の先端にその横架材114に連結する掛止装置16aが装備される。掛止装置16aは、この構造も様々となるけれども、この場合であると、上部支持アーム8の先端に横架材114に差し込む左右一対のコ字形片116,116が設けられ、コ字形片116,116の上部片に押すねじ118,118が螺入される。図14が押すねじ118でコ字形片116の下部片に横架材114を押し付けることにより、それに固定した状態を示したものである。
なお、図示の場合、後ろがドア112で大きく出入口11が開かれるワゴン車Dであるが、この車種に限られることはない。しかし、大きく開かれるときには、モッコ49に車椅子50とともに身体不自由者を載せることができ、この場合、座席52,52等に固定手段を設け安全性を高めることができる。
図27は、浴室Cにおいてモッコ49に身体不自由者を乗せて浴槽106に浸からせるようにしたもので、その身体不自由者の吊り支柱装置は、支柱1が鞘支柱1aとその中に挿入されることにより上下可能となっている軸支柱1bとからなり、鞘支柱1aの下端に床107に当たる座面体3が取り付けられ、軸支柱1bの上端に天井109に当たるトップ面体111が取り付けられ、両者の間に長さ調整のためのねじの倍力機構100が装備される。
ねじの倍力機構100は、鞘支柱1aの上端部の外周に雄ねじ115を形成し、それに螺合する雌ねじ117をハンドル118,118で回転することにより、ねじの倍力で軸支柱1bを持ち上げて上端のトップ面体111を天井109に圧接させるようにしたもので、その構造については、鞘支柱1aの上端部にスリット窓123を明け、鞘支柱1aには掛止ピン119の差し孔121を等間隔に設け、スリット窓123においていずれかの差し孔121に掛止ピン119を差し付け、掛止ピン119を雌ねじ117により押し上げ得るようになっている。
支柱1にはそれと平行な補助部材125を取り付け、その上端に吊りアーム5が取り付けられる。補助部材125の取り付けについては、鞘支柱1aに上下一対の支持片127,128を突設し、これに補助部材125が支持される。また、鞘支柱1aにも支持片129を上下摺動可能に取り付け、これに補助部材125が固定される。なお、鞘支柱1aに吊りアーム5を直接(補助部材125を用いないで)取り付けることもできる。
モッコ49は、座面シート131の後端に背もたれシート134を揺動可能に取り付けたもので、座面シート131の両側にループ状に吊り紐133,133を取り付け、座面シート131には副吊り紐135,135がその一端で取り付けられる。
この浴室用の身体不自由者の吊り支柱装置におけるモッコ49及びそれを掛ける吊り具29は、図1及び図2に示すものと同様であるので、共に説明すると、鎖25のフック43が掛かる本体の両端に回転体29a,29aを突出した棒状体であって、本体に吊り紐133,133がループで掛け止められ、回転体29a,29aに副吊り紐135,135が一端で巻き取られるようになっている。
したがって、回転体29a,29aを回転することにより、背もたれシート13の傾斜角度を調整できる(矢印参照)。回転体29a,29aの回転のために、本体にウォームギア47が内装される内空突部46が形成され、ハンドル48を差し込んで操作できるようになっている。その他、傘歯車機構により回転体29a,29aを回転できるようにすることもでき、また、手動ではなく電動によることもできる。
以上の各実施形態の吊り支柱装置は、身体不自由者の運搬ばかりでなく荷物の運搬にも有効に利用できるものである。
この発明に係る一実施形態による乗用車用の身体不自由者の吊り支柱装置を示す斜視図である。 同身体不自由者の吊り支柱装置を使用状態により示す斜視図である。 同身体不自由者の吊り支柱装置の要部を拡大して示す断面図である。 この発明に係る別の実施形態による身体不自由者の吊り支柱装置を示す側面図である。 この発明に係る支柱の傾斜装置の正面断面図である。 同実施形態において支柱が傾斜した状態を示す側面断面図である。 図5のX−X線矢視の断面図である。 他の実施形態として支柱に対して吊りアームを上下する調整駆動装置を示す断面図である。 同調整駆動装置の一部分解斜視図である。 この発明に係る吊りアームの高さ調整装置を示す分解斜視図である。 他の実施形態として吊りアームの長さを変えることのできる伸縮装置を示す斜視図である。 同伸縮装置を示す正面図である。 この発明に係る掛止装置を示す分解斜視図である。 この発明に係る掛止装置を支持する昇降筒について他の実施形態を示す斜視図である。 この発明に係る別の実施形態による掛止装置を示す斜視図である。 この発明に係る支柱の上下調整装置を示す側面図である。 同上下調整装置を示す分解斜視図である。 別の実施形態による上下調整装置を示す一部切欠した側面図である。 さらに別の実施形態による上下調整装置を示す側面図である。 この発明に係る一実施形態によるトラック用の身体不自由者の吊り支柱装置の要部を示す斜視図である。 他の実施形態によるトラック用の身体不自由者の吊り支柱装置を装着状態で示す正面図である。 他の実施形態による身体不自由者の吊り支柱装置を使用状態で示す正面図である。 同実施形態における要部を示す拡大した断面側面図である。 さらに他の実施形態による身体不自由者の吊り支柱装置を使用状態で示す正面図である。 同実施形態による要部を示す拡大した断面正面図である。 図25のX−X線矢視の断面図である。 この発明に係る一実施形態による浴室用の身体不自由者の吊り支柱装置を示す正面図である。
符号の説明
A 乗用車
B トラック
C 浴室
D ワゴン車
H 身体不自由者
1 支柱
3 座面体
5 吊りアーム
7 支持アーム
8 上部支持アーム
9 ドア
11 出入口
13 ストライカ
15 掛止装置
16,16a 掛止装置
90 キャリフレーム
91 柵
93 掛止突起
95 掛止装置
100 ねじの倍力機構
105 浴槽
109 天井
111 トップ面体
125 補助部材

Claims (4)

  1. 下端に座面体を有し、上端部に身体不自由者及び荷物の吊りアームを方角回転可能に取り付けた支柱において、乗用車等の自動車のドア開き出入口に接近して支柱を立設して固定するために、ドアをロックする鍵相手のストライカの高さ位置に支持アームを調整可能に取り付け、支持アームの先端にストライカに連結して締め付けることのできる掛止装置を設けたことを特徴とする乗用車用の身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置。
  2. 屋根に左右一対のキャリフレームが立設される自動車に着用する身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置であって、ストライカに連結する支持アームの他に、キャリフレームに連結する上部支持アームを設け、上部支持アームの先端にストライカに直接又は両ストライカに固定する横架材に連結する掛止装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置。
  3. 下端に座面体を有し、上端部に身体不自由者及び荷物の吊りアームを方角回転可能に取り付けた支柱において、トラックのドア開き出入口に接近して、地面若しくは荷台に支柱を立設して固定するために、荷台の前端に有する柵に掛止突起を設け、支柱にはその掛止突起の高さ位置に支持アームを調整可能に取り付け、支持アームの先端に掛止突起に連結して締め付けることのできる掛止装置を設けたことを特徴とするトラック用の身体不自由者及び荷物の吊り支柱装置。
  4. 下端に座面体を有し、上端部に身体不自由者の吊りアームを回転可能に、直接又は補助部材を介して取り付けた支柱において、浴室で浴槽に接近して支柱を立設して固定するために、支柱を鞘支柱とそれに嵌まる軸支柱とで伸縮可能に組み立て、その間に伸縮方向に作用させるねじの倍力機構を設け、軸支柱の上端のトップ面体を天井に圧接し得るように構成したことを特徴とする浴室用の身体不自由者の吊り支柱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009183452A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Og Giken Co Ltd 入浴用リフト装置

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