JPH02505Y2 - - Google Patents

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JPH02505Y2
JPH02505Y2 JP10193582U JP10193582U JPH02505Y2 JP H02505 Y2 JPH02505 Y2 JP H02505Y2 JP 10193582 U JP10193582 U JP 10193582U JP 10193582 U JP10193582 U JP 10193582U JP H02505 Y2 JPH02505 Y2 JP H02505Y2
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JP
Japan
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disk
cone
shaft
rotating disk
brake
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JP10193582U
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案はトラクターのPTO軸等の慣性空転防
止装置に関するものである。
(ロ) 従来技術 従来から慣性空転防止装置として、軸の回転遠
心力を利用する技術は公知とされているのであ
る。例えば実開昭56−67441号公報に記載の技術
の如くである。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかし該従来の技術においては、固定側デイス
クと回転側デイスクの他に、回転側デイスクを押
圧するアクチユエーターが必要であつたのであ
る。
本考案はより簡単な慣性空転防止装置を構成す
る為に、回転側デイスクを操作するアクチユエー
ターを廃止して、回転側デイスク自体をアクチユ
エーターと兼用させ、慣性空転防止装置を小型で
簡易的に構成したものである。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案の目的は以上の如くであり、次の該目的
を達成する為の構成を説明すると。
回転軸上にコーン回転デイスク17の中心円筒
部18を前後にスライド可能に係止し、該中心円
筒部18の外周に制動付勢バネ21を介装し、該
コーン回転デイスク17の外周円弧面を摩擦面1
7aとし、前記回転軸を支持するケース側より摩
擦面17aと接当する固定側デイスク22を突設
し、該回転軸の回転数の上昇と共に、コーン回転
デイスク17の回転遠心力、又はコーン回転デイ
スク17の内部に配置した遠心体25の回転遠心
力の増加により、コーン回転デイスク17を制動
付勢バネ21に抗して押動すべく構成したもので
ある。
(ホ) 実施例 本考案の目的・構成は以上の通りであり、次に
添付の図面に示したトラクターの実施例により構
成を説明すると。
トラクターの走行伝動経路は第1図、第2図、
第3図に示す如くである。
エンジン1により生じた回転動力は、主クラツ
チ2によりメーンドライブシヤフト3に受継が
れ、さらに主変速装置4及び副変速装置5を経て
差動装置6に至り、リアアクスルシヤフト7を軸
とする後輪26を回転する構造となつている。
16は主変速レバーであり、主変速装置4内の
主変速クラツチ16を操作することにより、メー
ンシヤフト15の動力をクラツチシヤフト13に
伝え、或いは解除する役割を果たしている。
これに対してPTO軸10への伝動経路は、主
クラツチ2からメーンドライブシヤフト3、メー
ンシヤフト15、コネクテイングシヤフト8を経
てPTOピニオンシヤフト9に至り、さらにPTO
ピニオンギヤ12及びPTOギヤ11によりPTO
軸10に至る構造となつている。
PTOギヤ11はPTO変速レバーの操作により
PTOピニオンギヤ12との噛合いによる伝動及
び変速あるいは解除を行い、PTO軸10上をス
プラインにより摺動する。
PTO軸10の先端外周はスプラインになつて
おり、ユニバーサルジヨイント内周のスプライン
溝に挿入装着する。
PTO軸10はユニバーサルジヨイントを装着
する場合には、メーンドライブシヤフト3、メー
ンシヤフト15、コネクテイングシヤフト8、
PTOピニオンシヤフト9、及びPTO軸10に至
る作業機伝動経路を停止させる必要がある。
本考案の慣性空転防止装置は、メーンドライブ
シヤフト3あるいはコネクテイングシヤフト8又
はPTO軸10に設けたもので、回転による遠心
力の低下によりブレーキがかかる構造を有し、第
4図に示す形状を有している。
慣性回転防止ブレーキの構造は慣性回転を防止
するフエーシング23を有する固定側デイスク2
2からなる固定部及び、回転を共にするコーン回
転デイスク17、制動付勢バネ21、調節ナツト
19及びロールピン32からなる回転部よりなつ
ている。
固定側デイスク22の外端はケース29に固定
されており、固定側デイスク22面にはフエーシ
ング23がフエーシング固定ボルト24にて装着
されており、かつ固定側デイスク22の中央部に
軸穴22aが設けられている。
これに対面するコーン回転デイスク17は軸8
上を摺動可能とするために中心円筒部18を設け
ている。コーン回転デイスク17の全体の形状は
斜面を有する円盤状とし、かつ外周部17aはフ
エーシング23に対面する摩擦板としている。
中心円筒部18上には軸方向に摺動可能距離を
制限するロールピン穴18aを、第7図に示す如
く楕円状に2ケ所設けている。ロールピン32
は、第8図、第9図に示す如くロールピン穴18
aより少し小さな径を有し、軸8上に各4本埋込
まれている。調節ナツト19は制動付勢バネ21
を押える為に設けたもので、軸8の外周に設けた
調節螺子山20上に取付られている。
コーン回転デイスク17と固定側デイスク22
との間には遠心体25が複数個介装されている。
次に詳細な構成について説明すると。
軸8上に設けられたコーン回転デイスク17は
軸8が回転していないとき、或いは慣性回転や、
つれ廻りなどの低速回転のときは、調節ナツト1
9により押えつけられている制動付勢バネ21の
反発力により固定側デイスク22方向に動き、固
定側デイスク22上のフエーシング23にコーン
回転デイスク17の摩擦面17aが押えつけられ
る状態となる。この状態において軸8の回転に対
しブレーキがかかり回転は停止する。
これに対し軸8にエンジン1からの回転力が伝
わり高速回転するに従い、コーン回転デイスク1
7と固定側デイスク22の間の遠心体25は遠心
力により外に広がり、遠心体25の遠心力が、コ
ーン回転デイスク17を押さえる制動付勢バネ2
1の圧力に打ち勝つてコーン回転デイスク17を
押し広げる状態となる。
即ち、この状態においてコーン回転デイスク1
7の摩擦面17aと固定側デイスク22上のフエ
ーシング23面とが離れ、軸8に掛かつていたブ
レーキは解除される。
第5図は軸8が停止あるいは慣性回転やつれ廻
りなどの低速回転しているときの慣性空転防止ブ
レーキの状態を示した側側面図であり、第6図
は、軸8が高速回転しているときの慣性回転防止
ブレーキの状態を示した側断面図である。
第8図、第9図は固定側デイスク22とコーン
回転デイスク17との間に設けてある遠心体25
がバランスよく遠心力による広がりをするため、
及び軸8の停止時に不用意に遠心体25が下方向
に移動し固定側デイスク22とコーン回転デイス
ク17の間に挟み込まれた状態となりコーン回転
デイスク17の摩擦面17aと固定側デイスク2
2上のフエーシング23との間に隙間を生じさせ
ないように遠心体25をコイルスプリング27内
に入れた場合の実施例である。
また軸8面にスプラインを設けコーン回転デイ
スク17の円筒部を摺動させることも可能であ
る。
第10図は車軸8に螺旋溝30を設け、かつこ
の螺旋溝30に嵌り込む突起17bをコーン回転
デイスク17あるいはコーン回転デイスク17の
中心円筒部18内周に設け、コーン回転デイスク
17が螺旋溝30方向に移動することにより、コ
ーン回転デイスク17の摩擦面17aと固定側デ
イスク22上のフエーシング23とを離したり合
わせたりする構造を有する慣性回転防止ブレーキ
の側断面図である。
この方法によると遠心体25及びロールピン3
3を用いることなく、軸8の回転による遠心力に
より制動付勢バネ21に打ち勝つてコーン回転デ
イスク17が螺旋溝30方向に従つて移動し、コ
ーン回転デイスク17の摩擦面17aと固定側デ
イスク22上のフエーシング23とに隙間を生
じ、ブレーキを解除することが出来る。
尚ケース29としては主クラツチケース、ミツ
シヨンケース、リアアクスルケース等が含まれる
のである。
(ヘ) 考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような
効果を奏するものである。
第1に、従来の技術の如く、固定側デイスクを
押圧するアクチユエーターを別に設ける必要がな
くなり、コーン回転デイスク17自体がアクチユ
エーターの役目もするので、組み立てが簡単とな
つたものである。
第2に、アクチユエーターの部分をコーン回転
デイスク17が兼用することにより、軸上にコー
ン回転デイスク17を配置する空間だけで慣性空
転防止装置を構成することが出来たので、スペー
スを占有しない慣性空転防止装置とすることが出
来たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はトラクターの伝動機構図、第2図はト
ラクターの前部伝動断面図、第3図はトラクター
の後部伝動断面図、第4図は慣性回転防止ブレー
キの側面図、第5図、第6図は鋼球を用いた慣性
回転防止ブレーキの側断面図、第7図は慣性回転
防止ブレーキのガイド側面図、第8図、第9図は
鋼球及びコイルスプリングを用いた慣性回転防止
ブレーキの側断面図、第10図は螺旋溝を用いた
慣性回転防止ブレーキの側断面図。 3……メーンドライブシヤフト、8……コネク
テイングシヤフト、10……PTO軸、17……
コーン回転デイスク、17a……ガイド摩擦面、
18……中心円筒部、19……調節ナツト、21
……制動付勢バネ、22……固定側デイスク、2
3……フエーシング、25……遠心体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転軸上にコーン回転デイスク17の中心円筒
    部18を前後にスライド可能に係止し、該中心円
    筒部18の外周に制動付勢バネ21を介装し、該
    コーン回転デイスク17の外周円弧面を摩擦面1
    7aとし、前記回転軸を支持するケース側より摩
    擦面17aと接当する固定側デイスク22を突設
    し、該回転軸の回転数の上昇と共に、コーン回転
    デイスク17の回転遠心力、又はコーン回転デイ
    スク17の内部に配置した遠心体25の回転遠心
    力の増加により、コーン回転デイスク17を制動
    付勢バネ21に抗して押動すべく構成したことを
    特徴とする慣性空転防止装置。
JP10193582U 1982-07-05 1982-07-05 慣性空転防止装置 Granted JPS596637U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10193582U JPS596637U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 慣性空転防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10193582U JPS596637U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 慣性空転防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS596637U JPS596637U (ja) 1984-01-17
JPH02505Y2 true JPH02505Y2 (ja) 1990-01-09

Family

ID=30240495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10193582U Granted JPS596637U (ja) 1982-07-05 1982-07-05 慣性空転防止装置

Country Status (1)

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JP (1) JPS596637U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0643549Y2 (ja) * 1988-02-09 1994-11-14 株式会社共立 作業機械用伝動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS596637U (ja) 1984-01-17

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