JPH02504274A - ヒトインシユリンアナログ類 - Google Patents

ヒトインシユリンアナログ類

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 超活性ヒトインシュリンアナログ類 本願は、1987年7月17日付米国出願第074゜558号の一部係属出願で ある。
発明の背景 本発明は、新規超活性インシュリンアナログ類及び糖尿病治療用薬剤組成物にお けるそれらの用途に関する。
インシュリンは、を椎動物の成長と代謝の調節に重要な役割を果たすホルモンで ある。多くの細胞がグルコース及びアミノ酸類を正常に利用できない結果、イン シュリン欠乏により重篤な代謝異常が発生する。グルコース代謝不可によって、 炭水化物、脂肪及びタンパク質の異常代謝が起こる複雑な慢性代謝疾患である糖 尿病がヒトで発症する。糖尿病が最も完全に発症した臨床症状では、インシュリ ン又はインシュリン活性が全く又は実質的に欠乏していることが糖尿病の特徴で あり、糖尿、ケトン尿、成長阻害及び負のチッ素バランスと関連している。こう した状態は、無制限の脂肪酸酸化による急性代謝性アシド−シス又はケトン体産 主に必要な充分な脂質貯留の欠乏による栄養失調によって最終的に死に至ること がある。栄養失調とは、著明な疲労感、極端な体重減少及び食物が長期にわたり 極端に欠乏していることから起こる代謝低下を特徴第25版。
1920年代になってインシュリンが発見され精製されたこと及び糖尿病との関 連から、本疾患に介入すシカゴ大学出版局(University of Ch icago Press ) 。
シカゴ(Chicago ) 、イリノイ州を参照。現在、糖尿病患者へのイン シュリン投与は本疾患コントロールの第一義的な治療手段となっている。
インシュリンは、A及びBと称される二つの短いポリペプチド鎖が一定のジスル フィド架橋で互いに連結し構成されている6000ダルトンのポリペプチドであ る。検討されたほとんど全てのインシュリンでは、アミノ酸21個の長さのA鎖 はまた内部ジスルフィド架橋を有している。B鎖は、アミノ酸30個の長さであ る。多くの真核生物タンパク質と同様に、インシュリンは前駆体として合成され 、合成後2つのポリペプチド鎖の成熟活性ホルモンにプロセシングされる。
インシュリンの直接前駆体はプロインシュリンで、隣接する塩基対残基によって Cペプチドと称されるアミノ酸約31個の連結ペプチドに結合するB鎖及びA鎖 から成る単一鎖のポリペプチドである。プロインシュリン分子中におけるこの3 個のペプチド類の順序は、NH2−B鎖−Arg−Arg−C−ペプチド−Ly s−Arg−A鎖−〇〇OHである。しかし、インシュリンmRNAの転写産物 は、細胞膜を介して運搬されるか又はその中に挿入されるタンパク質に特徴的で 24個のアミノ酸から成る主に疎水性のシグナルペプチドをNH2末端に有する プロインシュリンのプレプロインシュリン(プロインシュリン前駆体)である。
プレプロインシュリンは膵臓全域に拡散しているランゲルハンス島内部に局在し た膵臓β細胞中で合成される。このシグナルペプチドの除去が粗面小細胞で起こ り、生成した完全に折りたたまれている酸化プロインシュリンがイルジ器官に運 搬され分泌顆粒に充填される。折りたたまれたプロインシュリンはジスルフィド 結合によって安定化される。この分泌顆粒の成熟時において、折りたたまれたプ ロインシュリン分子はその対となった塩基残基で特異的プロテアーゼによって切 断され、インシュリン及び先のC−ペプチドを放出する。
これまで述べたように、糖尿病患者の治療として、コントロール量のインシュリ ンを糖尿病患者に投与することが挙げられる。このようにして投与されるインシ ュリンは、はとんどの場合、動物の膵臓、特にウシ及びブタから得られてきた。
ウシ及びブタインシュリンはヒトインシュリンと同一の方法でほとんど同一の力 価でホルモンの恒常性を維持するべく作用するが、しかし、それらは外来タンパ ク質であるので免疫反応を惹起し有用性を減退させている。更に最近になって、 組換えDNA技術によって作製されたヒトインシュリンが治療手段に付は加えら れた。組換えDNA又はその他の技術により作製されたヒトインシュリンを使用 することで動物インシュリンの使用に付随した有害な免疫学上の問題が起こる可 能性はないようである。しかし、天然のヒトインシュリンが入手できるようにな っても糖尿病患者に本ホルモンを投与することで正常代謝の回復に常に充分であ るとは限らない。従って、より活性に優れた別のインシュリン又は糖尿病治療の その他の手段が必要である。
家族内の高プロインシュリン血症は、プロインシュリン様分子が血清中に著明に 増加することを特徴とする遺伝的疾患である。この稀有疾患を有する3家族が同 定されている。この家族中2家族で構造異常のプロインシュリン様分子が見られ た。この遺伝的欠陥は、プロインシュリンにアミノ酸置換を起こしその結果イン シュリン形成プロテアーゼによるプロインシュリン切断が不完全となる突然変異 として同定された。
第3番目の家族中の疾患を有する者は、プロインシュリンとほぼ同じ大きさのプ ロインシュリン様分子を産生じ、これはレセプター結合アッセイで正常プロホル モンと同様に挙動する。この第3番目の家族中の疾患を有する2名から採取した クローン化インシュリン遺伝子の配列解析から、インシュリンB鎖の第10位に 対応する位置でプロインシュリン分子のヒスチジンの代わりにアスパラギン酸1 個で置換する単一コード突然変異が明らかとなった。チャン(Chan)ら、プ ロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンシイズ(P roc 、Natl、 Acad、  Sci、)(1987)、84巻、21 94−2197頁。この突然変異はその後のプロインシュリンからインシュリン へのプロセシングを阻害し、それにより突然変異プロインシュリンの蓄積が起こ ると信じられてきた。本突然変異が次のプロセシングを阻害する方法の詳細は現 在公知でない。ヒトインシュリンアナログの[10−アスパラギン酸−B]ヒト インシュリンはこの突然変異プロインシュリンに対応し、今合成され、かつ、天 然のインシュリンより強い力価を有することが示された。
又、インシュリンB鎖のカルボキシ末端の構成要素は同様にインシュリンの生物 活性に影響を及ぼすらしいことも見い出された。特に、このB25部位はインシ ュリンアナログ類の力価に関与しているようである。
インシュリンB鎖のC末端ペンタペプチド配列の除去及びこの新規形成C末端P heB25のカルボキシル基のアミド化によって、(B26−B30)ペンタペ プチド消失−[phe125−α−カルボキサミド]インシュリンという1個の アナログが生成し、これは天然のホルモンに匹敵する力価を示すことが明らかと 261 : 7332−41 (1986);コスマトス(Int、  J、  Pept、 Prot、 Res、) 、  14 ; 457−71(197 9);カサレト(Casareto)  ら、バイオロジカル−ケミストリ・ホ ッペーセイラ−(Biol、  Cbem。
Hoppe−3eyler) 、  368 : 709−16  (1987 )を参照。PheB25を2〜3の他のアミノ酸残基と置換すること及びこの置 換インシュリン類のB26−B30部位をさまざまに改変することによってほと んど全く無活性から天然のインシュリンより高い力価に至るまで力価の異なるア ナログ類が作られた。ナカガ(1987)。これらのうちで、(B26−B30 )ペンタペプチド消失−[Tyr”5−α−カルボキサミド]インシュリン及び そのHisB2’アナロクはインシュリンよりも約270−300%高い力価を 示す。
これらの研究に基づき、インシュリンのB25アミノ酸残基は受容体と相互作用 しそれによってホルモン受容体結合に関係するインシュリン分子内のある未確定 領域に構造変化を誘起すると示唆された。このB25受容体相互作用は、B25 残基に対する改変の性質及びB鎖C末領域が変えられる度合に応じC末B鎖領域 によってプラスにもマイナスにも変えることができる。
もうひとつのヒトインシュリンアナログの(B26−830)ペンタペプチド消 失−[ASp610゜Ty r 125−α−カルボキサミトコインシュリンも 同様に合成されかつ天然のインシュリン類よりも高い力価を有することが明らか となった。
発明の要旨 本発明によって、構造; を有する[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリンという超活性インシュ リンアナログが提供される。
このインシュリンアナログ(本文で“10−アスパラギン酸−B”)は、B鎖の 第10位にヒスチジンを有する天然のヒトインシュリンよりも有意に高い力価を 示す。
また、本発明によって、構造; を有する超活性インシュリンアナログの(B26−B30)ペンタペプチド消失 −[A S I) 810゜TyrB25−α−カルボキサミド]ヒトインシュ リン(本文で“Asp”’アナログ)が提供される。B鎖の第10位の変化に加 えてB26−830部位が除去されPheB25がTyr−α−カルボキサミド で置換された。このインシュリンアナログは、前記の[10−アスパラギン酸− B] ヒトインシュリンよりもはるかに高い力価を示す。
もうひとつのアナログである(B26−B30)ペンタペプチド消失−[G 1  u”0.  Ty rB25−a−カルボキサミトコヒトインシュリン(本文 で、“G 1 u ”’アナログ)は構造;を有し、第10位のAspの代わり にGluを含有している点で先のアナログと異なっている。このインシュリンア ナログは、天然のインシュリンよりも少なくとも20倍活性が高い。
(B26−B30)ペンタペプチド消失−[XB111゜Tyr”5−α−カル ボキサミトコインシュリン(式中、Xは置換される残基である)分子中のBIO アミノ酸残基(X)を更にα−アミノアジピン酸又は高度の同族体と置換するこ と、又はその他の天然にない酸性アミノ酸とすら置換することで、はるかに強力 な力価のインシュリンアナログが産生ずると確信されている。又、810位に置 換した酸性アミノ酸の中心となる疎水性性質がこれらのアナログが示す強力な力 価に寄与する因子であると信じられている。このB10アミノ酸残基(X)を、 環状構造又は、開放鎖となっており疎水性特性を有しかつ遊離カルボキシ基又は 他の荷電部位を保持する種々のアミノ酸と置換することで、又、他の極めて強力 なインシュリンアナログが結果的に生成できる。
本発明は又、治療を要する患者の糖尿病治療用薬剤組成物に関し、[10−アス パラギン酸−B]ヒトインシュリン、  (B26−B30)ペンタペプチド消 失[As p B 1°、TyrB2’−a−カルボキサミトコヒトインシュリ ン、(B26−B30)ペンタペプチド消失[Gl u 810 、7 y r  125  a−カルボキサミトコ又は高度のBIO同族体から成る群から選択 したヒトインシュリンアナログの有効治療量と薬剤学的に許容できる担体から成 る。
更に、本発明は、インシュリン療法を必要とする糖尿病患者に対し、[10−ア スパラギン酸−B] ヒトインシュリン、  (B26.B50)ペンタペプチ ド消失−[A s p”0.  T y rB2’−a−カルボキサミド)ヒト インシュリン、又は上述の他のBIOアナログ類のいずれかから成る群から選択 したヒトインシュリンアナログの有効治療量を薬剤学的に許容できる担体ととも に投与することから成る糖尿病の治療方法に関する。
図面の簡単な説明 第1図は、CM−セルロースカラムからの粗ヒト[10−アスパラギン酸]B鎖 S−スルホン酸エステルの溶出を示したクロマトグラムである。
第2図は、ヒトA鎖S−スルホン酸エステルとヒト[10−アスパラギン酸]B 鎖S−スルホン酸エステルの組合せ混合物の溶出を示したHPLCクロマトグラ ムである。A図は、最初のクロマトグラフィ分離を示しており、B図はA図に示 した32.32分に溶出したピークの内容物の再クロマトグラフィを図示したも のである。
第3図は、125■−インシュリンのラット肝血漿インシュリン受容体の[10 −アスパラギン酸−B] ヒトインシュリン(0)及びウシインシュリン(0) による競合阻害を示したグラフである。
第4図は、[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリン及びウシインシュリ ンのラット肥満細胞における脂質生合成刺激に及ぼす効果を示したグラフである 。
第5図は、CM−セルロースカラムからの粗ヒト(B26−B30)ペンタペプ チド消失−[A s plo、Tyr−a−カルボキサミド25)B鎖S−スル ホン酸エステルの溶出を示したクロマトグラムである。
第6図は、ヒトAflS−スルホン酸エステル及びヒト(B26−B30)ペン タペプチド消失−[A s plo、Tyr−α−カルボキサミド25]B鎖S −スルホン酸エステルの組合せ混合物の溶出を示したHPLCクロマトグラムで ある。A図は最初のクロマトグラフィ分離を示している。B図は、A図に示した 36゜86分に溶出したピークの内容物を再クロマトグラフィし示したものであ る。
第7図は、1251−インシュリンのラット肝血漿インシュリン受容体に対する 結合の(B26−830)ペンタペプチド消失−[A s p”’ + T r  y”” −ti−カルボキサミドコヒトインシュリン(0)及びウシインシュ リン(0)による競合阻害を示したグラフである。
第8図は、(B26−830)ペンタペプチド消失−[ASpBlo 7 y  r @ 25−α−カルボキサミド]ヒトインシュリン及びウシインシュリンの ラット肥満細胞における脂質生合成刺激に及ぼす効果を示したグ本発明は、構造 ; の超活性インシュリンアナログ[10−アスパラギン酸−Bコヒトインシュリン を提供する。
本発明はまた、構造; の超活性インシュリンアナログ(B26−830)ペンタペプチド消失−[A  s p”0.  Ty r12’ −a −カルボキサミド)ヒトインシュリン 及びGlu”0゜α−アミノアジピン酸8ユ0又はより高度のBIO同族体に関 する。
インシュリンアナログという用語は、ヒト(及び他種の)インシュリンの基本的 A鎖及びB鎖構造を有し天然のインシュリン内におけると同位置に半システィン 残基を全て有するタンパク質を言う。従って、インシュリンアナログ類は、天然 のインシュリンのジスルフィド架橋結合を保持している。有用なインシュリンア ナログ類は、分子の単鎖又は両鏡内で1個以上のアミノ酸が付加、欠失、置換又 は改変されていることによって天然のインシュリンと異なることがあるが、イン シュリンカ価の少なくとも一部は保持していなければならない。例えば、カッツ ォヤニス(Katsoyannis)。
トリートメント・オブ・アーリー・ダイアビーテス(Trcatment  o f  Ear17 Diabetes )  (1979) 。
319−327頁、プレナム出版(Plenum Publ。
Corp、 )  ンブロンデル(Blondall) 、 アドバンシイズ・ イン・プロティン・ケミストリ(Adv、Prot。Cbem、)(1972) 、26巻、330−362頁を参照。
B鎖の第10位のヒスチジンのアスパラギン酸又はグルタミン酸との置換及び/ 又はPheB25のTyr−α−カルボキサミド置換と826−830消失によ ってヒトインシュリンと異なる本発明のインシュリンアナログ類が天然のインシ ュリン類、特に糖尿病治療に用いられているインシュリン類よりも優れた力価を 有することが見い出されたことは予測外であった。
[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリン。
(B26−B30)ペンタペプチド消失−Asp!11’。
7yrB25−α−カルボキサミド]ヒトインシュリン又は他のBIO置換アナ ログ類は、当業者に公知のいずれの種々の技術によっても製造できる。例えば、 インシュリンアナログの成分A鎖及びB鎖は、例えばフラグメント縮合のような 固相ペプチド合成技術及び液相技術も含めた公知のペプチド合成技術のいずれに よっても合成できる。例えば、エリックソン(Erickson)及びメリフィ ールド(Mcrrifield) 、ザ・プロテインズ(The Protei ns)  (1976) 、  2巻、3章、アカデミツクプレス(Acade mic Press) 、 ニューヨーク;ブレーク(Brake )ら、プロ シーディングズーオブ・ナショナルアカデミ−・オブ・サイエンシイズ(Pro c、 Natl、 Acad、  Sci )  (1983) 、  80巻 。
1556−1559頁をペプチド合成技術の検討のために参照。ヒトインシュリ ンアナログ類は、正常膵インシュリン又は組換えインシュリンの還元又は酸化的 亜硫酸分解後に単離したヒト又はブタのA鎖を[10−アスパラギン酸]、   (B26−830)ペンタプチド消失−[AsplO,Tyr−α−カルボキサ ミド25]又はGlu”’B鎖又はそのアナログをペプチド合成技術又は組換え DNA法で調製したものと結合することによって調製できる。ブタ及びヒトイン シュリンのA鎖はアミノ酸配列において全く同一であり、ブタA鎖は、[10− アスパラギン酸−B]ヒトインシュリン、  (B26−30)ペンタペプチド 消失−[As p”’ 、Ty r”’−a−カルボキサミトコ又はGluB1 °ヒトインシュリンアナログ類を製造するいずれでの方法でもヒトA鎖と容易に 置換できる。その他のA鎖アナログ類もまた本発明の改変B鎖と結合できる。
アスパラギン酸、グルタミン酸又はαアミノアジピン酸又は高度同族体を10位 に有し及び/又はB26−B30部位の消失及び25位PheのTyr−a−カ ルボキサミドによる置換を有するヒトインシュリンB鎖を製造する組換えDNA 法として上記のようなり鎖アミノ酸配列をコードするインビトロ合成りNAのク ローン化と発現が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これとは異 なり、ヒトインシュリン位特異的突然変異技術のいずれによっても改変B鎖を産 生ずるように誘発できた。例えば、スミス(SmNh)。
アニュアルーレビュー・オブ・ジエネテイックス(Ann、  Rev、 Ge net、)  (1985) 、  19巻、423−463頁;ボッスタイン (Botstein)ら、サイエンス(1985)、229巻、1193−12 01頁を参照。
一般に、[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリン、  (B26−B3 0)ペンタペプチド消失−[A s p”0.  Ty rB2’ −a−カル ボキサミトコヒトインシュリン又はその他のBIO改変アナログを調製するため には、いずれかの公知技術で得られたヒト又はブタインシュリンA鎖をいずれか の簡便な方法で調製された改変ヒトB鎖と結合する。このA鎖及び改変B鎖が安 定したS−スルホン化形態であることが好適で、次いでこれらを公知の操作で再 結合し正常活性ヒトインシュリンアナログ類を製造できる。公知の再結合技術は 、カッツォヤニス(Kajsolannis )の米国特許第3.420,81 0号及びチャンス(Chance)らの米国特許第4.421,685号でわか る。例えば、米国特許第4.421,685号は、水性媒体中でジチオスレイト ール又はシスティンのようなチオール還元剤の存在下においてS−スルホン化A 鎖とS−スルホン化B鎖を一緒にするインシュリン形成の一段階工程を提供して いる。再結合条件として、(1)約8から12のpH,(2)約0. 1から5 0mg/mlの総タンパク質濃度、(3)混合物中に存在する総A鎖及びB鎖S −スルホン酸エステル類中の各5−SO3基当りSH基約0. 4から2.5個 を産生ずる濃度のチオール換言材が挙げられる。[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリン、  (B26−B30)ペンタペプチド消失−[A s p ”’ 、 T y rB2’ −a−カルボキサミトコヒトインシュリン又はそ の他の3310置換アナログ類のいずれかの形成は、インシュリンS−8結合を 形成できる酸素源を提供する環境中において約O℃から25℃の温度に反応を維 持することによって起こる。
一旦再結合反応が完了すると、インシュリンアナログを単離し当業者に公知の種 々の技術で純度及び活性をアッセイできる。インシュリン及びインシュリンアナ ログ類の精製に通常用いられる技術は、高速液体クロマトグラフィ(HPLC) 、ゲルろ過及びイオン交換クロマトグラフィのようなりロフトグラフィ法である 。生成物の純度は、HPLC,ポリアクリルアミドゲル電気泳動、アミノ酸分析 及びアミノ酸配列決定などを含む種々の方法で決定できる。
一般にインシュリンアナログ類は一部残存インシュリン活性を保持しているが、 こうしたアナログ類の力価は天然のインシュリンの力価の一部に過ぎないことが 通常である。米国薬局方(USP)基準ではヒト。
ウシ及びブタインシュリンの力価はタンパク質1mg当たり約25−261U( 国際単位)である。インシュリンカ価を測定するアッセイで[10−アスパラギ ン酸−B]ヒトインシュリンが天然のインシュリン類よりも約4−6倍強力であ ると決定されたのは驚くべきことであったし、(B26−B30)ペンタペプチ ド消失−[A s pBlo、  Ty rB2’ −a−カルボキサミトコ  ヒトインシュリンは天然のインシュリンよりもおよそ11−13倍強力であるこ とが見い出され、更にGlu!+10アナログは天然のインシュリンよりも20 倍強力であった。
インシュリンカ価を測定する標準的アッセイ法として、(1)例えば、ラット肝 血漿膜分画のような細胞膜上に存在するインシュリン受容体に特異的に結合した !25 I−インシュリンの50%を置換するのに要するインシュリン対インシ ュリンアナログの比としであるインシュリンの相対的効果を定義するインシュリ ンラジオレセプターアッセイ法、(2)[3−3H]グルコースの有機抽出可能 物質(すなわち脂質)への最大変換の50%を達成するのに要するインシュリン 対インシュリンアナログの比として相対的インシュリンの力価を定義する例えば ラット肥満細胞を用いて行う脂質生金性アッセイ法、(3)グルコース−1−[ ”C]の[14CO2]への最大変換の50%を達成するのに要するインシュリ ン対インシュリンアナログの比として相対的インシュリンアナログの力価を定義 する単離脂肪細胞中におけるグルコース酸化アッセイ法、(4)特異的抗インシ ュリン抗体への結合をインシュリン又はインシュリンアナログが125I−イン シュリンと競合する作用を測定することによってインシュリンアナログ類の免疫 原性を測定できるインシュリンラジオイムノアッセイ法、及び(5)培養リンパ 球のような特異的インシュリン受容体を保持することが公知の細胞に対するイン シュリン又はインシュリンアナログの結合を測定するその他の方法、などが挙げ られる。例えば上述のアッセイ法(1)、 (2)及び(5)のような相対的イ ンシュリンカ価を測定する標準アッセイ法では、[10−アスパラギン酸−B]  ヒトインシュリンは天然のインシュリン類よりもおよそ4−6倍活性が高いこ とが測定され、CB26−B30)ペンタペプチド消失−[A s p”’ 、   T y rB2’ 、  −a−カルボキサミトコヒトインシュリンは天然 のインシュリン類よりも11−13倍更に強力であることが見い出され更にGl u!110アナログは天然のインシュリンよりも20倍更に強力であった。
本発明のヒトインシュリンアナログ類はまた、糖尿病患者に投与する薬剤組成物 に調剤できる。この薬剤組成物は、[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュ リン、  (B26−B30)ペンタペプチド消失−[As p B 1°、T yrB2’、a−カルボキサミトコヒトインシュリン又はその他いずれかのBI Oアナログ類から成る群から選択されたヒトインシュリンアナログの糖尿病患者 のホルモン恒常性の達成促進に有効な治療量と薬剤学的に許容できる担体から成 る。糖尿病治療用のすべてのインシュリン製剤と同様に、各患者においてホルモ ン恒常性を達成するために活性化合物の適切な治療量を決定しなければならない 。考慮すべき要因として、糖尿病症状の重篤度及び組成物投与経路が挙げられる 。最終的には、糖尿病患者を治療する特定の内科医がこの薬剤組成物の量と投与 経路を決定する。天然のインシュリン類は、1日体重1kg当たり約0.02か ら約5単位のヒトインシュリン活性を付与できる治療投与量として通常患者に投 与される。
例えば、米国特許第4.652,547号を参照。
これらの新規インシュリンアナログ類はインビトロで天然のインシュリンよりも 強力であるので、糖尿病患者で恒常性を達成するのに要するそれらの治療量は、 現在糖尿病治療に用いられる天然のインシュリン治療量よりも少ないと信じられ ている。更に、これらのインシュリンアナログ類のもうひとつの重要な利点とし て、糖尿病患者血中からのクリアランスが大きいことが挙げられる。血中からの インシュリンクリアランスが細胞上のインシュリン受容体によって媒介されるこ とは公知である。[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリンは天然のイ ンシュリン類に比較してこのインシュリン受容体に約5位強く結合し、(B26 −830) −[AspBlo、Tyr”5−a−カルボキサミド] ヒトイン シュリンは11倍から13倍。
G 1 u 1110アナログは20倍強く結合することが明らかとされて以来 、これらのインシュリンアナログ類は患者血中から天然のインシュリンよりも早 い速度で消失するのであろうと信じられている。その結果、循環インシュリンの 成長促進効果関連血管毒性が[1〇−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリン 、  (B26−B30)ペンタペプチド消失−[:ASp!li0゜T y  r B2’−α−カルボキサミトコヒトインシュリン。
GluB10アナログ又はその他のアミノアジピン酸又はより高度のBIO同族 体の使用によって糖尿病患者治療において軽減できると信じられている。
[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリン、  (B26−B30)ペン タペプチド消失−[AspBlo、Tyr112’−a−カルボキサミトコヒト インシュリン、Glu”°アナログ又はその他のαアミノアジピン酸又はより高 度のBIOアナログ類から成る群から選択されたインシュリンアナログの有効治 療量を含有する薬剤組成物は、インシュリン治療を必要とする糖尿病患者に非経 口的に投与できる。本組成物を筋注、皮下注文は静注投与するのが好適である。
本組成物はまた、鼻腔スプレによって患者に投与できる。一方長期恒常性コント ロールのためには、本組成物を患者に投与するために埋め込み可能なポンプに入 れることができる。長期間にわたり患者にコントロールしながら薬物投与するこ のような埋め込み可能型装置が当技術で公知である。本組成物は更に、薬剤学的 に許容できる担体から成るが、これらの担体は投与患者に有害であってはならな い。本担体はまた、本組成物の活性成分すなわちヒトインシュリンアナログに全 く有害な影響を示してはならない。活性成分として有効治療量の[10−アスパ ラギン酸−B] ヒトインシュリン、又は(B26−830)ペンタペプチド消 失−[As p”’ 、Ty r”’ −α−カルボキサミトコヒトインシュリ ン、又はGlu”’アナログを含有する薬剤組成物の適切な担体及びその他賦形 剤は、インシュリン含有組成物を提供する米国特許第4,652゜547号に見 い出すことができる。
本発明を更に下記の特定実施例で例示するが、これらは本発明の範囲をいかなる 方法でも制限することを意図していない。[10−アスパラギン酸−B] ヒト インシュリン、及び(B26−B30)ペンタペプチド消失−[A s pl) ’ 、  Ty r” −a−カルボキサミトコの合成に関し特定例を示してい るが、同操作はGluBlo、  α−アミノアジピン酸mso又は他の高度B IO同族体の合成に用いられる。
[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリンは゛フラグメント縮合法を用い るペプチド合成によって合成した。(例えば、全般的技術について、ブレーク( Brake )ら、プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ ・サイエンシイズ(Proc、 Najl。
AcaL  Sci、)  (1983) 、  80巻、1556−1559 頁参照)。全ての中間ペプチド誘導体の均質性は、6060シリカゲル(イース マン・クロマトグラム(Eastman Chromatogram)シート) 上の薄層クロマトグラフィによって確認した。このクロマトグラムの展開に用い た溶媒系は、クロロホルム・メタノール・水(45:10:1;89:10:1 ;及び200ニア5:13)であった。
[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリンは、チャンス(Chance) らの米国特許第4,421,685号に述べられているように、ジチオスレイト ール存在下においてS−スルホン化形態のヒトインシュリンA鎖をヒトインシュ リン[10−アスパラギン酸]B鎖の合成S−スルホン化誘導体と組み合わせる ことによって調整された。このS−スルホン化ヒトA鎖はブタインシュリンの各 鎖と同一であり(ニコル(Nieol )ら、ネーチャ(Najure)  ( 1960) 、  181巻。
483−485頁)、カッツォヤニス(Katsoyannis )らがバイオ ケミストリ (Biochemistry)  (1967) 。
6巻、2635−2624頁に記載の如くブタインシュリンの酸化亜硫酸分解及 び生成したS−スルホン化A及びB鎖のカラムクロマトグラフィによる分離によ って調整された。S−スルホン化ヒト[10−アスパラギン酸]B鎖の合成は、 シュワルツ(Schwarz)及びカッツォヤニス(Kajsoyannis  )がジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアティ・パーキン・トランザクション ズ(J、  Cbem、  Soc、  Perkin Tr++ns)  I   (1973)、2894−2901頁に記載の如くS−スルホン化天然のヒ トB鎖の合成と同様に行なわれた。C末端のへキサベ力ペブチド(配列B15− B2O)を隣接するヘキサペプチド(配列B9 7314)に結合し、C末端ド コサペプチド(配列B9−Boo)を生成した。次にこれをN末端オクタペプチ ド(配列BニーB8)に結合し保護B鎖アナログを生成後、これを液体フッ化水 素に曝し生成したスルフヒドリル基を酸化的亜硫酸分解しS−スルホン化形態の [10−アスパラギン酸コB鎖を得た。
表1に本ペプチドの合成に用いられた化合物及びアミノ酸ブロック剤の一部を述 べ、それらに関連する略語を示した。
t−ブトキシカルボニル          Boct−ブチル                 Bu’シクロヘキシル             cHex ジシクロへキシルアミン         DCHAジメチルホルムアミド             DMFジメチルスルホキシド          DMS Oジフェニルメチル             DPMN、 N’−ジシクロへ キシルカルボジイミド DCCl−ヒドロキシベンゾトリアゾール    HO BTベンジルオキシカルボニル           ZA、S−スルホン化[ 10−アスパラギン酸]B鎖の合成 Z、Glu (cHex) ・OH,DC HA (化合物■) 本化合物は、各Boc誘導体(ベニンシュラ・ラボラトリーズ(Peninsu la La’boralories)) からトリフルオロ酢酸による脱ブロッ ク及び生成した産物のカルボベンゾキシル化によって調製された。生成した誘導 体は、ジシクロヘキシルアミン塩としてエーテルから結晶化した。融点131− 132℃。
C,ユH4a N 20 b分析計算値:C,se、4.H。
8、 88;N、  5. 4゜ 実験値:C,68,3;H9,11,N、  5. 1.  Z。
Glu (cHex)−Ala−OBu’  (化合物■)化合物I (9,8 g)を0.2NH2SO2及びエチル酢酸で分配し有機層を分離し、水洗後乾燥 (MgS04)、更に乾燥するまで濃縮した。残渣のDMF(30ml)溶液を 0℃に冷却し、H−Ala・OBu’  [シュワルツ(Schvattx)及 びカッツォヤニス(Katsoyannis ) 、同上が記載の如くZ−Al a・OBu”  (5,6g)から調製コを添加後HOBT(2,3g)及びD CC(3,7g)を加えた。室温で24時間後、尿素副産物をろ去しろ液を酢酸 エチル(500ml)で希釈後、IMNaHCO,、水。
0.2NHC1及び水で順次洗浄し乾燥後、減圧下で ・乾燥するまで濃縮した 。生成物は薄層クロマトグラフィ上で均一な油状物[8g(90%)コとして得 られ、更に全く特性解析を行うことなく化合物■の合成に用いられた。
Z、Va 1−Glu (cHex)−Ala−OBu″(化合物■) メタノール(150ml)中化合物TI(8g)を10%pd/C触媒(2g) 上で3時間水素化した。
本触媒をろ去しろ液を減圧下で乾燥するまで濃縮した。残渣をDMF (30m l)中Z−val−oH(4,1g)、HOBT (2,7g) 及びDCC( 3,3g)の活性化化合物と混合した(アミノ成分添加前に室温で30分活性化 した)。24時間後、化合物■で記載した方法と同一方法で生成物を単離した; 油状物、8.7g (85%)。本物質は薄層クロマトグラフィ上で均一で、更 に特性解析を行うことなく下記の合成段階で用いた。
Z拳Leu−Va 1−Glu (cHex)−Ala ・OBu’  (化合 物IV) 上述の如く化合物II[(8g)を水素化し生成した油状残渣をDMF (30 ml)に溶解した。この溶液に対してZ−ロイシンP−ニトロフニニルエステル (5,5g)及びHOBT (1,8g) を添加した。
48時間後混合物を酢酸エチル(250m l)で希釈後0.5NNH40H, 水、0.2NHC1及び水で順次洗浄、乾燥(M g S Oa )後、イン・ バキュオで乾燥するまで濃縮した。残渣95%エタノールから再結晶した。重量 8.jg (88%)融点19〇−194° ;[α]%’−20,3° (c l、DMF)。
C37H5BN 409分析計算値;C,63,2,H。
8、 31 、N、  8.  O,実験値:C,62,9,H。
8、37;N、 8.1゜ Boc−Asp (cHex)−Leu−Va 1−Glu (cHex)−A la・OBu’  (化合物V)先に記載のように化合物IV (1,5g)を 水素化−しこの残渣をBoc−Asp(cHex)・OH(ペニンシュラ・ラボ ラトリーズ(PenisulaLaboratories) )  (0,8g ) 、 HOBT (0,34g)及びDCC(0,52g)のDMF (10 m l)中活性化混合物に添加した(アミノ成分添加前に室温で30分活性化し た)。24時間後、反応混合物を化合物■について記載にように処理し、本生成 物を酢酸エチル・石油エーテルから再沈殿によって精製した。
重量1.5g (85%)、融点203−205° ;口αコ 2D’−8,9 ° (c  1.  DMF)、C44H,、N。
01□の分析計算値:C,61,O;H,8,72;N。
8.1゜実験値:C,60,7,H,8,56,N。
7.8.BOC−3er (B21)−Asp (cHex)−Leu−Va  1−Glu (cHex) −Ala・OH(化合物VI) 化合物V(Ig)のトリフルオロ酢酸(10ml)溶液を室温で2時間保存し次 いでインバキュオで乾燥するまで濃縮し残渣を冷エーテルで粉末とした。固体状 の脱ブロツクペンタペプチドトリフルオロ酢酸塩が形成されこれをろ過しKOH 上で乾燥した。DMF(10m l)中Boc−8er (B21) ・OH( 1゜2g)、HOBT (0,5g)及びDCC(0,6g)の活性化混合物を 調製し30分間インキュベーション後、ペンタペプチドトリフルオロ酢酸塩のN −メチルモルホリン(0,13m1)含有DMSO(10m l)溶液中にろ過 した。24時間後、反応混合物を冷水(100m l)で希釈し沈殿した生成物 をろ去し乾燥、更に酢酸エチル・石油エーテルから再沈殿した。
重量0.9g(90%);融点200−203° ;[αコ 2D6−17.8 ° (CI、  DMF)o  C30H78N60ユ4分析計算値:C,so 、  8;H,7,96;N、  8. 5゜実験値:C,61,4,H,8, 25;N、  8. 7゜酸加水分解後のアミノ酸比:Asp□。
S e ro、B G 1 ul、o A 1 as、o Va tl、)Le ul。。
Boc−3er (B21)−Asp (cHex)−Leu −Va 1−G lu (cHex)−Al a−Leu−Tyr (B21)−Leu−Va  1−Cys(Dpm) −Gly−Glu(B21)  Arg(No2)−G 13’  1)he−phe−Tyr(B21)−Thr−Pro−Lys ( Z)−Thr(B2 1 )  ・OH21(化合物vl)シュワルツ(Scb varjz)らがインタナショナル・ジャーナル・オブ・ペプチド・エンド・プ ロティン・リサーチ(Int、  J、 PepL Protein Res、 )  (193l) 。
17巻、243−255頁に記載の如く調製したヒトインシュリンB鎖部分保護 へキサデカペプチド(配列B15−B3°)の遊離塩基(400mg)、化合物 VI(494mg)及びHOBT (80mg)の懸濁液を溶液となるまで攪拌 した。DCC(100mg)添加抜本溶液を48時間4℃で攪拌し次に95%エ タノール(150m l)で希釈した。沈殿したドコサペプチド(配列B9−B 3°)をろ去し、95%エタノールで洗浄後乾燥した。重量450mg (88 %)。酸加水分解後のアミノ酸解析で、モル比で示した下記の組成が得られた。
Aspl、□Thr2.o 5er1.、Glu2.。
P rol、o G 1 y2,2 Alao、Va 11.gL e u2. 9  Ty rl、9  P he2.o  L y Sl、lArgo7 ( CySは測定しなかった。)H−Phe−Val−Asn−Gln−His − Leu−Cys (SO3)−Gly−8e r−Asp−Leu−Va 1− Glu−Ala−Leu−Tyr化合物VII (400mg)のトリフルオロ 酢酸・酢酸(7:3;v/v)(10ml)溶液を室温で1時間保存し次にエー テルで希釈した。沈殿したドコサペプチドのトリフルオロ酢酸塩をろ過しエーテ ルで洗浄後乾燥した。本生成物のN−メチルピロリドン(6ml)及びトリエチ ルアミン(0,1m l)含有DMF(6ml)溶液をエーテルで希釈後乾燥し た。
本生成物及びシュワルツ(Schwartx)及びカッツオヤニス(Katso 7annis )がジャーナル・オブ拳ケミカル・ソサイエティ・パーキン・ト ランザクションズ(J。
Chem、  Sac、  Perkin Trans、)  I  (197 3) 。
2894−2901頁に記載の方法で調製したBoc・phe−Val−Asn −Gln−Hi 5−Leu−Cy s (Dpm) −G 1 y ・OH( 500mg)をDMF(5ml)及びHOBT (90mg)含有DMSo ( 5ml)の混合物中に溶解し、次いでDCC(100mg)を添加した。室温で 48時間後、本混合物をI N N Ha OH(5m l )含有冷水(25 0ml)に注ぎ沈殿した保護トリアコンタペプチドをろ過し洗浄(水、50%メ タノール及びメタノール)乾燥し、DMF・メタノールから再沈殿した。重量4 00mg (90%)。
本生成物は、ヒトインシュリンB鎖S−スルホン酸エステルの合成でシュワルツ (Schwarlx)及びカッツォヤニス(Katsoyannis)、 風1 が記載の液体フッ化水素による脱ブロックその後の酸化的亜硫酸分解によりS− スルホン酸エステル化[10−アスパラギン酸]B鎖に変換した。この保護トリ アコンタペプチド(200mg)をm−クレゾール(1ml)含有無水液体フッ 化水素(9ml)で1時間、0℃で処理した。このフッ化水素を次に除去し残渣 を順次酢酸エチル及び石油エーテルで粉末とした。本生成物の0.1MTris −He l (pH8,8,)緩衝8M塩酸グアニジン(20ml)溶液に対し 、亜硫酸ナトリウム(700mg)及び四チオン酸ナトリウム(500mg)を 添加した。室温で3時間後、反応混合物を例えばスペクトラポア(Spθctr apor■)メンブレンチュービングNo、3のような透析用試験官に入れ蒸留 水を4回交換(各回41)しながら4℃で24時間透析し凍結乾燥した。
精製のため、この凍結乾燥物質を尿素酢酸バッファ(0,04M酢酸−8M尿素 、pH4,0)3ml中に溶解しCM−セルロースカラム(2,5x40cm) にかけ同バッファで一定状態で(イソクラティックに)溶出した。例えば、カッ ツォヤニス(Kajsoyannis )ら、バイオケミストリ(Bioche misfB)  (1967) 。
6巻2635−2642頁を参照。カラム溶出物を分光光度計(ISCOモデル U−5A)でモニターし、第1図に示した溶出パターンを得た。主ピーク下の溶 出液(125−168ml)を集め上述の如く透析後凍結乾燥し、S−スルホン 化[10アスパラギン酸]B鎖を白色粉末として得た。重量22mgo酸加水分 解後の精製鎖のアミノ酸分析から、下記のモル比で示した組成が得られ、理論値 と一致していた。
Asp2゜I Th r2.l S e rl、I P r o、IGlu3o Gly2.、AlaよoVa13゜Leu3.、Tyr、、、Phe2,9Ly s、、。
Hi s、、。Arg。、、(Cysは測定しなかった。)S−スルホン化ヒト (ブタ)A鎖(40mg)及びS−スルホン化ヒト[10−アスパラギン酸−B ]鎖(20mg)の4℃に冷却したO、LMグリシンバッファ10m1溶液中に 、ジチオスレイトール(7m g )を添加した。4℃で24時間後、本混合物 を酢酸(1ml)で希釈し生成した沈殿物を遠心分離(インターナショナルeセ ントリフニーシュ(InternationalCenlrifuge)、モデ ルHN;3000rpm)によって除去した。活性物質含有上清を0.45μの セルロースアセテートフィルター(ザルトリウス(Sartorius))に通 し、更にLKB液体クロマトグラフィ装置に接続したバイダック(VMac@)  218 T pカラム(0,45x25cm)使用逆相HPLCに供した。
バッチ(それぞれタンパク質およそ5mg)を2−プロパツールの0.1%トリ フルオロ酢酸10−50%直線勾配で流速0.5ml/分で70分間にわたりク ロマトグラフィにかけた。第2A図にこのクロマトグラフィパターンを示した。
実施例2−4に記載の生物学的アッセイは、およそ32.3分時に溶出した物質 のみが実質的なインシュリン活性を有することを示唆した。これらと同じクロマ トグラフィ条件下でウシインシュリンは30分時に溶出した。活性物質含有分画 を濃縮し、同一カラム及び0.1%トリフルオロ酢酸中2−プロパツールの20 乃至35%直線勾配を用いた85分間にわたり流速0.5ml/分で再度クロマ トグラフィを行った。第2B図に溶出パターンを示した。およそ47.2分時に 溶出した活性成分含有分画を集め濃縮後、実施例2−4に記載の生物学的研究に 用いた。これらと同じクロマトグラフィ条件でウシインシュリンはおよそ38分 時に溶出した。上述のA鎖及びB鎖組み合わせ混合物から、高度に精製された産 物2mgが得られた。この精製合成物質を酸加水分解後アミノ酸分析したところ 、下記のモル比で示される組成が得られ、理論値と良く一致していた。
A S pa、o Th r2.a S e r3ユP r Ol、。
G 1 u7oG 174.。A l al、I Va 13.4I 1e14 Leu5.g Tyr3,6 Phe2.eLYSllHi Sl、o Arg l、o  (Cysは測定しなかった。) ラット肝形質膜を用いるレセプター結合アッセイをキタガワ(Kijagawa )らがバイオケミストリ(Bio−chemistry ) 、  (1984 ) 、  23巻、1405−1413頁に記載の如く行った。ラット肝形質膜 は、ホーバット(Horvat)らがバイオケミ力・エト・バイオフィジックス ・アクタ(Biochem、Biophys、 Acta)(1975)、38 2巻、609−620頁に記載の如く調製した。
簡単に述べると、0.2mlインキュベーショントリブリケットに3X10−1 0Mの125I−インシュリン、非標識インシュリン又は実施例1と同様に調製 した[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリン及び0.6%フラクショ ン■ウシ血清アルブミン含有pH7,4の0.1Mリン酸ナトリウム中形質膜( タンパク質20−40μg)を入れた。24℃で45分間インキュベーション後 、0.1%フラクションVウシ血清アルブンミン含有水冷0.1Mリン酸ナトリ ウム。
p)!’7. 4の2.0mlで本混合物を希釈後直ぐにセルロース・アセテー トフィルターを通してろ過した。
本フィルターを水冷バッファで二度洗浄後乾燥し、次に放射能をフィルトロン− X (Filfron −X@ )を用いるシンチレーショインカウンターで計 測した。インキュベーションがlXl0−5Mの非標識インシュリンを含んでい る時フィルター上に残存する放射能として定義される非特異的結合を全ての値か ら減算した。
125 i−インシュリンの受容体調製物に対する特異的結合を50%阻害する のに用する[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリンに対する非標識イ ンシュリンの濃度比として、相対的力価を得た。
第3図は、ラット肝形質膜中のインシュリン受容体結合において1251−イン シュリンと競合するウシインシュリン(0)及び[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリン(0)の能力を図示したものである。
最大値に対するパーセントとして示した結合阻害を競合初濃度関数としてプロッ トした。第3図に示したデータポイントは、4回実施した代表的アッセイにおけ るトリブリケット測定の平均を示している。これらのアッセイにおける最大結合 は、添加放射能の8.2%に達した。
第3図から明らかであるように、[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュ リン及びウシインシュリンの用量反応曲線は本質的に平行であった。しかし、上 述の如くして算出した[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリンの力価は 、ウシインシュリンに比較しておよそ534±146%であった。
インシュリンアナログの効果を測定する脂質生合成如〈実施した。本アッセイで は、ウシインシュリンに比較してインシュリンアナログの[3−3Hコゲルコー スの脂質変換能を測定した。
肥満細胞は、体重200−300gの雄性ラットから得た精巣及び腎周囲脂肪層 をコラゲナーゼ1.Omg/mlと37℃で60分間インキュベート後ガーゼ次 いで細かいメツシュの絹でろ過することによって調製した。細胞は、臨床用遠心 分離器内における浮上法によって二度洗浄後、懸濁し使用した。インキュベーシ ョン媒体は、推奨カルシウムの半量、0.5mMグルコース及び3%脂肪酸遊離 ウシ血清アルブミンを気相としての90%o2−5%Co2と共に含むクレブス ・リンゲル(Krebs−Ringer)重炭酸塩である。トリブリケットとし た脂質生合成インキュベーションは、肥満細胞懸濁液(乾燥重量細胞20−42 0−4O。
0ml及びウシインシュリンまたは実施例1の如く調製した[10−アスパラギ ン酸−B] ヒトインシュリンを含有した。細胞は、[3−3H]グルコースの 添加前に37℃で45分間ブレインキュベートした。インキュベーションは60 分間継続し、5NH2S040.2ml及び脂質抽出を補助するコーンオイル0 .2mlを添加し停止した。試料は、室温下で30分間ソルシントー〇 (So luscint−Q■)10mlで抽出後シンチレーションカウンターで放射能 を計数した。
これらの条件下で、−[3−3H]グルコースはシンチレーション液含有有機相 に抽出されず本質的に計数されなかった。脂質生合成のゼロ刺激及び100%刺 激は、それぞれ9.lXl0−10Mインシュリン(5゜5ng/ml)の非存 在及び存在下において見られる放射能として定義された。脂質生合成最大刺激の 50%を起こすのに要する[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリンに対 するインシュリンの濃度比として相対的力価を得た。
第4図は、実施例1の如くして調製した[10−アスパラギン酸−B] ヒトイ ンシュリン(0)及びウシインシュリン(0)による単離ラット肥満細胞中にお ける[3− ’H]グルコースの有機抽出可能物質(すなわち、脂質)への変換 刺激を示したものである。最大値に対するパーセントとして表わした刺激をアゴ ニスト濃度の関数としてプロットした。本データポイントは、4回実施した代表 的アッセイにおけるトリブリケット測定の平均を示したものである。アッセイに おいて、0%刺激及び100%刺激とは、それぞれ1時間1 m g細胞当り0 . 3及び3.5nmolグルコースを示す。
第4図に示したデータは、[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリンが 本アッセイにおいて充分なアゴニストであり、天然のウシインシュリンによる脂 質生合成と同等の最大刺激に到達することを示している。しかし、[10−アス パラギン酸−B’] ヒトインシュリンの相対的力価は、ウシインシュリンに比 較して435±144%であると算出された。
実施例2の受容体結合アッセイ及びこの脂質生合成アッセイで算出された[10 −アスパラギン酸−B]ヒトインシュリンの力価値は、統計的に異なっていない と判定された(スチューデント(Sjudent )のt検定により0.4>p >0.3)。
従って、[10アスパラギン酸−B] ヒトインシュ易にわかる。
ノアッセイ分析を実施し、[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリンが天 然のインシュリンと免疫学的に識別可能であるかどうかを評価した。
ブタインシュリンに対するモルモット抗血清及びヤギ抗モルモットγ−グロブリ ンをアッセイバッファ(0,154MNaC1,0,1%ゼラチン及び0゜01 %チメロサール含有リン酸ナトリウム、0.04M、pH7,6)中で1=25 に希釈し使用した。シュブリケットアッセイチューブには、抗インシュリン抗血 清0.1ml、  12N−インシュリン0.072ng及びウシインシュリン (0,06−0,36ng)又は実施例1と同様にして調製した[10−アスパ ラギン酸−B] ヒトインシュリン(1−4,0ng)が総量0.8mlとして 含まれていた。室温で一晩インキュベーション後、沈殿抗体(ヤギ抗モルモット γ−グロブリン)0.2mlを添加し、更にこの試験管を室温で一晩インキユベ ートした。免疫沈殿をセルロース・アセテートフィルター上に集め、水冷アッセ イバッファl、Qmlずつで2回連続洗浄した。フィルターを乾燥し放射能をフ ィルトロン−X@  (Filtron −XR)中でシンチレーションカウン ターで計測した。
ヘイルズ(Hales )らがバイオケミカルジャーナル(Biochem、J 、)  (1963)、  88巻、137−146頁に記載の線形回帰分析に よって、CO/C1の直線プロットを得、ウシインシュリンと比較した[1〇− アスパラギン酸−B] ヒトインシュリンの力価を、上記プロットの傾きの比と して求めた。
合成[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリンは、このラジオイムノア ッセイにおいてウシ又はブタインシュリンとほとんど同等の力価を示した。この 結果から、B10位のヒスチジンをアスパラギン酸で置換することは本分子の免 疫原性決定基に有意な影響を及ぼさないことが示唆された。
実施例5 (B26−B30)ペンタペプチド消失−[As p”0.Ty r”5−a− カルボキサミトコヒトインシュリン (B26−830)ペンタペプチド消失−[A s p”’ 、 Ty rs2 5−a−カルボキサミトコヒトインシュリンは、フラグメント縮合法を用いるペ プチド合成によって合成した。(例えば、ブレーク(Blake )ら、プロシ ーディングズ・オブ・ナショナルアカデミ−・オブ・サイエンシイズ(Proe 、 Natl、 Acad。
Sci、)(1983)、80巻、1556−1559頁を全般技術について参 照。)全ての中間体ペプチド誘導体の均質性を6060シリカゲル(イーストマ ン・クロマトグラム(Eastman Chromatogram)シート)上 の薄層クロマトグラフィで確認した。タロマドグラム展開に用いた溶媒系は、ク ロロフォルム・メタノール・水(45:10:1;89:10:1;及び200 ニア5:13)であった。
(B26−B30)ペンタペプチド消失−[A s pHlO,Ty rB25 −a−カルボキサミトコヒトインシュリンは、チャンス(Chance)らの米 国特許第4.421,685号に記載の如(ジチオスレイトール存在下において S−スルホン化形態のヒトインシュリンA鎖をヒトインシュリンの合成S−スル ホン化誘導体(B26−B30)ペンタペプチド消失−[AsplO,Tyr− a−カルボキサミド25コB鎖と結合することによって調製した。このS−スル ホン化ヒトA鎖はブタインシュリンの各鎖と同一であり(ニコル(Nicol  )らネーチ+ (Nature) (1960) 。
181巻、483−485頁)、カッツォヤニス(Kajsuyannis)ら がバイオケミストリ(Biochemistry)(1967)、6巻、263 5−2624頁に記載の如くブタインシュリンの酸化的亜硫酸分解及び生成した S−スルホン化A及びB鎖のカラムクロマトグラフィによる分離によって調製し た。S−スルホン化二重改変B鎖の合成は、メリフィールド(Merrifie ld) 。
ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ  (J、   Atn 、   Cbem、   Soc、   )  、   85  :  214 9−54(1963)及びバラニイ(Barany)ら、“ザ・ペプチド(Th ePepjides) ”グロス(Gros)ら著、2:1−284.アカデミ ツクプレス(Academic Press)にニーヨーク。1980)に記載 のように固体支持体としての4−メチルベンズヒドリルアミンレジン(Ig当り アミン0.5mmo 1 ; 1 g)を用いる段階的固相合成によって構築し た。
ベンジルオキシカルボニル基によって保護した末端フェニルアラニン残基の場合 を除き、BOC基をNa保護に用いた。
表■は、本ペプチド合成に用いられた化合物及びアミノ酸ブロック剤を示した。
シクロヘキシル         グルタミン酸及びアスパラギン酸 ペンチルオキシメチル      ヒスチジン2.6−ジクロロペンチル     チロシンNG−P−)ルエンスルホニル  アルギニン4−メチルペンチル        システィン、  メリフィールド(Merrifield)ら、バ イオケミストリ  (Bioche+a、)、    21   :5020− 31   (1982)に従い、3倍量の活性化保護アミノ酸類(ジメチルホル ムアミド中1−ヒドロキシベンゾトリアゾールーディーンクロへキシルカルボジ イミド)を用いて手動ダブルカップリングプロトコールを行った。反応の完了は 、カイザー(Kaistr)  ら、アナリティカルバイオケミストリ (An a!、  Biochem、) 、  34 : 595−98(1970’) の定性的ニンヒドリン試験でモニターし、各ダブルカップリング後において無反 応であった。
鎖が構築された後このペプチド・レジンを塩化メチレン及びメタノールで充分に 洗浄後乾燥し、最終重量を3.0gとした。本産物の一部(700rng)を、 タム(Tam )ら、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティ (J、 Am、  Chem、  Soc、 ) 。
105 : 6442−55 (1983)に従い低−高フツ化水素法によって 脱保護した。第一段階においてこのペプチド・レジンをp−クレゾール(1ml )、 ジメチルスルフィド(6,5m l)及び液体フッ化水素(2,5m1) から成る混合物で処理した。0℃で2時間後、本混合物を真空下に濃縮し残渣を 0℃で1時間、液体フッ化水素で処理した。このフッ化水素を次に除去し残渣を 酢酸エチル及び石油エーテルで粉末とした。亜硫酸ナトリウム(700mg)及 び四チオン酸ナトリウム(500mg)を、0.1MTr i s −H(1( ph8.8)緩衝8Mグアニジン塩酸(20ml)中本産物の懸濁液に添加した 。室温で3時間後反応混合物をろ過し、レジンを除去し、ろ液をスペクトラボア (Spectrapor)メンブレンチュービングno、3に入れ、精製水を4 回交換(各回41)しながら4℃で24時間透析した。この透析物を凍結乾燥し 、250mgの白色粉末として粗S−スルホン化B鎖アナログを得た。
凍結乾燥物質は、水: 0.02MTr i 5−HCl。
pH7,5含有2−プロパツール(2: 1. v/v)混合物中に溶解し、L KB液体クロマトグラフィ装置接続シンクロパック(Synchropak)  A X 300カラム(IX25cm)高速液体イオン交換クロマトグラフィに よって精製した。それぞれタンパク質70mgのバッチを、上述の溶媒中の0. 5M塩化ナトリウム0−80%直線勾配を用いて流量1.5ml/分で140分 間にわたりクロマトグラフィにかけた。第5図に、クロマトグラフィパターンを 示した。主ピーク(およそ60分)下の溶出物をその当初の容積のおよそ50% にまで真空下で濃縮し、精製水に透析(スペクトラボア(Spectrapor )メンブレンチュービング)後凍結乾燥した。粗物質250mgから精製産物1 50mgが白色フラッフ状粉末として得られた。精製S−スルホン化B鎖アナロ グを酸加水分解後アミノ酸解析し下記のモル比で示した組成が得られ、理論値( カッコ内に示した)と一致していた。A S p 1.9(2)S e r 1 .o+z>G l u3.o+3.G I Yi、o+i+A 1 ax、s< □rVa +2.7+3)Le ux、au+TY r 1.9(2)P h  G2.0(2)HiSO,g(1)Argよ、。(1)(システィンは測定しな か(B26−B30)ペンタペプチド消失−[A s p”’ 、  T y  r”’−a−カルボキサミトコヒトインシュリンの合成と単離 S−スルホン化ヒト(ブタ)A鎖(20mg)及びS−スルホン化ヒト(B26 −830)プンタペプチド消失−[AsplO,’l’yr−α−カルボキサミ ド25]B鎖(10mg)のO,1MグリシンバッファpH10,6の6ml溶 液を4℃に冷却し、ジチオスレイトール(3,5mg)を添加した。4℃で24 時間後、本混合物を氷酢酸(1ml)で希釈し生成した沈殿を遠心分離(インタ ナショナルセントリフユージ(International Centrifu gi) 、モデルHN、3000rpm)によって除去した。活性物質を含有す る上滑を0.45μセルロースアセテートフイルター(ザルトリウス(Sar+ orins))を通し、LKB液体りovトグラフィ装置に接続したバイダック (Vydac■)218TPカラム(0,45X25cm)を用いた逆相HPL Cに供した。それぞれおよそ5mgのタンパク質のバッチを、0.1%トリフル オロ酢酸中2−プロパツールの10から50%直線勾配によって流速0.5ml /分で70分間かけクロマトグラフィを行った。クロマトグラフィパターンを第 6A図に示した。
インシュリンアッセイで求めた活性物質含有分画を濃縮し、同一カラム及び0. 1%トリフルオロ酢酸中20から35%の2−プロパツール直線勾配を用いて1 10分間かけ流速0.5ml/分で再度クロマトグラフィを行った。溶出パター ンを第6B図に示した。
およそ63.1分時に溶出した活性物質含有分画を集め凍結乾燥した。上述のA 鎖及びB鎖の混合物から、高精製の産物1.4mgが得られた。この精製合成物 質のアミノ酸分析から下記のモル比で示した組成を得、理論値と良く一致してい た。
A S pa、 1(4)Th r O,9+11 S e r 3.0+3) G 1 u7.o(7)G I Yx、au+A 1 a、、、、Va 13. 3(41I 1 ez、4+z+L e u6.of6]T 7 r 3.8+ 41 P h e 2.0+21H1sl、0(1)A r go、n、(Cy  sは測定しなかった)。
26−B30)ペンタペプチド消失−[Aspl+10゜実施例2と同アッセイ を用いた。
第7図は、ラット肝形質膜中のインシュリン受容体結合を1251−インシュリ ンと競合するウシインシュリン(0)及び(B26−B30)ペンタペプチド消 失−[As p”0.Ty rB2’−a−カルボキサミトコヒトインシュリン (0)の能力を図示したものである。
最大値に対するパーセントとして示した結合阻害を、競合物濃度の関数としてプ ロットした。第7図に示したデータポイントは、3つの異なる合成化合物調製物 を用いて4回行った代表的アッセイにおけるトリブリケット測定の平均を示して いる。これらのアッセイにおいては、競合物非存在下のおける125I−インシ ュリンの結合は添加放射能の9.1%に達し、非特異的結合は総結合の9.6% に達した。
第7図から明らかなように、天然のインシュリンに必要な濃度の10分の1以下 の濃度で合成化合物は特異的に結合した125■インシユリンの50%を置換し た。しかし、上述のようにして計算した(B26−830)ペンタペプチド消失 −[A s p”0゜TyrB25−α−カルボキサミドコヒトインシニリンの 力価は、ウシインシュリンに比較して約1166±31.2%であった。
実施例8 脂質生合成アッセイによる(B26−B30)ペンタペプチド消失−[Asp” 0.TyrB2’ −a−カルボキサミトコヒトインシュリンカ価の解析実施例 3と同じアッセイを用いた。
第8図は、実施例5で調製した(B26−830)ペンタペプチド消失−[As  p”0.  Ty rB2’ −a−カルボキサミトコヒトインシュリン(0 )及びウシインシュリン(0)による単離ラット肥満細胞中における[3−3H ]グルコースの有機抽出可能物質(すなわち、脂質)への刺激を示したものであ る。最大値に対するパーセントとして示した刺激をアゴニスト濃度の関数として プロットした。データポイントは、3つの異なる合成化合物調製物を用い4回行 った代表的アッセイにおけるトリブリケット測定の平均を示している。本アッセ イにおいて、0%刺激及び100%刺激とは、それぞれ、1時間に1mg細胞当 たり11.4及び78.8nmolのグルコースを意味している。
第8図に示されたデータは、天然のウシインシュリンの場合に要した濃度よりも はるかに低い濃度で(B26−B30)ペンタペプチド消失−[Aspllo。
TyrB25−α−カルボキサミトコヒトインシュリンが脂質生合成の最大値の 半量の刺激を産生じた。(B26−B30)ペンタペプチド消失−[Aspll o。
T y r B2’−α−カルボキサミトコヒトインシュリンの相対的力価はウ シインシュリンに比較して1352±114%であると算出された。脂質生合成 の最大刺激は、両化合物で同じであった。
以上より、(B26−830)ペンタペプチド消失−[A s p”’ 、 T y rB2’−a−カルボキサミトコヒトインシュリンが天然のインシュリンよ りも11から13倍強いインビトロ力価を示す超活性インシュリンであることが 容易に明らかとなる。
このA s p ”0アナログと同操作によって調製した単離(B26−830 )ペンタペプチド消失−[G 1 u!110.  T y rI′25−a− カルボキサミトコヒトインシュリンは、天然インシュリンよりもおよそ20倍強 い力価を示した。
実施例9 (B26−B30)ペンタペプチド消失−[Asp”0.Ty rB2’−a− カルボキサミトコヒトインシュリンのラジオイムノアッセイ分析実施例4と同ア ッセイを用いた。
合成(B26−B30)ペンタペプチド消失−[A s pB1’ 、 Ty  r!125−a−カルボキサミトコヒトインシュリンは、ラジオイムノアッセイ においてウシインシュリンにほとんど等しい力価を示した。この結果から、イン シュリン受容体に対する強い結合をもたらす構造上の差及びそれに伴って合成化 合物が示したインビトロにおける高インシュリン様活性は、本分子の免疫原性決 定基に有意な効果を示さないことが示唆された。
実施例の検討 先行X線解析から、B10位のヒスチジンがインシュリン単体の表面に局在し亜 鉛インシュリン6量体の形成に重要であることが示唆された。例えば、ブロンデ ル(blon+1ell)ら、アドバンシイズ・イン・プロティン・ケミストリ (Adv、  Prot、  Cbem、)  (1972) 。
26巻、279−402頁を参照。先の研究では、B10位のヒスチジンをロイ シン、リシン、又はアスパラギンで置換するとこの天然型ホルモンに比較し約1 4から45%低下した生物力価を示す合成インシュリンアナログ類が産生ずるこ とが示された。シュワルツ(Schwartx)ら、ジャーナル・オブ・ケミカ ル・リサーチ(S)  (J、 Cbem、 Res、 (s)) 、  22 0−221頁、ジャーナル・オブ・ケミカル・リサーチ(M)(L Chem、 Ras、(M)) 、 2453−2469頁(1977)  ;シュワルツ( Schwartx)  ら、ジャーナル拳オブ・プロティン・ケミストリ(J、  Proj、 Chem、)(1982)、1巻、177−189頁;バーク( Burke )ら、インタナショナル・ジャーナル・オブ・プロティン・リサー チ(Int、  J、 Projein Res、)(1984)、23巻、3 94−401頁を参照。これらの研究から B16位などにおける親水性はイン シュリンの生物活性の決定に実質的に重要ではないこと及びこの位置において強 塩基性アミノ酸残基の存在は有害であることが結論されてきた。更に、生理的p H近辺でプロトン化又は非プロトン化状態のいずれかで存在できる能力はヒスチ ジン残基に特徴的性質であり、これが高生物活性のために1310位に必要であ ると信じられていると示唆されてきた。例えばパーク(Burke )ら、同上 を参照。しかし、生理的pHにおいてB10位に負の電荷を有する[10−アス パラギン酸−B]ヒトインシュリンは、実施例で示したようにインビトロ実験に おいて天然のインシュリンよりも数倍活性が高いことが見い出された。
[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリンの超活性は、明らかにインシ ュリン受容体への強い結合から生じている。本アナログが同受容体に強く結合す ることは、B10位の負の電荷に関連した分子内相互作用(例、塩架橋)の結果 、この受容体への結合による好適なアナログ構造上の変化に起因するのであろう と信じられている。一方、強結合は、正の電荷を有する受容体上で補体表面との 直接相互作用の結果であることもあり得る。第2図に示したように逆相HPLC では、[10−アスパラギン酸−B]ヒトインシュリンは2つのクロマトグラフ ィ条件下で天然のインシュリンよりも有意に遅く溶出した。この挙動は、この合 成アナログがより非極性の分子であることを示唆していた。天然のインシュリン と[10−アスパラギン酸−B] ヒトインシュリンの間に見られる極性の大き な差は、1個の親水性残基を別のものに置換したことによるとすることはできな い。極性差の最も合理的な説明として、極性差は構造上の変化を反映すると信じ られており、この結果、インシュリン受容体に本アナログが強く結合すると信じ られている。
(B26−B30)ペンタペプチド消失−[A s p”0.  T y r” ’−a−カルボキサミトコヒトインシュリンは2個の改変を行っており、これら が別個にインシュリン分子に導入された場合天然のホルモンよりも高い力価を示 すアナログ類が産生される。
これらの個々の改変は、 (i)B26−B30部位の除去とpheB25のTyr−α−カルボキサミド による置換、及び(ii)HisBloのAspによる置換、である。このアナ ログ(B26−B30)ペンタペプチド消失−[A s p”’ 、 Ty r B25−a−カルボキサミトコヒトインシュリンは、これまで記載された内で最 も強力なインシュリンアナログである。この生物活性は、いずれか一方の、改変 のみを含有するアナログ類が示す増強力価の和よりも高い。この知見は、B25 及びBIO部位が離れた受容体結合インシュリン領域の構造を変化させ受容体結 合高アフィニテイ(親和性)部位とすることを示唆している。実際、さまざまな 組織におけるインシュリン・受容体複合体の高会合定数(およそ10’ M−” )は、いくつかの結合種が協奏作用することを必要とするらしい。B10位のヒ スチジン残基は、受容体によるインシュリン認識に寄与すると提起されてきた残 基のひとつではない。
279−482 (1972);ブランデル(Blundell)(1976) 、しかし、シュワルツ(Schwartx)ら。
[L e u B10 コ  − 、    [Asn”’  コ  − 、   及 び[L y s +110 ]インシュリン類の力価減少と同様に[A  5p110 コインシュリン([:10−アスパラギン酸−B]]インシユリン の増強力価は、この部位における置換が生成分子のインシュリン受容体との相互 作用及び生物応答の誘起能力に極めて大きな影響を有することができることを示 している。このBIO部位が受容体結合領域の構成要素であるのか、又は、本部 位における改変が遠くの結合領域に影響を及ぼすのかについては、入手可能なデ ータからあいまいでないように決定することができない。本アナログ類の超高力 価を説明する多くのモデルが提案できる。B25及びBIO部位は遠隔の受容体 結合インシュリン部位の構成要素で、これらの部位がそれぞれ個別にB25及び 810位の改変によって変化され、本アナログ類の場合には高アフィニティ受容 体結合状態を生みだすこともあり得る。更に、B25及びBIO改変が独立しか つ協奏しながら、インシュリンの重要受容体結合領域を構成する他の遠隔領域の 構造に影響を及ぼすことができる。
溶出物容量(1″″L′ FIG、1 溶出時間(分) 溶出時間(分) [+zs+]インシュリン結合阻害 脂質生合成刺激 FjG、 5 溶出時間(分) FIG、 6a FIG、 6b 溶出時間(分) [+25.1インシュリン結合阻害 脂質生合成刺激 補正書の写しく翻訳文)提出書 (特許法第184条の8) PCT/US8810228°9 2、発明の名称 超活性ヒトインシュリンアナログ類 3、特許出願人 住 所 アメリカ合衆国 10029 名 称 マウント サイナイ スクール オブ1989年11月1日 6、添付書類の目録 補正書の写しく翻訳文)          1 通請求の範囲 超活性インシュリンアナログ。
5、薬剤学的に許容できる担体と共に[10−アスパラギン酸−B] ヒトイン シュリン、  (B26−B30)ペンタペプチド消失−[ASpBlo、Ty rB25−α−カルボキサミトコヒトインシュリン及び(B26−B30)ペン タペプチド消失−[G1uBユ0゜TyrB25−α−カルボキサミド]天然の インシュリンより4から6倍強い力価を有するヒトインシュリンから成る群から 選択された超活性ヒトインシュリンアナログの有効治療量から成る糖尿病治療の 必要性のある患者における糖尿病治療用薬剤組成物。
6、請求の範囲第5項記載の筋注投与用薬剤組成物。
7、請求の範囲第5項記載の皮下性投与用薬剤組成物。
8、請求の範囲第5項記載の静注投与用薬剤組成物。
9、請求の範囲第5項記載の埋め込み型ポンプによる投与用薬剤組成物。
10、請求の範囲第5項記載の鼻腔スプレーによる投与用薬剤組成物。
11、薬剤学的に許容できる担体と共に[10−アスパラギン酸−B] ヒトイ ンシュリン、  (B26−B30)ペンタペプチド消失−[As p B 1 °。
TyrB25−α−カルボキサミトコ ヒトインシュリン及び(B26−B30 )ペンタペプチド消失−[G1 u”0.Ty rB25−a−カルボキサミト コ天然のインシュリンより4から6倍強い力価を有するヒトインシュリンから成 る群から選択された超活性ヒトインシュリンアナログの有効治療量を糖尿病治療 の必要性がある患者に投与することから成る前記患者の糖尿病治療方法。
国際調査報告 一1陶ア1ム、□−0PCτ)υS 88102289  2国際′調査報告

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.構造; 【配列があります】 を有する超活性インシュリンアナログ。
  2. 2.構造; 【配列があります】 を有する超活性インシュリンアナログ。
  3. 3.構造;【配列があります】 を有する超活性インシュリンアナログ。
  4. 4.構造; 【配列があります】 を有する超活性インシュリンアナログ。 [式中、Xはα−アミノ−アジピン酸又は高度同族体である]。
  5. 5.薬剤学的に許容できる担体と共に〔10−アスパラギン酸−B]ヒトインシ ュリン,(B26−B30)ペンタペプチド消失−[AspB10,TyrB2 5−α−カルボキサミド]ヒトインシュリン及び(B26−B30)ペンタペプ チド消失−[GluB10,TyrB25−α−カルボキサミド]ヒトインシュ リンから成る群から選択された超活性ヒトインシュリンアナログの有効治療量か ら成る糖尿病治療の必要性のある患者における糖尿病治療用薬剤組成物。
  6. 6.請求の範囲第5項記載の筋注投与用薬剤組成物。
  7. 7.請求の範囲第5項記載の皮下注投与用薬剤組成物。
  8. 8.請求の範囲第5項記載の静注投与用薬剤組成物。
  9. 9.請求の範囲第5項記載の埋め込み型ポンプによる投与用薬剤組成物。
  10. 10.請求の範囲第5項記載の鼻腔スプレーによる投与用薬剤組成物。
  11. 11.薬剤学的に許容できる担体と共に[10−アスパラギン酸−B]ヒトイン シュリン,(B26−B30)ペンタペプチド消失−[AspB10,TyrB 25−α−カルボキサミド]ヒトインシュリン及び(B26−B30)ペンタペ プチド消失−[GluB10,TyrB25−α−カルボキサミド]ヒトインシ ュリンから成る群から選択された超活性ヒトインシュリンアナログの有効治療量 を糖尿病治療の必要性がある患者に投与することから成る前記患者の糖尿病治療 方法。
  12. 12.前記超活性インシュリンアナログが筋注で投与される請求の範囲第11項 記載の方法。
  13. 13.前記超活性インシュリンアナログが皮下注で投与される請求の範囲第11 項記載の方法。
  14. 14.前記超活性インシュリンアナログが静注で投与される請求の範囲第11項 記載の方法。
  15. 15.前記超活性インシュリンアナログが埋め込み可能ポンプによって投与され る請求の範囲第11項記載の方法。
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