JPH02502459A - リポソーム含有ニスタチン - Google Patents

リポソーム含有ニスタチン

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 リポソーム含有二スタチン 本発明の進展の一部は、ナショナル・インスチチュート・オン・ヘルス(Nat ional In5titute of Health)のデパートメンド・オ ン・ヘルス・アンド・ヒニーマン・サービス(Department ofHe alth and I(uman 5ervice)からの契約番号NIAID −NQI−AI42547の援助を受けている。
本発明はリポソーム含有二スタチンの投与による全身性菌類感染症の治療に関す る。
臨床的診断及び動物実験が宿主−菌類相互作用の理解に蓄積されてきている。菌 類病に対する宿主の防御は多くの要素を含み、かつ病因に依存して変化し得るこ とが認識されてきている。殆んどの場合、耐性メカニズムは明確となっていない が、種々の本来の障壁及び細胞性免疫応答が第一に重要であるようだ。今の時点 では耐性における抗体の役割は明確ではない。本来の防御及び細胞性免疫応答の 衰弱がヒストプラズマ力ブスラタム()Iistoplasmacapsu I atum)及びコツシジオイデスイミチス (Coccidioidesima +1tis)などの菌類病原同様、クリブトコッ力スネオホルマンス(Cryp tococcus neoformans)及びキャンタイプ(Candida )及びアスペルギラス(Aspergillus)種などの日和見的病因に由来 する重い菌類病への感染性を増加し得る。さらに、重要な宿主防御を完′全に理 解することの困難さは、菌類が逆に種々の宿主免疫機能に影響し得ることを示す 多くの研究により複雑なものとなった。これらの多くの実験的知見の臨床的重要 性を評価するには早すぎるけれども、研究者達は菌類が好中球機能を阻害し、I gE応答を誘導し、また細胞性免疫応答を抑制することを示してきた。
感染性増加と関連する宿主の変化は、外傷(火傷又は刺し傷なうに自己誘導的に 、糖尿病、種々の先天性免疫不全症、膠原病、リンパ細網組織悪性症及びその他 のタイプの腫瘍におけるように自然発生的に、又は装置(カテーテルなど)、外 科手術(心臓切開手術など)又は細胞毒性薬剤(移植拒否反応の防止及び悪性病 の治療におけるように)及びコルチコステロイドの使用及び広域゛ 抗体の長期 使用による医療的に誘導され得る。
菌類病に対する防衛を助ける化学的因子はあまり分っていない。
これらの物質の知識は基本的に臨床レベルでの状況証拠及び実験レベルでのイン ビトロ観察に基づいている。思春期に起きる皮膚における脂質及び脂肪酸含量の ホルモン依存の増加は、思春期における変化が防御の唯一の要素ではないが、皮 膚寄生真菌ミクロスポラムオウドウイエイ (Microsporua+ au douinii)により起こる頭部自群に対する耐性の増加と相関関係をもって いる。血清、脳を髄液及び唾液中の物質はクリブトコッカスネオホルマンス(C ryptococcus neoformans)の増殖を制限し、また体液中 の基本的ペプチドがカンタイプアルビカンス (Candida albica ns)を阻害することが示された。
臨床及び実験的研究の結果は、C,アルビカンス (albicans)、C, ネオホルマンス(neoformans) 、アスペルギラスフミガタス(As pergillus fusigatus)及びC,イミチス(in+a+1t is)は、補体カスケードの別の経路を活性化することを示している。菌類細胞 壁の多糖類性のため、全ての医学的に重要な菌類は補体を活性化することが期待 される。このような活性化は、ある糸状菌病に対° する防御に重要である。す なわち後期作用補体成分(C3〜C93及びC,ネオホルマンス (neofo rmans)及びC,アルビカンス(albicans)などの菌類に対する感 染性の増大の間に正の相関が示されている。菌類に対する耐性に食細胞が重要な 役割を果していると仮定すると、補体活性化は補体フラグメントC3a及びC5 aの発生に際し、急性炎症応答を引き起こすことにより、また食細胞による貧食 のために、オンソニンフラグメン)C3b及びC3dで菌体要素をコーティング することにより役割を果している。
ヒト及びその他の動物の全身性糸状菌病は、病因性でかつ健康な宿主に病気を起 こすある菌類により、及び通常無害であるが免疫不全の患者に病気を引き起こす 別の菌類(日和見的病原)により発生する。これらの菌類の中のいくつかは天然 には馬主性(汚物、鳥の糞)であるが、その他のものは正常人面相の一部として 存在する(共生性)、いずれの場合もヒトが唯−又は必須の宿主ではない、汚物 馬主性生物の例にはヒストプラズマヵブスラタム(H4stoplassa c apsulatum)があり、これは一般に一地方特有の感染を起こす、遅延皮 膚過敏症テストにおいて成人の80〜90%はヒストプラスミンと反応する0日 和見的病原の例には通常口腔内、胃腸内、及びおそらく皮膚内に存在するカンタ イプアルビカンス(Candida albicans)がある、しかし急性白 血病患者において、C,アルビカンス(albicans)は−最に血液中に存 在し、を撃性で、通常致命的な敗血症を引き起こす、他の日和見的病因は糖尿病 酸性症(毛菌症)及びホジキン病(例えば酵母菌症、及ヒヒストプラズマ症)患 者に見られる。これらのメカニズムの病因は不明確であるが細胞性免疫は良好な 予後には必須であると思われる。
有効なワクチン又は受動免疫血清は市販調製物が出来る程十分な成功をおさめて いない。
活発な病いの治療には症候的なもの(例えば鎮痛)、ときには外科的なもの(不 治の損傷組織の切除及び脳水腫の修正)及び殆んど成功する化学療法(第1表) がある、一般に使用される薬剤にはヒドロキシスチルバミジンイセチオネート、 アンホテリシンB、5−フルオロシトシン(フルシトシン)、ミコナゾール及び ケトコナゾールがある。これら薬剤に対する応答は、W類、病気のタイプ及び病 状に従がい変化する1例えば殆んどのB・デルマチチジス(der■atiti dis)感染においては応答は良いが、A。
フミガタス(fusiigatus)により起こる殆んどの病気については応答 は弱い、B・デルマチチジス(dermati tjdig)による皮膚損傷に 対する応答は、C,イミチス(immitis)による髄膜炎よりも良く、また 慢性酵母菌症の応答はt撃性のカンジダ症よりも良い。
第1表はいくつかの全身性糸状菌病及び一般に受は入れられている化学療法薬剤 のリストを示している。
第1表 全身性糸状菌病の化学療法薬剤 病  名     第1選択      第2選択アスベ11ス症   アンホ テリシンB   ケトコナゾール分身m症    アンホテリシンB   ヒF oキシスチルtrミシンイセチオネート カンジダ症   アンホテリシンB  フルシトシン又はケトコナゾールコクシ ジオイヅス症   アンホテリシンB   ケトコナソ゛−ル酵母菌症     アンホテリシンB  いずれかの草独薬剤。
フルシトシン しストプラズマ症    アンホテリシンB   ケトコナゾール”毛菌症      アンホテリシンB    ミコナゾール”パラコクシジオイヅス症     ア ンホテリ シンB     スル本ンアミF、 ケトコナゾール本 菌類 に必要な最小阻害濃度に依存する。
リンパ腫患者の51%及び白血病患者の75%の死亡の原因は感染である。バク テリアはこれらの感染の原因生物であるが、リンパ腫患者の致命的感染の13% 及び白血病患者の20%以上は菌類による。菌類力ンタイダアルビカンス (C andida albicans)はこれらの感染の80%以上を引き起こし、 またアスベルギラス(Aspergillus) spp、もしばしばこれら感 染の原因となる。さらに類感染は先天性及び後天性免疫不全患者の病状及び死亡 の主要な原因である。非常に協調のとれた努力がヒトの菌類感染の治療に有効な 薬剤の探索に費やされてきた。その結果、多くの化合物が単離され抗真菌活性を 有することが示されてきたが、溶解度、安定性、吸着及び毒性に関する問題はヒ トの感染に関するそれらの薬剤の殆んどの治療効果を制限している。殆んどの有 用な抗真菌性抗生物質は2つのカテゴリーの1つに分類される。すなわち菌類細 胞膜に作用するものと細胞に取り込まれ、RNA、DNA又はタンパク質の合成 などの生細胞プロセスを阻害するものである。
第2表にはいくつかの有用な抗真菌性薬剤及びそれらの作用メカニズムをリスト しである。
第2表 有用な抗真菌性薬剤、それらの化学的分類及びそれらの作用メカニズム グリサン  グリセオフルビン  テニブリンに結合し、微小管形成を阻害する 。
ポリエンマクロリド抗生物質は種々のストレプトマイセス種により生産される二 次代謝産物である。これらの化合物のいくつかの共通する性質は単離されている 80種以上のポリエンを分類するのに役立つ。全ての化合物は26〜38個の炭 素原子を含み、かつ一連の不飽和炭素原子及び水酸基を含むマクロリド環で特徴 づけられる。この化合物のこれらの特徴はポリエンの両親媒性(例えば親水性及 び疎水性など異なる性質をもつ官能基を含む化合物に関する性質)に帰因する。
この環状構造は内部エステル又はラクトン結合の形成により閉じられている(第 1図)。共役二重結合数は各ポリエンにより異なり、またこの化合物は一般的に 不飽和度により分類される。
ポリエンマクロリドの毒性効果は細胞膜ステロールへの結合に依存しているよう である。従ってそれらは菌類細胞並びにその他の真核細胞(ヒト、植物及び原生 動物)の膜に結合するが膜ステロールを含まないバクテリアの細胞膜には結合し ない。ポリエンマクロリドとホ乳類及び菌類の膜ステロールとの相互作用は細胞 内成分を流出させ細胞死を招くトランスメンブレンチャンネルを生成する。
通常、抗生物質の有用性は病原及び宿主の感受性の差によって測定される。2つ の薬剤、ニスタチン及びアンホテリシンBは比較的菌類に特異的であり、ヒトの 治療に有用である。これら2つのポリエンマクロリドの相対的特異性は、ヒトの 細胞膜の主要なステロールであるコレステロールと比較した菌類膜の主要ステロ ールであるエルゴステロールのより大きい結合活性に基づいている。
アンホテリシンBは7個の共役炭素結合をもつヘプタエンマクロリドである(第 1図参照)、この化合物は1956年にS、ノドサム(nodosum)の培地 濾液から初めて単離された。他のポリエンマクロリド抗生物質と同様に、アンホ テリシンBは水に不溶性である。この溶解度の問題はその抗生物質をデオキシコ ール酸ナトリウム及びリン酸ナトリウムと混ぜ、この混合物を5%デキストロー ス溶液で水和することにより克服される。アンホテリシンBはヒトに対し十分に 非毒性であるポリエン抗生物質であるので、種々の菌類に対して効果的な量を非 経口的に使用し得る。
最初にS、ノウルセイ (noυrsei)から単離されたニスクチンはアンホ テリシンBと構造的に関連しているが、その環の共役部分が分断されており、従 ってテトラエン及びジエンを形成していることからヘプタエンには分類されない (第1図参照)、この薬剤は経口的及び局所的には許容されるが、高い毒性及び 水不溶性が予想されることから静脈注射による使用は行ない得ない、ニスクチン は経口錠剤(500,000ユニツト)又は局所的に使用する軟膏(100,0 00ユニット/g)として使用し得る。これは皮膚及び粘膜の糸状菌症の治療に 用いられる。
最近、患者投与前の特定薬物のりボソニムへのカプセル化がこれら化合物の薬理 動力学、組織分布、代謝及び治療効果を著しく変化し得ることが示された。リポ ソームは乾燥脂質フィルムに水溶液を添加することによ、り自然に形成する脂質 小胞と定義し得る。
さらにこの薬剤の分布及び薬理動力学はそれらがカプセル化しているリポソーム の脂質組成、サイズ、荷電及び膜流動性を変化させることにより修正し得る。
最近リポソームはネズミのシーシュマニア症(二s−(New)、R,R,C, 等“リポソーム中にトラツブしたアンホテリシン及び他の抗菌類剤の抗し−シュ マニア活性”ジャーナル・オプ・アンチマイクロービアル・ケモセラビ−(J、  Anti−microb、 Chemo−ther、)、8  (1981) 371−381) 、ヒストプラズマ症(ティラー(Taylor)、 R,L 、等、“リポソーム中のアンホテリシンB:ヒストプラズマ症の新治療法”アメ リカン・レビュー・オプ・レスビラトリー・ディシーズ(Am、 Rev、 R e5pir、 Dis、)。
125 (1982)610−611)、酵母菌症(グレイビル(Graybi ll)、 J、 R,等“リポソーム含有アンホテリシンBによるネズミ酵母菌 症の治療1ジヤーナル・オン・インフェクシャス、ディシーズ(J、 Infe ct、 Dis、)、  145 (1982)’、  748−752)及び 糸状菌症(トレンブレー(Tresblay)、 C,等”マウスにおける全身 性糸状菌症に対するアンホテリシンB (AMB)及びリポソームA M E  (I il+ −AMB)の効果の比較9アブストラクト、19831CAAC ,755号(1983)222)の治療に対するアンホテリシンBのキャリヤー としてリポソームが用いられている。またリポソームカプセル化アンホテリシン Bは日本赤毛猿のコクシジオイデス症の治療にも使用された(グレービル(Gr aybill) J、 R,等、“リポソーム含をアンホテリシンB (lip o−−AMB)を用いた霊長動物におけるコクシジオイデス症の治療”アブスト ラクト19821CCAC,492号(1982)152)。
最近、本発明者は、リポソームカプセル化アンホテリシンB(A■pB)が実験 マウス糸状菌症の治療(ロベス・ベレスタイン(Lopez  Bereste in)等、′ジャーナル・オン・インフェクシ中ス、ディシーズ(J、 Inf ect、 Dis、ン、120,278−283(1984))及び白血病及び リンパ腫患者における菌類感染の治N(oベス・ベレスタイン(Lopez − Berestein)等、′ジャーナル・オン・インフェクシャス、ディシーズ (J、 Infect、 Dis、)+151.704〜7l−(1985)) に使用し得ることを示した。
ポリエンなどの効果的抗真菌性薬剤の使用にもかかわらず菌類感染の治療は依然 として大きな問題となっている。使用し得る殆んどのポリュン抗住物質はその臨 床的応用を制限する毒性副作用を有している。テトラエン−ジエンポリエンマク ロリド抗?t[tニスタチンは非常に高い疎水性を有し、これが効果的な全身的 投与を妨害している。それは種々の方法で調製したサスペンジツンとして用いら れ、また患者に経口的に投与される。しかし、一般にこれらの研究は全身性の菌 1g染に対するニスタチン投与の有効性を示すには至らなかった。
本発明は動物中の伝染による菌類感染の治療のためのリポソーム剤に関する。こ のリポソーム剤は脂質及びポリエンマクロリド抗真菌性化合物二スタチンを含ん でいる。このニスクチンは全身性菌類感染に有効な治療のためにリポソームに組 込むか又はカプセル化される。
ニスタチンを含有するリポソームは多重う・メラ小胞であることが望ましい、リ ポソームはホスホモノグリセリド、ホスファチジル酸及びスフィンゴ脂質からな る群から選ばれる1個以上の脂質、好ましくはリン脂質を広く含んでいる。この 脂質は1個以上のホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジ ルグリセリン、スフィンゴミエリン又はホスファチジル酸であることがさらに好 ましい、またこの脂質はシミリストイルホスファチジルコリン、シミリストイル ホスファチジルグリセリン、ホスファチジルコリン及びホスファチジルグリセリ ンからなる群から選ばれることが最も好ましい0本発明のリポソームはコレステ ロールなどのステロールを含み得る。
本発明の重要な特徴は、動物における播種性(disseminated)Wi 類感染の治療法に関する。この方法は、リポソーム内にカプセル化した殺菌効果 量のニスタチンを伝染性菌類感染した動物に投与することを含む、リポソームは 上述のように構築する。投与は殆んどの場合非経口的に行なわれることが好まし いが、もし特異的菌類コロニーに直接到達し得るならば、経口的又は局所的に行 なうこともできる。その動物が伝染性菌類感染を受けたヒトである場合は非経口 的治療が最も有効である。治療方法には、体Nkg当り約lagから約20mg のニスクチン、より好ましくは体重kg当り約2.5mgから約6I1gのニス クチンの範囲にある抗菌性効果量のリポソーム含有二スタチンの投与を含む、殆 んどの好ましい態様において、その治療法は基本的に約7=3の比のシミリスト イルホスファチジルコリンとシミリストイルホスファチジルグリセリン及び約l :20の比のニスタチンとリン脂質からなるリポソー′ ムの使用を含んでいる 。
第1図は、い(つかの水酸基と共役二重結合系をもつマクロリド環の共通した構 造的特徴を有するアンホテリシンB及びニスタチンの化学構造を示している。ニ スタチンは、環の共役部分がジエンとテトラエンに分割されている点でアンホテ リシンBと構造的に異なる。
第2図は、ニスタチンの高速液体クロマトグラフを示している(レダール(Le derle)) e 10分の位置のピークは3pgのニスタチンに相当する。
第3図はヒトRBCに対するMuNysとL−Nysのインビトロ毒性を示して いる。ヒ)RBCを37℃で45分間、遊離Nys(◇) 、L−Nys (・ )、空リポソーム(0)又は空すポソーム+遊fiNys(◎)とインキュベー シヨンした。
第4図はインビボにおける遊離NysとL−Nysの急性毒性を示している。マ ウスに遊離Nys (0) 、L−Nys (・)、5%D耶O(△)又は空リ ポソーム(★)を静脈注射した。全脂質投与量は400 mg/kg/マウスで あった。
第5図はマウスにおける遊離Nysの抗真菌性活性を示している。
C,アルビカンス(albicans)感染2日後、薬剤なしく・)又は遊離N ys投与量IB/kg(△) 、2mg/kg (ロ) 、4+ag/kg ( ○)の静脈注射をマウスに行った。
第6図はマウスの単一投与処理におけるNys抗真菌性活性に関するリポソーム 化効果を示している。
C,アルビカンス(albicans)感染2日後、その動物を薬剤なしく・) 、遊離Nys、4mg/kg (0)又はL−NyS、2mg/kg() 、4 mg/kg (△) 、8mg/kg (ロ)及び12mg/kg (■)で処 理した。
第7図はC,アルビカンス(albicans)感染マウスの生存率に関する多 重投与処理のL−Nysの効果を示している。この動物を薬剤なしく・)、遊離 Nys 4 mg/kg、 5回(0)又はL−Nys単一投与12mg/kg  (○) 、16mg/kg ()及びL−Nys多重投与2.4mg/kg5 回(◇)、6釦g/kg、5回(ム) 、 8mg/kg、5回(凹) 、12 mg/kg、 5回(■)、16−g/kg、 5回(−−△)で処理した。
伝染性菌類感染の治療用の、リポソームカプセル化ニスタチン(Nys)の使用 は、特に全身性又は伝染性菌R感染の治療に有効な新しい有効治療法としてここ に報告されている。リポソームカプセル化ニスタチン(L−Nys)は低い全身 性毒性を存し、かつ遊1liNysに比べて高い治療効果を有している。
遊離Nysはインビトロにおいて抗真菌活性を有しているが、静脈注射した場合 に毒性があり、かつ効果がない、L−Nysについては低いインビボ毒性が観測 される一方、抗真菌性は維持されていた。これらの結果は、リポソームアンホテ リシンBに関する以前の観測と類似していた。インビボにおいてL−Nysは遊 fiNys(M T D = 4 mg/kg)の4分の1の毒性を有すること が分り(平均毒物投与量(MTD)=16B/kg) 、かつ多重投与したとき でさえ(80mg/kgまでの積算投与量)非毒性であった。4mg/に、のL −Nysは、インビボで治療効果を示さない等投与量の遊離Nysに比較してマ ウス生存率を増加する効果がある。さらにより多い投与量のL−Nysを多重投 与様式で投与すると、生存時間の増加が到達される。
リポソームは既知活性薬剤の治療指標を修正するのによく用いられてきた。殆ん どのカプセル化薬剤を用いた観察によると、治療的指標の改善はカプセル化後遊 離薬剤の毒性の減少に関している。一方ニスタチンは経口的に活性であることが 示されてきたが、その疎水的性質が非経口的投与を排除している。全身的抗真菌 性物質としての遊1!Nysに見られる無効性は、作用部位への薬剤の不適当な 配給によるのかもしれない、リポソームへのトラップ化はNysの全身的投与、 並びに抗真菌性薬剤としての使用を可能にする0本発明はリポソームが感染部位 へのアンホテリシンBの配給を増加し、従って全身性菌類と薬剤−薬剤キャリヤ との相互作用を増加させることを示した(ロペスーベレスタイン(Lopez− Berestein)等、キャンサー・ドラッグ・デリバリ−(CancerD rug Delivery)、上、199−205 (1986))。
本発明の最も重要な特徴は、リン脂質、場合によってはコレステロールなどの脂 肪物質及びニスクチンを含むリポソーム、これ ・らリポソームの調製法及びそ の使用に関する0本発明のリポソームは、好ましいNys/p1重量比約0.0 1/10から約0.7 / 10、より好ましい範囲約0.02/10から約0 .08/10のニスタチン及びリン脂質を含んでいる*Nysはリン脂質ラメラ の一部、カプセル化リポソーム内液の一部又はその両方として存在し得る。
これらのリポソームの好ましいリン脂質にはホスファチジルグリセリン、ホスフ ァチジルコリン、スフィンゴミエリン、ホスファチジル酸又はホスファチジルセ リンが含まれ、より好ましいリン脂質はホスファチジルグリセリン、ホスファチ ジルコリン又はそれらの組合せ物である。最も好ましいホスファチジルグリセリ ンは、基本的にシミリストイルホスファチジルグリセロールからなるものであり 、また最も好ましいホスファチジルコリンは基本的にシミリストイルホスファチ ジルコリンからなるものである0本発明のリポソームがシミリストイルホスファ チジルグリセリン及びシミリストイルホスファチジルコリンを含む場合、それら は約1−10から10−1の、より好ましくは約3から7の比であることが望ま しい。
本発明のリポソームは多重ラメラ、車−ラメラ又は不定形ラメラ構造のものであ る0本発明のリポソーム及び医薬的に許容し得るキャリヤーまたは希釈剤を含む 医薬組成物は局所的又は全身釣菌!!感染に関する病状の治療に用いられる。
このようなリポソームは、非経口的、局部的又は経口的に投与され、また全身性 又は伝染性菌類感染には非経口的投与が望ましい、一般にL−Nysの非経口的 投与量は、殆んどの状態で適当と考えられている、約1 wg Nys/kg一 体重から約20sg Nys/kg一体重の範囲の殺菌効果量が採用される。最 も好ましい投与量範囲は約2.5 mg/kgから約6mg/kgである。もし 感染した人を治療する場合、患者の症状、菌類感染のタイプ及び程度及び担当医 師の診断に応じた各々のケースにより投与量は変化し得る。
、本発明の重要な点は菌類感染した宿主動物の治療法を含んでいる。この方法に は、宿主に、リン脂質及び菌類阻害効果量のニスタチンを含む、ある量の本発明 のリポソームを投与することが含まれる。投与法は非経口的であることが好まし く、静脈、動脈、筋肉、リンパ腺、腹膜、皮下、胸膜又は脂膜注射又は局部的塗 布又は経口投与により行なわれ得る。これらの投与は、例えば2週間にわたり毎 日2回など、タイムスケジュールに従って反復されることが望ましい、この治療 はその菌類が排除されるまで維持され、また他の型の抗真菌治療又は補助治療と 組合せて採用される。
このような非経口的投与物には、無菌等張水溶液などの医薬的に許容し得る溶液 中のL−Nysサスペンジッンが含まれる。これらのサスペンシヨンは全体的に 調合することもできるし、また予め調製した成分から調合することもできる。当 業者には知られているように、L−Nysを調製し、医薬的に許容し得る溶液と 混合して、非経口投与用のサスペンシヨンを生成し得る。
L−Nysの局部的投与物にはサスペンション、クリーム又は軟膏など、全体的 に調合されるか、ベレフトなどのL−Nys前駆体から調合しうる医薬組成物が 含まれる。このような局部的投与は、例えば上皮又は粘膜など局所的菌類感染部 位付近に行なわれる。
Nysは局部的に使用しても、L−Nysは菌類増殖をより効果的に阻害するは ずである。
L−Nysの経口投与はL−Nysのカプセル化を含み、それによりカプセルか らの放出以前に胃及び腸の消化活性からL−Nysを保護することが望ましい。
後に例で述べるL−Nysの調製法及び化蛍療法は、適当な脂質又は方法の単純 な置換により、同様のリポソームの生産及びその使用法に容易に適当し得る。
ここに述べるNys含有リポソームは天然又は合成リン脂質を含む種々の両親媒 性物質から調製し得る。リポソームを住成し得ないリン脂質は多数あり、また− 船に当分野ではよく知られているのでここでは全てをリストしない、これらのリ ン月旨質には、これだけではないが、次のようなものが含まれる; レシチン、 ホスファチジルエタノールアミン、リソレクチン、リソファチジルエタノールア ミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリ ン、カルシオリビン、ホスファチジル酸及びセレブロシド類0本発明の特徴の態 様に最も適したリン脂質には、シミリストイルホスファチジルグリセリン(DM PG)及びシミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)が含まれる。
1%以下から約50%の範囲のコレステロール等のステロールをリン脂質及びニ スタチンと共に含む、本発明のリポソームを生成し得る。DMPG及びDMPC の組合せの比は1:10及び10:1の間の範囲が満足とされると考えられてい るが、これに限定される訳ではないが約3〜7の比が好ましいことが分った。
本発明の態様においては、車−ラメラ又は多重ラメラ又はその質的に水に不溶性 であるので、多重ラメラリポソームが好ましい。
Nysはそのリポソームラメラのリン脂質二重層内に取込まれているようだ。
また本発明のリポソームカプセル化ニスタチンはHTLV−III/LAVと命 名されるヒトTリンパ球指向レトロウィルスによる病気の予防及び、又は治療に 有効であることが分った。ガロ(Gallo)が最近指摘したように、インビボ においてHTLV−III/LAVは単球及びマクロファージにより運搬され得 る(サイエンナイフ4ツクアメリカン(Scientific America n ) 、1987年1月、47−56.51頁参照)、従ってこれらの細胞は 潜在的感染性及び致命的な)ITLV−I[1/LAVのリザーバーの役割を果 す。
最近報告された研究中の中で、シャフナ−(Schaffner )等(バイオ ケミカルファーマコロジー(Bioches、 Pharmaco+、 )、主 5,4110−4113 (1986))は単球関連細胞系列H9におけるHT LV−m/LAVの複製は、いくつかの抗真菌性ポリエンマクロリドにより阻害 されるというデータを示した。これらのポリエンマクロリドにはアンホテリシン B及びアンホテリシンBのアスコルビン酸メチルエステルが含まれる。
単球、マクロファージ及び多形核白白球などの血渣食細胞は免疫応答以前にさえ 、異物と特徴的に結合し、かつこれを摂取する。
またこれらの食細胞は循環リポソームを取り込む最初の細胞の1つである0例え ば、動物へのニスタチンなどのポリエンマクロリドを含むリポソームの非経口投 与は、細胞内HT L V −m /LAVの増殖を阻害するのに有効であると 思われる。リポソーム依存のニスタチン生活性の増加はHTLV−El/LAV 感染による病気のコントロールに重要である。
以下の例は本発明の好ましいa様及び使用法を説明するものであり請求の範囲に 述べていない限り本発明を制限するものではない。例えば、シミリストイルホス ファチジルコリン及びシミリストイルホスファチジルコリンがリポソームを形成 するのに用いられているが、これら特定の脂質が当分野で知られている唯一の使 用可能な脂質であるということでは決してない、またこれらの例の中で用いてい るリポソームの特定の生成法及びリポソームタイプが唯一の使用可能な方法又は リポソームタイプを表わしている訳ではない。
例1 (薬剤、脂質及び試薬) ニスタチン(粉末)はレダールラボラトリース社(パールリバー、N、Y、)か ら入手した。クロマトグラフ的に純粋なシミリストイルホスファチジルコリン( DMPC)及びシミリストイルホスファチジルグリセリン(DMPG)はアバン チポーラーリビフズ社(バーミンガム、Aha州)から購入した。高速液体クロ マトグラフィー(HP L C)用メタノール、ジメチルスルホキシド(DMS ○)、及びN、N−ジメチルホルムアミド(DMFA)はフィッシャーサイエン ティフィンク社(フェアローン、N、 J。
州)から購入した。ヒ)AB血清はMAバイオププロクツ社(ウォーカーズビル 、Md州)から入手し、ヒトRBCは正常なボラ′ンティアから入手した。
例2 にスフチンの特徴) Nysの高速液体クロマトグラフィー(HP L C)はU6にユニバーサルL Cインジェクター、ウォーターズ自動グラジェントコントローラー及びプログラ マ−、モデル441波長固定吸収デイテクター及びヒューストンインスツルメン ト社オムニスタライブレコーダーを使用したウォーターM6000A及びM45 溶媒配給システムからなるシステムで行った0分析にはウォーターズμmボンダ バク(Bondapak) C−18逆相カラム(0,45mX30cs)を用 いた。移動相はz111/l1inの流速でメタノール:水(70:30)を用 い、溶出液は280nmの吸光度(0,02AUPS)をモニターした。純度は 、各クロマトグラムにおいて全ピーク面積でNys相当ピーク面積を割った割合 として計算した。
ニスクチン(レダール(Lederle )はメタノール(lx/LO1DMF A (15■/ m 1 )及びDMS○(40■/IIIりに可溶性である。
NysのHPLC分析の典型クロマトグラフを第2図に示す、この薬剤の至適分 離は移動相として70%メタノール(V/V)及びその他の指定された条件を用 いて達成された。Nysの保持時間は10分であり、またその純度は72%であ ると計算された。
例3 (リポソームの調製及び標準化) 多重ラメラ小胞(MLV)は先に報告されてるいように調製した(ロペスーベレ スタイン(Lopez−Berestein )等、ジャーナル・オン・インフ ェクシャス・ディシーズ(J、 Infect、) 、120.27B−283 (1984))、ニスタチンはメタノールに?容かしく1*/ 5ffi) 、 4℃、暗所に保存した。一定量のリン脂質、DMPC: DMPG (7: 3 )を種々の量の薬剤と混合し、ついでその溶媒をロータリーエバポレーターを用 い減圧下でエバポレーターした。乾燥脂質−薬剤フィルムをリン酸緩衝液(P  B S)に懸濁し、振盪することによりそのフィルムをリポソーム化した。
その後このサスペンションをフラスコから回収し、20,000ypsで1時間 遠心した。このベレツトをPBSに再懸濁し、リポソーム中に含まれているNy sを306nmの唆収で測定した。同様に9: 1の比のリン脂質及びステロー ルを含むリポソームも調製したa Nysリポソームの安定性はPBS及びヒト AB血清と等量のL−Nysを37℃でインキュベートすることにより評価した 。
指示した時間間隔でサンプルを取り出し、10,000Xgで15分間遠心しペ レット中のNys濃度を測定した。
例4 (リポソーム中のニスタチンカプセル化効率)固定量のリン脂質及び種々の量の Nysで調製したバッチ毎のリポソームのカプセル化効率を第3表に示す、最高 の取込み量は600μgNys/10+qrリン脂質(薬剤/リン脂質比−1:  16.7)のとき得られ、以後減少した。
第3表 リポソーム中のニスタチンカプセル化効率10    1:1000      10       10020    1:500     20        10040    1:250     40       10060     1:167     60       10080    1:125       so        100100    1:100     9 5       95200    1:50     180        90400    1:25     400       100600     1 :16.7    600       100800    1 :  12.5    640       801000    1 :10      628       62.8a、 リポソームは、モル比7:3のジミ リストイルホスファチジルコリン(DMPC)及びシミリストイルホスファチジ ルグリセリン(DMPG)を含む多重ミセル小胞(MLV)である。
b、  piはDMPC及びDMPG両方を含む全リン脂質である。
C1添加した全薬剤に対するMLV (ベレフト)内にカプセル化された薬剤の 割合、ニスタチン含量はメタノールに溶かした部分標本の306nmにおける吸 収で測定した。
例5 (リポソーム含有二スタチン(L−Nys)の安定性)例4で述べたように50 0μgニスタチン/10■リン脂質を含むリポソームを調製し、等部分標本に分 割した後PBS又はヒ)AB血清と種々の時間インキュベーションした。各時間 のインキュベーション後遠心ペレット中に回収された薬剤の量を第4表に示す、 リポソームはPBS中では72時間まで安定であり、また血清中では24時間ま で安定であったが、72時時間インキュベーション後ベレット中に回収された薬 剤はわずか30%であワた。
第4表 37℃におけるニスタチンリポソームの安定性1         100 ’        100168         5O−70 a、 この値は0時間の同サンプルを100%コントロールとして比較したサン プル中に回収されたニスタチンのパーセンテージ。
b、  PBSはリン酸緩衝液 C1使用した血清はヒ)AB血清。
例6 (インビトロにおける菌類阻害) インビトロにおける生物、培養、及び抗真菌性の検定。サボラウドテキストロー ス寒天(SDA)プレート上、37℃で一晩イーストを増殖した。胞子採取前3 〜10日間、SDA上、30℃で全カビを増殖した。その後この接種物を先に述 べたように感受性テスト用に処理した(ホブファー(lopfer)等、アンチ マイクロ−ビアJレエージェントケモセラビ−(八ntimicrob、 Ag entsChemotherap、) 、25.387−389 (1984) >、マイクロプレートを使用した連続2倍希釈法(シャドミー(Shadomy  )等、E、H,レネト(Lennette)等線、マニニアルオンクリニカル マイクロバイオロジ−(Manual or C11nical Microb iology )第3編、アメリカンソサイアティー・オン・マイクロバイオロ ジー(八merican 5ociety for Microbiology  ) 、ワシントンD、C1,647−653<1980)をその薬剤の最小阻 害濃度(MIC>の測定に使用した。L−NysのMICを遊離NysのMIC と比較した。空リポソーム及び5%ジメチルスルホキシド(DMSO)をコント ロールとして使用した。
C,アルビカンス(albicans) 33.6株に対する遊離及びL−Ny sのMICを第5表に示した。Nysをステロール有無条件のリポソームにトラ ップした後に抗真菌性は維持されていた。薬剤サンプルに使用したものと同じ濃 度の空リポソーム及びDMSOは増殖を阻害しなかった。
第5表 インビトロにおける遊離及びリポソームニスタチンの抗真菌性薬  剤        最小阻害濃度1(μg/−)遊離二スタチン11.0 リポソームニスタチンPLc1. O DMSO= Nil 空リポす−ム’              Ni1a、 最小阻害濃度はカン タイダアルビカンス(Cand 1daalbicans) 336株に対して 測定した。
b、 遊離ニスタチンをDMSOに溶解し、さらに食塩水で希釈して、5%DM SO中1■/W11!1度となるようにした。
C0リン脂質(DMPC: DMPG、7 : 3)のみをリポソームi  の 調製に用いた。
d、 リポソームは9:1の比でリン脂質及びエルゴステロールを含む。
e、 リポソームは9:1の比でリン脂質及びコレステロールを含む。
f、 等投与量のDMSO及び空リポソームを、遊離又はリポソームニスタチン と同様に希釈した。
菓6表に示されているように、遊離ニスタチンと比較して、リポソームニスタチ ン(L−Nys)の最小阻害濃度(MIC)は通常有意に低い。驚くべきことに L−Nysは広範囲の菌類に対する抗真菌性毒として有効である。L−Nysを 調製し、一般に種々新しい菌類を用いた以外は本例又は先の例で述べたのと同様 にテストした。対照的に遊離アンホテリシンB及びリポソームカプセル化アンホ テリシンBに関する先の同様の結果は、菌類に対するほぼ同じ毒性を示すか、も しくはカプセル化がアンホテリシンの毒性を減少したことを示した。(ホプフ7   (Hopfer)等、アンチバクチリアルエイジ°エントアンドケモセラピ ー(AnLibacterialAgents and Chemothera pY ) 25 、3.387−389 (1984))。
第6表 インヒドロにおける遊離及びリポソームニスタテンの抗真菌性スペクトル カンタイダアルビカンス カンタイダトロピカリス 客4          4          2カンタイダパラトロとカリ ス トルロブシスプロブラタ クリプトコン力スネオホルマンス アスペlレギラスノントフミガタス アスペルギラスフミガタス 88 カルプラリア       20.5 7スペルギラスニガー   42 7スペルギラスフラバス  10,5 フサリウム        62.5         62.5アルテルナリ ア       21 アレシエリア       1616 例7 (インビトロにおけるヒトRBCに対する遊f4Nys及びL−Nysの毒性) 先に報告されているように(メタ(Mehta )等、バイオケム、バイオフィ ズ、アクタ(Bioches、 Bioplys、 Acta) 、770.2 30−234 (19,84)) 、ヒト赤血球(RBC)の溶解は、上清中へ のヘモグロビンの放出を550nmの測定で定量した0種々の量のL−Nysを 洗浄した新鮮なヒトRBCと37℃で45分間インキュベートした。ジメチルホ ルムアミド(DMFA)に溶解した遊離Nysを最終溶媒濃度が3%となるよう 検定物に添加した。適当な溶媒コントロール、空リポソーム及び空すポソーム+ M離薬剤も各実験に含めた。水を用いた同数のヒ)RBCの低張溶解によるヘモ グロビンの放出を100%ポジティブコントロールとして測定し、一方PBSで 処理した細胞をネガティブコントロールとして測定した。
60から120μg / ra Aの範囲の遊MNysについて、ヒトRBCの 溶解に線型的増加が観測され、120μg / m 1で100%溶解が見られ た(第3図)、一方、L−Nysは500μg / m j!まで溶解を起こさ なかった。空リポソーム単独ではヒトRBCには影響を与えず、またそれらはい くぶんa HNysの効果を防いだ。
空リポソームとともに遊離Nys375μg/mAを用いるとわずか15%の溶 解であり一方、空リポソームの存在下500μg/mAの遊#Nysでは30% の溶解が観測された。遊離Nysに使用したものと等濃度のジメチルホルムアミ ドはヒトRBCに影響しくインビボにおけるNys及びL−Nysの毒性)各々 8匹のホールーストナーマウス(週令6〜8、体重20〜25g、ユニバージテ ィー・オプ・テキサスサイエンスパーク(Univ、 of TX 5cien ce Park) 、バスト07ブ、TX州)のグループに種々の投与量の遊@ NysC食塩水で希釈した5%DMSO中)、L−Nys、空リポソーム又はコ ントロールとしての5%DMSOを注射した。急性、亜急性及び慢性毒性につい てマウスを観察し、各グループ中の各動物の生存時間を記録した。45日後、生 存する動物を殺し、血液及び組織サンプルを得た。血液の生化学試験には血中尿 素窒素、アルカリホスファターゼ及び乳酸デヒドロゲナーゼが含まれる。器官( 肝臓、肺臓、肺及び腎臓)を採取し10%ホルマリン中に保存した0組織断片は へマドキシリン−エオシン染色及びゴメリメテンアミン銀染色の処理を行った。
遊離Nysの最大許容投与量(MTD)は4■/kg(体重)であり、4.4■ /kgの投与で全ての動物は直ちに死亡した(第4図、遊1IINys−()  、L−Nys= () 、一方、リポソーム−Nysは16■−スタチン/kg (体重)の最大許容投与量を示した。
遊離Nysの最高投与量に等しいDMSO及び空リポソーム(400■/驕)は 毒性効果を示さず、かつ実験が終了するまでその動物は生存した(すなわち45 日間)、生存動物には亜急性又は慢性毒性反応は見られなかった。血液の生化学 的パターンにも有意な変化は見られなかった。&ll織病理学的研究ではこれら 動物の死因を示すことができなかった。
例5 (カンタイダアルビカンスによる伝染性菌1g染に対する遊離Nys単一投与に よる治療) 週令6〜8才のホールーストナーマウス(体重20〜25g)をユニバーシティ ーオンテキサスサイエンスポーク(llniversityof Texas  5cience Park )  (バスト07ブ、TX州)から購入した。そ のマウス(グループ当り8匹)に尾の静脈を介して、7×1OSコロニ一形成単 位(cfu )を含む0.2m7!のC,アルビカンス細胞サスペンションを注 射した。
この細胞濃度は48時間後に伝染性感染を起こし、主に肝臓、肺臓、肺及び腎臓 に影響するン;度である。感染マウスを1■〜4■/kg (体重)の範囲の遊 離Nysで処理した(第5図)、これらの投与は、未処理コントロールグループ と比べて感染マウスの生存率を改善しなかった。5パ一セントDMSOはマウス の生存率に影響しなかった。
例10 (カンタイダアルビカンスによる伝染性菌類感染に対する遊離Nys又はL−N ysの羊−投与による治療)例9で述べたようにC,アルビカンスをマウスに感 染させた。
C,アルビカンス(albieans)注入2日後、各8匹のマウスグループに 種々の投与量の遊離Nys、 L −Nys、空リポソーム又は5%DMSOを 注射した。各グループ中の動物の生存率を記録し、未処理コントロールグループ と比較した。
マウスグループを種々の投与量のL−Nys(範囲2〜12■/躊)、遊離Ny s(1−4■/kg) 、空リポソーム(400■脂質/−)で処理した(第6 図)。空リポソームはマウスの生存率に影響を与えなかった。M離Nysと比較 して、2■/kgL−Nysはマウス生存率の差は見られなかったが、4■/k g及び8■/ kgの投与量は生存率の改善を示した(P各々0.011J下及 び0.02以下)。
さらに12■/−の投与は遊離NysのMTDと比較した時、生存率に有意な改 善を示した(Po、003以下)、シかし、全てのマウスは処理と無関係に18 日以内に死亡した。
例11 (C,アルビカンス(albicans)による伝染性菌類感染に対スルNys 又はL−Nysの多重投与による治療)C,アルビカンス(albicans) の静脈注射から2日後(例9及び10で述べたように)、そのマウスを種々の投 与量の遊離Nys、L −N y s s空すポソームまたは5%DMSOコン トロールで連続する5日間処理した。また多重投与グループを適当に増加する単 一投与グループと比較した(例10参照)、その後、この動物について、5日投 与処理の場合の生存率又は毒性を観察した。
これらの実験は60日間で終了し、生存する動物を殺して血液及び組織サンプル を採取した。
生存曲線をカブラン(Maplan)及びメイアー(1’1eier )  ( ジャーナル・オン・アメリカン・スタテイスカル・アソシエート(J。
^mer、 5tat、 As5oc、)  53.457−462  <19 53)>の方法で計算し、また生存分布の差のテストは一般つイルコクソン(W i 1coxon)テスト(ゲハン(gehan )バイオメトリカ(Biom etria ) % 52−1203−223  (1965))に基づいてい る。グループ間の応答速度の差に対する線型性及びXtテスト及びペアー上t− テストを平均値の比較に用いた。
マウスのグループに連続する5日間、指示した投与量の遊離Nys (MTD) 及びL−Nysを注射した。これら多重投与を、隼−投与の遊離−又はL−Ny sのMTDと比較した。またこの実験には未処理コントロール同様、連続する5 日間の注射による毎日等投与量の空リポソーム又は5%DMSOを投与した動物 のグループが含まれる(第7図)、遊JiilNysの単−又は多重投与処理し た全てのグループの動物は、未処理コントロールと同様にすみやかに死亡した。
一方、L−Nysはマウス生存率を有意に改善した。
1回又は公開投与(2,4■×5)で与えられた12w/kgの投与は同じパタ ーンの生存率を示した。すなわち、遊離薬剤で処理したグループよりも存意な改 善が観測された(Po、003以下)。
5回与えられた場合、12■/眩投与(全投与量60■/瞳)は生存率の著しく 増加させ(Po、007以下)、L−Nysの単−投与及び単−又は多重投与の 遊離Nysの処理の場合の各々18日間及び10日間の存在時間に比べて、この 条件では60日間で7%の生存率を示した。中程度の連続投与(6■NysX5 )も、生存率を著しく改善した(PO,OO1以下)9.生存時間の増加はリポ ソーム薬剤の全投与量に比例した。またマウスは5日間の16■/kg(体重) の投与に耐え得るが、(計80■Nys/kir) 、それは低速度で与えられ た時のみである。この投与ではこの実験を終えた60日間でマウスの100%生 存を示した。
以下の請求Q範囲で定義した本発明の概念及び範囲を逸脱することなしに、ここ で述べた要素及び方法又はここで述べた方法のステップ又はこのステップの配列 を変化し得る。
浄書(内容に変更なし) 吸光度[280mm) 濃[(Rie2)    fPg/mll投与t/マウX  fmg/kgl 日   数 #  互  宏 手続補正書(方式) %式% 2、発明の名称   リポソーム含有二スタチン4、代理人 5o補正命令の日付  自   発 7、補正の内容    別紙のとおり 国際調査報告 O−□嘲、hか11haI1.ub、やus、?C?/USεε100ε二21 C07H17108K    7822−4C裁明者 メータ リーク     アメ1゜レー二 0発 明 者  ホッパー ロイ エル      アメ1゜0発 明 者   ジュリアーノ ルドルフ エル  アメ1゜ラド jカ合衆国 テキサス州 77025  ヒユーストン イローナ1l−871 1 jカ合衆国 テキサス州 77096  ヒユーストン メイプル 51力合衆 国 テキサス州 77091  ヒユーストン ジャックウ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)ニスタチン及び脂質を含有する、動物の播種性菌類感染の治療用リボソー ム薬剤。 (2)脂質がリン脂質である請求の範囲(1)記載のリボソーム薬剤。 (3)脂質がホスホモノグリセリド、ホスファチジル酸及びスフィンゴ脂質のう ちの1又はそれ以上からなる請求の範囲(1)記載のリボソーム薬剤。 (4)脂質がホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグ リセリン、スフィンゴミエリン及びホスファチジル酸のうちの1又はそれ以上か らなる請求の範囲(1)記載のリボソーム薬剤。 (5)脂質がジミリストイルホスファチジルコリン、シミリストイルホスファジ ルグリセリン、ホスファチジルコリン及びホスファチジルグリセリンのうちの1 又はそれ以上からなる請求の範囲(1)記載のリボソーム薬剤。 (6)脂質が本質的にジミリストイルホスファチジルコリン及びジミリストイル ホスファチジルグリセリンからなる請求の範囲(1)記載のリボソーム薬剤。 (7)さらに、本質的に約1対10から約10対1の比率でジミリストイルホス ファチジルコリン及びジミリストイルホスファチジルグリセリンを含む請求の範 囲(6)記載のリボソーム薬剤。 (8)脂質が本質的に約7対3の比のジミリストイルホスファチジルコリン及び ジミリストイルホスファチジルグリセリンからなる請求の範囲(1)記載のリボ ソーム薬剤。 (9)請求の範囲(1)記載のリボソーム薬剤で、さらに安定な多重ラメラ小胞 であるリボソーム薬剤。 (10)さらにステロールを含む請求の範囲(1)記載のリボソーム薬剤。 (11)ステロールがコレステロールである請求の範囲(10)記載のリボソー ム薬剤。 (12)動物にニスタチン及び脂質を含む殺菌効果量のリボソームを投与するこ とを含む動物の播種性菌類感染の治療法。 (13)脂質がリン脂質である請求の範囲(12)記載の方法。 (14)脂質がホスホモノグリセリド、ホスファチジル酸及びスフィンゴ脂質の うちの1又はそれ以上からなる請求の範囲(12)記載の方法。 (15)脂質がホスホモノグリセリド、ホスファチジル酸及びスフィンゴ脂質の うちの1又はそれ以上からなる請求の範囲(12)記載の方法。 (16)脂質がホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジル グリセリン、スフィンゴミエリン及びホスファチジル酸のうちの1又はそれ以上 である請求の範囲(12)記載の方法。 (17)脂質がジミリストイルホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファ チジルグリセリン、ホスファチジルコリン及びホスファチジルグリセリンのうち の1つ以上からなる請求の範囲(12)記載の方法。 (18)投与法が経口的、局部的又は非経口的である請求の範囲(12)記載の 方法。 (19)投与注が非経口的である請求の範囲(12)記載の方法。 (20)動物がヒトである請求の範囲(12)記載の方法。 (21)殺菌効果量が約1mgニスタチン/kg体重から約20mgニスタチン /kg体重の範囲にある請求の範囲(12)記載の方法。 (22)殺菌効果量が約2.5mgニスタチン/kg体重から約6mgニスタチ ン/kg体重の範囲にある請求の範囲(18)記載の方法。 (23)脂質が本質的にジミリストイルホスファチジルコリン及びジミリストイ ルホスファチジルグリセリンからなる請求の範囲(12)記載の方法。 (24)脂質が本質的に約7対3の比のジミリストイルホスファチジルコリン及 びジミリストイルホスファチジルグリセリンからなる請求の範囲(12)記載の 方法。 (25)投与法が静脈、動脈、皮下、筋肉、リンパ腺、腹膜又は胸膜注射である 請求の範囲(12)記載の方法。 (26)リボソームが多重ラメラである請求の範囲(12)記載の方法。 (27)脂質がリン脂質であり、かつニスタチン及びリン脂質が約0.01/1 0から約1.0/10の範囲の重量比をもつ請求の範囲(1)記載のリボソーム 薬剤又は請求の範囲(12)記載の方法。 (28)重量比が約0.02/1から約0.08/10の範囲にある請求の範囲 (26)記載のリボソーム薬剤又は方法。 (29)リボソーム内に組込まれたニスタチン及び医薬的に許容し得るキャリヤ ー又は希釈剤を含む医薬組成物。
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