JP2958774B2 - アンホテリシンbリポソームの改良調整法 - Google Patents

アンホテリシンbリポソームの改良調整法

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、両親媒性薬物を可溶化する新規な方法に関
する。さらに、本発明はアンホテリシンBリポソーム調
製の改良法に関する。さらに、本発明は商工業上実施可
能な方法によりリポソームを調整する改良法にも係る。
本発明はまた、毒性の減少したリポソームアンホテリシ
ンB及びリポソームアンホテリシンBを用いる新規な治
療法にも係る。
発明の背景 全身的真菌感染症は、癌患者および他の免疫が弱体化
した患者の主要な死亡原因となっている。不幸なこと
に、真菌感染症は、真菌を破壊するわずかな薬物が宿主
に対して非常に毒性があるため、治療が非常に困難であ
る。薬物の毒性のために、有効な用量を可能な限り低く
しなければならない。不幸なことに、薬物は血液で希釈
されるし、また大量の薬物が分解されたり、もしくは排
泄されたりもしくは感染していない組織によって吸収さ
れたりするため、治療効果を上げるには大量の用量が実
際には必要となるし、また与えられなければならない。
全身的真菌感染症の好ましい治療として、主として2
グループの薬物がある。それはアンホテリシンBとニス
タチンのようなポリエン系抗生物質及びケタコナゾール
とミコナゾールのようなイミダゾールである。ポリエン
系の抗真菌抗生物質は容易に宿主細胞のステロール成分
に結合して、膜の破壊をひき起こし、細胞の透過性を変
化させ、溶解を生じさせる。このため、アンホテリシン
Bは急性の溶血性の危機を惹起するものである。さら
に、腎臓組織に対して特に毒性があるので、治療用量レ
ベルで、回復不能な腎臓障害ないしは腎臓の機能不全に
さえ至ることもある。参照文献として次のものが挙げら
れる。メドフ,G.,カバヤシ,G(Medoff,G.,Kabayashi,
G.)の「全身性真菌感染症の治療における方策」New England Journal of Medicine 第302巻 145−55頁
(1980);コーエン,J.(Cohen,J.)の“抗真菌剤によ
る化学療法”Lancetii巻532−37頁(1982);グレイビ
ル,J.R.,クラベン,P.C.(Graybill,J.R.,Craven,P.C.)
の「全身性真菌症に使用される抗真菌剤:活性と治療上
の使用」Drugs第25巻41−62頁(1983)。
感染を制御するのに十分量の薬剤を必要とする一方、
健康な組織への受け入れがたい損傷を惹起するという問
題を克服することが、医学研究の主要な到達点である。
最近、あるリポソーム製剤を用いることにより、薬物の
必要量が健康な組織を素通りして疾患組織へ輸送され得
ることが知見された。その上、薬物は、部分的にリン脂
質から作られた顕微鏡的な輸送ベシクルであるリポソー
ムの中にとり込むことが可能であるということも認めら
れた。米国特許第4,663,167号明細書の「哺乳類におけ
る播種性真菌感染症の治療に対する組成物と方法」及び
ベスター研究所(Vestar Research Inc.)の米国特許出
願番号第899,064号明細書の「ポリエン系の抗真菌性抗
生物質を封入したリン脂質粒子を用いる全身性真菌感染
症の改良治療法」を参照(これら文献の記載内容を本明
細書の記載とする)。これらの文献はリン脂質から形成
したリポソームの輸送ベシクルを開示している。
リン脂質は水と混合すると、閉鎖性で流動物を充填し
た球を形成する。リン脂質分子は極性であり、親水性の
イオン化した頭部と長い脂肪酸の鎖から成る疎水性の尾
部をもっている。このため、十分なリン脂質分子が水と
共存すると、同時に尾部が水を排除して集まり、一方、
親水性のリン酸頭部は水との結合を形成する。
その結果、脂肪酸の尾部が新しく形成された膜の内側
に向き、極性の頭部が水溶液の方向に配列した二重層と
なる。極性のある頭部は、膜の1つの表面ではリポソー
ムの水溶性の内側へ配列し、他の表面では水溶性の外側
に向いている。リポソームが液体で満たされた球を形成
し、薬物を担うことが可能になるのは、この化学的な性
質による。リポソームが形成されると、水に可溶な分子
は水溶性の内側に取り込まれ、親油性の武士は脂質二重
層に取り込まれる傾向がある。リポソームは液体が多く
の脂質二重層を分離している玉ねぎのような多重層か、
あるいは全体が液体となった中心を囲む単一の二重層か
のどちらかである。
マウスの研究で、リポソームに取り込まれたアンホテ
リシンBは、フリーの薬物として投与された場合よりも
はるかに効果的に、全身性真菌感染症を治療し得ること
が示されている。リポソームはそれ自体毒性はなく、担
う薬物が分解したり、希釈されないように保護する。こ
のようにして、リポソームは、自由に循環している薬物
につきものの毒性を現わすことなく、疾患組織に抗真菌
抗生物質を濃縮した用量で輸送すると考えられる。その
ため、リポソームアンホテリシンBの薬物用量は、フリ
ーのアンホテリシンBの最大許容用量を越えることが可
能となる。メータ,R.(Mehta,R.)は1982年Biochimica
et Biophysica Acta,第770巻230〜34頁に、アンホテ
リシンBは真菌細胞に対しては毒性があるが、哺乳動物
細胞に対してはないということを報告している。リポソ
ーム封入アンホテリシンBはマウスの全身性真菌感染症
−カンジダ症,クリプトコックス症及びヒストプラスマ
症を含む−に対して効果的な治療法であるということも
報告されている。グレイビル,J.R.(Graybill,J.R.)ら
は1983年Journal of Infectious Diseases第145巻748−
52頁に、リポソームに結合したアンホテリシンBによる
マウスクリプトコックス症の治療について報告してい
る。テイラー,R.L.(Taylor,R.L.)らは1982年American
Review of Respiratory第125巻610−611頁にヒストプ
ラスマ症に対する新しい治療法について報告している。
リポソームアンホテリシンBはヒト患者においても有
効であり、自由に循環するアンホテリシンBその他の治
療法で失敗した時、生命を助け得ることが示された。全
身性真菌感染症は、免疫系が疾患または免疫抑制薬物療
法によって弱体化している人々にほとんど共通に見られ
る。前述したように、これらの感染症は、後天性免疫不
全症候群の罹病者や化学療法を受けている癌患者を死に
至らしめる共通の原因となる。これら真菌感染症の原因
となる作因はしばしば内因性の真菌であり、これらは無
害であるはずなのだが、抵抗力を失なった患者に対して
はそうでない。ロペッツ−ベレステイン,G.(Lopez−Be
restein,G.)らは1987年Journal of Clinical Oncology
第5巻310−17頁に、リポソームアンホテリシンBによ
る肝脾のカンジダ症の治療について報告している。
残念なことに、ポリエン系抗真菌抗生物質の化学的特
性のために、従来リポソームアンホテリシンBを市販で
きる量まで製造することが不可能であった。これらの抗
真菌剤は、大きなラクトン環をつくる脂肪性の鎖に3〜
7個の共役二重結合を含んでいるので、ポリエンと呼ん
でいる。二重結合は26個から44個までの炭素原子の環の
一方に取り込まれ、環の反対側に沿って、6〜12個の水
酸基が配置している。その上、これらの分子は特定のカ
ルボン酸基とアミン基を含む。たとえばアンホテリシン
Bとニスタチンは両方ともアミノ糖とカルボン酸基を持
っている。分子のポリエン部分はもちろん疎水性であ
り、親油性であるが、ポリオールとイオン化した部分は
親水性であり、疎油性である。したがってこれらの分子
は両親媒性と呼ばれている。その上、カルボキシル基と
アミン基のため、アンホテリシンBはローリー−ブレン
ステッド酸もしくはプロトン供与体、又はローリー−ブ
レンステッド塩基もしくはプロトン受容体として作用す
ることができる。これらの性質の組み合わせにより、ポ
リエンは水やほとんどの有機溶媒に非常に溶けにくくな
る。ベネット,J.E.(Bennett,J.E.)は1974年New Engla
ndJ.Medicine第290巻320−23頁に全身性真菌症の化学療
法について報告している。
一般的にポリエン系の抗真菌抗生物質が不溶性である
ということは永い間の問題であった。特に、アンホテリ
シンBの場合はそうであり、このため従来技術は非常に
制限されていた。リポソームアンホテリシンBの形成は
これまで一般的に二つの方法に限定されていた。それは
以下に記述するように、商業上のスケールにまで産生す
るのには容易でないばかりか、ここで述べた調製法に比
べて、長期間にわたる安定性も見られないし、毒性にお
ける大巾な減少も示さなかった。
2つの方法のうちの一つは、アンホテリシンBをまず
メタノールのような大量の揮発性の有機溶媒に溶かす。
それからその溶液に対して、メタノール及び/もしくは
クロロホルムのような揮発性の有機溶媒に溶かした脂質
混合物を添加する。有機溶媒を混合物から除去して脂質
−アンホテリシンBフィルムを形成する。溶媒の除去は
いろいろな方法により行なうことができるが、普通は真
空もしくは窒素下で、丸底フラスコ中で乾燥するまで蒸
発を行なう。テイラー,R.L.(Taylor,R.L.)は1980年A
m.Review Respiratory Disease第125巻610−611頁に
「リポソームにおけるアンホテリシンB」を報告:グレ
イビル,J.R.(Graybill,J.R.)らは1982年J.Infectious
Diseases第145巻748−52頁に「ネズミのクリプトコッ
クス症の治療」を報告;ロペッツ−ベレスタイン,G.(L
opez−Berestein,G.)は1983年J.Infectious Diseases
第147巻939−45頁に「マウスのカンジタアルビカンス
Candida albicans)による播種性の感染症における治
療と予防」を報告;米国特許第4,663,167号に「哺乳類
における播種性真菌感染症の治療に対する組成物と方
法」が開示されている。このように、従来方法は大量の
有機溶媒の除去と脂質−アンホテリシンBフィルムの調
製を必要とする。本発明では、これらのステップを除去
し簡略化することができた。さらに、この従来方法は個
々のバッチにおいてのみ実施可能であって、本発明のよ
うな連続的な流れ作業的方法には向かない。これらは、
産業界が長期間克服しようと試みた二つの欠点である。
リポソームアンホテリシンBを形成するもう一つの方
法では、脂質混合物をクロロホルムもしくは他の溶媒に
溶かし、丸底フラスコもしくはベシクル表面の側面で乾
燥する。ジメチルスルホキシドの少量に溶かしたアンホ
テリシンBの溶液を前記の脂質フィルムに加えた。この
ようにして得た調製物をその後、緩衝食塩水もしくは他
の溶液に対して透析し、ジメチルスルホキシドやリポソ
ームに取り込まれていないアンホテリシンBを除去しな
ければならない。この手順は非常に時間がかかる上、高
価でもある。典型的には、最初のアンホテリシンBの70
%のみがとりこまれる結果となる。トレンブレイ,C.(T
remblay,C.)らは1984年Antimicrobial Agents and Che
motherapy第26巻170−73頁に「マウスの全身性カンジダ
症の治療におけるリポソーム封入アンホテリシンBの有
効性」を報告。
本発明以前に於いては、スケールアップした生産が商
業的に容易となるように、アンホテリシンBを揮発性溶
媒の少量に溶かすことはできなかった。本発明はまた、
溶解したアンホテリシンB−リン脂質リポソーム溶液を
スプレーして乾燥させ、上に詳述したような手のこんだ
時間のかかるステップを除去することにより、商業的に
実用化できる量にすることを可能にする。
したがって、本発明の1つの目的は、両親媒性薬物の
可溶化に対する改良法を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、ポリエン系抗真菌抗生物
質をリポソームに封入するための改良法を提供すること
である。
更に詳述すると、本発明の目的は、リポソームアンホ
テリシンBの形成に対する改良法を提供することであ
る。
しかも本発明の別の目的は、リポソームアンホテリシ
ンBの商工業的に実施可能な製造方法を提供することで
ある。
さらに本発明の目的として、毒性の減少したリポソー
ムアンホテリシンBを形成する方法を提供する。
さらに、本発明の目的はアンホテリシンBでの新しい
治療法を提供することでもある。
これらの目的及びその他の目的は以下の記載から明ら
かとなるであろう。
発明の概要 本発明によれば抗生物質が少なくとも最小限に溶けて
いる大量の揮発性溶媒を蒸発させるステップ、又は抗生
物質と脂質が溶けている不揮発性の溶媒を除く−代表的
な方法としては透析がある−ステップが不必要である。
そのために、本発明ではアンホテリシンBの新しい有用
な親油性の電荷複合体を提供し、前述した従来の不溶性
の問題を克服している。その上、本発明は市販できる量
まで量産可能なアンホテリシンBリポソームを製造する
新しい有用な方法を提供する。さらにまた、本発明は安
定性が増大し且つ毒性が減少したアンホテリシンBリポ
ソームを製造する方法を提供する。
本発明の好ましい具体例としては、新しい可溶性複合
体が、pH約1.0〜3.0に酸性化したクロロホルムとメタノ
ールの溶液中溶解する間にプロトン化されたジステアロ
イルホスファチジルグリセロールとアンホテリシンBと
の間で形成される。アンホテリシンB−リン脂質複合体
は、酸性化したクロロホルムとメタノールの少量に溶け
ているとき、ホスファチジルコリンとコレステロールと
混合し得、制御した条件下で再現性よくスプレー乾燥す
ることが可能で、その結果脂質粉末を生じる。これは、
最終溶液のpHが約5.5以下、好ましくは約4.5〜5.5にな
るようなpHを有する水溶性の緩衝液を用いて、容易にリ
ポソームになる。したがって、本発明は、リポソーム生
産用の新しい物質の生産を商工業的レベルでスケールア
ップすることを可能にする。さらに、本発明で形成した
リポソームは凍結乾燥することができ、のちに再水和し
注射するまで、大きさや毒性において有意な変化をおこ
すことなく、保存できる。本発明の有用性は以下の詳細
な記述から明白となるであろう。
本発明の詳細な記述 ジステアロイルホスファチジルグリセロール又はジラ
ウリルホスファチジルグリセロール,ジミリストイルホ
スファチジルグリセロール等の同族のホスファチジルグ
リセロールをクロロホルムとメタノールの等容量溶液に
溶かし、アンホテリシンBとの可溶性複合体を形成する
前に、酸性化する。すなわち、2.5Nの塩酸をメタノー
ル:クロロホルム(1:1)中のジステアロイルホスファ
チジルクリセロールナトリウム塩溶液に添加し、アンホ
テリシンBと混合する前に、前もって湿らしたpH紙で測
った場合にpHが1.0〜3.0となるように調整する。こうし
てリン脂質を酸性化する。アンホテリシンBまたはテト
ラエン,ペンタエンもしくはヘキサエンのような他のポ
リエンをクロロホルムとメタノールの等容量溶液に懸濁
し、酸性のジステアロイルホスファチジルグリセロール
溶液に添加する。約65℃まで溶液を短時間加温すること
によって、複合体の形成は促進される。この段階でアン
ホテリシンBの濃度は45mg/mlを超える。
こうして得られた溶液にホスファチジルコリンのよう
な脂質を追加して溶かすこともできる。コレステロール
又はエルゴステロール,スチグマステロールもしくはア
ンドロステロンのような他のステロールを含有させて、
形成されたリポソームの安定性を高め、血流中を循環す
る間リポソームをそのままに維持することができる。そ
の溶液は透明なオレンジ色である。典型的には、最終的
な溶液におけるアンホテリシンB濃度は25mg/ml以上で
あり、全体の溶解した固形物としては15−20重量%とな
る。
アンホテリシンBと酸性ホスファチジルグリセロール
複合体溶液に追加的に溶かすホスファチジルコリンとし
ては、水素添加卵ホスファチジルコリン,水素添加大豆
レシチン,ジステアロイルもしくはジパルミトイルホス
ファチジルコリンのような物質が好適である。水素添加
した天然のリン脂質もしくは飽和脂肪族リン脂質は、側
鎖の二重結合が欠損しているため、リポソームが酸化に
対して抵抗性であり且つ物理的にもっと安定化するの
で、良く作用すると考えられる。
有機溶媒を丸底フラスコでロータリーエバポレートす
ることにより溶液から除去すると、複合体と他の脂質か
ら成る乾燥したフィルムが残る。他の溶媒の除去方法と
しては、真空下での乾燥のような方法もまた適する。一
方、該溶液はスプレードライヤーにも適用できるし、溶
媒を連続的な方法で除去し、リポソーム調製のための大
量の流動性黄色粉末を生ずる。このように、この新規な
複合体は、産業界において長期間待ち望まれた連続的な
製造の可能性を実現する。
有機溶媒の最後の痕跡を除去したのち、乾燥した脂質
複合体の粉末が、リポソーム調製の出発物質としてのち
に使用されるために保存される。この生成物は、従来の
ものには認められなかった貯蔵に必要な安定性を保持し
ている。したがって、最初の化学的ステップをリポソー
ムの調製毎にくり返す必要はない。
リポソーム調製は、脂質複合体粉末の適当量を水性緩
衝液で、好ましくは約65℃の温度でまず水和することに
よりなされる。水性緩衝液には、塩化ナトリウムのよう
な塩またはデキストロースもしくはラクトースのような
糖を、望ましい浸透圧にするために、添加してもよい。
溶液のpHは最終的に約5.5もしくはそれ以下、一般的に
は約2.0〜5.5、好ましくは約4.5〜5.5になるように注意
深く制御する。
リポソームはそれから剪断力の適用を受けることによ
り形成される。典型的な剪断力は超音波処理もしくはホ
モジェナイズまたは凍結融解、デタージェント溶液を脂
質から透析により除くことにより、もしくはリポソーム
調製に使用する他の既知の方法によって、適用すること
ができる。リポソームの大きさは、それが多重層である
か単層であるかどうかと同様に、超音波の時間を含めた
広範な既知の技術を用いることにより制御することがで
きる。グレゴリアジス,G.A.(Gregoriadis,G.A.)が
「温和な条件下で高封入効果の可能なリポソーム調製の
ための簡単な方法」について記述しているLiposome Tec
hnology(1983),Florida,Boca RatonのCRC出版社,Greg
oriadis,G.A.編集)を参照。特に、本発明は小さな単リ
ポソームの製造をスケールアップするために適用でき
る。この小さな単層リポソームはベスター研究所によっ
て係属中の米国特許出願番号第899,064号(欧州特許番
号第0 260 811号)「リン脂質粒子に封入したポリエン
系抗真菌抗生物質を用いた全身性真菌感染症の改良治療
法」に開示されている。このような小さなリポソームは
直径が0.2μm未満であるので、過滅菌することが可
能である。この技術を用いると、実際、最初のアンホテ
リシンBのすべてがリポソーム画分に結合するようにな
る。
これらのリポソーム調製を9%ラクトースのような糖
溶液でおこない、適当な条件下でバイアル中で凍結乾燥
を行なうと、乾燥した黄色いケーキもしくはプラグの物
質が形成される。その後、バイアルに水を入れて固形の
ケーキを溶かすと、注射用に適したアンホテリシンBリ
ポソームの懸濁液を形成することができる。このように
凍結乾燥は臨床医に利用しやすい便宜を与えてくれる。
アンホテリシンBと他のポリエン系抗真菌抗生物質は
両親媒性である。マクロサイクリック化合物の一方は一
連の二重結合のついた未置換炭化水素から成り、反対側
は水酸基で置換されている。このように、この分子は極
性を示し、一方は親油性で疎水性であるが、他方は疎油
性で親水性である。
さらに、アンホテリシンBは1つのカルボキシル基
(ローリー・ブレンステッド酸)と1つのアミン基(ロ
ーリー・ブレンステッド塩基)をもっている。そのた
め、5〜9の中性のpH範囲においては、カルボキシル基
はプロトンを与え、アミン基はそのプロトンを受容す
る。その結果、分子としては中性のままであり、電荷を
持たない。つまり同時に2つのイオン化したもしくは荷
電した基すなわち陰性に荷電したカルボキシル基と陽性
に荷電したアミン基をもっている。同じ中性のpH範囲に
おいて、ジステアロイルホスファチジルグリセロールの
ようなリン脂質は荷電している。それは分子に陰性の電
荷を与えるイオン化リン酸基をもっている。同様に、リ
ン脂質分子は両親媒性であり、長い脂肪属の尾部は疎水
性で親油性である。それに対して、イオン化したリン酸
の頭部はもちろん親水性で疎油性である。
しかしながら、約1.0〜3.0のpHをもつプロトンの多い
溶媒にリン脂質を可溶化すると、リン脂質分子はプロト
ンを受け取り、比較的中性の分子を形成する傾向があ
る。アンホテリシンBを上記酸性化溶液に添加すると、
リン酸基のプロトンはアンホテリシンBのカルボキシル
基に転移される。その結果、アンホテリシンB分子は全
体として陽性の電荷をもつことになる。リン脂質のリン
酸基はプロトンを与えると同時に、陰性に荷電するよう
になる。こうして形成された反対の電荷をもつ分子は、
反対に電荷した基を引きつけ、イオンペアを形成する。
アンホテリシンBとホスファチジルグリセロール間の
分子吸引力はこのようにして非常に増大する。リン脂質
の脂肪族炭化水素鎖は、ポリエンの未置換二重結合のあ
る長い鎖に対する疎水的相互作用によって引きつけられ
る。アンホテリシンBの場合、分子は16個の炭素原子の
未置換部分に沿って7個の二重結合の炭素をもったヘプ
タエンである。ジステアロイルホスファチジルグリセロ
ールの場合には、エステル基と末端メチル基との間に16
個の未置換メチレン基がある。
疎水的相互作用に加えて、イオン化した基は強い会合
を形成する。上記のプロトン化した環境においては、ア
ンホテリシンBは陽性の電荷をもち、ホスファチジルグ
リセロールは陰性の電荷をもつ。こうして、ホスファチ
ジルグリセロールとアンホテリシンBは強い会合を形成
する。
このようにして形成され強く会合した複合体は、有機
溶媒の少量に非常に溶けやすくなる。こうして、前記し
た従来方法の不利な点が克服される。たとえば、ロペッ
ツ−ベレステイン(Lopez−Berestein)らの米国特許第
4,663,167号(1987年5月5日)を参照。したがって、
本発明は産業界が長い間待ち望んだスケールアップした
製造方法を提供することになる。
本発明のもう一つの特徴は、アンホテリシンB−ホス
ファチジルグリセロール複合体がホスファチジルコリン
及びコレステロールと製剤を形成する間に会合し、有機
溶媒溶液から沈殿しなくなることである。さらに、もし
この有機溶媒のpHを4.5もしくはそれ以下に維持するな
らば、複合体は安定でかつ強固に会合した状態を維持し
得る。リポソームを水和する際、水性緩衝液のpHを、好
ましくは約4.5〜5.5の最終pHをもつ溶液になるよう制御
する。そのpHで、アンホテリシンB−脂質複合体は非常
に安定で、脂質二重層に対して高い親和性を持ち、脂質
二重層の中に挿入され得る。次のチャート1で、急性毒
性の減少についての結果を示す。
このように、本発明を用いることによって、毒性にお
ける有意な減少を達成し得る。この毒性における減少
は、安全に投与され得る治療上の用量で増大させること
が可能であるし、アンホテリシンB治療に対して大いに
改善した方法を提供し得る。ロッツ−ベルスティン(Lo
pez−Berestein)らによる1987年5月5日の米国特許第
4,663,167号を参照。
さらに、結合した複合体は保存中非常に安定である。
フィルムもしくはスプレー乾燥粉末から形成したリポソ
ームは、糖を含む緩衝液で水和後、凍結乾燥可能であ
る。凍結乾燥により得たケーキは、滅菌した凍結乾燥バ
イアル中で保存するのが好ましい。のちに、注射用に滅
菌水で再水和され得る。再構成リポソームは治療効果を
保持し得る。
実施例1 アンホテリシンB−ホスファチジルグリセロール複合体
の形成 ジステアロイルホスファチジルグリセロールナトリウ
ム塩(Avanti Polar Lopids,Birmingham,Alabama)632.
7mgをクロロホルムとメタノールの等容量溶液4mlに65℃
で溶かす。2.5M塩酸300μlを該溶液に添加する。アン
ホテリシンB375.9mg(Squibb Pharmaceuticals,New Bru
nswick,New Jersey)をまずクロロホルムとメタノール
の等容量溶液4.0mlに懸濁し、その懸濁液を酸性化した
ジステアロイルホスファチジルグリセロール(DSPG)溶
液に添加した。アンホテリシンB−DSPG親油性複合体
を、65℃で数分間加熱することにより形成し、pH約1.5
のオレンジ溶液の可溶化アンホテリシンB複合体を得
る。このアンホテリシンBの濃度は約45mg/mlであっ
た。
水素添加卵ホスファチジルコリン(Avanti Polar Lip
ids)1598.4mgをクロロホルムとメタノールの等容量溶
液4.5mlに65℃で溶かし、澄明な溶液を得た。次にコレ
ステロール(Sigma Chamical Co.)393mgをクロロホル
ムとメタノールの等容量溶液4.5mlに65℃で溶かし、澄
む明な溶液を得た。次にコレステロールと水素添加卵ホ
スファチジルコリン溶液を、アンホテリシンB−DSPG複
合体溶液と混合し、半透明のオレンジ溶液を得た。2.5M
NaOH 175μlを該溶液に添加し、約4.5のpHにした。全
可溶化固形物の重量は15〜20%(W/V)であった。この
実施例中の組成は以下のモル比であった。
アンホテリシンB 0.4 ジステアロイルホスファチジル グリセロール 0.8 水素添加卵ホスファチジルコリン 2.0 コレステロール 1.0 他の組成は表1に示す。
表1中、「Hydr.Egg PC」は水素添加卵ホスファチジ
ルグリセロールを、「Chol」は「コレステロール」を、
「AMB」は「アンホテリシンB」を、「DSPC」はジステ
アロイルホスファチジルコリンを、「Hydr.Soya PC」は
水素添加大豆ホスファチジルコリンを、及び「DLPG」は
「ジラウリルホスファチジルグリセロール」を、それぞ
れ表す。
これらの製剤は本発明が他の製剤に対しても等しく適
合することを実証している。第一成分である脂質のステ
ロールに対する。モル比は少なくとも1:1〜4:1の範囲で
変化し得る。同様に荷電リン脂質に対するポリエンのモ
ル比は少なくとも0.5:1〜4:1の範囲で変化し得る。
スプレー乾燥粉末の製造 新規なアンホテリシンB−DSPG複合体を含む脂質溶液
はほんの少量の有機溶媒を含んでいるので、スプレー乾
燥を行ない粉末にすることが可能である。このため、本
発明は、連続的な流れ作業的製造方法に適する独特な方
法である。従って、本発明は、従来技術と比較して、リ
ポソームのスケールアップ製造を可能にする。形成した
スプレー乾燥粉末は貯蔵することが可能である。
一つの好ましい具体例では、アンホテリシンB−DSPG
複合体を含む脂質溶液を、45℃の注入口のついたスプレ
ー乾燥装置中に細かい霧状としてポンプで注入した。自
由に流動する黄色から明るいオレンジ色の粉末を得た。
このように形成した粉末を集め、デシケーター中−20℃
で保存した。
アンホテリシンBリポソームの調製 保存粉末は、真菌感染症の治療のために、任意量の水
で水和し、リポソームを形成し、任意の時間に使用可能
である。一つの好ましい具体例では、調製を終えたリポ
ソームを直ちに滅菌することが望ましい。そのため、0.
22μmポアーサイズの紙を使って過滅菌することが
できる小さな単層ベジクルが望ましい。
スプレー乾燥粉末15mgを10ミリモルのコハク酸ナトリ
ウムを含む9%(W/V)ラクトース水溶性緩衝液(pH5.
5)750mlで、65℃40〜60分間暖めて水和した。小さな単
層ベシクルを形成するための剪断力は、高度な剪断力に
よる乳化技術を10分間行なうことにより付与された(係
属中のVestar,Inc.による米国特許第4,753,788号を参
照)。
リポソームの特徴 上記の好ましい具体例の成分濃度は、高圧液体クロマ
トグラフィーにより定量し、下記に示した。リポソーム
の平均直径は動的光散乱測定から38.3nmであった。
成 分 濃 度 アンホテリシンB 1.86mg/ml 水素添加卵PC 10.12mg/ml コレステロール 2.21mg/ml ジステアロイルホスファチジル グリセロール 4.29mg/ml 実施例2 AMBリポソームのその他の製剤組成物 リポソーム製剤中の種々の成分比を変えることにより
得られる効果を調べるために、いくつかの研究を行なっ
た。これらの研究により、リポソーム調製で付与される
アンホテリシンBホスファチジルグリセロール複合体の
独特の利点に関する証拠が得られた。すなわち、表1中
のホスファチジルグリセロールを省いた調製例1では、
AMBリポソームは形成されなかった。しかしながら、ジ
ステアロイルホスファチジルグリセロールを、アンホテ
リシンBの0.5〜2.5倍のモル比で添加すると(表1中の
調製例2−6)、リポソームは形成された。
添加コレステロールの重要性は表1の調製例7〜10に
示されている。リポソームは、コレステロールがなくて
も(調製例7)もしくは低濃度でも(調製例8)、アン
ホテリシンB−ホスファチジルグリセロール複合体で形
成し得るが、これらの調製例ではコレステロール含量の
増大した調製例9もしくは10よりも強い毒性を示した。
したがって、コレステロールのホスファチジルコリンに
対するモル比は1:4〜1:1の範囲内が最適であった。
水素添加卵ホスファチジルコリンの代替物も調べた。
その結果を表1の調製例11と12に示す。水素添加大豆ホ
スファチジルコリンとジステアロイルホスファチジルコ
リンは、満足なアンホテリシンBリポソームを形成し
た。
表1中の調製例13は、ジステアロイルホスファチジル
グリセロールがジラウロイルホスファチジルグリセロー
ルで置き換えられ得ることを示す。この場合、アンホテ
リシンBとの脂質可溶性複合体が形成され、これはリポ
ソーム中に十分に取り込まれた。
実施例3 アンホテリシンBリポソームの抗真菌効果 スプレー乾燥粉末の360.1mgを、10mMコハク酸緩衝液
を含む9%ラクトース溶液(pH5.62)を用い、65℃で40
分間水和した。リポソームは、窒素気流下65℃で1/2″
プローブを用い、4分間超音波処理することにより調製
した。同様の方法で、連続して3バッチのリポソームを
調製した。過滅菌後のアンホテリシンBの濃度は、1.
73mg/mlであった。
治療上の効果の研究のために、一群8匹のマウスに3.
5×105のカンジダアルビカンス(Candida albicans)酵
母細胞の静脈内接種を行なった。感染3日後、フリーの
アンホテリシンBもしくはリポソームアンホテリシンB
のどちらかで一回用量で動物の治療を行なった。感染3
日後までに治療を行なわなかった動物では、重篤な全身
性感染症が現われた。用量応答関係を確立するために、
薬物の用量を増大して、一連の群に治療を行なった。感
染後29日における生存動物に対して評価を行なった。す
べての未治療対照動物は感染後8日までに死亡し、50%
生存は7日であった。フリーのアンホテリシンBはいか
なる用量レベルでも、感染後、29日まで動物を生存させ
ることはできなかった。それとは対照的に、リポソーム
アンホテリシンBの10もしくは15mg/kgで治療した動物
はすべて、感染42日後でまだ生存していた。フリー及び
リポソームアンホテリシンBに対する全応答を表2に示
す。
実施例4 リポソームアンホテリシンBの凍結乾燥に対する安定性 リポソームアンホテリシンB製剤中に賦形剤としてラ
クトースもしくは他の糖を添加すると、凍結乾燥する
際、リポソームの物理的構造の一体性を安定化させるの
に役立つ。このため、本発明の製剤は適当な条件下で凍
結乾燥し得る。凍結乾燥により得たケーキもしくはプラ
グ(plug)は、後に滅菌水で再構成することが可能であ
る。
4つのリポソームアンホテリシンB製剤について凍結
乾燥の影響を調べた。すべての例で、該製剤は賦形剤と
して9%ラクトースを含有していた。ある場合には、凍
結乾燥と再水和を行なうことにより、リポソームの平均
直径が約40nmから70nmまで増大した。再水和を22℃で行
なうと、急性毒性はアンホテリシンB>30mg/kgから20
−25mg/kgまで増大した。しかしながら、同じリポソー
ム製剤を65℃で再水和した場合には、毒性の明白な変化
は見られなかった(表3の実験3を参照)。
追加結果を表3にまとめる。
以上の説明は、本発明のアンホテリシンB−脂質リポ
ソームの製造、その大きさ、構造、医学的有用性に関す
るものであるが、これらは本発明の一具体例にしか過ぎ
ない。当業者にはこれらの変形例も本発明の範囲内に含
まれることが明らかであろう。したがって本発明は特許
請求の範囲の記載によってのみその保護範囲が限定され
ているものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スー−ミン・チヤン アメリカ合衆国、カリフオルニア・ 91304、カノガ・パーク、ナパ・ストリ ート・22009 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 9/10 A61K 47/00 A61K 31/685 A61K 31/71 WPIL(DERWENT)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエン系抗生物質とホスファチジルグリ
    セロールとの可溶性複合体を酸性有機溶媒中で形成させ
    ることを特徴とするポリエン系抗生物質を可溶化する方
    法。
  2. 【請求項2】複合体を4.5以下のpHを有する有機溶媒中
    で形成させる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】複合体を約1.0ないし約3.0のpHを有する有
    機溶媒中で形成させる請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】ホスファチジルグリセロールがジステアロ
    イルホスファチジルグリセロール、ジラウリルホスファ
    チジルグリセロール及びジミリストイルホスファチジル
    グリセロールからなる群より選ばれる請求項1ないし3
    のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】ポリエン系抗生物質がアンホテリシンBで
    ある請求項1ないし4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】有機溶媒がメタノールとクロロホルムとの
    約1:1から約2:1の比の溶液であり、ポリエン系抗生物質
    とホスファチジルグリセロールとのモル比が約0.5:1.0
    から約4.0:1.0である請求項1ないし5のいずれか一つ
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれか一つに記載の
    ポリエン系抗生物質を可溶化する方法を有することを特
    徴とするリポソームの製造方法。
  8. 【請求項8】有機溶媒中にコレステロールが含まれてい
    る請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】有機溶媒中にホスファチジルコリンが含ま
    れている請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】有機溶媒中にホスファチジルコリンとコ
    レステロールとが含まれている請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】アンホテリシンBとジステアロイルホス
    ファチジルグリセロールとホスファチジルコリンとコレ
    ステロールとのモル比が約0.4:0.8:2.0:1.0である請求
    項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】ホスファチジルコリンが水素添加卵ホス
    ファチジルコリン、水素添加大豆ホスファチジルコリ
    ン、ジステアロイルホスファチジルコリン及びジパルミ
    トイルホスファチジルコリンからなる群より選ばれる請
    求項9ないし11のいずれか一つに記載の方法。
  13. 【請求項13】リポソームを凍結乾燥する工程、及びそ
    れに続く該リポソームを水和して約4.5から約5.5のpHの
    溶液を提供する工程をさらに含む請求項7ないし12のい
    ずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】リポソームが糖溶液により水和されるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】請求項1ないし6のいずれか一つに記載
    の方法により製造される可溶性複合体。
  16. 【請求項16】請求項7ないし14のいずれか一つに記載
    の方法により製造されるリポソーム。
  17. 【請求項17】請求項16に記載のリポソームを播種性真
    菌感染症治療に充分な量含有する播種性真菌感染症治療
    用組成物。
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